【安価】みほ「装甲車バトルディッガーです!」【ガルパン】

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411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 23:08:18.83 ID:IR7g94s60

【食堂】

フクダ「ええ!? 今日は全員お刺身を食べていいのでありますか!?」

ホソミ「ああ、おかわりもいいぞ!」

タマダ「我々全員に余った刺し身を分けてくれるとは、カチューシャ隊長は実にお優しい!」

キヌヨ「はは、すまないなあ、あんまり美味いものを食べさせてやれなくて」

タマダ「あ、いえ、そういうつもりで言ったのでは……!」

キヌヨ「ああ、いい、いい」

キヌヨ「実際、少しでも銀シャリを恵んでもらって皆に分けられるよう、モグラに乗るのを志願していたが……」

キヌヨ「残念ながらお目通りすら叶わなかったからな」

フクダ「私も、動機が不純として、断られたであります……」

ホソミ「西住みほ特別部隊長、どうやらあまりモグラ志願兵との面接をする気がなかったようだからなぁ」

キヌヨ「だな……それにしても上手い。これが本当のマグロかぁ」

タマダ「我が国はマグロの産地ではありますが、我々一兵卒の口には入りませんからなァ」

フクダ「至福のときであります……」

クラーラ「……おかわりもいですよ」

フクダ「!」

クラーラ「……遠慮せず、今までの分食べてください」

フクダ「で、では、僭越ながら……!」

タマダ「あ、ず、ずるいぞ!」

キヌヨ「本当に有り難い。いいんですか、本当に」

クラーラ「ええ……」

クラーラ「これが、私達に出来るせめてものことですから」

キヌヨ「?」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/27(木) 23:45:10.11 ID:IR7g94s60

みほ「わぁ、皆集まってる……」

ユカリ「我々モグラ組に食料を優先供給してるみたいですからねぇ」

ユカリ「貴重なごちそうなんでしょう」

みほ「あ、ハナさん、いた……」

ユカリ「引くほど山盛りにしてますね……」

クラーラ「あー……そのあたりに、しておいた方が……」

ハナ「美味しいから大丈夫です」

クラーラ「その……」

みほ「なんかほんとすみません」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 23:52:35.52 ID:jRWKqmDL0
見てるよ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 00:09:24.24 ID:Y3dE3OGa0

ザワザワザワ

みほ「……」

ユカリ「見られてますねえ」

ハナ「モグラ乗りは注目の的ですものね」 モグモグ

ユカリ「と、とりあえず私達もいただきましょう」

ユカリ「ほうっておくと全部食べられそうですし」

ハナ「大変美味しいですよ」

ハナ「……ただ……」

ハナ「私の知ってるマグロの味とは若干異なっていますが……」

ユカリ「産地のせいでしょうか」

みほ「……?」

みほ「……」 パクッ

みほ「……」 モキュッ・・・

みほ「!!」

ユカリ「では私も、いただきm――」

みほ「駄目、ユカリさん!」 バシッ

ユカリ「ええ!? な、何を……」

みほ「この味、この感覚……間違いない……」

みほ「皆さん、食べるのを中止してください!」

みほ「これはマグロじゃありません、バラムツです!!」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 01:15:13.04 ID:Y3dE3OGa0

ユカリ「バラムツ……?」

ハナ「食べたことありませんね……」 モグモグ

みほ「バラムツ……私の世界では深海魚です」

みほ「確かに味は美味しいんですけど、その油分は人体じゃ消化できないんです!」

キヌヨ「?」

みほ「ええと、つまり、これを食べると、ワックスエステルといって……」 アワアワ

ハナ「あ、テンパってますね」 モグモグ

ユカリ「この場の全員が注目しちゃってますからねぇ」

みほ「早い話が、それを食べると、お腹が――」

ギュルルルルルル

キヌヨ「……!」

フクダ「くぉっ……お、おは、なし中申し訳、ない、ですが……」 プルプルプル

フクダ「しょ、少々……お手洗……ひぎっ」 プルプルプル

タマダ「お、おおおおお!? な、なんだああああああ!?」 ギュルルルルルル

キャーキャーウワーヤバイギャアアアアア

ユカリ「ひ、ひいい……な、なんなんですからこれぇ!」

ハナ「どうやら消化できずそのまま体外に出る成分が含まれているようですね」 モグモグ

ユカリ「理解してなお食べるのやめません?」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 01:57:36.79 ID:Y3dE3OGa0

キヌヨ「お、お腹が……あっ」 ギュルルルルルル

タマダ「と、トイレを……ゆ、譲ってくれ……」 ドンドンドンドンドン

ユカリ「うあああああ……じ、地獄絵図……」

みほ「バラムツ、食べ過ぎると命に別状があるけど……」 チラッ

ハナ「この程度ならなんともありませんね」

ユカリ「ええ……」

ハナ「みほさんこそ、一口食べてましたが大丈夫なのですか?」

みほ「まあ、毒物ならたまに親戚に盛られてて耐性あるから、私は大丈夫」

みほ「それに一口くらいなら問題ないと思うから」

ユカリ「聞いてはいけないことを聞いてしまった……」

ハナ「皆さんの手当、した方がいいのでしょうか」

みほ「……ううん。一旦放置でいいと思う」

みほ「ちょっとしたお茶目で、お母さんがお偉いさんを招待して家で食事した時にこっそりお刺身をバラムツに差し替えたことがあったんだけど……」

みほ「その時も大惨事では会ったけど、誰も命は落とさなかったし」

ユカリ「聞いてはいけないことを聞いてしまった……」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 02:03:57.90 ID:Y3dE3OGa0

みほ「それより……」

みほ「あのバラムツは、多分意図的に用意されたもの」

みほ「そうじゃなきゃ、カチューシャさん達もバラムツを食べて遺跡に潜れていないはず」

みほ「……レッドタートルの人が市場で怪しい魚を買っていたこともありますし……」

みほ「ただの集団下痢で終わるとは、とても――」

みほ「!」

みほ(逃げられた)

ユカリ「あれ!? 給仕をされてた方はどこに――」

ドガーーーーーン

みほ「!!」

ユカリ「今の音は!」

ハナ「これはかなり不味いかもしれませんね……」 モグモグ

みほ「もうツッコミませんよ。それより行きましょう。嫌な予感がします……」

ユカリ「はい!」

ハナ「そうしましょうか」 ゴックン

ハナ(ここ、なんだか臭くなってきましたし)

ユカリ(この場には居てあげないことが武士の情けでしょう……)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/28(金) 02:13:37.47 ID:Y3dE3OGa0

【港入り口】

マホ「くっ……」

???「HAHAHAHAHA」

???「こっちは骨董品の拳銃だけど……」

???「早撃ちなら負けないわよ」 ズキューンズキューン

???「とはいえ――面白くないし、正々堂々殴り合うなら相手になるわよ」

マホ「アイツは……」

エリカ「くそっ、レッドタートルの用心棒です」

エリカ「ああもう、なんでこのタイミングで攻めて――」

みほ「お姉ちゃん!」

エリカ「お姉ちゃんン?」

マホ「ここは危ない、下がっていろ」

みほ「で、でも……」

マホ「……ここは遺跡でもなければ、モグラ戦でもない」

マホ「ここはもう、戦場になったんだ」
419 :ねます [saga]:2019/06/28(金) 02:21:04.05 ID:Y3dE3OGa0

マホ「モグラ乗りを失うわけにもいかん。後方で待機を――」

ユカリ「それが、後方のメンバー、軒並み今トイレで倒れてるんですよね」

マホ「なに?」

マホ「あの用心棒――ケイはそういうタイプには見えなかったが……」

みほ「……多分、向こうは一枚岩じゃない」

みほ「正面から暴れるだけの手駒で最大の利益を得るために、内部から壊した人がいるはず……」

ズキューンズキューン

エリカ「くっそ、近づけないじゃないの!」

みほ(このままぼんやりしていていいはずはないよね……)

みほ(このまま時間を稼いでも好転するとは思えないし……)

みほ(この場で力を貸すか、何か他のことをやって手助けしないと……)



どうする? >>420
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/28(金) 02:22:46.46 ID:5E5qz1qA0
>>1ーシャ
次に安価取る奴がいたらいい加減遺跡に潜らせてやってくれ
>>1が疲れてきている 萎えはエタへの特急券だ……
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/06/28(金) 02:23:16.31 ID:5E5qz1qA0
失礼安価下
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 20:50:16.91 ID:VLjRUPFko
この場で応戦する
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 00:51:24.27 ID:Ti6xYOFe0
遺跡に潜らなくても全然問題はないんですが、地上でイベントを勝手に起こしたりはします
投下します
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 00:55:54.73 ID:Ti6xYOFe0

みほ「この場で応戦します」

マホ「……すまないが、頼めるか」

みほ「はい」

マホ「エリカ、ここは彼女たちに任せて一旦引く」

エリカ「え!?」

マホ「謎の集団腹痛を逃れたものを再編するぞ」

マホ「我々と奴ら、力の差があるとすれば、統率だ」

マホ「このまま動揺のままにそのアドバンテージを手放すこともない」

エリカ「はっ、了解です!」

エリカ「……まあ、一応、死ぬんじゃないわよ」

エリカ「つっても、アンタが死ぬとは思えないけど」

みほ「ええ……任せてください」

みほ「弾を避けるのは得意ですから」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 01:02:11.56 ID:Ti6xYOFe0

バババババババ

みほ「ふっ、ほっ」

ユカリ「おおっ、なんと見事な回避!」

ユカリ「上半身を最低限に動かす無駄のない回避術……」

ユカリ「これがあちらの世界の戦車道……!」

???「わお! すごいわねえ」

???「面白くなってきたわ」 ポイポイッ

ユカリ「ゲエーーーッ、銃を捨てた!?」

???「銃は我が国の文化だけど……」

???「このテキサスブロンコであるケイさんは、コッチが本職なのよねっ」 バシッ

ケイ「さあ、やりあいましょう。拳で!!」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 01:03:38.44 ID:Ti6xYOFe0

バババババババ

みほ「ふっ、ほっ」

ユカリ「おおっ、なんと見事な回避!」

ユカリ「上半身を最低限に動かす無駄のない回避術……」

ユカリ「これがあちらの世界の戦車道……!」

???「わお! すごいわねえ」

???「面白くなってきたわ」 ポイポイッ

ユカリ「ゲエーーーッ、銃を捨てた!?」

???「銃は我が国の文化だけど……」

???「このテキサスブロンコであるケイさんは、コッチが本職なのよねっ」 バシッ

ケイ「さあ、やりあいましょう。拳で!!」
427 :重複申し訳ない……しかも寝落ちしかけてた…… [saga]:2019/06/29(土) 02:35:51.41 ID:Ti6xYOFe0

ズガンッ

ユカリ「ゲエーーーーッ! 素手で床がへこんだ!?」

ケイ「ふふ……」

ケイ「このガントレットに砕けないものはないわ」

ユカリ「ですが――」

みほ「……うん」

みほ「当たらなければどうということはありません」

ケイ「あら、言うじゃない」

ケイ「そういうことは――このナックルパートを防ぎきってから言ってほしいわね!」 ブンッ

みほ(速い……でも……砲弾ほどじゃあないッ) スッスッ

ケイ「捉えたわよッッ」 ブオンッ

みほ(お母さんが言ってた……何事も力をうまく逃がすことがコツだって)

みほ(昼飯の角度と同じ……戦車道も喧嘩道も、根底にある基本戦術は一緒なんだ……)

ユカリ「う、うまいッ!」

ユカリ「肘でうまく力の方向をずらし、見事にいなしている……」

ユカリ「これが西住流というやつなのですねっ」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:04:28.70 ID:Ti6xYOFe0

ケイ「ウップス!!」

みほ(バランスを崩させた所で一撃を入れるッ)

みほ(西住流家元の娘とあらば、拉致の危険も常に付きまとう)

みほ(護身術は教わってるッ) ドゴォ

ケイ「かはッ……」

みほ(このまま首を締め落と――)

ケイ「なかなかやるじゃない」 ニタァ

みほ「…………ッ」 ゾッ

ケイ「捕まえたわ……」

ケイ「あの一撃でひるむと……思った?」

ズダンッ

みほ「かはっ……」

ユカリ「そ、そんな……あんな一撃を受けてひるまないなんて……」

ケイ「なんとか引きずり倒せたけど……」

ケイ「不用意にマウントからの大ぶりの一撃なんかしたら、カウンターが跳んできそうね」

ケイ「……激しく後頭部を打ったみたいだけど、それで動けなくなるようなタマじゃあなんでしょう?」

ユカリ「なっ……あ、あの姿勢はッッ」

ケイ「だから……まずはその厄介な足をいただくわ」

ギリギリギリギリギリ

みほ「がっ……」

ユカリ「あ、あれはテキサスクローバーホールド!!」

みほ(か、関節技……!?)

ケイ「私をただの大振り馬鹿と思った?」

ケイ「私は関節技もイケるのよ!」

ケイ「足首をグシャグシャにしてあげるわっ!」

みほ(ぬ、抜け出せないッ……!)

ゴキィィッ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:07:01.11 ID:Ti6xYOFe0

みほ「…………え?」

ユカリ「あ、ああ〜〜〜〜〜〜!!」

サオリ「大丈夫、みぽりん!?」

ユカリ「W号戦車!!」

マコ「何とか間に合ったな」

ユカリ「全速力でツッコミ、砲身で相手をふっとばすとは…・…」

ハナ「ですが……みほさんを助けるためとはいえ、心が痛みますね……」

ハナ「砲身はお花を活けるものであって、殴るためのものではないのに……」

みほ「うんちょっと何言ってるか分からないけど助かったのでそこは本当にありがとう」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 03:38:14.66 ID:Ti6xYOFe0

ケイ「ふ、不意打ちなんてやるじゃない……」

ユカリ「ゲエーーーーッ! なんで結構な速度で砲身に突っ込まれて立ち上がれるんですか……」

ケイ「ノープロブレム」

ケイ「丈夫な身体に生んでくれてありがとう、マム」

ケイ「さあ、続きをやるわよ!」

みほ「えっ……」

ケイ「ほら、早く乗った乗った」

ケイ「どうせならフルメンバーの相手とやらなくちゃ面白くないでしょう?」

みほ「……あの……」

みほ「まさか、生身の肉体でモグラと戦うつもりで……?」

ケイ「オフコース!」

ケイ「これは戦争じゃなくて決闘みたいなものだしね」

ケイ「それに私、自分より大きい相手と戦うの、ワクワクするのよ」

みほ(蛮族だ……)
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 04:03:34.66 ID:Ti6xYOFe0

【繁華街】

杏「……ブラックティーガーは闘いのプロ」

杏「寄せ集めではあるけど、全員が軍人」

杏「統率力も実戦経験もピカイチだよね」

杏「ただの犯罪組織であるウチとじゃ、訓練にも経験にもあまりにも差がありすぎる」

杏「まともに戦ったら勝ち目はないよねぇ」

ユズ「……つまり……」

ユズ「」犯罪組織らしい闘い方をすれば、勝機はあるってことだよね

杏「……」

杏「仕込みはかーしまがやっといてくれたんだ」

杏「ケリをつけて、かーしまへの餞にするよ」

ユズ「……うん」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/29(土) 04:05:57.28 ID:Ti6xYOFe0

【港】

ノンナ「……」

ノンナ「頃合いですね」

ノンナ「プラウダ分隊へ告ぐ」

ノンナ「これより、特別任務を実行する」

ドカーーーーーーン

マウ子「ええっ、ど、どうした!?」

履帯子「は、背後から撃たれています!!」

マウ子「な、なんだって?!」
433 :眠いので中断します [saga]:2019/06/29(土) 04:22:28.55 ID:Ti6xYOFe0

バンバンバン

マウ子『た、隊長!!助k』 ザ、ザザーッ

マホ「何事だ!」

エリカ「は、反乱です!」

エリカ「第二小隊が第三小隊を背後から攻撃!」

エリカ「第三小隊は……か、壊滅したそうです!」

マホ「……ッ!」

マホ「……なぜだ」

マホ「何故だ、ノンナ中尉!」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:01:46.14 ID:KcVUtz/l0
眠すぎるのでちょっとだけやったら寝ます
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:12:57.84 ID:KcVUtz/l0

ガイィィィン

みほ「ひえっ……」

みほ「こ、この世界の人、本当に素手で戦車に!?」

ユカリ「そうですね、白兵戦でもグラを相手取るのは、そう珍しい光景ではありません」

ユカリ「メリケンサックのみでというのはかなり珍しいですが……」

みほ(うう……分からない、文化が違う……)

サオリ「わわっ、ブレーンバスター、またくるよ!」

マコ「ちっ、厄介だな」

ハナ「雇われとはいえ、さすがはギャングスターのボディガードということか……」

みほ「と、とにかく、時間を稼いでこのままこの厄介な相手を――」

みほ「……あっ、あれは――!?」
436 :ロシア語の日本語吹き替え版でお送りしております [saga]:2019/07/03(水) 03:21:01.39 ID:KcVUtz/l0

ノンナ「ちっ……」

ノンナ「クラーラ、西住まほの首はまだですか」

ノンナ「戦況の報告を」

クラーラ『くっ……予想より手こずってます』

ノンナ「何?」

クラーラ『やはり、同じ釜の飯を食った仲間を撃つのに抵抗があるらしく……』

ノンナ「Siht……長居しすぎた、か……」

ノンナ(カチューシャの意思を尊重し、カチューシャにヘイトが集まらないよう慎重になりすぎていた……?)

ノンナ(いや、もう過ぎたことを考えていても仕方がない)

ノンナ(まずはレッドタートルと合流し、確実にブラックティーガーを葬る)

ノンナ(それから――皆で祖国に帰る。レッドタートルの一員としてだけど、カチューシャを帰してやれる)

ノンナ(この機を逃すわけには――――)
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 03:23:12.53 ID:KcVUtz/l0

みほ「あっ、あれは――!?」

ユカリ「げっ、あれは話題の裏切り部隊の……!」

ケイ「わお、ソーリーノンナ」

ケイ「楽しく殴り合ってたら、合流のことをすっかり忘れかけてたわ」

ノンナ「かけてた、では済まないと思いますが、いいでしょう」

ノンナ「まずは目の前のモグラを仕留める。それが最優先です」

みほ「うっ……」

みほ(逃げるか……戦うにしてもどう戦えばいいんだろう……)


どうする? >>438
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/03(水) 08:52:18.72 ID:fRdX0nHk0
戦う
おケイを排除 プラウダ組とやるのであればモグラの装甲に物言わせて指揮官まで一気に突撃
そして排除
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 00:51:20.20 ID:0EfuPUlb0
のんびりやります
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 00:56:53.78 ID:xz3QLo/H0
西住殿がジオットみたいになってきた
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 00:57:58.47 ID:0EfuPUlb0

みほ「……やるしかない、かな」 ボソ

ユカリ「え?」

みほ(……今から引くのは無理)

みほ(あの人が異常なのかこの世界の人間が異常なのか分からないけど――)

みほ(平気な顔して戦車に白兵戦を仕掛けてくるし、そのフットワークで逃すまいとしてくる)

みほ(マコさんの腕なら逃げ切れるかもしれないけど…・・)

みほ(逃げたところで、何にもならない)

みほ(むしろ、戦車相手に接戦を演じるこの人をフリーにするだけ)

みほ(自分の白旗惜しさに本隊を危険に晒すような真似は出来ない)

みほ「……こわい、なあ」

サオリ「みぽりん……」

みほ(本当は、指揮なんて取りたくない)

みほ(私の決断一つで何もかもが終わってしまうあの恐怖が忘れられないから)

みほ(責任のある決断なんて、したくない。けど――)

みほ「でも……何もしないで死んでいくのは嫌……」

みほ「こっちの世界のお姉ちゃん達が、何もしないせいで死ぬのはもっと嫌!」

みほ(もう二度と戦車道に関わりたくないっていうのは本心だけど)

みほ(もしまたあの決勝戦と同じ場面になったとして)

みほ(友達を見捨てることなんて、きっと出来ない)

みほ「ハナさん、例のアレ、お願いします」

みほ「ここで敵を殲滅し――敵視期間を叩きますッ」
442 :×敵視期間 → ○敵指揮官 [saga]:2019/07/04(木) 01:27:52.35 ID:0EfuPUlb0

ケイ「ふう……さすが、本場のモグラは違うわねぇ」

ケイ「なんとか直撃しないように鉄甲で軌道をずらせてるけど……」

ケイ「直れば普通に人類死ぬわね……」

ケイ「でもまァ……にも関わらず、そんな砲弾が飛び交う中で平然としているのでしょう?」

ケイ「なら私だって、引いてちゃ格好悪いもんね」

ケイ「正々堂々、真っ向から叩き潰してあげるわ」

みほ「発射」

ケイ「さあ来なさい」

ケイ「しっかりと芯をずらして――――」

ケイ「!?」

ヴォッッ

ケイ「ッ!?」

ゴオオオオオオオオ

ケイ「あっ……ぎゃああああああああ」

みほ「……遺跡で拾った火炎放射器」

みほ「これならば、弾けませんよね」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 02:33:18.52 ID:0EfuPUlb0

ノンナ「くっ……」

ノンナ(連携を取る前に潰されたッ……)

ノンナ(一体どうなって……)

みほ「マコさん、旋回してください」

マコ「あいよ」

みほ「次はあの戦――モグラを潰します」

ノンナ(遺跡に潜る度胸もない腑抜けだったはず……)

ノンナ(それなのに、この寒気はッ……)

ノンナ「ふー……」

ノンナ「総員、戦闘準備」

ノンナ「眼の前の障害を叩き潰し、クラーラ隊と合流するッ」
444 :眠すぎて文章ガッタガタになってそうだから脳内補完よろしくです [saga]:2019/07/04(木) 03:28:07.00 ID:0EfuPUlb0

ノンナ(同じモグラを駆る者とはいえ――遺跡探索と戦争とでは勝手が違う)

ノンナ(装備の違いもあるだろうが……そこは大した問題ではない)

ノンナ(最も重要なファクターは、対戦相手)

ノンナ(排除しようと追い回してくる機械も、腹を減らしたドラゴンも、十分驚異的)

ノンナ(鍛え抜かれた軍人ですら、遺跡初陣ではあの異常な事態を目の当たりにしパニックを起こすほどだ)

ノンナ(だが――逆もまた然り)

ノンナ(遺跡の化物と、人間が向けてくる殺意とでは、まるで別物)

ノンナ(同じ知的レベルのものが、心底の殺意を向けてくる感覚は、初見の者なら怯ませることができる)

ノンナ(習性を利用した逃走も出来ない相手に殺される恐怖は、隠しようもないはず)

ノンナ(なのに……なぜ彼女はこうも殺気に慣れている……?)

ノンナ(なぜ……ここまで本気の殺意を、こちらに向けることができる……!?)

ノンナ「……化物め(と、ロシア語で言っている)」
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 03:40:00.55 ID:0EfuPUlb0

みほ(……)

みほ(やっぱりハナさん、人が乗ってる戦車を撃つのに抵抗があるみたい……)

みほ「ハナさん」

ハナ「…………大丈夫です」

ハナ「分かっています」

ハナ「分かってますから」

サオリ「……ハナ、食堂でよく色んな人と話をしてたもんね」

マコ「その中には当然今から殺そうとしている奴らも……」

ハナ「……みほさんは……」

ハナ「どうしてるんです?」

みほ「え?」

ハナ「お話を聞いていた限り、私達の世界よりも平和そうなのに……」

ハナ「それほどの殺気耐性と殺気、一体どちらで……」

みほ「……」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 03:57:56.67 ID:0EfuPUlb0

みほ「平和な世界でも、殺意というのは向けられます」

みほ「……平和だからこそ、闘いの場でだけじゃない……」

みほ「四六時中、どこで何をしていても、嫉妬や嫌悪が入り混じった殺意を向けられてきました」

ハナ「そんな……」

みほ「それに、平和だからこそ、まわりくどいんです」

みほ「直接襲ってきたら犯罪だから……」

みほ「だから、遠まわしに、死んだらラッキーくらいの感覚で殺意を形にしてくる」

みほ「……こうして相対し、命のやり取りを迫られたうえで向けられる殺気くらい、なんともありませんよ」
447 :寝落ち申し訳ない。クソぬむいので書きかけでおいてあったやつだけ投下したら今日は寝ます申し訳ない [saga]:2019/07/05(金) 02:22:20.03 ID:bYbVtVOz0

ノンナ(くっ……押されている……)

みほ「……」

みほ(戦争と戦車道は違う……)

みほ(これが普通の戦場だったら、きっと戦車道しか知らない私じゃ勝てなかっただろうけど)

みほ(……でも、一騎打ちならばこちらに分があります)

みほ(戦争にいくための練習で、こんなタイマンの戦車戦なんて教わってないはず……)

みほ(だけど私は、西住流の一人娘として、物心ついた時からずっと、その手の訓練は受けてきたッッ)

みほ「マコさん!」

マコ「はいよ」

みほ(それに――私の考えを忠実に再現してくれる味方がいるッ)

ズドム

ノンナ「!」

ノンナ(履帯が……)

ノンナ「……」

ノンナ車操縦手「や、やばい、どうしよう!?」

ノンナ「……私が撃ちます」

ノンナ車砲手「え?」

ノンナ「指揮は任せていいですか」

ノンナ「……カチューシャのためにも、あのモグラだけでも仕留めなくては」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:40:20.90 ID:99MgnPfv0
毎度毎度続きが気になるほど楽しんでいます
書いてくださってありがとうございます……!!
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 01:57:36.65 ID:V20f0vBl0
眠たいので少しだけですがコツコツやります
エタりたくはない…
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:08:32.04 ID:V20f0vBl0

ノンナ(キューポラから顔を出している)

ノンナ(あそこを撃ち抜けばすべて終わる……が……)

ノンナ(あれは罠)

ノンナ(あの身体能力を見るに、一流スナイパーであっても避けられないのは難しい)

ノンナ(狙うべきは、機敏に動かぬ車体の方)

ノンナ(射撃を極めていれば、たとえ相手が戦車であろうと、一撃を入れるだけで決着は――)

みほ「今!」

マコ「任せろ」

ギャルルルッ

ノンナ「!?」

みほ(戦場では……インファイトなんてそうしないはず)

みほ(戦車道で鍛えたドリフトのノウハウを、前の遺跡に潜ったときに教えておいてよかった……)

みほ(遺跡ではそこそこ有用だからって覚えてもらってなかったら危なかったけど、なんにせよ――)

みほ「うしろを取りました!」

みほ「発射!」

ハナ「……はい」

ズガン!!
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:47:51.73 ID:V20f0vBl0

ゴォォォォォォォォ

みほ「………………」

みほ「え?」

ユカリ「?」

ユカリ「どうかしましたか?」

みほ「え……あ……」

みほ「も、燃え……」

ユカリ「?」

ユカリ「ええ、まあ、撃墜を成し遂げたらそうなりますよ」

みほ「撃墜……」

みほ「で、でも、特殊カーボンが……」

マコ「……カーボンは遺跡に潜って生き延びやすくするための加工だ」

マコ「モンスターには有効だが、モグラ同士の戦闘となるとそうはいかない」

ハナ「モグラ同士で争わせる国が出てきて以来、特殊カーボンの上から殺せる弾丸や技術が広がりましたからね」

みほ「う……え……?」

サオリ「ちょ、みんなストップ!」

サオリ「みぽりん、平和でスポーツみたいに戦う世界からきたんだよ!」

サオリ「いきなりそんなこと言ったら、脳みそパンクして停止しちゃうよ!」

みほ「あっ……あっ……」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:53:07.48 ID:V20f0vBl0

みほ(死んだ……? 死ん……そ、そんなわけ……)

ゴォォォォォォォォ

かつてノンナ車通信酒だった燃える塊「ガァァァァァァ」

みほ「ひっ」 ビクッ

みほ「あ……ああ〜〜〜〜〜〜っ!」 ガクガク

ガクン

ユカリ「!?」

サオリ「な、何!?」

マコ「ば、馬鹿な……」

マコ「前輪が浮いて……!?」

???「ふ……ふふ……」

???「サンダース大陸の出身者は……ただでは……やられないのよ……」

ハナ「貴女は――――」

ケイ「この、まま……ブレーンバスターでぶっ壊してあげるわ……!」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/08(月) 02:59:23.35 ID:V20f0vBl0

ユカリ「な、なぜ火達磨になったはずの貴女が!?」

ケイ「あら、知らないの?」

ケイ「サンダースの女は、燃えるような勝負でこそ強くなるのよ」

サオリ「燃えるような、っていうか、燃えてるのにぃ!」 ヒーン

ケイ「そ、それに……」

ケイ「この世に生をうけて、貴方達のようなやつらになめられっぱなしじゃ」

ケイ「生きてる甲斐がないってものよーーーーーっ!!!」

グワァ

サオリ「ま、マコ!」

マコ「まずいな……完全に持ち上げられている……」

マコ「だが、あんなフラフラな体による肉弾戦では、カーボンに守られたモグラならどうということ――」
454 :限界が来たので寝ます [saga]:2019/07/08(月) 03:04:22.53 ID:V20f0vBl0

ギリギリギリ

マコ「何……!?」

サオリ「どうしたの、マコ!?」

マコ「まずい……」

マコ「あの火達磨モグラ、まだ砲手が息をしているッ」

サオリ「ええ!?」

ハナ「持ち上げられているせいで、こちらの砲手は向こうのモグラを上手く捉えきれてません……!」

サオリ「どうしようみぽりん! みぽりん!!」

みほ「え、あ……」 カタカタ
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 00:28:23.53 ID:V4aH7U140
明日は出来ないので少しだけでもやります
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 00:50:27.44 ID:V4aH7U140

ノンナ「ハァー……ハァー……」

ノンナ(燃えている……もう我々は終わり……)

ノンナ(……車の皆には、悪いことをした……)

ノンナ(でも、後悔はない……)

ノンナ(命にかえても、生きて帰すと、誓った、の、だから……)

ノンナ(レッドタートルとして……すぐ帰れる道は……潰え……)

ノンナ「……」

ノンナ(でも……)

ノンナ(ちゃんと……カチューシャが……いないときに……やれた……)

ノンナ(責任を負うのは……私達、だけでいい……)

ノンナ「…………」

ノンナ「カチューシャ……」

ノンナ「私がいなくても……貴女は絶対……勝利……します……」 カチッ
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/09(火) 02:19:32.08 ID:V4aH7U140

マコ「くっ……まずいぞ、おい、隊長!」

マコ「このままじゃ全員死ぬぞ!」

みほ「……っ!」 ハッ

みほ「ハナさん、撃って!」

ハナ「え?」

みほ「いいから!」

ハナ「は、はいっ」

ドンッ

ドザアッ

サオリ「い、いたた……」

ユカリ「一体何が……」

みほ「……空中に向けての砲撃」

みほ「その反動で、この戦車を支えてる人のバランスを崩した……」

ユカリ「なるほど、それでモグラごと落とされたってことですか」

マコ「危なかったな……あのまま固定されていたら撃ち抜かれて全滅だったぞ」

サオリ「……あれ……さっきの素手で挑んでくる人の死体がない……」

ユカリ「下敷きになってるなじゃいですか?」

みほ「……」 ズキン

ハナ「……相手のモグラは……」

ゴオオオオオオオオ

ユカリ「……完全に燃えてますね」

ユカリ「もう動いてもこないでしょう」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 02:32:00.79 ID:6Q2b4Rie0
今から遺跡攻略して間に合うかな?
仲間揃ってる?
459 :>>458 減る恐れがある [saga]:2019/07/09(火) 02:50:28.53 ID:V4aH7U140

【港(みほ達の戦闘地点より奥まった場所)】

まほ「……終わりだ」

クラーラ「……そのようですね」

まほ「一時的にでも同胞だった者に手をあげるのを躊躇ったな」

クラーラ「……貴女も躊躇っていたはずなのに、きっちりと、やってくれましたね」

まほ「……私は隊長だ」

まほ「他の大勢の仲間を守る義務がある」

クラーラ「……ふふ」

クラーラ「私や一兵卒とは違う、というわけですね……」

クラーラ「……」

クラーラ「カチューシャ様も……きっと……仲間のためなら……」

まほ「……」

まほ「一つ聞きたい」

まほ「敬愛するカチューシャが不在のタイミングで動いたのは何故だ」

まほ「カチューシャが指揮していれば、そちらの兵は迷いなく銃を撃てただろうに」

クラーラ「……ふふ」

クラーラ「カチューシャ様は……あの人は、器が大きいですから……」

クラーラ「丸ごと全員救うつもりだったから……」

クラーラ「自分たちだけ助かる作戦なんて、乗ってくれるわけがありませんよ」 フフ

まほ「……そうか」

まほ「それだけ聞ければ結構」

バキューーーーーン

クラーラ「……カチューシャ様……」 ドサッ

まほ「……丁重に葬れ」

まほ「短い間だったが……頼れる仲間だった」
460 :×まほ→○マホ 眠気で脳みそ死んでる許して [saga]:2019/07/09(火) 02:57:02.77 ID:V4aH7U140

ザザー・・・

インカム『れ、レッドタートル、撤退していきます』

エリカ「ちっ……!」

エリカ「仕掛けておいて随分ナメた撤退するじゃないの」

エリカ「追いかけてぶっ殺――――」

マホ「待て」

エリカ「隊長?」

マホ「追うんじゃない」

エリカ「えっ……?」

マホ「交戦になったら殺すべきだが、逃げられているのなら、殺すために無理して追う必要はない」

マホ「……今回の交戦、食事の罠もあり、こちらの戦力はガタ落ちしている」

マホ「加えて、謀反を鎮圧したとはいえ、我々が倒した者の八割以上が元味方だ」

マホ「レッドタートルは損害が少ない」

マホ「下手な人数で追いかけても、おびき出さた形となり返り討ちになりかねない」

マホ「かといって大人数で攻め込んで、ここを空にするのは論外だ」

マホ「隠れていた敵本隊に攻め込まれたら最悪だからな」
461 :眠いので寝ます [saga]:2019/07/09(火) 03:25:41.66 ID:V4aH7U140

エミ「た、隊長!」

エリカ「!」

エリカ「今度は何!」

エミ「その、帰ってきました!」

エリカ「はぁ?」

エリカ「カチューシャ大佐です!」

エリカ「!!」

マホ「無事なのか?!」

エミ「それが――――」


遺跡から帰ったカチューシャ達の戦果 >>462のコンマで決定

00〜09:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々も死亡が確認され、遺跡の宝も回収できず、報告後カチューシャも息絶える
10〜19:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々が若干名生還するが、遺跡の宝は持ち帰れていない
20〜29:出撃メンバーは全滅し、遭難してた面々は死亡が確認されるが、遺跡の宝だけは持ち帰られている
30〜39:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々も救助できず、そのうえ宝も回収できていない
40〜49:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々の救助は出来たが、遺跡の宝は回収でき
50〜59:出撃メンバーに犠牲が出ており、遭難してた面々は救出が出来なかったが、遺跡の宝は回収してきた
60〜69:出撃メンバーに犠牲が出ているが、遭難してた面々は救出でき、遺跡の宝も回収できている
70〜79:出撃メンバーは全員無事だが、遭難してた面々は全滅しており、しかも遺跡の宝も回収できてない
80〜89:出撃メンバーは全員無事だが、遭難してた面々は全滅しており、しかし遺跡の宝は持ち帰ってる
90〜99:出撃メンバーは全員無事で、遭難してた面々も無事回収し、しかも遺跡の宝も持ち帰ってる
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 03:27:09.72 ID:B3ofu2l1O
どうかな?
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 22:01:58.32 ID:vvUfgOcjO
おいおいおい死んだわあいつら
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 02:48:53.02 ID:QvQ3Bxw30
眠いので少しだけですが、三連休遊び歩いてて透過できなかったので投下していきます
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 02:58:15.09 ID:QvQ3Bxw30

マホ「カチュー――」

カチューシャ「……」

マホ「……」

マホ「みんなは……」

カチューシャ「……手遅れだったわ」

カチューシャ「待たせすぎたのよ」

マホ「……」

カチューシャ「……これだけは……連れて帰れたわ」 チャリッ

エリカ「ドックタグ……」

エリカ「ほんとに……みんな……」 ギリッ

カチューシャ「……それを連れ帰るだけで精一杯だった」

カチューシャ「誰も犠牲にはなってないけど……宝は持ち帰れなかったわ」

マホ「いや、十分だ。助かった」

カチューシャ「……疲れたわ。ノンナはどこ」

カチューシャ「子守唄を歌ってもらって今日はもう寝るわ」

マホ「……」

エリカ「……」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:12:28.85 ID:QvQ3Bxw30

エリカ「……アンタの副官は……」

マホ「……」 スッ

マホ「カチューシャ」

カチューシャ「?」

マホ「これを」 チャリッ

カチューシャ「……?」

カチューシャ「!!」

カチューシャ「これ……」

マホ「……先刻まで、レッドタートルとの抗争が展開されていた」

マホ「これは、その犠牲者のものだ」

カチューシャ「う、嘘……」

カチューシャ「ノンナ……クラーラ……」

カチューシャ「じょ、冗談なんでしょう……?」

マホ「……」

マホ「すまない」

カチューシャ「〜〜〜〜〜っ!」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:26:06.82 ID:QvQ3Bxw30

ドゴッ

エリカ「ッ!」

マホ「よせ」

マホ「……私の力が足りなかったが故の犠牲だ、今の一発は受け入れよう」

マホ「だが……それ以上はもらってやることができない」

マホ「私にはまだやらないといけないことがあるからな」

マホ「……お前もだろう」

マホ「たった数人だが、一緒に潜った部下が、まだ帰してやるべき部下がいるはずだ」

カチューシャ「…………」

マホ「……ノンナ達も、カチューシャを信じ、カチューシャの未来を願っていた」

カチューシャ「……ッ」 ダッ

エリカ「あ、ちょっと!」

マホ「……いい。放って置いてやれ」

マホ「心の整理には時間が必要だ」

マホ「……私達にも、な」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:34:17.68 ID:QvQ3Bxw30

エリカ「……何故……裏切りのことを黙っていたんですか?」

マホ「……甘い、と思うか?」

エリカ「……」

マホ「……ただの温情じゃない」

マホ「今回の闘いで、犠牲が大量に出た」

マホ「これ以上内輪揉めして戦力を減らすことはできない」

エリカ「それは……」

マホ「……」

マホ「レッドタートルも完全に撤退をしたようだ」

マホ「生存者を探しにいってきてくれ」

エリカ「……はい」

マホ「……」

マホ「……」

マホ「くそっ……」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:41:56.27 ID:QvQ3Bxw30

みほ「……」 ハァー…ハァー…

みほ「うっ……」

みほ「オェェェェ」

サオリ「ひあっ!」

ハナ「だ、大丈夫ですか!?」

みほ「うぶっ」 タパタパタパ

ユカリ「あわわ、きゃ、キャッチ!」

マコ「うわっ、素手で……」

ユカリ「あまりモグラを汚すわけにはいきませんし……」

ユカリ「お望みとあらば、口ででも!」

マコ「やめてくれ、その発言が気持ち悪くて吐きかねない」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:49:27.58 ID:QvQ3Bxw30

みほ「う、うう……」

ハナ「……みほさんの元いた世界は、平和だったんですものね……」

サオリ「そっか……命のやり取りは無縁だったんだもんね……」

ユカリ「元気だしてください……!」

マコ「……」

マコ「人を殺めてしまったと思っているのかもしれないが……」

サオリ「?」

マコ「誰も手にかけていないと言えるかもしれないぞ」

サオリ「へ?」

ハナ「どういうことでしょう」

マコ「コッチの世界のニシズミさんと入れ替わったように……」

マコ「元いたらしい世界とこっちの世界では、同じような人物が存在している、ということだったな」

ハナ「ええ……確かそのようなことをおっしゃってました」

マコ「……西住さんは、元々この世界の人間じゃない」

マコ「……そして、あっちの世界では、多分、今殺めてしまった相手も生きている」

マコ「仮に命を落としていたとして――こっちの世界に来ている西住さんの責任とは言えない」

マコ「つまり、元の世界に帰れば、西住さんは綺麗な身体ということだ」

ユカリ「少々屁理屈っぽくはありますが……」

ユカリ「でもまあ、本来この世界にはいない人物ですからね」

ユカリ「言うならば夢の中での殺人」

ユカリ「……本来の世界で目覚めたときには、綺麗さっぱり忘れていいやつですよ」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/17(水) 03:52:05.97 ID:QvQ3Bxw30

みほ「……うん」

みほ(そんなの、全部、嘘……)

みほ(私を安心させるためだけの、都合のいい解釈……)

みほ(だけど……)

みほ(まともに向き合うなんてこと、できそうにない……)

みほ「……」

みほ(結局……あのときから私は何も変わってないのかな……)

みほ(責任から、逃げ出して……)

みほ「……」

みほ(それでも……せめてW号の皆には報いるためにも……)

みほ(そして……なんとか……無理矢理にでも前を向くためにも……)

みほ「絶対に……生きて帰らなくちゃ……」
472 :寝ます [saga]:2019/07/17(水) 03:57:37.16 ID:QvQ3Bxw30

アリサ「しっかしまァ……随分派手にやられてるわねえ」

みほ「あ……アリサさん……」

ユカリ「ご無事だったんですものねっ!」

アリサ「……まーね」

アリサ「って言っても、九死に一生って感じだけど」

アリス「みほさん……大丈夫……?」

みほ「……うん……」

みほ(本当は……とてもつらいけど……)

アリス「……ひどい状況だけど……」

アリス「明日はどうするの?」

アリス「大変そうだし、それが実現できるよう、今からお手伝いしておくけど……」

みほ「わあ、ありがとう……」

みほ「ええと、明日は>>473


どうする? >>473


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 03:59:59.52 ID:DJfJikwSo
本拠地
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 02:18:45.64 ID:rjn0kz0O0
投下します
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 02:49:49.31 ID:rjn0kz0O0

みほ「本拠地に顔を出そうかと……」

アリサ「あー」

アリサ「まあ、この惨状だものね」

アリス「……私達はみほさんに雇われただけだからいいけど……」

みほ「……うん……顔を出さないわけにはいかないし……」

みほ「……」

みほ(それに……今後のことも話しあわなくちゃ……)

みほ(……もう後には退けない……)

みほ(誰も死んでない平和な世界に帰って、手を汚したことも全部夢のようにしなくちゃ……)

みほ(真剣に……考えないと……)

ユカリ「西住殿……」

アリサ「……心配なのは分かるけど、今はそっとしてあげる方がいいでしょ」

アリサ「……割り切ってかなきゃ、この町じゃ持たないし」

アリサ「それは他人がどーこーしてやれることでもないわ」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 03:31:58.09 ID:rjn0kz0O0

【レッドタートル本拠地】

杏「……」

ユズ「アンズ……」

杏「裏切りを誘発し、バラムツで部隊の大半を体調不良に追い込んでも勝てない、か」

杏「やっぱ本物だねぇ、ブラックティーガーは」

杏「……」

杏「とはいえ、こっちも大事な友人を殺られてるし、引くわけにはいかないよね」

杏「……」

杏(とはいえ手札がないのも事実……)

杏(どうすれば……)

カツーン……

カツーン……

杏「ん?」

ユズ「この靴音は……」

ケイ「ただいま、アンジー」

杏「……!」
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 03:37:20.75 ID:rjn0kz0O0

ケイ「ボロボロだけどなんとか帰ってこれたわ」

ユズ「すぐに治療を……」

ケイ「……それと……」

ケイ「お土産を持ってきたわ」

杏「?」

ケイ「向こうの戦力リストを私なりの視点でね」

ケイ「……アンジーなら、情報があればなんとかなるでしょう?」

ケイ「ましてや向こうはコッチと違って戦力の補充が難しいのだから」

杏「……助かるよ、ほんと」

杏「これなら……そうだねぇ」

杏「今は――――」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:11:18.92 ID:rjn0kz0O0

<21日目>


【ブラックティーガー本拠地】


みほ「え?」

みほ「レッドタートルが……?」

マホ「ああ」

マホ「ある程度態勢を立て直し、先遣部隊も送ったのだが……」

マホ「どうやら昨晩の内にもぬけの殻になっていたらしい」

エリカ「内輪もめの隙を突かれたわね」

マホ「……先遣部隊によりブルーチーターより先にもぬけの殻であることに気付いたからな」

マホ「レッドチーターが抑えていた遺跡も占拠はできたが……」

エリカ「ただでさえ戦力が減ってるのに、守らないといけない遺跡が増えたわけ」

エリカ「……レッドタートルが消えたことはブルーチーターの連中もすぐ気付くだろうし」

コウメ「ごめんね……」

コウメ「私達が昨日攻略できていれば……」

エリカ「……アンタだけのせいじゃないわよ」

エリカ「今までずーっと放置してた奴のせいでもあるし」 ジトー

みほ「あ、あはは……」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:20:27.24 ID:rjn0kz0O0

マホ「……カチューシャも、薄々感づいてはいるようだが……」

エリカ「……攻め込んでこないと聞いてたレッドチーターが攻めてきた」

エリカ「その事実の前では、どうしてもそうなります」

マホ「……それが良くない方向にいかないといいのだが……」

マホ「一先ずはエリカとコウメに遺跡の見張りを主にやってもらおうと思う」

マホ「……あまりのんびりしてられなくなったからな」

マホ「急かすようで悪いが、早めに1つの遺跡でも攻略してくれると助かる」

みほ「……はい」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/19(金) 04:26:48.56 ID:rjn0kz0O0

エリカ「それじゃあ、見張りを交代してきます」

コウメ「あ、忙しくなるけど、それでもちゃんと身の回りのお世話は」

みほ「そんな、無理しなくても」

コウメ「ううん……いいんです。むしろ、やりたいから」

マホ「……」

コウメ「それじゃあ」 バタン

マホ「……」

マホ「力になってやりたいとは、私も思っている」

みほ「え?」

マホ「……聞いている。先の闘いで、活躍してくれたそうだな」

マホ「その礼と――――謝罪の意味も込めて、極力相談には乗りたいと思っている」
481 :ねます [saga]:2019/07/19(金) 04:32:48.29 ID:rjn0kz0O0

マホ「我々軍人と違い、君達モグラ乗りは遺跡探索のプロだ」

マホ「……当然、相手にするのもモンスターばかりだったのだろう」

マホ「にもかかわらず、人間を撃たせてしまった」

マホ「……本当にすまないと思っている」

みほ「あ、えと、その……」

マホ「代わりにといってはなんだが、協力は惜しまない」

マホ「何か入り用なら遠慮せずに言ってほしい」

マホ「相談にだって乗る」

マホ「真面目な戦況の話についてでも、どうでもいい相談でも、な」

みほ「ええと……それじゃあ・・・・…」

みほ(今日ここにきた目的はいっぱいあるけど……折角だし……いいよね……?)


マホに振る話題 >>482
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/19(金) 08:48:35.01 ID:XQxwMby90
カッツカツだし弾薬は節約したい
モグラ用のバンパーはある?
そのバンパーに通電させられる仕組みがあればグッジョブなんだけど
高電圧ならベリーナイス
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 03:43:12.37 ID:aWVqoQzF0
来週忙しくて投下できないのですが、あんまり引っ張りたくないので投下します
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 03:45:55.85 ID:aWVqoQzF0

みほ「モグラ用のバンパーはありますか?」

マホ「バンパー?」

みほ「はい」

みほ「今回の件もあって、台所事情はカツカツでしょうから……」

みほ「弾薬の節約のために」

マホ「あるにはあるが……」

マホ「それで一体何を……」

みほ「……」

みほ「まあ、戦争じゃあんまりそういう使い方もしないですよね……」

みほ(戦車道でも勿論しなかったし……でも――――)

みほ「バンパーで体当りして、轢殺します」

みほ(――――これは戦車道じゃない)
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:04:17.41 ID:aWVqoQzF0

マホ「……随分と物騒な発想だな……」

みほ「……覚悟が、決まりましたから」

みほ「これ以上、知った顔がいなくなるのはつらいですし……」

マホ「……そうか」

みほ「そのバンパーに通電させられる仕組みがあればグッジョブなんだけど……」 ウーン

みほ「あ、特に高圧ならベリーナイス」

マホ(何でところどころ変な言い回しなんだろう……)

マホ「あー……そういうことなら、アリスかアリサに聞いてみると良い」

みほ「え?」

マホ「少しだけ話したが、ふたりとも機械いじりやモグラ整備の専門家らしいからな」

マホ「うちのバンパーを改造してくれるかもしれない」

みほ「なるほど……ありがとうございます」

みほ(あの二人……)

みほ(こんなことになっちゃったけど、家に帰るには、協力してもらわないといけないもんね……)

みほ(また会いに行ってみようかな……)
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 04:08:33.37 ID:Kh8P80hj0
電ドリセットには自分もお世話になりました
白ドラやジェノサイド等に通用しないのを除けばとても強い
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:14:35.89 ID:aWVqoQzF0

<その晩>

ユカリ「ごちそうさまでした!」

ハナ「……やはり……どうしても少し物足りなく思えてしまいますね……」

サオリ「ねー」

サオリ「でもしょうがないよ。昨日のやつで、物資も人も減っちゃったんだから」

マコ「質素な夕飯……物悲しい」 ウー

みほ「……」

みほ(このままウダウダやっていてもジリ貧)

みほ(……私がなんとかしないと……)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 04:17:12.47 ID:aWVqoQzF0

<22日目>


みほ「くぁ……よく寝た……」

みほ「……」

みほ(皆もうもぬけの殻……)

みほ(マコさんまでいないなんて……)

みほ(あんなことがあって、眠れなかったのかな?)

みほ「……」

みほ(一人ででも……この悪夢は終わらせなくちゃ)

みほ「今日はどうしようかな……」


どうする? >>789


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 05:03:45.69 ID:V32tKZBfo
アリサ

桃ちゃんに会いに行ったらどうなるんだ
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/21(日) 11:09:02.13 ID:LMCy29co0
モモに会う(墓)
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 18:08:24.75 ID:D4E/cMjYO
幽霊はパワポケではよくあること
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 23:54:52.27 ID:aWVqoQzF0
会いに行ったらどうなるか、君自身の目で確かみてみろ

スローペースですが投下します
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/21(日) 23:57:34.01 ID:aWVqoQzF0

【アリサの家】

アリサ「はいいらっしゃ――」

アリサ「なんだ、あんたなの」

みほ「おはようございます」

アリサ「……もう大丈夫なわけ?」

みほ「え?」

アリサ「……まあ、いいならいいけど」

アリサ「ほら、上がンなさいよ」

アリサ「そこ立たれてても邪魔だし、お茶くらいなら出すわよ」

みほ「あ、じゃあ温かいのを濃いめで……」

アリサ「意外と面倒かつ図太いわねアンタ」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:04:06.39 ID:3ALH8ZzF0

みほ「あ、一応今日はお客さんというか……」

アリサ「何、なんか買ってってくれるの?」

アリサ「レッドタートルの連中がふらっとどこかに消えて困ってたから助かるわ」

アリサ「モグラ用のアイテムも山程発注されてたのに、あいつら代金払わず消えるんだから」

みほ「そうなんだ……」

アリサ「仲良かった人がいくらかポストに突っ込んでくれてたけどさァ……」

アリサ「多分あの人の知らないとこでバンバン注文されてたから、足りてないのよねえ」

アリサ「要るものあったら何でも言いなさいよ」

アリサ「何でもあるわよー、スタビライザーポールとか」

みほ「何に使うんですかそれ……」

アリサ「何でも装備するとカーブをスムーズに曲がれるようになるんだとか」

みほ「……」

みほ(嘘だぁ……)
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:52:34.75 ID:3ALH8ZzF0

みほ「その、バンパーに電流を流したいなあって」

みほ「触れた瞬間死ぬくらいの……」

アリサ「まあまあドン引く注文してくれるわね……」

みほ「遺跡には大きな化物が多いから……」

アリサ「あー……」

アリサ「確かに恐ろしい奴ら多かったわ」

アリサ「近づかれたときにバチッとやれると安心かもねえ」

みほ「あ、そうじゃなくて、近づいて体当たりで大ダメージを与えられないかなと」

アリサ「なにそれこわっアンタ後退のネジどっかに落としてきたんじゃないの」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 02:54:35.63 ID:3ALH8ZzF0

アリサ「まあいいわ」

アリサ「3日あればなんとか出来ると思うし、次の遺跡の日には間に合わせてあげるわよ」

みほ「本当ですか!?」

アリサ「あのねェ、私はこれでもこの街で指折りのパーツ職人様みたいなものなのよ」

アリサ「機械いじったりもかなり上手いの」

アリサ「ナメるんじゃないわよー?」

アリサ「ってわけだから、アリス、まずは設計をお願い」

アリス「ええ……」

みほ(秒で丸投げするのにあの自信、すごいなあ……私にはないものだ……)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/22(月) 03:01:41.20 ID:3ALH8ZzF0

アリサ「……ま、なんとかしてあげるわ」

アリサ「主に通信機器関係がメインだから、得意じゃあないけど……」

アリサ「アリスがいるならなんとかなるでしょ」

みほ「ありがとうございますっ」

アリサ「……ま、この仮は合コンで返してもらわないといけないからね」

アリサ「力貸してあげるんだから、さっさと全部終わらせて、笑って合コンやるわよ!」

みほ「アリサさん……」

アリス「……合コン?」

みほ「うっ」

アリサ「え、あー……」

アリサ「子供には早いわよ」

アリス「えっ……」 ドンビキ

みほ「な、なんだか過剰にアダルティーなやつを想像されてる気がする……」
498 :寝ます [saga]:2019/07/22(月) 03:05:08.96 ID:3ALH8ZzF0

みほ「ふう……結局色々手伝わされちゃった……」

みほ「でも……少しだけ、気が晴れた、かな……」

みほ「……」

みほ「いけないいけない」

みほ「明日も切り替えて、攻略に備えないと!」


翌日の予定 どうする? >>499


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/22(月) 05:27:15.85 ID:meIyHoBW0
ティーガー本拠地
撃破乃至乗員欠乏等により浮いたor破壊されたモグラから主砲とかパーツを引っ張ってこれたりしない?
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:06:58.46 ID:3EQH5nI00
8月じゃんけ
投下します
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:16:04.88 ID:3EQH5nI00

<23日目>

【ティーガー本拠地】

マホ「む、どうかしたのか?」

みほ「ええと……」

みほ「結構撃破されたモグラもあるみたいだから……」

みほ「その、使ってないモグラの残骸から使い回せるパーツはないかなって」

マホ「……なるほど」

マホ「多少はこれまでもそうやってやりくりしていたが……」

マホ「如何せん、大半のモグラが遺跡の中でスクラップだからな」

みほ「やっぱり難しいかなあ」

マホ「……」

マホ「可能性がないわけではない」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:22:25.34 ID:3EQH5nI00

マホ「すでにスクラップになったモグラが数台あったのだが……」

マホ「お守りとして、そのパーツを持っている者もいる」

マホ「……極力、次のモグラに使い回すよう頼んではいるが……」

マホ「持っていることで慰みになるなら、無理強いはできない」

マホ「モグラは……」

マホ「平気であると同時に、私達にとっては、大事な戦友なんだ」

みほ「……うん。それは――よく、わかる、かな」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:26:38.52 ID:3EQH5nI00

マホ「……とりあえず……」

マホ「確実にパーツを持っている者を呼び出そう」

みほ「できれば一番話が通じて、協力してくれそうな人がいいかなって」

マホ「ああ」

マホ「……」

マホ「話が通じなくて協力してくれなさそうな者なんているのか?」

みほ「……」

みほ「とにかく不機嫌なときのエリカさんとか……」

マホ「……あー……」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 01:34:26.70 ID:ZQLecJIA0
待ってた
とりあえず仲間二人揃ってるなら遺跡潜りたいね
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:44:14.67 ID:3EQH5nI00

マホ「……悪い奴ではないんだが……」

マホ「如何せん口下手だからな……」

マホ「まったくまいったものだ……」

マホ「期待はしているんだが……」

マホ「上に立つ者にはある程度のコミュニケーション能力が求められるというのに……」

みほ「私が言うのもなんだけど、どの口が……」
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/01(木) 01:50:33.13 ID:3EQH5nI00

マホ「何か言ったか?」

みほ「と、とにかく、交渉がしやすい人がいいなあって」

マホ「そうだな……」



マホが呼んできた人物  >>507
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/08/01(木) 09:56:03.63 ID:7Lv7fN+L0
直下さん改めエミさんはこっちにもいるかな?
いなかったら安価下
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 01:51:12.56 ID:1f8eiOIZ0
投下します
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 02:17:30.52 ID:1f8eiOIZ0

コンコン

エミ「失礼します」

みほ「あ……直下さん……」

エミ「あ、私のこと、知っていたんですね。光栄です」

みほ「え、あ、まあ……はは」

マホ「まあ、そうだろう」

マホ「珍しい地方の出身だしな」

みほ「あ、うん、まあ、そんなところかな」

みほ(向こうの世界で知り合いだった、とは言えないよね……)

エミ「あ……でも私、今はコジマって言うんですよ」

みほ「え?」

エミ「その、先日結婚しまして……」

エミ「とはいえ、故郷から遠く離れた地なので、勝手に言ってるだけなんですけど」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 02:19:57.40 ID:1f8eiOIZ0

みほ「わあ、おめでとうございます!」

みほ「その、旦那さんは――」

エミ「…………」

みほ「え?」

マホ「……コジマ二等兵は先日のレッドタートル襲撃時に亡くなった」

みほ「!!」

エミ「……ああ、気にしないでください」

エミ「兵士である以上、いつかはこうなることを覚悟してましたから」

エミ「……」

エミ「それに、最期に言葉を交わして、プロポーズの返事が出来ただけ、私は幸せ者ですし」 アハハ

みほ「直s…………エミ、さん……」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 03:01:29.25 ID:1f8eiOIZ0

エミ「それで、ご用件は……」

マホ「ああ……」

マホ「確か、モグラのパーツを持っていなかったかと思ってな」

エミ「ええ……」

エミ「我軍は足回りが欠点でしたので、それを補うべく導入したフロートの試作機を持っています」

マホ「あれがあればどんな地形でもある程度対処ができる」

エミ「半分壊れちゃったんですけどね」

エミ「……それでもあの人とともに命からがら遺跡を抜け出せたのは、あのフロートのおかげなんです」

マホ「……本家コジマが、導入に積極的でな」

マホ「結局フロートは修理できたがモグラ自体がお釈迦になったため、フロートはまだエミが持っているはずだ」

マホ「そうだったな」

エミ「ええ……あの人の形見みたいなものですから……」

エミ「常にそばに寄り添うように眠ってるんですよ」

みほ(お、重ーーーーーーーーーーーーーーーい!!)

みほ(重いよお姉ちゃんッッ)

みほ(重すぎるよ!!どんな戦車の履帯よりも重いよ!!) 
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 03:09:20.81 ID:1f8eiOIZ0

マホ「それなんだが――」

みほ「あ、ちょっと……」

マホ「?」

マホ「どうかしたか?」

みほ「……」

みほ(お姉ちゃんが言ったら、上官命令で無理やり奪い取っちゃうことになるもんね……)

みほ(取り上げるなら、せめて、私の口からちゃんと言わないと……)

みほ「……」

エミ「?」 キョトン

みほ(こ、心苦しい……)

みほ「ええと……>>513
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 03:52:47.76 ID:IOAUaV/A0
このまま死蔵させておくのであれば、それを使わせてください
今の私たちに必要なのは感傷ではありません
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 03:53:42.13 ID:IOAUaV/A0
見てるぞ
支援
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 05:40:12.20 ID:4eg03gsb0
俺も見てるぞ支援

クロス先がマイナーだとイマイチ人が増えなくてつらいよね……
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 03:49:43.55 ID:IEfQg0wd0
ありがたいことに人がいる内は何とか終わらせたいですね
今週はちょっとばたついてるんであんまり投下できません、申し訳ない

とりあえずパワポケがすっかり過去の作品になってることを嘆きながら少しだけ投下します
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:10:53.42 ID:IEfQg0wd0

みほ「このまま死蔵させておくのであれば、それを使わせてください」

エミ「えっ……」

みほ「……今の私たちに必要なのは感傷ではありません」

エミ「……」

マホ「……」

マホ(完全に指揮官の目になっているな……)

マホ(先刻の闘いで大量の死者を出したからか……?)

エミ「……わかりました」

エミ「きっとあの人も……」

エミ「勝って、故郷の地に帰りたがってると思いますから」

みほ「……ありがとう」

エミ「いいんです」

エミ「……こっちです、ついてきてください」

みほ「はい」

スタスタスタ

エミ「あ、フロートに少し文字とかデコってるけど、そこは大丈夫かな……」

みほ「あ、はい」

みほ(相合い傘とかかなあ。微笑ましい)

エミ「よかった……あ、はい、これです」

みほ(うっわー!はずかしい落書き!!!!)

みほ(う、噂に聞いたことのある落書きできるプリクラの落書きくらい文字が面積を取ってる……)

みほ(っていうか履帯に何で惚気とか書きまくってるんだろう……こわ……)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:34:25.91 ID:IEfQg0wd0

エミ「とりあえず、これを運んでセットするまでは付き合うよ」

みほ「え、そんな……なんか悪いよ……」

みほ(このこっ恥ずかしい文字を消しづらくなるし……)

エミ「うちのフロートは重いんだぞ」

エミ「一人で運ぶの大変だろうし」

エミ「遠慮しないで」

みほ「あ、あはは……」

みほ(その後、フロート設置のお手伝いをユカリさんに依頼し……)

みほ(ラブラブな文字を書かれたフロートを見たユカリさんが、何故か号泣するという事件がありました)

みほ(……誤解は無事にとけたけど……)

みほ(何で私と彼女が付き合ってたらユカリさんがあんなに泣くんだろう?)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 04:48:00.10 ID:IEfQg0wd0

サオリ「ちょっとみぽりんみぽりん!」

サオリ「いつの間にか恋人できたって本当!?」

みほ「うそです」

サオリ「え、そうなの?」

サオリ「でもユカリンは西住殿に恋人がぁ〜〜!って号泣してたけど」

みほ(なんで……)

サオリ「でもびっくりしたなあ」

サオリ「ほら、私達、出会い少ないからさあ」

サオリ「火のないところに煙を立てるなんてさすがみぽりん」

みほ「はは……」

みほ(嬉しくない……)
520 :ねます [saga]:2019/08/21(水) 04:52:29.45 ID:IEfQg0wd0

サオリ「デートとかも時間があったらしてみたいんだけどなあ」

みほ「……あの履帯に文字書いてた人、本当に顔も知らない人だから……」

サオリ「ところでさ、明日はどうするの?」

サオリ「デートとか言ってられないくらい忙しいけど……」

みほ「ええと――」


翌日の予定 どうする? >>521


疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:33:20.71 ID:jdilmJ97o
モモちゃんをたしかみてみよう
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:58:16.58 ID:a3Vl7ZSM0
でぇじょうぶだ野球のボールに乗り移って生き返る
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 02:54:58.74 ID:1NKjwp1Q0
安価だけ出してから寝ます
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 03:00:14.00 ID:1NKjwp1Q0

みほ「……会って来たい人がいるので……」

サオリ「え!?」

サオリ「ひょっとしてデート!?」

サオリ「噂はほんとうだったの!?」

みほ「ち、違っ……」

みほ「その、明日会う予定の人は、手の届かない世界にいる人っていうか……」

サオリ「うひゃーっ、障害の多い恋!」

サオリ「燃えちゃうなー」

みほ「ええと、そうじゃなくて……」

みほ(その後、サオリさんは延々恋愛の話をしてきた……)

みほ(何度訂正しても最期には自分語りに持っていかれて、結局ただ睡眠時間を失って終わった……)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/26(月) 03:08:20.74 ID:1NKjwp1Q0

<24日目>


アリサ「ハァ? 墓の位置ぃ?」

みほ「うん……」

みほ「その、レッドタートルの人とも仲が良かったアリサさんなら知ってるかな会って」

アリサ「まーそりゃ知ってはいるけど」

アリサ「やめたほうがいいでしょ」

アリサ「……洒落にならないドンパチしたんだしさぁ」

みほ「でも……挨拶には、いかないと……」

アリス「……霊媒師、という手もある」

みほ「えっ」

アリサ「あ〜〜〜〜〜……そういや居たわね、死者と会話するヤツ」

みほ「ええ……」

アリサ「んで、どーすんのよ」

アリサ「どこでも案内は出来るわよ、その後はどうなろうと助けないけど」

みほ「ええと……」


>>526 どうする?
A:モモの墓参りをする
B:霊媒師に会ってモモの霊を降ろしてもらう
C:死亡現場であるどんぞこに行ってみる
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 07:18:20.68 ID:OGt9NGHf0
霊媒師に会ってみよう

……ただ墓参りしかりイタコしかり死亡現場しかり自分でコロコロした相手にアプローチするってこれみぽりん相当ヤバい奴扱いされるのでは
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:43:40.95 ID:lB893CYQ0
投下します
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 02:47:22.01 ID:lB893CYQ0

みほ「霊媒師に会ってみようかと……」

アリサ「うっへえ、あんたも物好きねえ」

みほ「あはは……」

みほ(この世界だと、霊媒師が本物である可能性もあるし……)

みほ(元の世界ならさすがに会わないけど……)

アリサ「まあいいわ」

アリサ「案内したげる」

アリサ「この近所だしね」

みほ「ありがとうございます」 ペッコリン

アリサ「あー、いいわよそーいう堅っ苦しいの」

アリサ「その代わり今度、何か美味しいものでも奢りなさいよね」

みほ「はいっ」

みほ「……」

みほ(美味しいからってこの前の悲劇に使われたバラムツの残りとか食べさせたら怒るだろうなぁ)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:07:26.96 ID:lB893CYQ0

【魔術の館・ラビット】

アヤ「いらっしゃー……何だアリサさんか」

アリサ「何だとは何よ」

ユウキ「アリサさん、またおまじないー?」

アヤ「この前も来たばかりだよねー」

アリサ「だあああああ、もう!」

アリサ「あんたら顧客に媚びようってつもりはないわけ!?」

みほ「あ、あはは……」

アリス「……不思議なお店……」

アヤ「あ、いらっしゃーい」

アヤ「ここはねえ、魔術の館っていうの」

アヤ「いろーんな魔術で、未来を変えてあげちゃうよ〜」

ユウキ「恋の成就をするための魔術とか〜」

みほ(占いの館みたいなものかな……?)
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:12:49.30 ID:lB893CYQ0

アリサ「まあいいわ。今日はこっちの娘が用があるっていうからさ」

アヤ「あら、新顔さんだー」

ユウキ「ええ〜っ、アリサさん友達いたんだー」

アリサ「おい」

みほ「え、えっと、亡くなった人とお話が出来る霊媒師さんがいるって聞いて……」

アヤ「あー……そういう」

ユウキ「まあ、紛争多いもんねぇ」

アヤ「ちょっと待っててくださーい」

アヤ「おーい、サキー! お客さん!」

サキ「……」

みほ「この子……」

アヤ「この子が霊媒師のサキ」

アヤ「普段は無口なんだけど、霊を降ろしてきたら饒舌に喋ってくれるから」

みほ「そうなんだ」

アヤ「お望みとあらばデモンストレーションで著名な死者をおろしてきて対談とかもできるけど」

みほ「あ、だ、大丈夫」

みほ(どうせ分からないだろうし……)
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/07(土) 03:33:45.78 ID:lB893CYQ0

アリス「……気をつけて」 コソ

みほ「?」

アリス「霊媒師を騙る偽物も世の中にはいると聞くし……」

アリス「何より、真偽を問わず相応の対価を要求されるから」

みほ「……ありがとう」

みほ「それでも私は……ちゃんとお話がしたいの」

アリス「……」

アリス「みほさんが、そうしたいなら」

みほ「うん」

サキ「……」

アヤ「おっと、サキが対価をよこせと言わんばかりに手を」

みほ「ええと、おいくらでしょうか」

ユウキ「ざんねーん、お金じゃないのよねえ〜」 ウッフッフ

アヤ「物品だったりぃ、行為だったりするんだよ」

アヤ「どうすんの、サキ」

サキ「…………>>532



サキが要求してきた対価 >>532
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 11:06:53.78 ID:a27t/x4g0
飛ぶやつ
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 01:33:42.03 ID:kpwLlcZr0
投下します
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 01:49:20.03 ID:kpwLlcZr0

サキ「飛ぶやつ……」

アリサ「はあ?」

みほ「とぶやつ……って、大麻とか……?」

アリサ「あんたはあんたで真顔で何言ってンの?」

アリサ「飛ぶやつってのは……えーっと、こういうやつよ」 カキカキ

アリス「あ、絵、うまい……」

みほ「これ……ロケット……?」

アリサ「それに捕まって移動したりするヤツもいるんだと」

アリサ「どー考えても危ないから私はやる気にならないんだけど」

アリサ「なんかどっかの地域では流行ってる、まあ未開の地の連中用のアイテムね」

みほ「ちょ、き、聞こえ……」 アワアワ

アリサ「いーのよ言ってやれば」

アリサ「そんな地雷原御用達のクソローカルアイテムせびられても、どうせすぐには出せないんだから」

アリス「みほさん」

みほ「えっ、これ……」

アリサ「ちょ、持ってるなら最初から出しなさいよ!!」

アリサ「つーかアンタ、なんでこんなもんを……」

アリス「たまにボコをくくりつけて打ち上げたりして遊んでたから……」

アリサ「なんて?????????????」
535 :危うく寝落ちしかけてたので安価サクッと出して寝ます申し訳ない [saga]:2019/09/09(月) 02:50:09.48 ID:kpwLlcZr0

サキ「ありがとう……」

サキ「……」 ポチッ

アリサ「!?」

みほ「?」

アリス「え、今使――――」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

バヒューーーーーーーーーーーーーン

みほ「ど、どこかに消えた……」

アリサ「ちょ、どうなってんのよ!?」

アヤ「お、落ち着いて」

ユウキ「ちょっと観光したあとで、お望みの魂を宿して帰ってくるから……」

みほ(何そのシステム……)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 02:52:32.59 ID:kpwLlcZr0

アリサ「よっしゃ上がりぃー」

アヤ「もー、また手札覗いたんですか?」

アリサ「失礼ねえ、こんな賭けてもいないトランプでそんなことするわけないでしょ!」

みほ「賭けてたらやるんだ……」

みほ(ていうかこの世界にもトランプあるんだ……)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アリサ「ん?」

アヤ「帰ってきた!」

ユウキ「もう”下ろしてる”はずだけどー……」 チラリ

サキ「……」

みほ(わざわざ霊媒師まで呼んでもらった……)

みほ(先に喋らせると延々喚かれそうだし、ここは私から――)

みほ「>>537
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/09(月) 18:52:40.97 ID:BSgFlaFs0
ニシズミィィ お前が(タートルに)転向しろッ!!
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 18:58:51.93 ID:BSgFlaFs0
あ、みほの台詞かこれ すまぬ

てっとり早く遺跡を制圧したいので把握してる限りでこちらが突けそうな穴を聞く
当然素直に教えちゃくれないだろうから、上手くいった際の生徒会残りメンバーの身の安全を保証する口実で
殺れてる以上説得力は出せてる 信用できないと言われたらお互い様で通す
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:33:11.20 ID:uGaiKfGo0
少しですが投下します
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:40:50.21 ID:uGaiKfGo0

みほ「「ニシズミィィ お前が(タートルに)転向しろッ!!」」

みほ「……」

みほ(先手を取られた……) チッ

アリス(わぁ、みほさん物凄く不満そう……)

アリサ(でもちょっと気持ちはわかるわね……)

みほ「……とりあえず、手っ取り早く遺跡を攻略したいので……」

みほ「把握している限りで、こちらが突けそうな穴を教えて下さい」

モモinサキ「はあ!? なんで私がお前なんかのためんそんなこと!」

みほ「……」 パッパッ

モモinサキ「ああっ、無言で塩はやめろ塩はッッ」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:56:00.31 ID:uGaiKfGo0

みほ「まあ……ただでとは言いません」

みほ「もしうまく行けば、残りの人達の身の安全は保証しましょう」

モモinサキ「何ィ!?」

アリサ「おっ、可愛い顔してえげつないことやるわねえ、いいじゃない」

モモinサキ「馬鹿め、そんな手に乗るか!」

モモinサキ「会長はこんな交渉に乗らずとも、貴様程度にやられる人ではない!」

みほ「……この口ぶり……とりあえず降霊術は信用できそう……」

みほ(濃すぎてモノマネしやすいだけなのかもしれないけど)

モモinサキ「大体、そんなわかりやすい穴があるなら、我々がとっくに突いてる」

みほ(まあ、そうなっちゃうよね)
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 02:58:54.92 ID:uGaiKfGo0

みほ「でも私は貴女やバーの人達を壊滅させられましたよ」

モモinサキ「それはまあ、そうだが……」

モモinサキ「こっちには切り札があるからな!」

モモinサキ「っと、それが何かは絶対に言わないぞ!」

みほ「ノンナさんの裏切りのことかな……」

アリサ「ああ、そういやバラムツ買ってたの見たし、あの裏切り者と内通してたのって……」

モモinサキ「!?」

アリス「だとしたらとうに鎮圧している」

モモinサキ「ゆ、ユズちゃあん!!!!」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:18:49.26 ID:uGaiKfGo0

モモinサキ「だ、だが!」

モモinサキ「会長が殺られるはずなどない!」

モモinサキ「本当にまずくなったら、早めに撤退する手筈が――」

モモinサキ「!!」 ハッ

アリサ「ふうん……なるほどねえ」

みほ「……押し切り損ねることも、やはり計算に入っていたんですね……」

アリサ「要は捨て駒だったわけね」

アリサ「あの場面でブラックティーガーを落とせれば良し」

アリサ「駄目なら駄目で逃げるための時間稼ぎになるから良し、と」

アリス「わかってはいたことだけど……」

みほ「気分はよくない、かな……」

モモinサキ「あわ、あわわわわわわ……」 ブルブル
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:31:39.98 ID:uGaiKfGo0

アリサ「でもどーすんのよ」 ヒソヒソ

アリサ「こうなると、口を割らせるの難しくない?」 ヒソヒソ

みほ「……いいえ。逆です」

アリサ「え?」

みほ「……ここで行方をくらましたレッドタートルが取る行動」

みほ「概ね2つに絞られます」

モモinサキ「っ」 ビクッ

みほ「一つは、完全撤退」

みほ「この件からは手を引き、遺跡争奪戦には関わらないというケース」

みほ「もう一つは、一時撤退のパターン」

みほ「正面衝突は不利と見て、あとから戦力を立て直して襲ってくるパターン」

みほ「……このパターンで一番レッドタートルが美味しい想いをするのは、私達が3つの遺跡を攻略した直後」

みほ「もしくはその直前です」

アリサ「確かに、それで漁夫の利得るのが一番楽だわ」

みほ「このパターンの場合、情報を私達に開示し、遺跡攻略を助ける方がレッドタートルのためにもなる」

モモinサキ「……完全撤退した、という可能性もあるだろ」

みほ「……それならそれで、私達に教えても不利益にはならないじゃないですか」

モモinサキ「だとしても、教えるメリットもないだろ!」

モモinサキ「はっきり言うが、こっちは殺されてるんだぞ」

モモinサキ「お前達が苦労してくれるなら、それは十分私にとっては益なんだ!」

みほ「……わかってないですね」

モモinサキ「あ?」

みほ「今の時点では、レッドタートルの残党を皆殺しにするには、探して殺しにいくという手間がかかります」

みほ「でも……」

みほ「すべての遺跡を攻略し、叶える願いによっては、容易く全員を殺しにいけるようになりますよね」

モモinサキ「!!」

みほ「今から敵対するのと和解するの、どちらがいいか、明白じゃないかと思いますけど……」

アリサ(えぐいこと言うわね……)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:36:09.09 ID:uGaiKfGo0

モモinサキ「わ、わかった……」

モモinサキ「言うから……せめて残ったみんなには……」

みほ「もちろん、殺さないと約束します」

アリサ(しれっと殺害以外は約束しなかったわね)

モモinサキ「ぜ、絶対だぞ!?」

みほ「はい」

モモinサキ「嘘ついたら針千本飲ますからな!?」

みほ「わかりました」

モモinサキ「あの世で嘘ついてないかずっと見てるからな!!!」

みほ「わかったから早くしてください塩食べさせますよ」

モモinサキ「ひーん!」


▼モモから遺跡の情報を聞いた!
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 03:40:54.41 ID:uGaiKfGo0

みほ(……明日は遺跡に潜れる日)

みほ(大丈夫だとは思うけど、命を落とすことがあるってこの前わかったし)

みほ(誰かと少しおしゃべりしてから寝ようかな)


誰と会話しますか? >>547
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 09:04:35.13 ID:MYv0kfVZ0
ゆかりん
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 02:58:29.28 ID:e3sFfVF90
眠いのでさくっとですがやります
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:01:13.69 ID:e3sFfVF90

サオリ「それじゃ、電気けすよー」

ユカリ「了解です」

サオリ「夜ふかしは美貌の大敵だもんねー」

ハナ「起きてたらお腹が空いちゃいますしね」

マコ「まだ眠れないが」

サオリ「もー、他の人達に迷惑かけないの」

マコ「むう……」

みほ「あはは……」

みほ「……」

みほ「……」

みほ「……」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:06:12.64 ID:e3sFfVF90

みほ「ユカリさん」 コソッ

みほ「起きてる?」

ユカリ「!!!」

ユカリ「お、おお、起きてますっ……」

ユカリ「というか、ニシズミ殿がご用命なら、寝ていたって起きますよ」

みほ「あ、あはは……」

ユカリ「ところで、どうしたんですか」

みほ「あ、その……ちょっと眠れないし、お話とかしないかなって」

ユカリ「!!!」

ユカリ「そ、それはつまり、よ、夜伽ということで……?」

みほ「なんで脱ぐの」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 03:10:27.54 ID:BVIiqbzo0
見てるから頑張ってくれ
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:10:47.44 ID:e3sFfVF90

ユカリ「あ。あれ? そういうことでは……」

みほ「どういうことかわからないけど……」

みほ「とりあえず、起こしちゃ悪いし、外で出ようか」

ユカリ「ええ!? 初めてなのに野外だなんてそんな……!」

みほ「……」

みほ「よくわからないけど、多分思っているようなことじゃないから……」

みほ「ちょっと>>552についてお話でもしようかなって思っただけだし……」


ゆかりと話す話題 >>552
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/23(月) 03:11:32.34 ID:e3sFfVF90
ありがてえ(人が見てるの嬉しいね)

安価は>>554に変更で(せっかく人がいるけどクソ眠たいから今日はごめんこれで終わります)
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 03:26:15.63 ID:yROXyMzb0
俺もいるぞ!

何度か連取りになってしまっていることを謝っておく>>1ーシャ
何日か待ってはみるんだが誰も取ってくれんから……取らなきゃ君に話を書いてもらえないだろ

安価なら入れ替わり前のみぽりんはどんな人だったか聞いてみるのはどうだい
主にモグラ乗りとしての面について
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 02:07:13.27 ID:ihyVyt0l0
ありがたいことですね
とりあえずどういう形でも完結はしたいと思います

ので、今日もちょっとですが投下していきます
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 02:32:08.91 ID:ihyVyt0l0

みほ「ちょっと入れ替わり前の私についてお話でもしようかなって思っただけだし……」

ユカリ「入れ替わる前のニシズミ殿……ですか」

みほ「うん」

ユカリ「そうですね……」

ユカリ「ダンジョンから帰ったあと、脱いだ靴下のムワッとした匂いがとても強烈でしたねえ」

ユカリ「でもそこがまたグッとくるというかジュンとくるというか……」

みほ「……モグラ乗りとしての面についてだけでお願い」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 04:07:23.38 ID:ihyVyt0l0

ユカリ「そうですね……」

ユカリ「ニシズミ殿は――誰よりもディッがーを愛しておられました」

みほ「……ユカリさんよりも?」

ユカリ「……私の愛は、偏ってますから」 アハハ

ユカリ「ですがニシズミ殿は、なんと言うんでしょうか」

ユカリ「バトルディッがーを取り巻く全てを深く愛していた、とでもいうんでしょうか」

ユカリ「私が目を輝かせて機体なり戦略なり動きなりに感動している時」

ユカリ「ニシズミ殿はその数歩先を見ているんです」

ユカリ「今見て知ったことと、すでに知っている豊富な知識を元に、全く新しい可能性を見つけられる」

ユカリ「そんなすごい人でした」

みほ「……」

ユカリ「何にも捕らわれず、我々では思いつかないような発想でディッガーを活かす」

ユカリ「私はそれを、愛のなせる技だと思いたいです」

みほ「そっか……」

みほ「……」

みほ「私とは……全然違うんだ……」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/24(火) 04:17:01.30 ID:ihyVyt0l0

ユカリ「そんなことは……」

みほ「……私は……」

みほ「縛られて、新しいことなんて生み出せないから……」

ユカリ「……」

ユカリ「そんなことありませんよ」

ユカリ「こちらの世界のニシズミ殿がそうだったんです」

ユカリ「同じ人間なのに、できないわけがないんです」

みほ「……そう、かな」

ユカリ「そうですよ」

ユカリ「それに――縛られてるということは、縛っている何かがあるということです」

ユカリ「縛り付けるものがないところでなら、きっとできますよ」

みほ「縛り付けるものがない場所、かぁ……」 

ユカリ「ええ」

ユカリ「ここもそうですし――」

ユカリ「帰ってもきっと、そういう場所が見つかりますよ」

ユカリ「……なぁんて、柄じゃないですかね」 アハハ

みほ「……ううん」

みほ「ありがとうユカリさん」

みほ「……今日は遅いし、そろそろ寝よっか」

ユカリ「そういえば、明日はどうするんです?」



翌日の予定 どうする? >>559

・遺跡に潜る

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 07:46:15.19 ID:UV05PqCl0
いざ出陣
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 07:46:56.07 ID:UV05PqCl0
送信しちゃった
遺跡へ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 02:45:18.31 ID:GD9D3yLB0
体調崩してました、申し訳ない
週末は忙しいので、コツコツ平日にやっていきます
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:10:52.66 ID:GD9D3yLB0

みほ「明日は……遺跡に潜るよ」

みほ「……なんとしても、3つの遺跡を攻略しないといけないから……」

みほ(そうしないと……これ以上、人を殺めたこの世界には……)

ユカリ「……」

ユカリ「私は……貴女に従います」

ユカリ「元々ニシズミ殿に救われたというのが大きいですが……」

ユカリ「貴女は、そのニシズミ殿と同じ魂をしていると、感じますから」

ユカリ「……私は、どうなろうと、貴女の味方ですよ」

ユカリ「だから……あまり一人で抱え込まないでくださいね」

みほ「……ありがとう」

みほ「……今日は、もう寝よっか」

ユカリ「えっ……それはどっちの意味で……///」 クネクネ

みほ「……」

ユカリ「ああっ目線が冷たいっ」

みほ「早く寝ましょう……明日は早いですから……」 ハァ
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:44:28.07 ID:GD9D3yLB0

<25日目>

みほ「……ふぅ」

みほ「行きましょうか」

ユカリ「はいっ!」

ハナ「準備はできています」

マコ「……眠い……」

サオリ「ほら、もう、しっかりする!」

アリサ「しまんないわねえ……ほんとに大丈夫なんでしょうね」

アリス「……みほさんを信じる」

コウメ「……この遺跡、今日こそ攻略して、先遣隊の皆の墓前にいい報告をしましょう」

みほ「……それじゃあ、パンツァーフォー!」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:52:47.32 ID:GD9D3yLB0

【遺跡】

アリサ「……怖いくらい順調ね」

コウメ「……皆さん一度潜ってますから……」

アリサ「まあ、一番の敵はモンスターと遭遇した時のパニックだもんねえ」

ユカリ「ええ。対策さえできていれば……」

ドゴッドゴン

アリサ「……こうやって、頼まれてたバンパー使って轢きまくるってわけね」

みほ「……先遣隊の皆さんのおかげです」

みほ「モンスターの攻撃前の動作、飛び道具の有無などが分かっていなければできませんでしたから」

アリサ「情報戦が大事ってことね」

アリス「だからって好きな人を盗聴するのはちょっと」

アリサ「だからしてないってば!!」
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/01(火) 03:57:43.41 ID:GD9D3yLB0

ユカリ「えー、こほん」

ユカリ「ユカリと!」

サオリ「サオリの!」

ユカリ「スペシャルインタビュー!」

みほ「……」

ユカリ「ああっ異物を見る目っ」

サオリ「ほ、ほら、まだ結構余裕あるし、新メンバーと交流をさ???」

サオリ「やっぱり絆を深めるには互いのことを知る必要があると思って」

ユカリ「不肖アキヤマユカリ、潜入は得意なので、するっとむこうの車輌にも乗り込めるのであります!」

サオリ「まあ、こっちのメンバーインタビューして向こうの人に知ってもらうってのもありなんだけどー」

サオリ「それでほら、ミポリン的には誰へのインタビューがいいとかあるのかなーって」

みほ「え……じゃあ……>>566

ユカリ「ちなみに、何についてのインタビューをおこないます?」

サオリ「ミポリンの興味ある話題を根掘り葉掘り!だよ!!」

みほ「えー……じゃあ、>>567かなあ……」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 12:11:12.31 ID:+yQ1yn1H0
アリス
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 02:07:47.98 ID:FIh+g8nw0
この世界のボコはどこで手に入るんですか?(迫真)
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 02:12:54.34 ID:fDOG6e3to
ばたついてて投下できず申し訳ないです
年内には終わらせますので……もう少しだけお待ちください
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 02:33:57.48 ID:nCBww8IL0
気にしなくていい
書ける時に書いてくれ 変わらず待っているよ
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/24(木) 03:16:45.56 ID:T1VBbVPA0
ありがたいことですね
またちょっと余裕出てきたので投下します
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/24(木) 03:30:36.99 ID:T1VBbVPA0

みほ「この世界のボコはどこで手に入るんですか?(迫真)」 ズズイッ

サオリ「こ、怖いよみぽりん!」

みほ「どうしても気になるもので……」

ユカリ「いやー、一応聞いてはみますが……」

サオリ「大丈夫かなー」

ハナ「ボコといえば、ブルーチーターですものねえ」

みほ「……でも、それだけじゃないはずなんです」

みほ(ロケットで飛ばしてる、みたいなこと言ってたもんね……)

ユカリ「わかりました」

ユカリ「そこまで言うなら不肖アキヤマユカリ、突撃して参ります!」

ユカリ「ニシズミ殿の望みとあらば、たとえ火の中水の中ニシズミ殿のスカートの中!」

ユカリ「それこそ股間の小高い丘に生えたジャングルの中にだって!!」

みほ「時折素直にユカリさんが怖い」

マコ「気を使わないでキモいって言ってもいいんだぞ」
572 :アカホシ表記とコウメ表記とが混在してしまってたことに今気がつくなど [saga]:2019/10/24(木) 04:22:06.72 ID:T1VBbVPA0

サオリ「と、いうわけで、アリスちゃんにインタビュー!」

アリス「え?」

アリサ「突然モグラ降りてきたと思ったらそンなことしにきたわけ?」

サオリ「やっぱり面と向かってじゃないきゃあれかなーって」

アカホシ「タフだなあ……」

ユカリ(えーっと、さすがにパラレル云々を伝えるのはまずいですよね)

ユカリ「あの、ボコがどこで手に入るのかという質問が来ているのですが……」

アリス「!!」 キュピーン

アリサ「バカ!」

アリサ「ボコに興味あるなんて嬉しいなやっぱりデザインは勿論その精神性が非常に尊く老若男女が好きになる素養を兼ね揃えた最強の存在ゆえに欲するのは自然なことと言えるし」

サオリ「うわっ、超絶早口っ」

アリサ「普段無口なくせにこうなると止まらないわよ……」

ユカリ「うーん、オタクって怖いですねえ」

サオリ「鏡いる?」
573 :意識飛びかけてたので半端ですが一旦おわりあす [saga]:2019/10/24(木) 04:46:58.86 ID:T1VBbVPA0

アリス「……この国では……」

アリス「ううん。もっと広い範囲で、この大陸では……」

アリス「ボコを手に入れることはできない」

みほ「!」

ユカリ「まあ、ボコといえばブルーチーターですものねえ」

アリス「元々知名度がなかったところで、宗教団体に神輿として担がれてるから……」

みほ「諦めたほうがいい、か……」 ショボン

アリス「壊滅させてからマスコットを乗っ取るてもあるけど……」

みほ「でも、巨大な集団に潜り込んで厚遇されてたボコなんて……」

アリス「わかる……あれじゃあただの包帯巻いたくま……」

サオリ「えーわかんないわかんないどういうことなの」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 01:49:08.56 ID:qFB1DhZC0
ばたついてたら年末ですね
サクサクっとお話を畳にいきたいと思います(エタらせたくはないので…)
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 01:54:50.44 ID:qFB1DhZC0

【地上】

エリカ「……」

エリカ(ブルーチーターの連中、攻めてくる様子がないわね……)

エリカ(元々寄せ集めで地力がさっぱりない集団だし……)

エリカ(遺跡攻略をこっちにさせて、ついでに戦力も消耗させようって腹かしら?)

エリカ「……とはいえ巡回を怠るわけには……」

ブチッ

ドテッ

エリカ「ぎゃんっ」

エミ「あっ」

エリカ「……見た?」

エミ「…………あー……」

エミ「派手にすっ転ぶことくらい誰にだって……」

エリカ「うっさいわね!」

エリカ「幹部がこんな間抜けな姿見せたら色々影響出るでしょうが!!」

エミ「あ、あはは……」

エミ「それにしても珍しいね、転ぶなんて」

エリカ「いや、なんか踏ん――――」

エリカ「げえっ! シューズの紐が!!」

エリカ(何か猛烈に嫌な予感がするわ……)
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 02:00:59.13 ID:vAqPwPKc0
待ってた
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 02:33:39.61 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「失礼しますッ」

エリカ「ん、どうしたのよ」

エリカ「アンタまだ万全じゃないんだし、寝ておきなさい」

エリカ「ブルーチーターの連中とやり合う時に必要な戦力なんだから」

キヌヨ「……いえ……」

キヌヨ「私は……皆が優先して水をくれたので、もう、大丈夫です」

キヌヨ「たまにあのときの後遺症で力むとニュルッと漏れる程度です」

エリカ「いや大惨事じゃないのよ……」

キヌヨ「……でも、命がありますから」

エリカ「……」

キヌヨ「……タマダとホソミが殉職いたしました」

エリカ「!!」

キヌヨ「……脱水症状と栄養失調が響いたものと思われます」

エリカ「……物資ももう残り少ないものね……」

エリカ(モグラ組に物資を固めているのもあるけど……このままじゃジリ貧で壊滅もある……)

エリカ(ブルーチーターのチンピラが市場を荒らしてるとも聞くし、物量差でじわじわやられてるわ……)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 03:43:59.71 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「……二人は、最後まで突撃をおこなえないことを悔いていました」

キヌヨ「まだ動く私は、二人の分まで立派に突撃する所存ですッ」

エリカ「……やめなさい」

エリカ「このあとどうなるのかもわからないのに、勝手に死に急いでるんじゃないわよ」

エリカ「……」

エリカ「これ以上、私の指揮で誰かを殺させてたまるもんですか」

ブチブチブチブチィ

エリカ「げえーーっ! シューズの紐が!!」

エリカ(これ以上何が起こるっていうのよっ……!)

エリカ「ちゃんと無事で帰ってきなさいよ……!」 ギリッ

みほ「ただいま逸見さん」

エリカ「わーーーーーーーーーーーっ!!」 ビックゥ

エリカ「きゅ、急に現れるんじゃないわよ!!」 ドッキンバクバク

みほ「あ、あはは……ごめん……」

ユカリ「謝らなくていいと思います」

ユカリ「どうせこっ恥ずかしい呟きを聴かれたんじゃないかと焦ってるだけですよ」

エリカ「さ、さぁぁーーー!ホソミ達を埋めに行くわよ!!!!!!!!!!!」

コウメ(照れてる・・…)
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/21(土) 03:52:49.70 ID:qFB1DhZC0

キヌヨ「それにしても、よくぞご無事で!!」

みほ「これまで何度も突入を繰り返して情報を集めてくれた皆のおかげだよ」

みほ「……それに、スライムって、人の形じゃないから」 ボソ

コウメ「え?」

みほ「ううん、なんでもない」

みほ「……中で倒れてた皆、食い散らかされてはいたけど、残った身体はちゃんと埋めてきたよ」

みほ「こっちで倒れた人達も、埋めてあげなくちゃ」

みほ(この犠牲を乗り越えて……全部なかったことにしなくちゃ……)
580 :眠すぎるので寝ます [saga]:2019/12/21(土) 03:56:39.05 ID:qFB1DhZC0

<26日目>


みほ「ん……」 ズキン

みほ「頭がイタイ……」

みほ「……」

みほ「そっか……」

みほ「遺跡を落として、皆が宴を開いたんだ……」

みほ「節約も大事だけど、褒美がないとモチベーションが上がらなからって、お姉ちゃんも言ってたっけ……」

みほ「……」

みほ「あんな悲劇があったあとなのに、振る舞われるお酒やご飯を笑って食べられるって、すごいことだよね……」

みほ「……」

みほ「まあ、騒ぎすぎてあんまり記憶がないんだけど……・」

コンコン

みほ「?」

みほ「誰だろう……」

みほ「はーい」

ガチャッ

みほ「あっ――――」



みほを訪ねてきた人物 >>581
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/21(土) 16:25:42.77 ID:42gjpC420
マッポリーン
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 01:01:38.44 ID:DVNxmU1V0
透過します
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 01:03:41.09 ID:DVNxmU1V0

まほ「……起きていたか」 マッポリーン

みほ「あ……うん……」

まほ「まだ眠っていてもいい」

まほ「次の遺跡開放までは時間もある」

みほ「ううん、大丈夫」

まほ「そうか……」

みほ「……」

みほ(様子を見に来ただけじゃなくて、何か用があったのかな)


まほが会いに来た目的 >>584
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/27(金) 16:21:42.24 ID:m2uWALm80
武装と生理用品をかりに
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:13:26.58 ID:cFFKI6Kp0
残りの必要安価数を考えると絶対年内じゃ終わらないことに気づきました。アカン。投下します。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:17:51.31 ID:cFFKI6Kp0

まほ「……すまないが……」

まほ「いくつか武装を借りられないだろうか」

みほ「ふえ?」

まほ「恥ずかしい話だが、こちらも備蓄がほとんどなくてな」

まほ「武装をメンテナンスに回そうにも、その間代わりに装備するものがない現状だ」

まほ「……とはいえ、簡易メンテナンスではそろそろ限界が近い」

まほ「だからこそ、守る遺跡が減ったこのタイミングで一斉メンテナンスをおこないたいんだ」

まほ「……そこで、武器を借りることができれば、メンテナンスに回せる武器は多くなる」

まほ「いつ攻め込まれるかわからない以上、短期でメンテナンスは終えたいからな」

みほ「そういうことなら、全然」

みほ「……遺跡に潜るまでは使わないし」

みほ「……」

みほ(遺跡の化け物は躊躇なく撃てるけど、さすがに人間をまた撃つのは少し躊躇いがあるしね……)
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:29:53.25 ID:cFFKI6Kp0

まほ「それと、その……なんだ」

まほ「生理用品も、できれば借りたくてだな……///」

みほ「えっ」

まほ「…………来てしまったんだ」 ゲッソリ

みほ「そ、そうなんだ」

まほ「これまではどれだけ重くとも顔に出さず淡々と我慢していたのだが……」

みほ「重いから大変だよね……」

みほ(お姉ちゃん、いつも大変そうだったもんなあ……)

まほ「……何で知っている……」 ドンビキー

みほ「え、あ、そ、その、重そうだなーーーーーーって!」

みほ「あ、あはは……」

まほ「……それはそれでとんでもなく失礼だが……」
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:41:27.17 ID:cFFKI6Kp0

まほ「とにかく、もし多く持っていたら貸してくれると助かる」

みほ「……そんなに物資に困っているんですか……?」

まほ「……本国からはとうに見放され、まともな収入源を持ち合わせていないからな」

まほ「生理用品に回せる資金はもちろん、現物すらまともに手に入らん」

みほ「そんな……女所帯なのに……」

まほ「……故に、これまではほとんど垂れ流しだったのだが……」

まほ「衛生面で非常によろしくなくてな」

みほ「精神衛生にも非常によろしくないかな……」

まほ「最近病が原因で亡くなる者も出始めているからな」

まほ「一応、意識するようにはしているんだ」

まほ「これ以上戦力を失うわけにもいかないしな」

みほ「そういうことなら……」

まほ「すまない。この借りはいつか返すし、生理用品も洗って返そう」

みほ「返さなくていいって言うか返さないでください」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 03:45:16.44 ID:cFFKI6Kp0

みほ(お姉ちゃん、大変そうだなあ)

みほ(……ううん。みんな大変なんだ)

みほ(私も寝てばかりじゃなくて、ちゃんと行動しないとなあ)

どうする? >>590


・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/28(土) 16:58:47.72 ID:Vty6aLOX0
奴隷市場に行く
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 02:06:54.11 ID:urFwqxZR0
すみません、1月はバタバタしてました……
さっさと進めてサクッとシメたいのですが、ちょっと眠くて安価までいくのもしんどそうなので、フライングで安価だけ出しておきます


奴隷市場で何する? >>592
アッサムと雑談、オレンジペコと雑談、買い物、奴隷を見る、暴れる等々お好きにどうぞ
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/26(日) 18:47:12.42 ID:tkPrMPrr0
ペコトーク
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 02:26:14.86 ID:fuHmrbr30
多忙になってきて、完全によくない流れになってるんですが、
エターは避けたいのでちょっとだけ投下します
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/05(水) 02:32:44.36 ID:fuHmrbr30

アッサム「……ああ、いらっしゃい」

アッサム「貴方は確かモグラ乗りの」

みほ「どうも……」 ペコー

アッサム「歓迎いたします」 フカブカー

アッサム「……大事な顧客だったレッドタートルが消えたせいで、少し景気が悪いですから」 ハァ

みほ「そ、そうなんですねー……」

みほ(ギャングには需要があるのかな……)

みほ「えっと、この前見せてもらった奴隷の子って……」

アッサム「ああ、ペコですね」

アッサム「それならこちらに」

オレンジペコ「……」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/05(水) 02:45:18.82 ID:fuHmrbr30

アッサム「……あの娘を将来買われるなら、今回どう接するかは大事ですよ」 コソッ

みほ「ふえ?」

アッサム「……彼女は革命の際に身寄りをなくしました」

アッサム「家を捨て、逃げる彼女を野盗が捉え、売り払ったわけですが……」

アッサム「その野盗は、レッドタートルをバックに付けた一団でした」

みほ「えっ」

アッサム「……レッドタートルはお得意様でしたから、間違いありませんよ」

みほ(そこから買ったってことかな……)

アッサム「そのレッドタートル壊滅の報は、彼女の耳にも届いていますから」

アッサム「そこにどう触れるか、もしくは触れないか、今後を見据えて選択されるのがいいかと」

みほ「……」

みほ(コミュ力低くて友達少ない私にそんなこと求められても……) ズーン

みほ「え、ええと……どうしようかな……」


レッドタートルの話題をどうするか >>596
A・自分が壊滅させたと話す
B・世間話として壊滅したらしいねと話す
C・壊滅には関わってないが、レッドタートルとは関わっていたと話す
D・私はレッドタートル構成員だと嘘ついてみる
E・レッドタートルには触れない
F・その他(内容併記)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 03:04:52.56 ID:fYzowAUK0
B
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 02:47:26.41 ID:LWODzgui0
少しでも進めます(まさかこんな早く安価とってもらえるとは・・・)
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 02:51:40.40 ID:oz3a2Z/h0
貴重なパワポケスレだし付き合うよ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:07:06.12 ID:LWODzgui0

みほ「あ、あの」

オレンジペコ「……なんでしょうか」

みほ「ええっと……」

みほ「れ、レッドタートル、壊滅したらしいですね〜」

オレンジペコ「……」

みほ「……」

オレンジペコ「……そうですね」

オレンジペコ「繁華街の一部では評判もよかったと聞きますが、所詮はギャング」

オレンジペコ「地域密着型ならず者のブルーチーターや、軍人であるブラックティーガーと比べると、地域の協力を得にくい」

オレンジペコ「3つの陣営が拮抗した実力なら、民衆という伸び代のないレッドタートルから落ちるのは妥当かと」

みほ「そ、そう、だよねー……あはは……」

オレンジペコ「……」

みほ「……」

みほ(どうしよう、そもそも奴隷って存在に慣れてないから接し方が難しいよお……)

みほ(西住流門下生とかは奴隷みたいなものだと思ってた時期もあったけど……)

みほ(どれだけ身分の差があれども、相手も人間だってよく言われたもんね……) ウーム
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:27:27.70 ID:LWODzgui0

オレンジペコ「……変わった方ですね」 フフ

みほ「!!」

みほ(今、笑っ――)

オレンジペコ「……私は奴隷の身」

オレンジペコ「気など回していただかなくて結構ですよ」

みほ「あ、うん…・…あはは……」

みほ(元々あんまり仲良くない人と社交的にやれない、ってことは黙っておいていいよね……)

オレンジペコ「アッサム様も、あまり余計なことを言わないでください」

アッサム「あら、どうしてバレたのかしら」

オレンジペコ「わかりますよ……」 ハァ

オレンジペコ「大方、同情心などで即時購入をさせたかったのでしょうけど……」

みほ「ええっ、そうなんですか!?」

アッサム「……まあ、維持も無料じゃないですし……」

アッサム「上得意のレッドタートルが消えた以上、売れるに越したことはありませんので」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:34:59.71 ID:LWODzgui0

アッサム「それに、この子を買っても損はしないと思いますよ」

アッサム「……この子、モグラも使えますから」

みほ「ええ!?」

アッサム「こちら、資料です」

みほ「わわ、ありがとうございます!」

みほ(すごい……なんて緻密なデータ……)

みほ(他の奴隷についても、何ができる・出来ないがわかりやすく纏まっていて……)

みほ(凄く便利で非人等的……)

みほ(見た目はケータイショップの商品カタログみたいなのに、えげつない用途の可否が載ってる……)
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/06(木) 03:49:57.40 ID:LWODzgui0

アッサム「それにその子は芯が強いのでおすすめですよ」

みほ(うーん、奮発して、なおかつ値切ったりもできそうな雰囲気はあるけど……)

みほ「ごめんなさい……」

アッサム「……」

アッサム「わかりました。次回をお待ちしております」

オレンジペコ「……」

アッサム「次こそお買い上げいただくために、この子のエピソード傑作選でも作って待ってますね」

みほ(この人暇なのかな……あ、暇になってきてるから危機感抱いてるのかな……)
603 :眠気すごいので寝ます、もうしwけない [saga]:2020/02/06(木) 03:53:42.35 ID:LWODzgui0

<27日目>

みほ「ん……よく寝た……」

みほ「ちゃんとお布団で眠れるって大事だなぁ……」

みほ「あの奴隷市、結構奴隷の待遇いいらしいけど、床で寝てたもんね……」

みほ「……それより今日はどうしようかな」


どうする? >>604

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 04:29:00.42 ID:oz3a2Z/h0
メンバーはとりあえず揃ってるんだっけ?
装備整えたいね 安価下
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/06(木) 21:02:51.04 ID:U/bRY4FkO
港をうろつく
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:13:52.52 ID:o7mwEL7G0
今の所メンバーはコウメ、アリサ、アリスで揃ってはいます。

眠いですが、パワポケのイベントって一回一回そこまで長くねえなと原点回帰の気持ちでサクサク回していきます
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:19:31.56 ID:o7mwEL7G0

【港】

みほ「……」 テクテク

みほ「あっ」

みほ「あれは……赤星さん?」

コウメ「その、そこをなんとか……」 ヘコヘコ

ボルドー「悪いんだけど、こっちにも生活が……」

コウメ「あ、あの、それでしたら一週間……」

コウメ「いえ! 10日!10日は無料でいいので!!」 スガリツキー

ボルドー「ああもう、無理なものは無理なんでっ!」

コウメ「ああっ……」

ボルドー「……ほら。ビール券あげるから」

ボルドー「これでチャラ……ってことで……」 ソソクサー

コウメ「う、ううう……」

みほ「……」

みほ(なに、この絵面……)
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:21:20.82 ID:o7mwEL7G0

みほ(とりあえず、気まずいし、やっぱりアンチョビさんのところにでも……) ソローリ

パキッ

みほ「!!」

みほ(ああっ、地面に落ちてたプレパラートをうっかり――!)

コウメ「誰――――って……」

みほ「あ、あはは……」

コウメ「見て……ましたよねぇ……」

コウメ「あはは……お恥ずかしいところを……」

みほ(ほんとに……)
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:24:46.78 ID:o7mwEL7G0

みほ「あの、今のは……」

コウメ「……」

エリカ「この港に倉庫を持ってる、まあいわばスポンサーというかカモよ」

みほ「ひゃあああっ」 ビックゥ

エリカ「……驚きすぎでしょ」

コウメ「あれ……どうしてここに……」

エリカ「……アンタが失敗続きだって聞いてね」

コウメ「うう……面目ない……」

みほ「その……これは一体……」

エリカ「……まあ、知っての通り、ブラックティーガーは港を縄張りにしているのよ」

エリカ「で、他の陣営のチンピラから倉庫の荷物や船を守ってやる代わりに、対価を得ている」

エリカ「……だけどここ数日で、私達から手を引こうとする連中が増えたのよ」

みほ「えっ……どうして……」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:32:40.24 ID:o7mwEL7G0

エリカ「……」

コウメ「……」

みほ「……?」

みほ「えっと……?」

エリカ「…………はぁ」

エリカ「アンタが聞いてきたんだかね」

みほ「?」

エリカ「こうなった原因は、まあ――あんたよ」

みほ「!!」

エリカ「レッドタートルを撃退した。それは喜ばしいことだし感謝もしてる」

エリカ「街の連中だって、あのギャングどもが消えて喜んでるでしょうよ」

エリカ「一部の繁華街の連中はともかく、まともな人間にしたら、あんな奴ら客でもいない方がいいし」

エリカ「……でも、そんなレッドタートルが消えたあとは、今度はショバ代を求める私達が邪魔者になる」

みほ「そんな……まだブルーチーターだって……」

エリカ「……ブルーチーターもタチが悪いチンピラを有してるけど、あいつら大半が地元民の有象無象だもの」

エリカ「しかも半分は道楽で宗教やってるような金持ちだし、暴れるアホの絶対数は少ない」

エリカ「暴れても、まあ自分たちで何とかできると思える程度の規模と戦闘力だろうしね」

エリカ「レッドタートルを退けるような武力を持った統率された集団こそ、今は恐怖の対象なのよ」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/08(土) 03:44:24.34 ID:o7mwEL7G0

エリカ「レッドタートルとの闘いで派手に暴れすぎたのも恐怖を煽ったみたいね」

コウメ「それで、なんとかスポンサー続けてくれないかなーってお願いを……」

エリカ「あまーーーーーーーーーーーーーーーーい!!」 ハンバァァァァグ

エリカ「甘いわ甘すぎるわ、アーティチョークをどか食いした後に飲む砂糖水よりも甘いわ」

エリカ「こっちが下手に出るからつけあがるのよ」

エリカ「先日のレッドタートルとの抗争に巻き込まれて駄目になった倉庫が出たのが切っ掛けね」

エリカ「これじゃあショバ代を払う意味がないってキレてくる人間もいたし」

コウメ「……そういう人、どうやって相手を?」

エリカ「ディッガー持ち出して砲塔向けて笑顔で交渉、それが基本よ」

みほ「わあ……」 ドンビキー

エリカ「……他人事みたいな顔してるのがムカつくわね」

エリカ「言っとくけど、アンタにも責任の一端はあるのよ」

コウメ「あっ、そ、それは――」 アタフタ

みほ(……なんだろう……)

みほ(確かにレッドタートルは私が追い返した側面も強いけど……)

みほ(でもだからって、こんなに怒られるなんて……)

エリカ「この子がペコペコしてスポンサーを維持しないといけない理由、アンタんとこの馬鹿が貴重な食料湯水のように食べてるからだから」

みほ「本当にごめんなさいそれは完全に私達のせいですはい」
612 :ねます [saga]:2020/02/08(土) 03:46:47.82 ID:o7mwEL7G0

<28日目>

みほ「ん……よく寝た……」

みほ「昨日は世知辛さを感じちゃったなあ……」

みほ「……華さん、昨日もバクバク食べてたなあ……」

みほ「……」

みほ「考えるとなんか辛くなっちゃうし、気分転換でもしようかな……」



どうする? >>613

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『アンツィオ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
・ローズヒップに会う
・モモに会う

・他の陣営に攻め込む
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 06:00:28.43 ID:GJl9uUmIo
歓楽街
614 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:16:21.17 ID:fb+7952T0

【歓楽街】

みほ「……わぁ……」

みほ「ほとんどシャッターが閉まってる……」

みほ「レッドタートルがいなくなって、落ち着いて営業してるかと思ったのにな……」

みほ「ハロウィン翌日の渋谷くらい荒れ果てた感が……」

みほ「あっ」

みほ「このお店……開いてる……」

みほ(……ぼったくりとかは、もうないよね……?)

みほ「覗くだけ覗こうかな……」 カランカラン
615 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:24:35.75 ID:fb+7952T0

【スナック『アリクイ』】

ピヨタン「いらっしゃい」

みほ「わぁ……」

みほ(すさまじい場末感……)

みほ(このママさんとか、おいくつなんだろう……)

ネコニャー「い、いらっしゃい……これ、おしぼり……」 ボソボソ

みほ「あ、ありがとうございます……」

ネコニャー「……」

ピヨタン「……」

みほ「……」

みほ(く、空気が重たい……)
616 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:39:48.69 ID:fb+7952T0

みほ「え、ええと、ここのお店は今の時間も開いているんですねー……」

みほ「その、お昼だからか、まわりのお店はシャッターが――」

ネコニャー「……」

みほ「……あれ……?」

ピヨタン「……残念だけど、周りのお店のシャッターが閉まってるのは、営業時間外だからではないぴよ」

ネコニャー「……みんな、もう営業ができなくて、それで……」

みほ「ええ!? どうしてそんな……」

ピヨタン「この前まで占拠してたレッドタートルがいなくなったぴよ」

ネコニャー「そしたら途端に客足が途絶えて死に絶えちゃったんだにゃー」

みほ「うわあ……」

みほ(言われてみたら、そうなるよね……)
617 :ちょっとだけやります [saga]:2020/02/12(水) 04:50:44.13 ID:fb+7952T0

ネコニャー「それだけでなく……」

ネコニャー「後ろ盾がなくなった歓楽街を、ブルーチーターのチンピラが襲っていると……」

ピヨタン「ブルーチーターのお金持ちの人達、上流階級の通うレストランとかが襲われてたら怒るけど……」

ネコニャー「自分の関わることのない歓楽街が襲われててもシカトという……」

みほ「……レッドタートル、意外とちゃんと用心棒してたんですねえ」

ネコニャー「利害は完全に一致してた……」

ピヨタン「でも、一番レッドタートルと懇意にしてたお店は壊滅しちゃって……」

みほ「わーなんででしょうねー(棒)」

みほ(こ、この話題、変えた方がいいよね……)

みほ「そ、それより、>>618
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 02:28:22.75 ID:CrFOPjL40
遺跡でお宝を見つけてお店を再建しませんか?

無理があるなら安価下で構わないっす
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:28:11.90 ID:1IysVpWd0
仕事が当分ばたついてそうですが、安価まではやってから寝ます
こんな停滞する前に終わらせたかった・・・猛省してます
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:36:30.34 ID:1IysVpWd0

みほ「遺跡でお宝を見つけてお店を再建しませんか?」

ピヨタン「え?」

モモガー「遺跡!?」

ネコニャー「それってひょっとして、つまり――」

みほ「わっ、しれっと増えてるっ……!」

モモガー「あ、はじめましてもも」

ネコニャー「あ、ええと、このお店は三人でやっていて……」

モモガー「客足が鈍い今は、交代で休んでゲームをしているんだもも」

みほ「そ、そうなんだ……」

みほ(どうしよう、変な人達だ……)
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/20(木) 03:43:34.46 ID:1IysVpWd0

ネコニャー「そ、それより……」

ネコニャー「ひょっとして、モグラに乗ることが……?!」

モモガー「!!」

ピヨタン「り、リアル戦車に!?」

みほ「……あ」

みほ(W号戦車のスペースだと、3人全員を乗せるの、難しいよね……)

みほ(一台はお姉ちゃんから借りてるけど……)

みほ(あれはあれで、もう赤星さんとアリサさん、アリスちゃんが乗ってるし……)

みほ(うーん……)

みほ「ごめんなさい……そのつもりだったんですけど、今ちょっと戦車にあきがなくて……」

ネコニャー「それは……残念……」

モモガー「生モグラ……」

みほ「……」

みほ(ちょっと心が痛いな……)

みほ(新しい戦車が手に入るか、無理矢理押し込める同意をアリサさん達から取れたら、声かけてみようかな)
622 :寝ます [saga]:2020/02/20(木) 03:57:34.41 ID:1IysVpWd0

【家】

みほ「ただいまー……」

ハナ「おかえりなさい」

みほ「わあ、ご飯が日本昔話に出てくるくらいアホの山盛り」

みほ(相変わらず沢山食べてるけど……明日から大丈夫かなぁ……)

サオリ「あはは、心配事、顔に出てるよー」

マコ「まあ……気持ちは分かるけどな」

マコ「ここにきてもうすぐ一ヶ月になる」

ハナ「もっと長い間いるような風に思えちゃいますね」

みほ「あ、あはは……」

みほ(一ヶ月弱なのに、元いた世界で知ってる顔もいるせいか、すでに結構思い入れちゃってる……)

みほ(なんとか割り切っていかないと……)

ユカリ「?」

ユカリ「どうかしたのですか、西住殿」

みほ「う、ううん、明日どうしようかなーって考えてて……」

ユカリ「あー、そうですねえ」

ユカリ「滞在一ヶ月も遺跡探索も目前ですし、たまには好きにやってもいいんじゃないでしょうか」

マコ「普段も好きにやってるんじゃ――」

サオリ「ちょっとマコ!」

みほ(自由に、かあ……)


翌日やること(自由安価) >>623
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 03:59:06.39 ID:L37a5enG0
ディッガーの修理と燃料補給、後は弾薬の装填
出来ればお店で回復薬とか買いたい
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