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【モバマス】心「プロデューサー、あのさ」 P「?」
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1 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:20:31.48 ID:GKe6ctyz0
心「........!」
ザワザワ
P「?」
ザワザワ
P「今なんて?」
心「....」
心「こんなこと乙女に二度も言わせるんじゃねえよ☆」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1559316031
2 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:22:51.86 ID:GKe6ctyz0
P「いやいや」
P「マジで」
心「よろしく♪」
P「おいおい」
心「それじゃ」スタスタ
P「ちょっと待って!?これマジなやつ!マジなやつだから!!!」
3 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:23:39.22 ID:GKe6ctyz0
P「ということがあったんですよ」
ちひろ「はぁ....」
P「初めから説明すると」
P「昨日の夜、いきなり佐藤から居酒屋に誘われたんで行って」
P「いつものようにグダグダ飲んでたんですよね」
P「で、お互いいい感じに酔ってきたなってとこで」
P「突然真面目な顔になった佐藤がなーんか言ったっぽいんすよ」
ちひろ「....」
4 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:25:44.29 ID:GKe6ctyz0
P「ただ居酒屋って結構騒がしいでしょ?」
P「聞こえなかったんですよ」
P「聞き返したら妖艶に微笑みながらさっさとタクシー拾って帰っちゃって」
P「あれって何言ってたんだろうなーって」
ちひろ「....」
P「結局いくら考えてもわからなかったんですけど」
P「佐藤はタクシー拾ってさっさと帰っちゃうし、雰囲気的にまた聞き返すのもアレだし」
5 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:26:16.63 ID:GKe6ctyz0
P「今の話聞いて、あいつが何言ってたかわかりますか?ちひろさん」
ちひろ「告白でしょ」
P「....」
P「やっぱり?」
ちひろ「分かってて聞いてたんですね」
ちひろ「新手の惚気やめてくださいよ」シラー
P「いやでもね、本当に何言ってるかさっぱり聞こえなかったし」
P「会話の前後だけで判断するには危険すぎるじゃないですか〜」
ちひろ「....」
6 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:26:44.22 ID:GKe6ctyz0
ちひろ「でも告白でしょ」
P「そうなんですけど....」
P「確信をもってそうと言えないと踏み出せない内容じゃないですか〜」
P「これで俺が」
P『よし佐藤、俺と付き合ってくれ!』
P「って勇気を振り絞っていった時」
心『は?いきなり何言ってんの?』
P「とか言われたら俺仕事やめますよ?」
7 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:27:24.54 ID:GKe6ctyz0
ちひろ「確かに職業柄デリケートな話題ではあると思いますよ?」
ちひろ「そうでなくても恋愛関係なので気持ちはわかります」
ちひろ「でももし本当に告白だったとしたらどうするんですか?」
ちひろ「勇気を振り絞って告白して」
ちひろ「Pさんの返事を今か今かと待ってるんですよ?」
P「それはそうかもしれませんけど....」
ちひろ「心細さで潰れそうになっているアイドルを放置するつもりですか!」
ちひろ「あなたはそれでもプロデューサーですか!」
P「ぐぅの音も出ない」
8 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:27:52.07 ID:GKe6ctyz0
P「ちひろさんの言う通りですね」
P「自分のメンツなんて気にしてる場合じゃありませんでした」
ちひろ「分かったらさっさと答えを言ってきてあげてください」ニコ
P「ちひろさん、ありがとうございます!」ダッ
ちひろ「いえいえ」
ダダダダダッ
ちひろ「全く、世話の焼ける人ですねー」ヤレヤレ
9 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:28:34.80 ID:GKe6ctyz0
P「佐藤!!!!!」ダダダダッ
心「うわっ!?」
P「ハァ....ハァ....」
心「プロデューサー?」
P「ハァ....昨日の返事を....」
P「....伝えに来た!!!」
心「!?」
10 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:29:08.58 ID:GKe6ctyz0
P「お前の独特のキャラクター」
P「胸焼けするくらいのぶりっ子」
P「それに年齢が合わさることで生まれる痛さ」
心「え、なんではぁといきなりディスられてんの?」
P「あとめちゃくちゃカワイイ顔とすげーメリハリのあるスタイル」
心「今度はセクハラしてきた」
P「全部が大好きなんだ」
心「!?」
心「え、え?」
11 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:29:47.41 ID:GKe6ctyz0
P「お前と一緒なら」
P「いつまででも楽しく元気にいられると思う」
P「佐藤、いや心」
P「俺と付き合ってほしい」
心「」
心「」
心「」
12 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:30:16.05 ID:GKe6ctyz0
心「ってことがあって....」
菜々「....」
菜々「?」
菜々「あの、はぁとちゃん、えーっと....」
菜々「もう一度だけいいですか?」
心「さっき」
菜々「うん」
心「事務所の廊下で」
菜々「はい」
心「プロデューサーに」
菜々「ええ」
心「....」
心「....告られた////」
13 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:30:46.45 ID:GKe6ctyz0
菜々「え゛え゛ぇ゛ぇ゛っっっっっ!!!?!?!??!?!??!」ビクビクッ
心「ちょ、パイセンうるさいって....」
菜々「いやだって....え゛゛゛っ!?!?!?!?!?!??!」
菜々「突然過ぎませんか!?」
心「そうなのそうなの」
心「昨日いつも通り2人で飲みに行ってぇ〜」
菜々「いつも通り?2人きりで?」
心「え、うん」
菜々「ぁー....なるほど....」
14 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:31:28.90 ID:GKe6ctyz0
心「それで適当に飲んで食べて〜」
心「酔っぱらって別れて〜」
心「....そしたら昨日の今日でさっき告白されちゃった////」
菜々「....」
菜々「それって、昨日酔っぱらったはぁとちゃんが何か言っちゃったんじゃないですか?」
心「え〜?」
菜々「だって、さっきの話を聞く限りだと」
菜々「明らかにプロデューサーは何かに対する答え、返事って言い方でしたよね?」
心「ん〜、言われてみれば確かに....」
15 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:32:10.06 ID:GKe6ctyz0
菜々「それに仕事には真面目に取り組むプロデューサーが」
菜々「何のきっかけもなく」
菜々「白昼堂々事務所の廊下で自分の担当アイドルに告白するとは思えないような?」
心「パイセンに言われれば言われるほどそんな気がしてきた....」
菜々「まあそれはそれとして」
菜々「はぁとちゃんはなんと答えたんですか?」
心「いや〜いきなりだったからびっくりしちゃって....」
菜々「しちゃって?」
16 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:33:13.25 ID:GKe6ctyz0
心「ダッシュで逃げてきた☆」
菜々「えぇ....」
心「☆」テヘ
菜々「それじゃあ」
菜々「質問を変えます」
菜々「プロデューサーのことをどう思ってるんですか?」
心「ぇ、ぇぇ....?」ポリポリ
心「べ、別にはぁとにとってプロデューサーはプロデューサーだし....」
心「仕事仲間のことをそういう風には見られないから....」
菜々「....」
17 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:34:13.22 ID:GKe6ctyz0
菜々「今まで何回くらい」
菜々「プロデューサーと2人きりでご飯を食べたりお酒を飲んだりしましたか?」
心「....」
心「....何回とかは、わかんないくらい」
菜々「....」ジー
心「....」
菜々「....」ジー
心「あわよくば食ってくれないかなって思ってましたぁ!!!!!!」
菜々「初めから正直に言ってくださいよー」
心「だって、なんか改めて言うの恥ずかしくてぇ....////」
18 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:35:05.41 ID:GKe6ctyz0
菜々「結局はぁとちゃんは」
菜々「プロデューサーに告白されて」
菜々「満更でもないんですよね?」
心「....」
心「////」ポッ
心「で、でもはぁとはアイドル....」
心「ファンを裏切るなんて....」
19 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:35:49.21 ID:GKe6ctyz0
菜々「はぁとちゃん!」
菜々「ファンが応援してくれているのは"アイドル"の佐藤心であって」
菜々「1人の人間、1人の女の子、はぁとちゃんではありません!」バーン
心「それは無理があるような....」
菜々「はぁとちゃんはファンにファンタジーを与えるアイドルですけど」
菜々「年齢的にはそろそリアルを見た方がいいと思いますし....」
心「パイセン突然生々しいこと言うなよ☆」
20 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:36:29.88 ID:GKe6ctyz0
菜々「せっかくのチャンス」
菜々「今エゴイストにならなくていつなるっていうんですか!」
心「パ、パイセン....!」ガシッ
菜々「はぁとちゃん....!」ガシッ
心「お先に失礼します!」
菜々「ななな菜々は17歳ですから!!!」
心「パイセンこそ現実見た方がいいぞ♪」
菜々「」
21 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:37:26.75 ID:GKe6ctyz0
ちひろ「どうでしたか?」
P「....」
P「逃げられました」
ちひろ「????」
ちひろ「昨日告白されたんですよね?」
ちひろ「そしてそのアンサーをしたんですよね?」
P「その通りですよ」
P「なんで逃げられたんでしょうね」
ちひろ「私の予想が正しいならそんなことは起こり得ないはずなんですけど....」
P「俺は昨日、一体何を言われたんだ....」
22 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:38:35.88 ID:GKe6ctyz0
楓「昨日がどうかしたんですか?」
P「あ、通りすがりの楓さん」
ちひろ「通りすがりの楓さん、昨日偶然Pさんたちと同じ居酒屋で飲んでいた、なんてことは....」
ちひろ「ないですよね」アハハ
楓「ええ、私もあのお店にいましたよ」
ちひろ「いたんかい」
P「いつまで、いつまでいたんですか!」
楓「プロデューサーと心さんが入ってきてから」
楓「出ていくまで、でしょうか」
ちひろ「なっが」
P「えぇっ!?」
P「それならもしかして....」
23 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:39:01.51 ID:GKe6ctyz0
P「佐藤が俺に何を言ったのかも聞こえてたりしません?」
楓「私もお酒が入っていたのでうろ覚えですけど確か....」
P「っ....」ゴクリ
心『払っといて☆』
楓「だったかと」
P「」
ちひろ「それってまさかただの....」
P「飲み食い逃げ」
ちひろ「別れ際の妖艶な微笑みは....」
P「タダ酒に上機嫌」
ちひろ「....」
24 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:46:38.20 ID:GKe6ctyz0
P「ちひろさんに騙された」
ちひろ「だ、騙したなんて人聞きの悪いこと言わないでください!」
P「もしちひろさんの推測通りだったら」
P「俺の告白を前にして全力ダッシュなんてしますか?」
ちひろ「ぅっ....」
P「....」
P「1人で勝手に盛り上がって勘違いして....」
P「的外れもいいところなのに無駄に情熱的な告白しちゃって....」
P「もうお婿に行けない」シクシク
25 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:47:09.84 ID:GKe6ctyz0
ちひろ「そもそも!プロデューサーさんだって最初」
P『やっぱりぃ、告白ぅ?ってやつなんすかね〜』ニヤニヤ
ちひろ「って言ってたじゃないですか」
P「あ、酷い!今確実に誇張捏造しまくりでしたよね!」
P「俺そんな下卑た顔で言ってないですよ!」
ちひろ「いーえ言ってました!」
ちひろ「それに私は騙してなんかいません!」
ちひろ『でもそれって確証がないですよね?』
ちひろ『もし勘違いだったらどうするんですか?』
ちひろ「って言ってましたー!」
26 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:47:56.27 ID:GKe6ctyz0
P「あまりにも酷すぎる!それ言ったの俺じゃないですか!」
P「ちひろさんが早く返事しろ!って煽るから俺は行ったんですよ!」
ちひろ「そんなこと言ってません!」ポカポカ
P「なんで嘘つくんですか!」ポカポカ
楓「どっちもどっち」
楓「というのが」
楓「この喧嘩に対する見解です」ウフフ
27 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 00:48:40.84 ID:GKe6ctyz0
続きます
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 01:39:57.38 ID:8vDcJ2mOo
wktk
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 09:49:11.33 ID:WiKVbWlzo
すき
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 11:09:22.79 ID:9lYTaRqDO
心には幸せになってほしい
そういえば、今朝のテレビでウサミンのコスプレをした女(25)がいたなぁ
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 12:32:20.40 ID:HFsY47cQo
>>30
?ウサミンのコスプレしてるんなら17歳では?
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 13:00:54.70 ID:dJ1wO31wO
おいおい
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 16:26:09.21 ID:j+mzlvCuo
べつにちっひがウサミンのコスプレしたっていいだろ
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/01(土) 17:32:06.35 ID:9lYTaRqDO
あぁ、スペインかポルトガルか忘れたが、あっちにコスプレが趣味の25歳のパテシエさんがいて、その時のコスが菜々さん(R)だったわけ
35 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 22:53:59.31 ID:GKe6ctyz0
P「はぁ....」
P「これからどうやって働いていけばいいんだよ....」
P「....」
P「配置転換申し出てみるかぁ....?」
P「そうでもしないとやってられないわ....」チラ
心「....」ジー
P「おわっ!?」
36 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 22:54:49.34 ID:GKe6ctyz0
心「....よっ」
P「....おう」
心「....」
心「さっきのことなんだけど」
P「(だよなぁ)」
心「はぁと、いきなりすぎてビックリしちゃってさ....」
心「ごめんね、逃げて」
P「いや、全然いいよ」
P「(むしろ逃げてくれたから間違いに気づけたし)」
P「むしろ突然人目につく場所で告白されたら逃げるのが普通だって」
心「....」
37 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 22:56:16.58 ID:GKe6ctyz0
心「....ううん」
心「せっかくプロデューサーがあんなに頑張ってくれたのにはぁとは....」
P「や、その話なんだけどさ」
P「あれ、俺の勘違いだったわ」
心「....」
心「ん?」
心「ごめんちょっと意味がよく分からないんだけど?」
38 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 22:57:22.12 ID:GKe6ctyz0
P「いや俺さ」
P「昨日居酒屋でお前に告白されたと思ってて」
P「その返事のつもりでさっきのアレがあったんだけど」
心「?????」
心「どゆこと?」
P「お前そんなことしてないんだろ?」
心「???」
心「うん?たぶんしてないんじゃない?」
P「....」
39 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 22:58:51.23 ID:GKe6ctyz0
P「はぁ〜....だよなぁ....」
P「そういうことなんだよ」
P「モテない男が勝手に勘違いして盛り上がって大げさな告白までしちゃったってこと!!!」
P「ほんっとうに申し訳ない!!!」
P「担当アイドルに対して色気出しちゃってプロデューサーとしては情けない限り!」
P「もし気持ち悪かったなら遠慮なく担当替えを上の方に言っといてくれ!!!」
P「お前の顔見てると色々思い出して恥ずかしくなってくるからこの辺で!それじゃ!」
ダダダダダダッ
心「??????????」
心「??????????????????」
40 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:07:56.55 ID:GKe6ctyz0
心「....」トボトボ
菜々「あ、はぁとちゃん!おかえりなさい!」
菜々「ちゃんと言えましたか?」
心「....言おうとしたんだけど」
菜々「え?言ってないんですか?」
心「言う前に」
心「フラれた」
菜々「」
41 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:08:47.31 ID:GKe6ctyz0
菜々「そ、それは何かの間違いじゃ....?」
心「....」
心「なんかね」
心「プロデューサーの勘違いだったんだって」
菜々「勘違い!?」
菜々「そんなわけないじゃないですか!」
菜々「あんなに熱烈なラブコールを送っていて勘違いなはずありません!!!」
心「....」
42 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:10:14.20 ID:GKe6ctyz0
心「....パイセン」
菜々「はぁとちゃん!これは何かの間違いです!」
菜々「今すぐプロデューサーのところへ行って真意を確かめましょう!」
心「....」
心「今はちょっと1人にして....」ショボン
菜々「!」
心「おねがい....」
菜々「....」
43 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:11:11.65 ID:GKe6ctyz0
菜々「しません!!!!!!!」バーン
心「えぇぇぇぇ................」
菜々「菜々は!」
菜々「こんな状態のはぁとちゃんを1人にできるほど」
菜々「恐ろしい人間じゃないんです!!!!」
心「....」
44 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:11:49.54 ID:GKe6ctyz0
心「....人間?」
菜々「?」
心「ウサミン星人じゃないの?」
菜々「かかか体はウサミン星人でも心は人間ってことです!!!!!」アワアワ
心「....ぷっ」クスリ
心「そっか、パイセンは誰よりも人間らしい宇宙人だったんだ」
菜々「そのとぉ〜りです!!!」
菜々「菜々こそ、宇宙全土を見回してもそうはいない」
菜々「人間ファーストなウサミン星人なんです!!!!!!!」バーン
心「ふふっ、パイセンサンキュー」
心「身体を張ったギャグのおかげでちょっと落ち着いたかも」
菜々「ギャグじゃないですよぉ〜」アタフタ
45 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:34:30.29 ID:GKe6ctyz0
心「って感じで」
菜々「うーん....」
心「どう思う?」
菜々「確かにはぁとちゃんは告白の返事を言えてはいませんけど」
菜々「=フラれた、というわけじゃないと思いますよ?」
心「そうかな....」
菜々「そもそも」
菜々「はぁとちゃんは昨日告白をしていないし」
菜々「さっきも返事を遮られてしまったので結局言えていません」
心「うん....」
46 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:35:33.92 ID:GKe6ctyz0
菜々「プロデューサーの発言からも分かるように」
菜々「相手ははぁとちゃんの好意をそもそも認識していないことになるんです」
心「言われてみれば確かに....」
菜々「好意を向けられていない相手をフるなんてことは」
菜々「そもそもありえないんですよ」
心「!」
菜々「つまり」
心「つまり....?」
47 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/01(土) 23:36:16.39 ID:GKe6ctyz0
菜々「はぁとちゃんはフラれていません!!!!!」バーン
心「....」
心「....そっか」
心「よかった♪」
菜々「うんうん」ニコ
心「....」
心「....うう、よかった」グスン
菜々「はぁとちゃん、こんな時くらい泣いてもいいんですよ」ニコニコ
心「パイセンってちょくちょく母性が溢れ出してるよね」
菜々「ここはナナの胸に飛び込んでくるところでは!?」
心「そんなことしたらまた腰か膝か首か肩の爆弾が爆発しちゃうぞ☆」
菜々「そうそう最近満身創痍で階段を下りるのも怖いんですよ〜」
菜々「ってそんなことないです!」
48 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:04:30.81 ID:qi75ReUS0
菜々「しかし」
菜々「プロデューサーさんの話とはぁとちゃんの話」
菜々「どこをどう聞いても全くかみ合いませんね〜」
心「まー事の発端が居酒屋でお酒飲んでた時だし」
心「酔っ払い2人がまともな話するはずもないか〜」
心「あんまり覚えてないけどね〜」
菜々「....」
49 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:05:16.08 ID:qi75ReUS0
菜々「それで」
菜々「はぁとちゃんはどうするんですか?」
心「どうって?」
菜々「まさかこのまま何も行動を起こさずに終わる」
菜々「なんて言いませんよね?」
心「えぇ....?」
心「なんかもうはぁとこれ以上動きたくないんですけど〜」グッタリ
菜々「忘れていませんか?」
心「何を?」
50 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:06:05.25 ID:qi75ReUS0
菜々「先ほどのプロデューサーの言葉では」
菜々「はぁとちゃんに告白をしたのは勘違いが原因と言ってました」
心「うん、何をどう間違えたのかは知らないけどそういうことみたい」
菜々「ですが」
菜々「告白の内容はどうですか?」
心「内容?」
菜々「はぁとちゃん曰く、相当に熱の入った告白だったんですよね?」
心「ん////」テレ
心「それは、まあ....////」テレテレ
51 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:06:39.12 ID:qi75ReUS0
菜々「勘違いをした結果の告白だったのは間違いありませんが」
菜々「その内容は否定されていないんじゃないですか???」
心「....」
心「えー....?」
心「でもそれなら、あんなに全否定した挙句足早に去っていく?」
菜々「その行動ははぁとちゃんに向けたというより」
菜々「プロデューサー自身が恥ずかしさに耐え切れなくなったからじゃないですか?」
菜々「実際そういうようなことも言ってたんですよね?」
心「最後の方にチラッとね」
菜々「ほら、やっぱりフラれてないじゃないですか〜」
菜々「よかったですね!」
心「そうかなあ....」
菜々「....」
52 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:07:52.99 ID:qi75ReUS0
菜々「まだまだ心の靄が晴れないはぁとちゃんのために」
菜々「ナナ、秘策を考えました!」
心「えー、パイセンそれ大丈夫なの?」
菜々「任せてください!」
菜々「これでコトの真相は全て明らかになります!」
菜々「ついでにプロデューサーとはぁとちゃんの仲も修復!」
菜々「それどころか明日にはゴールインもありえます!」
心「いやそれは無理でしょ」
菜々「可能です!」
菜々「たぶん!」
心「そこは嘘でもイケるって言わないと」
53 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:26:23.01 ID:qi75ReUS0
P「」
P「」
ちひろ「Pさん」
P「」
P「」
ちひろ「Pさん!!!」
P「?」
P「なんすか?」
ちひろ「心ここに在らず、といった様子ですね」
P「....」
P「色々ありましたから....」
54 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:27:11.91 ID:qi75ReUS0
ちひろ「主人公気分で黄昏るのは結構ですけど」
ちひろ「仕事はしてください」
P「はぁ....まあ確かにそうですね....」
P「一応極々僅かな給料は貰ってるしその分くらいは働くか....」
ちひろ「その辺は話の主題がズレるので自重してください」
P「ブラックばんざーい」
ちひろ「もう....しっかりしてくださいよ!」
P「あははー....」
ちひろ「まったく....」
55 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/06/02(日) 00:27:47.28 ID:qi75ReUS0
ちひろ「あれ?」
ちひろ「ちょっとPさん」
P「なんですか?」
ちひろ「入り口のドアの下に封筒が落ちてますよ?」
P「はぁ、そうですか」
ちひろ「そうですか、じゃないでしょ!」
ちひろ「大事な書類かもしれませんし早く取ってきてください!」
P「遠いよぉ....」
ちひろ「あなたの席から数メートルですよ!そのくらいは働いてくださいよ!」
P「はぃはぃ....」
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