【モバマス安価】「まゆすき」から始まる平行世界多元宇宙パラレルワールド

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549 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:28:57.54 ID:4DPU5SDMO
P「むしろ今までが近すぎたんですよ」

P「これでアイドルとプロデューサーとしての正常な距離感に戻ったと考えれば」

P「ちょうどいいんです」

ちひろ「....」

P「....」

P「あ、打ち合わせ行ってきます」

スタスタ

ちひろ「....」
550 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:29:25.01 ID:4DPU5SDMO
ちひろ「まゆちゃん、いるんでしょ?」

まゆ「....」

まゆ「さすがちひろさんです」

ちひろ「どうしてこんなことするの?」

ちひろ「Pさん、口ではああいってますけど」

ちひろ「あんなに辛そうな顔、見たことありません」

まゆ「....」
551 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:30:02.71 ID:4DPU5SDMO
まゆ「まゆ、気づいたんです」

まゆ「まゆのプロデューサーさんへの想いが」

まゆ「いずれ大きな問題になるかもしれないってことに」

ちひろ「....」

ちひろ「今までそんなこと気にして来なかったじゃない」

ちひろ「どうして突然....」

まゆ「....」
552 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:31:20.26 ID:4DPU5SDMO
まゆ「まゆはプロデューサーさんが好き、愛しています」

まゆ「まゆはアイドルです」

まゆ「世間はその2人の恋愛を許さないでしょう」

ちひろ「....」

まゆ「でもそんなことは関係ないって思っていました」

まゆ「それに」

まゆ「自分の想いなんてどうやっても変えられないことを知っていました」

まゆ「だからまゆは、ずっとプロデューサーさんを愛していこうって決めていたんです」

ちひろ「....」

ちひろ「....だって、それがまゆちゃんだもの」

まゆ「はい、これが私です」
553 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:32:05.51 ID:4DPU5SDMO
まゆ「でも」

まゆ「私だけの想いでは済まないくらいのところに来てしまったと」

まゆ「気づいたのはつい最近でした」

ちひろ「....」

まゆ「プロデューサーさんのおかげで」

まゆ「まゆを応援してくれる人がたくさん出来ました」

まゆ「そんな人たちが増えれば増えるほど」

まゆ「まゆのこの想いが公になった時の影響も大きくなります」

ちひろ「それはそうだけど....」
554 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:33:19.52 ID:4DPU5SDMO

まゆ「まゆだけならいいんです」

まゆ「自分で責任を取るだけなら」

まゆ「....」

まゆ「けれど」

まゆ「プロデューサーさんはまゆよりも大きな責任を取る」

まゆ「いえ、取らされるかもしれません」

まゆ「アイドルが恋愛」

まゆ「相手は事務所の担当プロデューサー」

まゆ「当然事務所は黙っていませんし」

まゆ「きっと世間はまゆと同じくらい」

まゆ「もしかしたらまゆ以上のバッシングをプロデューサーさんに浴びせるかもしれません」

ちひろ「....」
555 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:33:49.59 ID:4DPU5SDMO
ちひろ「それは....」

ちひろ「....」

ちひろ「....ないとは言えませんね」

まゆ「それだけのことに気付いてもまゆは」

まゆ「プロデューサーさんへの恋愛感情を捨てられなかったんです」

まゆ「自分のことが嫌になります」

ちひろ「....」
556 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:34:50.03 ID:4DPU5SDMO
ちひろ「....だからPさんにあんなことを?」

まゆ「....はい」

まゆ「あんな振る舞いを続ければ」

まゆ「いずれプロデューサーさんもまゆを見放すでしょう」

まゆ「そうなればあの人が不幸になることはありません」

ちひろ「でもあんなこと....」

まゆ「よくないことだと分かっています」

まゆ「気持ちを変えられないまゆ自身の弱さを」

まゆ「プロデューサーさんに押し付けるようなものですから」

まゆ「でもこれが」

まゆ「最善だと思いませんか、ちひろさん」

ちひろ「....」
557 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:35:20.26 ID:4DPU5SDMO
ちひろ「だそうですけど、どう思いますか?」

ちひろ「Pさん」

P「愚かも愚か、まゆは大馬鹿者ですな」

まゆ「!?」

まゆ「プ、プロデューサーさん!?」

P「ったく、こんなことだろうと思ったよ」

まゆ「」
558 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:35:48.63 ID:4DPU5SDMO
P「さっき自分で言ってたじゃないか」

P「『自分の想いなんてどうやっても変えられないことを知っていました』って」

P「人が突然あんなに豹変するわけないだろ」

P「しかもまゆだぞ?あのまゆだぞ?」

P「あんなこと一人で抱え込んでたんなら言ってくれよ」

P「俺はお前のプロデューサーなんだからさ」

まゆ「....」
559 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:36:23.35 ID:4DPU5SDMO
まゆ「....でも」

まゆ「そんなことしたらプロデューサーさんは」

まゆ「まゆを叱りもせず諫めもせず」

まゆ「優しくしてくれるだけじゃないですか!」

P「ダメなの?」

まゆ「ダメなんです!」

まゆ「さっきの話聞いてましたか!?」

P「うん」
560 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:36:49.14 ID:4DPU5SDMO
まゆ「こんなことを続けていたら」

まゆ「あなた自身が全てを失いかねないんです!」

まゆ「まゆはプロデューサーさんのことが大好きだからこそ!」

まゆ「そんな未来は見たくないんです!!!」

まゆ「だからっ、この数日ずっと頑張って....ぅぅっ....」ポロポロ

まゆ「ふぐっ....」ポロポロ

P「はぁ」
561 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:37:23.59 ID:4DPU5SDMO

P「まゆはまだまだだなぁ」

まゆ「....何がですか」グスグス

P「別に今のままでアイドル活動をして行けば」

P「まゆの考える問題の完全無欠な解決へ自動的に辿り着く計画になってるんだぞ?」

まゆ「適当なこと言わないでください....」

P「まあ聞けって」

まゆ「....」

まゆ「....一応聞きます、一応ですよ」
562 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:38:03.38 ID:4DPU5SDMO
P「まず」

P「このままやってけばそう遠くないうちにまゆはアイドルどころか日本のポップカルチャーのトップになるだろ?」

まゆ「!?」

P「んで」

P「その状態で数年過ごすだろ?」

まゆ「!!??!?」

P「そしたらプロデューサーだろうがなんだろうが」

P「誰と結婚しようが」

P「文句を言う人はいなくなるだろ?」

まゆ「!!?!?!?!?!?!!?!?」

P「....」

P「以上!」

まゆ「」
563 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:39:07.35 ID:4DPU5SDMO
まゆ「そんな荒唐無稽な夢物語、計画とは言えません!」

P「俺は夢とも荒唐無稽とも一切思ってないぞ」

まゆ「....」

まゆ「....本気ですか」

P「もちろん」

まゆ「ちひろさん、この人おかしいです」

まゆ「今すぐ事務所からつまみ出すべきです」

P「ひどい」

ちひろ「基本的におかしい人だというのは認めますけど」

P「こっちもひどい」

ちひろ「今回だけはそう思いませんね」クスクス

まゆ「....」
564 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:39:37.85 ID:4DPU5SDMO
まゆ「....そうですね」

まゆ「プロデューサーさんがそういうなら」

まゆ「まゆも信じます」

P「ふっ、チョロイぜ」

まゆ「『結婚』って言葉、忘れないでくださいよ?」

P「忘れるわけないだろ」

P「そこまで俺の計画に組み込まれてるからな」

まゆ「////」
565 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:40:19.40 ID:4DPU5SDMO
P「それじゃあ結婚に向かってレッツゴー!」

まゆ「プ、プロデューサーさん////」

P「ん?」

まゆ「声が大きいです////」

P「あれ?まゆ照れてんの?」ニヤニヤ

ちひろ「さっきまでPさんに酷い態度を取ってたとは思えない顔ですねぇ」ニヤニヤ

まゆ「もう忘れてください////」

P「....」

P「(やっぱりまゆは最高だな!)」

【完】
566 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:42:33.97 ID:4DPU5SDMO
P「みなさんこんばんは」

P「Pです」

P「ここまでの34の」

P「『まゆすき』から始まる様々な世界は」

P「いかがでしたか」

P「まゆすきの数だけまゆすきがあり」

P「まゆすきはまゆすきでありまゆすきがまゆすきだからまゆすきなのです」

P「....」

P「つまりは」

P「まゆすき」

P「それだけなのです」
567 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:46:05.95 ID:4DPU5SDMO
P「この場は一旦終わりとなりますが」

P「当然まゆすきは永久に不滅ですし」

P「そこから生まれる新たな宇宙も無限に続いていきます」

P「ここから先は」

P「あなた自身の手で」

P「まゆすきを探し」

P「そして見つけてみましょう」

P「だって」

P「世界はまゆすきで溢れているのですから」

【完】
568 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/07/17(水) 22:49:34.04 ID:4DPU5SDMO
最後までお付き合いいただきありがとうございました
久しぶりにじっくりと、たくさんの安価SSを書くことが出来てとても楽しかったです

読者の皆さんも、縛りの多い安価にもかかわらずいくつもいくつも出してくださったこと、
感謝してもしきれません、本当にありがとうございました

過去作ともども、これからもよろしくお願いします

このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 22:50:57.30 ID:zr7GMYVmO
おつ
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 22:51:29.44 ID:RezKP3Sso
おつまゆ
まゆすき
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 23:01:12.65 ID:DJfJikwSo
まゆすき
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 07:47:29.65 ID:GQHUzzX6o
人生の糧兄貴だったのか
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