サトシ「アローラ地方…久しぶりだな」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

47 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 22:16:35.44 ID:GALmtwePO
リーリエの部屋

リーリエ「どうぞ、汚いところですが」ニコッ

シロン「コーン!」

ゴチャッ

サトシ(うげっ……本当に汚い……そして臭い…)

ピカチュウ「ビガァ!!」オエッ

サトシ(昔のリーリエの部屋の面影もないよ……これじゃあまるでゴミ屋敷…リーリエ…部屋を片付ける暇もないくらい忙しいのかな?)

リーリエ「テキトーに座ってください」ニコッ

サトシ(テキトーって……どこに座ればいいんだ??)キョロキョロ

スイレン「やっぱりリーリエの部屋はいい!実家のような居心地!」ボスッ

ナギサ「ブイッ」ボスッ

サトシ(おいおい嘘だろスイレン)

サトシ「ね、ねぇ…リーリエ……その……リーリエってエーテル財団の名誉会長なんだよな……?」

リーリエ「はい!そうですよ?」ニコッ

サトシ「だ、だよな?(やっぱり……部屋を片付ける暇もないくらい忙しいんだな…リーリエ)」ハハハ

スイレン「て言っても、名前だけ」

サトシ「へ?」

スイレン「リーリエママ、家のお母さんと違って激アマ!リーリエの仕事はお部屋で部屋でネトゲやったり、ポケちゃんねるでクソスレ立てやレスバすること!」

サトシ「………どういうこと……?」

スイレン「つまり、実質ニート!」ビシッ

ナギサ「ブイッ!」ビシッ

サトシ「……リーリエがニー……」

リーリエ「スイレンと一緒にしないでください!」

サトシ、スイレン「!」

リーリエ「論理的結論から言いますと、私はちゃんとお母様からお給料をもらっています!」

シロン「コーン!」グルル

スイレン「給料って……それ、リーリエが何かほしい時にねだったら貰える、ただのお小遣い!」

リーリエ「ち、違います!お母様は私にお金をくれるとき、ちゃんと"リーリエ、お給料よ?"っていいますもん!」プクー

スイレン「そ、それなら私だって!立派に自宅芸備線隊の隊長やってる!ボランティアで!」

リーリエ「スイレン。論理的結論からいいますと、それはただのニートです」ニコッ

ギャー ギャー

サトシ「……………」ポカーン

ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
48 : ◆JJ3YoLBgLc [sage]:2019/05/05(日) 22:19:06.34 ID:GALmtwePO
>>47
訂正
スイレン「リーリエママ、家のお母さんと違って激アマ!リーリエの仕事はお部屋で部屋でネトゲやったり、ポケちゃんねるでクソスレ立てやレスバすること!」


スイレン「リーリエママ、家のお母さんと違って激アマ!リーリエの仕事はお部屋でネトゲやったり、ポケちゃんねるでクソスレ立てやレスバすること!」
49 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 22:37:16.57 ID:GALmtwePO
マーマネ「リーリエ!はい、これ!」スッ

リーリエ「いつもありがとうございますマーマネ!キレイな花束と……これは……?」パカッ

マーマネ「この間宇宙に行った時に見つけた宝石だよ!リーリエに似合うと思ってさ?」ニコッ

リーリエ「そうですか……ありがとうございます!その辺に置いておいてください」ニコッ

マーマネ「うん!(やった!リーリエが喜んでくれた……!)」

サトシ「リーリエ……せっかくマーマネが頑張って宝石と花束持ってきてくれたのに…ちょっとそっけなくないか?」

スイレン「リーリエに悪気はないと思う。でもリーリエ……今はネトゲとポケちゃんねるに夢中。たぶん一分一秒でも惜しい状態だと思うから…」

サトシ「そ、そうなの……?」

マーマネ(リーリエが喜んでくれるなら……たとえ火の中水の中草の中さ!)

マーマネ「次は……何をプレゼントしようかな?」ニコニコ

トゲデマル「マキュキュ」

スイレン「それに、喜んでるみたいだし。マーマネも」

サトシ「マーマネ……」

ピカチュウ「ピカァ……」
50 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 22:45:06.47 ID:GALmtwePO
リーリエ「スイレン!ちょっと見てください!」チョイチョイ

スイレン「リーリエ……またポケちゃんねるにクソスレ立てたんだ……」ハァ

リーリエ「それがですね?私が立てたこのスレの……」プププ

スイレン「! おぉ!早朝から今まで顔真っ赤怒涛の書き込み!この人、確実にニート!」プププ

リーリエ「スイレンもそう思いますか?スイレン!スマホの準備を!」

リーリエ「論理的結論からいいますと、二人でニート煽りしてやりましょう!」プププ

スイレン「オッケー!」スッ

ワイワイ

サトシ「……………」

サトシ「……………」チラッ

マーマネ「次は………思いきって宝石を指輪に加工しちゃおっかなー?」ホワーン

トゲデマル「マキュキュ♪」

サトシ「ハァ……」

ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
51 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 22:53:44.32 ID:GALmtwePO
サトシ「……ん?」チラッ

ペットボトル「」

サトシ「なんだこれ?ラベルが貼ってないペットボトルに黄色い液体……エーテル財団で新作のジュースでも開発したのかな?」

ピカチュウ「ピガッ!?」ギョッ

サトシ「ねぇリーリエー!このペットボトルなに……」

リーリエ「!? ちょ、ちょっとサトシ!!」ガタッ

サトシ「」ビクッ

リーリエ「な、何を持っているんですか!!この変態!!最低です!最低すぎです!!」

シロン「ゴォン!!」グルル

サトシ「いっ!?」ビクッ

マーマネ「サトシ!サトシがそんな人だったなんて……見損なったよ!!」

マーマネ「リーリエ、安心して!僕がサトシからリーリエを守るから!」キリッ

トゲデマル「マキュキュ!」プンプン

サトシ「ちょ、ちょっと待ってよ!何がなんだか……」

スイレン「………………」ギリリ

サトシ「……………いだっ!!」ビクッ

サトシ「な、なにすんだよスイレ……」チラッ

スイレン「……サトシ、言ったよね……?浮気は絶対に許さない!!」ギロッ

ナギサ「イッブイブイ!!」

サトシ「ヒイッ」ゾクッ

ピカチュウ「ピカァ……」
52 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 23:04:23.51 ID:GALmtwePO


ショッピングモール

ワイワイ

サトシ「……………」トボトボ

スイレン「…………」トボトボ

ピカチュウ「ピカ」トボトボ

ナギサ「ブイッ」トボトボ

スイレン(うぅ……夜…どうしよう…そろそろかな?)

サトシ「……………」トボトボ

スイレン(ネットに書いてあった……カップルは夜が勝負時!)グッ

サトシ「……………」トボトボ

スイレン(………このサトシの沈黙…きっとサトシは待ってるんだ……私の答を!)

サトシ「……………」トボトボ

スイレン(何度もシミュレートはしてきた!サトシとのこのシチュエーション!)

スイレン(あとは……シミュレーションどおりに……!勇気を出して!私!)グッ

スイレン「……あ、あの!サト…」

サトシ「ねぇスイレン」

スイレン「!」
53 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 23:07:42.49 ID:GALmtwePO
スイレン(え!?う、嘘……?サトシから…?予想外)ドキドキ

サトシ「もう夜だし……」

スイレン(………え?そ、それって……まさか…)ドキドキ

スイレン(で、でも……私もサトシももう大人……私たち、10年も付き合ってるんだしそろそろ……)ドキドキ

サトシ「帰るか」

ピカチュウ「ピカ」

スイレン「なんで!?」

サトシ「」ビクッ
54 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 23:16:59.95 ID:GALmtwePO
サトシ「い、いや……だから、もう夜だし……」

スイレン「サトシの意気地無し!」プクー

サトシ「なんでだよ!」

ピカチュウ「ピカァ……」

スイレン「なんでも!サトシのバカ!」

サトシ「………なんなんだよ…」ハァ

サトシ「………ピカチュウ、ホテル行くぞ」クルッ

ピカチュウ「ピカ」

スイレン「! え……ホテル……?」ドキッ

サトシ「………? そうだよ、ホテルに帰るんだよ。急なアローラ行きだったから博士たちの家に泊まる訳にもいかないし……博士たちには明日挨……」

スイレン(カップル……夜……ホテル……それって……////)ドキドキドキドキ

サトシ「? スイレ……」

スイレン「そ、その……!サトシ!私、ハジメテだけど……!」クワッ

サトシ「な、なにが!?」ビクッ

スイレン「で、でも!その……さ、サトシもハジメテだろうし……サトシが相手なら……////」ドキドキ

サトシ「………スイレン、さっきから何言って……」

「あれー?スイレンだー!」

サトシ、スイレン「!」
55 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 23:36:44.28 ID:GALmtwePO
アセロラ「めずらしいねー?スイレンがこんな時間にショッピングモールにいるなんて!」トテトテ

ミミたん「キュー」

スイレン「アセロラ……」

スイレン(うぅ…いいところだったのに…!最悪!)

アセロラ「どうしたのスイレン?お母さんにお買い物頼まれたの?」

スイレン「違う」プイッ

ナギサ「ブイッ」プイッ

アセロラ「! もしかしてスイレン…」

スイレン「な、なに…?」

アセロラ「わかった!ハロワの帰りなんだね!」

スイレン「……は?」

アセロラ「うんうん!ようやくスイレンも働く気になってくれたんだね!アセロラ、嬉しいよ!」ニコニコ

スイレン「…………」

アセロラ「えへへ、スイレン!アセロラ、心配してたんだよー?スイレンがこのままニートだったらどうしようって………」

スイレン「…………」

「アセロラ?」

アセロラ「へ?」クルッ

サトシ「ははっ、やっぱりアセロラだー!久しぶりだなー!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「サトシ!!」

アセロラ「な、なんでサトシが………」

サトシ「へへへっ、ほらっ!ポケモンスクールの食事会!あれで帰ってきたんだ!」

アセロラ「そうなんだぁ…もぅ、だったらアセロラにもアローラに来るよって連絡してよー!」プクー

ミミたん「キュー!」プクー

サトシ「ははは、悪い悪い」

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「…………」イライラ

アセロラ「それにしてもサトシー」ジーッ

サトシ「なに?」

アセロラ「………うん!まぁまぁ…カッコよくなったかなー?」エヘヘ

サトシ「まぁまぁってなんだよ?」ハハッ

アセロラ「まぁまぁはまぁまぁだよ!」ニシシ

サトシ「そういうアセロラはー……」ジーッ

アセロラ「」ドキドキ

サトシ「……あんま昔と変わんないな?」

アセロラ「もぅー!」プクー

ミミたん「キュー!」プクー

ワイワイ

スイレン「…………」イライラ

ナギサ「ブイブイー……」ハラハラ
56 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/05(日) 23:56:36.28 ID:GALmtwePO
アセロラ「あー、そうそう!そういえばサトシー……」ニコニコ

サトシ「? なに?」

アセロラ「なんでスイレンと一緒にいるの?」

サトシ「え?いや、なんでって…」

スイレン「…………」

アセロラ「………みんなに会いに来たらスイレンだけ暇だったからとかそんなカンジ?」

サトシ「ん〜……なんて言うか……」

スイレン「それはご想像にお任せ」ズイッ

ナギサ「イッブイ」ズイッ

アセロラ「!」

サトシ「スイレン……」

スイレン「私とサトシは男女の関係。わかるよね?アセロラももう子供じゃないし」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

アセロラ「………なによそれ。全然意味わかんないよ」プルプル

ミミたん「キュー」

サトシ(うわっ……何か険悪な雰囲気だな……この二人、いつからこんな仲悪くなったんだ……?)

ピカチュウ「ピカッ」

スイレン「サトシ!早くホテルいこっ!」ギュッ

サトシ「い、いや……ホテルには俺一人で……」

アセロラ「ほ、ホテル………?」ワナワナ

サトシ「」ビクッ

アセロラ「な、なによそれ……サトシ!」

サトシ「な、なにって……今日俺ホテル予約して……」

スイレン「そういうこと!アセロラ、男女の関係に詮索は不粋!」ズイッ

アセロラ「………す、スイレンには…聞いてないでしょ!!」グスッ

サトシ(うわぁ……アセロラ、泣きそうだよ……)

サトシ「な、なぁ!スイレン、アセロラ!ケンカは……」

ザワザワ

オイオイナンダ…? オトコガオンナノコヲナカセテルゾ? シュラバダ……

サトシ(! やっべ!人が集まってきた!)ビクッ

スイレン「…………」ニコニコ

アセロラ「…………」グスッ

ピカチュウ「ピカピ……」

ナギサ「イッブイ……」

ミミたん「キュー……」
57 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 00:21:43.40 ID:kOYVQ43sO
ウラウラ島

アセロラの家

アセロラ「え?サトシが泊まってるホテルにスイレンがついて行こうとした?」

サトシ「そうなんだよ」

ピカチュウ「ピカァ」

アセロラ「なるほどねー?ま、そんなとこじゃなかとは思ってたけどねー?」

ミミたん「キュー」

スイレン「嘘ばっか。アセロラ、半ベだった」ビシッ

アセロラ「………あれは目にゴミが入ってたんだよ」

スイレン「……それに、ついて行こうとしたんじゃなくて、一緒に行こうとしたの」

アセロラ「あーハイハイ」

スイレン「」イラッ

サトシ「やめろよスイレン」

スイレン「だ、だって……」

アセロラ「サトシ、スイレン!今晩ごはん作ってくるから待っててね♪」

サトシ「サンキュー!アセロラ!」

アセロラ「うふふ、今日はー……サトシとの再会記念にすっごいご馳走作るからね!」

サトシ「わーい!やったー!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「…………」

ナギサ「ブイッ…」
58 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 00:38:54.89 ID:kOYVQ43sO
サトシ「………ねぇスイレン」

スイレン「?」

サトシ「………俺の勘違いだったらいいんだけどさ?その……アセロラと何かあった?」

スイレン「……なんで?」

サトシ「いや…なんか……スイレンのアセロラに対する態度がちょっとキツいかなって………」

スイレン「…………」

サトシ「子供の頃は仲良かったじゃん。……まぁ、俺の勘違いならごめ……」

スイレン「…………だってアセロラ。私に会うたび会うたび就職しろうるさいし……」

サトシ「………それはアセロラもスイレンのことを思ってだろ?」

スイレン「違う、絶対に違う。そうだったとしても…アセロラに言われるのだけはイヤ」プイッ

サトシ「………あのさスイレン、そんな言い方……」

スイレン「なにサトシ?サトシは味方するの?アセロラの」ムカッ

サトシ「………味方ってなんだよ……」

スイレン「……それに……私がアセロラと仲悪いのはサトシのせい!!」

サトシ「な、なんだよそれ!俺のせいにすんなよ!」

スイレン「私たちはもう子供じゃない!サトシ、全然わかってない!!」

サトシ「………何言って……」

スイレン「……じゃあ選んで」

サトシ「選ぶ……?」

スイレン「私とアセロラ、どっちがいいの!?選んでサトシ!」バンッ

サトシ「お、おいスイレン!落ち着……」アセアセ

ピカチュウ「ピ……」

ナギサ「ブイ…」

アセロラ「サトシ、スイレン!ケンカしちゃダメだよー!」プンプン

ミミたん「キュー」

サトシ「アセロラ……」

スイレン「……………」

アセロラ「はいっ!お料理できたよ」コト

アセロラ「みんなで仲良く食べようよ♪」ニコッ

ミミたん「キュー」
59 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 01:12:31.53 ID:kOYVQ43sO
ワイワイ

アセロラ「サトシ!どぉ?アセロラの料理は?」

サトシ「うん!すっげー美味いよアセロラ!」モグモグ

ピカチュウ「ピカー!」モグモグ

アセロラ「へっへー!やったねミミたん!」

ミミたん「キュー」グッ

スイレン「…………」モグモグ

アセロラ「スイレン、お味の方はどう?」

スイレン「…………」モグモグ

スイレン(悔しいけど……美味しい……)クッ

スイレン(………こんなことなら……お母さんやマオちゃんの言うとおり、しとけば良かった。料理の練習)モグモグ

ナギサ「イッブイブイ」モグモグ

スイレン(料理はアセロラに完敗……うぅ…私は……何て無駄な日々を………せめて、花嫁修業くらいはしてサトシを……)モグモグ

スイレン(悔やんでも…悔やみきれない…!)ガクッ

スイレン「うぅ………悔しい……!」グスグス

サトシ「………スイレン、そんな泣くほど美味かったのか…?」

ピカチュウ「ピカー……」

アセロラ「えへへ、やったね!」グッ

ミミたん「キュー」

スイレン「………………」ガタッ

サトシ、アセロラ「」ビクッ

サトシ「ど、どうしたのスイレン……?」

スイレン「………トイレ」クルッ

ナギサ「イッブイ」クルッ

サトシ「そ、そっか……(スイレン…ずっと機嫌悪いな…)」

アセロラ「いっといれ〜♪」フリフリ

ピカチュウ「チャア…」
60 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 01:35:54.25 ID:kOYVQ43sO
トイレ

スイレン(さっきの料理を食べてわかった……)

スイレン(アセロラ……クチだけじゃない。ゼンリョクで努力してるんだ…私よりもずっと)

スイレン(私がサトシの立場なら…こんな私より、アセロラを選ぶ…絶対)

スイレン(それなのに私は……アセロラを僻んで…勝手にライバル視して……)

スイレン「………ライバルどころか…私はアセロラと同じバトルステージにすら立ててない…」ウルッ

スイレン「明日からゼンリョク出すって言い訳して……甘えて……これじゃ、みんなが言うとおり、本当にウ◯コ製造機……サトシだってアセロラを選ぶに決まってる……」グスッ

スイレン「………悔しい……!悔しいよぉ……!」グスグス




サトシ「スイレン……トイレ遅いなぁ」

ピカチュウ「ピッカ」

アセロラ「サトシ!女の子にトイレ遅い〜とか言っちゃダメだよ!」プンプン

サトシ「あっ、悪い……」ハハハ

アセロラ「もぅ!サトシは…」ハァ

ミミたん「キュー」

サトシ「ハハハ……」

アセロラ「………ところで……サトシ?」

サトシ「ん?なに?」

アセロラ「………サトシって……か、彼女とかいる……?」ドキドキ
61 : ◆JJ3YoLBgLc [sage]:2019/05/06(月) 02:01:53.26 ID:kOYVQ43sO
>>47
訂正
スイレン「そ、それなら私だって!立派に自宅芸備線隊の隊長やってる!ボランティアで!」


スイレン「そ、それなら私だって!立派に自宅警備隊の隊長やってる!ボランティアで!」
62 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 11:08:09.64 ID:kOYVQ43sO
サトシ「彼女?」

アセロラ「う、うん…」

サトシ「いないよ。今は仕事忙しくてそんな余裕ないっていうか〜……旅してた頃と違って出会いとかも少ないし……」

サトシ「まぁ……しいて言えばポケモンが恋人かな?」ハハハ

アセロラ「ポケモンが恋人……ふふっ、何それ?」クスッ

アセロラ「サトシがそれ言うと冗談に聞こえないよー」クスクス

サトシ「ど、どういう意味だよ……」

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「そういうアセロラはどうなの?」

アセロラ「う〜ん……アセロラもサトシと同じようにかな?そういう色っぽい話はないよ」

サトシ「へぇ、意外だな。アセロラ、モテそうなのに」

アセロラ「………でも………いつでもお嫁さんに行ける準備はしてるよー♪」

ミミたん「キュー」

サトシ「うん、そうだな!アセロラならいつでもお嫁さんにいけるよ」ニッ

ピカチュウ「ピカァ」

アセロラ「うふふ、でもビックリだよね?」

サトシ「? なにが?」

アセロラ「サトシのクチから恋人なんて言葉が出てくるなんて…子供の頃には想像もつかなかったよ!」クスッ

サトシ「ははは、まぁ……俺も大人になったんだよ」

ピカチュウ「ピッカー!」

アセロラ「………ねぇ、サトシ」

サトシ「? なに?」

アセロラ「………今日、泊まっていきなよ」
63 : ◆JJ3YoLBgLc [sage]:2019/05/06(月) 11:12:22.31 ID:kOYVQ43sO
>>62
訂正
アセロラ「う〜ん……アセロラもサトシと同じようにかな?そういう色っぽい話はないよ」

アセロラ「う〜ん……アセロラもサトシと同じかな?そういう色っぽい話はないよ」
64 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 11:44:05.82 ID:kOYVQ43sO
サトシ「……い、いや…俺、ホテルの予約とってあるし…それにスイレンだってそろそろ帰んなきゃスイレンのママが心配しちゃう……」ハハハ

アセロラ「……アセロラはスイレンのことじゃなくてサトシに聞いてるんだよ」

アセロラ「もしホテルのキャンセル料とかがかかるんならアセロラも払うよ」ニコッ

サトシ「そこまでしなくっても…」

アセロラ「アセロラはそこまでしてもサトシともっとお話したいの!」ズイッ

ミミたん「キュー」

サトシ「……………」

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「アセロラ……俺やっぱり帰……」

アセロラ「………そういうことじゃなくてなに?サトシはアセロラのこと嫌いなの」ズイズイ

サトシ「そ、そういうことじゃなくって………あ、アセロラ!近いよ!」

アセロラ「サトシ……子供の頃はアセロラの家に一人で泊まったりしてたよね?」

アセロラ「それともなに?サトシがアセロラの家にお泊まりすると……何かマズイことでもあるのかな?」ニコッ

サトシ「……なんていうかその……もう子供じゃな…」

アセロラ「そうだね。サトシもアセロラももう子供じゃないの」

アセロラ「……もう一回言うね?………サトシ」

サトシ「!」ビクッ

アセロラ「今日……アセロラのお家にお泊まりしていきなよ」ニコッ

ミミたん「キュー」

サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカピ…」
65 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 17:54:26.80 ID:kOYVQ43sO
サトシ「アセロラ……俺……」

「サトシ!!」ガチャッ

サトシ、アセロラ「!」

スイレン「………………」

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「スイレン……」

アセロラ「……………」

スイレン「私……就職することにした!!」

サトシ「……え?」

アセロラ「え?」

ピカチュウ「ピカ」

…………………

………

66 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 18:10:28.62 ID:kOYVQ43sO
三日後

barアイナ

ワイワイ

マオ「はいみんなー!barアイナ特製の料理とマオちゃんスペシャルカクテルだよ〜」

アマージョ「ッジョ」

サトシ「うぉー!barになってもアイナ食堂の料理はアイナ食堂の料理だな!」

ピカチュウ「ピッカ!」

マオ「アハハ、何言ってるかわかんないよサトシー!」

マーマネ「それにしてもマオ……あんだけ隠してたbarアイナで食事会なんて思いきったねー」

マオ「まぁ……もうみんな隠すものなんて無いしね?せっかくだからさ!」

リーリエ「そうです!ありのままの姿を受け入れてこその友達です!」

シロン「コーン!」

カキ「にしてもリーリエ……さすがにジャージで来るのはないだろ…」

リーリエ「こんなところまでお人形さんを持ってきているカキに言われたくはありません」

カキ「な!?これは人形じゃなくて俺の妹……」ガタッ

スイレン「まぁまぁ!久しぶりの全員集合!みんな仲良く!」

ナギサ「イッブイ!」

リーリエ「そ、そうですね…ごめんなさいカキ……」

カキ「い、いや……俺の方こそ悪かったリーリエ…」

スイレン「うんうん!仲良しが一番!」
67 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 18:28:16.48 ID:kOYVQ43sO
ワイワイ

カキ「ほらっ、お前たちはここに座りなさい」スト

メイ(カキ裏声)「ありがとうお兄ちゃん!」

コトネ(カキ裏声)「おにーちゃんだーいすき♪」

ミヅキ(カキ裏声)「しょうがないからお兄ちゃんの隣に座ってあげる」

カキ「ハハハ、まったく!俺の妹たちは可愛い……」

マオ「……………」ジトー

カキ「……あ……いや……何でもな……」ビクッ

マオ「……はい」コト

カキ「! マオ……この料理は……」

マオ「カキの妹ちゃんたちの分だよ。それ、食べさせてあげなよ」

マオ「可愛い妹たちなんでしょ?」ニコッ

カキ「マオ………」


マーマネ「ねぇリーリエ!今ほしいものってある!?」

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「今ですか……?そうですねー…………」

リーリエ「あっ!そうだ!これ見てくださいマーマネ!」ササッ

マーマネ「! これって……確か今流行りのスマホアプリの……」

リーリエ「そうなんですよ!これのウルトラSRの新モンスター!これが次のイベで重要な役割をするんです!」

リーリエ「私……このモンスターが次のイベまで欲しくて……ゼンリョクでガチャを回しているんですが、なかなか出なくって……」ウーン

マーマネ(なになに……?一回300円ガチャで出現率10%のウルトラSRモンスターか……)フムフム

リーリエ「……既に30万ほど課金を……」

マーマネ「僕に任せてよリーリエ!」

リーリエ「ほ、本当ですかマーマネ!?」キラキラ

マーマネ「うん!(一回300円くらいなら……最悪1万円くらい回せば出るでしょ)」

マーマネ(スマホゲームに1万なんてもったいない気はするけど……これでリーリエのハートをゲットできるんなら安いもんだね!)

リーリエ「で、ではマーマネ!早速ゲームに登録を!」

シロン「コーン!」

マーマネ「アハハ、急かさないでよリーリエー!」

トゲデマル「マキュキュ」
68 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 18:47:11.04 ID:kOYVQ43sO
スイレン「はいサトシ、あーん」スッ

サトシ「う、うん…」アーン

サトシ「……」モグモグ

スイレン「……おいしい?」

サトシ「うん……美味しいよ…」

スイレン「やった!」ガッツ

ナギサ「イッブイ!」ガッツ

サトシ(つってもこれ……スイレンが作った料理じゃなくってマオが作った料理だけど…)モグモグ

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「ねぇスイレン。そういえばさ?就職の方どうなった?いい仕事見つかった?」

スイレン「うん!バッチリ!」

スイレン「もう面接も受けて……来週から仕事!」

サトシ「マジ!?すっげーじゃんスイレン!嘘じゃないよな?」

スイレン「うん、嘘じゃない」ニコッ

サトシ「どんな仕事するの!?やっぱ海のポケモン関係?」

スイレン「うん!みずポケモン関係の仕事!詳しくは仕事はじまってから話す!」

サトシ「そっか〜……ま、スイレンならどんな仕事だって大丈夫だよ!おめでとう、スイレン!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「えへへ、ありがとう!」ニコッ

ナギサ「イッブイブイ!」

スイレン「サトシは……予定通り明日帰るの?マサラタウン」

サトシ「うん、明日の午後の飛行機で帰るよ。明後日からまた仕事だしな」

スイレン「そっか……」

サトシ「俺さ、スイレン。落ち着いたら……今の仕事やめてまた旅に出ようと思うんだ」

スイレン「旅……?」

サトシ「うん!ポケモンマスター目指してさ!子供の頃みたいに!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

サトシ「……スイレンやみんなには偉そうなこと言っちゃったけど……やっぱり夢は諦めきれないよ……前々から悩んではいたんだけど……今回アローラに来て決意したんだ」

スイレン「旅……うん!サトシらしくていいと思う!」ニコッ

サトシ「へへへ、そっかな?」

スイレン「サトシ、私……ゼンリョクでサポートする!サトシの夢!」

サトシ「ハハハ、サンキュー!スイレン!」

スイレン「よ〜し……そうと決まったらサトシ!」ドンッ

サトシ「! スイレン!その酒は……!?」

スイレン「今日は私とサトシが大人として新しい一歩を踏み出す記念日!飲みあかそう!酔い潰れるまで!」

ナギサ「イッブイー!」

サトシ「ハハハ、俺……酒弱いからお手柔らかにしてくれよスイレン?」

スイレン「そう言わずに!いっき!いっき!」ズボッ

サトシ「ガボボ!?」

ピカチュウ「ピカピ!」

………………

……

69 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 18:57:34.11 ID:kOYVQ43sO
チュンチュン……

翌日

サトシが宿泊してるホテル

サトシ「…………う〜ん……」ムクリ

サトシ「……うわぁー…頭イテー……完全に飲みすぎた……」

ピカチュウ「zzz」

サトシ「……つーか後半の記憶全然ないな……見たところ俺が予約したホテルの部屋だし……カキかマーマネあたりが連れて来てくれたのかな……?」キョロキョロ

サトシ「……ま、いーや!シャワー浴びて飛行機に乗る準備を……」ウーン

サトシ「……………」

サトシ「……え?な、なんで俺裸なの??」

サトシ「……つーか、何か赤いシミが……」ジーッ

「う〜ん……」

サトシ「」ビクッ
70 : ◆JJ3YoLBgLc [saga]:2019/05/06(月) 19:05:16.38 ID:kOYVQ43sO
スイレン「……あ、おはよ。サトシ」ゴシゴシ

サトシ「す、スイレン………」

スイレン「? どうしたの?サトシ」

サトシ「ぁ……いや……なんでスイレン……てか、スイレンも裸……」

スイレン「え?」

サトシ「」ゴクリ

スイレン「えへへ////昨日は最高の夜だったね!サトシ♪」

サトシ「……あ……そ、その………ごめ……俺、何にも覚えてなくて……」

スイレン「あっ!サトシ!早くしなきゃ飛行機に乗り遅れちゃう!シャワー浴びよ////」グイッ

サトシ「い、いや……その……」チラッ

荷物「」

サトシ「………その……スイレン、あの荷物は……」

スイレン「それ、私の荷物!」ニコッ

サトシ「へ?スイレンの……?なんで?」

スイレン「なんでって私……就職することになったから!」

スイレン「ハナダジムに!!」ニコッ

サトシ「」

ピカチュウ「zzz」

ナギサ「zzz」



一年後、サトシとスイレンはデキ婚した




84.03 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)