高垣楓さんと愉快な仲間たち

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 21:14:37.28 ID:680UoHff0

 楓さんときどき肇 ところによりパッションな短編集だよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556626476
2 :【1】 [saga]:2019/04/30(火) 21:16:22.85 ID:680UoHff0

フレデリカ「フレデリカの『フ』はフランスの『フ』だよ?」
     P「宮本の『み』は?」
フレデリカ「知れた事。武蔵の名、よもやお忘れか」


最早、其れは稲妻であった。
一息の内に跳び退いた宙を、二条の剣閃が奔り抜ける。


     「二天一流、外道。宮本フレデリカ――推して参る」


両の小太刀を閃かせ、フレデリカは嗤った。
3 :【2】 [saga]:2019/04/30(火) 21:18:29.61 ID:680UoHff0

P「楓さんはそば派ですか、うどん派ですか?」
楓「あなたのそばが、一番好きです」
P「そういう質問ではなかったんですけれどね」
楓「0点でした?」
P「いえ、えび天です。どうぞ」
楓「これはどうも」
4 :【3】 [saga]:2019/04/30(火) 21:23:35.69 ID:680UoHff0

周子「アイスんまー」
 P「昼間っからダラダラしやがって……」
周子「えー? 夜は頑張るから堪忍してやー」


 P「……」
周子「も少しこのまんまでいいー?」
 P「…………おう」
周子「んまー」
5 :【4】 [saga]:2019/04/30(火) 21:25:32.15 ID:680UoHff0

周子「なーんかさ、紗枝はん最近ますます綺麗になってない?」
紗枝「んー……そやろか」
周子「ホントほんと。ここ何日か特に」
紗枝「……ほぉ」
周子「何だろ…笑顔? 雰囲気が柔っこくなった感じ?」
紗枝「……やって。ふふ、きっかけ、一体なんやろなぁ。Pはん?」

 P「 」
周子「は?」


 P「じゃあ、外回り行っ」
周子「座り」
 P「……」
周子「鞄置いて。座り」
 P「……はい」
紗枝「ほな、お茶でも淹れましょか」
周子「熱めのね」
紗枝「はいなー」
周子「よろしゅー」

 P「……あの」
周子「口開けって言った?」
 P「……」
周子「座り」
 P「……はい」
6 :【5】 [saga]:2019/04/30(火) 21:30:43.14 ID:680UoHff0

P「肇」
肇「はい」
P「肇」
肇「はいっ」
P「一本締め」
肇「それではお手を拝……借…………」


P「……」
肇「……」
P「……真面目」
肇「??っ!」
7 :【5】訂正 [saga]:2019/04/30(火) 21:31:28.60 ID:680UoHff0

P「肇」
肇「はい」
P「肇」
肇「はいっ」
P「一本締め」
肇「それではお手を拝……借…………」


P「……」
肇「……」
P「……真面目」
肇「〜〜っ!」
8 :【6】 [saga]:2019/04/30(火) 21:32:13.88 ID:680UoHff0

夕美「あの……Pさん。あのね……?」
 P「どうしたの?」
夕美「今夜……うち、両親とも……その、居ないんだ」
 P「……夕美」
仁奈「ウチもいねーでごぜーます」


 P「……」
夕美「……」
仁奈「?」


 P「事務所でお泊り会をしよう」
夕美「うんっ」
仁奈「……? やったーっ!」
9 :【7】 [saga]:2019/04/30(火) 21:37:32.87 ID:680UoHff0

日本国に、奏と周子をプロデュースする者が居た。曰く、

 「周子の飄々とした事、どんなアプローチも躱してみせよう」
 「奏の蠱惑的な事、どんな鈍感娘をも落としてみせよう」

と。
それを聞いた小早川嬢は言った。曰く、

 「ほんなら、その周子はんの唇を奏はんが奪ったらどうなるんやろか」


以上が「奏周子」の源流とも言われる顛末、その一部始終である。
10 :【8】 [saga]:2019/04/30(火) 21:40:10.51 ID:680UoHff0

P「続けて、来週の収録に関しての方針決めです」
楓「はい」
P「これは仮定の話なんですが」


楓「……家庭の話」
P「ええ」
楓「……なるほど」
P「それで、例えば子供がたくさん居るとしますよね」
楓「……」
P「楓さん?」
楓「……が、頑張ります」
P「? ええ、俺も頑張ります」
楓「夜は、頑張らナイト……」
11 :【9】 [saga]:2019/04/30(火) 21:43:03.45 ID:680UoHff0

楓「プロデューサーに、耳寄りな話があるんですけれど」
P「何でしょう」
楓「ちょっと耳を貸してください」
P「はいはい」
楓「ふぅーっ……♪」
P「アッ」


楓「得、しました?」
P「……とくと、この耳で」
12 :【10】 [saga]:2019/04/30(火) 21:48:29.94 ID:680UoHff0

P「あ……良い香りですね」
楓「バニラの香水です」
P「なるほど」
楓「バニラ、お好きですか?」
P「ええ、好きです」
楓「……」


P「ん、今日も良い香りですね」
楓「カエデの香水です」
P「……」
楓「カエデ、お好きですか?」


P「……」
楓「お好きですか?」
13 :【11】 [saga]:2019/04/30(火) 21:51:46.32 ID:680UoHff0

P「この、肇の短冊なんだけどな」
肇「はい」
P「"気付いてくれますように"って……何に?」


肇「……」
P「肇?」
肇「気付いてくれますように」
P「肇……?」
14 :【12】 [saga]:2019/04/30(火) 21:54:47.62 ID:680UoHff0

肇「ふぇう」


P「……」
楓「肇ちゃんのほっぺ、やっぱりもちぷくね」
肇「ひゅむ」
P「……」
楓「きっと肇ちゃんの身体中で、いちばん柔らかいんじゃないかしら」
P「あ、いえ」


楓「えっ?」
P「いえ」
肇「ふぇう、あの、ふぇゆ」
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