【ミリオン】のり子「願いが叶うお守り!?」

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1 :伊丹 [age]:2019/06/16(日) 23:08:39.23 ID:LpkB5FKZ0
みなさんこんにちわ。

今回は、福田のり子ちゃんのSSを書きました。

誤字脱字・キャラ崩壊・知識の誤り・設定違ってんよ!
などはご容赦ください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1560694118
2 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:09:30.06 ID:LpkB5FKZ0



「うーん、そっか残念。急用なら仕方ないよね。うん。またね。」

アタシ、福田のり子はそう言ってケータイの通話を終える。
週末に会う予定だった友達が急用で来れなくなったって連絡。

「予定、空いちゃったなぁ。」
そうひとりつぶやきながら私の所属する765プロライブシアターの控え室へ足を運ぶ。


3 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:10:00.76 ID:LpkB5FKZ0



「あ、のり子ちゃんこんにちわ♪」
そういってとびきりの笑顔で迎えてくれる素敵な女性、桜守歌織さん。

その隣でクッキーを頬張ってるのはアタシの担当P。
アタシが初対面で倒しちゃった人。
アタシをアイドルにしてくれた人。
そしてアタシを……可愛いって言ってくれた人。


「P、歌織さん、お疲れ様!ダンスレッスンの休憩ですか?」

「ええ、そうなの。のり子ちゃんは歌のレッスンよね。」

「うん。そうなんだ。」
そう。今日はいつもよりうまく歌えて、先生からも褒められて上機嫌だったのにな。

4 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:10:38.75 ID:LpkB5FKZ0


「のり子、春香からクッキーの差し入れがあったんだ。どうだ?」

「お、やった♪もーらい!」

そういってひょいっと1枚つまんで口に放り込む。バターの香りが口いっぱいに広がる。
おいし♪ さっすが春香!

「ふふっ♪のり子ちゃんったら。今お茶を入れるから、座って食べてね。」

「あ、いっけない。行儀悪いよね。」
そんなアタシを歌織さんは気にする風でもなく、
慣れた手付きで紅茶のはいった透明なティーポットを少し揺する。


ポットの茶葉はきれいに広がっていて、
何度か間をおいてカップへ注いでいくと、踊るように茶葉が舞う。
アタシが淹れてもこうはならないんだろうなってまじまじ見ちゃう。
5 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:11:24.37 ID:LpkB5FKZ0


「この銘柄のアールグレー茶葉はベルガモットの香りがとってもいいの…はい、どうぞ♪」
「ベルガモ…?よくわかんないけど、キレイな色…。あと爽やかなすっごくいい香り…」

「ああ。すごく落ち着くよなぁ。こんな美味しい紅茶が、毎日飲めたら最高だろうなぁ」
紅茶に舌鼓を打ちながらポロッとこぼすP。
うん、分かるなぁ。

「まぁ……Pさんったら。…ま、毎日だなんて…そんな……うれしいけど…」
そう言ってポッと桃色になって俯いちゃう歌織さん。あ、可愛い。
Pは気にせずお茶に夢中だ。ぼくねんじん。

6 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:12:20.83 ID:LpkB5FKZ0


桜守歌織さん。

キレイで優しくて歌もうまくて、スタイルも良くて、すっごく素敵な人。
ガサツで乱暴なアタシとは正反対な人。
歌織さんみたいな清楚な女の人になれたらってちょっと憧れるんだ。
たぶん、ぜったいむりだけど…。

「そ、それではわたしはお片付けしてレッスンに戻ります。カップは流しに置いておいてください。」
恥ずかしさに耐えきれなくなったのか歌織さんは急いでレッスンルームへ行ってしまった。

7 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:13:06.30 ID:LpkB5FKZ0


Pは春香のクッキーを頬張ってる。

「うん美味い。春香、またウデを上げたな?」

それがあんまりに美味しそうだったから。

「ね、ねぇP。アタシも春香みたいにお菓子とか作ったりしたら、さ。食べてくれたりするのかな?」
勇気を出してきいてみる。

「え?のり子がお菓子を?」

Pが意外そうな顔でアタシを見る。

「そうだな……

「や、やっぱり変だよね?あたしなんかが……らしくないよね?
ご、ごめんね。 聞いてみただけ。気にしないで!ははは…!」

バンバン!とPの背中を叩いちゃう。

言ってしまったあとで、先を聞くのが怖くなっちゃって。恥ずかしくって。
Pの言葉を遮ってまくしたてるように話す。

…変に思われてないかな?

8 :伊丹 [sage]:2019/06/16(日) 23:13:56.50 ID:LpkB5FKZ0

「…ならいいけど。
ところで、今度の週末は久々に会う友達と遊びに行くって言ってたな。どこに行くんだ?」

気を取り直すようにPが紡ぐ。

「あー、それがさ…」
さっきの電話のことを話す。

「…そうか。それは残念だったな。」

「うん…。Pは?週末も仕事?」

「いや、なんと珍しく休みなんだ。」

えっ!なら一緒に出かけようよ!って言う前に

「でも、家の洗濯機が壊れちゃってな。
せっかくの休暇だけど、家電屋さんに行って終わってしまいそうだ…とほほ。」

なんだ予定、あるんだ。ガックリ。

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