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【艦これ】提督「ようこそ、第七鎮守府へ」
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1 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:00:23.24 ID:lArptR410
コンコン
三日月「司令官、午後の仕事をお持ちしましたよ」
提督「おう、ごくろーさん」カタカタ
三日月「…何をなさってるのですか?」
提督「…いやお前今執務時間だぜ?そんな時に俺がパソコンしてるってことはお前、仕事だろ?」ティーンティティン
三日月「今の音は?」
提督「お、研究終わった。やーっと中戦車の生産が…って、あ」
三日月「司令官?執務中のhoiは禁止の約束では?」
提督「ま、まあそりゃ執務中だったらそりゃ問題だけど?見ろよこの資料の束」
三日月「………。ここ、間違えてますよ」
提督「え?まじ?」
三日月「はい。あとこことここも。あぁ、ほらここも。……ってここはやってすらないじゃないですか!もう!1週間はパソコン没収です!」
提督「えー!そんなぁ…」
三日月「そんな声出してもダメです。1回お灸を据えます」
提督「ちぇー。……三日月」
三日月「はい」
提督「今日何曜日?」
三日月「水曜日です」
提督「前回はいつだったか」
三日月「先週の火曜日です」
提督「…じゃあ今日あたりに来てもおかしくないか。…今日夜当番誰だっけ」
三日月「鈴谷さんと川内さんですね」
提督「んあー。その二人なら大丈夫か。まあ三日月も警戒しといてくれ。金剛と榛名に会ったら、一応言っといて」
三日月「了解しました。……まぁ取り敢えず、今日の分の仕事はしっかりしてくださいね」
提督「ういーっす…」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1557061222
2 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:01:49.87 ID:lArptR410
〜夜〜
鈴谷「ふぁ〜。ねっむ…」
川内「なんでさー。テンション上がらない?夜だよ?夜戦だよ?」
鈴谷「鈴谷は川内みたいに夜戦バカじゃないのー」
川内「誰が馬鹿だー!」
鈴谷「ねぇ、それより聞いた?三日月からさ」
川内「え?あー今日がそろそろかもって?」
鈴谷「そーそー。まーじめんどいし」
川内「ねー。そもそも私たち艦娘だよね?」
鈴谷「今更どーしたの?」
川内「いや、なんでこんな物持ってんだろうなってね」アサルトライフル
鈴谷「それこそ今更だし。そもそも私たちここ古参でしょ?」
川内「まあね。でもなんか今ふと気になっちゃって」
鈴谷「…まあ、提督のためっしょ。鈴谷はそう思ってるよ」
川内「…そうだね。私も。まあいいや。今日の司令塔誰だっけ?」
鈴谷「えーっと、龍驤だったかな」
川内「そ。んーそれにしても暇だね」
鈴谷「そう?いいんじゃない?夜の海ってのも」
川内「え…。鈴谷ってそういう感性持ってたんだ…」
鈴谷「ちょっ!どういう意味だし!」
川内「いやだってさぁ…」
3 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:02:58.99 ID:lArptR410
鈴谷「あ!川内、あれ…」
川内「んー?…あ、ほんとだ。来ちゃったかー…」
鈴谷「ま、やるしかないっしょ。川内は龍驤に連絡しといて。私が見とく」
川内「了解ー。龍驤?龍驤?」
龍驤『なんやどうした?問題か?』
川内「うん。侵入者だよ」
龍驤『あー三日月の言う通りやな。それで?どれくらいなんや?』
川内「鈴谷」
鈴谷「んーっと、四隻だね」
川内「四隻だってさ」
龍驤『そか。なら金剛と榛名をそっちにやるわ』
川内「了解っと」
龍驤『じゃあウチは司令官に伝えてくるから。後は頼んだで』ブチッ
川内「任せて。鈴谷いける?」
鈴谷「川内こそ。ちゃんと弾入ってる?」
川内「もちろん。即効睡眠薬入りの弾、ちゃんと入ってるよ」
鈴谷「よーし、じゃあやりますか」
カンカンカンカン
川内「お」
鈴谷「提督起きたね」
川内「一週間ぶりだねー。戦闘態勢の鐘」
鈴谷「ま、私たちが先鋒な訳だし、今のうちに行くよ」
川内「ラジャー!夜戦だあああ!」
鈴谷「じゃあ鈴谷は後ろで援護するから、頼むよー」
川内「ひゃっほー!」
鈴谷「聞いてないし…。ま、いっか」パパパパパパ
4 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:04:07.43 ID:lArptR410
侵入者A「うお!撃ってきたぞ!」
侵入者B「うわあ!」
侵入者A「な!大丈夫か?」
侵入者B「あ、ああ…。だけど、急に、ねむ、く…」バタ
侵入者C「チッ!あいつらが撃つのは中に睡眠薬が入っている弾だ。殺傷性は無いが着弾するとすぐに効いてしまう」
侵入者A「な、なるほど。おい!どこから撃たれた!」
侵入者D「ひ、一人は南から、しかしもう一人がわかりません!」
侵入者C「とりあえず、場所が分かってる方を…!ウッ…!」zzz
侵入者A「隊長!ちくしょう、どこ、か、ら…」zzz
侵入者D「先輩!?く、くそ、どこだ!第七の艦娘め!」
川内「ここだよ」パン
侵入者D「んな!う、うぅ…」zzz
川内「一隻目クリア」
龍驤『了解や。じゃあ三隻目の方にいる榛名を援護したってや。ちょいと数が多い』
川内「りょーかーい」
金剛『二隻目クリアデース!』
龍驤『了解や。じゃあ金剛は─』
5 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:06:02.56 ID:lArptR410
榛名「ありがとうございます、川内さん。助かりました」
川内「いいっていいってー。それで龍驤、こいつらどうすんの?」
龍驤『あー今司令官が向かってるわ』
川内「ほいほい、りょーかい」
金剛「それにしても最近数が少ないデスネー」
鈴谷「そうだねー。もう飽きたんじゃない?」
榛名「油断は禁物ですよ、鈴谷さん」
鈴谷「榛名は相手が深海棲艦でも人間でも同じだねー。お、提督だ」
提督「よう。今夜はどうだった?」
鈴谷「なんかいつもより弱かったし」
提督「あっそう。おい、起きろ」バシバシ
侵入者C「…ん、んん。なっ!?」
提督「起きたか?」
侵入者C「くっ…。俺は何も喋らんぞ!」
川内「はいはい。失礼っと。お、少尉さんだね」
侵入者C「この…!大将殿に楯突く不届き者め!絶対その性根をへし折ってやるからな!」
提督「はいはいっと…。それよりお前、口の利き方に気を付けろよ」
川内「そーだそーだ。提督は少将なんだぞー!」
侵入者C「貴様らァ…!」
提督「まあいい。どうせ今回もあの大将殿の差し金なんだろ。お前らは帰っていいぞ。…あ、身体中縛られてるだったな。こら失敬」
侵入者C「絶対に殺す…!」
提督「はいはいっと。取り敢えずお前ら、こいつら船に乗せて」
鈴谷「ほいほいっと」
提督「ほれ、明石特製『勝手に輸送マン』だ」カチャ
金剛「じゃあ出発ネ!」
提督「無事に帰れるといいな」
鈴谷「ドナドナド〜ナドーナ」
侵入者C「覚えてろぉぉおぉおぉおおお!」ブーーーン
鈴谷「…一応ライフルあるけどどうする?」
提督「ああ。魚さんが起きてしまうからな。やっとけ」
鈴谷「り」パァン
侵入者C「んぐ…zzz」
6 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:07:14.46 ID:lArptR410
三日月「司令官」
提督「おう。こっちは終わったぞ」
三日月「はい。別方面からの侵入もありませんでした」
提督「そうか。じゃあ寝よ寝よ。皆おつかれー」
金剛「good night!」
榛名「はい。おやすみなさい」
川内「鈴谷、夜戦は!?」
鈴谷「まーもうオールでもいっかー。はいはい、やるよー」
川内「よっしゃあ!」
三日月「程々にして下さいね」
7 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/05(日) 22:08:29.76 ID:lArptR410
最近艦これのss減っちゃいましたね
そんな流れに逆らっていく艦これスレです
良ければ見てね
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/05/05(日) 23:52:31.83 ID:PaAopM0TO
はよ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/06(月) 08:59:45.24 ID:ugrEU6gBo
はよ
10 :
◆sA2CpGLy66
[sage]:2019/05/06(月) 20:24:33.56 ID:xIvMY9ca0
22時くらいに投下します
11 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:52:48.00 ID:xIvMY9ca0
遅れました
今から投下しますー
12 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:54:03.32 ID:xIvMY9ca0
【潜入作戦】
神通「提督、失礼します」ガチャ
提督「はいよ」
神通「第二艦隊帰投しましたので、報告に」
提督「頼んだ」
神通「はい。今回は東方海域へと偵察を目的に出撃しました。結果、小規模の敵水雷戦隊と戦闘し、勝利」
提督「被害は?」
神通「ほぼ無傷です」
提督「そうか。ご苦労さん。上がっていいぞ」
神通「はい。失礼します」ガチャ
提督「…はぁ〜」
三日月「どうしたんですか?」
提督「いや、相変わらず敵少ないと思ってな」
三日月「それはずっと前からじゃないですか」
提督「辺境だよな〜。ここ」
三日月「平和なのはいい事ですよ」
提督「でもお前、本州の奴らの方が仕事多いってどういうことだよ」
三日月「それも昔からですよ。ほら、まだ執務が溜まってますよ」
提督「相も変わらずつまらん書類ばかりだ…。お前も出撃したいだろ?」
三日月「出撃がないのはいいことじゃないですか」
提督「それは違うな。ここらの海域の任務も第一のやつらが請け負ってるからだ。お前も知ってるだろ?」
三日月「…」
提督「ったく。大将殿が誰を寵愛しようが勝手だが、こっちの任務を第一に回すのはどーも納得いかん。そのせいでこの鎮守府は成果があげられないんだ…」
三日月「…では、行くんですか?」
提督「ああ。ただ第一に行くのは久々だし、あそこには内通者がいない」
三日月「誰か呼びますか?」
提督「それも考えたが…。今回はお前1人で大丈夫だろ」
三日月「わかりました。じゃあ川内さんに夜の間を任せましょう」
提督「ああ。…取り敢えず、書類やるか…」
13 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:55:14.85 ID:xIvMY9ca0
〜夜 第一鎮守府〜
提督「…ふう。遠路はるばるウン時間。どうだ三日月?」
三日月『第一鎮守府、潜入成功しました』
提督「相変わらずザルな警備だな…。まあそれも元帥様のお陰なんだが」
三日月『それでは、執務室に向かいます』
提督「おう。今日は前回ここに潜入した時に型を取った鍵があるが…流石に次は変えてるだろうなぁ」
三日月『現在ロビーにいます。2階に向かいます』
提督「ん。…この時間は夜の見廻りをしてる艦娘がいてもおかしくない。慎重にな」
三日月『はい。…執務室到着。鍵をあけます』
提督「人影は?」
三日月『なしです。金庫を発見しました。開けますね』
提督「ああ。こっちでも廊下を監視してる」
三日月『……』カチャカチャ
提督「ん。まずいぞ三日月。見廻りだ」
三日月『…誰、ですか?』カチャカチャ
提督「秘書艦様だな。出撃が無くて暇と見える」
三日月『いくら大和型の皆さんと言っても資源は第一鎮守府へと優先的に回ってますから、なに不自由無く出撃出来てますよ』カチャカチャ
提督「ふん。…知ってるさ。そろそろ執務室に行くぞ」
三日月『どうしますか?』カチャカチャ
提督「落としておいた方がいいんじゃないか?顔は見られるなよ」
三日月『わかりました』
14 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:56:22.34 ID:xIvMY9ca0
大和「…」ガチャ
三日月「………」
大和「…執務室よし、と」
三日月「……」パァン
バタ
大和「…zzz」
三日月「ターゲットクリアです」
提督『よくやった。それでは金庫を…』
三日月「…開きました」
提督『よしよし』
三日月「ありましたね。南西諸島付近を通る敵輸送船団の襲撃…通商破壊ですね。元々は第七鎮守府担当の任務と記されてあります」
提督『どうせ第七鎮守府に横線書いてご丁寧に判子押して第一鎮守府って書いてあるんだろ?全く南西諸島なんてうちの方が近いのによ…』
三日月「ではこれを持ってそちらへ」
提督『ああ。元帥殿の判子は俺が持ってるからな。帰りの船の上で押すか。こっちで監視カメラの記録は消しておく』
三日月「……元帥さんには頭が上がりませんね」
提督『………さてな。ほら、さっさと撤収だ撤収』
三日月「了解しました」
15 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:57:51.34 ID:xIvMY9ca0
〜翌日 第七鎮守府〜
三日月「整列!」
ザザッ
提督「よし、朝早くからご苦労。これより朝礼を始める。まず今日の任務だが…久しぶりにまともな任務だ!」
蒼龍「おー」
瑞鳳「それ本当にうちの任務なのー?」
提督「無論だ。ここをよく見ろ」
瑞鳳「んー…?いや第一鎮守府って書いてない?」
蒼龍「でもその上に第七鎮守府って書いてあるね」
龍驤「…相変わらず上はぐっちゃぐちゃやな」
那珂「どういうこと?」
龍驤「元々この任務はうちに任せられる予定やったけど、上の誰かが反対したんやろ」
蒼龍「そうそう。それでまた誰かがやっぱりこれは第七鎮守府の任務だーって言ったのよ。このパターン多いよねぇ」
那珂「大変だねー」
龍驤(まあ昨日司令官と三日月の姿が無かったし…そういうことやろな)
提督「はいはい静かに。編成発表するぞ」
16 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 22:59:25.28 ID:xIvMY9ca0
神通『提督、こちら神通です』
提督「ああ。聞こえてるぞ」
神通『敵通商部隊を捕捉しました。これより攻撃を開始します』
提督「了解だ」
ジリリリリ
提督「ん」ガチャ
第一鎮守府提督(以下第一)『貴様、私が何故こうしてわざわざ貴様と話しているかわかっているだろうな』
提督「知らん。俺は今作戦中で忙しいんだ。後にしてくれないか?」
第一『聞くが、その任務の内容は?』
提督「南西諸島付近の敵通商部隊への襲撃だが」
第一『…その任務に関する書類は第一鎮守府内の金庫に入ってあったはずなんだが』
提督「するとなんだ。俺がお前の任務を横取りしたとでも言いたいのか?」
第一『そうだな。それに夜間の見廻りをしていた大和が金庫のある執務室で寝ていた』
提督「そちらの秘書艦様はお疲れのようだ。ちゃんと休みを与えているか?」
第一『……その書類には大将殿の判が押されているはずなのだが』
提督「俺の手にある書類には元帥のハンコが押されてるぞ?」
第一『ちっ…。貴様がいくら元帥殿から目をかけられているといっても限度というものがあるぞ』
提督「そうか。忠告感謝する」
第一『次はないぞ』
提督「そう言えばお前の鎮守府では任務に関する資料が度々紛失しているそうだな。気をつけろよ」
第一『……』ガチャン!
提督「うっせ…」
三日月「第一鎮守府の提督さんですか?」
提督「ああ。全く、毎回毎回ご丁寧に電話してきやがる。ご苦労なことだ」
三日月「仕方ありませんよ。任務に関する資料が消えてるんですから」
提督「ふん。だったらもっと鎮守府内の警備を良くしろってんだ」
三日月「………」
提督「何か言いたそうだな」
三日月「いえ、なんでもありません。それより仕事が溜まってますよ」
提督「は〜めんどくさ…」
【潜入作戦 完】
17 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/06(月) 23:01:31.88 ID:xIvMY9ca0
今日の投下おしまい
続きはまた明日で
次回は所属してる艦娘をババっと紹介
18 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:33:45.13 ID:Nba4BfHv0
投下するぜいぇあ
19 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:35:04.14 ID:Nba4BfHv0
【ある日の昼下がり】
〜 第七鎮守府食堂前 昼〜
龍驤「はー食った食った」
蒼龍「そうだねえ…。ね、龍驤ちょっと散歩しようよ」
龍驤「散歩?どこに」
蒼龍「んー鎮守府内でいいよ。取り敢えず体を楽にしたい」
龍驤「食いすぎや」スタスタ
蒼龍「いやー今日のお昼ご飯美味しかったじゃない。担当誰だっけ?」スタスタ
龍驤「…川内やったような」
蒼龍「あーあの子意外と料理上手いよね」
龍驤「ほーやな」
蒼龍「お、中庭で睦月型達の子が遊んでるよ」
龍驤「飯食ったばっかやん、元気やなぁ。何してるん?」
蒼龍「野球してるねー」
龍驤「ほぉー」
蒼龍「あれ?一人いなくない?」
龍驤「三日月やろ」
蒼龍「あー秘書艦だったね」
龍驤「秘書艦筆頭忘れるとか、飯食い過ぎで頭もおかしなってるやん」
蒼龍「ちょっと忘れてただけですー」
龍驤「ほんまか?」
蒼龍「ほんとよ、ほんと。にしても、姉妹っていいねぇ」
龍驤「そうか?色々面倒くさそうやけどな」
蒼龍「あ、私たちさ、結構歳近いし…」
龍驤「嫌やで、うち。こんなデカい妹」
蒼龍「えー?身長はほら、姉さん軽空母だし」
龍驤「もう始まってんのかいな。それにうちが言ってるのは…ええわ、悲しくなる」
蒼龍「?」
20 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:36:18.78 ID:Nba4BfHv0
鈴谷「おっすー。何してんの?」
熊野「ごきげんよう」
龍驤「ん、散歩や散歩」
鈴谷「さんぼぉ?」
蒼龍「そうそう。昼ご飯食べすぎちゃってね」
熊野「川内さんは料理がお上手ですからね」
鈴谷「そー?鈴谷のカレーの方が美味しいよ?」
熊野「はいはい。では、お二方、ごきげんよう」
蒼龍「うん。この後なにかあるの?」
鈴谷「神風型の子たちと演習ー」
龍驤「キミらと?睦月型やなくて?」
鈴谷「そー。神風は望月に予定があるって断られたって」
龍驤「ほぉん。あそこで遊んでるけどな」
鈴谷「え?…遊んでるじゃん!予定って野球のことー?」
蒼龍「まあまあ、姉妹で集まるのもいいんじゃない?」
鈴谷「はぁ…」
熊野「まあ、引き受けた以上、断る訳にはいきませんわ。いきますわよ、鈴谷」
鈴谷「はいはーい。じゃねー」
熊野「ごきげんよう」
蒼龍「頑張ってねー」
龍驤「ほななー」
蒼龍「…もうちょっと歩いていい?」
龍驤「…食いすぎや」
蒼龍「あはは」
21 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:37:27.19 ID:Nba4BfHv0
蒼龍「ありゃ、いつの間にか娯楽室だね」
龍驤「ん、もうそんな歩いたんか」
蒼龍「誰かいるのかなーっと」
グラーフ「む、蒼龍に龍驤か。こんにちはだな」
龍驤「おっすー」
蒼龍「うん、こんにちは。グラーフは何してるの?」
グラーフ「先程ここに呼ばれたのだ」
蒼龍「ふーん。誰に?」
グラーフ「サラトガだ」
蒼龍「へ、へぇー…」
蒼龍(え、え、どういうこと?仲良いの?)
龍驤(さてなぁ…?決闘かもしれへんな)
蒼龍「え、えっと…サラトガちゃんと何するの?」
グラーフ「ん?ああ、度々ここに集まっているんだ」
龍驤「集まる?集まってなにしてんねん」
グラーフ「特に決まっている訳ではない。茶を飲んだり話をしたり…こんなところだ」
龍驤「二人きりでか?」
グラーフ「いや、あと3人程いるな」
龍驤「ほぉーん…。何はともあれけったいなメンツやな」
ガングート「ん?遅かったではないか、貴様。待ちくたびれたぞ」
グラーフ「ああ。すまない、この二人に会ってな。少し話を」
蒼龍「え、えー…」
龍驤「……けったいな、メンツやな…」
ガングート「おお、貴様らも一緒に来るか?今日は提督の勧めのゲームをやろうと思っているのだ」
蒼龍「い、いやー遠慮しとこうかな…」
ガングート「む、そうか?アクィラもリシュリューも喜ぶと思ったのだが」
グラーフ「まあ私たちは毎日この時間にここにいる。気が向いたら顔を出すといい」
蒼龍「う、うん。またねー…」
蒼龍「…意外と、仲良さそうだったね」
龍驤「しっかしサラトガとアクィラは平気そうやが、ガングートとか暴れたりせえへんのか…?」
龍驤「ま、うちの司令官がなんかしたんやろ」
蒼龍「大丈夫かなぁ…?」
龍驤「さあな」
22 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:39:05.96 ID:Nba4BfHv0
蒼龍「ふーこうやって見る海もいいねぇ」
龍驤「海なんか毎日見とるやろ?」
蒼龍「それとは違うのよ。まあ龍驤にはわかんないかー」
龍驤「あ?喧嘩売っとんのかいな」
蒼龍「お、遠征帰りかな」
龍驤「聞けや」
神通「あ…蒼龍さん、龍驤さん、お疲れ様です…」
蒼龍「そっちこそねー。遠征?」
春雨「は、はい…。本土からこの島に物資を運ぶ輸送船の護衛、です」
村雨「それにしてもここから本土遠すぎよね〜。肩凝っちゃった」
夕立「わかるっぽい〜」
龍驤「あぁん?」
蒼龍「はいはい。じゃあゆっくり休んでね〜」ヒラヒラ
神通「はい…お気遣い、ありがとうございます…」
23 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:40:15.53 ID:Nba4BfHv0
蒼龍「それにしても改二になっても遠征なんて神通ちゃんは大変だねー」
龍驤「しゃーないやろ。うちに巡洋艦は六隻、そしてその内三隻は航空巡洋艦そしてたまに軽空母そして魚雷ガン積み。改二やろうがなんやろうが軽巡洋艦は遠征に引っ張りだこや」
蒼龍「その内一人は夜戦専門、もう一人は地方巡業なんて嫌だっていうアイドルだもんねー。神通ちゃんも大変だ」
龍驤「…それにしても、結構歩いたやろ」
蒼龍「そうだね。体は軽くなったかな。どう?このあと演習とか」
龍驤「いーやーやー。めんどくさい」
提督「お、丁度いいな」
蒼龍「わ、提督。それに三日月ちゃんも」
三日月「はい、こんにちは」
龍驤「…それで?丁度ええってのは?」
提督「いやなに、神風たちが空母護衛の演習をしたいと言ってたんでな。あいつらがここに来てそこそこ経つが、まだ睦月型との実力の差は大きい」
蒼龍「おーいいじゃない、付き合ってあげましょうよ、龍驤」
龍驤「あーっと、ウチ用事思い出したわ」
提督「そんなこと言うなよ龍驤。……頼むぜ」
龍驤「……わーったわーった。やりゃあええんやろ。その代わり今日付き合えよ」
提督「はいはいっと。じゃあ演習場に行ってくれ」
龍驤「あいあいっと。行くで蒼龍」
蒼龍「りょうかーい。またね三日月ちゃん」
三日月「はい。演習頑張って下さいね」
龍驤「はー一仕事するとするかー」
蒼龍「夜ご飯楽しみねー」
龍驤「食ったばかりやろうが…」
【ある日の昼下がり 完】
24 :
◆sA2CpGLy66
[saga]:2019/05/07(火) 19:42:01.60 ID:Nba4BfHv0
今日の投下おしまいです〜
感想とかネタくれると嬉しいです〜
ではまた明日
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/07(火) 23:11:51.45 ID:hrE8Sf2bO
乙!
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