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【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その3【安価】

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653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:09:50.74 ID:qLg1rvD3O
またこいつか

安価ならH幹部の乗った車が通り掛かって声をかけてくる
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:12:09.62 ID:eWOLBjD2O
イクのだけあからさまにサイズが小さくて色々はみ出しかけてる
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:14:44.98 ID:tHfH8Ay3o
もう判別できたら無視でいいでしょ変な改行の人
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:15:33.86 ID:CV0XtF9eo
>>653
657 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 21:19:22.76 ID:vGWSG4vM0
ーー

H幹部「ちょっとアンタ達!なにやってんの!」


伊58「誰でちかあのオカマ」


伊26「お店の常連さんじゃないよね」


伊19「ややこしそうなのは無視するに限るのね」


H幹部「土砂降りの中スク水で歩く集団の方がおかしいわよ!」


伊58「うるさいでちね……」
658 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 21:22:37.37 ID:vGWSG4vM0
朧「すいません、もしかして龍驤さんの鎮守府の所の伊58さんですか?」


伊58「誰でち」


朧「朧です。漣ちゃんにお世話になってた…」


伊58「漣はもう居ないでちよ」


朧「知ってます、重巡棲姫さんが漣ちゃんの体を動かしてるんですよね」


伊58「……本当に知り合いでちか」


朧「はい。今は漣ちゃんの中に居る重巡棲姫さんに話しを聞きに行こうとしてたんです」


H幹部「これでこっちが怪しくないって分かったでしょ、とにかく乗って!」
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:25:16.82 ID:IYh8l6Buo
ずぶ濡れスク水少女×3
オカマ
カニ
うーん濃いメンツ
660 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 21:25:38.67 ID:vGWSG4vM0
ーー車内


伊26「ありがとうございます…」


伊19「タオルまで貸してくれてありがとうなのね」


朧「提督の車が丁度五人乗りで良かったですね」


H幹部「男遊びできるように小さい車はやめといて良かったわ」


伊58「コイツ本物でち……」


伊19「乗せてもらってるのに失礼なのね」
661 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 21:30:51.40 ID:vGWSG4vM0
H幹部「それで貴女達は何しに行こうとしてたの?まさかあの提督、龍驤ちゃん以外と…」


伊58「ノータリンにこの二人を会わせに行く途中だったんでち。そしたらこの雨にやられたんでち」


朧「だからってスク水で…」


伊58「これしか着替えが無かったんでち」


H幹部「だとしてもよ。そこの白髪の彼女なんて胸がはみ出してるわ」


伊19「ニムはイクより大っきくなってるのね」


伊26「うう……」


朧「そんな格好で歩くなんて危ないですよ。運良く私達が通りかからなかったらどうなってたか分かりません」


伊58「そういう時は海に逃げたらいいんでちよ」


H幹部「そう簡単には無理よ。いざという時に体が動かないかもしれないわよ?」


伊26「そうだね…乗せてくれて本当にありがとうございます」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:35:37.59 ID:AxYnWo5HO
雑談しながら鎮守府へ向かう
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:41:00.74 ID:eWOLBjD2O
ニムのスク水の肩が耐え切れずに千切れてしまい危ない所だったねと言い合う
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:46:35.96 ID:tHfH8Ay3o
>>662
665 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 21:58:12.01 ID:vGWSG4vM0
伊58「しかしオネエの提督なんて秘書艦も大変でちね」


朧「そんな事ありません」


伊19「ほんとなの?色々と苦労が多そうなの…」


朧「大丈夫ですよ、提督は大事な恋人ですから」


伊26「ごぶぁ!」


H幹部「ちょっと!あたしの車汚さないで!」


伊58「オネエと付き合う……?じゃあ朧って生えて……」


伊19「……」スススッ


漣「車の中じゃ逃げ場はありませんよ」
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:04:48.29 ID:AxYnWo5HO
漣になってる
667 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:06:09.87 ID:vGWSG4vM0
伊19「コイツやばいの!イク達を犯すつもりなの!」


伊58「やっぱり…」


朧「冗談です…ってやっぱりって何ですか?生えてるように見えるんですか?」


伊26「ひ……」


伊19「ニムが……!ゴーヤ!逃げるのね!!」


伊58「は!?」


伊19「ニムはイクが守るの!!」ガチャッ


伊26「あ…」
668 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:14:29.48 ID:vGWSG4vM0
H幹部「走ってる車から飛び降りらなんて、あの子達なに考えてるの!?」


朧「提督!早く車を止めて下さい!」


伊58「いくらニムの為とはいえ…あれはやり過ぎでち…」


H幹部「あそこまでいくと過保護を超えてるわ!」


朧「早く助けないと!私のせいで……!」


伊58「朧は悪くないでちよ。これを機にイクはニムから離れないといけないでちね」


H幹部「冷静に語ってないで貴女は少しくらい焦りなさい!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:16:42.56 ID:AxYnWo5HO
擦り傷があるけど大きな怪我はしていない
19が26に怒られてる
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:17:14.62 ID:PA2qqii30
落ち葉がべったりと落ちている道を過去を回顧しながら走る伊19
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:20:58.72 ID:uGgATRdvO
飛び降りた際にニムが足をくじいていた
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:21:00.29 ID:IYh8l6Buo
二人して擦り傷まみれに
流石に怒ってるニムにあなたのためだったと弱々しく反論するイク
673 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:32:16.34 ID:vGWSG4vM0
ーー

伊19「ここまで来たら大丈夫なの…」


伊26「お…姉ちゃ……」


伊19「ニム、どうかしたの?」


伊26「ちょっと、足……挫いちゃったみたいで…」


伊19「そんな…!また守れなかった……ニムが傷付いて…」


伊26「骨は大丈夫だから、少し休めば楽になるよ。だからちょっと休憩しよ?」


伊19「ごめんなの…イクはお姉ちゃん失格なの……」
674 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:35:06.76 ID:vGWSG4vM0
伊26「さっきから何ぶつぶつ言ってるのお姉ちゃん?」


伊19「…今度こそニムを守ってみせるの」


伊26「え?」


伊19「ここからなら走っても着くの。ニム、後はイクに任せるの!」スッ


伊26「私を背負っていくの!?ニム軽くないよ!?」


伊19「これくらい平気なの!鎮守府までちょっと我慢しててなの!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:36:18.35 ID:AxYnWo5HO
車で先に到着してる58に怒られる
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:37:21.62 ID:PA2qqii30
雨に体力を奪われ、だんだんと足許の感覚が覚束なくなる
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:38:04.17 ID:IYh8l6Buo
19がヘトヘトになったあたりで58登場
19はとりあえず26の話も聞け、26もちゃあんと主張をしろと諭す
678 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:47:33.45 ID:vGWSG4vM0
ーー


伊19「ニム…寒くないの……?」


伊26「上着をかけてもらったから大丈夫だけどお姉ちゃんが…」


伊19「平気なの……」


伊26「…ねぇ、やっぱり降りるよ」


伊19「その足で……歩かせるわけにはいかないの…」


伊26「お姉ちゃん……」


伊19「ひ……ひぃ………」
679 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 22:51:27.48 ID:vGWSG4vM0
伊19(雨が…………体力を削られるの…)


伊19(せめて晴れてたらこんな事にならなかったのに…)


伊19「う……」グラッ


伊26「お姉ちゃんどうしたの!?」


伊19「へ…平気なの……足…滑りかけただけ…」


伊26「やっぱり私降りるよ!だから止まって!」


伊19「ニムは…イクが守る……」フラフラ


伊26「お姉ちゃん…!!」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:55:02.39 ID:tHfH8Ay3o
>>675
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 22:55:55.44 ID:AxYnWo5HO
鎮守府に先についた58が迎えをよこして
その後怒られる
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:00:12.11 ID:P50KAk2x0
H幹部が鎮守府に事情を連絡し、待機中の潜水艦たちが手分けして探しに来る
無事見つかるが、伊19が錯乱状態になっていて同行を拒む
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:00:36.07 ID:yzcWe7HG0
19が倒れたところで迎えにきた58や他艦娘達に救助された
19が起きたあとお説教が
684 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 23:14:07.40 ID:vGWSG4vM0
伊58「いい加減にしろでち、この乳女」


伊19「……そこまで…おっぱい無いの……」


伊58「ノータリンの車は龍驤さん用に改造されてるから全員乗れんでち。イクは先に隼鷹さんのバイクに乗って帰れでち」


隼鷹「居た!こっちこっち〜!」


伊19「……」


伊58「しがみ付く体力は残ってるでちね?」


伊26「お姉ちゃんは先に帰って。ニムは大丈夫だから!」


伊19「……わかったの」
685 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 23:20:11.38 ID:vGWSG4vM0
ーー足りないもの鎮守府


提督「確かに俺のせいで伊26を傷付けしまった。全ては俺のせいだ」


龍驤(ウチのせいでもあるんやけど…司令官は全部自分が悪いって言うんよな…)


提督「伊26の事を心配して過保護になるのは分かる。だが今日のはやり過ぎだな?」


伊19「その通りなの…イクが庇ったからっていっても走ってる車から飛び降りるなんて正気じゃないの」


提督「そういうことだ」


伊19「冷静になればあんな事はしなかったの。でもニムが危険な目に遭いそうになってるって考えたらじっとしてられなかったの」


提督「伊26を思う気持ちは素晴らしいと思う。だが時と場合によっては伊19が伊26を傷付けることになるんだぞ?」


伊19「よーく…わかったの」
686 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 23:22:57.20 ID:vGWSG4vM0
提督「バーテンダーから話しは聞いた。伊58はここに二人を連れてくるつもりだったらしいな」


提督「少し休んだら執務室まで来てくれ、そこで話そう」


伊19「待って、ニムは…」


龍驤「心配せんでもええよ、足の治療は終わっとる」


伊19「よかったの……」


提督「そうだな…雨が止むまではゆっくりしてるといい。急ぐ必要は無いんだ」


伊19「ん……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:25:39.69 ID:PA2qqii30
降りしきる雨に伊26への後ろめたさを重ね、過去を顧みる
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:27:02.50 ID:uGgATRdvO
頑張って鎮守府に戻ると言うニムと、縛るつもりはもうないけど、もしもの事があったらと思うと不安というイク
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:27:35.67 ID:IYh8l6Buo
伊26
正直嬉しかった、いつもありがとう
今度は私にもお姉ちゃんを守らせて?
690 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 23:40:52.46 ID:vGWSG4vM0
ザァァァァァァァァァ…


伊19「雨の音が聞こえる…………」


伊19「まだ、止みそうに無いの……」


伊19「雨を見ると…あの時のニムを思い出すの……」


伊19「イムヤが血を吐いてまで出撃しようとしたのを止めて……提督もやっとマシになったと思ったら、ニムが倒れたの」


伊19「その時…外は土砂降りだったの」


伊19「錯乱したあと動かなくなって……本気で…死んじゃったと思ったの…」
691 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/23(火) 23:46:45.98 ID:vGWSG4vM0
伊19「ニムの綺麗な栗色の髪が真っ白になって…もう出撃は無理なんじゃないかって言われて……目の前が真っ白になったの」


伊19「あの時は明日の事で必死でニムの様子がおかしい事に気付けなかった。こんなんじゃお姉ちゃん失格なの」


伊19「もうあんな思いはしたくない…だからニムには必要以上に構ってしまう」


伊19「過保護なのはわかってるの。でも……ニムは死にかけたの」


伊19「…本当は提督と龍驤さんの事はまだ許せてないの。でもイクは二人を責める資格は無いの」


伊19「もしかして…ニムは鎮守府に戻ってきたいの……?」


伊19「でもイクが二人をまだ許せてないから…ニムが気を使って……?」


伊19「もしそうならお姉ちゃん失格どころじゃないの…ただの我儘なの…」


ザァァァァァァァァァ…


伊19「雨……やまないの…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:58:35.07 ID:yzcWe7HG0
26にどうしたいか問う19
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 23:59:56.39 ID:IYh8l6Buo
外で最後の方を聞いてたニム
ゴーヤにどうしたら良いか聞きに行くとまずお前ら二人で話せ、本音で、と
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 00:00:12.81 ID:Cz3vVWZG0
伊19の様子を見に来る伊58と伊8
話を聞いて、これは一度千歳に診てもらおうということに
695 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/24(水) 00:04:55.80 ID:JFKPcQgc0
伊8「具合はどう?」ガチャ


伊19「はっちゃん…ゴーヤ…」


伊58「見るからに良さそうじゃないでち」


伊19「うん…今悩んでたとこなの…」


伊8「その悩みは私達では力になれませんか?」


伊19「うん…これはイクとニムの話なの……イクが気持ちをわかってないから…」ぶつぶつ


伊8「大分キてますね。千歳さんに相談しますか?」ヒソヒソ


伊58「千歳に相談すればイクは良くなるでち。でもそれじゃ解決しないんでちよ」
696 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/24(水) 00:07:36.89 ID:JFKPcQgc0
伊58「ニム、入ってくるでち」


伊26「お姉ちゃん……」キイッ


伊19「ニム…」


伊58「後は二人で好きなだけ話せでち」


伊8「そういうことですか。分かりました」


伊58「ニム、ゴーヤ。二人の話は誰も聞いてないでち。だから本音の中の本音で話せでち」


伊19「ニムと…本音で……」


伊8「一時間くらいしたら、また様子を見にきますね」ガチャ


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 00:09:07.67 ID:yms6/UGto
>>689
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 00:18:07.05 ID:4418/tMjO
自分のことも大切にしてほしいと話す26
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 00:19:39.04 ID:5laV75Uz0
雨にかき消されるくらいの声で、それができれば苦労しないの、と涙にならない涙を流しながらこぼす伊19
700 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/24(水) 00:34:23.09 ID:JFKPcQgc0
伊26「私がおかしくなってから…お姉ちゃんはずっとニムの事守ってくれたよね。正直嬉しかった、いつもありがとう」


伊19「やめて…イクは妹一人守れないダメな姉なの……」


伊26「そんな事言うなら私はダメ妹だね?」


伊19「ニム……」


伊26「今度は私にもお姉ちゃんを守らせて?ニムはもう大丈夫!……のはず」


伊19「やっぱり…心配なの……」


伊26「今大変なのはお姉ちゃんの方なんだよ?この後千歳さんがカウンセリングするって」


伊26「そうなったらお姉ちゃん大変だよね〜?」


伊19「うぅ……」
701 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/24(水) 00:40:14.73 ID:JFKPcQgc0
伊26「料亭のお仕事はできてもその状態じゃあな〜」


伊19「ねぇニム、千歳さんにはうまく言い訳…」


伊26「しないよ」


伊19「そんな…」


伊26「女将さんにはニムが言っておくからお姉ちゃんは好きなだけここで休んでてね!」


伊19「イクだけが先に戻ってくることになるなんて…」


伊26「そうそうそう!荷物は持ってきてあげるからね!」


伊19「でも…ニムが嬉しそうならそれでいいの」


ーー
702 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/24(水) 00:40:51.83 ID:JFKPcQgc0
遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 01:07:12.55 ID:iTbM0U8zo
連日遅くまでおつおつ
雨はいつか止む(言い切り)
イクは鎮守府を離れなければ潰れてたからこれからは離れてたからこその苦しみにフォーカスしていくんかな
ゴーヤは元だけど鎮守府メンバーで一番メンタル強者じゃなかろうか
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 20:30:45.66 ID:UmCfOJ/c0
お疲れ様です
読書好きな艦娘誰かいたかなあ……
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/24(水) 20:33:27.52 ID:N7FH9Wl4O
原作ならはっちゃん
ここのは艦娘じゃないが潜水新棲姫が好きだった
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 15:30:05.74 ID:/1fPAJkuO
ハッピーなネタが最近ないよね〜
707 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 19:26:42.38 ID:LmyK/pFC0
ーー


呂500「ちゃんと寝てますかって」


伊19「寝てるの……」


呂500「ならよかったですって!」


伊168「龍驤さんに次いで鬱二号なんだから、大人しくしてなさいよ」


伊19「龍驤さんよりは軽いの!」


呂500「それでも鬱は鬱ですって」


伊19「うぅ…!」
708 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 19:32:05.79 ID:LmyK/pFC0
伊168「確かに龍驤さんよりは軽いみたいね。料亭の仕事には支障無かったんでしょ?」


呂500「でもニムの事になったら鬱ってましたって」


伊19「うるさいのぉ…!」


伊168「はいはい、もう出て行くからイクは寝てなさい」


呂500「イムヤもリハビリ頑張りましょうって!」


伊168「そうね…イクの鬱と私のリハビリどっちが早く治るか競争する?」


伊19「…勝つ自信が無いからやめとくの」


呂500「いつになく弱気ですって」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 19:36:20.65 ID:snM0wZHTO
整備士から連絡
しおんの経過観察も兼ねて受け入れできないかとのこと
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 19:40:13.73 ID:TgheoWroO
イクが心配でそわそわしている夕張
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 19:41:08.00 ID:mmKANU9do
村雨も様子を見に来るが警戒しちゃうイク
712 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 19:53:42.90 ID:LmyK/pFC0
ーー


村雨「私は様子を見にきただけよ。そんなに睨まないで」


伊19「……」


村雨「貴女達のことは聞いてるわ。龍驤さんが怪我をして提督がああなった時に潜水艦の皆んなが頑張ったのよね」


伊19「……」


村雨「ニムちゃんなんかその時の過出撃が原因で…」


伊19「ニムの事を軽々しく言うななの」


村雨「そんなつもりは無かったわ。何か気に障ったのならごめんなさい」
713 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 19:57:44.88 ID:LmyK/pFC0
伊19「村雨の事は聞いてるの。春雨を押し付けるためだけに着任したの」


村雨「……」


伊19「そんな奴は信用できないの。早くここから出て行って欲しいの」


村雨「…言い訳はしないわ。でもここの提督に春雨は治してもらった。本当に感謝してるのよ」


伊19「当たり前なの。イク達が命をかけて守ろうとした人なの、ただの人間じゃないの」


村雨「……」


伊19「悪いけど村雨とは話す気は無いの。ここに居ても時間の無駄なの」


村雨「…そう。じゃあ失礼させてもらうわね」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/25(木) 20:02:07.28 ID:ewPdNPWDO
この鎮守府に来た理由もあるのだろうけどまだまだ自分達は余所者なんだろうなと村雨
どうすれば受け入れてもらえるか考える
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:04:13.24 ID:snM0wZHTO
戻ってきてくれた事に感謝の言葉を伝えに来る提督
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:10:31.03 ID:EgLCDYK2o
>>714
717 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 20:26:18.47 ID:LmyK/pFC0
村雨「この鎮守府に来た理由もあるけど、まだまだ私達は余所者なのね」


村雨「どうすれば受け入れてもらえるのかしら?秘書艦で頑張るだけじゃ足りないのよね」


村雨「特務艦の権力を使えば全員私には逆らうことはできない。でもそんな事をすれば逆効果よね」


村雨「それは最終手段だけど、使うしかないのかしら…」


村雨「特務艦なのにこんな事で悩むなんて……何年振りかしら」


村雨「普通なら特務艦には敬語で話すのよ?ここの艦娘は何を考えてるのかしら…」
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:29:14.14 ID:mmKANU9do
足りないもの鎮守府に関わりあった特務艦達って、まああんな感じだったしそこはね?
719 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 20:33:16.52 ID:LmyK/pFC0
村雨「そうか、朝霜のせいね。彼女は提督と龍驤さんの子どもだなんて訳の分からないこと言ってるから特務艦はそういうものだって思っちゃったのよ」


村雨「一度ビシッと注意してあげた方が良いかもしれないわね。特務艦はそういう緩いものじゃない」


村雨「一部の限られた艦娘だけが特務艦になれるの。ここに居る子達では一生無理」


村雨「そうね、まずはその辺を分からせてあげるのが優先ね。朝霜が特殊で私は違う」


村雨「そうすれば私の事も受け入れてくれるはず…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:36:17.83 ID:hsDGkCCAO
いかにも現場を知らない制服組のテンプレートな事を言ってるねとH幹部の所の朧
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:38:29.93 ID:b7w42z3bO
>>720+案の定足りないもの鎮守府の面々からは冷めた目で見られる
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:40:27.18 ID:gSk3MDndO
村雨「夕立もそう思うでしょ?」
夕立「(目そらし)」
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 20:41:01.70 ID:APGrqCtTO
朝霜に賢いけど馬鹿だろって言われる
724 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 20:50:30.50 ID:LmyK/pFC0
朧「聞いてましたよ村雨殿」


村雨「貴女は…ええっと…」


朧「H幹部の秘書艦です」


村雨「そうそう、幹部組の会合で会ったことがあったわよね」


朧「それ以外で朧の事を覚えてないんですか?」


村雨「ええ…でもそんなに怒らなくてもいいんじゃないかしら?」


朧「怒ってはいません。本当に朧の事を覚えてなかったんですね?」


村雨「だからそうだって…」


朧「朧の見た目、特徴ありますよね」


村雨「あ……」
725 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 20:54:38.28 ID:LmyK/pFC0
朧「私は他の朧とは違います。大事な人に髪を結って貰うために髪を伸ばしてるんです」


朧「それに本を読みすぎて目が悪いです。この眼鏡は外せません。こんな特徴のある朧を覚えてなかったんですね?」


村雨「……」


朧「貴女は人を役職でしか見ていないんです。私の提督がどんな派閥でどんな活動をしてるかは覚えてますね?」


村雨「そう…ね」


朧「特務艦としては正しいかもしれません。でも貴女はここでは受け入れられません」


朧「ここがどんな鎮守府だか本当に分かってますか?」


村雨「だからまず特務艦がどんなのかを分かってもらおうとしたのよ…」


朧「なるほど、自分で理解しようとはしてないんですね」
726 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 20:58:12.95 ID:LmyK/pFC0
朝霜「村雨、お前の負けだ」


村雨「朝霜…そもそも貴女が特務艦の価値を落としたのが原因よ」


朝霜「特務艦の価値ってなんだ?」


村雨「え?」


朝霜「艦娘の前で踏ん反り返るのが偉いのか?提督に頭を下げさせるのが偉いのか?」


村雨「なによそれ、屁理屈じゃない。貴女も特務艦でしょ」


朝霜「ならあたいはここの全員に特務艦がどれだけ偉いか説教したのか?あぁ?」


村雨「なら朝霜は特務艦じゃなくてもいいのね。大本営にはそう報告するわよ」


朝霜「はぁ…やっぱりお前分かってねぇよ」


朧「いかにも現場を知らない制服組な台詞です」


村雨「何よ…」
727 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:02:12.16 ID:LmyK/pFC0
朝霜「権利をもらったからってお前が偉くなったんじゃねぇ。お前はただの駆逐艦だ」


朧「特務艦はそんな事をする為に存在してるんじゃないんです」


朝霜「あたいはここの全員と司令を守る為に力も権力も使ってる。お前は何の為に特務艦になった?」


村雨「私は…」


朧「三回」


村雨「え?」


朧「貴女が伊19さんの寝てる部屋からこの食堂までにあることを三回できました」


朝霜「なんだと思う?」


村雨「……」


朝霜「分からねぇんじゃ一生無理だな」


朧「朧も無理だと思います」
728 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:06:04.30 ID:LmyK/pFC0
朝霜「お情けだ、答えを教えてやる。ここの艦娘がそれぞれ違うとこで困ってたんだよ」


朧「その中には龍驤さんも居ましたよ。遠目でしたけど義足を忘れて地面を這ってたのが見えました」


朝霜「お前は無視したんじゃねぇ、目に入らなかったんだ」


朧「そこが問題なんです」


朝霜「お前は自分のことしか考えてねぇ」


朧「その困っていた艦娘さんは別の人が助けてあげました。でも村雨さんの方が早く助けてあげられてましたよ」


朝霜「しょうがねぇよな、目に入ってねぇもんな!」


村雨「私は……」
729 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:09:33.56 ID:LmyK/pFC0
朝霜「おい、周りを見てみな」


「「…………」」


村雨「な、なに……よ…」


朧「白い目で見られて当然です」


朝霜「ここは足りないもんを補い合いながら生活してんだ。だからあたいもここでは素で生活できる」


朧「村雨殿はここに着任する資格が無いかもしれませんね」


村雨「貴女…!」


朝霜「あたいも否定しねぇぜ。そもそもお前が来た目的も差別丸出しなんだよ」


朧「姉妹艦の処理だなんて、普通じゃありません」


朝霜「……もうお前いらねぇよ。春雨は面倒見てやるから消えろ」


村雨「安価」


下1〜3高コンマ 村雨の台詞やその他起こったことなどを
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:12:00.40 ID:N4dipmXW0
構いません。前の提督に相談します
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/25(木) 21:13:27.75 ID:ewPdNPWDO
そこまで言われて黙って帰る訳無いじゃない
いいわ見てなさい、私の本気を
それから村雨は一人一人をよく観察するように
しかし傍目からは睨んでるように見える
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:15:32.49 ID:APGrqCtTO
カルチャーショックを受ける村雨
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:15:38.51 ID:5lvdVMuTo
あなた達に何が分かるって言うの!
考えても考えても助けられない、答えにたどり着けない、どうしようもできない
そんな目にあってないから分かったような口をきけるのよ!
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:16:03.92 ID:mmKANU9do
相談室(バー)で一人へこんでいると明石が勝手に入ってきて呑みだす
735 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:37:04.73 ID:LmyK/pFC0
村雨「消えろとまで言われて黙って帰る訳無いじゃない。いいわ、私の本気を見せてあげる」


朧「なにをするつもりなんですか?」


村雨「一人一人をよく観察して何が必要かをリストアップしていけば良いのよ。頭脳派の私ならすぐ覚えらるわ」


朝霜「はぁ…お前本当にバカだな」


村雨「朝霜に言われても全く悔しくないわ。貴女と私の差は知ってるでしょう?」


朝霜「そういうことを言ってたら一生無理だな」
736 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:39:58.14 ID:LmyK/pFC0
朧「村雨殿は本当にそれで全てカバーできると思ってるんですか?」


村雨「できるわ。義足が無いならおぶってあげればいいし、車椅子が壊れたなら代わりに…」


朧「精神的なものはどうしますか?」


村雨「それも何を言っちゃいけないとか何を考えさせちゃいけないのかをまとめれば良いのよ」


朧「なるほど」


村雨「わかってくれたわよね?これくらいなんでも無いのよ」


朧「やはり村雨殿はバカですね」


村雨「……」
737 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 21:43:24.32 ID:LmyK/pFC0
朧「例えば村雨殿は目の前で苦しんでいる暁を見て、まずリストを見るんですね」


村雨「そうは…」


朧「過呼吸になってる電を発見してもまずその紙クズを頼る」


村雨「貴女……」


朧「私達の言ってることが理解できないならここに居る資格は無いと思います」


朝霜「戦力も秘書艦もどうとでもなるんだよ。自分はここに必要だと勝手に思ってんじゃねぇ」


村雨「……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:47:47.44 ID:5lvdVMuTo
村雨が言い返そうとするが「はいストップ」と白露が止めに入る
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:48:48.62 ID:u8aLSFZ/0
なんだか惨めになり悔しくてポロポロ泣き始める村雨

じゃぁどうすればいいのよ!
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:49:10.81 ID:mmKANU9do
愚痴酒に付き合う隼鷹
隼鷹「朝霜も朧もずけずけ言いすぎさぁーあんま気にすんなぁ
それにあたしらは村雨が特務艦だから相談してたわけじゃねーぞぅ
特務艦ってやろうと思えばここなんてすぐ思い通りにできるのにそうしないってことはあんたもここ好きだからだーろぅ?」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 21:51:47.45 ID:hsDGkCCAO
>>738+白露「そう頭ごなしに否定するようじゃその内誰も手を差し伸べてくれなくなる」と朝霜達に忠告
742 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 22:06:09.38 ID:RdA5SPPaO
ーースナック謎の村雨嬢


隼鷹「今日はあたしの奢りだ、好きなだけ飲みな!」


村雨「はぁぁぁ……」


明石「あの…私バーテンダーとかやったことありません…」


隼鷹「雰囲気で良いんだって!適当に酒入れればさぁ〜!」


明石「えぇ…」


隼鷹「それにここはスナックだから明石はママさん!バーテンダーじゃないって!」


明石「ママになる事はまだしてません…!!」


隼鷹「は?何の話?」


明石「あ!い、いえ……」


隼鷹「ま、なんでもいいけどさ。とにかく適当に入れて!」
743 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 22:09:35.12 ID:RdA5SPPaO
隼鷹「朝霜も朧もずけずけ言い過ぎだしさ、あんま気にすんなよ〜」


村雨「……」


隼鷹「それにあたしらは村雨が特務艦だから相談してたわけじゃねぇぞ。特務艦ってやろうと思えばここなんてすぐ思い通りにできるだろ?そうしないってことはあんたもここ好きだからだ」


村雨「……そうよ。ここに居たいと思ったのは本当よ」


明石「じゃあなんで…あんな事……」


村雨「そうすることしか知らないの。私には安息できる場所なんて無かった。ずっと前を見ることしかしてこなかった」


隼鷹「それはあたしらもだぜ。前も向いてないなんてとんでもない!」


村雨「いや、あの…そうじゃなくて……」
744 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 22:14:14.11 ID:RdA5SPPaO
明石「言いたいこと…分かります…出世とか、そういうことですよね…」


村雨「…そうね。そういう表現が近いわ」


隼鷹「どっちでも一緒だよ〜要は自分でその道を選んだんだろ?」


村雨「…えぇ」


隼鷹「あたし達は村雨にとって一歩も満たないペースで歩いてる。でもちゃんと前に進んでるんだぜ〜」


明石「たまに…戻るときもあります…」


隼鷹「その時はその時さぁ〜!ここなら困ってなくても救いの手が伸びてくるからなぁー!」


村雨「……素敵ね」


隼鷹「当たり前だろ?提督がそういう鎮守府にしたんだよ!」


明石「提督には…感謝しかありません…」


村雨「感謝…そんな言葉どれくらい口にしてないのかしら?忘れる所だったわ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/25(木) 22:21:18.29 ID:ewPdNPWDO
その頃人伝に朝霜と村雨のやり取りを聞いた春雨が朝霜に食ってかかっていた
自分の姉妹を悪く言われて黙ってはいられなかった
貴女こそ何様なんですか、まず否定から入って人を試してでもいるのかと
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 22:22:50.39 ID:DeA8ccQa0
ここにあいつは相応しくない今すぐにでも追い出すべきと訴える朝霜と
そんなことはないと優しく諭す提督&龍驤
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 22:24:27.79 ID:3VEPGDZHO
自分を中心から外して物事を考えてみる村雨
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 22:25:14.72 ID:mmKANU9do
>ママになる事は”まだ”してません
おい詳しく
749 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 23:04:45.19 ID:RdA5SPPaO
ーー

村雨「今まで私は自分の事を考えて生きてきた……当たり前のことよね」


村雨「他人のことだけ考えてるならそれはただのお人好し。それじゃあ生き残れない」


村雨「でも他人のことだけを見る必要もないし、ずっと自分を中心に考える必要も無い」


村雨「言うのは簡単だけど……難しいわ」


村雨「私は今まで自分以外の事は目に入らなかった。道に落ちてる小石なんか普通注目しない」


村雨「自分の歩く道に邪魔なら小石は蹴飛ばしたりすれば良い。それだけだったのよ」
750 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 23:12:34.43 ID:RdA5SPPaO
村雨「この鎮守府では違う。私の常識が通用しない」


村雨「小石も石。どんなに小さい石でもそれを一つ一つ丁寧に拾い上げる」


村雨「それがガラスより脆く、摘めば崩れてしまいそうな石でも決して傷付かないように拾う」


村雨「私がやってきたことの真逆……それ以上ね…」


村雨「こうなるまでに提督も傷付いた。心が壊れるくらいに疲弊した」


村雨「それでも彼は小石を拾うことを諦めなかった…」
751 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2019/04/25(木) 23:15:20.62 ID:RdA5SPPaO
ポタ…ポタ…


村雨「泣いてるの…私が……」


村雨「同情の涙?感動したから?」


村雨「……分からない。でも心が震えているのは分かる」


村雨「ここの艦娘達がやってることは、私にもできるのかしら?」


村雨「できないわね………」


村雨「できるように…なりたいな……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/04/25(木) 23:16:04.60 ID:ewPdNPWDO
>>745
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