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【安価】みふゆ「いらっしゃい、やっちゃん」【マギレコ】
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1 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 06:26:37.45 ID:4UO9dGWno
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みふゆさんのおうち
やちよ「お邪魔します」
やちよ「・・・・で。なんなのよ、この汚部屋は?」
みふゆ「やっちゃんはすごいですね。あんな広いおうちを一人で毎日掃除できるなんて。ワタシなら三十分ともたないです」
やちよ「はぁ・・・・。みふゆが一人暮らしをしているって聞いたときに、まさかとは思っていたけれど、ここまでひどいとは・・・」
みふゆ「とりあえずくつろいでいてくださいな。今お茶でも淹れますから」
やちよ「・・・・」
やちよ(こんな空間でくつろぐことが、今のみふゆにとって当たり前なの・・・?)
やちよ(ありえない・・・。そんなことあっちゃいけない・・・! 私がなんとかしないと・・・!)
やちよ(まずすべきは・・・)
MQ「モキュモキュ!」(
>>2
してあげよう!)
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1556573196
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/30(火) 08:15:40.41 ID:2P0ajZM00
掃除
3 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 09:46:26.05 ID:4UO9dGWn0
やちよ「待ちなさい。お茶は後でいいわ」
みふゆ「あら? そうですか? じゃあ坊主めくりでもして遊びましょうか」
やちよ「それも後で! まずすべきは掃除よ! そ・う・じ!!」クワッ
みふゆ「ひゃ・・・。こ、怖いですよ、やっちゃん・・・どぉどぉ・・・」
やちよ「とりあえず私は水回りを掃除するから! みふゆはそこらへんに散らかっている物を、1年以上使っていない物とそうでない物に分別しなさい! 今すぐ!」
みふゆ「分別? どうしてそんなことを?」
やちよ「断捨離よ! まずは物を減らさないと片付かない! 1年以上使っていな物は今後も使わないから、誰かにあげるか捨てる!」
みふゆ「ええっ?! そんなご無体な・・・」
やちよ「いいからやる! 私は、まずはトイレの掃除を・・・―――って、きゃあ?!」ビクッ
みふゆ「やっちゃん?! どうしました?!」
やちよ「信じられないッッッ!!! トイレの黒ずみをそのままにしておくなんて! 女子としてあり得ないわよ!! 貴女、自分が嫁入り前の娘だって自覚ある!?」
みふゆ「い、一応、ありますけど・・・///」両人差し指チョンチョン
やちよ「だったらなんなのよこの生活力の無さは?! 仮に一緒になってくれる人がいたとしても、こんなんじゃ相手にすぐ逃げられるわよ!?」
みふゆ「あうっ・・・・。それは困りますね・・・・」
やちよ「だったらとにかく掃除! 洗剤はどこっ?」
みふゆ「えーっと。そこらへんにありませんか?」
やちよ「どこよ・・・」ガサゴソ
クモさん「っ?!」ササッ
やちよ「きゃあ!?」
みふゆ「あらまあ、クモさんですね。暖かくなってきたから最近はチラホラ見かけるんですよ」
やちよ「えっ・・・?」
みふゆ「やっちゃんは知ってますよね? クモさんは益虫なんですよ。ゴキブリを食べてくれるんです。そのおかげで、今年はまだ一回しかゴキブリを見ていません」
やちよ「っ・・・!!」鳥肌ゾワワッ
やちよ「ああもうっ! 洗剤は買ってきた方が早そうだわ! 私ちょっと買ってくるから、みふゆは分別をしておきなさい! いいっ?!」
みふゆ「はっ、はいぃぃ・・・」
4 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 09:55:55.92 ID:4UO9dGWn0
---------------
30分後
やちよ「ただいま。洗剤買ってきたわ。みふゆー? 分別の方は進んでる?」
みふゆ「おかえり、やっちゃん。お茶を淹れましたよ。それと灯花から良いお菓子を頂いているので、ちょっと休憩にしましょう」
やちよ「・・・・・・」
みふゆ「やっちゃん?」
やちよ「・・・・・・・・・」ムシャムシャ クイッ ゴクゴク ゴクンッ
みふゆ「あっ、ちょ、ちょっと・・・・。そんないっぺんに口に入れないで、おしゃべりでもしながらもっとゆっくりお召し上がりを・・・」
やちよ「ごちそうさま。はい休憩おわり。掃除再開」
みふゆ「相変わらずせっかちさんなんですからあ・・・」
やちよ「みふゆがのんびりしすぎなのよ!」
みふゆ「ワタシだってやるときはやるんですよ。分別だってあらかたやりましたし」
やちよ「あらそうなの? やるじゃない。それで、要らないものはどれ? あっ、あの服の山がそう?」
みふゆ「いいえ。あれらはまだ着る服です」
やちよ「んっ?」
みふゆ「要らない服はありませんでした」ニコッ
やちよ「・・・・・」
みふゆ「仕事が早くてすごいですよねワタシ。ほめてくださいな」ニコニコ
やちよ「・・・・・・・例えば、この服は最後に着たのはいつ?」
みふゆ「それですか? んー・・・。2年くらい前に買って、まだ袖を通していないですね」
やちよ「はい、これは要らない、と」
みふゆ「ええっ?! ひどい!」
やちよ「こっちの服は?」
みふゆ「えっ、えーっと・・・。それは、昨日、着ましたね。はい」
やちよ「汚れ具合、ほつれ具合、体臭の移り具合からして、これも買ったきりタグだけ外して着ていないわね。要らない」
みふゆ「ご自慢の推理力をこんなところで発揮しないでくださいっ!」
やちよ「これも要らない。これもこれも」
みふゆ「ああっ・・・。ワタシの大事な服がー・・・・」メソメソ
やちよ「分かっていると思うけど、服は着るものなのよ? みふゆは新しい服を買っても、汚れるのが嫌だとか何とか言って、外に着て行かないじゃない。そんな服は要らないのよ」
みふゆ「そうですけどー・・・。そうじゃなくて、着なくても本当に大事な服なんですぅー・・・」
やちよ「なにがどう大事なのよ?」
みふゆ「それは・・・」モジモジ
やちよ「? なんなのよ、本当に・・・」
5 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 09:57:05.31 ID:4UO9dGWn0
やちよ「・・・あら? この服、見覚えがあるわね。最近どこかで・・・」
みふゆ「・・・・・」
やちよ「あっ、思い出した。BiBi9月号で私が着た服じゃない」
みふゆ「・・・・・」
やちよ「えっ? あれ? 待って。よく見たら、その服もあの服も、どれもこれも私がモデル仕事で着たことのある服ばかり・・・」
みふゆ「・・・・・」
やちよ「みふゆがマギウスの翼にいた頃に発表した服もある」
みふゆ「・・・・・」
やちよ「みふゆ。もしかして私がチームを解散した後も、ずっと私のことを見てくれて・・・?」
みふゆ「・・・・・えへへ。なんか照れちゃいますね///」
やちよ「みふゆ////」テレッ
みふゆ「そうですよ。やっちゃんに直接会えなくても、やっちゃんを綺麗に着飾ってくれた服の数々を手にとって、ワタシはやっちゃんのことを想わない日はありませんでした////」
やちよ「・・・・・////」テレテレ
みふゆ「だからここにある服は、着なくても、ワタシにとって大事な服なんです。手放せる訳がありません。分かってくれましたか?」
やちよ「そう・・・。ありがとうみふゆ。そんなに私のことを想ってくれて」
みふゆ「いいんですよ。分かってくれれば。それでは、この服はしまっt―――」
いろは「後日、みふゆさんが持っている着ていないほとんどの服は、やちよさんの手によって知り合いの魔法少女に譲渡されました」
みふゆ「やっちゃんのイジワル!」
6 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 10:04:30.25 ID:4UO9dGWn0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
洋食ウォールナッツ
チリンチリン
まなか「いらっしゃいませー! 4名様ですね! こちらのお席にどうぞー!」
ねむ「すいませーん。こっち注文いいですかー」
まなか「はいはいただいまお伺いします!」
ねむ「僕はオムライスを」
灯花「わたくしはフレンチのフルコースを少々頂こうかにゃー」
アリナ「スマイルプリーズ」
まなか「かしこまりました!」ニコッ
< すいませーん、こっちも注文いいですかー
まなか「はいはーい!」
わいわい
がやがや
まなか「こんなにも直接お店に来ていただけるお客さんがいるなんて! 今日はまなか史上一番の繁盛です! 忙しすぎて嬉しい悲鳴です!」
莉愛「ふふんっ。私がBiBiのWEB版のインタビューで、最近食べておいしかったものと聞かれて、ここウォールナッツの料理と答えたからよ! 感謝しなさい!」
まなか「ははーっ! 阿見先輩だいすきっ!」
まなかの父「ああっ?! しまった!」
まなか「お父さん?! どうしました?!」
まなかの父「付け合せのミニトマトをうっかり切らしてしまった!」
まなか「ええっ?! どうするんですか! それじゃあ彩りが・・・。お客さんだっていっぱい待っているのにっ」
まなかの父「まいったなあ・・・。今から仕入れに行くんじゃ時間がかかってしまうし・・・」
まなか「ううー・・・。どうしようどうしよう・・・」
>>7
「ふふふ。お困りのようですね」
MQ「モ! モキュゥ!」 (あ!
>>7
が助けに来てくれたよ!)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/30(火) 11:52:14.32 ID:ody2+FzOO
このは
8 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:24:43.64 ID:4UO9dGWn0
このは「お久しぶりです。まなか先生。お困りのようですね」
葉月「ど〜も〜」
あやめ「へー。ここがこのはが通ってる料理教室のお店? 人いっぱいだねー」
まなか「あっ! あなたは、こ、このはさん・・・」
このは「たまには外食にと今日は三人で食事に来たのですが、お困りでしたら手を貸しますよ。料理を教えていただいた恩返しをさせてください!」
まなか「あっ、いや・・・」
まなかの父「おやっ、まなかのお友達かい?」
まなか「友達というか、なんというか・・・料理教室の生徒さんでして・・・」
まなかの父「そりゃあちょうどいい。うちの料理教室を受けているのなら、料理の基礎はばっちりってことじゃないか」
まなか「え、えーとですね・・・・」
まなかの父「このはさんっていうのかい? 見ての通り今とてもお客さんが多くて、人手が足りなくて困っているんだ。よかったら手伝ってもらえるかな?」
このは「はい、是非っ!」
葉月「え、え〜・・・? そんな安請け合いしちゃって大丈夫?」
このは「大丈夫よ。葉月だって知っているでしょう? 私の料理の腕はここ最近格段に上がっているのよ。この前の親子丼だって葉月とあやめは完食してくれたし」
葉月「まー、そうだけど・・・」
このは「ということでまなか先生。私に手伝わせてください!」
まなか「あっ、いや・・・」
まなかの父「まなか、こう言ってくださっているんだ。手伝ってもらったらどうだ?」
まなか「うぅ・・・」
まなか(直接料理を教えたまなかだからよく分かります・・・。このはさんの料理の腕とセンスは絶望的・・・。あの後ちょっと練習をしたからと言って、おいしいと思える料理を作れるほど上達しているとはとても思えない・・・)
まなか(かといって、そのことはお父さんには言えない・・・。まなかが教えたのに料理が下手のままだなんて思われたくない・・・)
まなか(うぅー・・・どうしようどうしよう・・・!)アセアセ
葉月(あー・・・・・)色々察し
9 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:26:50.79 ID:4UO9dGWn0
葉月「こほんっ・・・。このは。やっぱり調理を手伝うのはやめよう」
このは「なんでよ?」
葉月「こういう飲食店の調理場って家庭の調理場とは訳が違うんだよ。アタシもあんまり詳しくないけどさ、調理師? とか、衛生管理? みたいな特別な資格持ってないと調理場に入っちゃダメなんだよ」
葉月「ほら、こんなにたくさんの一般のお客さん相手に料理を出すでしょ? それで素人が下手に手を出して集団食中毒とかが起きたら大変。そうですよね、まなか先生?」
まなか「・・・えっ? あっ! はいっ! 実はそうなんですよ〜! 申し訳ない、そのご厚意は大変うれしいのですが、決まり事でしてー・・・」
このは「そうですか・・・残念です・・・」
葉月「そこでだ」
このは「?」
葉月「アタシらは調理場に入れないから、お客さんを席に案内したり、テーブルを片付けたりとか、そういう簡単な事だったら手伝えると思う」
このは「なるほど。それだけでもまなか先生のお役に立てるのなら。どうでしょうか、まなか先生」
まなか「あっ、はい! それだけでも大助かりですよー! 是非お願いします!」
このは「はいっ! 私に任せてください!」
葉月「ほんじゃ、一仕事といきますかー。あやめも頼むよー」
あやめ「バッチこ〜いっ!」
チリンチリン
10 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:31:05.01 ID:4UO9dGWn0
葉月「あっ、ほら早速お客さんだ。あやめ、お出迎えして」
あやめ「おっしゃー! いらっしゃいましぇー!」
やちよ「あら?」
フェリシア「うおっ!? あやめが出てきた?!」
あやめ「フェリシア! なになにどうしたの?」
フェリシア「このケチケチ女悪魔が珍しく外食しようって言ってな!」
やちよ「フェリシアにはお冷しか与えないようにしようかしら」
フェリシア「ぬぁにぃいッ?!」
このは「七海やちよ・・・」
やちよ「あら、このはさん。先日ぶりね」
このは「ええ、そうね」
やちよ「あなたの言っていた通り、そちらのお二人も元気そうで」
このは「どうも」
やちよ「・・・・・・」
このは「・・・・・・」
やちよ「例の件、何か進展はあった?」
このは「いえ、まだよ。そちらは?」
やちよ「こっちもまだね。まだこのはさんに教えてもらった以上のことは掴んでいない」
このは「そう・・・。引き続き、何か分かったら教えて」
やちよ「ええ。任せて」
このは「助かるわ。ありがとう」
やちよ「ふふっ、やっぱりあなた、素直でいい子なのね」
このは「・・・・ふん」
葉月「???」
フェリシア「なーやちよ。もういいだろー。オレ ハラへってるんだよー」
やちよ「そうね。それじゃ、二人なんだけど入っていいかしら」
このは「ええ、どうぞ。二名様ご案内です」
フェリシア「あやめも一緒に食おうぜ!」
あやめ「いいのっ?! あっ、でも、今あちし・・・」チラッ
葉月「んー? いいんじゃない? このははどう?」
このは「私はいいわよ。そもそも食事するつもりでここに来たのだから。あやめの分の会計は後で私が払うし、あなたはいいかしら?」
やちよ「お気遣いどうも。かまわないわ」
あやめ「わあ! このは! 葉月! ありがとー! フェリシア行こー!」
フェリシア「おー!」
葉月「はいはーい。三名様ご案内―」
11 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:33:15.27 ID:4UO9dGWn0
葉月「なあ、このは」
このは「なに?」
葉月「さっきやちよさんと何話してたの?」
このは「みたまさんの件でちょっと」
葉月「ああ、あれか。って、やちよさんに協力をお願いしたの?! このはが?!」
このは「そうだけど。何をそんなに驚いているの?」
葉月「ああ、いや、別に・・・・」
葉月(はー・・・。あのこのはがやちよさんにねー・・・)
----------------------------------------
閉店時間
チリンリン
葉月「ありがとうございましたー! またおこしをー」
このは「ふう。今のお客さんで最後ね」
まなかの父「いやー! 本当に助かったよ! ありがとう!」
このは「いえいえ」
まなかの父「これほんの気持ちだけど、受け取って」
このは「えっ!? こんなにいいんですか?」
まなかの父「いいのいいの。それと、はい、これお弁当。晩御飯にでも食べて」
このは「わぁ、なにからなにまで、どうもありがとうございます」
あやめ「おっしゃー! ここの料理さっき食べたけど、ホントーにおいしーの! また食べられるなんてサイコー!」
葉月「だな。ウォールナッツの料理は美味しすぎて涙が流れちゃうくらい」
このは「本当にありがとうございます。それでは私たちはこれで」
まなかの父「ああ。今度来たらごちそうするよ!」
12 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:36:37.92 ID:4UO9dGWn0
---------------
あやめ「ごっはんーごっはんー♪」
葉月「あれだけおいしいお店の料理教室に通ってたんだ。このはの料理が良くなったのもうなずけるね」
このは「んー・・・。それもあるけど、私の料理の腕が上がったのは、ひみかさんの教えの方が大きいわね」
葉月「へー、そうなの? どんなこと教えてもらったの?」
このは「ふふっ、それは秘密♪」
葉月「なんだよー、気になるなあ」
このは「うふふっ」ニコニコ
葉月(このは、最近自然に笑うようになったなあ)
葉月(少し前のこのはは・・・―――)
13 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/04/30(火) 21:39:35.45 ID:4UO9dGWn0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このは「他の魔法少女と繋がりなんて持つ必要はない」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このは「神浜市を出ましょう。私たちは三人でやっていく。それが大前提」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このは「私たち以外の魔法少女を全員叩き潰す!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
葉月(それが今は・・・)
葉月(胡桃まなかさんに、眞尾ひみかさんに、そして、七海やちよさん・・・)
葉月(色んな魔法少女との繋がりができている)
葉月(・・・・・この神浜で生きていくのは確かに大変だ。魔女は強いし、変な現象が次々起きるし、魔法少女の対立もある)
葉月(昔の写真を見るたびに、アタシたちが優しさに抱きしめられていた日々を思い出してしまって、その反面、そういった今と戦わなきゃならない現実を辛く感じさせられる)
葉月(でも、この神浜にも、少しかもしれないが優しさはあって、それは昔知った優しさにどこか似ていて、懐かしく感じるときもある)
葉月(そしてその優しさは魔法少女との繋がりから生まれているって、このはも少しは分かってきてくれているといいな)
< ―――き。 葉月っ
葉月「・・・・わっ? んっ? 呼んだ?」
このは「呼んだわよ。葉月、さっきからなにをぼーっとしているの?」
葉月「んーっ、まーねー。ちょーっと夕日に当てられて黄昏ていたといいましょーかー」
このは「葉月ってたまにそういうところあるわよね。まあ、気持ちは分かるけど」
葉月「あははっ。さっ、帰ろうか。アタシたちの家に」
このは「ええ、帰りましょう」
あやめ「帰ろー!」
いろは「ちなみに足りなくなったミニトマトはまどか先輩に分けてもらったものでなんとか凌ぎましたとさ」
まどか先輩「チャージディスク肥料で育てた栄養満点ミニトマトだよー!」
14 :
◆LXjZXGUZxjdx
[saga]:2019/04/30(火) 21:44:12.31 ID:4UO9dGWn0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中華飯店 万々歳
ガラガラ
鶴乃「いらっしゃいませー! 4名様ですね! こちらのお席にどうぞー!」
ねむ「すいませーん。こっち注文いいですかー」
鶴乃「はいはいただいまお伺いします!」
ねむ「僕は五目ラーメンを」
灯花「わたくしは満漢全席を少々頂こうかにゃー」
アリナ「スマイルプリーズ」
鶴乃「かしこまりました!」ニパッ
< すいませーん、チャーハンまだですかー
鶴乃「もうちょっとおまちをー!」
わいわい
がやがや
鶴乃「なんか今日はたくさんお客さんがくるなあ! わたし史上一番の大繁盛かも?! 忙しすぎて嬉しい悲鳴だよ〜!」
やちよ「私がBiBiのWEB版のインタビューで、最近食べて微妙だったものと聞かれて、ここの料理と答えたからかしら。それで興味本位で来た人たちでしょうね」
鶴乃「なーんてこと言ってくれるのかなーっ?! でもそんなやちよししょーがすきっ!!!」
鶴乃のオヤジ「ああっ?! しまった!」
鶴乃「どうしたとっつぁん?!」
鶴乃のオヤジ「うっかり豚肉を切らしてしまった!」
鶴乃「ええっ?! どうするの?! 酢豚に豚まんに豚玉ラーメンにとたくさん注文が入ってるのに!」
鶴乃のオヤジ「まいったなあ・・・。今から仕入れに行くんじゃ時間がかかってしまうし・・・」
鶴乃「ううー・・・。どうしようどうしよう・・・」
MQ「モキュキュウリ!」 (
>>14
したらいいんじゃないかな!)
15 :
◆LXjZXGUZxjdx
[saga]:2019/04/30(火) 21:52:13.72 ID:4UO9dGWn0
>>16
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/05/01(水) 08:19:02.58 ID:cnfJ73bf0
牛肉で代用する
17 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:11:30.48 ID:oZx/yi2A0
〜 ♪BGM マミさんのテーマ 〜
ホミさん「突然失礼・・・。あなたたちに救いを・・・。幸せを運びに来ました・・・!」
MQ「モキュキュウリ!」 (牛肉で代用したらいいんじゃないかな!)
ホミさん「QB肉で代用したらいいのです」
鶴乃のオヤジ「牛肉かあ・・・。中華料理は豚肉が基本だから、うちにはあんまり牛肉は置いてなくてなあ・・・」
ホミさん「QB肉を」
< すいませーん! 酢豚まだですかー!
鶴乃オヤジ「はいはーい! もうちょっとおまちをー!」
鶴乃のオヤジ「仕方ない・・・。酢牛になっちまうが、とりあえずは牛肉で代用しよう。その間になんとか豚肉を仕入れて」
鶴乃「うーん・・・うーん・・・!」
鶴乃「あっ! そうだ! 今すぐわたしが豚肉を仕入れてくるから!」ダダダッ ガチャ バタンッ
鶴乃のオヤジ「鶴乃?! どうやって?」
< ・・・・アバレテ
鶴乃のオヤジ「???」
---------------
ももこ「もぐもぐ・・・。ん? なんかいつもと味違くない?」
鶴乃のオヤジ「ごめんねー・・・。ちょっと豚肉を切らしちゃって牛肉で代用しているんだ」
ももこ「へーそうなんだ。でもおいしいっすよ! 味と風味がしっかりしてて食べ応えがある!」
レナ「50点が台無しね」
かえで「はぅぅ・・・。あ、脂が・・・いつもより脂が多いよぉ・・・」
アリナ「アッハァァ//// なんっってエモーショナルな豚まんなのぉ//// 一口食べるごとにソウルジェムに穢れが溜まっていくんですケドォ・・・!////」ゾクゾク
鶴乃「へへへ・・・新鮮な豚肉を使っておりまして・・・あはあは・・・」シドロモドロ
いろは「代用したお肉を使った料理はおおむね好評でしたとさ」
ホミさん「・・・・・・・・」
ホミさん「幸せが・・・訪れますように・・・!」
18 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:27:34.44 ID:oZx/yi2A0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みふゆさんのおうち
みふゆ「はー・・・。やっと大体片付きましたよー・・・。やっちゃーん、これでもういーいー?」
やちよ「はい。お疲れさま。みふゆはやればできる子。えらいえらい」ナデナデ
みふゆ「えっへへー」
やちよ「簡単だけど、野菜炒め作ったわよ。一緒に食べましょう」
みふゆ「わあ、やっちゃんの手料理。久しぶりです。いただきます!」パクッ
みふゆ「んーっ! やっぱりおいしいです! 毎日食べたいですねー」
やちよ「もうっ、しょうがないわね。どうせみふゆは放っておいたらコンビニ弁当しか食べないだろうし、また明日も作りに来てあげるわよ」
翌日---------------
やちよ「みふゆ、起きた? 朝ごはんできたから、お皿くらいは自分で出して。あっ、こら! 二度寝しない!」
翌日---------------
やちよ「あーもう、また本を出しっぱなしにして・・・。勉強熱心なのはいいけれど、ちゃんと整理整頓しておかないと、必要な時に直ぐに出せないんだから」
翌日---------------
やちよ「あら、みふゆ? 今日は早く家を出ないといけないんじゃなかったの? えっ? 寝坊した? しょうがないわね。車出してあげるから、みふゆは早く身支度を済ませて。おにぎりをすぐ作るから、車の中で食べちゃいなさい」
翌日---------------
やちよ「おかえりみふゆ。さ、今日の分の外で買い物したレシートを出して。家計簿につけるから。えっ? もらい忘れた? もー、みふゆったら雑なんだから。大体の金額でいいから教えて。あっ! こらっ! 帰った途端そうやってすぐに服を脱ぎ散らかすのやめなさいって言ったでしょ!」
翌日---------------
やちよ「ちょっとみふゆ。貴女の通帳から昨日まとまったお金が引き出されているんだど、これはなに? まさかまた服買ったんじゃないでしょうね。こんな高い金額を使うときは私に一言言いなさい。使ってしまったものは仕方ないけど、ちゃんと計算しないと。残金から逆算して、今月使っていい金額はこれだけで、それを日数で割って、それで一日辺りの食費は―――」
翌日---------------
やちよ「えっ? 研修で遠出するからお小遣いが欲しいって? それは仕方ないわね。はい、これくらいで足りるかしら」
19 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:29:46.41 ID:oZx/yi2A0
----------------------------------------
そしてさらに数日後・・・・
みふゆ「ねえねえ、やっちゃん」
やちよ「ああもうっ、また生理用品を出しっぱなしにしてっ。こういうのは使ったらちゃんとしまっておきなさい」
みふゆ「やっちゃんてばー」
やちよ「本当にいつまでたってもだらしないわね、みふゆは。このままじゃいいお嫁さんになれないわよ」
みふゆ「ねえってば!」
やちよ「なに? まだ話終わっていないんだけど」
みふゆ「あのねあのね」
やちよ「ええ?」
みふゆ「やっちゃんがワタシのお嫁さんになってくださいな」
やちよ「・・・・・・」
やちよ「えっ?」
20 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:35:21.10 ID:oZx/yi2A0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まどかのお部屋
まどか「いらっしゃいほむらちゃん!」
ほむら「お、おじゃま、し、します・・・・」オドオド
ほむら(鹿目さんのお部屋で、鹿目さんと二人っきり・・・)
ほむら「・・・・・////」モジモジ
まどか「お茶とお菓子あるから、ゆっくりしてねっ」
ほむら「ありがとう、いただきます///」チビチビ
まどか「あっ、そうだ。ねえねえ、ほむらちゃん、さっき学校で言っていたあれって、本当? やちよさんからたくさん服をもらったっていうの」
ほむら「あっ、うん、もらったよ。なんでも、着なくなった服の置き場所に困っていて、もらってくれる人を探していたそうで。私だったら盾に全部入れられるから、それで」
まどか「そうなんだ。やちよさんの服かあ。わたしね、やちよさんの事はファッション誌でよく見て憧れていたの。よかったらその服、今ちょっと出して見せてもらってもいいかな?」
ほむら「うん、いいよ。本当にたくさんあるから、置ける分だけ出してみるね」
まどか「うんっ、おねがい!」
ズラーッ
まどか「わあ、本当にたくさんあるね」
ほむら「そうだね。やっぱりモデルさんだからかな」
まどか「あっ! この服! ほらほらこれ見て! わたしが持っているBiBiの表紙でやちよさんが来ている服と同じだよ!それにあっちはあれで、こっちはこーで! あーもうっ、すごすぎるよーっ!」
ほむら「あ、あの。よかったら、気に入ったのがあれば、鹿目さんも好きなだけもらってもいいよ」
まどか「えっ?! 本当にいいのっ?」
ほむら「うん。これだけあると、私一人じゃ全部は着こなせないし。それに、気に入った服を着て楽しそうにしている鹿目さんを見るのが、私にとっては幸せで・・・///」
まどか「あっ//// そ、そう・・・?/// うぇひひ/// もーほむらちゃんたらー/// 面と向かってそんなこと言われたら恥ずかしいよー!////」
ほむら「あっ・・・!/// ご、ごめん、なさい・・・///」
まどか「謝らないでっ。好きな服を着られて、何よりほむらちゃんが幸せになってくれるなら、それはとってもうれしいなって」ニコッ
ほむら「は、はひっ・・・////」
まどか「そうだ! 二人でファッションショーしちゃおうよ!」
ほむら「ファッションショー?」
21 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:37:22.09 ID:oZx/yi2A0
まどか「うんっ。気に入った服を次々と着ていって、お互い見せあいっこするの。どう?」
ほむら「うん・・・! 楽しそう・・・!」
まどか「それじゃはじめっ! まずはどれにしようかなー。目移りしちゃうなー」
ほむら(鹿目さん・・・)
まどか「ファッション誌に載っているような服って、中学生のお小遣いじゃ買えないものばかりだからいつも見るだけで満足していたけど、それをこうしてどれでも好きなの着ていいなんて、夢みたい!」ピョンピョン
ほむら(すごく楽しそう・・・! よかった///)
ほむら(あっ、私も着る服選ばなきゃ)
ほむら(私地味だから、なるべく地味なのにしよう。えーっと・・・。あ、これがいいかな)
まどか「ほむらちゃん決めた?」
ほむら「う、うんっ」
まどか「それじゃ、着替えちゃおうっか」脱ぎ脱ぎ
ほむら(あっ//// 鹿目さんの下着が見えて・・・・////)
ほむら(んんっ!)フルフル
ほむら(ジロジロ見ちゃだめでしょ私! 体育の時に着替えるのと一緒!)
ほむら(私も早く着替えなきゃ)モソモソ
22 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:42:31.76 ID:oZx/yi2A0
まどか「着替え終わった! ほむらちゃん、わたしどうかな?」
ほむら「う、うん//// かわいい/// 淡い色とフリフリがかわいくて、似合っててかわいくて、鹿目さんかわいいよ///」
まどか「うぇへひひ/// かわいい言いすぎだよー/// うれしいなーもう///」
ほむら「あう///」
まどか「ほむらちゃんもとても似合ってる! ほむらちゃんって名前に負けてないくらいガーリーだよ!」
ほむら「がーりー?」
まどか「ガリガリというほど痩せていなくて、今のほむらちゃんみたいに程良いスタイルでクールでかっこよくて、ガリをガリガリ食べられるようなくらい大人っぽい人ってことっ!」
ほむら「そ、そう、なんだ・・・/// ありがとう////」テレテレ
まどか「でもほむらちゃんはもっと女の子っぽい服も似合うと思うなー」
ほむら「あ、ううん・・・私はそういうのはちょっと・・・」
まどか「あっ、これなんかどうかな? 淡いピンク色でわたしが今着ているのと似ている感じ」
ほむら「ええっ?!/// そ、それは無理ですぅ!///」
まどか「そんなことないよー! ほむらちゃんがこれを着たら、もっとかわいくなって、もえもえのもえあがれーって、なること間違いなしだよ!」
ほむら「でも・・・///」
まどか「いいもん。嫌がってても無理やり着せちゃうから。それーっ!」ガバッ
ほむら「きゃあ?!///」
まどか「うぇへへへー。お着替えの時間ですよー」 脱がせ
ほむら「まっ/// まっ、って/// あんっ////」ジタ..... バタ.....
まどか「だいじょーぶだいじょーぶ。わたしお着替えさせるのは得意だから。タツヤで慣れてるの」 脱がせ脱がせ
ほむら「ひゃー////」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まど神「ああもう/// 私ったらまたほむらちゃんにあんなことしてー////」
まど神「あっ! そこだいけ私っ! 眼鏡が取れてワタワタしている隙に全部脱がせちゃえ!」
まど神「ガーリーなほむらちゃんとか私も早く視たいんだから!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
23 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:50:58.87 ID:oZx/yi2A0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アリナ「・・・・・」シャッ シャッ
みふゆ「・・・・・」
アリナ「・・・・・」シャッ シャッ
みふゆ「・・・・・」
アリナ「んー・・・・」ピタッ
みふゆ「アリナ? デッサン終わりました?」
アリナ「終わったケド・・・これは・・・」
みふゆ「どうしました?」
アリナ「ねえ、みふゆ」
みふゆ「はい?」
アリナ「アナタさぁ」
みふゆ「?」
アリナ「少し肥えた?」
みふゆ「なっ?! 女性に向かってなんてことを言うんですか! そんなこと冗談でも言うべきはありません! セクハラですよ!」
アリナ「ジョークじゃなくて事実の指摘なんですケド」
みふゆ「何を根拠に・・・!」
アリナ「コレ。一か月前にアリナがデッサンしたみふゆ」スッ
みふゆ「え、あ、ああ、はい、そうですね。これがなにか?」
アリナ「コレを今デッサンしたものと並べて見比べてみると。ホラ」
みふゆ「・・・・・い、いえ。同じくらいじゃないですか?」
アリナ「こうやって透かしてみると、違いがもっとよく分かるヨネ」
みふゆ「・・・・・」
アリナ「ほらよく見て。例えば顔の輪郭は1割り増しぐらいで大きくなってるし」
みふゆ「・・・・・・・・・・・・」
アリナ「ウェストの曲線なんか、ほとんど直線になってるんですケド」
みふゆ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アリナ「柔らかさに至っては5割り増しくらい」ツンツン
みふゆ「ひゃん?!」ビクッ
アリナ「一体どういう生活をしていたら、一か月でこんなになるワケ?」
みふゆ「どういう生活って・・・。別にいつも通り―――――」
24 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:55:28.09 ID:oZx/yi2A0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やちよ「みふゆったら、またこんな時間まで寝てっ。ああもう、寝グセがすごい。私が直すからその間に朝ごはん食べちゃてて」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やちよ「みふゆ、ホットココア作ったけど飲む? あら、机に突っ伏して眠ってる。風邪ひくわよ。寝るならベッドに・・・・」
やちよ「・・・・みふゆ。いつも遅くまで勉強お疲れ様。ふふっ、寝顔は今も昔も変わらずかわいいわ。・・・って、えっ?!起きてるならそう言いなさい! 恥ずかしいわね・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やちよ「はい、ごちそうさま。二人用の鍋にしては量を多く作っちゃったけど、最近のみふゆはたくさん食べてくれるから、ちょうどいいくらいだったわね。あっ、こら、またそうやって食べた後すぐ横になる。牛になるわよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やちよ「みふゆ。またみかづき荘に遊びにいらっしゃい。うちにまたあのゴロジローが来ているのよ。みふゆはヒモでネコじゃらすの上手だったから。フェリシアも言っていたわよ『ヒモのねーちゃんまた来ないかな。ジゴロも喜ぶのに』って」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
25 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 10:57:32.20 ID:oZx/yi2A0
みふゆ「・・・・・・・・・・」
みふゆ(そういえば最近スポーツをしていませんね・・・。やっちゃんが綺麗にしてくれるあのお部屋の居心地が良すぎるのがいけないんです。そのせいでほとんど外に出ていません)
みふゆ(身の回りのことも全部やっちゃんがやってくれるから、家の中ですらほとんど体を動かさないし)
みふゆ(食べ物だってそう。やっちゃんが作る料理がおいしすぎるのがいけないんです。ついつい食べ過ぎてしまう)
みふゆ(そういうことですね・・・。ワタシ分かりました。分かっちゃいました。すべての元凶はやっちゃん・・・! 間違いありません!)
みふゆ(やっちゃんはワタシを堕落させ肥えさせる女悪魔です! 鬼です! このままじゃワタシ、悪い子になっちゃいます! サンタさんからプレゼントをもらえなくなっちゃいます!)
みふゆ(ありえません・・・。そんなことあっちゃいけません・・・! なんとかしないと・・・!)
みふゆ(まずすべきは・・・)
みふゆ(やっちゃん断ちです!)
みふゆ(それから痩せるためにも、苦行ともいえる厳しいダイエットを自分に課します!)
みふゆ(そのために協力してくれる人は・・・・。あの人しかいませんね)
26 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 11:01:18.88 ID:oZx/yi2A0
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みかづき荘
みふゆ「ということで、やっちゃん。ワタシたち別れましょう」
やちよ「はっ?」
----------------------------------------
万々歳
みふゆ「ということで、鶴乃さん。よろしくお願いします」ペコリッ
鶴乃「んー。つまりみふゆはわたしと一緒に修業がしたいってことかな?」
みふゆ「ええまあ。端的に言うとそうですね」
鶴乃「・・・・・・・・ふー」
みふゆ「あ、あの、鶴乃さん? あっ、もしかしてご迷惑でしたか? でしたら無理にとは」
鶴乃「ふーんっ ふんっ!!」ブワッ
みふゆ「きゃ?! すごい鼻息。あの、鼻水がちょっと混ざってるのでやめてもらえませんか?」
鶴乃「迷惑だなんてとんでもない! みふゆと一緒に修業ができるなんて絶対楽しいよ! こっちからお願いしたいくらいだよ!」
みふゆ「そうですか? ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいです」
鶴乃「うんうん! さあ今日からわたしと一緒に修業して最強になろう!」
みふゆ「い、いえ、そこまでとは・・・。ワタシは前の体形まで痩せられればいいので」
鶴乃「だいじょーぶだいじょーぶ! 方向性は一緒だから! ほら見てよ、わたしのこのスマートなウェスト!」お腹チラッ
27 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 11:04:33.98 ID:oZx/yi2A0
みふゆ「わあ、確かに綺麗なウェストです。うらやましい」
鶴乃「そしてこのようにちょいと力を入れると・・・。 ふんっっ!!」バキッィ
みふゆ「ええっ?! ちょ、ちょっと待ってください?! 腹筋割れてますよ?! 女性でここまで鍛え上げるなんて、ちょっとやそっとじゃ・・・」
鶴乃「そして見よこの脚線美!」太ももチラッ
みふゆ「はー・・・。まるで競輪選手ですね・・・」
鶴乃「どうどうどうっ? 大船に乗った気分でしょ!」
みふゆ「えっ、ええ・・・まあ・・・・。ただその大船の行先にちょっと不安を感じ始めているところですが・・・」
鶴乃「ごちゃごちゃ言わない! 修業するって決めたのなら遊んでいる暇なんてないよ! 目標を達成するまで逃がさないから! ビシバシいくからね! しっかりついてきて!」
みふゆ「ひぇ・・・」
鶴乃「それじゃ、これからわたしと同じことをしてね! まずは24時間片足立ちをしながら腹筋と懸垂と店番をする! さあやって!」
みふゆ「あわわわわ・・・」
28 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 11:09:41.09 ID:oZx/yi2A0
----------------------------------------
一か月後
アリナ「ねえ、みふゆ」
みふゆ「言わないでください・・・」
アリナ「アナタさぁ」
みふゆ「言わないでください・・・・・!」
アリナ「ボディービルダーにでもなりたいワケ?」
みふゆ「そんなわけないでしょぉお!!! 鶴乃さんの好意を無下にできなかったんですー!!」 ムキムキ
アリナ「脂肪が付いた状態でハデな運動したら、そりゃそうなると思うワケ」
みふゆ「うぅ・・・・」
アリナ「ところで、アリナ、今ちょっとリンゴジュースが飲みたい気分なんですケド。このリンゴ使って作ってくれる?」
みふゆ「はい・・・」ボグワシャア
アリナ「サンキュ。ちゅー、ズゾゾゾ。んっ、搾りたてデリシャス」
29 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 11:16:28.72 ID:oZx/yi2A0
----------------------------------------
みふゆ「はぁ・・・。ワタシは一体どうすれば・・・」トボトボ
みふゆ「そうだ。知識の海、インターネットに頼りましょう。どうやったら痩せられますか、と」ポチポチ
みふゆ「ふむふむ。最近はラクしてダイエットできる色々な物があるのですね。これは良さそうです。例えば―――」
やちよ「ふーん。ダイエットサプリにダイエットクリームにダイエットマシーンねえ」
みふゆ「あっ・・・・・」
やちよ「最近はこういうダイエットが流行っているようだけど、ばかばかしい。こんなのお金がかかるだけじゃない」
みふゆ「・・・・・・・・」
やちよ「こんなことしなくても、普段からあーいう食事をして、こーいう運動をして、無理せず生活していればモデル体形の維持くらい簡単なのになーっ」
みふゆ「・・・・・・・・」
やちよ「やれやれ。こんなに頼ろうって考えているうちは痩せるのなんて到底無理でしょうねーっ!」 .....チラッ
みふゆ「・・・・・・・・」
やちよ「・・・・・・・・」チラッ チラッ
みふゆ「ねえねえ、やっちゃんやっちゃん」
やちよ「あら、みふゆ居たの? なにか用?」
みふゆ「この前はごめんなさい。やっぱりワタシと一緒になってください」ペコリッ
やちよ「ふんっ」
やちよ「しょうがないわね」
いろは「こうして食べても太らない体質のやちよさんと生活を共にしたみふゆさんは、あっという間に筋肉が脂肪に変わって、以前よりふくよかになりましたとさ。めでたしめでたし」
おわり
30 :
◆LXjZXGUZxjdx
[sage saga]:2019/05/02(木) 11:17:07.20 ID:oZx/yi2A0
ありがとうございました。
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/02(木) 14:49:58.44 ID:luOGyIxo0
面白かった。よくストーリーを見てらっしゃる
ヒモのねーちゃんwww
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クオリティの高いサービスを貴方に
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