田中琴葉は隠密する

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39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/19(金) 19:20:22.15 ID:k5ryBs3kO
田中琴葉は笑っていた。 知将田中琴葉は一瞬にしてこのゲームの『本質』を理解していた。

このゲーム、1〜6の数字を任意に加算出来るということは、相手の宣言に合わせて常に7数字を進められるということ。 相手が『た』ならこちらは『たなかことは』、相手が『たなか』ならこちらは『たなかこ』

つまり、このゲーム先攻を取って『た』を宣言した時点で勝利が確定する。 1文字目を取ればその後相手に合わせて7文字ずつ進めれば、自分が29文字目を宣言してそれで勝利だ。

「それじゃあまずは先攻後攻を決めよっか」

来た。 ここがこのゲーム一番大事なところ、このゲームは先攻が絶対勝つ遊戯王みたいなゲームなのだ。 だからこそ何としてでも先攻を取らねば。

いったいどのような方法で先攻を決めるのか、体力自慢の海美のことだから『最終コーナーを先に曲がりきった方』かもしれない。

田中琴葉はゆっくりと体をほぐし始めた。 これで急にヨーイドンアグロのケアが出来る。

「うん、先攻は琴葉に譲るよ! さっきはわたしが勝ったからね!」

「えっ?」

いいの?

「さあ〜 どっからでもかかってこい!」

田中琴葉は少し考える。 何故先攻を譲った? このゲームは先攻が勝つゲームなのに……

「えーと、それじゃあ『た』」

もしかして相手は誘発を握っているのか? と警戒しつつも田中琴葉は定石の『た』から入った。

中略

「負けた〜〜〜!!!」

地獄の三番勝負 第二試合『田中琴葉ゲーム』 勝者田中琴葉
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