サトシ「アンサー・トーカー!」

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3 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 21:51:58.60 ID:u4WSD1RiO
カキ「たくっ!なぁにがアンサー・トーカーだ!くだらないこと言ってる暇があったら、アローラリーグに向けて腕でもみがけ!」

サトシ「あっ!信じてないなカキー!」

カキ「当然だ!だいたい……何でサトシはそんな魔法みたいな能力にいきなり目覚めたんた?」ジトー

サトシ「だ、だから言っただろ!昨日の夜急に目覚めたんだって!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「俺は能力に目覚めた"理由"を聞いているんだ!サトシが本当にそのアンサーなんたらなら"能力に目覚めた答え"が出せるハズだろ?」

サトシ「そ、それは……俺にもわかんないけど……」

カキ「ほらな?」ハァ

サトシ「で、でも……リーリエが言ってただろ!"出せない答え"だってあるって!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「そ、そうロト!サトシのアンサー・トーカーの能力は、ボクが保証するロト!」

カキ「あーっ、もうわかったわかった」ハァ

マーマネ「………な〜んだ!サトシの嘘かぁ…やっぱりね」ヤレヤレ

リーリエ「……アンサー・トーカーの能力が本物なら面白そうでしたのに……」

シロン「コーン」

サトシ「お、おい!みんなちょっと待ってよ!」

スイレン「サトシ、ドンマイ!私は結構面白かった!その、アンサー・トーカーって話」ポンッ

サトシ「うぅ……嘘じゃないのに……」

ピカチュウ「ピカー」

マオ「ちょっとカキ!少し言い方がキツイんじゃない?」

アマージョ「ッジョ!」

カキ「……うるさいな!ほっといてくれ」イライラ

マオ「な、なによカキ!なにイライラしてんのよ!」

サトシ「!」ピキーン

サトシ「………あのさ、カキ」

カキ「……なんだ?まだ何か……」イライラ

サトシ「ひょっとして……昨日ホシちゃんとケンカした?」

カキ「!?」
4 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 22:04:31.07 ID:u4WSD1RiO
カキ「……な!?」ビクッ

サトシ「へへっ、当たりだろ?」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「う、嘘……」

スイレン「サトシがカキが機嫌悪い理由を当てた!」

リーリエ「まさか……やはり、アンサー・トーカーの能力は本物!」ワクワク

マーマネ「で、でも……カキが機嫌悪い理由何てだいたいホシちゃん関連だろうし、勘で言ったらたまたま当たったとか……」ゴクリ

ザワザワ

カキ「うぅ……」

サトシ「どうしたのカキ?違った?」

カキ「ぐうぅ……」

ロトム図鑑「サトシー!カキの反応を見る限り、正解みたいロトー!」

サトシ「だろ?やったぜ!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「…お、俺はまだそんな魔法みたいな能力認めてないぞサトシ!マーマネの言った通り、テキトーに言ったらたまたま当たっただけだ!」ビシッ

サトシ「!」

カキ「……だったらサトシ!俺がホシとケンカ……」

サトシ「カキがホシちゃんとケンカした理由は、カキがホシちゃんの大切に残しておいたお菓子を間違って食べたから」

サトシ「……だろ?」ニッ

カキ「……なっ!?」ビクッ

マオ「カキのあの反応……」タラッ

スイレン「ビンゴ!」

マーマネ「じゃ、じゃあ……サトシのアンサー・トーカーの能力は本物……」

リーリエ「……すごい!すごいですサトシ!!」キラキラ

シロン「コン!」キラキラ

サトシ「だろ?」ドヤッ

ピカチュウ「ピカー!」ドヤッ
5 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 22:18:34.40 ID:u4WSD1RiO
リーリエ「あ、あの!サトシ!いくつか問題を出してもよろしいでしょうか!?」フンスフンス

サトシ「うん、いいよ!」

リーリエ「……で、では!私が今日持ってきたハンカチの色はなんでしょう?」

サトシ「白に薄い青が混じった色」

リーリエ「せ、正解です!」オオー

シロン「コーン!」

マーマネ「じゃあさ!今日の僕のお弁当は?」

サトシ「カレー!つーか、弁当箱から臭いこぼれてるよマーマネ」

マーマネ「でへへ////」

マオ「じゃあじゃあ!スイレンが好きな男子は?」ウキウキ

スイレン「ちょ!?」

サトシ「ん〜…………え……?俺……?」

スイレン「だあぁぁぁ!!ち、ちが……////」フシュー

リーリエ、マーマネ(あっ、正解だったみたい)

ナギサ「イッブイ」
6 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 22:36:24.00 ID:u4WSD1RiO
マーマネ「すごい!ずごいよサトシ!見直したよ!」キラキラ

トゲデマル「マキュキュ!」

サトシ「へへへ」テレッ

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「サトシ!是非、私にもアンサー・トーカーの能力を身につけるトレーニングを教えてください!!」キラキラ

シロン「コーン!」キラキラ

サトシ「ごめんリーリエ…俺にはまだその"答え"は出せないみたいなんだ」

ロトム図鑑「サトシはまだアンサー・トーカーの能力を授かったばかりの初心者ロト」

リーリエ「そうですか……」ガックリーリエ

シロン「コーン」ガックリーリエ

スイレン「うあぁぁぁぁ!!////」フシューフシュー

マオ「お、落ち着いてよスイレン!」

スイレン「落ち着いてって……マオちゃんのせいじゃん!!////」ボフンボフン

マオ「ご、ごめん……」

アマージョ「ッジョ…」

カキ「うぅ……お、俺は……そんな魔法みたいなチカラ、認めん認めんぞ!」クワッ

サトシ「!」

マーマネ「カキー?ホシちゃんとケンカした理由をサトシに当てられたの、まだ気にしてるの?」ジトー

リーリエ「カキ!サトシのアンサー・トーカーの能力は本物です!先ほど身をもって体験したではないですか!」

カキ「ぐぬぬ……だ、だが……俺がホシとケンカした理由とか……リーリエのハンカチとかは"答え"の範疇を越えて……きっとロトムが何か……」

ロトム図鑑「ボクは何もしていないロト!」

サトシ「カキ、質問に対する本人がそこにいるなら……その問いかけに対してどう答えたらいいかの"答え"が頭に浮かんでくるから"アンサー・トーカー"なんだよ」

ピカチュウ「ピカー」

カキ「ぐぅ…」

マーマネ、リーリエ(サトシが頭良さそうなこと言った……)

カキ「ば、バトルだ………」

サトシ「!」

カキ「サトシ!俺とポケモンバトルして、お前のアンサー・トーカーが本物だと証明してみろ!!」クワッ

サトシ「バトル……へへっ、俺も丁度バトルでアンサー・トーカーのチカラを試したかったとこだ!」ニッ

サトシ「のぞむところだぜ!カキ!」

ピカチュウ「ピカー!」
7 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 22:55:41.45 ID:u4WSD1RiO
校庭

ワイワイ

ロトム図鑑「えー……それでは…サトシ対カキのバトルを……」

カキ「サトシ!ゼンリョクでいくぞ」ギラッ

ガラガラ「ガラーラ!」

サトシ「へへっ、そうてなくっちゃ困るよカキ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

マーマネ「いよいよアンサー・トーカーのバトルが見られるんだね!」ワクワク

リーリエ「はい!楽しみです!」ウキウキ

カキ「ぐっ……」

マオ「あのー……こんなこと言ったらあれだけど……サトシのアンサー・トーカーの能力でバトルの勝敗ってわかんないの?」

マーマネ、リーリエ「あっ…」

カキ「おい!!」

スイレン「マオちゃん!……それを言っちゃさすがに元も子もない…」

サトシ「さすがに……それはやってみなくちゃ"答え"は出せないよ」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン、カキ、マオ、リーリエ、マーマネ「!」

サトシ「まぁ、でも……」スッ

サトシ「当然、勝つ気でいくけどな。いくぞ、ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカー!」ダッ

マーマネ、リーリエ(今日のサトシは一味違う……)ゴクリ

スイレン「」キュンキュンキュルルーン

マオ(スイレンがすっごいトキメいてる…)

カキ「……か、カッコつけてられるのも今の内だぞサトシ!!」

ガラガラ「ガラーラ!!」

ロトム図鑑「では……バトルスタートロト!!」
8 : ◆ONu7cWdlro [sage]:2019/05/20(月) 23:00:56.00 ID:u4WSD1RiO
>>7
訂正
サトシ「へへっ、そうてなくっちゃ困るよカキ!」ニッ

サトシ「へへっ、そうこなくっちゃ困るよカキ!」ニッ
9 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 23:22:54.43 ID:u4WSD1RiO
カキ「ガラガラ!」

ガラガラ「ガラーラ!」ダッ

サトシ(! アイアンヘッドがくるな!)

カキ「アイアンヘッ………」

サトシ「ピカチュウ!一秒後に一歩後ろに下がって思いっきり上に飛べ!」

ピカチュウ「ピカ!!」

カキ「なに!?」

ガラガラ「ガラーラ!!」ギラン ダダダダ

ブンッ

ピカチュウ「ピカッ!」ササッ

ピョーン

ガラガラ「ガラッ!?」スカッ

マオ「ピカチュウが上手くガラガラのアイアンヘッドをかわしたよ!」

スイレン「まるで……アイアンヘッドが来るのがわかってたみたいなジャストタイミング!」ゴクリ

ガラガラ「ガラ……」オロオロ

カキ「ガラガラ!うろたえるな!」

キラーン

カキ、ガラガラ「!!」

サトシ「ピカチュウ!セット!そこだ!」スッ

ピカチュウ「ピカー!」ギラン

カキ「ピカチュウは上だ!よけろガラガラ……」

サトシ「アイアンテール!!」

ピカチュウ「ピカァ!!」ブンッ

ガラガラ「!?」

マーマネ「速い!!」

リーリエ「あれではガラガラはかわせません!!」

ピカチュウ「ヂュー!!」

ゴツン!!

ガラガラ「ガラァッ!?」メキッ
10 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/20(月) 23:39:58.35 ID:u4WSD1RiO
カキ「………くっ!一発もらったか!!だが、所詮はアイアンテール!こっから挽回……」

ガラガラ「ガラ……」ヨロッ

カキ「………なっ!?」

スイレン「見て!ガラガラがフラフラのクラクラ状態!」

マオ「ど、どういうこと!?いくらまともに受けたっていっても……まだアイアンテール一発だよ!?」

マーマネ「そ、そうだよ!アイアンテールはガラガラに対して効果はいまひとつなハズ……あんなになるわけ……」

リーリエ「……アンサー・トーカーはその状況に対して、瞬時に"最善の答え"を出す能力です」

マオ、スイレン、マーマネ「!」

リーリエ「サトシは恐らく……バトルの中でガラガラの攻撃をどうかわせばいいか?どう攻撃を当てればより効果的か……その"答え"を一瞬の内に出したんです…」ゴクリ

マオ「……じゃ、じゃあ……サトシが最初にピカチュウに出した指示は……サトシがガラガラの攻撃を予測したんじゃなくって……より効果的にガラガラの攻撃をよけて……反撃できる最善の"答え"……」

マーマネ「そして……あのアイアンテールも、ガラガラのどこに当てれば、よりダメージを与えられるかの答えをサトシは瞬時に出したってこと!?」

リーリエ「恐らく…」

スイレン「す、すごい!サトシ!」キラキラ

ナギサ「イッブイ!!」キラキラ

サトシ「へへっ!カキ!まだ終わりじゃないだろ?」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「………ガラガラ」

ガラガラ「ガラァ!」ムクリ

サトシ「!」

サトシ(Z技がくるな…)
11 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 00:03:00.14 ID:pfeTnF0IO
カキ「俺の全身全霊……」ガッ

ガラガラ「ガラッ!」ガッ

ピカー

マーマネ「あの構えは!?」

スイレン「カキのZ技!」

マオ「じゃ、じゃあ…サトシもZ技で反撃……」チラッ

サトシ「……………」

ピカチュウ「ピカー…」

マオ「サトシがZ技の構えに入ってない!?」

マーマネ「それどころか……サトシもピカチュウも棒立ちしてるだけだよ!」

スイレン「まるで……カキのZ技をただ待ってずっと立ってるみたい…」

リーリエ「サトシはアンサー・トーカーです…」

リーリエ「論理的結論からいいますと……恐らく、あの行動にも何か"答え"があるのでしょう」

シロン「コーン!」

スイレン、マオ、マーマネ 「」ゴクリ

カキ(サトシ!ナメてるのか!?)ピカー

カキ「……いくぞガラガラ……!」ガッ

ガラガラ「ガラーラ!!」ガッ

"ダイナミックフルフレイム!!"

ガラガラ「ガラーラ!!」

ボボボ

マーマネ「ああ!ダイナミックフルフレイムがサトシとピカチュウにせまってくよ!!」

マオ「サトシとピカチュウは…」チラッ

サトシ「……………」

ピカチュウ「……………」

マオ「えっ!?まだ突っ立ってるだけ!?」

スイレン「サトシ!ピカチュウ!逃げて!!」

ボボボ

サトシ「………ピカチュウ!"そこ"だ!!」

ピカチュウ「ピカッ!!」グッ

ボボボ

サトシ「10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピガー!!」バリッ

バリバリバリ!!
12 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 00:15:28.40 ID:pfeTnF0IO
マオ「Z技に10まんボルトって!?」

マーマネ「サトシ!どうしちゃったのさ!」

バリバリバリ

カキ「サトシ……お前のことは尊敬すべきライバルだと思っていたんだが……」

カキ「見損なったぞ!!その根性……叩き直してやる!!」

ボボボ

バリバリバリ

ドカーン!!

カキ「……な!?」

ガラガラ「ガラッ!?」

マオ「う、嘘でしょ……?」

マーマネ「カキのダイナミックフルフレイムを10まんボルトで……」

スイレン「打ち消した!?」

モクモク

サトシ「………うぅ……相殺するつもりだったんだけど……やっぱまだ無理か…」ケホッ

ピカチュウ「ピッカ」ケホッ

カキ「ば、馬鹿な……10まんボルトで俺のZ技を……」

リーリエ「………恐らくですが、サトシはアンサー・トーカーのチカラでダイナミックフルフレイムの弱所を貫き、技の威力を殺したんです」ゴクリ

カキ「弱所だと……?」

「まだバトルは終わってないぜカキ!」ザッ

カキ「!」

サトシ「ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカー!!」ブンッ

ガラガラ「ガラッ!!」バキッ

ガラガラ「」ドサッ

カキ「ガラガラー!!」

ロトム図鑑「そこまで!勝負あり!勝者サトシとピカチュウロト!」

サトシ「へへへ!やったぜピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカー!」
13 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 00:22:35.49 ID:pfeTnF0IO
ワイワイ

スイレン「サトシ!すごいすごいすごい!!」

ナギサ「イッブイ!」

ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!見事なバトルだったロト!」

サトシ「へへへ」テレッ

ピカチュウ「ピッカー」テレッ

リーリエ「サトシ!アンサー・トーカーのバトル、感激しました!」

リーリエ「是非、私とシロンにもアンサー・トーカーの伝授を!!」ワクワク

シロン「コーン!」

ワイワイ

マオ、マーマネ「……………………」チラッ

カキ「うぅ……くそっ!」ガクッ

マオ「そ、そのー……カキとガラガラも頑張ったよ……」

アマージョ「ジョ!」ニコニコ

マーマネ「そ、そうだよ!サトシのアンサー・トーカーがちょっとチートすぎただけだよ!」

トゲデマル「マキュキュ!」ニコニコ

カキ「……慰めはよしてくれ……」シクシク

マオ、マーマネ「…………ごめん…」
14 : ◆ONu7cWdlro [sage]:2019/05/21(火) 19:46:57.38 ID:pfeTnF0IO
>>2
訂正
リーリエ「ただし、出せる"答え"には状況や実力にもよりますが限界はあり、例えば本人を見ないで予想として答えを出す場合は完全には正解が出せず、またあらゆる手段を用いても状況が打破できない場合は"答え"が出なません…」

リーリエ「ただし、出せる"答え"には状況や実力にもよりますが限界はあり、例えば本人を見ないで予想として答えを出す場合は完全には正解が出せず、またあらゆる手段を用いても状況が打破できない場合は"答え"が出ません…」

15 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 20:05:54.76 ID:pfeTnF0IO
その後サトシは

カーンカンカカカン

ククイ「えー、じゃあこの問題!わかる人!」

スイレン「む、難しい…」

カキ「さっぱりわからん」

マーマネ(えーと、スマホで調べてっと…)コソコソ

マオ「こらマーマネ!ズルはダメだよ!」

マーマネ「アハハ……」

ククイ「どうした〜?お前ら!この間やったばかりだろ!」

ククイ「…仕方ない、リーリエ。答えてみろ!」

リーリエ「はい、私にはその問題の答えがわかりますが……」

リーリエ「敢えてここは、アンサー・トーカーであるサトシに解答権を譲りたいと思います!」ビシッ

シロン「コーン!」

サトシ「!」

マーマネ「サトシがこの難しい問題を!?」

サトシ「……………」

マオ「……こんな難しい問題、普段のサトシなら絶対に答えられないよ!……でも……」ゴクリ

スイレン「アンサー・トーカーのサトシなら……」ゴクリ

ククイ「なるほど、面白そうだな……」

ククイ「よしサトシ!この問題を……」

リーリエ「さぁ!サトシ!この問題を解いてみてください!」ビシッ

シロン「コーン!」

カキ「なんでリーリエが仕切ってるんだ……」

サトシ「ん〜………答えは……ミュウツー、ルギア、ホウオウ!」

ククイ「正解だ……」

カキ「なにィ!?」

マオ「サトシ……あの問題を即答で!!」

マーマネ「すごいよサトシ!やっぱり今日のサトシは一味違うよ!」

リーリエ「さすがはアンサー・トーカーです!この程度なら楽勝ですね!」グッ

スイレン「アンサー・トーカー、サトシ!覚醒!」

サトシ「いやぁ……アハハ////」テレッ


ワイワイ
16 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 20:17:35.61 ID:pfeTnF0IO
アンサー・トーカーの能力を

マーマネ「う〜ん……」カタカタ

トゲデマル「マキュキュ」

サトシ「どうしたのマーマネ?」

ピカチュウ「ピカ?」

マーマネ「あっ、サトシ。ちょっとパソコンの調子が悪くってさ……」カタカタ

サトシ「パソコンの調子……?ちょっと見せてみてよ」スッ

マーマネ「ちょ、ちょっとサトシ!」

サトシ「………」カタカタカタカタ

マーマネ「あわわわ!あんまり変なとこ弄んないでよ?余計調子が悪くなったら……」

ロトム図鑑「安心するロトマーマネ!」

マーマネ「ロトム!」

ロトム図鑑「触ったことのない機械でもプロ並みに使いこなせる!これこそアンサー・トーカーの真骨頂ロト!」

マーマネ「!」

サトシ「………っと」カタカタターン

サトシ「直ったよ、マーマネ」スッ

マーマネ「………本当……?いくらアンサー・トーカーとは言え、あのサトシだし……」オソルオソル

マーマネ「………」カタカタカタ

トゲデマル「」ドキドキ

マーマネ「! 直ってる……」カタカタカタ

サトシ「へへっ」

ピカチュウ「ピカー!」

マーマネ「直ってるよ!ありがとう、サトシ!」

トゲデマル「マキュキュ!」

サトシ「おう!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「ほらマーマネ!ボクの言った通りロト!」
17 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 20:33:27.58 ID:pfeTnF0IO
徐々に……

リーリエ「ハァ…」

シロン「コーン……」ハァ

サトシ「どうしたのリーリエ?ため息なんかついて」

ピカチュウ「ピカー?」

リーリエ「あっ、サトシ……実はですね?今度の日曜……お母様とピクニックに行くことになったんですが……」

サトシ「へぇー?良かったじゃん!」

ロトム図鑑「リーリエ!だったら、何故ため息をついているロト?」

リーリエ「実は……今度の日曜日、天気予報によると、大雨の予定で…このままでは楽しみにしていたピクニックが中止になってしまいます!」クゥー

シロン「コーン!」

サトシ「! ロトム、天気予報見せてよ」

ロトム図鑑「お任せロト〜」ビビッ

カキ「おぉ……週末は見事な大雨だ!」

リーリエ「うわぁ〜ん!雨マークだらけの天気予報なんて見たくありません!」ビクッ

シロン「コーン!」

サトシ「…………」ジーッ

スイレン「この大雨、きっとカイオーガの仕業!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「……なぁ、リーリエ」

リーリエ「?」グスッ

スイレン(あっ、サトシが私の嘘に食いついてこない……)ガクッ

アシレーヌ「シレヌ」ポンッ

サトシ「大丈夫だよ。日曜日は晴れる」

リーリエ「えっ?」

シロン「コン?」

カキ「……おいおい、晴れって……どう見ても週末は雨マークばっか……」

ロトム図鑑「アンサー・トーカーサトシの"答え"に間違いはないロト!」ビシッ

ピカチュウ「ピカー!」ビシッ

カキ「」ビクッ

リーリエ「……サトシ、信じてもいいんですね?」ゴシゴシ

サトシ「信じるもなにも、日曜日は間違いなく晴れるって答えが出てるから大丈夫だよリーリエ!」

リーリエ「……わかりました。ありがとうございます!サトシ!」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「おう!」

リーリエ「シロン!日曜日のピクニック、楽しみだね♪」ウキウキ

シロン「コーン♪」ウキウキ


使いこなしていった
18 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 20:44:44.92 ID:pfeTnF0IO
日曜日

ウラウラ島 図書館

サトシ「………う〜ん……」ペラッ

ピカチュウ「ピカー」

サトシは今、古代文字だらけの本を読んでいる

サトシ「………すっげーなアンサー・トーカー……こんな難しい文字だらけの本でもスラスラ読めちゃうもんな〜…」ペラッ

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ(にしても……大昔のアローラでこんなことがあったなんて……………)ペラッ

サトシが古代文字を読み解き、アンサー・トーカーのチカラにより発見した事実はアローラの歴史を覆す程のことだった……

だが

サトシ「……すっげー!おもしれー!」ワクワク

サトシの感想はこれだけだった
19 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 20:58:42.23 ID:pfeTnF0IO
ロトム図鑑「サトシー!面白そうなことでも発見したロトー?」ヒュー

サトシ「聞いてよロトム!それがさ?」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「! ロロ!サトシ!また随分と難しそうな本を読んでいるロト!」

ロトム図鑑「この文字は……ボクの翻訳機能でも読み解けないロト!サトシは読めるロト?」

サトシ「まぁね?」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「さっすがアンサー・トーカーサトシロト!」

ロトム図鑑「サトシー!このままだと、アンサー・トーカーの能力で、夢だったポケモンマスターにもなれるんじゃないかロト?」

サトシ「………それがさ…」

ロトム図鑑「?」

サトシ「………ポケモンマスターになる答え……これはどうやっても出ないんだよ」ハァ

ロトム図鑑「? どういうことロト?」

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「………わかんないよ。それどころか……ポケモンマスターになる答えを探そうとすると、頭が痛くなるんだ」

ロトム図鑑「頭が痛く……やはり、サトシのアンサー・トーカーの能力はまだまだ未熟ということロト?」

サトシ「ハハハ、そうかもな?でも……」

サトシ「ポケモンマスターになる"答え"が出ないなら……その"答え"に近づけるような答えを出し続ければいい……」

ロトム図鑑「!」

サトシ「例え小さな一歩一歩だとしてもな!それがアンサー・トーカーの本当の使い方だと思うんだ!な?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカー!」ニコッ

ロトム図鑑「サトシ………」

「うふふ、サトシが読書なんてめずらしいねー?」

サトシ「!」

アセロラ「あんまりなれないことすると…バッタんきゅ〜って、倒れちゃうよー?」

アセロラ「はい、エネココアとクッキーどうぞ?」スッ

ミミたん「キュー」

サトシ「アセロラ……」
20 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 21:51:24.94 ID:pfeTnF0IO
…………

アセロラ「アンサー・トーカー?」

ミミたん「キュー?」

サトシ「そうそう!俺が答えを知りたいなー?って思ったらさ!バババッ、とその答えが頭に浮かんでくるんだ!すっげーだろ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「なにそれ?」クスクス

サトシ「あーっ!アセロラ、信じてないだろ!」

アセロラ「ごめんね?そのアンサー・トーカーっての……なんだか、サトシには似合ってなくて」クスクス

サトシ「……うぅ……俺、そんなにアンサー・トーカーが似合わないかな?」

ロトム図鑑「そんなことないロトサトシ!サトシにはピッタリの能力ロト!」

サトシ「だよな?」ホッ

ピカチュウ「ピカピ……」

アセロラ「う〜ん……じゃあ問題です!」ビシッ

サトシ「へ?」

アセロラ「サトシが本当にそのアンサー・トーカーって能力を持ってるかテストするんだよー!だ〜か〜ら、サトシはアセロラの質問にアンサーして!」

サトシ「わかった」

アセロラ「ん〜……じゃあ……クチナシおじさんにやる気を出させるにはどうしたらいーでしょうか?」

ミミたん「キュー?」

サトシ「クチナシさんがバトルしたいって思うようなトレーナーをつれてくる。それと……アセロラがクチうるさく……」

アセロラ「クチうるさくってなによ!?」

サトシ「だって…そういう答えが出たから……」

アセロラ「もぅー!それに……それくらいなら、アンサー・トーカーじゃないアセロラだってわかるよ!」ジトー

ミミたん「キュー!」ジトー

サトシ「じゃあ最適な答えもう出てんじゃん」

ピカチュウ「ピカァ」

アセロラ「う〜ん……ダメだね!今のじゃあ、サトシがアンサー・トーカーだって……アセロラ、まだ信じられないよ!」

サトシ「なんなんだよ〜…」

ロトム図鑑「女の子は難しいロト」

ピカチュウ「ピカ」

アセロラ「……じゃあ……気を取り直して第二問!」ビシッ

サトシ「!」

アセロラ「………今、アセロラが心の中で思ってることを当ててみて?」ズイッ

ミミたん「キュー?」

サトシ「!」
21 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 22:05:50.42 ID:pfeTnF0IO
サトシ「…………」スゥ

アセロラ「!」

アセロラ(……さっきの質問の時もそうだったけど……サトシ、質問に答えようとすると……目がグルグルーってなってる……?)

ミミたん「キュー」

サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカピ!」

ロトム図鑑「サトシ!ズバッとアセロラの質問に答えて、サトシがアンサー・トーカーだと証明するロト!」

サトシ「…………」

アセロラ「………まだかなー?アンサー・トーカーのサトシ?」ズイッ

ミミたん「キュー……」

サトシ「……………」

アセロラ「ん?」ズイッ

サトシ「……うぅ////」カァー

アセロラ「ん?」ニコニコ

サトシ「……あ、アセロラが頭の中で思ってることなんてわかるわけないだろ!俺はエスパーポケモンじゃなくてアンサー・トーカーなんだよ!」

アセロラ「おっ」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「まさかアンサー・トーカーのサトシにも出せない答えがあるとは……ビックリロト!」

サトシ「アセロラ!クッキーとココアご馳走さま!俺、もう行くよ」スクッ

アセロラ「ま、待ってよサトシ!逃げるの!?」

ミミたん「キュー!」プンプン

サトシ「ち、違うよ!天気もいいし、バトルのトレーニングに行くんだよ!いくぜ、ピカチュウ!ロトム!」

ピカチュウ「ピカ!」

ロトム図鑑「ま、待つロトサトシー!」ヒュー

アセロラ「サトシ!」

サトシ「? なに?」

アセロラ「………やっぱりインチキだ!」クスクス

ミミたん「キュー!」ジトー

サトシ「違うよ!」

ピカチュウ「ピカピィ……」
22 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 22:37:09.14 ID:pfeTnF0IO
翌日

ポケモンスクール

ワイワイ

リーリエ「シロン!昨日のピクニック楽しかったね♪」

シロン「コーン!」

サトシ「アローラ!リーリエ、シロン!」

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「アローラ!おはようございますサトシ、ピカチュウ!」ニコッ

リーリエ「サトシ、昨日はサトシの言うとおりカンカン照りの晴天でした!お陰でピクニックを……」

サトシ「へへっ、良かったな!リーリエ!」

サトシ「それとー……あのさ、リーリエ!ちょっとシロン借りていい?すぐ終わるからさ!」

リーリエ「? いいですが……いったい何を……」

シロン「コン?」

サトシ「ていっ」ズブゥゥゥ

シロン「ブギャゴォン!!」ズブブブ

リーリエ「キャァァァァ!!?」
23 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 22:48:25.55 ID:pfeTnF0IO
カキ「な、なんだ今の叫び声は!?」ビクッ

マオ「リーリエとシロンの悲鳴だよ!」

マーマネ「リーリエー!!」ダダダ


リーリエ「サトシ!シロンの頭に何をするんですか!シロンをいじめないでくださーい!」ペシペシ

シロン「ゴオォォン!!」ヒリヒリ

サトシ「いでっ!ま、待ってリーリエ!話を聞いてくれ!」

ピカチュウ「ピカァ……」

カキ、マオ、マーマネ(どうなってんだこりゃ……)

カキ「サトシィ?いったいシロンとリーリエに何をしたんだ?」

リーリエ「サトシがシロンをいじめたんです!」ベー

シロン「コン!」

マーマネ「サトシ!リーリエとシロンをいじめたら僕が許さないよ!」キッ

マオ「おぉ!マーマネ、珍しく男らしい!」

サトシ「だ、だから〜!」

「違う。サトシはシロンをいじめてない」

リーリエ、マオ、カキ、マーマネ「!」

スイレン「サトシはシロンの脳の数ヵ所に刺激を与えたの」

マオ「スイレン!?」

マーマネ「……脳に刺激……?」

カキ「いったい何の為に……」

スイレン「ポケモンを強くするため!アローラリーグに備えて!」グッ

サトシ「そうそう!そういうこと!」

リーリエ「強く……?」

シロン「コーン……」ヒリヒリ
24 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 23:10:36.59 ID:pfeTnF0IO
ロトム図鑑「サトシー!まさか説明もナシに、いきなりあれをやったロトー?」

サトシ「アハハ……まぁ…」

ロトム図鑑「アンサー・トーカーになってもサトシはサトシロト。やはりサトシにはボクがついていなくては…」

ピカチュウ「ピカァ」

リーリエ「あの……サトシ、強くなるためとはいったいどういう…」

シロン「コーン……」

サトシ「アローラリーグに向けて……最近みんなすっげー頑張ってんじゃん!だからさ」

サトシ「……俺なりに"どうやったらみんながもっと強くなれるか?"その答えを探してみたんだ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

リーリエ、マーマネ「サトシ……」ウルウル

マオ「スイレン……随分事情に詳しかったみたいだけど、まさか…」

スイレン「うん!アシレーヌとナギサも朝サトシにやってもらった!アレ!」ブイッ

アシレーヌ、ナギサ「」ヒリヒリ

マオ「そ、そう……」

カキ「サトシ!それもお前のアンサー・トーカーが出した答えなんだろうが…脳を刺激しただけでポケモンが強くなれるのか?」

サトシ「!」

マオ「なにぃ?アンサー・トーカーが出した"強くなる答え"が気になるの?カキィ?」ニヤニヤ

カキ「お、俺は別にっ!」プイッ

サトシ「……リーリエ!シロンはすっげーよ!まだ隠れたチカラを持ってる!」

シロン「!」

リーリエ「か、隠れたチカラ……?シロンにですか!?」ゴクリ

サトシ「うん!えっと……」サラサラ

サトシ「はい!」スッ

リーリエ「! このメモは……」

サトシ「シロンの隠れたチカラを引き出すトレーニング方だよ!簡単だけど書いておいた!」

サトシ「あと、リーリエがZ技を使いこなすためのトレーニング方も書いといたからさ、わかんないことがあったら聞いてよ!」ニッ

リーリエ「サトシ……」ウルウル

リーリエ「あ、ありがとうございますサトシ!」ペコッ

シロン「コーン!」ペコッ

サトシ「へへっ」

マオ「す、すごい!すごいよアンサー・トーカー…」ゴクリ

マオ「スイレン!スイレンもサトシにあのトレーニングメモもらったの!?」

スイレン「うん、バッチ!」ブイッ

マーマネ「……アンサー・トーカーが答えを出した強くなるための方法……」ゴクリ

マオ、マーマネ「………………」

マーマネ「さ、サトシ!次、トゲデマルとクワガノンもお願い!」

マオ「サトシ!アマージョも!」

トゲデマル、クワガノン、アマージョ「」ビクッ

サトシ「うん!もちろんだよ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ワイワイ
25 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/21(火) 23:26:44.35 ID:pfeTnF0IO
………

サトシ「とりゃっ!」ズブブブ

アマージョ「ジョアァァァァ!!」ゴロゴロゴロ

ナギサ、アシレーヌ、シロン、トゲデマル、クワガノン「」ゾゾゾゾゾーッ

サトシ「! アマージョ、マオと出会った日のことを思い出しながらトレーニングするんだ」

マオ「……私とアマージョが……アマカジが出会った日……」

アマージョ「……ジョ…?」ヒリヒリ

サトシ「そうすれば……アマージョがもっと強くなる切っ掛けになりハズだ!」

アマージョ「………ジョ……」ヒリヒリ

アマージョ「………ジョッ!」グッ

サトシ「マオ、これ……マオとアマージョのトレーニング方!」スッ

マオ「ありがとうサトシ!」スッ

マオ「頑張ろう!アマージョ!」グッ

アマージョ「ッジョォ!」グッ

サトシ「……あとは……」チラッ

カキ「!」

カキ「……悪いがサトシ、俺はアンサー・トーカーの手は借りない!自分たちのチカラで強くなる!」

サトシ「どうしてだよカキー」

カキ「どうしてもだ!」

マーマネ「カキー?いい加減意地張るのやめたらー?」ジトー

リーリエ「カキ!本当に強くなりたいのなら、時にはプライドを捨てることも必要です!」

スイレン「そんなこと言ってたらカキ、リーグ当日には一番弱そう」

マオ「あっ、ありそう」

カキ「う、うるさいな!余計なお世話だ!ほっといてくれ!」

ロトム図鑑「カキ!カキはともかくー」チラッ

カキ「ん?」チラッ

ガラガラ「ガラッ!」スッ

サトシ「よし!いくぞガラガラー!」スッ

ロトム図鑑「ガラガラはそうは思ってないみたいロト」

カキ「ガラガラーー!!」
26 : ◆ONu7cWdlro [sage]:2019/05/21(火) 23:37:08.35 ID:pfeTnF0IO
>>25
訂正
サトシ「そうすれば……アマージョがもっと強くなる切っ掛けになりハズだ!」

サトシ「そうすれば……アマージョがもっと強くなる切っ掛けになるハズだ!」
27 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 00:24:37.35 ID:Qjel/LhNO
……………

ガラガラ「ガラァラァァァア!!」ゴロゴロゴロ

カキ「ガラガラァァァ!!」

サトシ「……カキ!やんちゃなガラガラだけど……カキのポケモンになったことで、昔のやせいの本能を忘れてきてるみたいだ」

カキ、ガラガラ「!」

サトシ「……ガラガラはアローラの自然を感じられるところでトレーニングしたらすっげー強くなるぜ!」カキカキ

サトシ「これ、カキとガラガラのトレーニングメモ!」スッ

カキ「………一応もらっておいてやる。一応な!」スッ

マオ「あーあ、素直じゃないんだから」ヤレヤレ

カキ「う、うるさいな!」

サトシ「カキ、俺はアローラに来てから今まで……」

カキ「!」

サトシ「カキのことをアローラで一番のライバルだと思ってるよ!それはずっと変わんないぜ?」ニッ

ピカチュウ「ピッカー!」

カキ「………サトシ!それはアンサー・トーカーとしての"答え"か?」

サトシ「違うよ。俺の……サトシとしての答えだ!」

カキ「……いいのかサトシ?こんな……ライバルに塩を送るようなマネして?」ニッ

サトシ「……なぁに言ってんだよカキ?ライバルはすっげー強い方が燃えるだろ?」ニッ

サトシ「それに……俺はただみんなが強くなる切っ掛けの"答え"を出しただけだ!そっから先は自分次第!」

サトシ「みんながどこまで強くなるかなんて、俺のアンサー・トーカーでも答えは出ないよ!」ニッ

スイレン、マオ、マーマネ、リーリエ「!」

カキ「……サトシ、俺は強くなる!お前のアンサー・トーカーでも答えが出せないくらいにだ!」フッ

ガラガラ「ガラーラ!」

サトシ「ああ!俺もだよカキ!今よりもっと……強くなってやる!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」


マオ「……まったく!男子って素直じゃないんだから!」クスッ

リーリエ「ライバルというやつですね……素敵です!」ニコッ

スイレン「私たちも……負けられない!」

マーマネ「サトシの答え以上に強くなって、サトシをビックリさせてやろうよ!トゲデマル、クワガノン!」

トゲデマル「マキュキュ!」

クワガノン「クワッ!」

………………

……

28 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 19:59:39.86 ID:fzhYVYMwO
一週間後

浜辺

ザザーン

スイレン「アシレーヌ!バルーン!」

アシレーヌ「シレーヌ!」プワッ

プワッ プワッ プワッ

サトシ「おぉ!赤に黄色にピンクのバルーン!スイレンすっげー!」キラキラ

ピカチュウ「ピカァ!」

ナギサ「イッブイ♪」

ロトム図鑑「記録!記録ロト!」パシャッパシャッ

スイレン「サトシがくれた特訓メニューのお陰!ね?アシレーヌ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「スイレンが頑張ったからだよ!俺のお陰なんかじゃないよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「あっ、ちなみにこのバルーン。赤がほのおタイプ、黄色がでんきタイプ、ピンクがフェアリータイプです♪」フッフッフ

アシレーヌ「シレーヌ♪」

ロトム図鑑「ビビッ!スイレンすっげー!ロトー!」キラキラ

ピカチュウ「ピッカー!」キラキラ

スイレン「ふっふっふ。うーそで………」

サトシ「ははは、嘘だろ?スイレン?」

スイレン「………………」ジトー

サトシ「ん?どうした?スイレン」

スイレン(サトシ……アンサー・トーカーになってから私の嘘に釣られなくなった……)

スイレン(寂しい……)ハァ

サトシ「スイレン?」

スイレン「理由当ててみたら?そのアンサー・トーカーで」ハァ

アシレーヌ「シレーヌ」ポンッ

サトシ「なんかごめん……」
29 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 20:15:55.27 ID:fzhYVYMwO
ホウ、スイ「おねーちゃーん!」ダダダ

サトシ「!」

スイレン「ホウ、スイ……どうしたの?」

ホウ「おねーちゃんがボーイフレンドとすごい特訓するって言ってたから見にきたのー!」

スイ「すっごいはりきってたよねー!」

スイレン「ちょ////」

サトシ「ボーイフレンド?」

スイレン「あ、いや……その!ち、ちが…////」アワワ

サトシ「何が違うんだ?」

スイレン「え?」ドキッ

アシレーヌ「シレヌ!?」ギョッ

ロトム図鑑「……サトシー……ボーイフレンドの意味をちゃんと理解してるロト?」

サトシ「あったり前だろ?俺はアンサー・トーカーだぜ?」

スイレン「そ、その……サトシ…それってどういう…////」ドキドキ

サトシ「そのまんまの意味だよ」

スイレン「ぁ////」ドキドキ

ホウ「おねーちゃんおねーちゃん」クイクイ

スイレン「?」

ホウ「やっぱりおねーちゃんのボーイフレンドだったんだねー?」ヒソヒソ

スイ「おめでとー」ヒソヒソ

スイレン「えっと…………その……………うん////」ポッ

アシレーヌ「シレーヌ!」パチパチパチ

サトシ「ねぇスイレン!お腹空いたし、お昼食べに行こうよ!」

スイレン「うん!えへへ////」

ロトム図鑑「スイレンの機嫌がすっげーいいロトー」

ピカチュウ「ピカー」

ナギサ「イッブイ」
30 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 20:28:22.84 ID:fzhYVYMwO
アイナ食堂

カランカランカラン

マオ「は〜い!」

スイレン「アローラ!マオちゃん!」

サトシ「マオー!ご飯食べにきたよー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「イッブイ!」

マオ「サトシ!スイレン!」

アマージョ「ッジョォ!」

サトシ「今スイレンと一緒にバトルのトレーニングしてたんだ!お腹ペコペコだよ〜」

ピカチュウ「ピカァ」

マオ「へぇー?二人で特訓の後の食事……ねぇ?」ニヤニヤ

マオ「スイレン、ひょっとしてサトシとデート?」ヒソヒソ

スイレン「うん////」

マオ「おぉー!やったね!スイレン!」

スイレン「ありがと、マオちゃん!」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

ロトム図鑑「サトシー!」ヒュー

サトシ「ん?どうしたロトム?」

「ロトムがいるからもしやと思ったが……」

サトシ「!」

ハプウ「サトシ!スイレン!久しぶりなのじゃ!」

サトシ、スイレン「ハプウ!?」

ピカチュウ「ピッカー!」
31 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 20:36:52.22 ID:fzhYVYMwO
サトシ「ははっ!ハプウー!久しぶりじゃん!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「今日はどうしたの?ハプウ!」

ハプウ「うむ、実はマオに……」

サトシ「マオにアイナ食堂で使うポニ大根を届けにきたんだろ?」

ハプウ「む!?う、うむ……そうじゃが……」

スイレン「マオちゃんの料理とハプウのポニ大根が合わさったら、敵無し無敵!」

スイレン「と、言うわけでマオちゃん!ポニ大根入りアローラシチュー大盛りで!」

サトシ「マオ!俺もそれで!」

マオ「オッケー!任せてよ!」グッ

アマージョ「ッジョ!」グッ

シェイミ「シェミー!」
32 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 21:00:11.79 ID:fzhYVYMwO
…………

サトシ「うおぉぉ!マオのシチューすっげー美味い!」バクバク

スイレン「ハプウのポニ大根も最高!」バクバク

マオ「ふふっ、そう言われると作った甲斐があるよ」ニコッ

ハプウ「サトシとスイレンの食べっぷりは見てて気持ちがいいのじゃ!ポニ大根も喜んでおる!」ニコニコ

ロトム図鑑「ハプウー!ポニ大根にも感情はあるロト?」

ハプウ「当然なのじゃ!」ニコニコ

ロトム図鑑「ポニ大根にも感情がある。記録ロト!」ビビビ

ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「そうだ!マオ、ハプウ!これ!」スッ

ハプウ「? なんじゃこの紙?」ヒョイッ

マオ(まさか……)ピラッ

サトシ「マオの料理もハプウのポニ大根も今のままでも最高だけどさ!こうしたらもっと最高になるんじゃないかと思って俺なりに答えを出してみたんだ!」

マオ(うわっ……さっすがアンサー・トーカー……完璧なレシピ……)ゴクリ

ロトム図鑑「まさかついこの前まで料理をまったく出来なかったサトシが、マオに料理のアドバイスとは……」

スイレン「アンサー・トーカー……完全にチート」モグモグ

ナギサ「イッブイ!」

ハプウ「…サトシィ!お主、妾が丹精込めてゼンリョクで育てたポニ大根に文句でもあるのか!?」クワッ

サトシ「そ、そうじゃなくってさ!」ビクッ

スイレン「まぁまぁ、ハプウ。とりあえず見てみて。サトシメモ」ドードー

ハプウ「ぐぬぬ……!!もしもつまらぬ冷やかしならば、バンバドロでアローラの果てまで蹴り飛ばして……」ピラッ

ハプウ「!」

ハプウ(………な、なんじゃ!?この画期的なポニ大根の育て方は……!!)プルプル

サトシ「どう?ハプウ?」

ハプウ(……悔しいが……試してみたいのじゃ……この方法…)ゴクリ

ハプウ「………サトシ、少し見ぬ間に……いったい何故このような……」

ロトム図鑑「ハプウー!サトシはアンサー・トーカー!ロトー!」

ハプウ「は?アントカ?なに??」

マオ「ハァ……いくら相手がアンサー・トーカーとは言え……ちょっと自信なくすな……」

スイレン「マオちゃん!ポケモンバトルと同じ!そのレシピをどう活かすかは……マオちゃん次第!」グッ

マオ「スイレン……!」ウルウル

サトシ「あっ、そうそうハプウ!」

ハプウ「? なんじゃ?」

サトシ「ちょっと頼みたいことがあるんだけど………」

ピカチュウ「ピカー」
33 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 21:29:43.65 ID:fzhYVYMwO
翌日

カキの家

モー モー

サトシ「なぁカキー!バトルしようせー?」

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「見てわからないかサトシ?俺は今仕事中だ!」ヨッショ

サトシ「明日のモーモーミルクの配達の準備?」

カキ「そうだ!そしてお前のアンサー・トーカーはこう言ってないか?バトルしようぜへの答えは"NO"だってな」

サトシ「わかったよ、んじゃ、俺も手伝うから終わったらバトルしようぜ!」スクッ

カキ「ん?ああ…」

サトシ「答えは"yes"だろ?カキ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「………たくっ…」ハァ

ガラガラ「ガラーラ」

サトシ「ん?ガラガラ……すっげー強くなったな!」キラキラ

ピカチュウ「ピカァ!」

ガラガラ「ガラーラ!」ドヤッ

カキ(! サトシのヤツ……ガラガラを見ただけで……)タラッ

サトシ「カキ……俺がメモしたトレーニング方法の5倍以上は……」

カキ「………リーリエが言ってたからな。本当に強くなりたいんならちっぽけなプライドは捨てろって」

サトシ「!」

カキ「……サトシ、お前に勝って……アローラリーグに優勝する為なら……アンサー・トーカーだろうがなんだろうがすがってやるさ」ヨッショ

サトシ「………へへっ」ニッ

カキ「……つーか、サトシ!手伝ってくれるのはありがたいが、喋ってないで……」

「サトシー!カキー!」

サトシ、カキ「!」

ロトム図鑑「大変ロトー!!」ヒュー
34 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 22:06:46.44 ID:fzhYVYMwO
………

カキ「ホシー!何があったー!!」ザザッ

ホシ「うぅ……!ヒッグ……おにいぢゃん……」グスッ

ミルタンク「ミルー……」ウゥ……

ホシ「ミルタンクがぁ……!さっきがら苦しそうにしででっ!」グスッ

カキ「なに!?」

ミルタンク「ミルゥ……」ウゥ……

サトシ(これは……)スッ

ピカチュウ「ピカァ……」

ホシ「おにいぢゃん!ミルタンク……死んじゃうのかな……?」グスッ

カキ「大丈夫だホシ!ミルタンクは死なないよ」ニコッ

ホシ「おにいぢゃん……」

カキ「ホシは親父とお袋にこのことを伝えてジョーイさんを呼んできてくれ」

ホシ「う、うん……!わがった!」グスッ

ミルタンク「ミルゥ……」ウゥゥ……
35 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 22:16:33.51 ID:fzhYVYMwO
………

ミルタンク「ミルゥ……」ウゥゥ…

カキ「……頼むミルタンク!何とかジョーイさんが来るまで持ってくれ……!」

サトシ「ピカチュウ!ピカチュウはこれとこれを頼む!牧場の側に生えてるハズだ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

サトシ「ロトムはこれをー……」

ロトム図鑑「ボクにお任せロト!」ビシッ

カキ「! お、おいサトシ……いったい何を……」

サトシ「ミルタンクに薬を作るんだよ!」

カキ「薬……?」

サトシ「ああ!カキん家の近くにあるきのみやきのこでさ!ジョーイさんが来るまでの応急処置程度にしかならないかもしれないけど……」チラッ

ミルタンク「ミルゥ……」ウゥゥ……

サトシ「ミルタンクの苦しみを少しはやわらげてあげることができる!」

カキ「サトシ…………」

カキ「…………指示をくれサトシ!」

サトシ「! カキ………」

カキ「………これ以上は言わなくても"答え"がわかるだろ?」

カキ「アンサー・トーカー!」ニッ

サトシ「……ああ!」

サトシ「えーと、まずはー……」

……………

……

36 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 22:32:34.96 ID:fzhYVYMwO
一ヶ月後

サトシ「いっけー!モンスターボール!!」

モンスターボール「」ヒュルル

コソクムシ「コソッ」スッ

サトシ(! これは避けられるな……)

サトシ「ピカチュウ!」クイッ

ピカチュウ「ピカ!」コク

ダッ

コソクムシ「コソー……」ソロー

ピカチュウ「ピカァ!」バシッ

モンスターボール「」ギュイン

コソクムシ「コソ!?」ビクッ

ゴツン

モンスターボール「」ウニウニ ウニウニ ポーン

サトシ「へへへ、コソクムシ、ゲットだぜ!」

ピカチュウ「ピッピカチュウー!!」

ロトム図鑑「サトシー!お見事ロトー!」ヒュー

サトシ「へへっ、サンキュー!ロトム!」

ロトム図鑑「コソクムシが逃げ出した軌道を先読みして、その方向にピカチュウがモンスターボールを弾く!」

サトシ「別に読みとかそんな高度な技じゃないよロトム」

サトシ「俺はただ……"このままだとモンスターボールはよけられる"、"どうすればモンスターボールがコソクムシに当たるか?"の答えを出しただけだよ」

サトシ「すっげーのは俺じゃなくて、俺の指示を読み取って合わせてくれたピカチュウだよ!な?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカピカ!」

ロトム図鑑「今日もサトシのアンサートーカーとピカチュウのコンビネーションはキレッキレロト!」ウンウン
37 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 22:48:17.12 ID:fzhYVYMwO
ロトム図鑑「ところでサトシー!」

サトシ「ん?」

ロトム図鑑「ここ一ヶ月、アローラリーグへのトレーニングと同時に、アローラ中のポケモンをゲットしまくっているけれど、いったいどういう風の吹き回しロト?」

ロトム図鑑「まさか、リーグに向けてアンサー・トーカーのチカラでパーティを再構築……」

ピカチュウ「ピカァ!?」ビクッ

サトシ「なーに言ってんだよロトム!アローラリーグは今のメンバーで挑むに決まってんだろ?」

ピカチュウ「ピカァ」ホッ

ロトム図鑑「サトシのアンサー・トーカーによると、今のパーティならアローラリーグで優勝できるという"答え"が出てるロト?」

サトシ「……リーグはまだ参加者が揃ってないし、みんながどこまで強くなるかもわからない。それに……何よりバトルは何が起こるかわからない!だから……」

サトシ「やってみなくちゃ答えはでないさ」

サトシ「それに……"今のメンバーでアローラリーグを優勝する!"この答えを出すのがアンサー・トーカーとして……いや、ポケモントレーナーとしての俺の"答え"だと思うんだよ」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「なるほど、アンサー・トーカーになっても、やっぱりサトシはサトシロト!」

サトシ「へへへ、そっかな?」テレッ

ロトム図鑑「で、話しは戻るロト!何故サトシはアローラ中のポケモンをゲットして……」

サトシ「……ポケモンマスターへの"答え"はまだ出ない」

ロトム図鑑「!」

サトシ「………でも、これは何となくやっておかなきゃいけない気がするんだ……」

サトシ「今より一歩進むために!」

ロトム図鑑「一歩………」

ピカチュウ「ピカピ……」
38 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 23:02:12.76 ID:fzhYVYMwO
ハラの家

ザッ ザッ

ハラ「………」ピクッ

ハラ「キミは……」スクッ

サトシ「ハラさん……バトルお願いします!」

ピカチュウ「ピッカ!」
39 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 23:16:32.52 ID:fzhYVYMwO
…………

ハラ「ハリテヤマ……!」

サトシ(! つっぱりが来るな……!)

ハラ「つっぱり!!」

ハリテヤマ「ハリー!!」ダダダダダダ

サトシ「モクロー!!右、右、左、右、しゃがめ!」

モクロー「クロオォォォ!!」ババババッ

ハリテヤマ「ハリッ!?」スカッ

ハラ(ば、馬鹿な……!?つっぱりをすべて避けている!?)

ハラ(モクローのあの動き、前に見た時とは見違える程ですな…そして……)タラッ

サトシ「モクロー!!」

モクロー「クロオォォォ!!」

ハラ(サトシくんのあの指示……まるでつっぱりが何処に打ち込まれるのかわかっていたような……)

ハラ「まさか………」タラッ

サトシ「モクロー!セット!」チャキッ

ハラ「………ぐっ!ハリテヤマ!一度モクローと距離をとり、Z技を……」

サトシ「逃がさないぜ!」

ハリテヤマ「!?」ビクッ

モクロー「クロオォォォ!!」シュンッシュンッシュンッシュンッ

ハラ(モクローのあの動き……逃げ切れ……)

ハリテヤマ「ハ、ハリ……」

サトシ「モクロー!そこだ!ブレイブバード!!」

モクロー「クロオォォォ!!」ブォン

バキッ

ハリテヤマ「ハリー!」ドサッ

ハラ「……急所に一撃……ですな……」

サトシ「やったぜモクロー!」

モクロー「モクゥ!」ビシッ

ハラ(アレがあのモクロー……この短期間でいったいどんな鍛え方を……)
40 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 23:32:24.92 ID:fzhYVYMwO
アーカラ島

ライチ「ルガルガン!!」ピカー

ルガルガン(昼)「ガル!!」

"ワールズエンドフォール!!"

ゴゴゴ

ロトム図鑑「でっかい岩ロトー!サトシー!!ライチのZ技がきたロトー!!」

サトシ「ああ、わかってるさ」

ライチ「サトシ!!これを受けられる!?」

サトシ「………メルタン」

メルタン「!」

サトシ「あそこを狙うんだ」スッ

メルタン「ギギ」コク

ライチ「いっけー!!」

ルガルガン(昼)「ガルッ!!」ブンッ

ゴゴゴ

ロトム図鑑「サトシー!!ワールズエンドフォールの巨大な岩が迫ってくるロトー!!」

サトシ「メルタン!ラスターカノン!!」

メルタン「ゴゴギー!!」ビー

ドカン!!

ピシピシピシ

ライチ「……な!?う、嘘でしょ!?」

ルガルガン(昼)「ガル……」

ピシピシピシ

ズゴーン!!

ロトム図鑑「ロロー!!メルタンのラスターカノンでワールズエンドフォールの巨大な岩が砕けたロトー!!」

サトシ「へへへ、ナイス!メルタン」グッ

メルタン「ギギ!」グッ

ライチ「……ワールズエンドフォールが……ラスターカノン一発で……」ガクッ

ルガルガン(昼)「ガル……」ガクッ
41 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/22(水) 23:45:45.65 ID:fzhYVYMwO
ポニ島

ハプウ「バンバドロー!」

バンバドロ「ドロー!!」ゴゴゴ

サトシ(10まんばりきか…)

サトシ「ニャヒート!!だいもんじ!!」

ニャヒート「ニャブァー!!」

ボボボ

ハプウ「ぬぬっ!そんなほのお、バンバドロの10まんばりきで返り討ちに…」

ボボボ

メラメラ

ハプウ「な、なんじゃあのほのおの大きさは……」タラッ

ボボボ

バンバドロ「ドロー!!」メラメラメラ

バンバドロ「」ドサッ
42 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 00:06:53.50 ID:+EIur2jXO
ウラウラ島

ルガルガン「ガルッ!!」ブンッ

ワルビアル「ビアッ!?」バキッ

サトシ「いっけー!ルガルガン!そこだー!!」

クチナシ「…………………」

クチナシ(どうなってやがる……あのルガルガンの動き……この間の大試練の時とは大違いだ…)

クチナシ「……ワルビアル、一旦さが……」

サトシ「ルガルガン!一歩手前に詰めるんだ!ワルビアルを逃がすな!」

ルガルガン「ガルッ!」ダッ

ワルビアル「ビア!?」ザザッ

クチナシ「な、なんだと!?」

サトシ「いっけー!!」

ルガルガン「ガルァ!!」ドカッ

ワルビアル「ビア……」ドサッ

アセロラ「そこまで!勝者サトシとルガルガン!」

クチナシ(兄ちゃん……今、ワルビアルの動きを先読み……いや……)

クチナシ(俺がワルビアルにどう指示するかわかってやがったのか……?)チラッ

サトシ「へへへ!やったな!ルガルガン!」

ルガルガン「ガルッ!!」

クチナシ(………ポケモンへの的確な指示……そして、兄ちゃんのあの目……まさか……)

クチナシ「アンサー・トーカー………」ボソッ

サトシ「クチナシさん!バトル、ありがとうございました!!」ペコッ

ルガルガン「ガルッ!」ペコッ

クチナシ「………ん?あぁ……」

サトシ「? どうしたんですかクチナシさん?」

クチナシ「い、いや…なんでもねぇよ…」

クチナシ「ほらっ!バトルが終わったんだからさっさと帰んな!」シッシッ

アセロラ「まーたおじさんはそんなこという〜」ジトー

ミミたん「キュー」ジトー

クチナシ「………そんな目でみんな」

クチナシ(……ま、こんな短期間で兄ちゃんがアンサー・トーカーになれるハズねぇか……)

クチナシ「帰って昼寝でもするか……」
43 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 00:23:36.51 ID:+EIur2jXO
そして……

サトシ「ピカチュウ!!10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピィカァ……ヂュウゥゥゥ!!」バリバリバリ

シルヴァディ「ヴァアアアディ!!」バリバリバリ

グラジオ「シルヴァディーー!!」

マーマネ「あ、あれが10まんボルト!?嘘でしょ!?」

スイレン「10まんボルトよりおっきくて、1000まんボルトより小さい100まんボルト!!」

マオ「100まんボルトって……あんなモン、バンバン撃てるとか……」

リーリエ「サトシはいったいどんなトレーニングを……」ゴクリ

カキ「それでこそ俺のライバルだサトシ!」フッ

マオ「とか言いつつも実は内心焦ってるでしょ?」

カキ「そ、そんなことあるわけないだろ!」

マオ「アーハイハイ」
44 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 00:42:28.03 ID:+EIur2jXO
ロトム図鑑「サトシー!ピカチュウ!お疲れロトー!」

スイレン「サトシ、カッコよかった////」

サトシ「へへっ、サンキュー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

マーマネ「サトシ!もう人間じゃないね!」

サトシ「どういう意味だよ……」

ワイワイ

グラジオ「………くそっ!」ガンッ

グラジオ「……完敗だ……!ポニでバトルしてから……そんなには経ってないハズなのに……いったい何が……」

リーリエ「お疲れ様でしたお兄様」

シロン「コーン!」

グラジオ「………リーリエ……」

グラジオ「…………フッ、笑いたきゃ笑え。成す術もなく、サトシに完敗した不様な兄をな…」

リーリエ「………お兄様、論理的結論からいいますと……」コホン

リーリエ「サトシはアンサー・トーカーです」

シロン「コーン!」

グラジオ「! アンサー・トーカー……だと?」
45 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 01:29:38.45 ID:+EIur2jXO
グラジオ「………アンサー・トーカー…確か、どんな疑問も瞬時に答えが頭に浮かび上がるというあの……」

グラジオ「………サトシがソレだと?」

リーリエ「はい、そうです」ニコッ

グラジオ「………リーリエ、冗談も休み休み言え。サトシに限ってそんなのあり得な……」

リーリエ「お兄様は…先ほどのサトシとのバトルを通してもあり得ないと言い切れますか?」

グラジオ「…………」

リーリエ「お兄様!今私たちは、サトシのアンサー・トーカーにより、私たちそれぞれに適したトレーニング方法を教えてもらい、メキメキ強くなっています!」

グラジオ「なんだと……?」

リーリエ「ですからお兄様!お兄様もアローラリーグに向け、サトシのアンサー・トーカーで……」

グラジオ「断る」

リーリエ「………え?」

グラジオ「………サトシがアンサー・トーカーだかなんだか知らないが……次会う時はこうはいかん」

グラジオ「………サトシが強くなったなら俺は更にその上をいく強さを手に入れるまでだ。サトシのアンサー・トーカーが答えを出せないくらいにな」

グラジオ「………そうサトシに伝えておけ、リーリエ!」

リーリエ「お兄様……」

グラジオ「………いくぞ、シルヴァディ」クルッ

シルヴァディ「ヴァディ……」ヨロッ

リーリエ「……お兄様は本当に頑固です!」プンプン

シロン「コン!」
46 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 20:43:56.47 ID:+EIur2jXO
数日後

日輪の祭壇

ズガガガガ…

サトシ「………………」

ピカチュウ「ピッカー」バリバリバリ

カプ・コケコ「コケー!!」カッ

ピカチュウ「ピカ!?」

サトシ(強化されたピカチュウの10まんボルトが効かない……さすがカプ・コケコだよ)ゾクゾク

カプ・コケコ「コケー!!」ブンッ

バキッ

ピカチュウ「ピ……」ドサッ

ロトム図鑑「ピカチュウー!」

サトシ「よくやったな、ピカチュウ」ナデ

ピカチュウ「ピカピ……」

ロトム図鑑「サトシー!ゼンリョクの守り神はサトシのアンサー・トーカーを持ってしても勝てないロトー?」

サトシ「……前にリーリエが言ってたよな?アンサー・トーカー同士の闘いはより優れた答えを出した方が勝つって」

ロトム図鑑「そういえば……と、いうことはまさか!カプ・コケコは……!!」チラッ

カプ・コケコ「……………」

サトシ「……確かにカプ・コケコは俺のアンサー・トーカーの能力を持ってしても、ついてくのがやっとだよ!でも、それは……」

サトシ「単に俺やピカチュウとカプ・コケコの実力差がアンサー・トーカーじゃ答えが出せないくらいに開いてるのか……それとも、守り神ってくらいだし、カプ・コケコにはアンサー・トーカーと似たようなチカラが備わってるのか……」

サトシ「それはちょっと……わかんないけどさ?」

ロトム図鑑「カプ・コケコ……アンサー・トーカーのサトシでも答えが出せない存在とは…さすが守り神ロトー!」チラッ

カプ・コケコ「……………」
47 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 21:30:19.07 ID:+EIur2jXO
サトシ「へへへ、やっぱりバトルはこうでなくっちゃ!」ゾクゾク

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシ……」チラッ

ロトム図鑑「! ビビッ!サトシー!」

サトシ「? なに?」ダラダラ

ロトム図鑑「血が……鼻血が出てるロトー!」

サトシ「いっ!?」ビクッ

ロトム図鑑「突然どうしたロトー?サトシ!もしかして……スケベなことでも考えていたロト?」ジトー

サトシ「そ、そんなんじゃないって!」

ピカチュウ「ピカピ……」

ギャー ギャー

カプ・コケコ「……………」

48 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 21:52:19.49 ID:+EIur2jXO
翌日

浜辺

ザザーン

スイレン「……………」スッ

サトシ「……スイレン、あっちのポイン……」

スイレン「ごめん、言わないで!」

サトシ「!」

スイレン「…………たぁーっ!」ブンッ

ザバザバ

グイッ

スイレン「とぅっ!」グイン

コイキング「コッコッコ」ピッチピッチ

スイレン「残念、コイキング…」ハァ

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「……なぁスイレ……」

スイレン「……確かに、サトシが言ったポイントで釣りをすれば、きっとすごいポケモンが釣れると思う……でも……」

スイレン「釣りは、何が釣れるかわかんないから面白い!そう思うの」ニコッ

サトシ「…………」

スイレン「! ご、ごめん!サトシのアンサー・トーカーを悪く言うとかそんなんじゃなくて!あ〜……もう何て言えばっ!」アセアセ

アシレーヌ「シレーヌ!」アセアセ

サトシ「……気にすんなよ!スイレンの言いたいことはわかるからさ?俺はアンサー・トーカーだぜ?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシ……」

サトシ「だからさ?そんな悲しそうな顔すんなよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカピカ!」

スイレン「う、うん……」
49 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 22:15:37.86 ID:+EIur2jXO
サトシ「うし!スクール行こうぜスイレン!このままじゃ遅刻……」

スイレン「……どうせ隠してもアンサー・トーカーで答が出ちゃうから言っとく」

サトシ「!」

スイレン「サトシ、アンサー・トーカーを手に入れてからはもう何をさせてもすっごい!みんなもサトシを前以上に頼りにしてる!でも……」

スイレン「……なんだか、サトシは辛そう…」

サトシ「……え?」ビクッ

スイレン「……私はアンサー・トーカーじゃないから"サトシがどう思ってるのか"何て正確な答えは出せない……でも……」

スイレン「……もし辛いんなら、相談してほしい!私やみんなに!いくらサトシがアンサー・トーカーだって、一人じゃ出せない"答え"だってあると思うの!だから……」

サトシ「スイレン………」

スイレン「そ、その!みんなも私も……辛そうにしてるサトシは見たくない!」

サトシ「!」

スイレン「だって……太陽みたいに元気で…明るいサトシが大好きだから!」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「…………いっ!?////」ビクッ

スイレン「ぁ……!いや、その///」モジモジ

アシレーヌ「シレーヌ!」ニヤニヤ
50 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 22:43:44.99 ID:+EIur2jXO
スイレン(うぅ……し、しまった……!つい勢いで告白を……!/////)カァー

サトシ「…………」

スイレン(で、でも……よくよく考えれば、サトシはアンサー・トーカー!私がサトシを好きってキモチなんかとっくにバレて……)チラッ

サトシ(辛そう………か………)

ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ(確かに、アンサー・トーカーは何でも解っちゃうし、すっげー便利なチカラだよ!このチカラがあったらきっといつかは……ポケモンマスターになれちゃうかもしんないな…でも……)

サトシ「…人生もポケモンバトルも…答が出ないから…何が起こるかわからないから面白い……のかもなぁ…」ボソッ

ピカチュウ「ピカ!」

スイレン「……え?」

サトシ「……へへっ、何でもないよ!」

サトシ「……サンキュー!スイレン!スイレンの方が俺よりよっぽどアンサー・トーカーかもな?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン(さ、サンキュー?それって、まさか…私とサトシ、両思い…////)ドキドキ

ロトム図鑑「スイレンは何か勘違いしてそうロト」

ナギサ「イッブイ!」
51 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 22:59:09.51 ID:+EIur2jXO
ポケモンスクール

教室

ワイワイ ガヤガヤ

ククイ「………えー、じゃあこの問題をー……」

サトシ「…………」

サトシ(うぅ……まただ…頭が割れるように痛い……)ズキズキ

サトシ(それに……強烈な眠気………が……)ウトウト

………………

……

52 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 23:15:21.30 ID:+EIur2jXO
…………

オキテ、サトシ……

サトシ「……うぅ……」ムクリ

サトシ「………ん?なんだここ……お花畑?」キョロキョロ

サトシ「……つーか、俺……さっきまで教室に……」

「やっと起きましたかサトシ…」

サトシ「………ん?」

リーリエ「………」ズーン

サトシ「リーリエ!なぁ、リーリエ……ここ、いったい………」

リーリエ「サトシ!寝坊とはいい度胸ですね!お仕置きです!」

サトシ「………は?寝坊?お仕置き?つーか、そんなことより……」

リーリエ「くらってくださいサトシ!!」ベチン

サトシ「げふっ!!」ドサッ

サトシ「お、おいリーリエ!いきなり何す……」ヒリヒリ

リーリエ「サトシがお寝坊したのでアホのビンタでお仕置きしたんです♪」ニコニコ

サトシ「は?アホのビンタ!?」ビクッ
53 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 23:24:50.50 ID:+EIur2jXO
サトシ「お、おいリーリエ!いったい何が目的で……」

リーリエ「カキー!マオー!出番ですよー!!」

サトシ「!」

ガサゴソ

カキ、マオ「」ザッ

サトシ「カキ………マオ………な、なぁ……いったいここは……」

マオ「カキー!アホのサトシ発見だよー!」

カキ「よし!任せとけ!!」

サトシ「アホのサトシ!?」ビクッ

マオ「はいカキ!モンスターボール」スッ

カキ「サトシー!覚悟しろぉ!!アホのモンスターボールをお見舞いだ!!」ポイッ

ヒュー

サトシ「いでっ!!」ゴツン

サトシ「……いつつ……カキまで……何すん……」

「サトシー!!」

サトシ「」ビクッ

サトシ(この声………)チラッ
54 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 23:38:36.39 ID:+EIur2jXO
スイレン、アセロラ「」ニコニコ

サトシ「スイレン、アセロラ……」ビクッ

アセロラ「スイレン!アセロラと協力してサトシにアホのビンタを食らわせてあげようよ♪」

スイレン「オッケー♪」

サトシ「…………………」

アセロラ「スイレン!アセロラは右から攻めるよ!スイレンは左からお願いね!」

スイレン「任せて!アセロラ!」スッ

ガシッ

アセロラ「! な、何するのよスイレン!?放してよ!!」

スイレン「……アセロラと協力してサトシにアホのビンタを食らわせる?それ、うっそで〜す♪」グググ

アセロラ「……な!?」

スイレン「サトシの恋人である私が、サトシにアホのビンタを食らわせるわけない!」ガシッ

アセロラ「くうぅ〜……!」ジタバタ

サトシ(恋人……?)

スイレン「……サトシ!!」

サトシ「……な、なに?」ビクッ

スイレン「アセロラの動きは止めた!今の内にアセロラにアホのビンタを食らわせて!!」グググ

アセロラ「は、放してよスイレン!!裏切り者〜!!」ジタバタ

スイレン「そもそも、元からアセロラとは仲間じゃない、むしろ敵!」ニヤリ

アセロラ「いやぁー!!」ジタバタ

スイレン「サトシ!速くアセロラにアホのビンタを!!」

サトシ「……嫌だよ……」
55 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/23(木) 23:55:08.95 ID:+EIur2jXO
マーマネ「サトシ!」ザッ

サトシ「……マーマネ…」

マーマネ「くらえっ!アホのビンタだよ!」バチン

サトシ「いだっ!ハハハ、もう意味わかんないよ……」

ピカチュウ「ピカピィ!!」ダダダッ

ロトム図鑑「サトシー!!」ヒュー

サトシ「! ロトム!ピカチュウ!」

サトシ「良かった!なぁ、これってどういう……」

ロトム図鑑「くらうロトサトシー!アホのビンタロト!」ペチン

ピカチュウ「ピカァ!」ペチン

サトシ「アハハ、そうくると思ったよ……」

……………

……

56 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/24(金) 18:52:29.48 ID:7GOJbeaY0
……………

サトシ「うおぉぉ!!アホのビンタぁぁぁ!!」ガバッ

スイレン、リーリエ、マオ、カキ、マーマネ「」ビクッ

サトシ「………って、あれ?ここ……教室……?」キョロキョロ

ククイ「サトシ!俺の授業中に居眠りとはいい度胸だなぁ?」

サトシ「居眠り………」

サトシ(そっか俺……居眠りしてたのか……じゃああれは夢……まぁ、だよな)ホッ

ククイ「サトシ!罰としてこの問題を解いてみろ」コツコツ

サトシ「!」

マオ「ポケモン図鑑に記載されているカプ・コケコの説明文を答えよ、かぁ……」

マーマネ「ま、アンサー・トーカーのサトシなら楽勝だね!」

リーリエ「論理的結論からいいますと、この程度ならアンサー・トーカーでなくても楽勝です」

カキ「リーリエの言うとおりだ。アローラに住む者なら答えられて当然だ!」ウンウン

スイレン「う〜ん……リーリエとカキを基準にされても……」

サトシ「……………」

ロトム図鑑「サトシー!アンサー・トーカーの能力でスパッと答えちゃうロトー!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「……えーと……」
57 : ◆ONu7cWdlro [saga]:2019/05/24(金) 19:02:48.94 ID:7GOJbeaY0
サトシ「……そのー、すっげー強くてー!……カッコよくて〜!……メレメレの守り神で…」

ククイ「それで?」

サトシ「そ、それでその……」

サトシ(な、なんでだ?いっつもみたく答がババッと浮かんでこないぞ!?)

リーリエ「? アンサー・トーカーのサトシらしくない答えですね?」

マオ「てゆーか、これは〜」

マーマネ「う、うん……アンサー・トーカーらしくないっていうか……」

カキ「ハァ……やれやれ……」フッ

スイレン「………うん」

スイレン「いつものサトシ!」ニコッ

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシー!アンサー・トーカーはどうしたロトー!?」

サトシ「いやー……ハハハ…どうしたんだろ???」


こうしてサトシのアンサー・トーカーの能力は消え去った





おわり
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