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【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「反撃開始っ!」
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1 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/05/20(月) 21:24:31.29 ID:StxDoHE+o
1/2
【※原作キャラ崩壊】
のどっち
京太郎
のどっち
恵さん
のどっち
世界一位
重力
のどっち
筋肉
不定期
非安価
10レスAASS
※その他サイコ要素あり
頂いた雑談から書きます
リクエストOK。既存カプのみ
新カプは期待しないでください
基本は単ヒロイン
四コマ漫画感覚でどうぞ
まとめwiki(更新停止中)
http://www27.atwiki.jp/miyanagake/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1558355070
2 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/05/20(月) 21:26:56.57 ID:StxDoHE+o
2/2
・前スレ
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443023066/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444022970/
【咲-Saki-】京太郎「一家団欒」咲「宮永家!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444232227/
【咲-saki-】京太郎「みやながけ」照「京咲照」咲「京咲でしょ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445021542/
京太郎「みやながけ」咲「平行世界」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449129501/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「京淡!」咲「京咲だし!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453294261/
【咲-Saki-】京太郎「霞色の空」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458730218/
【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462023444/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」和「のどっちスレ!!」咲「(否定できない……)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468929553/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474040744/
【咲-Saki-】京太郎「ハジメての約束」咲「みやながけは!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484570848/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「重力には負けないもん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496329077/
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「は、はらむらにも負けないもん!」
https://www.kyodemo.net/sdemo/r/v_news4ssnip/1519245502/
※まとめwikiは更新停止してるので過去スレからどうぞ
3 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/05/20(月) 21:27:27.45 ID:StxDoHE+o
前スレに埋めネタ投下してきます
今まで以上に不定期ですがのんびりやります
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/21(火) 06:46:39.02 ID:6qL0sS50o
たて乙
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/22(水) 06:55:16.66 ID:xbMjGLWd0
乙
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/22(水) 08:00:19.75 ID:L+QbIbaF0
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「は、はらむらにも負けないもん!」
http://www.kyodemo.net/sdemo/r/v_news4ssnip/1519245502/
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/22(水) 08:01:02.68 ID:L+QbIbaF0
【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「は、はらむらにも負けないもん!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519245502/
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/02(日) 16:16:16.86 ID:8isgZOVH0
>>1
乙!!乙!!!(*゚э゚)chu♪
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/06/03(月) 01:30:26.18 ID:3+EC2IqC0
>>1
乙です
ありがとうございます
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/03(月) 16:16:16.32 ID:85D6h4y00
更新待ってます!
11 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:51:10.92 ID:sF1g0+GOo
1/10
【テルテルあわあわ】-単発次元-
/ \
_人_ ' ` 、 \
Υ'/ / / ト、 丶
/ / / | | | Χ }
.′ il / | | \ | / `、 リ |
i | _|l__∧ト、八 | メ´ ニニ / } |
| | || `>x、\| 斗チ芋ミ、∨ ,′j
| |l l|斗示芋ミ、 ''h!::::::::} ,′ ,
|l 八 И'h!::::::} 乂___ノ / /
|| \| 乂__ノ /i/i/ / /l|
.八 ゝ /i/i/i i / / / / |
‘,\ ハ r ア /l/ / /:: | 「というわけでテルーがキョータローを誘惑する作戦でいくのだ!」
ト、 込、 _ノ // ,イ::: l|
|l l\ \> .,_ /∨ /l|: 八_
|ヽ. 八l_\ \-─=ー ァ--< / / 八 { \ `ヽ
| | ./ /´ ハ 〕 { 〉 ,′ / ` ヽ \∧
| |/─、_ / |∨ __ X__=| / 〕\ \
| | Y´ \\.ノ (`ヽ \\) | ,′ \ 丶
-─===‐-ミ
´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:| \|.: .: : :.
.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:| -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/ |.: .:八ノ ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/ ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}
.:/⌒ヽ} | :::::: | 三 | :::::| .'.:.::|
.:{ '└─┘  ̄ └‐┘ l.: .:|
人_ u j.: .:|
i.:.: .: .> )‐┤ イ.l: ::' 「……!?」
i.: .: .:i .: : _;〕ト _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/
| \{ .,_ \| |/ ハ
/ ヽ > | ノ / ∧
白糸台にて爆弾投下ーー
キッカケはいつも通り、大星淡である。
12 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:51:40.91 ID:sF1g0+GOo
2/10
全国大会も終わり、殺気立っていた雰囲気もどこへやら、白糸台は女子校らしさを取り戻していた。
年頃の女子の話題と言えば様々な物があるが、恋バナが嫌いな女の子はそう多くないだろう。
ましてや女子校。一部照や菫に恋心を抱くものもいるが、全体的には恋愛そのものに憧れを抱く生徒のほうが多かった。
そして高校女子麻雀界の頂点もまたーー
´ \__
/ マ三三三三三三ニ=-
/ / \ ∨ /⌒> 三三三ニ=-
,′ ヽ \三三三ニ=-
/ _/ │ ∧ . | ニ二 -=ニ\三三三ニ=-
. / / /│ '| |\ :. :. i |\  ̄`丶三三三
__/ / / │/│ | :. |\ :. | \三三
_/´/ / /| \| | | | |│ ::. | 八 ー―‐=ニマ三\ マ三
厂| |∨// 人 レl | ト-| | |│ ::. │ \ \ `マ三) }三
__,,... -┤│レ/゙∨ /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│ ー=ニ二 `マ /_三
││|{ {. / ∧ンリ 乂ツ \|斗テ外、.| 卜、 丶、______ く_三三
| ∨\八 { / Y::/::/ , 乂)ツ 》│ | /\ \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人 ::/::/ / リ│ │ >ー──=ミ〃 `ヽ∨ニ三
 ̄ \__,)) ヽ ∠/_7 イ /⌒)丿 \_ノ{ -‐〜‐- }ノ三三
≧=‐ -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=
/ / 厂∨ / -――=マ 〉| |
((⌒´ ∨ 〈 ∨/l. │
`ーヘ ∨| │
`、 ヽ、____丿 「サキってばずっこい!」
\ \
-‐──‐-
. ´ `ヽ、
/
/ ,
/ / /| ト、 ′
∠._/ / i| i \ 〕
〔 |/ 八〔\ .' \ /
. |∧ :| ┯:┯ V ┯:┯∧ / j
' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
. /:X "" ノ |
/::::入_ _ < / /| /
/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′ 「どうしたの?」
 ̄\\ r‐' \/ //\ /
\ヽーヽ └─ー/─' \
丶ー| 〉 〈 | 〈
| .〈∧/ !__/
| | |
長年の姉妹喧嘩も終わりを迎え、すっかり棘が取れた宮永照。そして咲に敗北して未だに文句を言っている大星淡。
普段はおおよそ女子トークの何たるかもわからない麻雀会話ばかりだが、今日は違った。
「だってだってあんなイケメンに応援されてるんだもん! ずっこい!」
「う、うん……。そうだね」
パタパタと足を振り回しながら文句を言う淡に対してどこか濁すように答える照。
普段と違う照の反応に淡の「おとめごころせんさー」が反応した。
「テルー。あの男子の事知ってるの?」
「きょ、京ちゃんは別に……」
13 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:52:10.22 ID:sF1g0+GOo
3/10
´ `丶、
/ \
/ / ヽ
/
/ / / / / / ′
_人_ / / / / / ∧ ″
. `Y / / , /| ⌒V / | │ | |
゚ / | _斗冬ヽ| / | |⌒ト | | |
. /∨ 《 rしい│ │ ノ / |
--------=彡 U| 八 ! 乂゚ン人 ,斗午冬,/|/
. ` ー─=/ |人 jハ|// \| rしい 》'′ / ゚
/ 人 \ 人 ' 乂゚ンア // ′
__ /,/ ̄ ̄ ̄ヽ 、 //_彡' / /
-‐ / / }\ 一 / / / / 「むふ」ニヤァ
/ __r< ,′ } }>‐‐ッ‐ァ=≦-‐ァ / /
⌒ニ ._/ { ノ 丿 V∧ У /7イ /| │
/: : : : : : : : : /: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : \
. / : : : : : .: :.:.:.:/ : .:.:::::::::::::::::::::::::::: :.:::::::::. : : : : : : :.ヽ
′. . . .:.:.:.:.:.:./. . . :::::::::::/::__::::::i:::::/i::::::::::::::::、::::. : ヽ:ハ
′: : : .:.:.:.:.:.:/.:::::::::::::::/:/:::::::::`.メ ,,'. |::::::::::::::::ト::::::::. :.゙.: :.
′: : :.::::::::::::,'::i:::::::::::::/':y::::::/.//_`ト::::::::::::::::|.゙,::::::::, :゙: : 、
' : :.i :.:::::::.::::::i:ハ::::::::::/ i:,'i:〆´ミ:入._. `|::::::::::/|::,' i::i:::::::. :i: : ゙、
,' : : i .:.:::::::.:::::{::::、::::::′{| ゙ 少::::::ヾゞ|:::::/. |/`ト从::::. :i : : ゙、
. ' : : i:::::::::::::, ´- `ヾ、::i 杙:::::cリ i/ ./ `|/ |:::::i:::i. ヘ
. '.: : .:i::::::::::::i ` v丶 弋:::ソ ァ气、./::::リ/、: : : ヘ
' : .::i:::::::::::::::、 iフ;;j リ/i/. \ : ヘ
/ : :::i::::::::::::::::::\ __ 弋ノ /::. :.i \゙、
/ : ::::i::::::::::::::::::::::::::::::ト 丶 /::: : :i `
,' i: ::::i::::::::::::::::::::::::i:::::/ u /::::: : :i
. i ハ.:::::i::::::::::::::::::::::::l:::/ ⊂ア /::::::: : :i
. i:' .ゞ::lヾ::::i::::::::::::::i::y. \ /::::::::: : :i
ヾ ゞi ヾ:|ヾ::::::::::|::i 丶 _ ., イ::::ハ:::::::: : :i
. ス ヾ ヾ:::::::i ゞ /::::::: ̄::::::::::::::i/:ハ::::: :|:, 「あっ……」
_ -‐ ''"´ \゙、 ゞ、 、. /::::::::::::::::::/::::::/:/ .゙:::: :レ
 ̄ =‐- ,,_ \. {、ヾヽ::::/i:::::/:/ ゙:: :|
\ヾ:..、 \ ヽ 丶.ヽ \i:::;/. ゙、|
゙、 \:゙:::..、 \ ‐‐ - ヾ \
゙、 \::::::::.、 \ ゙、 \
失敗したと思ったときにはもう遅い。
「キョーちゃん」
「あぐ」
「キョーちゃんキョーちゃん」
「うぐうぐ」
「キョーちゃんだって! テルー! 何があったの!?
はけー! はけー!」
「べ、別に京ちゃんとは何も……」
「キョーちゃんなんて言い方するのになにもないことはないよ!」
淡にしてはするどいと言うか、そのとおりの指摘だった。
女子校で普段男性と関わることがない宮永照から親しげな男の子の話題が出てきたのだ。
淡でなくとも白糸台に激震が走る出来事だろう。
14 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:52:40.04 ID:sF1g0+GOo
4/10
……
…
・全国大会後
, ´ /V <⌒`
/, / ∨  ̄\___
' / ' ∨ 、 < ̄ ̄´
/ / , | V l | V \
' .' / l | | l | } 、 | } 、`
| | { |{ | {∧ l |//V / \
} ∧ ∨从>-、从 |'___}イ }、r----
/イ' 从 { =====∨\ }  ̄ |ノ `\ ____
乂 \ リ | ,. : :´: : : : : : : : : :`: : : .
\__、 人/: : : : : : : /: : : : : : : : : :`: 、
/⌒7/{込、 , ―--‐ イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
/////\\//≧ __ ィ///: : : :/ : : : /|_/: :/: :/: :/): : : : : : : . っ
{////// V///// ̄} //////,--、/: : :/_ /`ー'--'-/-く: : :/: : : : : :. っ
///>-//}/////// ()//// 〈 {: / === /:イ: //\': :/: : : : :|
,'////////≧=--- 、////////⌒ー--} |://:/}:\: / : : ,
{////////////////// ̄}¨´ r‐―ノ /' /、/イ: /`/: :
` <_////////////// | 〉 ヾ>jイ:イ: : /
|//// -=<__()__ノ--≦:く ,....::⌒\ /: : : : :, 「麻雀打って満足するんじゃなくてちゃんと話せ!」
|////////////////////乢\ `ヽ、:.:.:У ,:⌒V:∧: :{
|////////////()//// ̄Vノ >, __ ,イ_ノ/ \| 「た、叩きのめしたからいいんだもん!」
////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
//////// し'--く/ {:.:`\....、 /........//r、/ )-、 「よくねーよ!」
,'/////////ノ---' \ ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
//////////∧ [二] ̄ ∧_二}´
_. . ----- . ._
,. : ´: : : : : : : : : : : ` : .、
,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : 、
.': : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : :'. : : : : :\
|: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : ヽ
|: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : |: : : : :、: : : .、
|: : : : : : : {: : : : : : |: : : : : : :},、: : : ::l  ̄ `
|: : : : : : : :| : : : : : |: : :|: : : / {: :.|:|:.|
|: : : : : : : :l: : : : : :.|: : :|: : : |_ノ: :从:j
|: :,: : : : : : ,: : : : : :|: : :|: : : | |: : | '
|: :| : : : : : : : : : : : |: : :|: : : | |: : |
|: :,: : : : : :/: : : : : ,: : : : : : :|ィ}: : , 「(喧嘩していた妹が彼氏とイチャイチャしながらこっちに来た)」
|: :{: : : : :/: : : : : /: : : :|: : :.| , : /
|:/|: : : : ,: : : : : : {: : : :/: : //:イ_
|' ,: : : /: | : : : : | ̄ /: イ /::/ / ヽ
\: {/、: : :.从 / /::/ / :.
/ }/{ \{ /::/ / }
{ |::| /::/ / |
会いに来るだろうと予想して身構えていると、麻雀をしているときとはおよそ同一人部とは思えない咲が現れた。
後ろで咲を弄っているのは清澄高校の全国優勝が決まったときに見た覚えがあるーー
それにしても、喧嘩していた姉のもとに彼氏同伴でやってくるとは何事だろうか。
正直納得が行かないところもあるがとりあえず保留だ。
「えーっと咲のお姉さん、ですよね?
俺、咲の幼馴染の須賀京太郎って言います」
「宮永照です。よろしくね。
君は咲の彼氏かな?」
「彼氏違います!!
中学でクラスが同じだっただけだよ!!」
「真っ向否定ですか。いや別にいいんだけどさ……」
「(その割には距離が近いような)」
15 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:53:09.05 ID:sF1g0+GOo
5/10
照は驚いた。
咲に親しい男の子がいたこともそうだが、何より咲の遠慮のなさだ。
家族相手にも遠慮してプラスマイナスゼロをするほど他人からの感情に機敏な咲が真っ向から言い合っている。
本人が否定していても恋人にしか見えない。
「それで、家族の再会に同席してすみません。
こいつ、『お姉ちゃんに私の気持ちは伝わった』とかドヤ顔で言うから……」
「ドヤ顔してないよ!?」
「言ったことは否定しないのな」
「うう、だってちゃんと叩きのめしたもん……」
「何も伝わってないだろ!?」
なるほど、なるほど。
要するに相変わらずコミュ障である咲の代わりに仲介をしてくれているのか。
ーー正直助かる。私も、咲とどう話していいかわからなかった。
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:`、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| \.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:`、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:| -─.:.:}、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::、
.//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´ ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
/.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒ \.:.{ ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.| \ " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
. / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气 ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
.:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ リ.:.:.:.:.:.:.:.:|
./.:. '" |i:.:.リ.:.:.:ハ ´"" ′ __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´ |i:/.:.:.:.:.:::::::. /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、 ´ ' イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::..... /|::::::/.:.:.:./ :リ 「(この人がいると、なんだか場が穏やかになる)」
|.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_ |:::::/.:.:./ ′
八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く} ト/.:/
\{──<´ ̄ \\ |:イ \_
/⌒ \ ::::\ |:::| } =- .,_
/ 丶 、::::、 }:::} } 、
. / :::: /::/
/ `、 :::∨::/ ∧
緊張していた。
どうなるか全くわからなかった。
何を話していいかわからなかった。
そんな悩みを彼は打ち消してくれた。
下手をすれば再び喧嘩してしまうかもしれない。そんな恐怖だってあった。
でも、どうやら大丈夫そうだ。
初めて会った男の子なのに、こんなに安心できる。
咲が気を許しているからだろうか。わからないけど。
きっと、私達はもう大丈夫。そう思った。
16 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:53:37.85 ID:sF1g0+GOo
6/10
……
…
/ ヽ \
/ ./ :.
/ ′ /| :∧ ::.
. / 7 | ./ ! | ∨ | |
′ ! | / ̄`∨ |´ ̄Y | |
| | r≠ミ、∨ | r≠ミx | |
| | 从 r':::::}!八 〃r'::::::}!》 | |
| | ハ弋)ソ \{ 弋)ソ | | |
{ | :i ,,, , ,,,, / 八 !
. | :} /7 / |
八 人 v フ / /} 八 「それだけ?」
\{\( >... 仏イ/ /: \
. / ≧ー < |/ /: \
/ 厂 ̄ | / /:. \
// / /| / ∧::.. ::.
. //' / ∧ // / \::. |
. // / / /\ / / / \::. |
l( / / / / / / \:.. |
 ̄ ̄ ̄
´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,
. /: : : : :〔 :/ !: : | : : :ト、: : : : | : : : : | : :i: : : ′
′: : : : ∨ | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
.:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :| ∨リ : : |: :八_|: : : : : .
. /:: : :|: : : : i{ __ \{ ,イ庁不、〕/ }: : : : : :.
/__! ト、: : {ィ芹示、 乂:ソ ′ 人: : : : : :
八| \{ 乂ソ ,r: :´: :|: : : : : ::
/: : ∧ ` /: : i: : :|: : : : : :i
.′::/: : . _ _: : : :|: : j : :! : : l| 「うん」
.: : :/: : :个 ` イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
: : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´ ヽ\/: !: :ノ,イ:/
. / : | / {: : ∧: : :ト、=´〕 / =‐- .,_ '
〔′ ヽ〔 _,. -‐ ' | / γ⌒ヽ
∧ :|__,. イ /
/ 丶 :| /' / i
照からことの経緯を聞いた淡は思わず真顔になった。
これは思った以上に重症だ。
てっきりもっと女の子らしい恋バナを聞けるかと思ったら、「一緒にいて安心した」だの「感謝している」だの。
普通ならば特別な感情を抱いていない、そう判断するところだろう。
しかし、「咲から聞いたんだけどね」やら「京ちゃんはね」などと話す様子は明らかにいつもの宮永照ではない。
これはーー
「重症だよ!」
「!?」
思わず淡側がツッコミを入れてしまうレベルだった。
17 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:54:06.77 ID:sF1g0+GOo
7/10
「テルーはキョータローのことが好きなんだよ!」
「えっ、そんなつもりは……」
「そうなの!」
「えぇ……」
思い込んだら一直線……と言いたいところだが今回ばかりは淡の言うことも一理ある。
先程、照の話を聞き始めてから気づけば夜になっていた。
この調子で無自覚惚気を垂れ流されは溜まったものではない。
あと単純に楽しい。そんな思いが淡に飛来していた。
/ / // . :〃 . :iト、|:. | ヽ ヽ ヽ
乂 .′ / ,イ .:/ ! . :i| |:. |\: . ハ
.′ i`ーァ′/ ! .:i | . : | |:. | \: . ヽ: . ____ i-‐ ´ .
.′ !/ . : ′| .:| | . : | |:. | \: .  ̄| ̄ ̄ `ヽ:
/i| :|. :| | .:| | . : ! |:. |_,,-‐====‐\ . : :| . :|: . i
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|..:i:| . :| . :| . :| ゝ. 、 ノ .′ // / . : : / . :.:/ \: .\: .
l :从 . : :| . :| . :{ / > . { /' / . : / . : : .:′ \: .\: . 「じゃあその男の子にしてほしいことを考えて!」
乂{: \. : :!\〉、:\_/ . : .:〕jッ。. . ィV`ヽ /. :/ . . : :/ \: .\: . .
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/: : :从|: : : :/|:`イ: |: : : : ∧: :.:|: : : : /: : : : : :|: : : : : |
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 ̄´ |: ∧: :| _)雫ミ从: : :| _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
|: : : Y V::ノ \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
|: : : ,: | , V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′
|: : :j:从 /:/ /' ノ: : /: : :/
|: : ,|: {: : . _ ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
|: :/|: 从: : : . ‘ ’ イ |: :/ : : :/: : :/
|:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦ ∨: : : /: : :/ 「してほしいこと……」
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/ ||:| / _,./ / : イ:/\
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{__ , \:.:.:{_/-- ´:.:.:.:.:.:.:./ , マ |
//≧=- 〉介、______/_ / } |
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,く ̄´ ` / /^T \ { マ〉
r つ ` < / ∧__|>´| ∧ }
18 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:56:13.62 ID:sF1g0+GOo
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/.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒ \.:.{ ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.| \ " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.>、
. / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气 ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶 >、
.:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ /// リ.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽ
./.:. '" /"|i:.:.リ.:.:.:ハ ´"" ′ __/::}.:.:.:.:.:|:.:.| i
´ / |i:/.:.:.:.:.:::::::./// /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:| / |
/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、 ´ ' イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|ヽ |
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〈 |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_ |:::::/.:.:./ ′イ i 「今日は東京に帰さないぜ」
/ 八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く} ト/.:/、 / ! |
/ \{──<´ ̄ \\>- ''''" ̄i/ ̄ \\ー--{! | 「ん……、京ちゃん駄目……」
/ 、 / ヾ_,,-tュ>- ''''" ヽヽ{ ィ''"
/ ゝィi/ / i ! ! } } j/- ,,_ |
/ _,,ィ7 / / j ! ! ィ-t-''ゝ ィう/ \ j
i / / / " " / ! ィ7'i ! ヾ⌒! l`ー、 ヽ {
/ / { ./ /'{.j l l V' ヽ \、 `,
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……
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,.:':.:.:.,':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:./ !:.:.:.:.:.:.:.:., マ:.:.:.:.:.:.:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.i
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,.:':.:.:.:.:.:.,':.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.:.:.i- ―:!― --', 、:.:.:.:.:.:.:, マj.I斗-マ..―..-i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:i
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. ,.:'.:.:.:.:.:> ´ ,'.:.:.:.:.:.:.iili!:.:.:.:.:.:.: ,ィf'´ん::::ハ`ヽ ',:.ヽ,:.:.:.:.:, '´ ん::::ハ`ヽ',i:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:i
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. ,':.:.:.:!:.:.:.:.:.ilililili{\:.:.:.:.:i ///// .:; ///// ,':.:.:.:./ }il!:.:.:.:.:.:i.:.:!
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,'.:.:./ i:.:.:.:.:.ilil{ilililiヽ、 ヽi /:.:./ ィilil,'!:.:.:.:.:.:.!:.:!
,':.:./ !:.:.:.:.:ilii}ililililili}≧s 、 __ }/≦ililili,' !:.:.:.:..:.:i:.:i 「わ、私を食べて……」
,':.:/ i:.:.:.:.:ilil}ililililili}>゚´ 〉、 ´|il| ` /V/ `ヽ、,' .i:.:.:.:.:.:/i:.:!
,'.:/ !:.:.:.:.ilil}ilil>´ / ヽ |il| /} V/ ` !:.:.:.:./ .!.:!
,':/ i:.:.:.:.i. ゚´ / {ヽ≧s。 |il| 。s≦i } V/ i:.:.:./>i:.i
/´ ,。',:.:.:.:!. / {. \ ≧|il|≦ / } V/ .i:.:/ i:i >。
,. < ',:.:.:i / { . \. |il| / /} .V/ .i/ .リ `ヽ,
i}`ヽ、 ヽ;i / { \!.i__/ / } V/ , ゝ ´ }
…
……
19 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:56:43.07 ID:sF1g0+GOo
9/10
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/ \
/ / ヽ ',
/ /| |
/ /. - _ | / { {\ l
. 〈\ - 、,,`|ハ |从- ‐一 | |
〉, \ / んハ \| x-‐=、 | |
〉, \ / /. ! { ゞ ' \ V(ソ |. ! |
〉, \ /// }| l ′ / /^)
〉, \ //\_ / | 从 r‐- 、 / /イ
\ ´\. \ ̄∨|/ \ 乂_ノ /} /} !
〈 ̄ ̄ ̄\ `''< \ v‐-、 / \ 。s≦/. //. }./
./ 〉、 \.. 、 `''< _ \\ /./´ / / 「ほら、顔真っ赤!!」
/ 〈 \_> `≧s。__ノ \\ ト- _ /
/ / i\_/ _ =孑 ´ `、\ \. `|⌒> _ /
/ / `〜、_/ / /.. V \ \ l V ヽ
/ / / ̄ノ´"'''・‐ _/ / ⌒ V \ 丶 V i
( ( ./ // // i\ V \ V, ',
\\ / / / / / \ \ \ \ V\ ',
\\/ / { / i /Λ { \ ``〜、V \
) / } / | / Λ `¨¨¨¨ }={ゝ、‘,
) / { } ( | i Λ 〈 〈 \\
/{ ! \ | | ∧ \. Λ \ ,ハ \
(. \\ \ _从 |. ∧ Λ i| \ \
\ \\ \  ̄``ヽ、 , | ````i` Λ || ⌒''ー
\\ >''⌒`''ー / / / | リ|
⌒\ / / / / |. |
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
//.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
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/ ′ | : : : :i ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i ',:ト: : : : :i ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : −|: : : : : :i. ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、 \:i i: : : : : i: : : : : |
´. |: i: : : :ハ ≧i ‐- \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
i:ハ: : : i: i 斤ハ ミ、 ゞi ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i
i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i 弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
. ',} i:ヽ.:i: :i 弋二丿 ─ ´ j: : / i: : : :.|
i: : ヘ.: :i / ´ /: : : : |
i: : : : : ハ ' /.: :: : : :| 「」
. i: : : : : : :、 r‐‐ ´ : : : : : : :|
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i: : : : /i::::::::::> / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
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. i: / ',::ゞ::::::::::: -┤ ゙y /: : :/
. i/ ヽi 、/ /.ノ / /: :/ゞ _
__ -‐  ̄ / / // ‐-
y ヘ i. __ / ´
ヘ ',::', i´ `/
/ ', ',::', i /
「今考えたことがテルーのせんざいてきむいしきってやつだよ!」
「ちっ、ちがっ。それに京ちゃんには咲が……」
「サキは否定してたんでしょ!
じゃあ平気だって!」
「う、うう……」
「だいじょーぶ! 淡ちゃんに任せるのだー!」
これはこれで姉妹の絆に傷が入るのではないかーー
そう思いながらも、先程の妄想を思い出して照は赤面する。
ーーそ、それはまだ駄目だけど手を繋ぐくらいなら
宮永照、本人の思う以上にいやしい女の子であった。
20 :
◆Y.lj54HWGU
[sage saga]:2019/06/09(日) 20:57:12.14 ID:sF1g0+GOo
10/10
……
…
・その頃の京太郎の家
/:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\
/:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\i
/:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
′:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.
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.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.::.
i......:.:|.....:.:.|:.:.:.|:.:ハ|:.:.:.:.:.:| |:.|:.:|......... |
|:.:|:.八 :.:./7:/|/ ノ|:.:.:. /| |:.|:.:|:.:.:.:.:.ハ
|:.:|:.:.:.:.Tイ示气  ̄ 示气T:.:.:.:.:.:
|:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
|:.:|:.:.:.:.:∧ :.:.::.|:.:.|
|:.:.\:.:.:.∧ ' .::\:|:.:.|
|:.:.:.:. \:.∧ -- ム:.:.:.|:.:.|
|:.:.:.:.:.:.:.:≧:.::..、 イ :.:.:.:.:.|:.:.|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| > <| :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.| 「どうも須賀菫です。押しかけ女房に来ました」
|:.:.:.|:.:.::.:.:>-j f\:.:.:|:.:.:.|:.:.|
|:.:.:.|>イ く }l |:.:.:.|:.:.|
|:/ \_ __|l i:.:.:.|\
/\ \ / |:.:. | \
. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、 ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! | ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/
i :|.| :.:.:i i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i! | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ / i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ <;;;:ン ′ ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
ヾi 、:.\:.:\:.]〈 っ::::;:i  ̄` _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
ヽ!:.i、`゙ー-r≧ >≠ , " " / |:! : : : :.:|:.!////
|:.|:.:.:.:.:.:.:\! ,, ,, / i!: : : : : ::i:.i////
|:.|: : : : :.:.:.i i r== "ヽ / i: : : : : :.:i:.|////
| |: : : : : :.:i:.:|\ ∨__ノ) / /: : : : : :.:i.:|//// 「間に合ってます!!!!111111」
|:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、  ̄ ̄ / / : : : : : :.:|/////
|.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ ' ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////
: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ \ : :!丶  ̄ Vイ:ハ |\:i
.: : 丶 \゙、 `> リ `
ヽ: : :`┬ 、 ヾ /
i: ;ィノ U ,....-ィ /
,,:‐レリ _  ̄ / 「(しずのやつ早く回収しに来てくれないかなぁ……ふたりとも……)」
゛=!_ \ `ー-、_ _/
::::::゛== 、 \ / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、 >
カン!
21 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/06/09(日) 20:57:41.43 ID:sF1g0+GOo
前スレ1000の京明把握しました
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 21:20:56.32 ID:MvMX3tyzO
乙です
オチの唐突な菫さんに不覚にも吹いた
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 21:41:19.44 ID:wVN2Rj110
乙
しずは産廃処理業者がなにかなのか
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 23:04:50.51 ID:GAPhdp2Vo
乙
して欲しいことが思ったより過激というかお年頃というか
まぁ落ちに比べたらめっちゃ微笑ましいんですけども
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 23:41:11.01 ID:90PAI8aE0
乙です
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 08:50:58.61 ID:253BESAq0
乙
てるてるあわあわかわいい
オチもワロタ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 13:14:27.09 ID:WnH44Zac0
乙です
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/06/12(水) 21:19:00.41 ID:GRQNN7C80
奈良にいるしずに何させようとしてんですか。
ワカメ先輩じゃだめなのですか?
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 09:04:22.01 ID:84eIhT/E0
京咲照すき
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 21:41:04.56 ID:6rUKbKWI0
まこ先のスピンオフにちなんで京ちゃんの昼飯の流儀とかどうっすかね
須賀さんちの今日のご飯でもいいかも
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/07/06(土) 15:50:30.68 ID:rpYT0QLr0
保守ですぜ
32 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/07/14(日) 21:21:13.44 ID:meoJaCjRo
1/10
【短編集・同じ大学に行きたい女の子たち】-単発次元-
・てるてる編
 ̄ ̄ ̄
´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,
. /: : : : :〔 :/ !: : | : : :ト、: : : : | : : : : | : :i: : : ′
′: : : : ∨ | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
.:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :| ∨リ : : |: :八_|: : : : : .
. /:: : :|: : : : i{ __ \{ ,イ庁不、〕/ }: : : : : :.
/__! ト、: : {ィ芹示、 乂:ソ ′ 人: : : : : :
八| \{ 乂ソ ,r: :´: :|: : : : : ::
/: : ∧ ` /: : i: : :|: : : : : :i
.′::/: : . _ _: : : :|: : j : :! : : l| 「咲はどこの大学に行くの?」
.: : :/: : :个 ` イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
: : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´ ヽ\/: !: :ノ,イ:/
. / : | / {: : ∧: : :ト、=´〕 / =‐- .,_ '
〔′ ヽ〔 _,. -‐ ' | / γ⌒ヽ
∧ :|__,. イ /
/ 丶 :| /' / i
___
,. : : : : : : : : : : : : : : .、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
.': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.
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{: : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : l: 、
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|:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
}' 、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Y/∧: :!
∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ u |/ ∨ 「久しぶりに電話をかけてきたと思ったらいきなりどしたの」
}:/\:|: : : : : : : : / 人
/ -从-----イ{ イ
_,.::―/:::::::::::::::::::::::::::≧≦--r---、
/:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:/`ヽ
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{::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::| |
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|:::ー====================_'_」::| |
´ T T ―r――r、―――――‐ ' }
全国大会も終わり、無事に和解した宮永姉妹。
和解はしたものの、照は東京に残り、咲は長野に戻っていく。
そうなれば意外と連絡し合うことは少なくなるわけでーー、久しぶりの連絡がこれだった。
「まだ何も考えてないよ。
私、一年生だもん」
「咲、それはよくない。最近は一年の頃から進学先を決めるのは珍しくないよ」
「い、いきなりそんな事言われても……」
「特に咲は平均点くらいだから選べる大学もそう多くないはず」
「そこは言わなくてもいいよね!?」
普通の姉妹のように軽口を言い合う。
大した事ではないが、咲にとってはなぜか幸せを感じる一時だった。
ーー次の一言を聞くまでは
33 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/07/14(日) 21:21:43.58 ID:meoJaCjRo
2/10
-‐──‐-
. ´ `ヽ、
/
/ ,
/ / /| ト、 ′
∠._/ / i| i \ 〕
〔 |/ 八〔\ .' \ /
. |∧ :| ┯:┯ V ┯:┯∧ / j
' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
. /:X "" ノ |
/::::入_ _ < / /| /
/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′ 「咲一人だと不安だから、京ちゃんと同じ大学に行くべき。
 ̄\\ r‐' \/ //\ /
\ヽーヽ └─ー/─' \ だから京ちゃんの進学先を至急教えてほしい」
丶ー| 〉 〈 | 〈
| .〈∧/ !__/
| | |
/ / /| | | ヽ \
. / / / / / | |. | | | | ', ヽ ∧
/ / /./ / | | | | _|L.--|.,,,_ | | :l ',
/ / | ト|_,r|''´|`:| | |\ | `ト| :| | :|
/ | | ィ| |─ト :|ヽ | / ̄V| | :| | | |
/ | レ´| \|_\| ト、. |::::彡三=、 :| ./ / / !
/彡イ | ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / / |、
. | ヽ ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' | ハ!
. | ト、 || | ';::::::::!:|:::::::::: ヾ、;;;;;;;ノ |/ ハ / |
. | ハ, \:::ヾ.;;;;;...' , ハ / /
. | /ヘ ヽ..ハ ハ// /
/ \トハ ー_,ア ノ'´// 「妹のことよりそっちが聞きたいんでしょ?」
|ゝ、 //イ/
|人> ._ <:| / /
\|\| ー< :|´
| :|> 、
/| / \
-─===‐-ミ
´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
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.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
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.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:| -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/ |.: .:八ノ ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/ ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}
.:/⌒ヽ} | :::::: | 三 | :::::| .'.:.::|
.:{ '└─┘  ̄ └‐┘ l.: .:|
人_ u j.: .:|
i.:.: .: .> )‐┤ イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト _/| h ≦.:.:.|: 八/ 「な、なんのことだか……」
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/
| \{ .,_ \| |/ ハ
/ ヽ > | ノ / ∧
ーーこの姉、妹をダシに男を狙ってる!
たしかにまぁ、このヘタレ姉に直接聞く勇気はないだろうし、私に聞くのは間違っていない。
京ちゃんが私のお義兄さんになるのはなんかすごく複雑だけど! いくらなんでも妹の扱いが雑じゃないかな!?
34 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/07/14(日) 21:22:12.56 ID:meoJaCjRo
3/10
「だいたい、お姉ちゃんはプロに行くんでしょ?
それなら大学聞いても仕方ないじゃん」
「それなら問題ない。京ちゃんと同じ学年になってから受験するから」
「本気!? というか、プロはどうするの!?」
「二足のわらじで頑張る」
電話口で聞こえるのは至極真面目な声だ。
こうなった姉は頑固で、説得できるものでもない。
「いくらお姉ちゃんでもそれは厳しいんじゃないかな」
あの小鍛治健夜ですら歯列を極めるプロ麻雀界。
とてもではないけれど、二足のわらじでなんとか出来るレベルではない。
「うん、麻雀も京ちゃんも大事だから」
「……一目惚れは厄介だね」
「うぐぐっ」
我が姉ながら可愛い反応に呆れてしまう。
全く、あの女心がわからずにぶちんで鈍感な京ちゃんのどこが良いのやら。
しかし、ここまで頼まれてしまえば断るわけにも行かない。
. / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
/ .:.:.:.|:.:.:.:.| :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
/ .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. / .:.:.:.: |:.:.:.:.| \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|
/ イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:.. ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |
ー |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ 乂ー-ソ j/ V:.:.:.:.:|
|:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ .:.:.:.:ハ|
|:.:.:.:.:.:.∧ ′ "" /:.:.:./
|:.:.:.:.:.:.:.:ハ "" 厂:.:.:/j/
|:.:.:八|:.:.八 r-, /:.:.:.:/
|:./ \:.:{\ / |:.::/ 「どうせ京ちゃんも決まってないと思うけど、聞くだけ聞いてみるよ」
|: \ > .. _ イ リ/
__] {___
_/三l /三三三≧=-__
_x<三ニ/´ / /ニ三三三三三三三>
. r≦三三ニニ/ /三三三三三三三>´
/|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´ \
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|: : : : : : : {: : : : : : |: : : : : : :},、: : : ::l  ̄ `
|: : : : : : : :| : : : : : |: : :|: : : / {: :.|:|:.|
|: : : : : : : :l: : : : : :.|: : :|: : : |_ノ: :从:j
|: :,: : : : : : ,: : : : : :|: : :|: : : | |: : | '
|: :| : : : : : : : : : : : |: : :|: : : | |: : |
|: :,: : : : : :/: : : : : ,: : : : : : :|ィ}: : , 「……ありがとう」
|: :{: : : : :/: : : : : /: : : :|: : :.| , : /
|:/|: : : : ,: : : : : : {: : : :/: : //:イ_
|' ,: : : /: | : : : : | ̄ /: イ /::/ / ヽ
\: {/、: : :.从 / /::/ / :.
/ }/{ \{ /::/ / }
{ |::| /::/ / |
ーーーこうやってお姉ちゃんに頼られるのも悪くない、かな
35 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/07/14(日) 21:22:41.50 ID:meoJaCjRo
4/10
……
…
・高鴨穏乃の場合
/: :/: : /: : :/: : : : /: / ヽ: : : : : : ヽ: : : : : :V: : :V: : : : :ヽ
/: :/: : /: : :/ : : : /: :/ ヽ:、: : : : : i : : : : : : V: : V: : : : : ヽ
/: /: : :/: : :/< : : ハ: ! }:ハ: : : : :ハ: : : : : :ヽ: : } : : : : : : ハ
: // : /: : :ハハ:\:! {:{ }:レイ: :√}: : : : : i: }: : !: : : : : : : :ハ
. {:ハ: : l: : : ハハ: : i ̄{{  ̄/ ハ:ノ !:!: : : :ハj : ;′: : : : : : : ハ
Vハ: :ハ: : ハ〃rV/云 〒冗示ミ j:ハ: : /: : : ': : : : : : : : : : :}
∨ V: ハヾ{7///} {7///} 〉 /:/ヽ: :/: : : : : : : : : : : }
ハ:ハ 弋//ソ 弋//ソ イ: ! }:/: : : : : : : : : : :}: :}
{: :ハ ,:,:,:,:, ,:,:,:,:, }: :} /: : : : : : : : : : : : ハ: }
|: :| ! ′ u }: jイ: : : : : : : : : : : : : :} }:j
|: :| ヽ 、_,、_, /}:.j ヽ: : :! : : : : : : : : : ! i:}
l: :l > ヽ ノ ´ト // !: : j: : : : : : : : : : W
ヽ:ヽ r≧....._ <..-‐: ̄//} }: : ハ: : : : : : : : : :} 「んぐぐぐぐー!!!」
ヽヘ 〉::::::::゙Y ̄::::::::::::::::::::彡::ヽ j: :ノ }: : : : : : : : : :}
__ゝ.イ:ヾ===ハ====:::"//::::/::::::::<__: : : : : : :j
/ ll::::::::::::::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::´:/::::::::::::::::/  ̄ \: : :/
. / ll:::::::::::::::::::::::::::《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ V:/
, ll::::::::::::::::::::ー::《:: ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ V
__
, ´ :: :: :: :: :: :: ` ::..、
/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :\
/__-、:: :: :: ::/:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
, .:: ̄--ゝ/ :: :: /:: :/:: :: ::/::::|:: :i :: :: ヽ
./:: :/':/:: : |:: :、 /:: :/:: :: ::/ :: !::|:: :| :|:: :::.
/:: :::/ ' :!:: :: :!:ヽ、:| :: | : :/:: ::/|/':: ;ィ:: ::!:: :: :.
/:: ::/ ' ::|:: :: :|:: ヽ:| :: !/ /_/- ':: /.| ! :|:: :: i :|
./:: ::/ /:: :|:: :: :|γ-.! :::| んミx /::/ !:|:::!:: :/|/
/:: :: , ':: :: |:: :: :|{ |:: ,'弋_:ノ /'´ テミ.レ ::| :/|
l :: :::| /:: :: ::|:: :: :|:ヽ_|:, ゞ'/ |:::||/:::|
|:: :: :!/ :: :: :: |:: :: :|__:_| !::' __ ./ |:::| |::::|
|::i:: :|:: :: :: :: _!:: :: :!ニ\|:' \ ` ノ -.|:/ .! ::| 「(ほーんと、しずにしては頑張ってるわね)」
|::|,:: ! :: :: /__ヽ :: :ヽニ ヽ ./ ‐‐.. ´ト /' |::|
|::|ヽ| :: :/ `\:: :ヽ二ヽ_\\::'、 /ヽ !::|
/! !:: :: :/i ヽ i::.ニニ}--|ニ ヽ:} / ヽ,'::/
./::ヽ :: :/| `!:: }\ニ .!ニ /{ |/
/:: :: :: :: | | 、 iレ′ \| ./ ヽ ',
./:: :: :: :: :::! | ヽ | `´ | ,
インターハイで気になる男子が出来た! などと顔を真っ赤にして相談してきたのは少し前の話だ。
それ以来、あんなに勉強嫌いだったしずが「同じ大学に通いたい」なんて理由で勉強を頑張るようになった。
今だってそうだ。普段ならわからない問題があれば逃げ出すところだが、私に頼み込んでまで教えてもらおうとしている。
「須賀くんだってまだ大学まで考えてないんじゃない?」
「うー、わかったときには遅いかもしれないし……」
「この前和に聞いたときはそこまで頭が良いってわけじゃないみたいだったわよ。
無理しなくてもいいんじゃない?」
「で、でも……」
「しずならむしろ一緒の大学に来てください!って言うくらいだと思ってたけど」
これは本心だ。
いつもまっすぐ相手に気持ちを伝える穏乃にしては珍しく遠回りな方法をしている。
相手の志望先がわかってから大学を決める、などと……。
36 :
◆Y.lj54HWGU
[saga]:2019/07/14(日) 21:23:11.30 ID:meoJaCjRo
5/10
「そ、それは……」
「……ん?」
珍しい反応。
聞けば素直に回答が帰ってくるのが穏乃だ。
目をそらし、なんとか誤魔化そうとしているのが伝わってくる。
何やら面白そうな匂いを感じ、穏乃の頭を揺らしてみる。
/ \
ヽ
_/: :/ / \
/:/: :/: : /: : :/ :/: : : : : : : : : . {{⌒丶
/: : ′ : : : i : : : :/|: |: : : : : : : : : : : : : : :⌒\: \
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/: :/ |:i : |: |: i \|│|: |: : : |八: :斗‐|:│: /: : : :| ': : .
/: :,' |八:|: |八二|\|八 : : |/\:|: :|:│//: : : :| ; :│
: : | |:\ハ 《 _)汽 \イ忙汽トミ|:│7: : : : :| | : |
|: : | │:| :i 乂ツ 乂)ツ彳: |^| : : i : | | : |
|: : | │:| :ト i /::/ , /::/:: | : jノ| : : i : | | : |
|: : | │:| :|八 ___ |: : :│: : i : | | : |
|: : | 厶,| : : : 丶 ∨::::ノ ィリ /: :゙: : : i : | | : |
|: : | 〃 八: ∨: /i:i> _.. ´ W:∧/ : : : :!: :| | : | 「ほーら、白状しなさい!」
|: : | / /i:i/\∨i:i/ } 厶イi:/ : : : : : : : . / :│
|: : | {∨|i/: : :/\/丶 /i:i:i:i:/ : : : : /: : : ∨: : :|
|: : | {│/: : :/i:i:i:i|\ { /i:i:i:i:i:i:/ : : : : / : : : / : : 丿
. /: : : : : : : : : : : : : : : :\:`丶: : :\
: : : : : : : ∧: : : : : : : :.|: : : : ':,: : :\: : \
/: : : : : : : :;′',: : : : :.|: : ト、: : : : ',/.: :':,: : : \
. / : : : : |:.:|: :| |: :.}.: :.|: : | ', : : : } : : : ∧ : : : : :..
. : : : :|: : :|:.:|: :| |: /: ,.ィ^´| ̄|: : : ; : : :/.: :', : : : : : :..
i: : : :|: : 」斗‐ト l//,.ィ示ミ、 |: : :/: /: : : :} : : : : : : :.
|: : : :|: : :|: x=ミ {hiい 》|: :/| : : : : ,': : : : : : : : :.
∨: : ',: : l《 {i:い Vrツ 厶イ: :|⌒ヽ: / : : : : : : : : : :.
. \|\ゝ Vり ,, | : | ,}/ : : : : : : : : : : : :.
. ハ ,,, ′ ,. -- 、 u | : |_/.: : : : : : : : : : : : : : :.
__| | 「/ } ,|: / | : : : : : : : : : : : : : : : :.
_┌〈__|: :ト 、 _ノ / j∧ |: : :/| : : : : : : : : : : : : :.
{ (「_}_ノ |: :l n >  ̄ _,. <ニ//l |: :/ :|: : : : : : : : : : : :|: :|
. ∧ \ 〈\l.ノ } 「冂ニニ//ニ/⌒丶 |: : : : : : : : : : : :|: :| 「えっ、あっ、ちょ!」
{ \ \| | ノ7ニ|{_}二二/ニ// ',: : :.|: : : : : : : : :|∨
ト、 |//ニニY{ニニニ∠ニ/ } : : |.: : : : : :/: :;
. \ | l/ニニニ//ニニニニ/ ; : :./: : : : : / : ;′
\ :|/ニニニ//ニニニニ/ /: :./| : : : : /|: /
. / , マニニ//ニニニニ/ /l/ l: : :/ |/
/ ', マニ//ニニニニ/ / |/
珍しく渋っている。
これは何やら重要な理由があるに違いない!
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