【安価】NEX-USの世界でアイドルたちが戦うようです

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369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:35:54.43 ID:TOOwgp6+0
晶葉「ああ。なので、まずハマヨコ以外の各コロニーに駐在している防衛部隊は民間人をブロックシェルターに避難させる」

晶葉「避難理由についてはオカシズの戦闘規模が拡大していき、他コロニーに被害が出てきているから、とでもしておけばいい」

楓「各コロニーでブロックシェルターをほぼ全基使用する予定です。避難先は共和国の中継監視コロニーになりますけど、シェルターの射出タイミングはギリギリまで待ちますね」

麗奈「チューブ区画の共和国コロニーだけでも17あるわ。そこに住んでいた民間人を全て受け入れられるコロニーなんてあるわけが無いし、こればかりは仕方がないわ」

奈緒「ブロックシェルターを射出しての避難は最悪の事態のときだけってことか……」

晶葉「ハマヨコ奪還については内部に駐在している部隊が、掌握された管理センター、港、基地を奪還してから宙域の部隊で外周の連邦部隊を殲滅する」

晶葉「ハマヨコの住民については連邦からの奪還後、迅速に避難させる。こちらに関しては避難までの猶予時間は少ないだろうから、時間との勝負でもある」

みく「みくたちは何処に行くの? ハマヨコ?」

楓「ニューウェーブはシマトクの破砕作業に割り当てられています。中野中尉、星少尉とアーニャちゃんは特殊任務に従事していたと聞きましたけど、OMDXの戦力は破砕作業に割り当てたほうが良いと判断されました」

有香「妥当かと思います。みくちゃん、周辺コロニーのナシヤマのことは気になるとは思いますけど……」

みく「ううん、そもそもシマトクが落とされたらナシヤマだって……どっちにしてもコロニーぶっ壊すところからやるしかないにゃ」

美優「では、木星圏……シマトク軌道ルート上に到着した後の部隊展開を説明します。スクリーンに……マップを表示しましたので、こちらを確認してください」

P(そうだ……ここで何とかしなければ、俺もみくも、帰る家を失くしてしまう……何としても……!)

麗奈(ちひろ、ここまで来てアンタが何もしないわけがないわよね。アタシが何とかしてやりたい気もするけど……)チラッ

奈緒(麗奈……)

麗奈(この仕事までは、レイナサマがやることじゃないのかもしれないわね。まあ、出来る範囲でやるケド)

……
…………

370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:38:43.03 ID:TOOwgp6+0
――ニューウェーブ(通路)

パシュンッ!

楓「それじゃあ私たちはブリッジに戻っていますね。出航準備もしませんと」

晶葉「私は格納庫に戻るよ。OMDXの調整もしておかんとな」

アーニャ「私たちは、どうしてましょうか?」

有香「シミュレーターでも回していましょう。実際の破砕作業は専用の部隊や戦艦が実施するとしても、露払いをするのはあたしたちの役目です」

有香「防衛戦を十分に行えるように、フォーメーションの確認もしておいて損はありません」

みく「それじゃみくたちも格納庫いこ。Pチャンも輝子チャンも行こいこっ」

P「ああ、分かった」

麗奈「それじゃ暇潰しにレイナサマが一緒にシミュレーター回してあげるわ。有難く思いなさい」

みく「ゲェッ……」

麗奈「ゲェッて何よ、ゲェッて」


371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:39:11.64 ID:TOOwgp6+0
P「まったく……」

輝子「な、なあ……」

P「ん?」

輝子「ち、中尉のこと……あ、ありがとうな、プロデューサー……」

P「なんだよ。有香は俺のアイドルだし、何かあったらフォローするのは当然だろ。輝子だって一緒だ」

輝子「そ、そうか……私たちのこと、聞いたか……?」

P「まあ、それとない話は……だけど、そんなに聞きはしなかった」

輝子「あ、そうだったのか」

P「確かに、皆に昔何があったのか知っておくのも悪くはないとは思う。だけど、無理に聞こうとは思わないし、俺にとっては今どうしたいかっていうのが重要だからさ」

P「だから、今でも皆が俺のところでアイドルをやってくれているのは嬉しい。俺にとって、今はそれだけでいいんだ」

輝子「う、うん……そう、か……そっか……」

P「ほら、俺たちも行こう。やれることはやっておかないとな」

372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:39:50.01 ID:TOOwgp6+0
奈緒「……」

ピピピッ!

加蓮『奈緒? どうしたの?』

奈緒「いや……」

加蓮『混ざりに行けばいいのに。同じアイドルなんだから』

奈緒「……同じアイドルか。そうだな……だけど」

加蓮『だけど?』

奈緒「今は……やらなきゃならないことがある。終わらせて帰らなきゃならない。本当にアイドルをやるなら、それからなのかもしれない」

加蓮『……そっか』


……
…………

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:40:23.85 ID:TOOwgp6+0
――木星圏宙域、木星圏宙域コロニー『オカシズ』周辺宙域(戦闘区域)

ピピピッ!

ちひろ「はい」ピッ!

『千川少佐、ディーレの挙動は問題ありませんか?』

ちひろ「十分です。少し連邦を突いたら戻りますので」ピッ!

ピピッ!

ちひろ「オカシズの防衛ラインが下がってきている……共和国は動いているでしょうけど、連邦にはなるべく長い時間、チューブ区画で暴れてもらわないと……」ピピピピピッ!

ちひろ「1基あたり最大ロック数8機の無線誘導砲塔……さあ、NEX-USから拾上げたデータがどの程度なのか……ガンダルヴ!」ガションッ!

ドシュシュシュシュッ!!

『レーダーに反応!? 敵の増援部隊――』

『がっ――』

ドガガガガァンッ!!!!

ちひろ「砲塔の制御が……友軍を巻き込むわけにはいかない……!」ピピピッ!

『そこの所属不明機! 識別コードが無いがどこの部隊の者だ!』

ちひろ「ホクドウ本部から来た千川少佐です。場面としては邪魔になるかもしれませんが、新型を慣らしに来ました」

『千川少佐……オペレーションβのところか……!』

ちひろ「あら、βの件を知っているのであれば話は早いです。間もなくシマトクに向かっている部隊も撤収します。オカシズの防衛も大変だとは思いますけど、戦闘区域の拡大も忘れずにお願いします」

『わかっている。部隊を誘導して第6区まで戦闘区域を広げているところだ』

ちひろ「了解です。それでは私ももう少し遊んでから引き揚げますので」ピッ!

ガションッ!!

ちひろ「横浜で戦闘をしたあの機体……アレもこちらに来るのであれば、この程度は使いこなしておかないと……!」ギュンッ!!

……
…………

374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:41:27.15 ID:TOOwgp6+0
――木星圏宙域、ニューウェーブ(ブリッジ)

楓「艦隊、進行停止しました。連合、及び連邦によるステルス部隊も確認されません」カタカタカタカタッ!!

美優「ハマヨコに向かうマーハ艦隊、移動開始するみたいです。こちらも第一艦隊から順次移動を開始します」ピッ、ピッ、ピッ!

泉「私たちは第二艦隊と併せて動きます。加蓮、シマトクの軌道ルートを出して」

加蓮『はいはいっと』ピピッ!

楓「想定通りのルートで進行していますね。こちらは観測班から転送されたデータを見れていますけど、連邦は気付いているんでしょうか?」

泉「相手も馬鹿じゃないし、いい加減気付いているでしょう。オカシズ付近の戦闘もチューブ区画の7割にまで広がっているし、連邦側も何かしら対処をすると思うけれど……」

ピピピッ!

加蓮『シマトクの周辺に反応あるよ。連合のケーレス艦隊』

泉「ここから約14時間程度の移動でシマトクの軌道ルートに乗る……戦闘はそれからね」カタカタカタッ!

ピピピッ!

泉「整備長」

整備長『ん、どうしたよ』

泉「みんな、まだシミュレーター回している?」

整備長『ああ、Pも一緒に麗奈に揉まれてるよ』

泉「これから14時間後、戦闘になる可能性があるわ。訓練もいいけど、そろそろパイロットたちには一度休んでもらわないと」

整備長『もうそんなタイミングか……分かった。今やってるのが終わったら機材も片付けちまうよ』

泉「ええ、お願い」ピッ!

美優「木星圏に着くまでも長かったですけど、ここまで戦闘にならなくてよかったです……連合も、木星圏周りで他に手が回らなかったのでしょうか……」

泉「いえ、恐らくは以前麗奈が話してくれた通り、シマトクを落とすことに成功したら次は火星圏なり月軌道なりの廃棄コロニーで同じことをするでしょうね。私たちに勘付かれないように、素通りさせたんでしょう」

楓「赤信号、みんなで渡れば怖くない……なんて、1人が危ないことしたら、みんなも平気になってやっちゃいますからね」

泉「コロニーを落とすなんて、平気でやってほしくはないんだけど……私たちも、艦制御をオートメーション機能に任せて交代で休みましょう」

……
…………

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:42:02.12 ID:TOOwgp6+0
――ニューウェーブ(食堂)

みく「っはー! 食べた食べた!」

アーニャ「ふふっ、みく、口の周りが汚れてます」

みく「んにゃにゃ……」

奈緒「一休みしたら戦闘だ。今のうちにしっかり食べておかないとな」

P「あんまり食いすぎて腹壊すなよ」

みく「成長期だから大丈夫にゃ……そうだ、ずっと気になってたんだけど」

有香「どうしましたか?」

みく「今回の戦闘って……その、なんだろ、みくも今まで戦ってきたけど、どうなるんだろうって」

有香「……シマトクの破砕作業が最優先ですが、こちらの動きも向こうは分かっています。シマトクの防衛部隊も配備されています」

輝子「お、落とす物に守るってのも、変な気もするけどな……」

アーニャ「確かに、アーニャたちも戦っていました。ですが……それは、自国の紛争鎮圧や、テロの対応ばかりでした」

有香「あたしたちが従軍した頃には、戦闘自体は一度無くなっていますからね。正直、横浜の戦闘も今までの中だとかなりの規模でしたが、今回の宙域戦闘はそれとは比べ物になりません」

奈緒「事実上の開戦の切欠になったアラスカの戦闘はあたしたちは知らないし、そういった意味だと今回の戦闘が初めての大規模戦になる。自由に立ち回るのも難しくなるし、気を引き締めないとな」

みく「うええええ……聞かなきゃよかった」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:42:32.00 ID:TOOwgp6+0

輝子「ま……心構えは、しておかないとな……」

アーニャ「奈緒は、落ち着いていますね」

有香「私たちと比較して、奈緒さんの戦闘技術は凄まじいものがあります。麗奈さんと勝るとも劣らないくらい……直接的な戦闘もかなり経験しているんですか?」

奈緒「いや麗奈みたいな化け物と比べられるのは……そう、だな」

奈緒「……」

奈緒「……ああ、戦闘ならたくさんした。もう戦わなくてもいいんじゃないかって思ったことも、ある」

奈緒「だけど、あたしが戦わないとって思うことも、同じくらいあった。それ以上かもしれない。それに……」

奈緒「守れたものがあるなら、あたしにとって戦うことに意味があるなら、やるしかないんだって……だから、戦っている」

P「……そうか」

奈緒「まあ戦う必要が無いならそれが一番なんだけど、そうも言ってられないからな」

ピピッ!

奈緒「ん……もうご飯食べて結構時間も経ったか。それじゃあみんな、いったん解散して休んでおこうか」

……
…………

377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:43:31.54 ID:TOOwgp6+0
――ニューウェーブ(Pの部屋)

P「……」ピッ、ピッ、ピッ

ピピッ

P「よし、I@LPの申請も済ませたし……」

ピピピッ!

P「ん、はい」

みく『Pチャン、まだ起きてた?』

P「みくか。ちょっと作業していたけど、どうした?」

みく『今入ってもいい?』

P「ああ」

パシュンッ!

みく「……」

P「どうした、寝れないのか?」

みく「……」

P「ん?」

みく「……な、何かないの! こう、みくに声掛けるとか」

P「え……あっ、いやお前……さすがに戦闘前だぞ……余計疲れることしてどうすんだ」

みく「ばっ……な、なに言ってんにゃ!! エッチなことしか頭の中にないとか!!」

P「えええ……誘導したのはそっちだろ……じゃあ、なんだよ」

みく「な、何って……その……」

P「まあ、別にいいんだけどさ。寝れないなら、一緒に寝ようか」

みく「……うん」

……
…………
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:45:08.38 ID:TOOwgp6+0
P「……」

みく「……ねえ、Pチャン。もう寝ちゃった?」

P「……なんだ」

みく「みくが来るまで、何してたの?」

P「I@LPに申請出してた」

みく「それって、みくたちのお仕事?」

P「ああ。みくも、アーニャも、有香も、輝子も、奈緒も……5人でやる仕事だ。丁度、リストに上がってたんだ」

みく「お仕事の日、いつ?」

P「再来週頃……だったかな。収録の仕事だから、時期はもう少し調整できるみたいだけど」

みく「そっか……」

P「5人でって条件だったから、1人でも欠席だと仕事はキャンセルだからな」

みく「……それじゃあ、みんなでちゃんとお仕事しないとね」

P「ああ、1人でも欠けたらダメだ」

みく「Pチャン、みく……絶対にPチャンと一緒に帰るから」

P「約束、したからな」

みく「うん。だけどね、その約束にちょっとだけ足して……みんなで帰りたい」

みく「みんなで帰って、ちゃんとアイドルやるんだ。今度は……ちゃんとユニットでやりたいな……」

P「帰ったら色々やろう。俺も、もっとみんなと色んな事をしたい。みくとも……」

みく「Pチャン……」ギュッ

P「……」

みく「……」

……
…………

379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:46:50.38 ID:TOOwgp6+0
――木星圏宙域、シマトク軌道ルート上、ニューウェーブ(ブリッジ)

ピピピピッ!

美優「防衛艦隊……配置に着きました」

楓「シマトク軌道ルート上の連合艦隊、距離7200です。こちらもOMDAが順次出撃しています。第一艦隊、及び第三艦隊の破砕作業班については状況を見て出撃するみたいです」

加蓮『戦闘状況については私のほうでも収集解析するから、必要なデータがあったらこっちに渡して』

楓「あら、NEX-USがあると便利ですね。それじゃお願いしようかしら」

泉「ニューウェーブは戦闘開始後、第二艦隊の左翼に位置取ります。OMDX、ヒューリーを出撃させます」

ピピピッ!

P『出撃か』

みく『任せるにゃ!』

泉「ええ、みんなお願いします。シマトク……コロニーも、やっぱりここまで近くで見ると大きく見えるわ。いつも見ているコロニーの大きさのはずだけど」

アーニャ『アー……壊す、ことなんて考えたこともありませんでしたから』

輝子『さ、最後に……花くらいは、添えたほうがよかった、か?』

有香『……いえ、この先の為に、ここでシマトクを落とさせてはいけません。今のあたしたちに出来る手向けは、未来に進むことです』

奈緒『ここで落とさせたら戦争は止まらなくなる……まずは、最初の1歩だ』

晶葉「よし、お前ら気を付けて行けよ。NEX-USのバックアップがある、存分に使え」

麗奈『ま、せいぜい死なないことね』

……
…………

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:47:19.25 ID:TOOwgp6+0
――シマトク軌道ルート上、ケーレス(ブリッジ)

ちひろ「共和国も数を用意してきましたね……」

「チューブ区画からこちらに向かってくる連邦艦隊もあります。オカシズ、ハマヨコでの戦闘は継続していますが、こちらに来る連邦艦隊の数も結構な物ですよ」

ちひろ「2対1の状況になるとこちらが不利です。共和国にはこれ以上手を出したくはありませんでしたが、止むを得ませんね」

「ラプター部隊、順次出撃しています。各ケーレス艦、艦隊戦闘の準備を開始しています」

「D13ポイント、シマトク軌道ルート再計算されます。目標ルートポイント更新」

ちひろ「チューブ区画まで後27時間……ここでシマトクを破砕されたら破片すらコロニーに届かないですね。こちらの艦もラプター部隊を出撃させてください。後はディーレの準備を」

「少佐も出撃されますか?」

ちひろ「厄介なのも来ているでしょうし、こういう時の為の機体です。艦は任せましたよ」

「了解です」

「共和国の防衛艦隊よりOMDAが出撃されています。識別コード不明の機体も確認できます」

ちひろ「スクリーンに出してください」

ピピッ!

ちひろ「あれは……日本で戦闘した機体と、形状が変わっているけれどイーリアスとフラガラッハ……? ということは、βで捨てた部隊の誰かか……」

パシュンッ!

ちひろ「まあいいでしょう。では、私も出撃します」


……
…………

381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:48:52.85 ID:TOOwgp6+0
――ニューウェーブ(カタパルト)

奈緒『各機、出撃後は艦隊の進行ルート確保が優先だ。初動を見て、手薄な方面から切り込んでいくぞ』

有香『了解です。麗奈さんはどうされますか?』

麗奈『アタシ? 遊んでるからアンタたちは勝手にやっておいて』

輝子『い、いいのかそれで……』

奈緒『別に麗奈だし……アーニャとPさんは必要なタイミングがあったらドッキングしてくれ。判断は任せるから』

P「わかった。それまでは支援に回る」

アーニャ『プロデューサー、気を付けてくださいね』

みく『みんなで固まって動くから大丈夫大丈夫。Pチャン1人だけ航空機だし無理しないでね』

P「上手くやるさ……っと皆、一応言っておくぞ」

奈緒『ん?』

アーニャ『はい……?』

P「I@LPに申請しておいた。次の仕事、入れておいたから終わったら頼むぞ」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:49:45.47 ID:TOOwgp6+0

輝子『そ、そうか……それじゃ、頑張らないとな』

有香『はい、元より墜ちるつもりはありませんしね』

アーニャ『またみんなでお仕事、楽しみです』

みく『……うん、みくたち、本職はアイドルなんだからね』

ピピピッ!

楓『ハッチ開放しました。各機、出撃してください』


有香『はい、OMDCF-212ASXイーリアスU、中野有香が出撃します!』

輝子『OMDX-22AE-Tアンサラー、行くぜええええ!!』

アーニャ『OMDX-02ASクラウソラス、行きます!』

みく『前川みく、OMDX-152CXワイルドキャット、行くよ!』

P「HCU-01Pヒューリー、出撃する!」

383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:51:09.23 ID:TOOwgp6+0

麗奈『さーて、アタシたちも行きますか。ほら奈緒、さっさと行くわよ』

奈緒『分かってる。今準備している』カタカタカタッ!

ピピピッ!

加蓮『奈緒……』

奈緒『加蓮、どうした?』

加蓮『……』

奈緒『あたしは大丈夫だ。加蓮は……みんなのこと、頼む』

加蓮『うん』

奈緒『よし、それじゃああたしも行くか。起動チェック、システム疎通完了』ピッ、ピッ、ピッ!

ピピッ!

『N-eo』
『G-eneration.Exchange.Origin』
『F-rontier』

奈緒『セカンドドライバーだ。ジーオーフロンティア、出撃する!』


……
…………

384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/15(月) 22:55:40.27 ID:TOOwgp6+0
次回は7/21(日)か7/29(月)予定です。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:59:23.47 ID:yI+GLc4b0
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:34:49.92 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

ピピピッ!

奈緒「各機、あたしたちの小隊コードはNX-01だ。初動はOMDA部隊が先行するから、あたしたちはフォーメーションを維持して支援から入る」

有香『了解です。奥にラプターワイルドの部隊が確認できます。砲撃支援部隊のはずです』

ピピピピッ!

輝子『砲撃来るぞ……』

ズドォォォォンッ!!

アーニャ『こちらのOMDA部隊が動いた……戦闘、開始ですね』

P『戦闘のラプター部隊が接近している。奈緒、先行して数を減らそう』

奈緒「あたしとPさんが先行する。4人はフォーメーションを組んで迎撃だ!』ガションッ!

ギュオオオオオッ!!

麗奈『アンタたち、レイナサマも付いてってあげるからしっかりやんなさいよ!』ギュンッ!!

P『追いつくほうの身にもなってくれ……やってやるよ!』

奈緒「ネオジオの加速も十分だ、これなら……航空機に変形、行くぞ!」


連合兵『共和国の連中が! 邪魔はさせんぞ!!』


有香『衝突する……各機、フォーメーションを維持して迎撃! クラウソラス、あたしと前に!』

アーニャ『はい! みく、ショーコ!』

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:35:19.64 ID:hg6q+sai0
みく『18連装マイクロミサイルと、ビームキャノン、行くよ!』

輝子『マッシュルームスペシャルくれてやるぜえええええ!!!!』ズドドドドドドッ!!

ドガガガガガァンッ!!

有香『Pさんと奈緒さんだけに負担はさせません、あたしも……やああっ!!』

アーニャ『前のラプター部隊、散開……有香、左は任せます……!!』ガションッ!!

ズドォンッ!!

連合兵『がっ――』

ドガアアアアアアンッ!!

アーニャ『戦線を維持してもこちらが有利ですが、押し切るつもりで……!』ピピピピピッ!!

連合兵『死ねえ!!』ガションッ!

アーニャ『このっ!!』ギュンッ!

みく『あーにゃん!』ギュオオオオオッ!!

シュパアアアアンッ!!

連合兵『く――』バチバチバチッ!!

ドガアアアアアンッ!!

アーニャ『ありがとうございます、みく!』

みく『焦っても仕方ないにゃ、Pチャンたちが先行してくれている分、みくたちも焦らないで行こ!』

……
…………

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:36:19.51 ID:hg6q+sai0
――ニューウェーブ(ブリッジ)

加蓮『前線、MB-14部隊方面のラプター部隊が後退しているよ。ディーレ艦隊、前進するみたい』

泉「こちらも前進します。シールドを左舷に展開、ミサイル発射管の再装填を急いでください!」

美優「再装填準備進めています……シールド展開開始……艦速度上げます」カタカタカタッ!!

楓「この艦、泉ちゃんが指示出しているのも凄いですよね。戦術指導官も一緒に来ればよかったのに」

加蓮『ああそれ、私が泉のコンソールからプラン提示してるから大丈夫だよ。宙域解析してからの提示だから少し遅れてるけど』

泉「私だって素人だもの……ホント、何でこんなこと引き受けちゃったのかしら……」

ピピピッ!

奈緒『泉、こっちの前線部隊も押し込んできている。あたしたちも前進するぞ』

泉「了解。みんなの位置は……あれ、麗奈は?」

P『あっちのほうが面白そうって言ってMB-06部隊のほうに飛んでった』

泉「あ、そう……」

ピピピッ!

晶葉『麗奈は好きにやらせておけ。前線を押し込んでシマトクまでのルートを確保するのが最優先だ。加蓮、皆には連合部隊の展開予測を随時転送してやってくれ』

加蓮『NEX-USの同期はみんなのタイミングに任せてるから、そっちは別でやっておくよ』

ピピピピピッ!

泉「もう一方で前線が上がった場所がある……MB-06から09の部隊……あとOMDX-FS……麗奈が向かった場所……!」

……
…………

389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:36:58.37 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

麗奈「ハッ、そこの部隊! ちんたらやってるんじゃないわよ!!」ガションッ!!

ギュオオオオオオッ!!

連合兵『なんだあの赤い機体は……ぐああああっ!!』ドガアアアアアンッ!!

『小関大尉! 持ち場はどうなされたので!』

麗奈「レイナサマは適当にやってていいのよ! アンタたちはもう少し真面目にやりなさい! 前線、上げるわよ!」

『了解!』

ピピピピピッ! ピピピピピッ!

麗奈「反応……!? レイナサマ相手だけじゃない……アンタたち、避けな!!」ギュンッ!!

『何を……がっ――』

ドガガガガァァァンッ!!

麗奈「複数……いや、全方位攻撃……コイツは!!」ピッ、ピッ、ピッ!

ピピッ!!

麗奈「いた、あの機体……ふざけてんじゃないわよ!」ギュオオオオオオッ!!



ちひろ『押されている前線の支援に来たら……あの機体は!!』ガションッ!!

ギュオオオオオオッ!!!!

麗奈「ちひろ! アンタね!」ズドォンッ!!

ちひろ『横浜で遇った赤い機体!! ここで暴れられるわけには!!』ギュンッ!!

ガショショショションッ!!

麗奈「あの兵装は……!!」

……
…………

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:37:52.76 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

奈緒『こっちで相手しているラプターの数を減らした! あたしとPさんもそっちまで後退する!』

有香『ルート空けます! 今のうちに戻って!』

P『みく、輝子!』

みく「ガッテンにゃ! 輝子チャン、フレーム同期するよ!」

輝子『頼むぜぇ……NEX-US接続……!』ドクンッ!

加蓮『ワイルドキャットとアンサラーのフレームストリーム同期開始……エネルギー共有準備出来たよ!』

輝子『ビームランチャー照準……い、行くぜえええええ……!』ピピピピッ!!

みく「射線データ転送するよ、みんな離れて!!」

連合兵『うおおおおおお!!』ギュオオオオオオッ!!

アーニャ『させません!』ギュンッ!

ドシュゥンッ!!

連合兵『ぎゃっ――』ドガアアアアアアアンッ!!

ピピピピッ!!

輝子『撃つぜ撃つぜ撃つぜええええええヒャッハアアアアアアアアッ!!!!』

ズドドドドドドドドドドドドッ!!!!

みく「照射……おしまい! レーダーは……!」

ピピピピピッ!

奈緒『射線上の敵は一掃出来た。連合の戦線の穴になったからここから進行するぞ!』

有香『周辺の前線部隊、及びディーレ艦、進行ルートを確保しました、こちらからお願いします!』

ピピピッ!

『了解した! そちらに合流する!』
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:38:46.52 ID:hg6q+sai0
有香『シマトクまでは距離3800……もう少し……!』

ピピピピピッ! ピピピピピッ!

P『レーダーに反応……なんだ!?』

アーニャ『ラプター部隊とOMDA部隊の反応が消えて……こちらに向かって来ています!』

奈緒『OMDX-FS……麗奈か! てことは……』

ピピピッ!

麗奈『アンタたち! 死にたくないなら離れなさい!』ギュンッ!!

P『麗奈か! 相手の機体が……あれは、ラプターじゃない……!?』

ちひろ『あれはβで対象だった機体たち……丁度いい、まとめて墜ちてもらいましょうか。ガンダルヴ!』ガショショショションッ!!

奈緒『あれは……まさか、みんな回避だ!!』

ドシュシュシュシュシュシュッ!!!!


※ステータス判定が入ります。

判定値:50

・前川みく
操縦技術:99→回避

・アナスタシア
操縦技術:77→回避

・中野有香
操縦技術:91→回避

・星輝子
操縦技術:87→回避


P『なんだ!?』ギュンッ!!

みく「にゃっ!?」ギュンッ!!

有香『あの兵装は!?』ギュンッ!

輝子『し、新兵器か……!?』

アーニャ『全方位からの砲撃……くっ! 連合、まだこんな戦闘機を……!』

加蓮『あれは……もしかして!』

ピピピッ!

晶葉『無線誘導砲塔だと!? 連合側もまだ戦闘機に搭載するほどの実用化された技術があるはずが……!』

麗奈『なんでもいいわよ! パクられたんならそれはそれでぶっ潰せばいいだけよ!』ギュンッ!!
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:39:24.63 ID:hg6q+sai0
奈緒『加蓮、みんなをNEX-USに! そのまま戦闘に巻き込まれたらマズイ!!』

ピピピッ!

ちひろ『OMDX……ここで私が全機まとめて……!!』

有香『千川少佐!?』

ちひろ『生き延びてるとは思いませんでしたよ! あそこで靴の情報を知っている部隊も潰しておくはずだったので!』

輝子『分かっちゃいたけど、私たちは捨て駒かよ……ナメんじゃねえええええ!』ボシュシュシュシュッ!!

ちひろ『そんなミサイル!』ドシュシュシュッ!

ドガガガガガァンッ!!

アーニャ『貴方が、有香と輝子を!!』ギュオオオオッ!!

ガキィィィィンッ!!

ちひろ『おや、自軍の作戦としても想定内だったので特に問題は無いんですけど……連邦のほうとも、それで手打ちしていましたので』

アーニャ『っ!? 貴方が、マナミたちを……!!』

ちひろ『ふんっ!!』ブォンッ!!

アーニャ『ぐっ……』

ちひろ『仲介役の共和国が靴のデータを秘匿して、今さらこちらに言うことなんて!!』ドシュゥンッ! ドシュゥンッ!!

みく『ビームクローのリフレクターフィールド……! あーにゃん!』カタカタカタッ!

バシュゥゥゥンッ!!

アーニャ『みく!』

P『お前が皆にナシヤマを襲わせた張本人か!!』ギュオオオオオオッ!!

奈緒『例えちひろさんでも、ここであたしたちの邪魔をするなら……!!』ガションッ!!

ちひろ『航空機……いや、1機は違う……!?』ギュンッ!!

P『連邦と連合を戦争へ誘導したのはお前か!』ズドォォォンッ!!

ちひろ『知りませんよ! 偉い人たちが決めたことです、靴は切っ掛けに過ぎなかったんですから!』ドシュゥンッ!!

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:39:58.25 ID:hg6q+sai0
麗奈『他所から拾ったもんが何だっていうのよ! これだからバカしかいないのよこの世界は!』ドガガガガガッ!!

ちひろ『ちっ、この赤い機体……!!』ピピピピッ!

『千川少佐! 共和国の部隊がこちらの前線を抜けて来ています!』

ちひろ『チッ……ワイルド隊を一部フォローに回して! こっちは抑える……!!』ドシュシュシュシュッ!!

奈緒『マズイ、チャンスなのにこのままだと進行を止められる……!!』

P『5人は先に行け! シマトクへ近付くには輝子のアンサラーの突破力が必要だ!』

有香『ですがプロデューサー! 千川少佐の相手は……!』

P『最優先はシマトクの破砕だ! 麗奈、奈緒も5人に付いてやってくれ!』

麗奈『奈緒、行くわよ!!』

奈緒『麗奈!? でもPさんだけじゃあ!!』

麗奈『バカ言ってんじゃないわよ! そこのバカも言ったでしょ、今のアタシたちがやらなきゃならないことはシマトクの破砕で、ここで手抜いて進行中に破砕部隊を潰されるわけにはいかないでしょ!』

アーニャ『プロデューサー! それならアーニャが――』

みく『みくが残るにゃ! みんなは先に行って!』

394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:40:40.98 ID:hg6q+sai0

輝子『みく……!』

みく『アンサラーとのエネルギー共有はみくの機体じゃなくてもいいし、Pチャンを1人にはしたくないから!!』ボシュシュシュッ!!

ドガガガガガァンッ!!

ちひろ『分散する気か……させるわけには……!』ドガァンッ!!

奈緒『みく!』

麗奈『行くわよ奈緒! アタシたちが出しゃばってどうするの!』

奈緒『……くっ、Pさん、みく……任せたぞ!』ガションッ!

アーニャ『必ず戻ります!』ギュンッ!

ちひろ『先行される……逃がすか……!』

P『お前の相手は俺だ!』ドシュゥンッ! ドシュゥンッ!

ちひろ『航空機ごときに……ガンダルヴ!』ドシュシュシュシュッ!!

P『当たるかよおおおおおお!!』ヒュカカカッ!!

ちひろ『避けられた……!?』

みく「にゃああああああ!!』ギュオオオオオオッ!!

ガキィィィィィンッ!!

ちひろ『くうっ!? この機体は……!!』

みく『お前がファクトリー襲った黒幕なら、絶対に許さないから! 絶対……絶対に!!』ググググッ……!

……
…………

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:42:28.07 ID:hg6q+sai0
――ニューウェーブ(ブリッジ)

楓「ワイルドキャット、ヒューリー、識別コード不明機と交戦しています。他のみんなは先行部隊と共にシマトクへのルートを進行しています」カタカタカタッ!

泉「私たちも進行したら2人のバックアップが……ニューウェーブは下がって2機を……」

楓「ダメです。ここでニューウェーブが下がったら戦艦によるシマトクへの砲撃数が足りなくなります。破砕機でシマトクを砕いた後の破片の処理もあります」

泉「もう……みく、P、無理しないで! 危なくなる前に後方の待機部隊まで下がって!」

ピピピッ!

みく『大丈夫! コイツだけは許さないんだから!』

P『俺たちだけじゃなくても、今回の戦争の原因の一端がコイツなら……!』

美優「無理は、しないでください……」

P『大丈夫です。死ぬわけにはいきませんから……!』

みく『デレデレすんにゃ!』

P『してないっての!』

ピピピッ!

奈緒『泉、ディーレの破砕部隊が準備をし始めたら連絡をくれ。少し強引にでも前線のラプター部隊の対処をして道を作る!』

泉「楓さん、破砕部隊の準備は!」

楓「ちょっと待ってください……進行中の第一艦隊が準備を始めています。第三艦隊の破砕部隊は別ルートから向かっているみたいですが、このまま進行できればこちらのほうが早いですね」カタカタカタッ!

奈緒『なら今のうちに道を作る……!』

泉「気を付けて、ラプターの防衛部隊も艦隊から順次投入されているわ」

奈緒『ああ、任せろ!』

……
…………

396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:43:40.72 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

アーニャ『ケーレス艦隊が見えてきました……ここが、防衛ラインのようです』

麗奈『奈緒、行くわよ! ラプターを追加されちゃ溜まったものじゃないわ!』

奈緒『戦艦を直接叩くしかない……3人はアンサラーのビームランチャーを!』ギュンッ!!

有香『了解です! あたしたちもNEX-USに接続を……!』ドクンッ!

アーニャ『有香、準備まではアーニャが前に……アンサラーへのエネルギー共有をお願いします』ギュンッ!

輝子『よ、よし、次行くぜ……』ガションッ!

有香『フレーム同期、加蓮さんお願いします!』

加蓮『イーリアスとアンサラーのフレームストリーム同期開始……エネルギー共有……』


麗奈『遅い遅い!!』ギュオオオオオオッ!!

奈緒『ネオジオ……このまま行くぞ!』ガションッ!

連合兵『先行してくる2機がいるぞ! 撃ち落せ!!』

ズドォンッ! ズドォンッ!!

奈緒『当たるか! 高出力ビーム砲照準……!!』

麗奈『ケーレス艦3隻は墜とすわよ、奈緒!』

奈緒『うおおおおおおっ!!』ズドォォォォンッ!!!

ドガガガガガァンッ!!!!

連合兵『ケーレス艦沈黙! 防衛ラインに共和国のOMDAが来ています!!』

奈緒『輝子!』

加蓮『準備完了! いいよ!』

輝子『ビームランチャー照準……ヒャッハアアアアアアアアア!』ズドドドドドドドドドッ!!!!

ドガガガガガガァンッ!!

ピピッ!

アーニャ『OMDAも入ってルート確保……ブリッジ、シマトクへのルートを確保しました。破砕作業を実施する部隊の投入を!』

楓『わかりました。みなさんはルートの確保を継続してお願いします』

麗奈『ちひろのほうも気になるけど……さすがに今はこっちが優先ね』ピピッ!

アーニャ『プロデューサー……みく……!』

……
…………

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:44:51.33 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

ちひろ『防衛ラインが……!』

みく『悪いことする奴は痛い目見るにゃ! このっ、アンカー!!』ビシュシュシュッ!

ちひろ『こんなものっ!』ブォンッ!

みく『うげっ、アンカー全部切られた……ええいっ!』ボシュシュシュッ!

ちひろ『ミサイルで止められるわけないでしょう!』ドシュシュシュッ!!

ドガガガガガァンッ!!

みく『あ、あの浮いてるビーム砲反則すぎる……』

P「みく! 無理はするな!」ギュオオオオッ!!

ちひろ『航空機がちょこまかと!!』ドシュゥンッ! ドシュゥンッ!!

P「ぐっ!?」ドガァンッ!!

みく『Pチャン!』

P「防御用に増設したサイドバインダーが潰された……! エネルギーを食うからシールドユニットは使いたくないが……!」カタカタカタッ!

ちひろ『フンッ、ナシヤマにいたならそこにずっといれば良かったのに!』

みく『他人事みたいに言って! みくだってNEX-USでいつもどおりアイドルやっていたかったんだから!!』ギュンッ!

ちひろ『アイドル……? アイドルが戦場に出るとは面白いですね!』

みく『出たくて出たわけじゃないから! みんな……みんな表だと色んなことを考えて、本当は、NEX-USの中みたいに楽しいことだけやっていたいのに!』

ちひろ『そんな現実逃避……こんな世界だからNEX-USがあるんですよ!』ズドォォォンッ!!

みく『にゃっ!?』ドガァァンッ!

P「みく!」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:45:26.25 ID:hg6q+sai0
みく『そうだよ……あーにゃんも、有香チャンも、輝子チャンも、奈緒チャンも、みんな戦ってた……アイドルなのに……』ギュッ……

みく『……だけど!』ガションッ!

ドシュゥンッ!

ちひろ『チッ!?』ドガァンッ!

みく『みんなアイドルは一生懸命で、だけど表がこんな世界だから、戦わなきゃならなくて……お前みたいなのがいるから!』

ピピピッ!

加蓮『みく!』

みく『加蓮チャン!』


『Network.』
『Enhance.』
『X.』
『Unite.』
『System.』

『Connect』

みく『これって……!!』ドクンッ!


『索敵データ共有、拡散粒子ミサイル、フローティの発射準備、ガンダルヴ・ミニオンを射出……!』

『ガンダルヴ、予備機のガンダルヴ・ミニオンも射出、高圧縮粒子砲リンドヴルム照準! ―――――、高機動形態に移行しますよ!』


みく『この記憶……あの機体が使ってる武器の……!』ガションッ!

399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:46:53.07 ID:hg6q+sai0
ちひろ『墜ちろ! ガンダルヴ……!』ドシュシュシュッ!!


※ステータス判定が入ります。

判定値:70

・前川みく
操縦技術:99→回避



みく『やああああああっ!!』ヒュカカカカッ!!

ちひろ『避けた!?』

みく『このおおおおお!!』ブォンッ!

シュパアアアアンッ!!

ちひろ『ぐあっ……! 近づかれたところで……!』ブォンッ!

ドガアアアアアンッ!!

みく『ああああああっ!! み、右腕が……』ビビビビビッ! ビビビビビッ!

加蓮『いけない……NEX-USの記憶の共有にみくの体が追いついてない!』

P「みく!」ガションッ!

ドガガガガガッ!!

ちひろ『航空機……!』ピクッ!

P「うおおおおおおお!!」ズドォンッ!!

ちひろ『ちょこまかと!』ズドォンッ!!

P「っ!!」

ドガアアアアアアアアアアアアンッ!!

みく『P……Pチャン!!!!』

……
…………

400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:47:46.82 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域、廃棄コロニー『シマトク』外壁

『破砕準備、完了しました!』

『コロニー内部への起爆装置の配置できました! 突入部隊もすべて退避しています!』

有香『破砕準備が完了した……! もう少しです!』

連合兵『やらせるかよおおおおお!!』ギュオオオオオオッ!!

輝子『うるせええええ!!』シュバババババッ!!

ドガガガガガァンッ!!

連合兵『ぐおおおお……こ、コイツを落とす為に……ここまで……!』バチッ、バチバチッ……!

有香『なぜみんなのお墓を落とすなんてことを! あたしたちは、もうこんなことにならないように……二度と同じことが起きないように願ったのに!』

連合兵『同じことが……起きない為にも……落と――』

ドガアアアアアアアアアンッ!!

輝子『……私だって、そう思ってた……けど、これは、ち、違う……から、きっと……』

ガションッ!

奈緒『輝子、ビームランチャーの準備は!』

輝子『あ、ああ……次の準備も出来てる』

アーニャ『露払いは終わりました、後は破砕だけです!』

麗奈『ブリッジ、退避指示は!』

ピピピッ!

泉『艦隊の砲撃準備が出来たわ! みんな離れて!!』

奈緒『後退だ! アンサラーとイーリアスは砲撃体制を維持だ!』

401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:48:21.51 ID:hg6q+sai0

アーニャ『破砕の衝撃はアーニャと奈緒でシールドを展開します、2人は後退しつつ砲撃を!』

楓『起爆カウント、開始されています。3、2、1……』


ドガアアアアアアアアンッ!!!!!!


有香『シマトクが……』

輝子『みんな……ご、ゴメン、な……でも、私たちは……!』ガションッ!

アーニャ『破砕の衝撃が……くっ!』ビビビビビッ! ビビビビビッ!

麗奈『想定通りの砕けたわね……楓!』

楓『各艦、砲撃体制を取っています。破砕対象の大型の破片に照準……泉ちゃん、ニューウェーブも準備完了です』

泉『ディーレの砲撃と合わせて……撃て!!』

ズドドドドドドドドッ!!

奈緒『有香、輝子!』

有香『……輝子さん!』

輝子『い、行くぜええええええ!!!!』ピピピピピッ!

ズドドドドドドドドッ!!


麗奈『後は……アイツら……!』


……
…………

402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:49:00.15 ID:hg6q+sai0
――戦闘宙域

ビビビビビッ! ビビビビビッ!

P『ぐっ、この・……!』ハァ、ハァ……

ドシュウウウウウンッ!!

ちひろ『こ、コイツ……! このっ!! 離れろ!!』ガコンッ!

ギシッ、ギシッ……

P『ビ、ビームブレイドでも……出して、みやがれ……腕までワイヤーで縛ってやったぞ……!』ハァ、ハァッ!

みく「Pチャン!!」

P『みく、撃て!』

みく「今撃ったらPチャンも一緒に……! イヤだよ! 出来ないよ!!」

加蓮『ヒューリーごと突っ込んでワイヤーで自分ごと……これじゃあヒューリーも離脱出来ない……!』

P『俺を信じろ、みく! 一緒に帰るって……約束しただろ!』バチッ、バチバチッ……

みく「っ!!」

ちひろ『は、離せ……コイツ、主翼も撃ち抜いたのに……死ぬ気!?』ギシッ、ギシッ……!

P『俺は死なない……お前みたいに皆を食い物にして戦争するようなヤツとは、気合が違うんだよ!』ビビビビビッ! ビビビビビッ!

P『終わらせて一緒に帰るぞ、みく! 撃て!!』

加蓮『みく!』

403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:49:28.69 ID:hg6q+sai0

みく「……Pチャン!!」ガションッ!

ドシュウウウウウウンッ!!



ちひろ『み――』

P『ああ、それで――』



ドガアアアアアアアアアンッ!!!!


――ピーッ!

みく「Pチャアアアアアン!!!!」


……
…………
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:49:59.95 ID:hg6q+sai0
――ニューウェーブ(ブリッジ)

泉「後方で爆発……!」

ピーッ!

美優「これは……ヒューリーの反応が……」

楓「そんな……P、さん……」

パシュンッ!

晶葉「どうした、破砕作業に入ったから上がってきたが、何があった」

泉「みく……P、が……」

ピピッ、ピピッ……


……
…………

405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:51:36.71 ID:hg6q+sai0
――Cast

前川みく   アナスタシア
中野有香   星輝子

……
…………


『シマトクの破砕確認、大型の破片もディーレ艦隊の主砲で順次破砕しています』

ガションッ!

輝子『……こっちも、打ち止めだ。機体負荷が……結構、キてるぜ……』ビーッ! ビーッ!

有香『ええ……後は、共和国に任せましょう』

ピピッ!

アーニャ『……後方から、連邦の艦隊が近付いてきています』

奈緒『シマトクの破砕で、連合の戦闘行動も停止している……後は、停戦信号が上がれば、ひとまずは終わり……か』

有香『……連合は、今後どうなるんでしょうか』

麗奈『廃棄コロニーをチューブ区画に落とそうとしたってだけで、国際問題としては最大限にヤバい話だけど……黙って開戦したのも連合だし、どうかしらね』

ピピッ! ピピッ!

輝子『……連合のケーレスから、停戦信号……上がったな』

有香『今後は、連合は辛い立場になるのでしょうか。それなら、過去のように国際連合に戻ってしまえば……』

ピピピッ!

泉『そう上手い話しになれば、お互いに苦労はしないわ』

楓『私たちじゃあ分かりようがないですからね。停戦条約、どうなるんでしょうね』

406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:52:37.80 ID:hg6q+sai0
大石泉      持田亜里沙  木場真奈美
早坂美玲     池袋晶葉   高垣楓

……
…………


アーニャ『……みくは、プロデューサーは……!?』

美優『それが……ヒューリーの反応が……』

アーニャ『そんな……!』

有香『プロデューサー……!』

麗奈『……ちひろの感覚が消えた。アイツら、やったみたいね』

奈緒『Pさん……』

――ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ!

美優『……ワイルドキャットからの、信号?』

泉『映像を……これは……みくに、P……!』

輝子『お、おお……!』

有香『プロデューサー……!? プロデューサー、無事なんですか!』

楓『よかった……どうやら、そうみたいです。ワイルドキャットが拾ったみたいで……でも、ワイルドキャットも満足に動けないみたいですね』

アーニャ『アーニャ……迎えに行きます!』ガションッ!

輝子『……た、頼んだ……こっちも、機体負荷が酷くて、動けないぜ』

有香『アーニャさん、お願いします』

アーニャ『はい!』

ドシュウウウウウウンッ!!


奈緒『よかった……』

麗奈『アンタ、行かなくていいの?』

奈緒『そう、だな……あのプロデューサーには、待っている人がいるみたいだから、な』

麗奈『そうね……アイツとみく、ちひろ相手によくやったわ』

奈緒『ちひろさん……』

……
…………

407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:53:21.55 ID:hg6q+sai0
三船美優     速水奏    城ケ崎美嘉
宮本フレデリカ  塩見周子   千川ちひろ

……
…………

P「う……ワイルドキャット……? 停戦信号が飛んでいる・……俺は、助かったのか……」

ガコンッ!

みく「Pチャン!」

P「みく……」

みく「バカ!! バカ、バカ……みくに、何させるの・……!」グスッ、グスッ……

P「悪かった……撃たせて」

みく「Pチャンのこと、撃ちたくなんてないのに……バカ、バカ……バカ……もう、こんなことさせないでよ……」

P「ああ、俺は馬鹿だったな……だけど、約束は守った」

みく「え……」

P「これで、一緒に帰れるな。一緒に……」

みく「……うん」

ピピピッ! ピピピッ!

加蓮『お2人さん、通信来てるよ。勝手に出ちゃうよ?』ピッ!

みく「も、もー! 加蓮チャン、今大事な――」

アーニャ『プロデューサー! みく!』

P「アーニャ……」

みく「あーにゃん……! そっちも大丈夫だった?」

アーニャ『はい、みんな無事です……みくも、プロデューサーも……よかった……』

みく「にゃふふ、みくとPチャンが一緒なら無敵にゃ。あーにゃんたちも……みんな、無事でよかった」

アーニャ『今迎えに行きます! 待っていてくださいね!』
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:54:53.89 ID:hg6q+sai0
神谷奈緒   小関麗奈


……
…………


みく「あーにゃんたちも……よかった」

P「……なあ、みく」

みく「なーに? どこか、痛いところあるの?」

P「いや……帰ったら、何をしようか」

みく「何って……もちろん、アイドルに決まってるでしょ?」

P「そうだな……たまった仕事も、消化しないとな……」

みく「……でもね、やりたいこと、まだあるから」

P「なんだ?」

みく「……みくね、ずーっとPチャンと……一緒に……いたいから。キャットじゃなくても、みくが、みくのままで、ずっと、ずーっと」ギュッ……

P「みく……ああ、俺も――」

……
…………
………………
……………………

409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:55:34.02 ID:hg6q+sai0
【エピローグ】

――1年後、木星圏、ナシヤマ、オオイシファクトリー(ガレージ)

泉「もう……またみくは勝手にパラメータ弄って……ウイング交換するからそのままにしてって言ったのに……」カタカタカタッ!

パシュンッ!

有香「お疲れ様です。ガレージの定期点検に来ました」

泉「あら……そういえば今週はこの時間だったかしら。お疲れ様」

輝子「さ、作業するから……ちょっとそこらへん、モービルも、片付けておいてくれ……」

泉「ごめんなさい、いま片付けるから……今日は2人が担当なのね」

有香「今日はバーニアのテストで午前は終わりですし、この定期点検が終わればあたしたちも上がりですから」

輝子「楽でいいぜ……」

泉「……結構時間が余ってるなら、カレッジのほうに入ってもよかったのに。アーニャは入校したけど」

有香「兵に志願して任務に出てからは勉学から離れたので、それもいいかと思いましたけど……その、やっぱりご迷惑を掛けたこともありますし」

輝子「お、表の仕事も回してくれたし……それだけでも、十分だ……」

泉「まあ、2人はアイドルもあるし勤務数減らしているけど……カレッジ、入りたくなったら言っていいわよ。私とみくはもう少しで卒業しちゃうけど」

有香「ここでお仕事をさせてもらえると、機体周りにも触れますし、何かあればオート・クレールに繋いでもらって池袋博士とも連絡が取れますからね。カレッジのお話は……そうですね、もう少ししたら考えさせてもらいます」

泉「……そういえば今日、みくが仕事あるって言ってたわね。2人が早上がりなのはそれもあるの?」

輝子「そうそう……今日は、ナシヤマのランドマークポイントのリニューアルキャンペーンがあるからな……」

有香「アーニャさんとみくさんも、準備はしていると思いますけど……」

……
…………

410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:58:24.67 ID:hg6q+sai0
――オオイシ工業カレッジ(通路)

亜里沙「あっ、アーニャちゃんアーニャちゃん、待って待って!」タタタタッ!

アーニャ「アリサ? アー、何かありましたか?」

亜里沙「ごめんねー、今日お昼にみくちゃんのトコ行くってお話、してたわよね? ファクトリーの入場マニュアル、更新されたから渡しておいてほしくて」

アーニャ「アップデート、されていましたね。分かりました、みくは渡しておきます」

ウサコ『生徒は今さら紙のマニュアル渡されて大変そうウサ! 職員はデータで良いから楽でいいウサ!』

亜里沙「次の授業の時にマニュアルは返してねって言っておいてね? あと……はいこれ」ピッ!

ピピッ!

アーニャ「端末にデータ転送……これは?」ピッ!

亜里沙「ほら、NEX-USで更新されたナシヤマのランドマークポイント、モールも併設されたけど入場規制で入れなかったでしょ? 入場パスようやく取れたから、ありさせんせいと一緒に行かない? 明後日の午後からだけど」

亜里沙「アーニャちゃん、この前ここの話してたから行きたいのかなーって思って」

アーニャ(今日のお仕事先……)

アーニャ「……はい、それじゃあ、行きたいです。アーニャと、アリサだけですか?」

亜里沙「あ、そうそう。6人用パス当たっちゃったからまだ誰か声掛けようかなぁって思ってたけど、アーニャちゃん一緒に行きたい子いる?」

アーニャ「6人……えっと、それじゃあ……」

……
…………

411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:59:04.38 ID:hg6q+sai0
――ナシヤマ、Pの家

みく「起きろー!!!!」

P「……」

みく「ぉぉぉおおおきろー!!!!!!」

P「……ハッ!?」ビクッ!

みく「Pチャン! 後1時間で準備しないと仕事間に合わないよ! 今日はI@LPの手続きあるから役所からNEX-US繋げるって言ったのPチャンでしょ!」

P「……今、何時」

みく「もう14時にゃ! 16時から仕事だって昨日から散々言ってたのもPチャンでしょ!」

P「……だったら、夜はもう少し……早く寝かせてくれ。体痛い」

みく「あっ……ばっ、ば・……ね、ネコチャンは夜行性だから仕方ないの!! 明るいうちから何言わすにゃ!!」フシャーッ!!

P「お前は人間だよ……ふぁ……荷物用意してるし、シャワー浴びるからちょっと待っててくれ」モゾモゾ

みく「もー……着替え置いとくから早くしてよ」

P「誰のせいだと思ってるんだ誰の……」

……
…………

412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 22:59:54.78 ID:hg6q+sai0
――地球、日本、横浜市、オート・クレール本社(開発室)

加蓮『データ更新……チェック完了。秘匿階層の一部データの破棄、おしまい』

晶葉「ようやく片付いたな。開発が遅れていたからとはいえ、NEX-USに溜め込んでいた分もようやく終わったか」

奈緒「悪いな。あたしが文句言って吸い上げたデータ、使わないままにして」

晶葉「ま、いいんだがな。現物を見て模倣したのも、こちらとしてはかなり良いデータが取れたし。というか、靴もそうだが外部技術の貯蔵なんて怖くてずっと抱えてられん。というか、抱えてたから連合にすっぱ抜かれたしな」

奈緒「靴持ったままでよく言うよ……そういえば、麗奈は?」

晶葉「新型乗り出しに行くと格納庫に行ったよ。お前用に作ったんだがな……」

奈緒「まあ、あたしより麗奈のほうが操縦上手いし」

加蓮『そういえば2人とも、吸い出しデータは破棄したけど現物はどうするの?』

奈緒「ん、そうだな……どうしようか」

晶葉「まだ使うだろう? さすがに今破棄したらお前が困るだろ」カタカタカタッ!

ピピッ!

奈緒「まあ、システムが直ればいいんだけどな……」

晶葉「いつか完成させてみせるさ。技術的にも進歩はしている。私に出来て、私に出来ないはずはない」カタッ……


『Next』
『Gleipnir』
『Format』
『3rd』
『Numbers』
『eXtension』


ピピッ!

加蓮『あ、時間だ。奈緒、そろそろ準備しなくていいの?』

奈緒「ん? あ、もうこんな時間か……悪い晶葉、ちょっと出て行くよ」

晶葉「仕事か?」

奈緒「ナシヤマのNEX-USで仕事。キャンペーンガールの仕事だけど、ステージもやるってさ」

晶葉「……楽しそうだな」

奈緒「そうか? そりゃあ、アイドルなんだし……戦ってるよりは楽しいさ。ナシヤマにいる皆とも会えるし」

晶葉「それもそうか。しっかりやってこいよ」

奈緒「ああ、行ってきます」

……
…………

413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 23:01:23.61 ID:hg6q+sai0
――NEX-US(事務所ルーム)


「お、そろそろ時間か。それじゃお前たち、しっかりやってこいよ」


「はい、それでは行ってきます」


「ま……う、上手くやってくる……」


「今回はあたしたちも時間あって、結構リハやったろ? 練習通りやれば大丈夫だ」


「ダー、そうですね。いつも通り、みんなで頑張りましょう」


「やってやるにゃー! みんな、行こいこっ!」

414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 23:02:16.59 ID:hg6q+sai0

「……よし、俺はとりあえずウインドウ開いてみんなの動きでもチェックして――」



「ねえ、Pチャン」


「ん、どうした? 何か忘れていたことでもあったか?」


「ううん、そうじゃないんだけど……」


「なんだ? ほら、みんなも待ってるぞ」


「……ちゃんと、見ててね。これからも……ずっと」


「ああ、ちゃんと見ているよ。ずっと、ずっと」


「……うん! それじゃあ、行ってくるにゃ!!」



……
…………
………………
……………………
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 23:04:25.13 ID:hg6q+sai0
【【安価】NEX-USの世界でアイドルたちが戦うようです】

                 完


                to be......


            ――――――――
              ――――
                ――
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 23:15:01.01 ID:hg6q+sai0
おしまい

今回は『みくルート』『死亡者0人』の結果でした。
ルート入りの判定”だけ”はクッソ早い段階で決まっていました。
安価に付き合ってくださった方々、ありがとうございました。

HTML化依頼出して終了
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 23:23:39.05 ID:oiFCSa3E0

いつか他ルートも見たい
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 23:27:14.27 ID:hg6q+sai0
>>417
これ終わったから言うんですが今回クッソ面倒な作り方して自分でも物凄く後悔しながら組み立ててたんですよね
前までやってたのと違って、これは5周してようやく1本の話って作り方にしてしまったせいで
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