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【艦これ】提督「ようこそ、第七鎮守府へ」
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48 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:03:27.23 ID:kmXuXUoz0
加賀「はぁ…全滅したわ」
赤城「こちらも」
秋月「え、えぇ!?」
赤城「まあ抜け出せたのは二人合わせて20機でしたから被害はそこまで、ですけど…」
加賀「しかし、今ので制空権は完全に取られたわ。あちらの艦隊を捕捉していた偵察機も落とされましたし…」
赤城「…帰投途中の戦闘機から入電!金剛と木曾がこちらへ一直線に…!」
大和「なんですって!?だってさっきは」
秋月「あ!六時の方向!偵察機!」
摩耶「ちぃ!真後ろにいやがったのか!」
赤城「金剛さんたちの距離が近いです!おそらくあと五分あれば…」
大和「致し方ありません、私と武蔵で相手します!摩耶、秋月、頼みましたよ!」
摩耶「おう!」
秋月「は、はい!」
大和「行きますよ!武蔵!」
武蔵「おう、腕が鳴るな!」
49 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:05:24.85 ID:kmXuXUoz0
金剛「hmm…ヅッキーの話だとそろそろ来るはずなんデスがネー」
木曾「…噂をすれば、だな」
金剛「む?oh!来ましたネー!」
武蔵「これ以上近づけさせる訳にはいかないんでね」
大和「……」
木曾「よし、じゃあ金剛、作戦通りだ」
金剛「yes!新しく改装された私の力、見せてあげるネー!」
───────────────────
秋月「大和さんたち…大丈夫でしょうか…」
摩耶「それより秋月、電探見ろ」
秋月「…敵の艦載機!?」
摩耶「ああ、でも相手は中型空母と軽空母だ。そこまでの数は無いな」
加賀「直掩機は出すけれど、先の戦闘のおかげであまり数には期待は出来ないわ」
秋月「いえ!秋月が守ります!」
摩耶「来るぞ!」
秋月「はあああああ!」パパパパパ
摩耶「おらおらぁ!」パパパパパ
50 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:06:50.45 ID:kmXuXUoz0
秋月「はぁはぁ…」
摩耶「どうだ?」
加賀「大丈夫、かすり傷よ」
赤城「私は小破ですが…発着艦は出来ます」
秋月「良かった…。! 水上電探に反応!」
摩耶「ちっ!タイミング狙いやがったか?」
秋月「いえ、しかし金剛さんと木曾さんは…」
摩耶「反応をよく見てみろ」
秋月「…?小さいのが一つとその後ろにもう一つさらに小さいのが」
摩耶「見えて来たぞぉ…。秋月、お前白兵戦出来るか?」
秋月「え、ええ!?ちゃ、着任直後に少し教わった程度ですが」
摩耶「じゃあ少しは時間が稼げるか…?取り敢えず、赤城と加賀は後ろへ!」
加賀「ええ」
摩耶「気やがったな」
三日月「………」
秋月「……木刀?」
摩耶「あいつは基本日本刀を持ってるぞ」
秋月「え、ええ!?何でですか?」
摩耶「それで沈めるんだよ、ヤツらをな」
秋月「ど、どういう…」
摩耶「今日は演習だから木刀だけどな。ほれ、もう一人来るぞ」
ブーーーーーン
秋月「…?ボート、ですか?」
摩耶「よく見ろ」
秋月「…!せ、先頭に野砲が…!?」
摩耶「そして左右に魚雷だ。…はぁ、魚雷艇みたいなもんだな」
秋月「訳がわかりません…。一体誰が乗ってるんですか…」
提督「ヒャハハハハハハハハハ!楽しでるかぁ!?」
秋月「」
51 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:09:10.56 ID:kmXuXUoz0
摩耶「わかるわかる。あたしも最初はそんなんだった」
提督「おら!ティガーさえ貫通させる対戦車砲だ!くらいなぁ!」ドォン
摩耶「避けろ!」
秋月「わ、わわ」
提督「ちっ」
秋月「どういうことなんですかぁ…?」
摩耶「取り敢えず、あたしたちの敵はあの二人だ。いくぜ!」ドォン
三日月「……」キィン
秋月「なっ!摩耶さんの主砲を盾で受け流すなんて!」
摩耶「相変わらず頭が…うおっ!?」
提督「おいおい摩耶ちゃーん。こっちも見てくれよォ」ドォン
摩耶「ちっ!秋月、三日月は任せたぞ!」
秋月「え、ぇぇぇ」
三日月「………!」
秋月「わ、わわわわ!?」
秋月(つ、突っ込んできたぁ!?)
三日月「はぁ!」
秋月「え、へぶっ!」
秋月(あ、足払い!?)
52 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:10:28.62 ID:kmXuXUoz0
秋月「あ、加賀さん!」
加賀「くっ」
三日月「………」スパッ
秋月「袖からナイフを…?」
赤城「きゃっ!?」
秋月「い、一体何を!」
三日月「空母の2人の弦を切っただけです」
秋月「む、無茶苦茶…」
三日月「それよりも、足元、大丈夫ですか?」
秋月「え?」チラ
秋月(魚雷!?)
ドォーン
那珂『秋月ちゃん、轟沈判定だよ!』
秋月「い、いつの間に…」
三日月「空母の二人はしぱらくは発艦出来ないでしょう」
加賀「あなた…前回は甲板をボコボコに殴ったくせに…」
秋月「え、ええ…」
三日月「………摩耶さん」チョイチョイ
摩耶「ああ!?て、」ドォン
那珂『摩耶ちゃん、轟沈判定!駆逐艦の主砲と言っても顔面ゼロ距離じゃねー』
提督「おい、摩耶は俺のだろ」
三日月「早く金剛さんたちの援護に行きますよ」
提督「聞けよ」
ブーーーーーン
秋月「…」
加賀「はぁ…。大丈夫?」
秋月「え、ええ」
摩耶「ちくしょー!またやられたー!」
赤城「相変わらず突飛な戦術を執りますね…」
秋月(…?三日月さんの後ろ…何か背負ってるのかしら)
53 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:11:40.35 ID:kmXuXUoz0
武蔵「ええい!ちょこまかと!」
木曾「ほら、魚雷だ!」
武蔵「くっ!」ドォン
大和「武蔵、被害は?」
武蔵「小破と言ったところだ。見た所木曾もそうだろう」
大和「ええ、私もです。しかし…」
金剛「Fireー!」
武蔵「ちっ、あいつが無傷なのが気に入らん」
大和「こうなったら二人同時に突っ込む?」
武蔵「ああ、それは痛快でいいな」
大和「なら─くっ!」
木曾「おいおい余所見してんな、よ!」ドォン
大和「そんな主砲でどうにかなるとでも…?」
武蔵「しかし大和よ、先程赤城から連絡があって時間が経つ。そろそろ…」
大和「…ええ。電探に反応があったわ」
武蔵「挟まれたか」
提督「おらぁ!」ドォン
武蔵「うお!?ちっ、なんだアレは」
大和「…なんで海の上で対戦車砲を撃ってるんですかあの人は」
提督「おい大和!」
大和「………」
54 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:12:51.80 ID:kmXuXUoz0
武蔵「呼ばれてるぞ」
大和「ええ…。何ですか?」
提督「今回の演習中にもし誰かの艤装が損傷した場合、その修理はこっちでやることになってたよな?」
大和「はい。艦娘の場合もそうですが」
提督「おーけー。ならこっちがお前たちの艤装をやっても俺たちが直せばいいだけだよな?」
大和「は?何を」
提督「よし、いくぞ三日月」
三日月「はぁ…。あまり乗り気ではないのですが、すみません」スッ
武蔵「おいおい…。なんだそれは」
提督「戦斧だ」
武蔵「はぁー…。バカなのか?」
提督「ちなみに俺も持ってる」
三日月「……!」
大和「とにかく!近付けさせなければ!」ガチャ
金剛「忘れてもらっちゃ困るネー」ドォン
大和「くっ」
三日月「──はぁ!」ブンッ
メキメキッ
大和「う、嘘!」
武蔵「はぁ!?」
大和「第三主砲、戦闘不能です…」
武蔵「くっ!」ドォン
三日月「……」ヒラリ
武蔵「ええい!すばしっこいヤツだ!」
提督「おらおらぁ!」
ゴォン
武蔵「んなぁ!?第二主砲をやられた…だと!?」
提督「おらおらやれぃ三日月!」
三日月「ええ」
武蔵「おいおい…。正気か?」
提督「当たり前だろ!」
三日月「…行きます」
ドォーンドォーン
55 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:14:23.90 ID:kmXuXUoz0
那珂『演習しゅりょー!みんな、おつかれー!』
大和「……」
武蔵「いやはや、完敗だな。結局最後は蒼龍たちにやられてしまった」
大和「…はぁ。提督になんと言えば…」
提督「Vやねん!」
三日月「皆さん、お疲れさまでした」
蒼龍「うん。いやーやっぱり三日月がいると安定感が違うなー」
龍驤「ほんまほんま。助かったで」
赤城「お疲れさまです」
加賀「…」コクリ
蒼龍「あ、お疲れさまです」
龍驤「おう、お疲れさん」
加賀「完敗でした」
蒼龍「いやいや、そんなことないですよ!こっちは戦闘機ガン積みしたのに、結構逃げられちゃったし…」
龍驤「いやほんま。流石は一航戦やね」
赤城「そう言ってもらえると嬉しいわ」
加賀「…三日月さんに全部落とされてしまいましたけれど」
蒼龍「あはは…。あの子は例外と言うか…」
第一「おい貴様」
提督「あんだよ」
第一「何故貴様がこの演習に参加したんだ?」
提督「お前馬鹿か。お前が俺に演習を申し込んだんだろ」
第一「ち・が・う!一から説明しないと─」
提督「冗句に決まってるだろ馬鹿め」
第一「…口に気を付けろよ?」
提督「…はぁ。俺は最近でもあいつに乗って深海棲艦と戦ってる。先月は戦艦を三隻沈めたぞ。すげえだろ」
第一「ちっ、もういい!夜戦演習の準備をしとけ!次こそ吠えづらをかかす!」
提督「はいはい…」
56 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/08(水) 23:15:25.88 ID:kmXuXUoz0
書きだめが尽きた
ちょっと待ってね
57 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 06:50:03.81 ID:omH0L9Oe0
寝落ちしてしまった
続きは夜に…
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/09(木) 10:13:21.97 ID:gC/JwqNS0
面白いなを見つけた
59 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:19:07.77 ID:omH0L9Oe0
>>58
ありがとうございます
今日の投下始めます
けど今日は書きだめが少ないんじゃ…
すまんなぁ…
60 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:20:10.59 ID:omH0L9Oe0
〜第七鎮守府 宴会場 夜〜
那珂「それじゃ〜!みんなー!演習お疲れ様でした!かんぱ〜い!」
カンパーーイ
ワイワイガヤガヤ
提督「いやぁすまんな」
第一「うるさい。お前、しばらく黙ってろ…」
提督「敗北を知りたい」
第一「はぁ…。そもそも何だよあの戦い方は。六隻全員に探照灯持たせやがって…」
提督「ゴクゴク…。うちの艦娘には相手との距離、相手の砲の方角、砲の音、これらの要素でどこに弾が落ちるかわかるように訓練してる」
第一「…馬鹿みたいなことをしてるな」
提督「まあな。まだ神風型の連中はこの技術を完全に掴めたとは言えん」
第一「当たり前だ。そんなもの何年訓練すれば身につくんだ…」
提督「だか、納得は言ったろ?」
第一「ああ。開戦と同時にこちらの艦娘の全てを探照灯で照らし、逐一着弾予測座標を全員と共有、お前達が無傷な訳だ」
提督「やけに素直だな?」
第一「…今俺の周りにはお前しかいない。別にいいだろ」
提督「いやはや優しい奴だ。戦争には向いてないな」
第一「うるせえ…。ゴクゴク」
61 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:21:13.59 ID:omH0L9Oe0
提督「…そういや今日の夜戦のメンツは夕雲型ばっかりだったな」
第一「島風や雪風に頼りっぱなしのようではいかんからな」
提督「しかしまた増えたのか?夕雲型は」
第一「そうだな。お前が最後に見た時よりは増えてるな」
提督「……長波は?いないようだが」
第一「……」
提督「なんだよ」
第一「………いや、なんか気持ち悪いと思ってな」
提督「そういう意味じゃねえよ。あいつはこういう時一番騒ぐだろ」
第一「…三ヶ月前、第五鎮守府の頭が代わっただろ」
提督「ああ、あの中将か」
第一「第五鎮守府には旧式の艦娘がほとんどだ」
提督「知ってるさ。俺ら程では無いだろうが」
第一「…前任者はその戦力を上手く使っていたんだが、〇〇中将は提督としての経験がない」
提督「まったく、戦時中だというのに定年退職とはいい身分だ」
第一「…だから、いくつかの鎮守府に一、二隻ずつ練度の高い艦娘を少しの間貸して欲しいと要請されたんだ」
提督「いや、断れよ」
第一「………」
62 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:22:26.23 ID:omH0L9Oe0
提督「はー…派閥ってのは大変だな。で?お前は長波以外にだれか遣ったのか?」
第一「長波だけだ」
提督「ふぅん。…練度の高い艦娘を使って艦娘のノウハウでも知ろうとしたのかね?」
第一「お世辞にも第五鎮守府の艦娘は練度が高いとは言えんからな」
提督「なるほどね。練度が高い艦娘なら経験値の低い〇〇中将がなんかやらかしてもリカバリーはきくと」
第一「そんなところだろうよ。ゴクゴク」
提督「そういや、長波は名指しだったのか?」
第一「ああ」
提督「ほぉーん」
提督(あのジジィ…中々の好事家と聞いているが)
第一「…だが、気になることもある」
提督「…?」
第一「第五鎮守府な…戦果を上げすぎているんだ」
提督「いいことじゃないか」
第一「しかし不自然すぎる…。新米の提督に練度の低い艦娘だぞ…」
提督「…活躍してくれてる分にはいいんじゃないのか」
第一「………」
シレイカンサマー
提督「呼ばれてんぞ」
第一「ああ…ととっ」フラッ
提督「大丈夫かよ…」
63 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:24:16.70 ID:omH0L9Oe0
──────────────────
──────────────
───────
秋月「三日月さん」
三日月「秋月さん、こんばんは。楽しめてますか?」
秋月「あ、はい。こんなに美味しいご馳走、ありがとうございます」
三日月「あはは。この魚たちは私の姉妹たちが釣ったものなんですよ」
秋月「そうなんですか!後で感謝を伝えなくては…」
三日月「そうしてあげてください。秋月さん、今日の演習で怪我してませんか?」
秋月「大丈夫ですよ?」
三日月「そうですか。…すみません、いきなり足払いとかやっちゃって」
秋月「いや、演習でしたから仕方ないですよ。ちょっとビックリしちゃいましたけど…」
三日月「あはは…。うちの司令官が変な戦い方を教えるものですから」
秋月「え?じゃああの戦い方は三日月さんだけじゃないんですか?」
三日月「はい。時によっては空母の皆さんも白兵戦をしたりします」
秋月「え、えぇー…」
三日月「ふふ、うちの司令官、ちょっと変わってるんですよ」
秋月「……」
三日月「どうかされました?」
秋月「いえ、第七の提督さんが気になってしまって」
三日月「………」
秋月「普通、提督という立場の人がボートに乗って私たち艦娘と一緒に深海棲艦と戦わないと思うんです」
秋月「それに武蔵さんも摩耶さんもあの人の昔のことは知らないって言ってましたし…大和さんは目の敵にしている事を隠そうともしません…」
秋月「…あっ、ごめんなさい。なんだか提督さんの悪口を言っているみたいで」
64 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:26:04.70 ID:omH0L9Oe0
三日月「いえ、気にしなくていいですよ。…大和さんが司令官のことを嫌っているのは私のせいでもありますし…」
秋月「えっ?」
三日月「まあ、この話はいいです。それで、秋月さんは司令官のことが気になるんですか?」
秋月「うーん…。まあ、軽い好奇心、ですけど」
三日月「でしたら…」
秋月「?」
────────────────
松風「やぁ〜。キミ、呑んでるかい?」
提督「ああ。呑んでる呑んでる」
春風「申し訳ありません、司令官様。松風さん、結構呑んでるみたいで」
提督「いや、そんないつもと変わらんだろ」
松風「そういやキミ、以前昔の事を話してくれると約束しただろう?」
提督「ああ?そんなもんしたか?」
松風「したさ。どうだい?今なら酒も回ってる。丁度いいんじゃないか?酒の肴に」
春風「松風さん、いい加減に─」
秋月「でしたら、私も混ぜてくださいませんか?」
春風「あら秋月さん。御機嫌よう」
秋月「はい!」
提督「なんだお前もか?」
秋月「はい。第七の提督さんに少し興味を持ちまして」
松風「いやいやこんな所にもライバルがいるとは神風の姉貴もうかうかしてられないな」
秋月「?」
提督「は〜。別に面白い話じゃないぞ?」
松風「そういう時は大体面白いのさ。さあ話せ話せ〜」ケラケラ
提督「酔ってんなぁ…」
65 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:27:19.79 ID:omH0L9Oe0
〜帝都 鉄筋コンクリートビルの一室〜
中佐「…辞令だ」
中尉「はあ、またですか。先日アメリカから帰ってきたばかりなのですがね」ペラ
中佐「………」
中尉「これは…私は飛崎と同じ運命を辿るのですかね?」
中佐「それはお前次第であろう」
中尉「しかし…何故私が提督に?」
中佐「…上は全ての国と同盟を結ぶそうだ」
中尉「ほお…」
中佐「謎の敵が増え、互いに牽制し合っている場合ではないとようやく気がついたらしい」
中佐「最も、現在も連絡を取り合うことのできる国は少ないらしいがな」
中尉「…それで?」
中佐「うちに回る予算が減った。構成員を減らせとの事だ」
中尉「……戦争が始まる危機は減ったから、スパイは用済みだと」
中佐「………」
66 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:29:20.67 ID:omH0L9Oe0
中尉「馬鹿な。全く上の頭には何も入っていないのか?諜報の意味を理解していない…」
中佐「…決まったことだ」
中尉「まあ…理解はしました。しかし何故海軍へ?中国の最前線ならまだわかるのですが」
中佐「第七鎮守府、知っているか?」
中尉「無論ですとも」
中尉「大規模作戦の最前基地にするため島にあれこれ手を加え、設備が整えられたそれはもう立派な鎮守府だと」
中尉「まあ、完成間近で作戦を終えてしまったらしいですが」
中佐「…陸軍は海軍の重要性に気付いたらしい」
中尉「…」
中佐「それで陸軍から海軍へ出向させ、陸軍所属の貴様を橋渡しにしたいそうだ」
中尉「…」
中佐「……というのは建前だ」
中尉「でしょうな」
67 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:31:02.65 ID:omH0L9Oe0
中佐「お前が第七鎮守府で提督をする理由は二つある」
中尉「なんでしょうか。…まあ見当はつきますが」
中佐「一つ。第七鎮守府は大規模作戦の終了と同時に平和になり、また辺境にもなった。そんな所で提督をしたい者がいない」
中尉「もう一つは、私がそんな辺境で死んでも問題ない、ということでしょうか」
中佐「………」
中尉「いやはや、陸軍というものは頭がいい…」
中佐「…まあ貴様が海軍に所属していたことがあるというのも、一つだろうな」
中尉「…………」
中佐「しかし、だ」
中尉「は?」
中佐「陸海軍が一丸となって戦わなければいけないと真剣に考えている者は実際にいるらしい」
中尉「ほお」
中佐「だから海軍にも貴様を心から歓迎する者もいるだろう」
68 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:32:04.44 ID:omH0L9Oe0
中尉「………」
中佐「…納得したか?」
中尉「…はあ。まあ、頑張ってみましょう」
中佐「死ぬなよ?」
中尉「もちろん」
中佐「貴様は女に弱いからな」
中尉「でも、囚われることは無かったでしょ?」
中佐「……達者でな。貴様は今から海軍大佐となる───」
69 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:33:04.73 ID:omH0L9Oe0
松風「zzz」
秋月「つまり、提督さんは元スパイってことですか…?」
春風「………」
提督「……卯月〜」
卯月「どうしたぴょん?」ヒョコ
提督「卯月スイッチ〜」
秋月「…?」
提督「卯月スイッチ『う』!」
卯月「うっそぴょ〜ん!」
秋月「……は?」
提督「信じるか信じないかは…」
卯月「貴方次第っぴょん!」
秋月「え、えーっと」
春風「はぁ…」
提督「俺は酒持ってくる。なんか欲しいもんあるか?」
秋月「え、あ、い、いえ、お気遣いなく…」
提督「そうか?遠慮すんなよ?」スタスタ
卯月「司令官また都市伝説ごっこしてたぴょん?」スタスタ
提督「そんなもんだ」
70 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:35:10.48 ID:omH0L9Oe0
秋月「えーと…」
春風「ごめんなさい。司令官様、大分酔ってるみたい」
秋月「今の話って…」
春風「さあ、どうでしょうね。司令官様、調子に乗ると話を盛る癖がありますので…」
秋月「えー…?」
春風「松風さん、部屋に戻りますよ」
松風「ふふ…僕はまだいけるぞぉ…zzz」
71 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/09(木) 23:35:51.50 ID:omH0L9Oe0
今日はおしまいです
感想くれると嬉しいです
ではまた明日〜
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/10(金) 00:30:50.53 ID:n87JJGMPO
乙!
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/10(金) 07:33:40.55 ID:CMJLMOy60
艦これss減ったというより似た様な人気キャラや組み合わせばかりで
飽きられただと思う。一杯艦娘居るのに反してまたこのメンバーか、みたいな
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/11(土) 01:58:26.92 ID:vBrxCBBGo
おつなのーね
75 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:26:12.17 ID:sp8fh8FT0
>>72
ありがとう!
>>73
艦娘自体はともかく組み合わせはある程度仕方ないと思いますねぇ
自分は好きな娘を書きたいので組み合わせとかは考えてないですけど
>>74
ありがとうなのーね
昨日は更新できなくてすまんな
今から投下していくけど途中で書きだめが無くなるんでペース落ちる
すまん…
76 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:27:12.48 ID:sp8fh8FT0
【三日月講座 『鎮守府』『派閥』編】
三日月「皆さんこんにちは、今日は『鎮守府』と『派閥』についてのお話をします」
三日月「まずは鎮守府です」
三日月「現在、我が日本海軍は七つの鎮守府を保有しています」
三日月「それぞれの鎮守府は第一〜第七と呼ばれています」
三日月「数字が若い鎮守府程、優先的に艦娘や資源が回される、と規定はされています」
三日月「しかし、現在第六鎮守府は建物自体はありますが、機能はしていません」
三日月「次に派閥です」
三日月「現在、海軍内には二つの派閥が存在します」
三日月「『艦娘兵器派』と『艦娘人間派』です」
三日月「前者は艦娘をあくまでも兵器と捉えるグループで、後者は艦娘を人間、兵士と捉えているグループです」
三日月「また、それぞれの鎮守府の提督の多くはこの二つのどちらかの派閥に属しています」
三日月「第一鎮守府の提督は『艦娘兵器派』」
三日月「私が所属する第七鎮守府の提督は『艦娘人間派』に属しています」
三日月「最も、司令官は『艦娘人間派』を率いている元帥とある協力関係を結んでおり、その見返りとして『艦娘人間派』に属しているだけです」
三日月「なお、艦娘が現れてからは今まで変わらず、『艦娘兵器派』の方が一定の力を持っているようです」
三日月「今日の講義を終わりにします。お疲れさまでした」
77 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:28:31.34 ID:sp8fh8FT0
【潜入作戦 2】
〜翌日 第七鎮守府 港 〜
提督「じゃ、また定例会議でな」
第一「ふん、しばらくは貴様の顔も見たくはないわ」
提督「はいはい。気を付けろよ」
第一「………」ムスッ
ブーーーーーン
提督「行ったな」
金剛「そうですネー」
提督「…まあ、あいつとは近いうちにまた会うんだがな」
金剛「…?どういう意味デス?」
提督「なに、すぐ分かる。今回はお前にも協力してもらうつもりだからな」
金剛「Ohー!それはいいですネー!最近ご無沙汰だったんデスヨー?」
提督「それだけ平和になったってことだ」
金剛「hmm…。ジレンマですネ」
三日月「司令官」
提督「…元帥からか?」
三日月「はい」
提督「よし。三日月は川内を、金剛は鈴谷を呼んできてくれ。場所は第三会議室だ」
三日月「了解です」
金剛「ok!」
78 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:29:47.29 ID:sp8fh8FT0
〜第三会議室〜
提督「………」
プルルルルルルルルル ガチャ
『もしもし?こっちの番号でかけてくるのは珍しいわね』
提督「…ちょっと調べて欲しいと言うか、聞きたいことがあるんだ」
『それは、命令?』
提督「はぁ?」
『それは命令かどうかって聞いてるんだけど』
提督「…ああ、命令だ」
『アハ。やっぱり私、貴方に命令されるの好きだわ』
提督「変な属性つけるなよ…」
『でもこうしたのは貴方よ?』
提督「そんなことした覚えはない」
『昔からでしょ、諦めなさい』
提督「…はいはい」
『それで?私は何を調べればいいのかしら』
提督「ああ。お前の鎮守府から第五鎮守府に誰か派遣されたか?」
『ええ。最近されたわね。それが?』
提督「誰が行ったんだ?」
『大潮と荒潮ね』
提督「その二人が第五からの名指しだったのか、お前のとこの提督の推薦か、知ってるか?」
『いいえ?』
提督「それを調べて欲しい」
『ふーん…。まあいいけど、司令官に直接聞くのはだめ?』
提督「ああ。念の為、それはやめといてくれ」
『はいはい、じゃあ分かったらこっちから連絡するわ』
提督「おう、頼む」
『ええ、任せなさい』
ガチャ
79 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:31:23.85 ID:sp8fh8FT0
提督「さて、会議を始める」
鈴谷「今回はなにー?」
提督「三日月」
三日月「はい、こちらが元帥様からのお手紙です」ピラ
鈴谷「ん〜…」
金剛「ムム…」
川内「………」
鈴谷「つまり?第五鎮守府が不自然に戦果を上げているから調査しろって?」
提督「ああ」
金剛「バット、なんでそんなことヲ?戦果があるのはいい事じゃないですカ?」
提督「…今現在、艦娘の酷使は禁止されている。艦娘は疲労が溜まることが実証され、また疲労が溜まった艦娘は被弾されやすく、撃沈される可能性が高いからだ」
川内「新しく作ればいいーとか言う人はいないの?」
提督「艦娘を作るのには高いコストがかかる。それに艦娘を育てるのにはそれ以上の月日もな」
提督「深海棲艦が湧き続けている今、捨て艦戦法というものは愚策だ」
提督「ただし」
鈴谷「んー?」
提督「沈まない程度には艦娘を酷使する。これは艦娘兵器派の連中からすれば暗黙の了解だ」
金剛「それに反対する艦娘ハ?」
提督「さあな。今のところいない所を見ると懲罰送りにでもされてるんじゃないか」
三日月「なるほど、元帥様が憲兵なのではなく私たちに依頼した理由がわかりましたね」
80 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:32:29.52 ID:sp8fh8FT0
鈴谷「え、ごめん、わかんないんだけど」
提督「…憲兵の多くは艦娘兵器派の息がかかっている。こいつらに第五鎮守府を調べさせても、何の問題もありませんでした、と答えるのがオチだ」
金剛「なるほどデスネー」
提督「今海軍内の艦娘人間派は少し弱い立場にいる。この事を世間的に大々的に報じて艦娘兵器派の勢力を弱めたいんだろう」
川内「そのためには第五の艦娘が酷いことされてるーっていう証拠も掴まないとねー」
提督「そうだな」
鈴谷「それでー?今回はこのメンツなの?なーんか変わり映えしなくない?」
提督「今回は少し慎重に行った方がいいと思ってな」
鈴谷「ふーん?」
提督「まあ一日あればなんとかなる。準備しとけよ」
鈴谷「りょーかーい」
提督「俺が不在の間は三日月に鎮守府のことを任せる」
三日月「わかりました」
81 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:33:42.36 ID:sp8fh8FT0
川内「んじゃ、後でね〜」バタン
提督「おう」
プルルルルルルルルル
提督「お」
ガチャ
『調べてきてあげたわよ』
提督「早いじゃねか」
『ええ、ええ。あなたの教育の賜物ね』
提督「で?」
『うちの司令官の推薦みたいね。第五鎮守府から練度の高い艦娘を少しの間貸してほしいって要請だったみたい』
提督「そうか……」
『またなにか厄介事?』
提督「まあな」
『………大丈夫なの?』
提督「なんだ、心配してくれんのか?」
『そりゃ、ね』
提督「………」
『な、なによ』
提督「別に?意外とか思ってないし」
『あんたねぇ…!』
提督「悪かったよ。またな、今回はありがとう」
『ええ。…今度、顔見せないさいよ』
提督「わかったわかった。じゃな」
ガチャ
提督「さて、エロ親父なのは確定だな」
82 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:34:43.53 ID:sp8fh8FT0
〜翌日 第五鎮守府付近の街〜
提督「よし、取り敢えず情報収集だな」
提督「俺と鈴谷、金剛と川内で別れるか」
金剛「ブー!私もテートクと一緒がいいデース!」
鈴谷「えー。そんなこと言っても鈴谷だって譲らないよー!」
川内「どっちでもいいけど…ふぁぁ…ねむ…」
提督「はいはい文句言わない。行動開始」
金剛「ムー…」
83 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:42:15.91 ID:sp8fh8FT0
鈴谷「でー?何すんの?」
提督「聞き込みだよ。基本だろ?」
鈴谷「ふーん?でも鎮守府内の事なんて一般の人は知らないんじゃない?」
提督「第五の艦娘は昔からこの街に遊びに来てたらしいからな。何かは知ってるんじゃないか?」
鈴谷「把握把握〜」
提督「ほんとかよ…」
提督「ん、あの八百屋のおっちゃんに話聞くか」
鈴谷「あいさーい」
84 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:44:31.09 ID:sp8fh8FT0
提督「すいません」
店主「おう、いらっしゃい!…うん?」
提督「どうかされました?」
店主「いや、見ない顔だと思ってな」
提督「ああ、私たちは少し旅というか…まあ、そんなところです」
店主「旅、ね…。まあこんなご時世だ。そういうのも悪くないのかもね…」
提督「………」
店主「…悪いね、湿っぽい話をしてしまって」
提督「いえいえ。…そう言えばこの街は鎮守府から近いと伺ったのですが」
店主「そうだな。歩いて30分位か?偶に艦娘の子もうちを訪ねてくれるよ」
提督「ほお」
店主「艦娘に興味があるのか?」
提督「ええ、正直」
店主「はっはっはっ。艦娘の子は皆可愛いからなぁ。目移りしないように気を付けつけなよ」
鈴谷「ははは」
提督「大丈夫ですよ。俺は一途なんで」
鈴谷「ちょ、ちょ…」
85 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:51:52.68 ID:sp8fh8FT0
店主「はは、お熱いねえ」
鈴谷「うう…。まーじ恥ずかしい…」
提督「艦娘の方はどれくらいの頻度で?」
店主「そうだな…。多い時は一週間に四回くらいは見るな」
提督「よく遊びに来ているんですね」
店主「そうだなぁ。…んん?」
提督「どうしました?」
店主「いや、そう言えば先週くらいから艦娘の子見てないなぁ」
提督「そうなんですか?」
店主「ああ。…そう言えば最後に会った時も様子がおかしかったような気がする」
提督「それは、どのように?」
店主「たまに鎮守府で出す飯の材料をうちから買ってくれたりするんだが…」
店主「その時、軽く世間話を一言二言はするんだよ」
店主「ただその時は買うもんだけ買ってすぐ帰っちゃったんだよな」
店主「なんか心ここに在らずって感じだったし…」
提督「………」
店主「…あ、すまないな。関係ない人にこんな話…」
提督「いえ、しかしそのような様子だと、少し気がかりですね」
店主「ああ…」
提督「ちなみになんですが、その艦娘の名前はなんと?」
店主「古鷹ちゃんだ。礼儀正しいいい子だよ」
提督「それは…会ってみたいですね」
86 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:57:38.71 ID:sp8fh8FT0
提督(その後も二、三軒回ってみたがどこも同じような内容だった)
提督(最近艦娘の姿を見てないだとか、少し様子がおかしかっただとか)
提督(これは…かなりきな臭いな)
鈴谷「提督ーそろそろ集合時間だよ」
提督「ああ。…そういえば」
鈴谷「なにー?」
提督「お前の照れた演技、上手かったな」
鈴谷「…は?」
提督「いやーさすが俺が教えただけあるわ」ケラケラ
鈴谷「はー…」
提督「なんだよいきなり溜め息ついて。褒めてやってんだぞ」
鈴谷「…提督、夜道気を付けなよー?」
提督「ふん、俺を誰だと思っている」
鈴谷「もー…もー!」
提督「牛か」チョップ
鈴谷「…はぁ〜。ほんっとに、それでも元スパイ?」
提督「…今のどこにそんなディスられる要素あったんだ」
鈴谷「知らない!」
87 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/11(土) 23:58:09.63 ID:sp8fh8FT0
うう、すまない、眠い寝る
感想くれると嬉しいです
それではまた明日
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/13(月) 05:08:05.45 ID:vsqfWZS10
鈴谷あの格好で街出てるんだろうか。
服は良いけど甲板ニーソががが
89 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:43:01.57 ID:Zp3nYelz0
このメンツで一番マシな格好は鈴谷だとおもうんですけど(名推理)
まあ皆きっといい感じの服着てるよ(適当)
更新していきます
90 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:44:04.96 ID:Zp3nYelz0
〜夜〜
提督「じゃ、情報交換をしようか」
金剛「第五鎮守府の艦娘は以前からこの街を利用していまシタ」
川内「でも最近は姿を見ない」
鈴谷「大体一緒だねー」
提督「ここから推測出来ることは、第五鎮守府の艦娘は何らかの事情で街に来ることが出来ないってことだ」
鈴谷「めちゃくちゃ疲れてて、こっちに来れないってこと?」
金剛「なるほどデース」
提督「…いや、恐らく違う理由だ」
川内「んー?」
提督「最後に会った艦娘の様子がおかしいって話を聞いただろ?」
金剛「確かに聞きましたガ」
鈴谷「疲れてたんじゃないのー?」
91 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:45:04.44 ID:Zp3nYelz0
提督「まあ、確かに疲れてるだけっていう可能性はあるが」
提督「第五には古鷹がいるだろ?」
鈴谷「そうなのー?」
提督「…前の会議で渡した資料に書いておいたはずなんだかな」
鈴谷「うげ…。う、うん。古鷹いるねー」
提督「はあ。まあいい。お前らも古鷹の性格を知ってるだろ?」
金剛「とっても礼儀正しくて、優しいデース!」
提督「八百屋の店主はこう言った。買うもんだけ買って、すぐ帰ったと」
川内「…まあ、疲れてたらそれくらいするんじゃない?」
提督「誰しもお前みたいにズボラじゃないんだよ」
川内「なにをー!」
提督「まあ、だから頭の片隅にでもいいから入れといて欲しい情報がある」
鈴谷「なにー?」
提督「第五鎮守府の艦娘が洗脳されてる可能性だ」
金剛「ワ、ワッツ?」
川内「洗脳ぅ?」
提督「ああ。…まあそんなにすぐバレるような事を中将がやるとは思わんが、警戒はしとけ」
鈴谷「まあ…了解」
金剛「オーケー…」
川内「りょーかーい」
92 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:46:15.97 ID:Zp3nYelz0
提督「川内、第五鎮守府の見取り図」
川内「ほいほいっと」パサ
鈴谷「いつのまに」
川内「昨夜本部にひとっ走り」
鈴谷「よくやるわー…」
川内「あとこれが憲兵の警邏ルートとそのシフト表」
提督「ふむふむ…」
金剛「ハーイ、紅茶が入りましたヨ」
鈴谷「お、さんきゅ」
川内「ミルクたっぷりね」
鈴谷「やーい子供舌ー」
川内「うっさいなぁ…。美味しく飲めた方がいいでしょ」
鈴谷「ぐっ…」
川内「なによ」
鈴谷「セイロンティー…」
金剛「ハイハイ。ミルク置いときますヨ」
川内「あーい」
提督「………」
金剛「テートク?紅茶いりますカー?」
提督「………」
金剛「…口開けてくだサーイ」
提督「んあ……」
金剛「ン…」
提督「………」ゴクゴク
川内「…どういうプレイよ」
鈴谷「川内がツッコミ役って珍しいよねー」
川内「現状そうせざるを得ないのよ…」
93 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:47:23.40 ID:Zp3nYelz0
提督「よし。決めたぞ」
川内「ん」
提督「第五鎮守府では、門限を破る艦娘を見張るため塀の周りを憲兵が警邏している」
提督「今夜はその憲兵が二人らしい。その排除は金剛に任せる」
金剛「了解デース!」
提督「監視カメラの記録は一応壊すがなるべく死角でな」
金剛「オフコース!」
提督「川内は鎮守府奥にある憲兵詰所を抑えろ。恐らくここに監視カメラの機材もあるから壊しとけ」
川内「りょーかーい」
提督「鈴谷は俺と一緒に鎮守府本館だ」
鈴谷「腕がなるねーい」
提督「よし。じゃあ武装完了次第、向かうぞ」
94 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:48:26.58 ID:Zp3nYelz0
〜第五鎮守府 正門前 深夜〜
提督「…二人とも、いるか?」
川内「そりゃいるよ」
鈴谷「問題なーし」
提督「よし。金剛?」
金剛『ハイ』
提督「射撃ポイントに入ったか?」
金剛『入りましタ』
提督「今夜第五鎮守府の周りを警邏している憲兵の数を覚えているか?」
金剛『二人デース』
提督「姿は?」
金剛『捉えていマース』
提督「では──」
提督「撃て」
金剛『──』タン
金剛『──』タン
金剛『やりましたヨー。ぐっすり眠っていマース』
提督「よし。それでは金剛はそこで待機。誰かが正門に近付いてきたら報告」
金剛「わかりましター」
提督「よし。では、川内、行け」
川内「あいあいっと」シュタ
95 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:49:40.12 ID:Zp3nYelz0
提督「時に鈴谷よ」
鈴谷「んー?」
提督「この塀を飛び越えられるか」
鈴谷「愚問だねー。誰に鍛えられたと思っているのさ」
提督「…そうだな」
鈴谷「…?どったの?行かないの?」
提督「…先に行かないか?」
鈴谷「…提督?言っとくけど、鈴谷、今スカートじゃないよ」
提督「………」
鈴谷「……?」
提督「俺はな」
鈴谷「う、うん」
提督「尻フェチなんだ」
鈴谷「知るか」バシッ
96 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:51:21.06 ID:Zp3nYelz0
川内(塀の中に入って、憲兵詰所まで来たよ)
川内(中にいるのは…二人だね)
川内(取り敢えず孤立させたいんだけどー…)
川内(お、良いもの発見)
川内(……)ガチャ
憲兵A「なんだ?停電か?」
憲兵B「そのようですね」
憲兵A「ちょっと見てこい」
憲兵B「はっ」
ガチャ
憲兵B「全くまだ夜は冷えるってのに…」スタスタ
憲兵B「ん?これブレーカーが落ちて──」
川内「ごめんねー」
憲兵B「ん!?」
憲兵B(口塞がれっ!?)
川内「よっ」ギュ
憲兵B(首、しまっ…!)
バタッ
川内「まーまー殺してはないからさ」
川内(あと一人は…。睡眠弾でいいか)カチャ
川内(…てか今の憲兵もこれでよかったじゃん)
川内(ま、いっか)ガチャ
パァン
97 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:52:56.98 ID:Zp3nYelz0
提督「よし、本館の近くに着いたな」モノカゲ
鈴谷「そういや鍵は?」モノカゲ
提督「そんなもん本部からくすねたに決まってんだろ」
鈴谷「本部ェ…」
川内『あー提督?提督?』
提督「おう、聞こえてるぞ」
川内『監視カメラ、無力化したよ』
提督「よくやった。鎮守府敷地内を巡回してる憲兵が詰所に帰ってくるかもしれん。上手くやっとけ」
川内『了解』
提督「よし、中に入るぞ」
鈴谷「ういーっす」
98 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:53:50.98 ID:Zp3nYelz0
〜第五鎮守府本館 1階〜
提督「…執務室は二階だったか」
鈴谷「誰もいないねー」
提督「夜の哨戒任務に出た艦娘はつい先程出撃したからな」
鈴谷「よく覚えてるねぇ」
提督「…お前は腕はあるんだが…頭がな」
鈴谷「なにをー?」
提督「あれだよな。熊野もあの風貌で割と脳筋だし、そういうとこは姉妹なのね」
鈴谷「あー…」
提督「話は変わるが、第五中将は最近、憲兵を新しく三人本部から取り寄せたらしい」
鈴谷「ふーん」
提督「なんでも、全員柔道の有段者らしいぞ」
鈴谷「怖いねー」
提督「…お前さては眠いな?」
鈴谷「ぎく」
提督「はぁ…。取り敢えず二階に行くぞ」
99 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:55:08.43 ID:Zp3nYelz0
〜第五鎮守府本館 二階〜
提督「…!」
鈴谷「…どったの?」
提督「しっ!…話し声だ」
鈴谷「相変わらず耳いいね。場所は?」
提督「執務室の手前の部屋だ。…確かあそこは提督の私室だったはずだ」
鈴谷「うわ…。ドアの前にごっつい人いるよ…」
提督「…どちらにせよ、執務室に行くにはあいつを排除せにゃならん」
鈴谷「じゃあ、撃とう」パァン
提督「ばっ…!」
憲兵C「…!?…zzZ」バタッ
提督「お前ぇー!あんな巨漢が倒れたら結構音が響くだろー!」
鈴谷「あ…て、テヘペロ?」
提督「ゆる…さん!」
憲兵D「なんだ!どうした!」
憲兵E「これは…?」
提督「ごっついの二人来たよぉ」
鈴谷「うわー…」
提督「ちっ、こうなりゃスピード勝負だ。お前はここにいろ」ダッ
鈴谷「ちょ」
100 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:56:46.21 ID:Zp3nYelz0
憲兵D「おい、しっかりしろ!」
憲兵E「気を失っているのか?」
提督「───!」
憲兵D「…!?な、何者!」
提督「っ」ドォン
憲兵D「がはっ…」ドサ
憲兵E「くっ…。この!」ブン
提督「…」スッ
憲兵E「んなっ」
提督「はっ!」ブン
憲兵E「ぐがっ…」ドサ
第五「な、なんじゃ!お前は誰だ!」
提督(部屋の中は…割と広いな)
提督(ベッドに手錠で繋がれた裸の艦娘、それに跨る中将)
提督(ん…あっちに座ってるのは扶桑と山城か?)
第五「くっ!何者なんじゃ!」
提督「鈴谷、俺がドアを閉めたあと、お前は執務室へ向かえ。そこで何か証拠になりそうなもんを見つけろ」ボソボソ
鈴谷『わかったけど…大丈夫?』
提督「ああ」
提督「さて、お楽しみ中に申し訳ないが」
第五「くっ!扶桑!山城!この者を捕らえろ!」
扶桑「……」ヌッ…
山城「……」ユラ…
提督(…目の焦点が合っていないし、どこか足取りも怪しい。悪い予感は当たるもんだな)
101 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 22:58:39.61 ID:Zp3nYelz0
第五「くっ」プルルガチャ
第五「おい!今すぐ私室に来い!侵入者じゃ!」
『ん、悪いけど誰も動けないよ』
第五「なにをふざけたことを…!貴様、憲兵ではないな!」
『当たりー』
第五「憲兵をどうした!」
『全員寝てるよー』
第五「くぅー…!」
提督「さて」
第五「なっ!」
扶桑「」
山城「」
第五「ちっ、使えないヤツらだ。流石欠陥姉妹だな」
提督「……」スタスタ
第五「待て!」
提督「…」ピタッ
第五「それ以上近づいたらこいつを刺す」キラン
「う……ぁ………」
提督(殴られた跡がたっぷりだな。余程このジジイに可愛がられたらしい)
提督「それが?」
第五「は?」
提督「別に俺は正義の執行者でもないし、善良な市民でもない。そんな小娘一人、どうなろうと知ったものか」
第五「なにぃ…!?」
「………ぁ…」
提督「行くぞぉー」スタスタ
第五「使えんな!」ブン
「……ぅ……」ドサ
第五「…っ!」ガララ
提督「そんなご老体で二階から飛び降りようとしてんじゃねー…っよ!」ガシッ
第五「なっ!」
ブン
第五「かはっ!」ドサッ
第五「」
102 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 23:00:42.34 ID:Zp3nYelz0
提督「ふー」
「……………」
提督「取り敢えず、手錠外すか。拳銃使うけど艦娘だから平気だろ」
バンッ カラン
「………ぁ」
提督「これ羽織れ」ヌギヌギ ファサ
「……ぅ……も…ぃ…って」
提督「あん?」
「…どうでも…いい………って、…言った……くせ、に……」
提督「ふん。そんなことか」
提督「いいか?人質ってのは利用できるから使うんだ」
「………?」
提督「例えば俺があの時こいつの言うことを聞いたら、こいつはお前を連れて逃げただろう」
提督「だが、俺がお前がどうなろが知らんと言ったことでお前の人質としての価値は無くなったんだ」
提督「そんな人質を殺すメリットがあるか?こいつは失敗したがそんな暇あれば逃げるなりなんなりするだろ」
提督「わかっか?」
「………」ポケー
提督「まあいい」
「……こいつは、」
提督「うん?」
「……こいつはもう…うごかな、いのか?」
提督「……」
提督「ああ。もう大丈夫だ。辛かったな」
「………うう、ぅ…ぁぁぁん…」
提督「よしよし…」
提督(うう…。柄じゃねえー…)
103 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 23:02:35.77 ID:Zp3nYelz0
「…スー…スー」
提督「ふう、恐らくもう敵はいないかな?」
川内『そうだねー。この鎮守府の憲兵は全員寝てるよ』
金剛『正門付近も問題ナッシングデース』
提督「じゃあ後は鈴谷次第だな」
川内『しっかし…聞いた?』
提督「あ?」
川内『「もう大丈夫だ。辛かったな」だって〜』
鈴谷『似合わないね〜』ケラケラ
提督「うるせー。自覚はある」
金剛『その子は大丈夫なんですカー?』
提督「…まあ外傷はひどいな。艦娘の身体にここまでの傷を作るんだ。惨い仕打ちを受けたんだろうな」
川内『ねーねーそこに中将いるんでしょ?』
提督「ああ」
川内『こう…首をね?キュッと』
提督「川内さん。第七鎮守府信条第一条をどうぞ」
川内『…死ぬな。殺すな』
提督「よく出来ました」
川内『んもー!でも腹立つじゃん!』
提督「我慢したまえ…」
鈴谷『お、提督』
提督「なんかあったか?」
鈴谷『なんか怪しー薬見つけた。…自白剤って書いてあるよ』
提督「ご丁寧にありがたいことだな。じゃあ俺は鈴谷のとこに向かう。川内と金剛は警戒しといてくれ」
川内『はーい』
金剛『オーケー!』
104 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/13(月) 23:04:03.38 ID:Zp3nYelz0
ガチャ
鈴谷「おっすー」
提督「おう」
鈴谷「その子預かっとこうか?」
提督「いや…いい」
鈴谷「役得だもんねー」
提督「鈴谷?」
鈴谷「はーい。ごめんなさーい」
提督「これが…自白剤と、こっちは?」
鈴谷「んー?なんかボタン押したら赤い光が出る謎の装置」
提督「…鈴谷、お前催眠って信じるか?」
鈴谷「催眠?うーん…やらせ?」
提督「…催眠ってのはな、効くと思ってるやつに効くんだよ」
鈴谷「ふーん…?」
提督「第五中将はこの自白剤とその謎の装置を使って艦娘を洗脳…催眠状態にしてたんだろう」
鈴谷「自白剤とこれで?」
提督「ああ。自白剤ってのは意識を朦朧とさせる麻酔みたいなもんだ」
鈴谷「そうだね」
提督「それは覚えてるのな」
鈴谷「昔誰かさんにたくさん打たれたからね…」
提督「そいつには感謝しとけよ?…それで自白剤だが」
提督「おそらく意識が朦朧としている状態で催眠にかけたんだろうよ」
提督「『この赤い光を浴びるとあなたは私の言うことに逆らえなくなる─』みたいな感じで?」
鈴谷「感じで?と言われてもね。そんなんで催眠かかるの?」
提督「言ったろ?催眠ってのはかかるって思い込んでる奴がかかるって。あの中将殿はそういう術は長けてたかもな」
鈴谷「まあ難しい話はいいや。結局何を持ち帰るの?」
提督「まあ取り敢えずその薬を持って帰れよ。…ん」
鈴谷「なになにー?」
提督「この引き出し…。鍵がかかってるな」
鈴谷「おお!面白そうじゃん!」
提督「まあこういう引き出しには大体罠があるもんだ。慎重に開けるぞ──」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/14(火) 06:26:05.42 ID:1Qi9dAIs0
何となく探偵アクション彷彿しちゃう鎮守府やね。広大な箱庭世界で
敵を調査追跡したり。
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/05/14(火) 06:40:15.12 ID:rzo1BfaAO
俺もベットに繋いで泣きじゃくる艦娘を無理やり犯したいもんだよ
107 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 00:13:59.02 ID:ox0T0oFz0
>>105
ごめん!なんのゲーム言ってるかわからない!
でも
>>1
はHITMANを参考にしてるよ!ガバガバだね!
>>106
提督「…」(無言の腹パン)
ごめんねぇ今日投下できないねぇ
明日やるから許してお兄さん
108 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:25:26.64 ID:ox0T0oFz0
更新するZ☆E
109 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:26:06.16 ID:ox0T0oFz0
〇月〇日
本日付で、第五鎮守府の提督となった。この鎮守府に昔から所属する扶桑とかいう戦艦からこの鎮守府の艦娘についての話を聞いた。どいつもこいつも兵器としての自覚がなく、まるで女学校のようであった。それに、艦娘としての練度が低い連中ばかりのようだ。
面白くない。このままでは私は弱小鎮守府の提督として評価されてしまうだろう。まずはこの腑抜けた雰囲気を取り除くことから始めるべきか。
〇月△日
ここは最悪の職場だ。せっかく私が兵器としての心構えと言うやつを教えてやっているのに反抗する奴ばかりである。最悪、憲兵を使えば言う事を聞くが私の言う事は聞かないことに違いない。
気に食わない。結局、第五鎮守府の艦娘は大将の言いなりと言って差し支えないだろう。この憲兵どもは大将の飼い犬なのだから。
この第五鎮守府を帝国一の鎮守府とし、この私が元帥になるには、まず憲兵を懐柔することから始めるべきなのであろう。
110 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:27:16.23 ID:ox0T0oFz0
〇月□日
やはり憲兵どもも人間であった。地位と金さえチラつかせれば、簡単に私に従順になった。中将としての立場も役に立つものである。
あとは艦娘であるが、ここ最近更に反抗的になってきている。最早最後の手段しかあるまい。
〇月?日
愉快である。あんなに反抗的であった艦娘は、今、私に逆らわず、従順に命令を遂行している。これならば、どんな状況下であろうと、命令違反などすることもないであろう。これまで行ってきた悪行は馬車ぐるまのように働くことで清算させてやろう。
さて、とうとう明日、第一鎮守府からアレが来る。一目見た時からアレには素質があると思っていた。どのようにしてあの勝気な表情を歪ませるか、考えるだけで心が躍る。
111 :
ちゃんと改行したんだけどな
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:28:39.73 ID:ox0T0oFz0
提督「……はい」パタン
鈴谷「はいじゃないが」ポカ
提督「いて」
鈴谷「これ証拠になるやつじゃないの?」
提督「ああ。日記を見る限り、こいつがここに来たのが一週間前だ」
鈴谷「うげ。この日記最後の方に調教日記とか書いてあるんだけど」
提督「一週間分な。…はあ、もう充分だろ。撤収するぞ」
鈴谷「はーい。その子は?」
提督「一応連れて帰る」
鈴谷「わーおだいたーん」
提督「お前は置いて行くぞ」スタスタ
鈴谷「冗談だって!」スタスタ
112 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:37:35.98 ID:ox0T0oFz0
〜二日後 本部 会議室〜
第一「失礼します」ガチャ
大将「おお、第一君!元気そうだな」
第一「はい」
大将「まあかけろ」
第一「失礼します」ストン
第一「それで、本日は緊急の会議だと伺っているのですが」
大将「それは俺も知らなくてな」
第一「え、そうなのですか?」
大将「ああ。今回は元帥の招集だ」
第一「ほお……」チラ
元帥「………」
大将「まあ大した用ではないであろうよ。気楽にしとけ」
第一「はい」
113 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:38:29.16 ID:ox0T0oFz0
第四鎮守府提督(以下第四)「久方ぶりだな、第一」
第一「はい。第四中将の活躍は─」
第四「いい、いい。第一のお前に言われるとむず痒くて仕方がない」
第一「いえ、そんな…」
第四「謙遜するな。最少年での第一鎮守府提督だ。胸を張れ」
第一「はっ」
第四「…それで、会議はいつになったら始まるのやら。第二も第三ももういるというのに」
第一「…第七でしょう」
第四「はん。あの小僧がここに来る必要など─」
提督「いやー遅れましたすんません」ガチャ
大将「遅いぞ」
提督「申し訳ない。第七鎮守府から帝都までは遠くて遠くて」
大将「で、あれば少し早く出発し、こちらに一泊すればよかったであろう」
提督「いやーそれがですね。誰の仕業かは知りませんが第七鎮守府に来る書類は大体皆さんより遅く来るように妨害されているんですよね。困ったものです」
大将「ちっ…」
114 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:39:25.92 ID:ox0T0oFz0
元帥「…それでは、会議を始める」
第二「第五提督がいないようですが」
元帥「今回はその第五提督のことについてだからな」
大将「はっはっはっ。それではまるで第五提督が何か問題を起こしたようではありませんか」
元帥「流石の慧眼だな」
大将「はっ…?今なんと」
元帥「第五提督には艦娘暴行罪、艦娘酷使罪の容疑がかけられている」
ザワ
第一「なんですと!?」
元帥「…先日、第五鎮守府の査察を行った」
大将「憲兵がですか?」
元帥「違う」
大将「では誰が」
元帥「…その時に先程のことが発覚した」
第二「…証拠は?」
元帥「おい」
職員「……」パサ
第三「この資料の写真は…?」
元帥「自白剤と赤く光る装置だ。第五提督はこれらを使い艦娘を洗脳していたらしい」
大将「そんなもので洗脳?馬鹿馬鹿しい」
提督「そうですね。それだけでは証拠にはなり得ないでしょう」
大将「…」ジロ
元帥「これは第五提督のものと思われる日記だ」
第二「ほう」
元帥「この中には実際に第五提督が艦娘に洗脳を施した旨が記録されている」
大将「筆跡は?」
元帥「第五提督のもので間違いないそうだ」
大将「それは本当に第五提督が自分の意思で書いた物なんですか!?誰かに書かされたとか…!」
115 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:40:59.34 ID:ox0T0oFz0
元帥「一体誰に」
大将「それは…」チラ
提督「………」
元帥「兎も角、第五提督の第五鎮守府の提督としての任を解き、軍法会議を開く。異論は?」
大将「…第五鎮守府の艦娘はなんと?」
元帥「意識が戻った者から話を聞いたが、ここ最近の記憶がなく、体がとても重いとのことだ。この証言は有効に使われるだろう」
大将「それは本当のことなんですか。嘘を言っている可能性は」
元帥「彼女らに嘘をつくメリットがあるとは感じられない」
大将「くぅ…!」
第四(なぁ、なんで大将さんはあんなに第五提督を庇うんだ?)
第一(恐らく、第五提督を第五鎮守府の提督として推薦したのは大将なのでは)
第四(なるほどなぁ)
大将「…わかりました。艦娘酷使罪については納得しましょう。しかし、艦娘暴行罪の証拠は?」
元帥「実際に暴行の跡が見られる艦娘が保護された」
大将「深海棲艦の攻撃ではなく」
元帥「そうだ」
大将「…それは実際に見ないと納得出来ませんなぁ」ニヤ
第四「ええ、全く」
大将「おお!第四提督もそう思うか!」
第四「はい。ここで無罪が認められれば軍法会議も手早く終わることでしょう」
元帥「…はぁ。その艦娘の身柄は第七提督が引き取っている」
第一「なに?」
第一(ちっ。やはり第五鎮守府に査察…いや、潜入したのは…)
提督(うーわ、見られてーら。さすがにバレるよなぁそりゃ)
大将「何故第七が?」
元帥「彼が適任だと思ったまで」
大将「…ふん」
提督「…三日月」
三日月「はい。連れて参ります」
ガチャ
元帥「………」
大将「………」
第一「………」
ガチャ
三日月「連れて参りました」
116 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:43:00.01 ID:ox0T0oFz0
長波「し…失礼、します…」
第一「長波…!?」
長波「…ヒッ」
第一「おい!どういうことだ!説明しろ!」ガタッ
提督「暴行を受けた艦娘が長波だと言うことだ」
第一「なんだと…!?…いや待て、そもそも、だったら俺の所に持ってこないか!そいつは俺のだ!」
長波「……ぅ…」
三日月「…大丈夫ですよ」ボソ
長波「…ぁ、あぁ……」
提督「うるさい、お前が責任を持って第五鎮守府に何らかの行動を起こせばこんなことにはらなかったんだ」
第一「なんだと!」
大将「まあ、落ち着け、第一提督。君の気持ちはよくわかる。が、ここは、な?」
第一「く…」ストン
大将「で?どこに傷跡があると言うんだ?見たところ無傷のようだが」
提督「まあ、こういう場合は服の下が相場でしょうな」
大将「だったら、早く見せないか」
長波「………ぅぅ」
大将「おい。早くしろ」
提督「……申し訳ありませんが、彼女はまだ、心に深い傷を負っている。元帥の報告書にはしっかりと暴行を受けたと記されているんです。それで納得してくれ──」
大将「納得できるか!第五提督に虚偽の罪を被せる気か!」
提督「いえ、そのような」
大将「うるさい!早く見せろ!」
第三(こいつ頭おかしいんじゃないのかしら)
大将「そもそも、艦娘に心の傷だぁ?兵器には勿体ない傷だな。ええ?」
長波「………」
提督「…はぁ」
大将「どうした」
提督「すまないな。長波。少しだけ耐えてくれるか?」
長波「…大丈夫、だ。ちょっと、怖い…けど…」
提督「ごめんなぁ…。俺がもっと偉かったらこんな目に会うことはないのに…」
長波「…提督が、悪い訳じゃない…」
第一「…は?」
提督「そうか、でも、俺はつらいよ、長波…。お前は艦娘である前に一人の女の子なのに…」ポロポロ
長波「…ありがとう。その気持ちだけで…じゅうぶ──」
大将「おい!いつまでそんな三文芝居を続ける気か!馬鹿馬鹿しい!何が一人の女の子か!艦娘風情が!身の程を弁えろ!」
長波「……ぅ」
提督「…三日月」
三日月「はい。録音しています」
117 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:44:32.71 ID:ox0T0oFz0
大将「なに?」
提督「いやぁ最近知り合いの記者に頼まれていましてね。軍の関係者は艦娘の事をどう思っているのか興味があるようでして」
第三「あら。そんな音声が出回ってしまったら、非難轟々ね」
提督「仕方がないさ。これが大将殿の本音なのだから─」
大将「おい…何を言っている…?」
提督「しかし、世間は艦娘がこのような扱いを受けていると知ったらどうなるだろうか」
第三「艦娘たちは鎮守府の周りの街からしたら英雄的存在よ。海軍の印象は地に落ちるでしょうね」
元帥「それは困る。そのようになった場合、発言者には責任をもって軍を辞めて貰わなければ」
大将「…貴様ぁ!俺を脅しているのか!?」
提督「いえ、別に」
第三「…大将さん。そろそろ自分の立場を─」
大将「うるさい!そもそも!これは軍事会議なのだぞ!それを録音するなど、それこそ軍法会議物だ!」
提督「大将は元帥が配った資料すら見ていないと見える」
大将「なにぃ…?」
提督「最後のページ、一番下」
大将「『尚、この会議は第七鎮守府秘書艦が録音するものとする。』だぁ!?なんだ、この、…この、ふざけた項目は!」
提督「…元帥。そろそろ会議を終わりにしましょう」
元帥「そうだな。では、第五提督を艦娘暴行罪並びに艦娘酷使罪の容疑で軍法会議にかける。異論のある者は?」
元帥「…そうか。それでは会議を終わりにする。第五鎮守府の後釜は私が決めておこう」
大将「…!?そ、それなら私が!」
元帥「大将が推薦した者が今から軍法会議にかけられるのだぞ?お前には暫く人事に口を挟ませる気はない」
大将「ぐぅ…!」
元帥「それでは、失礼する」ガチャ
118 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/15(水) 23:45:54.40 ID:ox0T0oFz0
大将「………」ガチャ
提督「今にも死にそうな顔してたな」
第三「あんな醜態みせたらねぇ」
三日月「司令官、私たちも」
提督「ん、そうだな」
第一「待て」
提督「んだよ」
第一「長波を返してもらおう」
提督「ああ?どうする、長波」
長波「………」フルフル
提督「だ、そうだ」
大和「長波、貴方提督の言う事が─」
霧島(第三鎮守府秘書艦)「待ちなさい。嫌がってますよ」
大和「艦娘は兵器です。そのような意思は関係ありません」
霧島「はぁ…」
第一「おい、長波」
長波「………」ビクビク
大和「ながな─」スッ
三日月「………」ガシッ
大和「………」
三日月「………」
大和「三日月さん、この手はなんですか?」
三日月「………」
119 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 00:01:01.25 ID:HzT9paLQ0
提督「はぁ…。長波はこんなにも怯えているんだ。この状態じゃろくに戦えもしないだろう」
第一「関係あるか。そんなこと」
提督「あるに決まってるだろ。頭を冷やせ」
第一「………」
提督「………」
第一「それは、俺のだ」
提督「はあ、埒が明かんな。…長波」
長波「………?」
提督「お前が決めろ。第一に戻るか、第七に来るか」
第一「そんな勝手なことが─」
提督「長波が一時的に第七鎮守府に身を寄せることについては元帥の許可をもらっている」ピラ
第一「…なに?」
長波「……」ギュ
提督「ん。第七に来るか?」
長波「……」コク
第一「待て待て!認められるか!」
提督「長波はお前を選ばなかったんだ。あんな所に長波を送ったお前をな」
第一「…な!」
提督「まあ確かにお前にとっちゃ理不尽なことかもしれんがな。第五提督…ああいや、第五中将の事を少し調べりゃ予想はつくだろ?要はお前の怠慢だ」
第一「………」ジロ
提督「長波は駆逐艦にすれば大人びてるが、精神はまだまだ子供だ」
第一「………」
提督「そもそもお前の鎮守府は駆逐艦が一人減ったくらいで、作戦に支障は出ないだろ?ん?」
第一「…確かにな、駆逐艦一隻減ったところで戦果は変わらん」
提督「そうか。じゃあ長波は俺が預かる」
第一「ふん」ジロ
長波「…!」ビク
第一「……行くぞ、大和」
大和「………」
三日月「………」
大和「………」ブン
第一「…」スタスタ
大和「………」ガチャ
120 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 00:14:01.15 ID:HzT9paLQ0
提督「はあ」
三日月「お疲れ様です、司令官」
提督「ああ、ほんとに。第三もさんきゅーな」
第三「大したことはしてないわよ。それじゃ、私達は先に。行くわよ、霧島」
霧島「はい。失礼します、第七提督、三日月さん。金剛お姉様と榛名によろしくお伝えください」
提督「…ああ」ヒラヒラ
長波「…なんか、すまねえな。迷惑かけちまうようで…」
提督「あ?いいのいいの。気にすんな」
三日月「はい。悪いのは第五中将ですから」
提督「違いない」
長波「………」ポカーン
提督「どうした?」
長波「いや、仲いいんだな…いいんですね」
提督「別に敬語じゃなくていいぞ。…あ、第一だとそうだったのか?」
長波「ああ、…はい。あ、いや…」
提督「ははは。まあ慣れろ慣れろ。さて、俺らも帰るぞー」
三日月「そうですね」
提督「あ、長波ー」
長波「…え?あたし?」
提督「お前以外に長波がいるか」
三日月「ふふ。楽にしていいんですよ」
長波「あ、ああ」
提督「なんか食べたいものないか?」
長波「食べたいもの…?」
提督「おう。なんかお菓子とか」
長波「……おかし?」
提督「お菓子」
長波「………?」
提督「あれ、もしかしてお菓子、わからない?」
長波「お、おう」
提督「おいまじかよ、とんだブラック鎮守府だな、第一」
長波「?」
提督「三日月!喫茶店に行くぞ!」
三日月「はい!棚ぼたです!」
長波「???」
121 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 00:14:46.71 ID:HzT9paLQ0
今日はここまでです。
読んでくれてありがとう
しかしこのスレはどこに向かっているんだ…
俺はほのぼのを書きたかっただけなのに…
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/16(木) 00:30:03.70 ID:SJBiW8bSO
乙!
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/16(木) 05:01:35.46 ID:R3IKqZT+0
長波様もだし大人びてるって言われてる如月や村雨も普通に
マセたクソガk お子様だもの。駆逐艦に手出したらもれなくロリコンやで!
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/16(木) 19:26:36.77 ID:c8gkT0EB0
乙
ロリコンでも有能ならば許されるんやで(適当)
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/16(木) 21:55:35.58 ID:IS/n7Xb4o
憲兵「慈悲はない」
126 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:19:27.84 ID:HzT9paLQ0
なお第五提督は無能だった模様
投下していくやで
127 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:20:24.72 ID:HzT9paLQ0
〜船上〜
長波「なんか、すまないな」
提督「ん?何が?」
長波「いや、さっきの…あーなんだっけか、き、きっ…」
三日月「喫茶店ですか?」
長波「あぁ。なんか美味いもん食べさせてもらったし」
提督「まあただのショートケーキだけどな」
三日月「ケーキも初めてだったんですか?」
長波「そうだな。初めて見たし食った」
提督「ほーん…」
長波「………」
三日月「………」
提督「……しかし、よかったのか?」
長波「何がだ?」
提督「第七鎮守府に来ることだよ。第一鎮守府には姉妹がいるんだろ?」
長波「ああ。……怖い、んだ」
提督「…?何がだ」
長波「提督だ…。あ、貴方じゃないぞ?」
提督「第一のことか?」
長波「ああ。……いや、どうだろうな。提督という存在がなんか…こう」
三日月「トラウマになってしまったのですか」
長波「多分…。…ぅぇ」
提督「ああ、悪い記憶思い出させちまったな。悪い」ポンポン
長波「うぷ…。い、いや、提督のせいじゃない」
三日月「そう言えば司令官は大丈夫なんですね」
長波「提督は、あたしを助けてくれた恩人だからな。本当に感謝してる」
提督「いい、いい。成り行きだしな」
長波「成り行き…?そう言えば提督はなんで第五鎮守府に来てたんだ?軍装でもなかったし…」
提督「…ん、まあそれはお前が落ち着いたら話すとしよう。そろそろ鎮守府に着く」
長波「わかった。…なんか、楽しみだな」
提督「そうか?」
長波「ああ。提督と三日月の話を聞いてる限り、そう思うぞ」
提督「ふーん?まあ普通だと思うけどな」
提督(気丈に振る舞ってはいるが、まだ少し体が震えてるな…。海に出すには時間がかかりそうだ)
128 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:22:22.36 ID:HzT9paLQ0
〜第七鎮守府 夕方〜
提督「ただいま〜」
長月「おかえり。予想より短かったな」
提督「なんだ〜?俺がいない方が嬉しいのか〜?」ワシャワシャ
長月「そうは言っていないだろう…!ええい!頭を撫でるな!」
菊月「風呂が湧いているぞ。入るか?」
提督「おう。菊月も一緒に入ろうぜ」
菊月「バカを言うな…。ん、そいつは…?」
長波「え、えーっと」チラ
提督「ああ。こいつは長波だ。後で詳しく話すがしばらくはうちに所属になる。仲良くしてやってくれ」
長波「あー長波だ。よろしく…?」
菊月「菊月だ、共に往こう…」
長波「……?」
提督「大丈夫、歓迎してるよ。こいつは回りくどいセリフを言う癖があるからな」
長波「そ、そうなのか」
提督「ちなみにこっちが長月な」
長月「よろしく頼む」
長波「お、おう」
長波(この3人を見る限り…睦月型って真面目な奴の集まりなのか…?)
提督「二人とも、全員食堂に集まるように放送してくれ。長波の事を話さなければいけないからな」
長月「あいわかった」
菊月「承知した」
129 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:23:49.21 ID:HzT9paLQ0
〜食堂〜
ザワザワ
提督「はーい皆さんせいちょーう。大事な話がありまーす」
皐月「大事な話!?」
睦月「司令官がとうとうリアルの結婚するのかにゃ!?」
如月「そんな!私を捨てるというの!?」
弥生「おいたわしや…」
ガングート「ほう。その女狐をここに呼び出せ。銃殺刑だ」
金剛「ノー!そんなんじゃぬるいネ!主砲の錆にしてくれマース!」
夕立「ええー!提督さんいなくなっちゃうぽい?」
春雨「そ、そんなぁ!」
龍驤「はよツッコミつれてこい」
龍鳳「あはは…」
長波(…楽しそうだな、こいつら)
提督「はいはい。やめやめ」パンパン
シーーーーン
提督「えー一時的ではあるが、ここ第七鎮守府の仲間に新たな艦娘が加わることになった」
提督「長波、こっちに」チョイチョイ
長波「あ、ああ…」スタスタ
長波「ゆ、夕雲型駆逐艦三番艦、長波だ。よろしくお願いしま…す?」
パチパチパチ
文月「よろしく〜」
瑞鳳「よろしくね〜」
那珂「はいはい!長波ちゃんに質問!」
長波「お、おう。なんだ?」
那珂「なんで長波ちゃんはここに来たの?」
長波「え……」
川内「こら、バカ那珂」
那珂「バカ那珂!?」
川内「あんたは昔から無神経なのよ」
那珂「那珂ちゃんまたなにかやっちゃった?」
提督「…長波、無理しなくていいぞ。ここの連中は優しい奴らだ。隠し事の一つや二つ、笑って許してくれるさ」
長波「………いや、大丈夫だ。これから仲間としてやっていくんだしな。打ち明けて方が気を遣わなくていいだろ?」
長波(…仲間、か。こんな気持ち初めてだな。第一は姉妹でさえも任務中だけの付き合いみたいな感じだったし…)
長波(ここに来てまた少ししか経ってないけど…こいつらからはまるで家族のような雰囲気すら感じる)
提督「そうか。お前が言うなら俺は止めんさ」
長波「サンキューな」
提督「別に礼を言われることじゃないんだがな」
長波「…実は───」
130 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:26:51.27 ID:HzT9paLQ0
長波「─って訳であたしはここに来たんだが…」
榛名「ああ…なんということでしょう…」グス
熊野「大変だったのですね…」グス
神通「憲兵の方が助けに来てくださるまで…辛かったでしょう…」グス
長波「いや…あの中将は憲兵も買収してたな。なんなら憲兵は手伝ってた」
卯月「ぴょん?それじゃ誰に助けてもらったぴょん?」
長波「え?提督だけど…」
神風「なっ!司令官、また勝手に危ないことしたわね!」
提督「い、いや、川内たちも手伝ってくれたし…」
神通「…姉さん?」
川内「うひゃー!違うんだよ!提督がどうしてもって言うから!」
提督「てめっ!てめえノリノリだったじゃねえか!」
長波(提督が第五鎮守府に忍び込んだこと知らなかったのか…)
鳳翔「はぁ…。そういう事をする時は、まず皆と相談すると決めたはずでは?」
提督「いや、まあ、はい。返す言葉も無いというか…」
長波「あ、皆!そんなに提督を責めないでやってくれ
!」
神通「…はあ、仕方ありませんね。今回は長波さんに免じて許します」
提督「お、おお。ありがとう長波」
長波「いや…。で、でもあの時の提督はかっこよかったぞ!」
提督「ん、そうか?」
長波「ああ!あんなにデカい男二人を一瞬で倒しちまって…あれも、その、私を助けるために、やってくれたのだろう…?」ボソボソ
提督「うん?最後なんつった?」
望月(難聴系提督…実在していたのか…!)
長波「な、なんでもない!」
鈴谷「ほっほ〜ん。長波〜いい趣味してんね〜」カタクミ
長波「ちがっ!」
鈴谷「よいよい…。後で提督の趣味好みフェチスリーサイズ、全てを教えてあげよう」ボソボソ
長波「だから、そんなんじゃ─」
熊野「はいはい。変態的な言動はやめてくださいまし。ほら、長波さんから離れなさい」
鈴谷「うわっ!引っ張らないでって!あー長波ー!後でねー!」ズルズル
長波「あ、ああ…」
鳳翔「提督。長波さんの部屋はどうするのですか?」
提督「ん、まあその話はおいおいするとして。長波」
長波「ん?」
提督「まあ…そうだな。よし─」
提督「第七鎮守府へ、ようこそ」
131 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:28:44.10 ID:HzT9paLQ0
ここで
>>1
華麗なミス
スレタイ回収しようと思ったのにぃ!
逆にしてしまった!
ちょっと仕切り直させて!
132 :
>>130訂正
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:29:57.35 ID:HzT9paLQ0
長波「─って訳であたしはここに来たんだが…」
榛名「ああ…なんということでしょう…」グス
熊野「大変だったのですね…」グス
神通「憲兵の方が助けに来てくださるまで…辛かったでしょう…」グス
長波「いや…あの中将は憲兵も買収してたな。なんなら憲兵は手伝ってた」
卯月「ぴょん?それじゃ誰に助けてもらったぴょん?」
長波「え?提督だけど…」
神風「なっ!司令官、また勝手に危ないことしたわね!」
提督「い、いや、川内たちも手伝ってくれたし…」
神通「…姉さん?」
川内「うひゃー!違うんだよ!提督がどうしてもって言うから!」
提督「てめっ!てめえノリノリだったじゃねえか!」
長波(提督が第五鎮守府に忍び込んだこと知らなかったのか…)
鳳翔「はぁ…。そういう事をする時は、まず皆と相談すると決めたはずでは?」
提督「いや、まあ、はい。返す言葉も無いというか…」
長波「あ、皆!そんなに提督を責めないでやってくれ
!」
神通「…はあ、仕方ありませんね。今回は長波さんに免じて許します」
提督「お、おお。ありがとう長波」
長波「いや…。で、でもあの時の提督はかっこよかったぞ!」
提督「ん、そうか?」
長波「ああ!あんなにデカい男二人を一瞬で倒しちまって…あれも、その、私を助けるために、やってくれたのだろう…?」ボソボソ
提督「うん?最後なんつった?」
望月(難聴系提督…実在していたのか…!)
長波「な、なんでもない!」
鈴谷「ほっほ〜ん。長波〜いい趣味してんね〜」カタクミ
長波「ちがっ!」
鈴谷「よいよい…。後で提督の趣味好みフェチスリーサイズ、全てを教えてあげよう」ボソボソ
長波「だから、そんなんじゃ─」
熊野「はいはい。変態的な言動はやめてくださいまし。ほら、長波さんから離れなさい」
鈴谷「うわっ!引っ張らないでって!あー長波ー!後でねー!」ズルズル
長波「あ、ああ…」
鳳翔「提督。長波さんの部屋はどうするのですか?」
提督「ん、まあその話はおいおいするとして。長波」
長波「ん?」
提督「まあ…そうだな。よし─」
提督「ようこそ、第七鎮守府へ」
133 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:31:37.40 ID:HzT9paLQ0
よし、セーフ
この長ったらしい100レスになる前置きが、このスレのプロローグだっのだよ…!
今日はほのぼのネタを1個投下したら寝ます
134 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:32:43.25 ID:HzT9paLQ0
【ある日の夜】
〜第七鎮守府 娯楽室 夜〜
提督「すまんな、遅れた」
ガングート「本当にな。後三分遅れたら銃殺刑にするところだった」
リシュリュー「無理しなくていいのに」
グラーフ「何でもいい。早く始めるぞ」
サラトガ「Let’s play!」
アクィラ「よしよし♪起動しましたよ!」
ウォースパイト「…これ、どうやって使うのかしら?」
三日月「えっとですね。このボタンを押して起動してください」
ウォースパイト「なるほど…。ごめんなさいね。いつもゲームが始まるまではAdmiralがやってくれるの」
三日月「変に甘やかしますからね…」
ガングート「おい。誰か飲み物を」
グラーフ「コーヒーでいいか?」
ガングート「ウォッカだ」
リシュリュー「ワインよ」
ウォースパイト「紅茶を」
サラトガ「コーラ♪」
アクィラ「カプチーノ♪」
提督「7〇p」
三日月「手伝いますよ」
グラーフ「…めんどくさい。全員ビールでいいか」
三日月「えぇ…」
135 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:33:44.26 ID:HzT9paLQ0
サラトガ「序盤は暇ですね…」
グラーフ「なにを言っている。この時間が楽しいんだろう」カチャカチャ
三日月「まあ序盤のアメリカはすることないですからね」
提督「正直このゲームの醍醐味って内政だろ」
ガングート「何を言っている。これは戦争をするゲームだぞ」
リシュリュー「ねえ。ドクトリン研究フランスだけ長くない?ねえ?」
ウォースパイト「…zzZ」
アクィラ「ありゃ。姫様落ちちゃいましたね」
グラーフ「イギリスは忙しい国だと思うのだが…」
提督「まあそいつプレイ時間300超えてるから」
三日月「…もっと出撃させて上げてくだいよ」
提督「正直すまんと思ってる」カチャカチャ
ガングート「それにしても貴様、やけにキーボードを触るな」
提督「…え?そんなことなくない?」
アクィラ「怪しいなぁ〜」
サラトガ「提督?秘密外交はダメ、ですよ?」
リシュリュー「リシュリューだったらいいわよ?」
ウォースパイト「禁輸禁輸」
提督「このタイミングで起きるなよ」
136 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:34:45.32 ID:HzT9paLQ0
\大日本帝国が中華民国に宣戦布告/
\大日本帝国がry/
提督「いざ、全土併合」
グラーフ「おかえり。ファルケンハウゼン」
ガングート「おーおー」
アクィラ「よしよし♪ユーゴスラビアは貰うわね」
リシュリュー「我が国ながら研究長いわね…」
サラトガ「………」
ウォースパイト「Saratoga?」
サラトガ「は、はい?」
ウォースパイト「やけに静かね?」
サラトガ「そんなこと…ないんじゃないかしら?」
ウォースパイト「ふぅん…?私と貴方は?」
サラトガ「い、イチレンタクショウ?」
ウォースパイト「ならいいけれど」
ガングート「そう言えばミカヅキはどの国担当なんだ?」
三日月「満洲国です」
アクィラ「ええ…」
137 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:35:48.95 ID:HzT9paLQ0
\アメリカ自由帝国がアメリカ合衆国に宣戦布告/
ガングート「…ん?」
グラーフ「……ん?」
リシュリュー「…ん?」
アクィラ「あら…?」
ウォースパイト「…!?wait!wait!Saratoga!?」
サラトガ「…だって、誘われたものですから」
\アメリカ自由帝国は大東亜共栄圏に加盟した/
ガングート「大東亜共栄圏(迫真)」
グラーフ「訳がわからない」
リシュリュー「もうこの時点で大東亜共栄圏成立ね」
アクィラ「私はアルバニアをもらうわねー」
三日月「マイペースですね」
サラトガ「よし、全土併合っと」
提督「サラトガー。中国戦線来てー」
サラトガ「はーい。今行きまーす」
ウォースパイト「これまずくないかしら?」
グラーフ「おい、チェンバレン。チェコよこせ」
アクィラ「よこせー♪」
リシュリュー「…ウォースパイト」
ウォースパイト「リシュリュー、貴女だけは…」
リシュリュー「背に腹は変えられないのよ」
\フランス・コミューンがコミンテルンに加盟/
ウォースパイト「Oh my God…」
138 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:36:18.03 ID:HzT9paLQ0
グラーフ「おい、そろそろアシカ作戦するぞ」
アクィラ「見て見てグラーフ!アクィラが出来たわ!」
グラーフ「そうか。よかったな」
ウォースパイト「……もう、これしか」
提督「…!?ブッフォwwww」
サラトガ「提督!?どうされました!?」
三日月「サラトガさん。イギリスの勢力図を」
サラトガ「……。oh…red…」
グラーフ「ふむ…。三方面作戦か」
アクィラ「いや、まずくないかしら」
三日月「大丈夫ですよ。アクィラさん。大東亜共栄圏と枢軸陣営はズッ友ですから」ボソボソ
アクィラ「本当?よしよし♪それなら安心ね」ボソボソ
提督(こいつわかりづらく酔ってるな)
ガングート「いつのまにかコミンテルンが大所帯になっているな」
139 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:36:50.78 ID:HzT9paLQ0
グラーフ「行くぞ。ガングート」
ガングート「ああ。来い!」
\独ソ戦だよ!/
ウォースパイト「いくわよ!リシュリュー!」
リシュリュー「何だかんだノリノリね…」
アクィラ「ひーん!弱小国にはつらいよー!」
グラーフ「貴様がリビアの開発とかしてるからだろ!」
アクィラ「あ、リビアに防衛隊配置するの忘れてたわ」
グラーフ「ばっ!スエズを確保するためには必要な土地だぞ!」
リシュリュー「…?いえ、防衛師団いるけど」
ウォースパイト「本当ですわね。でもこれ、イタリアの国旗じゃないわよね?」
グラーフ「…?どこだこの国は」
三日月「私です」
アクィラ「!?」
グラーフ「!?」
ウォースパイト「!?」
リシュリュー「!?」
提督「草」
140 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:37:31.76 ID:HzT9paLQ0
三日月「ウラジオストク落ちました」
ガングート「あ」
ウォースパイト「ちょっと?何をやっているのかしら」
ガングート「そう言えば今回は中立条約を結んでいなかったな…」
提督「乗り込めー」
サラトガ「わー」
ガングート「おい!なんで満州にアメリカ戦車師団がいるんだ!」
提督「戦車作るのきついし」
グラーフ「Admiralよ、なんだその造船所の数は」
提督「軍需工場とか作らずに全部これに工場あてた」
リシュリュー「もう守る必要のある海はないのよ!?」
提督「超大和型の浪漫を知らんのか!」
三日月「これ4ですからね。いつまで2の感覚なんです?」
141 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:39:11.06 ID:HzT9paLQ0
ウォースパイト「オランダに上陸よ!」
グラーフ「くっ!上陸地点を見誤ったか!」
アクィラ「?でも防衛師団あるじゃない」
リシュリュー「あら、本当ね」
グラーフ「…?私のではないぞ」
ガングート「これはどこの国だ…?」
三日月「私です」
グラーフ「貴様どこにでもいるな!」
ウォースパイト「あー…。中国大陸の沿岸部以外はミカヅキに渡したのね?」
提督「ここ人口ガッポガッポだからね」
サラトガ「提督、レンドリースです」
提督「サンキューサッラ」
ガングート「やめてくれないか(切実)」
142 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:39:37.50 ID:HzT9paLQ0
ウォースパイト「相変わらずアメリカの工業力は桁外れね。ソ連、イギリス、フランスを同時に相手とるなんて」
リシュリュー「…ああ!またアメリカ艦隊だわ!」
サラトガ「ふふふ…」
提督「ファシストアメリカはやばい」
三日月「あ、ソ連の輸送船沈めました」
ガングート「何故満州が潜水艦を作ってるんだ!」
アクィラ「スエズ落ちました〜♪」
リシュリュー「ちょっと、ウォースパイト」
ウォースパイト「アフリカ戦線に手が回せないのよ…」
提督「シリア到着」
ガングート「何!?」
ウォースパイト「ちょっと、リシュリュー?」
リシュリュー「いやいや誰が日本陸軍がシリアに来ることを予想出来るのよ!」
提督「Foo↑」
ガングート「ちょ、待て!戦線が広すぎる!」
アクィラ「ソ連がそんなこと言うなんて相当よね」
143 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:40:12.35 ID:HzT9paLQ0
グラーフ「パリは貰ったァ!」
提督「パリは燃えているか?」
三日月「戦略爆撃機で燃えてますね」
リシュリュー「この私が…降伏…?」
ガングート「何故満州が戦略爆撃機を持っているんだ!」
サラトガ「レンドリースを」
ウォースパイト「次からはアメリカ抜きでやりましょう」
サラトガ「!?」
提督「ほーれ、おじさんエディンバラに上陸しちゃうぞ〜」
ウォースパイト「あ」
グラーフ「これは勝負あったな」
144 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:40:45.98 ID:HzT9paLQ0
ガングート「負けた…か…」
リシュリュー「私もファシストになれば良かったわ…」
ウォースパイト「……想像するだけで嫌ね…」
三日月「いや、今回のプレイも大概だったと思うんですけど…」
提督「サラトガ〜。いいプレイしてくれたな」ナデナデ
サラトガ「はい!お役に立てたのなら嬉しいです!」
ガングート「…もうあいつほぼ売国奴だろ」
ウォースパイト「私が来た頃にはもうAdmiralにべったりだったわね…」
リシュリュー「はぁ…いいわね…」
三日月「明日は休みですが、もうそろそろ寝ましょう」
グラーフ「そうだな。もう日が昇ってきた…」
アクィラ「あらほんと…」
提督「今から寝れるか!付いてこい!WOWsの時間だ!」
ウォースパイト「無理です。寝ます」
サラトガ「はーい♪」
アクィラ「よしよし♪イタリア艦なら任せてね」
グラーフ「実装されてないぞ」
アクィラ「」ガーン
ガングート「ソ連で海軍のゲームをするのはつまらん」
リシュリュー「軍艦が何か言ってるわよ…」
提督「ああああああああぁぁぁ魚雷があああ!」
サラトガ「提督ー!」
三日月「…おやすみなさい」
完
145 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/16(木) 23:41:43.26 ID:HzT9paLQ0
今日はこれまで
みんなもHoi4、買おう!
感想やネタをくれるとありがたいです。
では、おやすみなさい
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/17(金) 01:17:49.17 ID:RtfnvB5n0
おつつ
戦略シミュレーションストラテジーは苦手
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/17(金) 06:56:24.08 ID:ddP1sT0Do
乙
CiVならやってた
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クオリティの高いサービスを貴方に
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