他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
猫垣楓「猫になっちゃいましたにゃん」 モバP「えぇ……めっちゃ落ち着いてる……」
Check
Tweet
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 19:51:15.17 ID:ujdWg+ZK0
モバP「えっと……何がどうなったんですか?」
猫垣楓「さぁ……私も気が付いたら事務所に居て、猫になってました」
モバP「えらく落ち着いていますね」
猫垣楓「しばらくジタバタしてみたんですが、猫は猫でしたね」
モバP「ジタバタしてたんですか……」
猫垣楓「逆に、プロデューサーはよく信じてくれましたね」
モバP「瞳の色とか毛並みとかまんま楓さんですし」
猫垣楓「なるほど」
モバP「何より今まで見た中で一番の美猫だったので……」
猫垣楓「……にゃるほど?」
モバP「無理しなくていいですよ」
猫垣楓「プロデューサーがお好きかと思いまして」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 19:54:33.26 ID:ujdWg+ZK0
モバP「どうすれば元に戻るんでしょう」
猫垣楓「あ、多分そのうち戻ると思いますよ」
モバP「……? 原因に心当たりが?」
猫垣楓「心当たりはありませんが、この事務所、サンタさんが居ますよね」
モバP「……まぁ、居ますね。サンタクロース」
猫垣楓「幽霊さんとお友達な娘も居ますよね」
モバP「……居ますね」
猫垣楓「お願い事を言うまで流れ星が降り続いてくれる娘も居ますよね」
モバP「居ますね……」
猫垣楓「ほら。なんとなく、都合の良い感じに収まりそうな」
モバP「うぅん……なんか、上手く丸め込まれてるような」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 19:59:12.48 ID:ujdWg+ZK0
ちひろ「楓さんが猫になったそうですが」
モバP「あ……えぇ、まぁ……改めて言われると寝言みたいですねこの状況」
猫垣楓「猫になっちゃいました」
ちひろ「猫ですねぇ」
猫垣楓「にゃん」
モバP「どうしましょう」
ちひろ「楓さんの今日のスケジュールは」
モバP「えぇと……あ、マズい。午前に雑誌の巻頭グラビア撮影が」
ちひろ「ごまかすしかありませんね……」
モバP「えぇ……? 何を……?」
ちひろ「根拠はありませんが、事務所が事務所ですしイケると思うんですよ」
モバP「業界内での立ち位置大丈夫なんですか? この事務所」
猫垣楓「ごろんごろーん」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 20:07:05.93 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
モバP「……スタジオに到着してしまった」
猫垣楓「大丈夫です。私がついていますよ」
モバP「いえそれが悩みの種なんですよ今回」
猫垣楓「ままなりませんね」
モバP「……ひとまず撮影スタッフの皆さんにご挨拶を」
猫垣楓「分かりました」
モバP「おはようございます。シンデレラガールズプロダクションの高垣が参りました」
猫垣楓「高垣です。よろしくお願いします」
カメラ「……」
メイク「……」
モバP「……」
カメラ「えぇ……猫やん……喋る猫やん……」
猫垣楓「どうしましょうプロデューサー。ごまかせません」
モバP「あぁ……良かった。世界は大丈夫だった……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 20:32:43.46 ID:ujdWg+ZK0
メイク「えぇと……あの……猫では……?」
モバP「……まぁ、その、色々あって……まぁ……猫、ですねぇ……」
猫垣楓「にゃん」
メイク「あっかわいい」
猫垣楓「ふふ」
カメラ「あー、喋る猫はぎょーさんビックラこいたけど……高垣さんは?」
猫垣楓「はい」
メイク「はい?」
モバP「この猫が高垣です」
猫垣楓「高垣楓ですにゃん」
メイク「……」
カメラ「……」
モバP「……」
カメラ「嘘やん……」
モバP「嘘なら良かったのですが……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 20:34:05.05 ID:ujdWg+ZK0
猫垣楓「まぁまぁ。ここは一つ、騙されたと思って撮影を」
カメラ「思っても何も騙されとるけど」
猫垣楓「はい、ポーズ」
カメラ「おっと」
カメラ「しまった反射的に撮ってもうた」
猫垣楓「続けてこんなポーズ」
カメラ「むっ」
カメラ「なんやノッてきたわ。美猫やん」
猫垣楓「その調子です」
モバP「えぇ……?」
カメラ「ほなメイクの方も頼んます」
メイク「メイク……?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 20:36:44.86 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
猫垣楓「何とかごまかせましたね。これで一段落です」
モバP「何一つごまかせていなかったような気もしますが」
ちひろ「あら、お帰りなさい。お疲れ様でした」
猫垣楓「うまくごまかしてきました」
モバP「えぇ……」
モバP「さて、と」
猫垣楓「?」
モバP「えーと……ああ、音源届いてる。まずこれチェックして」
猫垣楓「プロデューサー?」
モバP「どうしました?」
猫垣楓「何をされているんですか?」
モバP「何って、お仕事ですが」
猫垣楓「……?」
モバP「?」
猫垣楓「私と遊ばないんですか?」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:00:15.76 ID:ujdWg+ZK0
モバP「遊ば……え? あの、いま俺、お仕事中ですので」
猫垣楓「それは分かりますが、私、猫ですよ」
モバP「……えぇと、その、猫ですね」
猫垣楓「構ってください」
モバP「……楓さん、午後のスケジュールは確か」
猫垣楓「空っぽです。半日オフです。お休みです」
モバP「……」
猫垣楓「遊んでください」
モバP「その、仕事中ですから」
猫垣楓「なら、撫でるだけでもいいんですよ」
モバP「……まぁ、そのぐらいなら」
猫垣楓「……ん」
モバP「……」
猫垣楓「にゃ……ん……ふふ。プロデューサーの手……気持ち良いです」
モバP「あの、楓さん。言い方を」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:05:34.32 ID:ujdWg+ZK0
猫垣楓「よい、しょっと」
モバP「……楓さん?」
猫垣楓「はい」
モバP「なぜ俺の膝の上に」
猫垣楓「猫ですから」
モバP「猫ですけど」
猫垣楓「それはもう、飼い主の膝の上で丸くなりますよ」
モバP「飼ってるつもりはありませんが」
猫垣楓「またまた」
モバP「えぇ……何が……?」
猫垣楓「ほらほら、撫でる手がお留守ですよ」
モバP「……」
猫垣楓「ん……ふふっ……このまま、猫として生きるのも悪くないですね」
蘭子「魔王の再臨!」
(戻りましたーっ)
猫垣楓「あっ」
蘭子「む?」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:11:49.65 ID:ujdWg+ZK0
猫垣楓「……」
蘭子「はて……其の魔獣、高貴なる血を感じるわ」
(あれ……? なんだか見覚えがあるような……)
猫垣楓「……にゃっ……にゃー?」
蘭子「フッ。甘き調べを奏でるか」
(わぁっ。可愛い鳴き声〜!)
モバP「ああ。この猫、楓さんだから」
猫垣楓「……」
蘭子「え? 楓……さん? このネコちゃんが……?」
モバP「うん」
猫垣楓「……」
蘭子「……」
蘭子「そうなんだぁ……!」
モバP(信じた……)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:16:54.85 ID:ujdWg+ZK0
蘭子「プロデューサーさんっ! 楓さん、お借りしてもいいですか!?」
猫垣楓「えっ」
モバP「いいよ」
猫垣楓「えっ?」
蘭子「やったー! 」
猫垣楓「あの」
モバP「蘭子ちゃん、普段からたくさん撫でてもらってたもんね」
蘭子「うんっ。楓さん、あっちで遊ぼ? いっぱい撫でてあげるからっ!」
猫垣楓「……たすけ」
モバP「夕方までには返してね」
蘭子「はーいっ! アーニャちゃんと肇ちゃんと泰葉ちゃんも呼ぼっと♪」
猫垣楓「たすけ――」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:28:45.78 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
蘭子「クク……魔力は満ちた。いざ、逢魔が時の帝都へ繰り出そうぞ!」
(楽しかったー! 寮に帰るので、お返ししますねっ!)
猫垣楓「……」
モバP「うん。また明日」
蘭子「闇に飲まれよっ!」
(お疲れ様でしたー)
猫垣楓「……う、うぅ……もう、お嫁に行けません……」
モバP「あのくらいの子供って元気あり余ってますからね」
猫垣楓「なので、お婿に来てくださいね」
モバP「何の話ですか」
猫垣楓「将来の話を」
モバP「いえそうではなく」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:36:41.50 ID:ujdWg+ZK0
モバP「よし。後は明日で大丈夫だ」
猫垣楓「お疲れ様でした。帰りましょうか」
モバP「そうですね」
モバP「……?」
猫垣楓「どうかしましたか?」
モバP「そういえば楓さん、どうやって帰るんですか?」
猫垣楓「あ、鞄にでも入れて頂ければ構いませんよ」
モバP「鞄?」
猫垣楓「この姿で電車には乗れませんし、鞄の中で大人しくしています」
モバP「いえ、そうではなくて、鍵とかお持ちなんですか?」
猫垣楓「? そういえば合鍵はまだ頂いていませんけど……」
モバP「あれちょっと待って何か噛み合ってない気がする」
猫垣楓「顎関節症ですか」
モバP「いえそういうのではなく」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:41:38.23 ID:ujdWg+ZK0
猫垣楓「よっ、と……あ。鞄の中に入ったのは初めてですが、何だか落ち着きますね」
モバP「もしやとは思いますが……」
猫垣楓「そのまさかの今日はプロデューサーのお家でドキドキお泊りナイトです」
モバP「駄目です」
猫垣楓「どうしてですか?」
モバP「アイドルが男の家に泊まってはいけません」
猫垣楓「でも私、猫ですよ」
モバP「……」
猫垣楓「にゃん」
モバP「……猫ですね」
猫垣楓「えっちな事も出来ませんよ」
モバP「ちひろさんのマンションとか三船さんの部屋とか」
猫垣楓「どちらもペット禁止だそうです。プロデューサーのお家はOKだと伺いましたが」
モバP「……」
モバP「……大人しくしててくださいね」
猫垣楓「よし」
モバP「え?」
猫垣楓「いえ」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 21:47:18.05 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
猫垣楓「やっぱり我が家は落ち着きますね」
モバP「俺の家です」
猫垣楓「そうでしたね」
モバP「……色々と疲れたので、お風呂入ってきます」
猫垣楓「分かりました。お背中、流しますね」
モバP「分かってなくないですか?」
猫垣楓「惜しい」
モバP「惜しくなくないですか?」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:12:03.94 ID:ujdWg+ZK0
モバP「上がりました」
猫垣楓「では、私も頂き……あ」
モバP「……水、というかお湯なんですけど……大丈夫なんですか?」
猫垣楓「たぶん大丈夫だと思いますが……浴槽だと溺れちゃいそうですね」
モバP「確かに……少しお湯を抜きますか」
猫垣楓「いえ、それは勿体無いので洗面器にでも移して頂ければ」
モバP「ああ、それなら丁度いいかもしれませんね」
モバP「ほっ、と……お湯、これぐらいでいいですか?」
猫垣楓「バッチリです」
モバP「では、ごゆっくり」
猫垣楓「え?」
モバP「えっ?」
猫垣楓「身体を洗ってくださらないんですか?」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:12:43.34 ID:ujdWg+ZK0
モバP「え? いえ、ご自分で洗っては」
猫垣楓「この状態だと顔ぐらいしか洗えませんし」
モバP「洗うの意味が違う気もしますが」
猫垣楓「という訳でお願いします」
モバP「そんな訳だかイマイチ分かりかねますが、いや、無理ですよ」
猫垣楓「どうしてですか?」
モバP「猫とはいえ、女性ですし……」
猫垣楓「でも、やらしい事は出来ませんよ?」
モバP「……うーん、まぁ、そう……か?」
猫垣楓「そうですよ」
モバP「うぅん……まぁ、少しぐらいなら」
猫垣楓「いい調子」
モバP「ん?」
猫垣楓「いえ」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:17:46.60 ID:ujdWg+ZK0
モバP「では、失礼して」
猫垣楓「どうぞ」
モバP「……」
猫垣楓「……」
モバP「……痒い所はございませんか」
猫垣楓「ふふっ……いえ、大丈っぁ、っ」
モバP「……」
猫垣楓「……んっ……ふ、ぅ……」
モバP「…………猫」
猫垣楓「は、ぁ……っ……」
モバP「……………………これは猫」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:27:45.12 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
猫垣楓「良いお湯でした」
モバP「猫」
猫垣楓「プロデューサー?」
モバP「猫 あ、はい。どうかしましたか?」
猫垣楓「大丈夫ですか?」
モバP「大丈夫ですよ」
猫垣楓「プロデューサー、結構お上手なんですね」
モバP「何の話ですか」
猫垣楓「動物の扱いの話です」
モバP「…………そうですかね」
猫垣楓「ええ。動物の扱いが上手い人は女の子の扱いも上手です」
モバP「……」
猫垣楓「にゃん」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:36:52.60 ID:ujdWg+ZK0
モバP「……気を取り直して夕飯にしま……あ」
猫垣楓「あ」
モバP「……楓さん、何を食べればいいんでしょうか」
猫垣楓「うーん……今日は魚の気分ですね」
モバP「いや気分の話じゃなくて……危険性とか」
猫垣楓「玉ねぎはやめておきます」
モバP「その方がいいでしょう」
猫垣楓「お腹は空いてますが、量はそこまで要りませんので」
モバP「何か冷蔵庫にあったっけな……お」
猫垣楓「いいもの、ありました?」
モバP「ホッケがありました。冷凍ですが」
猫垣楓「やったー」
モバP「塩分は良くなさそうだし洗って……半身でも多いかな」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:39:49.69 ID:ujdWg+ZK0
猫垣楓「……」
モバP「……」
猫垣楓「……ちょっと、変じゃないでしょうか」
モバP「いや、でも……床に置いた皿で猫喰いさせるのは、ちょっと」
猫垣楓「テーブルに着席して紙ナプキン着用もだいぶあれだと思います」
モバP「えーと、では気を取り直して」
猫垣楓「はい」
モバP「こっちだけ米や味噌汁がついてて申し訳ありませんが」
猫垣楓「お構いなく」
モバP「いただきます」
猫垣楓「いただきます」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:50:12.10 ID:ujdWg+ZK0
モバP「……」
猫垣楓「……♪」
モバP「美味しいですか?」
猫垣楓「美味しいです」
モバP「何より」
猫垣楓「お水がすごく飲みにくいですけれど」
モバP「確かにめちゃくちゃ零れてますね」
猫垣楓「お恥ずかしい」
モバP「後で拭くから大丈夫ですよ」
猫垣楓「プロデューサーの懐があったら入りたいです」
モバP「その慣用句は初耳です」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:56:20.26 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
猫垣楓「あの」
モバP「はい」
猫垣楓「変じゃないですか?」
モバP「そうですか?」
猫垣楓「ベッドを貸して頂いたのはありがたいですけど、ものすごく余ってます。スペース」
モバP「まぁ、猫ですからね」
猫垣楓「やっぱり、プロデューサーじゃなくて私がソファに」
モバP「いえ、お客様ですから」
猫垣楓「いえいえ」
モバP「いえいえいえ」
猫垣楓「……じゃあ、こうしませんか?」
モバP「と言いますと」
猫垣楓「まず、プロデューサーがこのベッドに寝て」
モバP「ふむ」
猫垣楓「お布団を被って」
モバP「ええ」
猫垣楓「その上に私が寝ます」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 22:59:22.22 ID:ujdWg+ZK0
モバP「猫じゃないんですから」
猫垣楓「猫ですよ」
モバP「そうだった」
猫垣楓「だいぶ疲れが溜まってるようですね」
モバP「すみません……?」
猫垣楓「という訳で、どうぞどうぞ」
モバP「……じゃあ」
猫垣楓「はい」
モバP「どうぞ」
猫垣楓「どうも」
モバP「……猫を飼った経験は無いんですが」
猫垣楓「はい」
モバP「なんか、妙に落ち着きます」
猫垣楓「私も猫になった経験はありませんでしたけど、しっくりきます」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:05:56.57 ID:ujdWg+ZK0
モバP「寝ましょうか」
猫垣楓「そうですね」
モバP「……」
猫垣楓「……」
モバP「……楓さん」
猫垣楓「はい」
モバP「結局、どうして猫になってしまったんでしょうね」
猫垣楓「……」
モバP「……」
猫垣楓「……最近、ありがたいことに、お仕事がたくさんあって」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:12:21.92 ID:ujdWg+ZK0
モバP「ええ」
猫垣楓「そんな中で、ふと野良猫を見かけて、思ったんです」
モバP「ええ」
猫垣楓「自由で……気ままで……いいなぁ、って」
モバP「……楓さん」
モバP「楓さん、元々そんな感じですよ」
猫垣楓「あ、そうですか?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:16:33.62 ID:ujdWg+ZK0
モバP「まぁ、いいか……あぁ、眠くなってきた」
猫垣楓「……すぽっ」
モバP「……楓さん?」
猫垣楓「どうかしましたか?」
モバP「上で寝るんじゃなかったんですか?」
猫垣楓「プロデューサーの懐があったので」
モバP「入った」
猫垣楓「はい」
モバP「はいではなくて」
猫垣楓「にゃあ」
モバP「にゃあでもないです」
猫垣楓「猫ですから」
モバP「……まぁ、猫ですけどね」
猫垣楓「ふふ」
モバP「……あったかいですね」
猫垣楓「猫ですから」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:23:32.37 ID:ujdWg+ZK0
モバP「楓さん」
猫垣楓「はい」
モバP「……楽しかったですか?」
猫垣楓「ええ。猫も悪くないですね」
モバP「……そうですか」
猫垣楓「でも」
モバP「……」
猫垣楓「やっぱり、猫より、犬より、アイドルが一番ですね」
モバP「……そうですか」
猫垣楓「はい」
モバP「……」
猫垣楓「……」
モバP「……」
猫垣楓「……」
モバP「…………すぅ……」
猫垣楓「……ふふっ」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:29:47.52 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
高垣楓「おはようございます。良い朝ですね」
モバP「薄々知ってた」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:35:52.70 ID:ujdWg+ZK0
高垣楓「服は何故かちゃんと着てるので大丈夫ですよ」
モバP「色々と大丈夫ではないので早く布団から出て頂けますか」
高垣楓「あ、脱ぎましょうか?」
モバP「その大丈夫じゃないではない大丈夫じゃないです」
高垣楓「まぁまぁ」
モバP「えぇ……めっちゃ落ち着いてる……」
高垣楓「プロデューサーはつまり、アイドルと同衾してるからドキンとしてるんですよね」
モバP「……まぁ、はい」
高垣楓「笑って大丈夫ですよ」
モバP「はい」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:40:19.07 ID:ujdWg+ZK0
高垣楓「なんとですね、もっとスマートな解決法があるんです」
モバP「布団から出るのは」
高垣楓「駄目です」
モバP「駄目ですか」
高垣楓「アイドルである私とプロデューサーがお布団の中に居るのが駄目なら」
モバP「……」
高垣楓「私が猫だったら問題ないんですよ」
モバP「……」
モバP「えっ」
高垣楓「つまり、私は猫な訳ですから」
モバP「えっ?」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:43:48.23 ID:ujdWg+ZK0
「にゃんにゃんすればいいんですよ」
「…………えっ?」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:49:43.16 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
『今月のチャンバーさ、グラビアに猫混じってんだけど』
『チャンバー猫だったんだけど???乱丁?????』
『楓さん楓さん楓さんネコ楓さん』
『楓さんだと思ったら猫だった どうした世界』
『キャット驚いた。やかましいわ』
ちひろ「これが件の雑誌早売り直後のSNSの動向です」
モバP「はい」
高垣楓「なるほど」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:52:29.55 ID:ujdWg+ZK0
『これは仕方ない』
『なるほどね』
『楓さんちょっと雰囲気変わったね』
『しかし良い猫だ いいねこのこ』
『にゃんともし難い事だってあるよな』
ちひろ「これが騒ぎの後、楓さんが『ごめんにゃさい』とツイートした際の動向です」
モバP「はい」
高垣楓「なるほど」
ちひろ「楓さんはごまかすのがお上手ですね」
高垣楓「そうでしょう」
モバP「えぇ……?」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/19(日) 23:59:32.44 ID:ujdWg+ZK0
― = ― ≡ ― = ―
高垣楓「ようやく今回の件も落着しましたね」
モバP「落着かなぁ」
高垣楓「猫垣楓も愛して頂けたようで何よりです」
モバP「何です猫垣楓って」
高垣楓「この前の私を名付けてみました」
モバP「何でまた」
高垣楓「また猫になった時に呼びやすいかと思って」
モバP「えぇ……二度目もあるんですか……?」
高垣楓「さぁ……」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/20(月) 00:02:19.88 ID:Y/nE0SY80
モバP「……まぁ、でも、可愛らしかったですよ。猫垣楓さんも」
高垣楓「あら、今の私は可愛らしくないんですか?」
モバP「いえそうではなく」
高垣楓「ふふっ」
モバP「……はぁ」
高垣楓「さ。プロデューサー、今日も……」
モバP「……?」
高垣楓「……」
モバP「楓さん?」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/05/20(月) 00:04:19.72 ID:Y/nE0SY80
高垣楓「今日も頑張ってにゃん」
モバP「んんっ……」
モバP「いえ効いてないですね」
高垣楓「いえ聞いてないです」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[nagasaki]:2019/05/20(月) 00:06:15.50 ID:Y/nE0SY80
おしまい。
http://i.imgur.com/X65dWyO.jpg
http://i.imgur.com/o8b3vbS.jpg
Q:猫垣楓って何?
A:楓さんが猫になる、可愛い
前作とか
モバP「加蓮、ちょっと今いいか?」 (
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557581366/
)
高垣楓「風向き良し」 (
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556978069/
)
ちなみに微課金ですが無茶な課金はほんとよくない
誰か助けてくれ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/20(月) 05:47:08.51 ID:ZrZzGn2DO
「へぇ……一緒に寝たんですかぁ……――泥棒猫さんはぁ」
「南北で戦争をやった南の国みたいに、ソーセージにしないといけませんですぅ」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/20(月) 08:08:09.69 ID:l7Bkpm0wo
小気味好い会話のテンポすき
乙
24.80 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)