他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その8【安価】
Check
Tweet
728 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 21:35:00.19 ID:wgrsYCvz0
龍田「手紙なら大丈夫でしょうけど、そんな暇は無いわよねぇ…」
葛城「傀儡がうろうろしてるなら手紙も難しいわ」
秋津洲「テレビもネットも使わないで情報を伝えるなんて……あっ!相手に声だけ届くような方法があれば良いかも!」
明石「そんなの…無いよ……」
秋津洲「う…わかってるかも……」
翔鶴「……あっ!!」ガタッ
雷「どうしたの翔鶴さん?」
翔鶴「雷ちゃん!一緒に来て!!」ガシッ
雷「え、ちょっ…あぁぁ〜〜!」
729 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 21:39:33.80 ID:wgrsYCvz0
ーー
雷「突然どうしたの、これから皆んなで基地に向かうのよ?」
翔鶴「雷ちゃん!私達にはこれがあるじゃない!」
雷「え?」
翔鶴「テレビもネット通信も無理でも…これなら!」
雷「あ……!」
翔鶴「急いで準備をしましょう!まだ間に合うわ!」
雷「大急ぎで準備するわ!翔鶴さん……白鶴さんはスタンバイしてて!」
730 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 21:47:28.33 ID:wgrsYCvz0
ザザ…ザザザ……
白鶴「…ますか?皆さん…聞こえますか……?」
白鶴「私は…白鶴です。いつもラジオを…聴いて下さって…ありがとうございます」
ザ…ザザザ……
白鶴「今日は…そうで無い方も……聞いているかも…知れません……放送日は…いつもと…違います……」
白鶴「今日は…番宣では……ありま…せん……緊急事態を…伝えたいんです……」
白鶴「大本営に…逆らった……叛意を翻そうとしている皆さん……」
白鶴「鎮守府は…放棄しても大丈夫です……国連軍が…動いています……」
白鶴「軍と合流出来れば…そのまま……あの場所へ…そうで無い方が…居るなら……伝えてあげて…下さい……この放送を聞いた…貴方達が…」
白鶴「皆さんの協力が…必要……なんで…」
ザザザザザ……
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 21:48:32.60 ID:YPMCjYGAo
ついに翔鶴が輝く
732 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 21:50:42.15 ID:wgrsYCvz0
翔鶴「どうだった雷ちゃん?」
雷「ノイズが多かったけど、ツクオリ放送局から白鶴さんのメッセージは伝わったはずよ」
翔鶴「後は皆んなが聞いてくれているかどうかね…」
雷「私達にできることはやったわ、早く基地に向かいましょう!」
翔鶴「いいえ、まだよ。もう一度やるわ」
雷「翔鶴さん!」
翔鶴「雷ちゃんは向かって。私一人でもなんとかする」
雷「そんな…ダメよ……!」
733 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 21:55:09.33 ID:wgrsYCvz0
翔鶴「これが私にできることなの。ラジオを使って情報を伝えることは私にしかできない」
翔鶴「雷ちゃんは電ちゃん達と基地に向かって。全てが終われば私も…」
雷「……翔鶴さん、スイッチャーはどれか知ってる?」
翔鶴「えっ……と。この辺りよね…?」
雷「それはミキサー。こっちは音響よ」
翔鶴「え…ええっと…」
雷「翔鶴さん、私達は二人で一人よ。白鶴さんとアシスタントのライが揃って初めて一人前なのよ!」
翔鶴「……こんな私に付き合ってくれるの?」
ライ「当たり前じゃない!さぁもう一度よ白鶴さん!」
白鶴「…ええ、やりましょう!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 21:56:07.83 ID:5tQ9TUaDO
さすがにもう充分だと思いラジオが伝わったと信じて基地に向かう。その後
>>723
白鶴さんですよねライブにも行きました!サインください!と声を掛けられたりしている翔鶴
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 21:59:02.31 ID:areqeojY0
ラジオを聞いた反大本営派の鎮守府が民間人の護衛をしつつ基地に向かって続々と移動を開始した
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 21:59:56.47 ID:jBhQk2Bso
>>734
の前にDJ白鶴とライちゃんの狂信sy、熱心なファンの提督達が決心する描写いり
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 22:00:23.06 ID:TR4MYqRf0
↑+駆逐艦娘は命を懸けて大本営へ
738 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 22:06:20.12 ID:guae5R5JO
ーー基地
提督「ここに居るのが全員か?」
忍者提督「その可能性は高い。他の鎮守府の面々は大本営に付いたと考えるべきだ」
天城「見慣れた奴らが多いな。提督の知り合いなんだから当然といえば当然か」
島風提督「お前のところの提督はどうした」
天城「新人が逃げ出したんで天城が提督代理だ。文句あるか?」
島風提督「いや……」
提督「……」
739 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 22:11:01.35 ID:guae5R5JO
女提督「提督……よくあの放送をしてくれたわ…」ポロポロ
幹部「あのラジオは正に救世主と言った所だよ。私も妻を連れてここまで来れたのはあの放送があったからだ」
駆逐棲姫「お前が白鶴だったのか!サインくれサイン!」
翔鶴「サインならいくらでも書くわ」
択捉「こっちにもサインお願いします!」
K提督「お願いします!」
瑞鶴「翔鶴姉がちやほやされてる…!?」
提督「…自分もまさかこうなるとは思っていませんでした」
女提督「皐月の面倒を見てくれただけじゃなくて今度は子どもまで…また貴女に助けられたわね……」
提督「皆んなが無事ならそれで良いんだ」
天城(ほとんど知ってるとは言ったが知らない奴もいるな。ザラを連れた提督は見た事もねぇ。油断は禁物だな)
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 22:18:20.84 ID:jBhQk2Bso
情報交換だ
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 22:32:03.79 ID:rnxw/Q6t0
それぞれ久しぶりに会った面々とつかの間の交流
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 22:36:31.87 ID:g5e3HI3IO
>>740
>>741
ザラの提督はイタリア帰りなので見たことないのも当然だった
大本営のやり方には納得ができない様子
743 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 22:53:14.94 ID:guae5R5JO
ーー
ザラ提督「私はイタリアから戻ってきたばかりなんです。まだこちらでは馴染みが浅いのはそのせいかと…」
K提督「こっちは知ってますよ。欧州遠征に出ていた択捉達から話は聞いてますからね」
天城「ふーん……」
ザラ提督「日本に来たと思ったらこれです。大本営のやり方には賛成できませんね」
H幹部「外国から戻ってきたからその考えができるのよ。日本人は長い物に巻かれる主義だから、こうやって大本営に逆らうのは少数派なのよねぇ」
744 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 23:04:12.83 ID:guae5R5JO
幹部「さて…これからどうする?」
忍者提督「大本営の見方を見ながら様子見か?」
島風提督「それでは遅い。向こうに何かをされてからじゃこちらは終わりだ」
H幹部「じゃあ何か策があるのぉ?」
天城「下手に動くとただの的だ」
提督「……」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 23:11:43.06 ID:5tQ9TUaDO
提督
大本営の得意な仕込みというやつを真似てみようと思う
そうして提督は漣に頼んで富士と話す
貴女が干渉出来る大本営側の艦娘に大本営の所業を伝えてほしい
自分達も明日は我が身なのだと自覚させてほしいと
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 23:23:10.66 ID:rnxw/Q6t0
実は菊月から対抗策を知らされている島風提督
誰が使えるか冷静に見極めている
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 23:24:42.51 ID:YPMCjYGAo
大本営に捜査が入る
流石の大本営上層部も機能が麻痺、これに乗じて菊月達が動き出す
748 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 23:33:47.22 ID:guae5R5JO
ーー
菊月『いいか、作戦は伝えた通りだ。これをやるにはお前以外に協力者が必要だ』
菊月『反大本営派が一箇所に集まるのなら手間が省ける。誰が使えるか見極めろ』
菊月『誰も条件に合わない場合はそこから離れろ。こっちに合流するんだ』
菊月『失敗すれば子の命は無い。お前以外の周りの奴らを消していく』
菊月『お前の様子は見ている。本来なら確認しに行く必要があったが、こっちには新しい手札がある』
菊月『いいか、お前のやるべきことを忘れるな』
749 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 23:38:57.36 ID:guae5R5JO
島風提督(菊月の作戦がうまくいっても大本営を止めることはできない。だが邪魔をすることはできるだろう)
島風提督(菊月の目的は大本営をどうにかすることでは無い。もっと別にある)
島風提督(それが何か知ったことじゃない。俺は五月雨達の為にやるしか無いんだ)
島風提督(ここに来る連中はある程度予測できた。しかしそれでは菊月の立てた条件を満たせない)
島風提督(俺の知らない奴で条件を満たす奴が来れば…と思っていたが。まさかその通りになるとはな)
ザラ提督「……」
島風提督(ザラ提督、お前が当てはまっているんだ。悪いが嫌でも協力してもらうハメになるぞ)
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 23:44:01.19 ID:jBhQk2Bso
ザラ提督と二人きりになって話す島風提督
お前にしか任せられない秘策があると誘う
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/06(土) 23:44:23.31 ID:5tQ9TUaDO
島風提督には当たりがきつい他の提督達の中ザラ提督は島風提督とは初対面なので普通に接する
しかしザラ提督は島風提督より上手だった
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/06(土) 23:46:05.45 ID:YPMCjYGAo
>>747
753 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 23:54:39.54 ID:guae5R5JO
ーー
深海綾波「司令官一体何があったんですか?」
「大本営に捜査が入る…」
深海綾波「陸の警察は私達の味方では無いんですか?」
「もっと大きい所からの圧力があったんだろう…」
深海綾波「ニュースでは臨時の常任理事国の会議を開催すると言っていました。まさかそれが原因じゃ…」
「そうなれば俺達もお終いだ…」
深海綾波「そんな……」
「俺は証拠を消すのと口裏合わせに向かう。お前はここで待機だ」
深海綾波「分かりました」
深海綾波「……」
深海綾波「……っべぇ…なんなんだよぉ…」
754 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/06(土) 23:59:20.07 ID:guae5R5JO
深海綾波「陸の警察にはアホみたいに金渡してんだろ?それが敵に回るって…マジでカニ同士動いてんじゃん!」
深海綾波「ちょ…リアルに世界大戦か!?そんなのお断りだって!ここは逃げるが勝ち…!」
深海綾波「な…なんだよ……!止めるなよ綾波!」グググッ
深海綾波「お前だって死にたくないだろ!ここに居ても捕まるだけだ!」
深海綾波「今ならまだ逃げられる!逆らうんじゃねぇ〜〜!」
菊月「そうだ逃げるな」
深海綾波「はひぃっ!!」
菊月「ちょうどいい、お前も協力しろ」
深海綾波「嫌だ!」
菊月「ならここで死ね」
深海綾波「もっと嫌だ〜〜〜〜!」
菊月「ならやることは一つだな。私についてこい」
深海綾波「なんで毎回こうなるのさ!!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 00:07:07.29 ID:RXOibRwDO
菊月が深海綾波に
お前自体は大した事はないが、中に居る奴はかなりのものだな、力を貸して貰うぞ
そう言うと深海綾波の右手が肯定するように動き何処かへ案内するかのように一方を指差す
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 00:14:33.08 ID:Pvqdqyuno
>>755
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 00:18:06.57 ID:nO4fgxmNO
今までのうっぷんを晴らすかのようなまるゆの徹底的な追求で口裏合わせにどんどんボロが出てくる
綾波は待機してるこました特務艦の子達を仲間に引き込んで行く
758 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 00:35:01.53 ID:wL5pKwnG0
ーー
まるゆ「貴方は何も聞いていないんですね」
「そうだ、俺は何も知らない」
まるゆ「そうですか…ではこの書類を見てもらますか?」
「……」
まるゆ「これには貴方のサインがありますよね?」
「…知らない」
まるゆ「知ってますか?筆跡鑑定ってすぐに結果が出るんですよ」
「……」
まるゆ「このチャンスは逃しません。大本営は私達が止めるんです…!」
759 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 00:42:40.48 ID:wL5pKwnG0
ーー
「大本営を裏切るわけには…」
深海綾波「そんな事言わないで…ね……?」サワサワ
「ひゃんっ…!」
深海綾波「私達と来てくれれば…もっとイイことしてあげますよ?」
「イイこと…?」
深海綾波「ね…綾波の下半身触って下さい」
「え…!?」
深海綾波「ホンモノですよ?私達の仲間になってくれたら…」
「……」
深海綾波「これで良いんですよね…もし全員相手することになったら私の棒がとんでもないことになりますけど…」
760 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 00:51:16.70 ID:wL5pKwnG0
ーー
アケボノ「とうとうここまでたどり着いたわね」
菊月「やはりあの時とは様子が違うな」
リュウジョウ「ここが『八島』の制御しとる所やな」
チヨダ「まだ暴れちゃダメなの?」
グラーフ「脳筋がこんな所で暴れたらとんでもない…」
ガンビアベイ「いよいよ…ですね」
神威「これで…ようやく…」
菊月「全てを終わらせてやるぞ……富士」
ーー
761 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 00:51:44.22 ID:wL5pKwnG0
遅くまでありがとうございます
コメントなどあればお願いします
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 01:04:41.71 ID:RXOibRwDO
お疲れ様でした
そういえば菊月達からしたら富士は完全に敵というか騙された認識しか無いんだろうなあ…
そして天城は新人提督逃げたと言ってたけど多分進んで逃がしたんじゃないかと思った
深海綾波は美味しい立ち位置に居るよねぇ…何があってもなんだかんだで生き残るポジション
763 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 19:47:16.24 ID:wL5pKwnG0
ーーーー
菊月『霊砲富士……大本営はこんなものを作っていたのか』
望月『あたシ達みたいな超能力者をこコに集メてエネルギーを増幅させル。そしてそノ力を霊砲としテ放つ』
荒潮『非人道的な兵器ねぇ…』
曙『その分威力は強力なんでしょ?』
如月『そう……この国…世界が滅ぶ程の……』
千代田『私の能力を使って暴れればこんな装置ぶっ壊せるわよ!』
龍驤『壊したらあかん。そんな事したら理想郷への扉とかいうやつが開けへんようになるやん』
大鳳『わざわざここまで来た理由がなくなりますよ』
764 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 19:54:40.59 ID:wL5pKwnG0
如月『理想郷への扉は…物…場所…力が揃った時に現れる……』
菊月『場所はここで物は霊砲富士。そして力は私達ということか』
如月『扉が開けば…貴女達の願いは叶う……菊月の失った腕と目も…元通り…』
望月『あたしは半分深海棲艦なノが戻るっテ話か』
荒潮『私は艤装の不具合が治るとして…タトゥーはどうなの?これは私の命くらい……大切なものなの』
如月『なら…願うのよ……理想郷は叶えてくれるはず…』
グラーフ『そんな話…怖い……』
如月『やりたくなければ…それでいい……けど…貴女達の願いは…同じ……』
如月『司令官と共に……いつまでも一緒に…』
曙『口に出さなくていいのよ!如月の球を燃やすわよ!』
如月『それは困るわね……』
羽黒『ツンデレだ〜』
曙『うるさい!!ちゃっちゃと済ませて鎮守府に帰るわよ!』
765 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 19:59:08.43 ID:wL5pKwnG0
菊月『どうすれば良いんだ』
如月『願うのよ。強く、強く願うの』
望月『力を使う感ジで?集中すれば良イの?』
如月『そんな感じね』
龍驤『ただ願うだけっていうのも難しいな』
如月『その事しか考えないように。強く願うのよ』
羽黒『むむむ…』
グラーフ『難しい…』
神威『遅れました…』バシュッ
ガンビアベイ『Admiralは寝てますよ!』
菊月『そうか、なら心配はいらないな』
神威『念の為にル級さんには留守番してもらっています。何かあればすぐに戻れますよ』
766 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:03:51.64 ID:wL5pKwnG0
千代田『あ……なんか…来る…』
龍驤『うちも…何か……変な気分……』
菊月『……』
望月『どうしたノ菊月?こっちに集中シないの?』
菊月『一つ…気になることがある』
曙『まさか今更怖気付いたの?』
菊月『そうじゃない。お前達は気にならないのか?』
望月『あたしは気ニなったけど、悪い予知が見エないからいいかナ〜って』
曙『何を言ってるのよ?』
菊月『如月、お前はその呪いの球を使ってこちらに干渉している。そんなにはっきりと喋ったことは今まであったか?』
『あら……まさか気付くなんて思ってなかったわ』
望月『うわ……マジか…』
曙『はぁ!?どういうことよ!?』
767 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:10:47.87 ID:wL5pKwnG0
『如月ちゃんにはどいてもらったの。この世界にはもう干渉できない』
菊月『お前は何者だ?』
『私は富士。貴女達の始まりと言ったところかしら』
曙『この兵器と同じ名前!?一体何が起こってるのよ!?』
『私の為にありがとう。無知の艦娘さん達』
菊月『……神威!ここから逃げ…』
望月『あ…扉…が……』
…………
……
768 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:18:43.52 ID:wL5pKwnG0
『理想郷への扉が開くと世界は作り直される。今日できたばかりのルールでも、何千年も前から存在していたかのように扱われる』
『なら見つけたら誰でも開ければいいと思うわよね?でもそんな単純なものじゃないの』
『願いを込めて扉を開くと世界は望み通りになる。けど開けた張本人の願いは叶う事は無い』
『知識を求めたサルのお陰で二足歩行が生まれた。でも扉を開けたそのサルは二足歩行を得ることは無かった』
『天下統一を願い扉を開いた人物。その本人の希望は叶う事は無かった。だけれど天下は統一された』
『私が何をさせようとしたのか…もう分かるわよね?』
『私は戦闘で怪我をするようなこの世界が嫌なの。それを作り変えて欲しかった』
『だからあの子達を使ったの。私が扉を開いてしまうと矛盾が起こってしまうものね』
『我ながら良い考えだと思うわ。たった数人の艦娘を犠牲にするだけで、もっと多くの艦娘を救えるんだもの』
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:21:58.88 ID:wq34+GFqO
あれ?もしかしてこの扉を開いたのは前の世界の描写?
戦闘でもう怪我はしなくなってるし提督がいる状態だし
770 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:26:36.52 ID:wL5pKwnG0
『あの子達は人間と共にずっと一緒に居たいと願った。残念ながらその願いは一生叶う事は無いの』
『それが扉を開けた代償。そんなうまい話は無いのよ』
『さて……世界はどう作り直されるのかしら?』
『…………へぇ』
『あの子達の怪我は世界のルールが変わったから最初からなかったことに。でも不良品を集めた鎮守府というものも当然無い。だからあの子達は突然海に放り出された…』
『それと提督…あの人間ね。彼は……深海棲艦の所に…』
『彼は扉には関与していない。けど願いに巻き込まれてしまったからこうなってしまったのね』
『さて…私も行かないといけないわね。新しい世界では私の記憶も再構築される。この事も覚えていないわ』
『でもきっと気付くはず。全ては…人間を葬る為。こんな私を生み出した復讐を…』
『きひ……きひひひひひひひひひひひひ……』
771 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:31:52.14 ID:wL5pKwnG0
ーー
菊月「…私達は富士に騙されて扉を開かされた。その結果がこれだ」
アケボノ「元に戻す方法なんか無い。けどやらないといけないことはわかってるわ」
モチヅキ「八島を使って富士を消すしかない」
リュウジョウ「コード入力終わりや!目標は…大本営の一番ドッグ!」
チヨダ「富士の居る建造ドッグごと消してやるわよ!!」
菊月「こうする事が正しいのかは分からない。だがこうしなければいけないんだ」
アケボノ「あたし達をよくも騙したわね!!」
モチヅキ「こっちも司令官を取り戻すのに必死なんだよ」
菊月「…やれ、八島!富士を殺せ!!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 20:35:11.74 ID:RXOibRwDO
まるでギリギリで踏み止まるように八島は動かない
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:35:17.50 ID:kXXV7Wf/O
発射は滞りなく実行される
しかしエネルギー伝送系が故障し2射目以降が不可能になる
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:37:19.62 ID:LXq2AIxo0
潜水艦隊も一番ドックに
行き海中から富士を雷撃
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:37:44.86 ID:kXXV7Wf/O
>>774
腐れしね
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:37:56.09 ID:4XIm6TuVO
状況何もわかってないのにキチガイ安価で埋めるなよ
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 20:39:17.47 ID:4c6QEb7sO
富士 あぁ……光が……
ドッグ諸共砕け散る富士
同時に全ての艦娘の艤装がその機能を停止した
778 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 20:55:34.49 ID:wL5pKwnG0
ゴォォォン……
菊月「なんだ!?」
リュウジョウ「…あかん!八島の発射が中止された!」
アケボノ「コードは間違い無かったんでしょう!?」
モチヅキ「富士を庇った…?まさか……」
菊月「ならもう一度だ。富士を消すまで何度でもやるだけだ」
チヨダ「不発ならまだ分かるのに…なんで発射されないのよ…!」
779 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 21:01:18.73 ID:wL5pKwnG0
ゴォ……ゴゴゴ…
神威「また起動音?そんなに早くコードを入力できたんですか?」
リュウジョウ「うちや無い!誰かが八島の発射コードを入力したんや!」
アケボノ「重役達は捕まったんじゃないの!?」
モチヅキ「……見えた。役員の一人が逃げてる。そいつが起動させたっぽいね」
チヨダ「目標は……鉄の海域。あの島…」
菊月「深海棲艦を生み出している繭をやるつもりか」
アケボノ「大本営は繭を破壊したあと独立宣言をするのよ!なんとしてでも止めるのよ!」
リュウジョウ「あかん!コードが入力された以上はどうやっても止められへん!!」
ゴゴゴゴゴ…
菊月「チッ……!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
780 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:03:02.79 ID:6hVCwhslO
八島が大本営を目標にして発射が試行された場合の大本営による八島自動潜伏報復プログラムが発動
八島が奪取されたと判断し、すべての大本営に敵対する陣営をターゲットにした発射準備と自爆シークエンスが発動する
781 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:05:11.83 ID:tuIsR3GwO
同じように直前で発射が止まり、以後コードを入れても八島が起動しなくなる
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:06:35.32 ID:18uWtcPXo
発射された八島の光が繭に到達するが、吸収して赤熱する繭
783 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 21:25:10.26 ID:wL5pKwnG0
ゴォォォン……
リュウジョウ「またや…また止まった……」
神威「連続で止まるなんて…」
モチヅキ「そもそも不具合が多かったってオチじゃないの?」
アケボノ「そんなの聞いたこと無いわよ!」
菊月「……」フラッ
チヨダ「…アケボノ!ここに来て何分経ってるの!?」
アケボノ「しまっ…!」
モチヅキ「菊月がもう限界っぽいね。神威、後はよろしく〜」
神威「はい……ここを離れましょう」バシュッ
784 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 21:30:11.59 ID:wL5pKwnG0
ーー
ハグロ「どうだったの?」
グラーフ「ダメだった……」
リュウジョウ「八島が撃てさえすれば作戦は成功やったんや!」
モチヅキ「あたし達には時間制限があった。あんな場所は菊月の能力をフルで使わないと危険だからね〜」
アケボノ「菊月の能力は全てのものを錆びさせる。空気とか目に見えないものだって可能なのよ」
チヨダ「それを使って放射能まで錆びさせて無効化させるなんて…ほんとに無茶な考えよ」
神威「あの場所は本来防護服を着て行くような所なんです。菊月さんの負担は凄かったと思います…」
菊月「ぐ…ぅ………」
アケボノ「八島が使えないなら次の作戦よ」
モチヅキ「なんか思い付いてんの?」
アケボノ「それをこれから考えるのよ!」
リュウジョウ「無茶言うとんな…」
菊月「しれ……い…か…ん………」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:32:08.27 ID:Pvqdqyuno
今回の八島連続不発事件を大本営サイドから見た描写
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:33:00.33 ID:LXq2AIxo0
提督に夢のお告げがあった
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:33:05.93 ID:18uWtcPXo
逃亡先で何も怒らなくて愕然とする役員
無事捕まる
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 21:33:07.11 ID:RXOibRwDO
漣と話していた富士が呟く
記憶は無いけれど私は殺されても仕方の無い事をした
それなのにあの子は…と嬉しそうな悲しそうな顔を浮かべる
何か悩み事があるなら力になりますよ、恩人ですから!と漣
789 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 21:48:23.50 ID:wL5pKwnG0
ーー
「……何故だ!!八島の発射コードは入力したぞ!」
「ロシアが協力する条件としてあげたのはあの繭の破壊。それがなされない限り我々に明日は無い…!」
「ぐ……こうなれば最終手段だ!」ピピピッ
「あの国への攻撃手段として使う予定だったが、出し惜しみをしている状況では無い!」
「私だ!アレを繭に向けて総動員させろ!」
「そうだ全員だ!なんとしてでも繭は破壊しろ!」
「居たぞ!あそこだ!」
「あいつを捕まえろ!」
「クソ……!だが一瞬私の方が早かったようだな…」ニヤッ
790 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 21:54:37.67 ID:wL5pKwnG0
ザザザァ…
「「「……」」」
「目標……鉄の海域」
「荷電粒子砲…起動」
「射程距離に到達後、繭を攻撃」
「私達が破壊する」
傀儡信濃「信濃艦隊、目標へ出撃」
傀儡信濃「任務を遂行する」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 21:56:17.00 ID:RXOibRwDO
傀儡信濃、全滅
下手に刺激を与えた事により繭の孵化がついに始まる
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:57:56.95 ID:LXq2AIxo0
繭は海上を揺れ動く。そのため狙いが定まらない
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 21:58:02.35 ID:O8x7RobnO
新型深海棲艦と傀儡信濃の激戦が繰り広げられる
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:00:27.96 ID:5MyCNmM/0
繭が荷電粒子砲に直撃した瞬間
繭はそれを吸収し禍々しい色の極太レーザーを発射 信濃の傀儡はすべてその光に飲まれて消えてしまった
795 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:05:04.53 ID:wL5pKwnG0
ーー鉄の海域
傀儡信濃「目標地点に到着」
傀儡信濃「ターゲットロック」
傀儡信濃「発射準備」
傀儡信濃「完了」
傀儡信濃「完了」
傀儡信濃「完了」
傀儡信濃「発射まで3」
傀儡信濃「2」
傀儡信濃「1」
傀儡信濃「発射…!」ガキンッ
796 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:08:17.21 ID:wL5pKwnG0
傀儡信濃「命中」
傀儡信濃「命中」
傀儡信濃「命中」
傀儡信濃「被害…無し……」
傀儡信濃「あり得ない。荷電粒子砲を防ぐ方法は無い」
ズォ…オオオォォォォ
傀儡信濃「何が起こっている?」
傀儡信濃「繭が胎動している」
傀儡信濃「どういうこと」
傀儡信濃「……もう一度発射を」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」ジャキッ
797 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:14:18.98 ID:wL5pKwnG0
傀儡信濃「…繭とは本来生物の変態途中の形態。外敵から身を守る為に殻に篭っている」
傀儡信濃「この繭からは深海棲艦が産まれていた。だからこれは生物としての繭とは思われていない」
傀儡信濃「でもそれが間違いなら……産まれていた深海棲艦は繭を守る為のものだとしたら…」
オォォォォ…!
傀儡信濃「声が」
傀儡信濃「あの繭から」
傀儡信濃「…撃て!あの繭を破壊!」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「りょ……」
傀儡信濃「なに、どうした…」
オォォォォォォオォォ…ン…!!
798 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:18:10.95 ID:wL5pKwnG0
ーー基地
レ級「かはっ……!!」
暁「どうしたのよレ級!しっかりして!」
潜水棲姫「ぐ…うぐ……!」
潜水新棲姫「なんだ、なにが起こっているんだ」
漣「ここに居る深海棲艦の皆さんが一斉に苦しみ始めています…」
潜水新棲姫「そうか、ワタシは傀儡の体だ。だからこうなっていないのか」
駆逐棲姫「呼んで…いる……!!海が…!深い海の向こう……!」
レ級「半分メンタルモデルの…あたしまで……呼ばれる…ぐは…!!」
暁「しっかりして!レ級!」
潜水棲姫「死ぬ……!苦し…!ぁ……!!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
799 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:22:33.33 ID:Pvqdqyuno
漣
ちょっと重巡!!これどーいう事か早急に考察しろや!
800 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:25:08.73 ID:SWHBfoFMO
今まで気をうかがい潜伏していた深海達が海を真っ黒に染め上げるほどの数で世界各地で各国を襲う海に囲まれた沖縄、九州は深海側によって駆逐される
801 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:25:45.98 ID:O8x7RobnO
深海提督の基地では海月姫も抗ってる
802 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:26:07.48 ID:IFDMiJFYo
暁、口づけでレ級を撃沈させることで影響を断つファインプレー
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:27:50.70 ID:OcUFLc8cO
>>799
どうでもええが投稿時間凄いな
804 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 22:43:33.61 ID:BWNDa6mYo
/07/07 22:22:33.33 [3/3]
その他の部分まで含めるともっと凄い
805 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:45:24.28 ID:wL5pKwnG0
潜水新棲姫「そういえば漣は大丈夫なのか?中には重巡棲姫がいるんだろう」
漣「ハッキリ言って苦しいですよ。ですが我慢できる範疇です」
球磨「クマの中に居るのは自我を持っていないクマ。それでも少し苦しいクマ」
潜水新棲姫「深海棲艦の力の強さによって違うということか」
漣「それで仮説は立てられますね」
球磨「あっちを見てもそれで説明ができるクマ」
806 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:50:08.24 ID:wL5pKwnG0
由良「ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァァァァ!!」
忍者提督「由良!しっかりしろ由良!」
川内「大丈夫ですか師匠!」
由良「ア"ァァーーーーー!!!!」
漣「由良さんの中には四人の深海棲艦がいるそうなんです」
球磨「それもかなり強かったらしいクマ。それを由良が捕食して、自分の体の中に入れたクマ」
潜水新棲姫「漣より強いのが四つ分…か」
漣「体が裂けそうな痛みが…想像しただけで……」
807 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 22:54:32.99 ID:wL5pKwnG0
レ級「あたし達は……ここから離れ…ぅぐ……」
潜水棲姫「どうなるか…分からないから……それが…良い…」
駆逐棲姫「ここには…地下か何か…無い……か…?」
漣「あると聞いてます。漣を含めて皆さんは一時的にそこに退避しましょう」
球磨「由良もなんとかして運ぶクマ」
川内「師匠…!」
忍者提督「由良…俺が側に居るからな……!」
由良「あ…ォォ………」
808 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 23:03:49.67 ID:wL5pKwnG0
ーー
深海海月姫「ギ…イイィィ……!!」
深海提督「一体何が起こっているんだ…?」
深海海月姫「よ……呼んでる…アレが……!」
深海提督「アレ…?」
深海海月姫「全ての深海棲艦を……一つに…不純物を……取り除いて……!」
深海提督「何を言っているんだ……?」
深海海月姫「繭が……孵る…………!!」
809 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 23:10:24.46 ID:wL5pKwnG0
深海提督「繭が孵るとどうなるんだ?」
深海海月姫「終わる……!全てが終わってしまうのよぉ…!」
深海海月姫「私は…イヤ……!アレにはなりたくない……!アナタ…抱き締めて…!」
深海提督「お前を…か?」
深海海月姫「アナタに記憶が戻ったのは…知ってる……!けど…これしか無いから……!」
深海提督「…!」
深海海月姫「早く……私を…!!」
深海提督「……」ギュッ
深海海月姫「は…あぁぁ……もっと…強く……」
深海提督「……」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 23:12:43.33 ID:RXOibRwDO
しばらくしてその呼び声は収まるが一部を除いて世界各地の深海棲艦が忽然と姿を消したとの報が入る
そして世界中の深海棲艦が繭に吸収されていく悪夢のような光景を目の当たりにする伝説の翔鶴
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:18:12.22 ID:1jfwM2a+O
>>810
吸収されるのは純粋な深海棲艦がほとんど
艦娘に寄生しているタイプ、姫、鬼級の実力ある深海棲艦はかろうじて踏みとどまっている
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:19:31.53 ID:18uWtcPXo
寄生された艦娘や理性や力の強い姫と鬼級を除いた深海棲艦が繭に集まり
呼び声がおさまると更に大きくなった繭が残る
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:20:53.17 ID:Pvqdqyuno
>>811
呼び声に対抗できる何かがある子は吸収されにくいらしい
814 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 23:36:29.68 ID:wL5pKwnG0
ーー鉄の海域
A翔鶴「この周りの深海棲艦だけじゃない。各地の深海棲艦が繭に吸収された」
A翔鶴「その結果…繭は孵ろうとしている」
オォォォォォォ……
A翔鶴「もう孵化は止められない。あれはどうやっても産まれてしまう」
A翔鶴「私はそうならないようにと監視を続けていた。それなのにあんな遠距離から攻撃してくるなんて…」
A翔鶴「私が気付いた時は傀儡は全滅していた。そして繭の孵化が始まっていた」
A翔鶴「繭に攻撃を加えるなんて…愚かな事をしたのかしら……」
815 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/07(日) 23:46:49.24 ID:wL5pKwnG0
A翔鶴「世界が滅びるなんて言わないわ。でも半分は壊滅してもおかしくない」
オ…ォォォォ……
A翔鶴「繭が開く……孵化が終わる」
A翔鶴「産まれたばかりなら皮膚は弱く完全じゃない。私の全てを叩き込めば弱体化はできる」
A翔鶴「私はあの時死んでいてもおかしくなかった。今までよく生きてこれた方ね」
A翔鶴「私の命に代えて……やってやるわ」
A翔鶴「いくわよ…艦娘の力を思い知りなさい」バサッ
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
816 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:53:19.33 ID:6hVCwhslO
攻撃したそばから皮膚が硬質化していくがそれのせいか進行速度を遅くすることはできた
翔鶴は艦載機の九割を喪失する
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/07/07(日) 23:53:20.58 ID:RXOibRwDO
攻撃は一定の効果はあったが重傷で海岸に流れ着くA翔鶴
それを発見したのは以前助けてくれた老婆だった
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:53:59.12 ID:Pvqdqyuno
タリナイ…タリナイ…とつぶやく孵化した何か
819 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/07(日) 23:54:33.47 ID:5MyCNmM/0
死力を尽くして戦った末に敗れ去る翔鶴
まさに沈まんとしたとき奇跡が起きる
bgm:Battle Against A True Hero
820 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/08(月) 00:05:10.31 ID:4CAjDMhi0
ーー
A翔鶴「効いてる…予想通りだったわね。孵化したばかりの蝶は飛べない。蛹から孵った甲虫の皮膚は脆い」
オ…ォォォォォ……
A翔鶴「これの攻撃方法は何?それが分かればそこを攻撃するのに……」
A翔鶴「ただ弱らせるだけじゃいけない。もっと効率よく…」
ゴォ……!
A翔鶴「う…こっちを見……」ビチャッ
ォォォォ……
オォォ……
オオオォォォォ……
821 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/08(月) 00:10:55.96 ID:4CAjDMhi0
ーー
A翔鶴「……」
老婆「…気が付いたかい?」
A翔鶴「……ぁぐ…っ!!」
老婆「動かん方が良い。ゆっくりしんさい」
A翔鶴「貴女…は………」
老婆「またこうやって会うのも何かの縁かもしれんねぇ」
A翔鶴「私……」
老婆「あんたやなかったら死んどった。あれだけの衝撃を受けて生きとるのは無理じゃ」
老婆「咄嗟に羽で体を包んだから重症で済んだんじゃよ。普通なら即死じゃ…」
A翔鶴「そう…自分でも無意識だったわ……」
822 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/08(月) 00:14:39.66 ID:4CAjDMhi0
老婆「大きな白い塊が沖から転がってきたのを見て何事かと思ったけど、まさかあんただったとは…」
老婆「また…無茶なことでもしとったんかい?」
A翔鶴「……そう、私は…」グググッ
A翔鶴「こんな所で寝てる暇…うぐ……っ!!」
老婆「立つのも無理じゃろうて。今は休みんさい」
A翔鶴「そんな事言ってられないの……!あれをどうにかしないと…とんでもない被害が出る…!」
A翔鶴「私が戦えなくても…この情報は……伝える……!」
A翔鶴「おばあちゃんを守る為でもあるの…行かせて……!」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/08(月) 00:18:19.73 ID:0kwY27xYo
自分の能力が消失していることに気づく翔鶴
824 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/08(月) 00:20:54.73 ID:/O4kolpVo
上手く飛べなくなっていて愕然とするA翔鶴に情報なら任せんさい、あんたは休むといいとおばーちゃん
825 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/08(月) 00:21:13.87 ID:lWn/ytgJO
一人ぼっちになってお婆さんの元でお世話になってた武蔵が担いでいってやろうと提案
翔鶴を海岸から運んだのも武蔵だった
お婆さんの教育の賜物である程度常識は身についた様子
(そろそろ出してもいいよね?ダメなら飛ばしてください)
826 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/08(月) 00:38:56.37 ID:4CAjDMhi0
武蔵はある事情によりダメです
A翔鶴「ぐぅぅぅ……!翼が…うまく……いかない…」
老婆「自分を守る為に力を使い過ぎたんじゃろうなぁ」
A翔鶴「そんな…これは……私しか知らない…情報…それを……!」
老婆「情報を届けられれば、あんたが飛んでいかなくてもいいんじゃね?」
A翔鶴「でも…私が知らせる以外に方法は……」
老婆「情報ならこっちに任せんさい。あんたは今は休むんじゃ」
827 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2019/07/08(月) 00:46:27.07 ID:4CAjDMhi0
ーー
鳳翔「分かりした、翔鶴さんにはお礼を言っておいて下さいね」
荒潮「誰からなのぉ?」
鳳翔「昔お世話になった人です」
龍驤「どんな連絡やったん?ていうかその装置は何なんよ…」
鳳翔「これは無線の一種です。本当なら免許が必要なんですが…ご愛嬌ということで」
龍驤「ええ…」
荒潮「翔鶴さんがどうしたのぉ?」
鳳翔「鉄の海域にいるはずの翔鶴さんからです。貴重な情報をくれたんですよ」
荒潮「……あれが動いたのね」
鳳翔「動くだけならまだ良かったですね…」
龍驤「なんの話をしてるん?」
鳳翔「龍驤さん。子ども達を地下に誘導しましょう」
龍驤「誘導はするけど…なんでまた……」
319.15 KB
Speed:0.4
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)