P「同級生はアイドルに」馬場このみ「ん?」

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1 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:35:21.98 ID:vm1jIwP50

ミリマスSSです。プロデューサーはP表記。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1558787721
2 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:36:30.85 ID:vm1jIwP50

「ありがとうございました! 失礼しますっ!」

カチャ パタン

P「ふぅ。……これで今日のオーディションは全員だな」

P(最後の子……『矢吹可奈』だったかな。歌唱力は絶望的だけど、歌に対する情熱は本物だ)

P(それに愛嬌があるし、笑顔も可愛らしい。あの子は是非39プロジェクトに入ってもらいたいな)

P「矢吹可奈……合格、と」カキカキ

3 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:37:24.62 ID:vm1jIwP50

ガチャ

律子「プロデューサー、お疲れ様です」

P「おう、律子」

律子「オーディション、今日はどうでしたか?」

P「何人か光る子がいたよ。いわゆる、ティンときたってやつだな」

P「でも、オーディションって難しいな」

律子「みんなルックスのいい可愛い子ばかりですもんね?」

P「そうなんだよ。みんなアイドルに対する真剣な気持ちもみんな持ってるし。でも、それとティンと来る子というのはまた何か違うから……」

P「いずれにせよ、大半の子は落とさないといけない、というのは気が引けてしまうな」

律子「大変な倍率ですから仕方がないですよ。本当、昔の765プロなら考えられないです」クスッ

P「確かに」アハハ

4 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:38:13.96 ID:vm1jIwP50

律子「でも、社長も大胆なこと考えましたよね?」

P「えっと、『39プロジェクト』のことか?」

律子「そうです」

P「そうだな。でも、アイドルプロダクションはどこも個性派ぞろいだし、ウチも何もしなければ取り残されてしまうから、社長から話聞いたとき俺はアリだと思ったよ」

律子「いわば、アイドル戦国時代! って感じですもんね、今って」

律子「とはいえ、今までに13人に加えて39人……プロデューサー、大丈夫です?」

P「……まあ、何とかなるでしょ。別のプロダクションだと、200人近くを1人でプロデュースしてる人もいるって話だし」

律子「なにそれこわい」

5 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:39:45.43 ID:vm1jIwP50

コンコン ガチャ

小鳥「プロデューサーさん、ちょっといいですか?」

P「小鳥さん、どうしました?」

律子「トラブルか何かありました?」

小鳥「何というか、トラブルといいますか……」

小鳥「社長が事務員の採用面接をしてたんですけど……」

律子「事務員?」

P「あれ、知らなかったのか。39プロジェクトでアイドルが増えるし、流石に小鳥さんの仕事量がキツイだろうから、1人事務員を増やすことにしたんだ」

律子「ええっ、それ初耳ですよ!」

小鳥「今はそういう話じゃないですよ! もう!」

6 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:41:23.69 ID:vm1jIwP50

P「それで、その面接がどうしたんですか?」

小鳥「一人いい感じの子がいて、社長と面接してたんですけど、そうしたら『ティンと来た! キミ、アイドルにならないかね?』って言い始めて……」

小鳥「それで、アイドルのオーディションも担当してるからプロデューサーさんを呼んできてくれ、って社長がきかなくて」

P「ああ、そういうことですか……」

律子「まったく、社長らしいというか……」ハァ

小鳥「すみません。折角オーディション終わったばかりで疲れてるのに……」

P「いえいえ。それに社長のお眼鏡にかなったのなら、アイドルの素質もあるでしょうし」

P「とりあえず、社長室の方へ行ってきます!」スクッ

7 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:43:56.96 ID:vm1jIwP50

P(……いったいどんな人なんだろう)

P(……事務員志望ってことは、高卒もしくは大卒ってとこだろうけど)

『そう言われましても……』

『まあまあ、私にはティンと来たんだ。君はアイドルとしてウンと輝くんじゃないか、と!』

コンコン ガチャ

P「失礼します」

???「それでも、『ティンと来た!』って言われましても、私は事務員志望で御社に面接に来たわけですから……」

P(ん? えらい小っちゃい人だな)

P(でも、何か聞き覚えのある声のような……)

8 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:45:12.94 ID:vm1jIwP50

社長「おお、丁度よかった。君もちょっと話をしてくれたまえ」

P「は、はい」

社長「紹介しよう。彼こそ我が765プロダクションのプロデューサーだ」

P「初めまして。私はこのプロダクションでプロデューサーをしています、Pと申します」

???「……」クルリ

P「……あれ?」

???「初めまして。こちらの事務員を志望している馬場この、み……」

社長「?……どうしたんだね?」

このみ「……もしかして、P?」

P「……馬場か?」

Pこのみ「「……」」

Pこのみ「「ええええええ!?」」

・・・・・・

9 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:46:53.49 ID:vm1jIwP50

・・・・・・

小鳥「はい、お茶どうぞ」コトッ

このみ「あ、ありがとうございます」

小鳥「……ということは、このみさんとプロデューサーさんは高校時代の同級生?」

P「はい。もっと言えば、中学からの縁ですね」

このみ「いやあ、アイドルにならないかって社長さんに言われたときも面食らったけど、プロデューサーがPとはねぇ」

このみ「しかも今を時めくあの765プロの。……本当にプロデュースしてるの?」

P「しゃーしい、してるわ」

小鳥(?? 「シャー芯」?)

10 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:47:29.19 ID:vm1jIwP50

P「それでどうだ? アイドル、やってみないか?」

このみ「う、アナタもそうやって聞いてくるのね」

P「うん。だって、それが理由で社長から呼ばれたわけだし」

このみ「え〜っと、そうね......」ポリポリ

P「アイドル自体に興味もない感じ?」

このみ「いや、興味が全くない、ワケではないけど......」

このみ「でも私24よ? 流石にこの年でアイドルになるってのはガラじゃないし......」

P「馬場より年上で現役バリバリのアイドルも結構いるぞ?」

このみ「うぐ、確かにそうだけど」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/25(土) 21:48:48.49 ID:8S4zTpLGO
これはwktk
12 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:48:58.18 ID:vm1jIwP50

P「それに歌上手かっただろ? 高校の文化祭のとき話題だったし」

このみ「あー、あったわね、そんなこと。でも、よくそんなこと覚えてるわね......」

P「そりゃあ......。いや、なんでもない」

このみ「?」

P「コホン。 ともかく、アイドルの素質も十分あると俺は思うよ」

小鳥「私もそう思いますよ? このみさん、かわいいですし♪」

このみ「あ、ありがとうございます。でも、かわいいよりセクシーの方がいいかな......」

P「......せくしー?」

このみ「はっ倒すわよ」

13 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:50:09.67 ID:vm1jIwP50

小鳥「そうだ、折角ですしアイドルのライブを観てみたらどうですか?」

P「それいいですね。馬場、どうだ?」

このみ「うん。面白そうだし、観てみようかな」

P「ライブの雰囲気を実際観て、興味が湧いたらアイドルになるっていうのは」

このみ「それはどうか分からないけど......。面白そうだなと思ったら、それもアリかしら?」

P「よし。そうと決まれば早速ライブ会場に行こう」

このみ「え、今から?」

P「ちょうど時間的に俺も行かないといけないし」

このみ「ずいぶん唐突に話が進むわね……」

14 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2019/05/25(土) 21:53:10.37 ID:vm1jIwP50

・・・・・・

P「よし、着いた」

このみ「アリーナでライブしてるイメージがあるけど、あまり大きくないのね?」

P「今日はファンクラブ限定のイベントだからな」

このみ「ああ、ね。でも、そんなところに私が勝手に入って大丈夫なのかしら......」

P「まあ、大丈夫でしょ」

このみ「軽いわね......。ところで、今日は誰のライブ?」

P「天海春香と如月千早」

このみ「......マジ?」

P「マジ」

このみ「今を時めくトップアイドルじゃないのよ......」

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