【安価】みほ「装甲車バトルディッガーです!」【ガルパン】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 21:17:56.95 ID:W+t6i88dO
麻子をシロタにすれば、久子がトウコになるかもしれない
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 21:56:20.97 ID:r3rjbfJ50
誰かを仲間に入れるために殺さないといけないポジション、アリサ加入条件がタカシ死亡とかくらいしかなさそう

申し訳ないんですが、死ぬほど疲れているので、今日も投下はお休みです
明日か明後日には……
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 22:03:26.86 ID:1MUHSgan0
今だから言える

シロタさん、毎回トウコの引換券にしてごめんなさい
トウコが幸運持ちだからパーツ集めが捗るのよ…
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 22:17:47.90 ID:r3rjbfJ50
シロタさん、弱くないのに、トウコが強すぎる
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:11:53.60 ID:+SuJgbCD0
明日朝早いので、少しだけ投下します
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:14:04.12 ID:+SuJgbCD0

みほ「行きましょう」

みほ「戦車は、火砕流の中にだって突き進むんです」

アカホシ「そうですよね……」

アカホシ「我々に後退の文字はなし」

アカホシ「行くのであれば、お付き合いしますっ」

サオリ「やだもー、そんな特攻死するみたいな気合いれないでよー」

アカホシ「死を前にしても怯えない鋼の心、それが大切ですから……」 アハハ…

みほ(ところどころ戦時中は門下生こんなノリで出撃してたのかなって思わされるなあ……)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:44:09.64 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡】

ユカリ「森の中の遺跡……」

ユカリ「見つかりにくい場所ではありますが……」

マコ「他チームの襲撃とかは大丈夫なのか?」

アカホシ「一応、人数をかけて見張ってはいるので……」

ハナ「同行者はアカホシさんだけなのですか?」

アカホシ「探してはいて、ついてきたがってる子もいたんですが……」

アカホシ「連れてきて大丈夫かの判断が難しくて」

エリカ「……前回のアレがあって行きたがるヤツなんて、どっかネジ外れてるヤツだけだもの」

サオリ「わっ、びっくりした……居たんだ……」

エリカ「ふん、見送りよ」

エリカ「……あんたたちは気に入らないけど、このままこの遺跡に阻まれっぱなしってわけにもいかないでしょうが」

エリカ「とにかく、この遺跡が他の陣営に抑えられないよう、こっちは全力を尽くすから」

エリカ「何の成果も得られずに帰ってきたらただじゃおかないわよ」

みほ「あはは……」

エリカ「だから、まあ……」

エリカ「何かの成果を持って、絶対生きて帰ってきなさいよ」

みほ「……うん」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:48:54.92 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡・1F】

みほ「うぷ……」

みほ(入り口からワープ、かあ……)

みほ(事前に聞いてて覚悟はしてたけど……)

アカホシ「……うぷ」

ユカリ「あはは、やっぱり慣れてないと変な感じですよねえ」

サオリ「慣れてても変な感じは消えないけどねー」 アハハ

アカホシ「なんかこう、ぐにゃっと歪んで急に景色が切り替わるの、すごくフラフラしますね……」

マコ「……それも、素人がなかなか遺跡から帰ってこれない理由の一つだろうな」

ハナ「この感覚は、体験してみないとわかりませんしね……」

みほ「ほんウォエ……とにね……」

ユカリ「今飲み込みませんでした? 大丈夫です?」

みほ「あ、あはは……なんのことかな……」

みほ(吐いちゃったら、私が慣れてないってバレちゃうもんね……)

ユカリ(ディッガーが汚れることを気にしているなら、言ってくれたら手で受け止めるんですが……)

ユカリ(いやでもこれを自分から提案したら絶対引かれますよね……)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 01:00:08.55 ID:+SuJgbCD0

みほ「一階は特に何もなし、と」

ユカリ「まあ、大体上層階はそうですね」

マコ「モンスターが居たとしても大した相手じゃない」

ユカリ「遺跡は入る度に微妙に出る場所が変わりますからねえ」

ユカリ「便宜上1階とかって表現をしますが、本当に階層上なのかすらわかりません」

ハナ「餌である人間がランダムでしか入ってこないので、強い魔物はあんまり居ないのかもしれませんね」

サオリ「さらっとエグいことを言った!」

ハナ「餌が少ないと、どうしても元気が出ませんもんね……」

アカホシ(……毎回物足りなさそうにしてるし、明日からオカズ一品増やそうかな……)

マコ「……下の階に行くと、モンスター同士で食い合っていて、王様みたいなやつがいたりするがな」

ユカリ「ボスは不思議とどこの遺跡にもいますからねー」

サオリ「ボスを倒すと遺跡は消えるんだから不思議だよねえ」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 01:21:45.12 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡・5F】

みほ「……」

みほ(順調すぎて暇だなあ……)

アカホシ「すごい……」

アカホシ「たまに遭遇する謎の球体を、完全にやりこめてる……」

ユカリ「うちのメンバーは優秀ですからねえ」

サオリ「と、いうわけで〜」

サオリ「今はうちのメンバーとなった、優秀なはずのアカホシさんにインタビュー!」

アカホシ「ふえ?」

サオリ「彼氏いますか?」

アカホシ「え、ええと……」

アカホシ「は、恥ずかしいから黙秘で///」

サオリ「え!?嘘いるんですか?!」

サオリ「え、どんな人!?出会いは!?どうしたら出来るんですか!?」

ユカリ「お、落ち着いてください〜!!」

マコ「放っておいていいぞ、質の悪いただの持病だ」

ハナ「サオリさんに男性なんて似合いませんしね」

アカホシ「は、はあ……」
112 :寝るでやんす [saga]:2019/04/12(金) 01:23:44.89 ID:+SuJgbCD0

ユカリ「でも……インタビューはありかもしれませんね」

ハナ「互いのことを知るって大事ですからね」

サオリ「んー……」

サオリ「あ、じゃあさ、みぽりん、何かアカホシさんに聞きたいこととかある?」

みほ「ふえ!? 私!?」

サオリ「いやほら、私、もう完全に彼氏の話しか質問浮かばないからさ」 アハハ…

みほ「ええっと、じゃあ……」

みほ「>>113


アカホシにする質問 >>113
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/12(金) 02:05:59.23 ID:4cdaPAQ00
ブラックティーガーに入った(兵隊になった)きっかけは何?
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/12(金) 22:44:23.94 ID:kYH45jiyO
戦闘とかってするのかな
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 00:44:59.17 ID:q6OukqNI0
戦闘はコンマとかでやってもよかったけど、そういうのやるなら人数と勢いがいるので、基本的に戦闘はオート進行で……
明日もまあまあ早いのでそこまで長くやれませんが、のんびり投下します
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 00:54:06.82 ID:q6OukqNI0

みほ「ブラックティーガーに入った……兵隊になったきっかけは何?」

アカホシ「きっかけ、ですか……」

アカホシ「言ってしまえば、強制的に招集されたからですね」

みほ「え?」

アカホシ「うちの国、戦争でかなりやられていたんですよ」

アカホシ「でも引くに引けなくて、女子供を引っ張り出すところまできてしまって……」

アカホシ「だから、兵隊になりたかったわけではないんです」

みほ「え、えと……」

サオリ「なんていうか、その……ごめんね」

アカホシ「ああ、謝らないでください」

アカホシ「……確かに強制的な招集でしたけど……」

アカホシ「覚悟はしてましたから」

みほ「……」

みほ(よく知ってる顔で……そんな寂しい顔されると……つらい、な……)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:07:35.05 ID:q6OukqNI0

アカホシ「それと……」

アカホシ「一つ勘違いをしているようですから、訂正しておきますね」

みほ「ふえ?」

アカホシ「ブラックティーガーは、まあ、いわゆる軍隊崩れなんですけど……」

アカホシ「正確に言うと、複数の軍隊崩れの集合体なんです」

ユカリ「そうか、私は話を聞いて回ってましたが、西住殿は知らないんでしたっけ」

アカホシ「私は元々『シュヴァルツフォレスト』を名乗っていた、女子のみの部隊だったんです」

サオリ「珍しいよね、女の子だけなんて」

ハナ「衛生兵などで構成された後方支援用の部隊はいくつか他国で見かけましたけど……」

アカホシ「私達はガッツリ前線でしたからね」

アカホシ「……女だけでも勝てるという印象を植え付け、士気高揚の狙いがあったんだと思います」

アカホシ「とにかく実践に投入できそうな女子を集めて、男性部隊の命と引き換えに、戦果を上げさせられました」

アカホシ「……そんな余裕も敗戦が近づくとなくなってきて、とうとう単独で負けが見えてる戦場に放り出されちゃいましたけど」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:14:28.07 ID:q6OukqNI0

ユカリ「それで生き残ったんですから、大したものですよ!」

アカホシ「あはは……ありがとうございます」

アカホシ「でも、国はそうは言ってくれませんでした」

ハナ「え……?」

アカホシ「私達はただ無様を晒して生き残っただけ」

アカホシ「勝てないなら、せめて名誉の戦死をしてこい、というのが上の意見です」

サオリ「ひ、ひどい……!」

アカホシ「私達は結構広報に利用されてましたからね」

アカホシ「そんな面々が生き恥を晒して逃げ帰ってきた、なんてことは許されないんです」

アカホシ「だから、名誉の戦死を遂げるよう次々と過酷な血に送られ……」

アカホシ「同盟国の部隊と合同で死地に送り込まれている途中で、祖国が降伏したことを知りました」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:21:46.03 ID:q6OukqNI0

アカホシ「……それでも、手ぶらで帰っては、居場所がないから」

アカホシ「部隊の皆と、同盟国の皆で、せめて何か戦果を持ち帰ろうと思って」

ユカリ「それで、遺跡の攻略を……」

アカホシ「……ええ」

アカホシ「ブラックティーガーを名乗ったのも、それからです」

アカホシ「……遺跡を攻略したところで、祖国に受け入れられるとは限らないんですけどね」 ハハ・・・

みほ「……」

アカホシ「っと、暗くなっちゃいましたね」

アカホシ「何か場を盛り上げるようなことしましょうか?」

アカホシ「部隊でやらされた鉛筆食べる芸とか」

サオリ「なにそれ、イジメじゃん!」

アカホシ「戦場では木しか食べられないから慣れるための訓練だ!とか言われましたね」

サオリ「マジで言ってるんじゃなくイジメで言ってるパターンの方がマシっていうレアなケースだ……!」 ガビーン
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 02:02:51.41 ID:q6OukqNI0

【黒の遺跡・10F】

ユカリ「言ってる間にもう10階ですねえ」

サオリ「うーん、今まで攻略した遺跡と比べても簡単だよね」

マコ「……なんか臭いな」

アカホシ「……奥までおびき寄せよう、ということなのかもしれませんね」

アカホシ「実際、私達もここまでは余裕でしたから」

ハナ「ある程度装備が整っていれば余裕でしょうしね」

アカホシ「ええ」

アカホシ「……それで調子に乗ったのがいけなかったんだと思います」

アカホシ「結局ここからは弾薬と燃料との闘いになってくることに、気が付きませんでしたから……」

サオリ「5の倍数階にしか、出口のワープゾーンないもんねえ」

マコ「まだ余裕だ、今回は進む方のワープゾーンでいいか?」

みほ「あ、はい、それでお願いします」

みほ「……」

アカホシ「15階のワープゾーンまでは、モンスターもそこまで強くはありません……」

アカホシ「が、手強くはなってきます」

みほ(うう、緊張してきた……吐きそう……おしっこしたい……うう……)

みほ(お、落ち着かなきゃ……て、掌に人と三回描いて……)

サオリ「どうしたのみぽりん、入って文字を掌に描いて」

マコ「緊張しすぎて錯乱してるな……」

アカホシ「?」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 02:43:45.29 ID:q6OukqNI0

【黒の遺跡・13F】

みほ「うわっ、真っ暗!!」

ユカリ「あー、たまにあるんですよねえ、こういうステージ」

マコ「何も見えないな……」

アカホシ「私達も、こういうステージで大分燃料を浪費しましたね……」

ユカリ「明かりを装備するって手もあるんですが……」

ハナ「それより砲撃に予算をかけたくて……」

アカホシ「……一応、懐中電灯ならありますけど」

サオリ「う、つまり……」

アカホシ「……斥候、してきます」

アカホシ「元々それが任務でしたから」

サオリ「あ、危ないって!」

アカホシ「……複数人で行動しても、やはり危険でしたしね」

ユカリ「モグラでもないと厳しいモンスターだっていますし……」

みほ「……あ、そうだ」

みほ「赤星さん、懐中電灯をお借りできますか?」

アカホシ「え?」

みほ「斥候に出なくても、こうすれば……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 03:03:39.69 ID:q6OukqNI0

アカホシ「きゅ、キューポラから顔を!?」

みほ「うん、やっぱり中からよりこうしてる方がよく見える」

みほ「こうして上半身だけ出して懐中電灯で照らせば……」

ユカリ「た、確かにモグラから離れるよりはいいですけど、ですが……」

サオリ「危ないよお、みぽりん!」

みほ「大丈夫、慣れてるから」

みほ「……」

みほ「あれ、なんだろう」

マコ「!」

マコ「まずい、“システム”だ!」

マコ「しかも溜めてるぞ!」

サオリ「危ない、みぽりん!!!」

みほ「え?」
123 :レーザーのAA見つからなかった……やる夫AA録の終焉が惜しまれる [saga]:2019/04/14(日) 03:32:35.73 ID:q6OukqNI0

ジュッ

アカホシ「あ、ああああ」

ユカリ「西住殿ォ!」

みほ「びっくりした……」

みほ「まさかいきなりレーザーを撃ってくるなんて」

ユカリ「うぇぇ!?」

サオリ「無傷!?」

みほ「キューポラから顔出してるときは砲弾とか避けなきゃいけないし……」

みほ「西住流では車長は最初に飛び交う砲弾を避ける訓練からさせられるから……」

みほ「私も3歳の頃にやらされたなあ……」 ヒョイ

ユカリ「ま、またレーザーを避けてる……」

マコ「何で平和っぽい世界から来てるのに誰より機敏な回避行動を取れるんだ……」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 03:43:45.73 ID:q6OukqNI0

みほ「ふう……何とかやっつけましたね」

ユカリ「とうとう最後まで上半身出しっぱなしでしたね……」

みほ「でも、おかげでW号には傷一つつかなかったよ」

マコ「まあ、システムは生体感知でもしてるのか、生身の人間を優先して襲ってくるからな……」

アカホシ「どんな訓練をすれば、そんな回避能力を……」

みほ「まあ、さすがにいきなり砲弾はまずいし、最初は投げられる石をよけるところから始めるんだけど……」

みほ「最初は正面から投げられる石を避けて、どんどんいろんな方角からくるようにするの」

みほ「慣れてきたら視覚からでも空気の流れを感じてよけられるように」

サオリ「いやいやいや、それ普通に達人クラスのやることだから!!」

サオリ「ていうか石を投げるの!? 女の子の顔に!? 正気!?」

みほ「あ、でもある程度避けられるようになるまでは一応防具をつけるから……」

ユカリ「いや、最後まで防具つけてるわけじゃないって時点で驚きですよ……」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 03:46:12.04 ID:6CXl/u02O
これゲームオーバーになったらどうなる?
6までのように一回でファイル消去?
126 :バトルディッガーは原作に沿うと仲間が死ぬ。あんこうだけでライフ4、いけるやん!! [saga]:2019/04/14(日) 04:19:35.18 ID:q6OukqNI0

みほ「昔は結構運動とかしてたし、輪ゴム鉄砲を撃ち合ったりしてよく遊んだなあ」

アカホシ「なんか私より殺伐とした幼少期をすごしてますね……」

みほ「まあだから、私は上半身を出してても大丈夫」

みほ「こうしてる方が視界も良好だし、いいんじゃないかな」

ユカリ「まあ、そうですけど……」

サオリ「スライムとかドラゴンとか、攻撃範囲が大きい相手がいるときはすばやく中に入ってね」

みほ「うん、それは大丈夫」

みほ「まずいときは大体感覚で分かるし……」

アカホシ「さすが……本場のモグラ乗りは違うなあ……」

サオリ「いや……モグラ乗りでもここまできてる人は相当レアだよ……」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 04:27:51.50 ID:q6OukqNI0

みほ「まあ、本当にまずいと判断したら避難――――」

みほ「きゃああああああああああああああああ!!」 シュポッ

みほ「な、なんっ、なんか気持ちわるいのがっ……!」 ガクガクガク

アカホシ「あー……」

アカホシ「ゴキブリですね」

みほ「ご!?」

アカホシ「私達の部隊もそれで最初パニックになったんですよ」

ユカリ「あれ、かなり気持ち悪いですもんねえ」

サオリ「み、みぽりん……」

みほ「ふえ?」

マコ「う、うううう、うごくなよ……」

ハナ「ど、どうしましょう……まさか貫くわけにも……」

みほ「ま、ままままままままさか……!」

みほ「いあああああああああああああああああ!!」

みほ「とって! とってえええええええええええ!!」

マコ「ばっ、暴れるな!」

サオリ「きゃあああああ! 飛んできた!」

アカホシ「い、痛い! 噛んできた!!」

ユカリ「ええい! 潰しますよ!」

みほ「無理無理無理無理無理!!」

みほ「虫は平気だけど、気持ち悪さパワーアップしたクリーチャーは無理ぃ!!!」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 05:05:23.93 ID:q6OukqNI0

 ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


 ・  ・  ・  ・  ・  ・


 ・  ・  ・



ユカリ「な、なんとか始末できましたね……」 ゼーゼー

みほ「……」 グッタリ

マコ「色々体力も削れたし、今回は15階で帰った方がよさそうだな……」 ゲッソリ

アカホシ「……ですね」

みほ「うう……夢に見そう……」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 05:13:09.50 ID:q6OukqNI0

【黒の遺跡前】

アカホシ「はあ……とりあえず無事に戻ってこられましたね」

みほ「……逸見さん、手ぶらで帰ったし、すごく怒りそうだなあ」

サオリ「い、一応色々拾ったけど……」

ユカリ「それは全部こちらの取り分ですし、成果なし扱いでしょうねえ」

マコ「まあ、ないでもないぞ」

アカホシ「え?」

マコ「拾った武器の中に、スライム系が嫌う火炎放射とかがあったからな」

マコ「スライム駆除の目処は立った」

サオリ「さっすがマコ!」

マコ「……問題もある」

アカホシ「え?」

マコ「モグラの中にまで隙間から侵入するという話が本当なら、少なくとも車内に5人はほしい」

ユカリ「通常通りの車長・装填手・砲手・通信手・操縦手、ということですか」

マコ「ああ」

マコ「回避も当然いるが、攻撃も必要だからな」

マコ「だが、自由に動くにしては、取り残された救出対象が邪魔になる可能性が高い」

マコ「……私達がスライムと戦っている間に、生存者を助け出す人員がいる」

マコ(生存者がいるのなら、だけどな)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 05:19:28.42 ID:q6OukqNI0

アカホシ「なるほど、それは確かに」

サオリ「戦闘中のモグラに乗せるわけにもいかないから、他にもモグラが必要だよね」

アカホシ「それは……頼めばなんとかなると思うけど……」

マコ「まあ、それを動かす人手と、救出に出る人間が必要だな」

みほ「最低でも何人必要なんだろう?」

ユカリ「できれば自衛が出来るようにしていてほしくはありますが……」

マコ「戦闘をこちらで引き受けるなら、砲手や装填手はいなくてもいいだろう」

アカホシ「車長兼通信手と操縦手、あとは外に出て人を回収する人手ですね」

アカホシ「勿論多い方がいいですけど……」

アカホシ「私を除いてあと2人いれば、なんとかなるかと」

みほ「あと二人……」

アカホシ「とりあえず、それでかけあってみますね」

みほ「はい」

アカホシ「それでは、人員の方は、よろしくおねがいします」

サオリ「オッケー」

マコ「まあ、何とかなるだろう」

ユカリ「頼りにしてますね、西住殿っ」

みほ「……」

みほ(え、あれ、これもしかして私が人員探すやつ?)

みほ(コミュニケーション能力がファービーにも劣ると陰口叩かれてたのに?)
131 :5時やんけ寝ます [saga]:2019/04/14(日) 05:25:29.93 ID:q6OukqNI0

<6日目>


みほ「ん……」

みほ「わっ、もう午後だ……」

みほ「疲れて泥のように眠ってたんだ……」

みほ「……」

みほ「遺跡、怖かったなあ……」

みほ「……」

みほ「でも知らない人に話しかけるの、同じくらい怖いんだけどなあ」 ズーン

みほ(うう、でも赤星さんは逸見さんに嫌味言われに行ってるっぽいし、全部を丸投げするわけにもいかないよね……)

みほ「うう、今日どうしよう……」


何をする?(下記より1つ選択) >>132

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/14(日) 06:47:44.41 ID:Hf9wTtMPo
エリカに会う
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 23:50:39.76 ID:q6OukqNI0
めちゃ眠たいので少しだけやって寝ます
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/15(月) 00:03:38.09 ID:My7cPO3G0

【港・ブラックティーガー本部】


みほ「逸見さん」

エリカ「ん……ああ、アンタね」

みほ「今日はこっちにいたんだ」

エリカ「……遺跡で奪還作戦を行う目処とか目安が出来たって言うじゃない」

エリカ「そうなると、ただ待ってるだけじゃなくて、色々動かないといけないのよ」

エリカ「行けそうな人材の発掘はアカホシに任せてあるけど、他の人員の配置は私の担当だし」

エリカ「仕事を適切に割り振って、敵からの襲撃に備えるのは当然として」

エリカ「他所のチームが管理している遺跡を奪い取る算段が必要になってくるわ」

エリカ「救出作戦に成功して、遺跡の主を倒し宝玉を持ち帰ったら……」

みほ「あ、そうか。他の2チームが宝玉を奪うため結託してくる可能性が」

エリカ「ええ。ましてや救出したばかりの負傷者を抱えた状況でね」

エリカ「向こうからしたら5の倍数の時を狙って襲うのが一番」

エリカ「……だから結構難しいのよ」

エリカ「通常時は攻めてこられる可能性が低い分、向こうのまもりは硬い」

エリカ「運良く奪い取っても、2箇所防衛できるほどの人員、遺跡から救助してこない限り足りないわ」

エリカ「そうなると互いに手薄な本拠地を攻め合う形に5の倍数のときに持っていくってなるけど……」

エリカ「……」

エリカ「って、アンタにこんなこと言ってもしょうがないわよね」

エリカ「それより、何の用よ」

エリカ「何か話があって来たんでしょう?」

みほ「ええと……」


何をしに会いにきた?  >>135
A::話をしにきた
B:パーティーに勧誘しにきた
C:仕事を手伝いにきた
D:仕事の邪魔をしにきた
E:息抜きに誘いにきた
F:性欲を我慢できずヌキの誘いにきた
G:命を奪いにきた
H:その他(併記)
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 02:02:18.80 ID:X2qTtlt20
Aで 勧誘はまだ早いと見た
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 15:57:02.54 ID:eWLiFI3yO
ま、まともに進行してる!!(安価だともっと荒れると思ってた)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/15(月) 18:34:01.47 ID:9cTdqBNAO
FとGはなんやねんお前…
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/15(月) 23:45:05.85 ID:My7cPO3G0
またちょっとだけ投下します
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/15(月) 23:47:10.88 ID:My7cPO3G0

みほ「ええっと、お話をしたいなあって……」

エリカ「話ィ?」

エリカ「そんなたいそれた話題なんてないわよ」

エリカ「それともなに? 手捏ねハンバーグの美味しい捏ね方でも語れっていうわけ?」

みほ(うわーこの皮肉ったらしい表情、懐かしいなあ……)

みほ「ええっと……」

みほ(何の話題を振ろうかな)



エリカに振る話題 >>140
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 00:57:06.30 ID:JwonpTjWO
隊長さんはどんな人?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 01:43:26.91 ID:Mg2aS/wn0

みほ「隊長さんはどんな人?」

エリカ「!」

エリカ「ふ、ふーん、隊長のことが知りたいっていうのね」

エリカ「しっかたないわねぇ」

みほ(うわあ、人間の頬ってあそこまで緩むことができるんだ……)

エリカ「隊長はねえ、それはもう格好良くてすごいのよ」

エリカ「仕方がないから聞かせてあげるわ」

エリカ「あ、飲み物はお茶しかないけど、暖かいのと冷たいのどっちがいい?」

みほ(露骨に上機嫌でちょっと引く……)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:08:09.91 ID:Mg2aS/wn0


 ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


 ・  ・  ・  ・  ・  ・


 ・  ・  ・


みほ(な、長い!!)

みほ(全然終わる気配がない!!)

エリカ「あそこから逆転するなんて、まさにこの人は神に愛されてるんだと思ったわよ」

エリカ「ああ、逆転と言えば」

みほ「え、ええと、逸見さんはおね……まほ隊長のことが大好きなんですね」 アハハ・・・

エリカ「……ええ」

エリカ「ずっと同じ部隊にいたのだもの」

エリカ「憧れの人よ」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:25:19.45 ID:Mg2aS/wn0

エリカ「……私達、今でこそブラックティーガーとか名乗ってるけど……」

エリカ「元々は、『シュヴァルツフォレスト』を名乗っていた、女子のみの部隊だったのよ」

みほ「……」

みほ(もう聞いた……なんて言える空気じゃないよね……)

エリカ「他国じゃ衛生兵とか、後方支援の部隊で稀に女子のみの部隊もあったらしいけど……」

エリカ「私達はガッツリ前線に出ていたわ」

みほ(それももう聞いてるやつだ……)

エリカ「女だけでも勝てるって印象を植え付けて、士気高揚でもさせようって腹立ったんでしょうね、上としては」

みほ(もう聞いた……)

エリカ「まあ、そんなこんなで…………って、何よその顔」

エリカ「ちゃんと聞いてンの?」

みほ「ふぇっ!? も、勿論だよ」

みほ「男性部隊の犠牲の上に成り立つような戦果を上げさせられたって話だよねっ」

エリカ「そうそう。それでも敗戦が近づくとそんな余裕もなくなって危険な戦場に放り込まれ……」

エリカ「……」

エリカ「ん? 私、そこまで話したかしら?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:41:01.64 ID:Mg2aS/wn0

エリカ「まあいいか……」

エリカ「とにかくまあ、そんな死地に放り込まれてたわけだけど……」

エリカ「そこで生き延び続けることができたのも、全部隊長のおかげ」

エリカ「的確な判断力に加え、兵士としても超一流よ、隊長は」

エリカ「……本当ならとっくに死んでる私達が生きていられるのはあの人のおかげ」

エリカ「だから私達は、あの人に命を賭けられる」

みほ「逸見さん……」

エリカ「だからアンタのことは気に入らないけど、隊長がアンタらに任すっていうから、私も任せてやってんのよ」

みほ「あ、あはは……」

エリカ「……」

エリカ「隊長は……」

みほ「?」

エリカ「隊長は、遺跡で願いが云々なんて与太話、信じちゃいないわ」

エリカ「ただ、そういうオカルトにでも縋らないとやっていられない部下を見て、決断してくれただけ」

みほ「……」

エリカ「その結果、部隊の大多数を失った」

エリカ「……きっと、私より何倍も後悔しているんだと思う」

エリカ「あの人のせいなんかじゃないのに」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:48:25.98 ID:Mg2aS/wn0

エリカ「……まあ、そんなだから、遺跡の宝にもさほど真剣じゃないのよ」

エリカ「だからアンタらみたいなのを雇えるってわけ」

みほ「ああ、どうりで……」

みほ(最後の最後で取り合いになる恐れもあったけど、大丈夫、なのかな……)

エリカ「遺跡にこだわっているのも、単にここまで犠牲を出したから今更後には引けないってのが大きいわ」

エリカ「……どちらかというと、隊長の本命は他勢力の壊滅にあるもの」

みほ「え?」

エリカ「無様に生き永らえた痴れ者として帰国することができない」

エリカ「……でも、都合よく遺跡の宝でそれがなんとかなるだなんて思えない」

エリカ「少なくとも、そんな都合のよすぎる夢に仲間の命は賭けられない」

エリカ「だからこそ、遺跡にはアンタ達少数で行って、そっちのことを丸投げしたいのよ」

みほ「なるほど……その間に他勢力と全面抗争するつもり、と……」

エリカ「……国に帰っても許されるくらい、大きな戦果」

エリカ「私達に必要なのはそれなのよ」

エリカ「世界各地で稀に見つかる遺跡を、自分たちが手を結んだ者が3つも攻略したという実績」

エリカ「更に、あの超巨大犯罪組織レッドタートルや宗教団体ブルーチーターを倒したという実績」

エリカ「隊長が欲しているのは、それなのよ」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:50:26.17 ID:Mg2aS/wn0

エリカ「……っと、こんな時間じゃない」

エリカ「少し喋りすぎたわね」

みほ「……」

みほ(少し?)

エリカ「まあ、要するに、頑張りなさいってことよ」

エリカ「……頼むわよ」

みほ「……はいっ……!」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 02:50:54.98 ID:Mg2aS/wn0
安価出して寝たかったけど意外と時間経ってるので寝ます。筆が早くなりたい…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/04/16(火) 04:28:25.20 ID:MoEyZHGm0
いいんだ自分のペースで
無理はしないでな 乙
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 22:34:05.41 ID:Mg2aS/wn0
マイペースながらもGWくらいには終わるようにがんばりたい……投下します
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 22:40:59.14 ID:Mg2aS/wn0

【家】

みほ「ただいまー」

サオリ「あ、みぽりん戻ってきた」

ユカリ「おかえりなさい」

みほ「あれ、皆、どこか出かけるの?」

ユカリ「丁度西住殿も呼びに行こうとしていたところなんです」

みほ「え?」

ユカリ「それがどうも、食料庫に泥棒が入ったらしく……」

サオリ「今日のご飯は外で食べないといけないんだって」

マコ「……このチームもカツカツらしいからな」

マコ「咄嗟に出せる食料はなかったそうだ」

ハナ「お気の毒だったので、外食代を出す、という申し出は辞退してしまいました」

みほ「そうなんだ」

みほ(まあ、ハナさんの分全部出してたら破産しちゃうよね……)

サオリ「アカホシさんは警備関係で色々あるらしいから、私達だけで行ってきてってさ」

ユカリ「うへへ、アンチョビ殿のお店で久しぶりに美味しいものでも食べましょう!」

ハナ「パスタ、美味しかったですもんね」

マコ「……ジェラート……」

ユカリ「私はなんと言ってもアツアツのピッツァが食べたいですねえ」

ユカリ「ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルガリータが食べれるかと思うとワクワクしますよ」

サオリ「うんうん、ボルチーニ茸ものっけてもらおう!」

みほ(結構ダンジョンでお金拾ったし、私も自分のお金で好きに食べるくらいはできそうかな)

みほ「うん、じゃあ、私も一緒に」

ユカリ「やったー! 楽しみですね!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 22:52:46.98 ID:Mg2aS/wn0

【リストランテ『ドゥーチェ』】

ワイワイガヤガヤ

アンチョビ「おっ、いらっしゃーい」

ユカリ「へへ、来ちゃいましたー」

サオリ「五人で!」

アンチョビ「おー、じゃああのでっかいテーブルつかってくれー」

サオリ「はーい」

みほ「……あ、私ちょっとお花を摘みに行ってきても……」

みほ(逸見さんのところで飲みすぎちゃった)

ユカリ「お花……?」

ハナ「野菜が食べたいのでしたら、サラダを注文された方が……」

サオリ「そうだよみぽりん、体怖いちゃうよ?」

マコ「持ち合わせがないなら出すぞ」

みほ(わっ、この比喩表現、通じないんだ!!)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 23:03:27.68 ID:Mg2aS/wn0

みほ「ええっと、あの、その……つまり……」 モヂモヂ

みほ「お、おトイレに……」 ヒソヒソ

ユカリ「あ〜……」

サオリ「そっかそっか、みぽりんの世界じゃお花をつむってそういう意味なんだ」

みほ「う、うん……」

ハナ「変わってますねえ」

マコ「無駄にロマンチックだな……」

みほ「と、とにかく行ってくるね……」

サオリ「いってらっしゃ〜い」

ユカリ「私の生まれた故郷では、お手洗いのことを意味する隠語はガガスバンダスでしたねー」

みほ「?」

サオリ「あ、ゆかりんもなんだ!」

サオリ「ウチも『ガガスバンダスを黄金のような夢で仕込んでくる』ってのが隠語だったなー」

みほ(ガガ……何????)

マコ「こっちは『少年の日の思い出で仕込んでくる』だったな」

ハナ「ガガスバンダスを仕込む、が隠語なのは共通なのに、細部は違うんですねえ」

みほ(き、気になる……)

ユカリ「あれ、行かないんですか?」

みほ「あ、あはは……いってきます」

みほ(これがゲームなら不眠症になってるくらい気になる……)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 23:16:54.19 ID:Mg2aS/wn0

みほ「……」

みほ「あ、誰か入ってる……」

みほ「……」

みほ「……」

みほ「……」 モヂモヂ

みほ「……」 モヂモヂ

みほ「お、遅いなあ……」 コンコンコン

コンコンコン

みほ「やっぱり、はいってる……」

オロロロロロオゥエェェェェェ

みほ「吐いってる!?」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/16(火) 23:44:12.88 ID:Mg2aS/wn0

???「いやー悪いねー」

???「ツレが飲みすぎちゃったみたいでさー」

みほ「い、いえ……」 モヂモヂ

???「ほんとにダイジョーブ?」

みほ「だい、じょーぶです……」 モヂモヂ

???「ふぅん」

???「大丈夫じゃなくても大丈夫って言っちゃうタイプってやつだねぇ」

みほ「そ、そんなことは……」

みほ(う、意識したらやば……)

???「あー……まだ歩けるなら、ちょっとついてきてくれる?」

みほ「ふえ?」

???「向かいの商店、トイレ貸出してるからさ」

???「トイレのみの使用は禁止してるけど、こっちのツレのせいでもあるしさ」

???「お詫びにそこでの買い物は私がするし」

みほ「え、えと、じゃあ、それで……」

みほ(こ、これ以上お手洗いを独占されると本当に白旗が……) モヂモヂモヂモヂ

???「決まりだね」

???「んじゃ、こっちだよ」

みほ「ありがとうございます。ええと……」

???「ああ、名前?」

杏「角谷杏だよ、よろしくねー」 ニタリ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 00:28:36.39 ID:0iOSzIrx0

【向かいの商店】

みほ「う、うう……」 ガクガクガク

杏「あはは、いやー苦しそうだねー、西住ちゃん」

みほ「え、ええ……そ、それより、お、お手洗いは……」

杏「店長ー、お手洗い借りるよー」

店主「どうぞー」

みほ「ううう」 ダダッ

杏「あっはっは、よっぽど限界だったんだねえ」 ニタリ

みほ「……」 ガチャッ

みほ「!?」 ガチャガチャガチャ

みほ「は、入って……」

???「入ってまーす」 フフフ

杏「いやー残念だったねー西住ちゃん」

杏「それじゃ、ちょっと決壊しそうな所申し訳ないけど、楽しいお喋りでもさせてもらおうかな?」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 00:41:26.84 ID:0iOSzIrx0

みほ「え……?」

杏「いやー、どうやらこっちのトイレも私の知り合いが使ってるみたいでさー」

杏「困ったことに、トイレでのんびりする癖があるんだよねえ」

杏「多分今頃トイレに置いてあるクッキングパパを読み込んでるんじゃないかな」

みほ「な、なんでそんな傍迷惑な……」

杏「いやー、ちょーっとお願いがあってね?」

杏「西住ちゃんさぁ、モグラ乗りなんでしょ?」

杏「ちょーっと、私達に力を貸してほしいんだよねぇ」

???「漏らしちゃ前に言うこと聞いておいた方がいいよ〜」

みほ「そ、そんな……」 モヂモヂ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 01:41:39.73 ID:0iOSzIrx0

みほ「で、でも私は……」

杏「ああ、知ってる知ってる」

杏「ブラックティーガーに雇われてるんでしょ」

杏「だーいじょーぶだって」

杏「ブラックティーガーの連中は、遺跡を攻略した実績がほしいだけだから」

杏「ただお宝がほしいだけの私達とは、手を取り合えないわけじゃあないんだよねぇ」 ニタァ

みほ(うう……なんでこんなことに……)

みほ(一体どこで間違えたんだろう……)

みほ(あの逸見さんがお茶を出してくれたことが嬉しすぎて飲みすぎちゃったのが駄目だったかな……)

杏「どーすんのー?」

杏「こんな街中で漏らすわけには――」

ズガンッ

杏「!?」

杏(危なっ……何が飛んで来――)

杏「これは……黒いバラ……?」

ハナ「黒薔薇の花言葉は、彼に永遠の死を」

サオリ「みぽりんから離れて!」

マコ「なかなか戻らないと思ったら……」

ユカリ「助けに来ましたよッ!」

みほ「み、みんな……」

みほ(う、嬉しいけど、あんまり激しく暴れられると、も、漏れ……) ブルッ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:15:16.13 ID:0iOSzIrx0

ドガーン

杏「!?」

ペパロニ「あっちゃー、派手に突っ込んじゃったなあ」

ペパロニ「ま、しゃーないっすよねえ、なーんか不穏な感じだし」

ペパロニ「それより、ご注文のマルゲリータ、お待ちどーっす」

杏(小型のモグラで突っ込んでくる、か)

杏(何しようとしてたか完全にバレてるねこりゃ)

ペパロニ「んで、なーにやってたんっすかあ?」

ペパロニ「ここらは姐さんが中心となって作った中立地域」

ペパロニ「抗争はご法度っすよ?」 ギロリ

ハナ「……」

みほ(あ、だからさっきの薔薇も当てなかったんだ……) モヂモヂモヂモヂ

杏「いや〜、ちょーっと挨拶しただけだよ」

杏「……だよねぇ、小山?」

ユズ「……うん、ごめんねー、トイレ時間かかっちゃって」

杏「ま、そんなわけで挨拶も終わったし、私らはそろそろ退散しようかね」

ユズ「モモちゃん、そろそろ回復してるといいんだけど」

杏「どーだろねえ、マジでゲロゲロしてたもんなあ」

みほ(それはガチだったんだ……)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:20:55.25 ID:0iOSzIrx0

ジャー・・・ゴボゴボゴボ

みほ「ふう……」

ペパロニ「やー、災難だったっすねえ」

ペパロニ「ウチん中じゃ揉めないよう目配せしてるんっすけど、外でとはなあ」

ユカリ「店長さんもグルなんでしょうか」

マコ「詰めても口は割らないだろうがな」

マコ「……どうせ歓楽街で遊びすぎて出来た借金とかを理由に手伝っていたんだろう」

みほ「?」

みほ「何の話?」

ハナ「さっきの方の話です」

サオリ「さっきのなんか腹立たしい人いたじゃん」

サオリ「あの人、レッドタートルなんだってさ」

みほ「!」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:30:41.68 ID:0iOSzIrx0

ペパロニ「それどころか、この街じゃあ知らぬ者はいないってくらいの有名人っすよ」

ペパロニ「この街を仕切ってるレッドタートルのトップっすから」

みほ「えっ!?」

みほ「あんな小さい子が……!?」

ユカリ「いや、どうやら年上らしいですよ」

みほ「え!?」

サオリ「色々町で噂に聞いてはいたんだけど……」

サオリ「もともとは東の方を取り仕切っていたギャングのボスだったんだって」

サオリ「でも、その組織が経営難だかで、レッドタートルに吸収されたらしいの」

ユカリ「それでも最高幹部の座について、この町に実力者をつれてこられるくらいの権力は与えられてるそうです」

マコ「優秀ってことなんだろうな」

ユカリ「元・極東ギャング集団『星斗会』の会長・カドタニアンズ」

ユカリ「……油断ならない相手ですね」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:36:45.96 ID:0iOSzIrx0

ペパロニ「まあ、連中も、話してみたら結構気さくでいい奴らなんっすけどねえ〜」

ペパロニ「一応このへんは非抗争地帯なんで、ある程度は安心して会話出来ると思うっすよ」

ペパロニ「あくまである程度っすけどね」 ワハハ

ペパロニ「っと、それより冷めちゃうし、はやく食べた食べた」

ペパロニ「追加の注文もどんどん作るっすから、とりあえずテーブル戻った戻った!」

みほ「わわ」

みほ(うう、色々不安であんまり喉を通らなさそうだなあ……)

ハナ「モグモグパチグチャバリンバリンゴクン」

みほ「……」

みほ(ハナさん、食べっぷりは気持ちいいけど、あまりの摂取量に見てるだけで胃もたれが……)
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:41:13.45 ID:0iOSzIrx0

<7日目>

チュンチュンチュン

みほ「ん……」

みほ「うう、頭痛い……」

みほ(そっか……昨日、何も悪くないのにアンチョビさんがお詫びって……)

みほ「……」

みほ「頭痛いけど、昨日のアレ、ぶどうジュースだったんだよね……?」 ズキズキ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 02:52:29.69 ID:0iOSzIrx0

みほ「みんなは……」

みほ「マコさん以外は起きてどこかに行ってる、かあ……」

みほ「私はどうしよう……」


何をする?(下記より1つ選択) >>164

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 02:55:07.58 ID:RZgMVcS+0
市場に行く
スパナ使える子いるかな?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 03:29:48.30 ID:0iOSzIrx0

【市場】

みほ「あれ?」

みほ「あの戦車……」

アカホシ「あ、みほさん」

みほ「やっぱり、赤星さん」

みほ「今日もお買い物ですか?」

アカホシ「ええ」

アカホシ「食料泥棒がバトルディッガーのパーツも盗んでいったらしくて……」

アカホシ「この子の整備も兼ねて」

みほ「整備?」

アカホシ「ええ」

アカホシ「このあたりに、腕が確かな整備チームがいるんです」

アカホシ「それこそ、遺跡需要で人が増える前から、この街の機械類を一手に担っていたそうで」

みほ「へえ、そんなすごい人達が……」

みほ(そんな万能便利屋、さすがに私の世界にはいないんだろうな……)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 03:42:53.16 ID:0iOSzIrx0

プスン……

アカホシ「あ、あれ?」

アカホシ「と、止まっちゃった……?」

アリサ「ちょっと、困るんだけど」

アリサ「店の前にこんな邪魔なの置かないでもらえる?」

アカホシ「ご、ごめんなさい……」 アタフタ

みほ(うーん、この威圧されるとテンパルの、よく知る赤星さんだあ……) ホッコリ

みほ「じゃなくて、大丈夫ですか!?」

アカホシ「は、はい……」

アカホシ「お、おかしいな……油圧っぽいのに……」 アワアワ

アリサ「ったく……しょうがないわね……」

アリサ「アリス!」

アリス「……ん」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 03:48:49.75 ID:0iOSzIrx0

アリサ「悪いんだけど、これ直してやってくれない」

アリサ「このままやられたんじゃ商売あがったりなのよ」

アリス「……」

アリサ「ちょっと、嫌そうにしないでよ」

アリス「私はいいけど、この人達が嫌がるかもしれない」

アリス「……善意にかこつけて盗聴器とかつけられるかも、って疑われるかもだし」

アリサ「だ、だからあれはそういうのじゃないんだっての!」

みほ「あ、あのー……」

アリサ「ああ、この子、かなり修理に強いんだけど、邪魔だからそのモグラ触らせてもいい?」

みほ「ええと」 チラッ

ガヤガヤ

オイジャマダドケー

アカホシ「あ、あうう……じゃ、じゃあ、お願いしますっ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/17(水) 04:01:45.40 ID:0iOSzIrx0

アリス「……動力系のギアが原因……ここが欠けてた」

アカホシ「えっ? あっ!」

みほ(すごい……そんな一瞬で……)

アカホシ「わあ……ありがとうございます!」

アリサ「まったく、いつ見てもムカつく正確さだわ」

アリサ「それでいて、本職にする気がないってんだから信じられないわよ」

アカホシ「そうなんですか?」

アリス「……」

アリサ「ったく、ほんっともったいなさすぎるわ」

アリサ「レオポンズにだって入れそうな腕があるってーのに」

みほ「レオポンズ?」

アカホシ「さっき話した、凄腕集団ですよ」

アリサ「まあ、実際大した腕よ」

アリサ「でもまああくまで修理の話」

アリサ「通信機器を買うならウチよ、ウチ!」

みほ「あ、あはは……」

みほ(圧が強い……)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 04:07:14.00 ID:uDgQeO4U0
あのツナギ着てレオポンチームに交じるアリス想像するとかわいい
170 :眠いので寝ます [saga]:2019/04/17(水) 04:12:26.33 ID:0iOSzIrx0

【家】

みほ「ふう……」

みほ(赤星さん、結構いろんな人に声かけてくれてるんだなあ)

みほ(私も頑張らなくちゃ)

みほ(今日は早めに明日の予定立てておこうかな……)

みほ(明日は何をしよう?)


何をする?(下記より1つ選択) >>171

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 04:23:29.30 ID:I6LlBZMqo
アリサに会う
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 15:38:09.32 ID:A59r5uh/O
まさかのアリサ
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 00:51:18.43 ID:SlEMzSIq0
眠いので少しだけですが投下します
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 00:54:26.90 ID:SlEMzSIq0

<8日目>


【市場】


ワイワイガヤガヤ

アリサ「はぁ……」

アリサ「売れないわねー、無線機」

アリサ「このままだとおまんま食い上げだわ」

みほ「あの」

アリサ「はいはい、いらっしゃーい」 エイギョウスマーイル

アリサ「って、あら、昨日の」

みほ「どうも」

アリサ「えーっと、何の用?」

みほ「>>175


何の用? >>175
A:お話をしに……
B::勧誘をしに……
C:買い物をしに……
D:強盗をしに……
E:その他(併記)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 01:15:46.40 ID:m28CGIF30
a
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 01:27:17.49 ID:SlEMzSIq0

みほ「お話をしに……」

アリサ「話ィ?」

アリサ「何よ、冷やかしなら帰ってくれる?」

アリサ「これでも忙しのよ」

みほ(すごく暇そうにしてたのに……)

みほ(でも確かに、ちょっとお話しただけだったもんね……)

みほ(なんとか興味を引く話題を出さないと……)

みほ(今こそ散々読んだお友だちの作り方入門を参考にする時……!)

みほ「あの、えと、>>177
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 01:45:39.54 ID:h35iLu5t0
アリサから見て遺跡とは何なのか的な話(本編のオチタのインタビュー風)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 02:53:59.53 ID:SlEMzSIq0

みほ「あの、えと……」

アリサ「ん?」

アリサ「ああ、名前? アリサよアリサ」

みほ「ありがとうございます、西住みほです」 ペッコリン

みほ「ええと、アリサさんから見て遺跡ってなんでしょうか」

アリサ「何よそれ」

みほ「純粋に気になったもので……」

アリサ「ふうん。まあいいけど……」

アリサ「遺跡、ねえ……」

アリサ「……」

アリサ「観光資源?」

みほ(うわぁ)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 03:55:15.07 ID:SlEMzSIq0

アリサ「アンタもモグラ乗りなんだっけ?」

アリサ「まあ、言っちゃなんだけど……」

アリサ「命を賭けてまで潜る理由がわかんないわ」

アリサ「お宝なんて遺跡に潜らなくても手に入るでしょうに」

優季「確かにィ、素敵な恋とか、遺跡に潜らなくても手にできるお宝ですもんねぇ」 クスクス

あや「やめなよお、手に入れれてないんだろうから」 クスクス

アリサ「くぉら、こんのクソガキどもー!」

あや「わー、怒った!」

優季「逃げろ〜」 キャッキャッ

アリサ「ったく……」

アリサ「まあ、クソガキどもはムカつくけど、危険がない生活の方がいいに決まってるわ」

アリサ「大体、遺跡の願いだかなんだか知らないけど、そんなもんに頼らなくたってタカシは……」

みほ「タカシ?」

アリサ「!!!」

アリサ「な、なんでもないわよ、あははははは……!」

みほ「……?」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 03:57:58.34 ID:SlEMzSIq0

【家】

ユカリ「なかなか新メンバー見つかりませんねえ」

サオリ「色々声かけてはいるんだけどねー」

ハナ「顔のいい男性にばかり声をかけてるからでは……」

サオリ「だ、だってえ!」

ユカリ「まあ、それでも声をかけてるだけ偉いですよ」

ユカリ「私なんて知らない人と話が弾む気まるでしないので声掛け未だにゼロですからね」

マコ「同じく一切やってない」

サオリ「ちょっと」

みほ「……」

みほ(もうすぐ遺跡にもぐれるようにはなるけど……)

みほ(このペースじゃ次はスルーした方がいいかも)……
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/18(木) 04:02:14.22 ID:SlEMzSIq0

アカホシ「こちらも声はかけているのですが……」

アカホシ「フルメンバーだったのに、大半のメンバーを置いて敗走してきたばかりですからね」

アカホシ「どうしても尻込みされることが多くて……」

マコ「ましてやメンバーが揃わない場合、火力なしの戦車に乗せるわけだしな……」

ユカリ「まあ、怖いですよねえ……」

アカホシ「志願し続けてくれる人もいるにはいるんですけど、如何せん変わっていて……」

サオリ「あー……そんな状況でも志願する人だもんねえ」

アカホシ「一度実際にあってもらって、やっていけるかどうか見てもらってからじゃないと怖くて組み込めませんね」

サオリ「なるほどなー」

ユカリ「そう考えると、案外タイトなスケジュールですねえ」

みほ(このパーティー、サオリさん以外コミュニケーション能力高くないんだなあ……)
182 :眠いのでねます [saga]:2019/04/18(木) 04:03:41.17 ID:SlEMzSIq0

サオリ「一応私は明日も探してはみるよ」

ユカリ「私は、すみません、力になれなさそうなので、整備用の道具を揃えに……」

マコ「西住さんはどうするんだ?」

みほ「え、っと……私は……」


明日は何をする?(下記より1つ選択) >>183

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/18(木) 06:54:02.70 ID:yVNvnO0E0
エリカに会う
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/19(金) 00:52:12.47 ID:kzWNMtA+0
投下します
サクサク進めたい…
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/19(金) 00:53:26.43 ID:kzWNMtA+0

みほ「逸見さんに会おうかなって」

アカホシ「あ、そうなんですね」

アカホシ「じゃあ話を通しておきますよ」

みほ「ありがとうございます」

みほ(いきなり行くと不機嫌になるかもしれないもんね……)

アカホシ「それじゃあ、そろそろ灯りけしますねー」

サオリ「はーい」

ユカリ「おやすみなさい!」

みほ「おやすみなさい」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/19(金) 01:00:43.60 ID:kzWNMtA+0

<9日目>


【港・黒の遺跡付近】


みほ「おはようございます」

エリカ「ん、来たわね」

みほ「あ、待っててくれたんですか?」 パァァァ

エリカ「仕方なくよ仕方なく」

エリカ「私だってヒマじゃないんだから」

みほ「……」 シュン

エリカ「……」

エリカ「あー、もう、やりにくいわね!!」

エリカ「ほら、さっさと本題入りなさいよ!」

エリカ「何か用があったんでしょ!?」

みほ「あ、ええと……」


何をしにきた?  >>187

A::話をしにきた
B:パーティーに勧誘しにきた
C:パーティーに誘えそうな人を紹介してもらいにきた
D:仕事を手伝いにきた
E:仕事の邪魔をしにきた
F:真っすぐ行ってぶっ飛ばす、右ストレートでぶっ飛ばす
G:その他(併記)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/19(金) 01:03:46.17 ID:gq5EmUH+0
2
極亜久のノリでいこうぜ
188 :掛け声と共に繰り出されるボクササイズを、掛け声と違う方向の十字キーを押して回避しよう! [saga]:2019/04/19(金) 01:36:10.10 ID:kzWNMtA+0

みほ「あの、一緒に遺跡に潜りませんか!?」

エリカ「はあ!?」

みほ「その、前にお話したときからずっと思っていて……」

みほ「こっちの逸見さんも、すごく戦車の知識が豊富っていうか……」

エリカ「こっちの……?」

みほ「あ、えと、その……」

みほ「とにかく、逸見さんの技量が必要なんです!」

エリカ「……」

エリカ「それは命令?」

みほ「え?」

エリカ「……命令なら、従うわ。そうするように言われているもの」

みほ「……」

みほ「命令では、ないです」

みほ「……無理矢理従わせたいなんて、思ってませんし……」

みほ「きっとそれだと、パフォーマンスも落ちちゃうから……」

エリカ「……」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/19(金) 02:20:55.40 ID:kzWNMtA+0

エリカ「……それじゃあ無理ね」

みほ「うっ……」

みほ「そ、そう、だよね……あはは……」

エリカ「……」

エリカ「ハァー……」

エリカ「別に嫌とは言ってないでしょ」

みほ「え?」

エリカ「私だって、遺跡に負けっぱなしは嫌よ」

エリカ「大体アンタが現れなきゃ私が行くつもりだったんだから」

エリカ「……でも、今はそもそも人員が足りてない」

エリカ「それに加えて、私を欲するくらいには戦力も足りてないんでしょ」

エリカ「万が一でも全滅したときのことを考えると、まだ本部を離れて遺跡に潜るわけにはいかないの」

みほ「逸見さん……」

エリカ「……まあ、アンタが無事取り残されてた連中を救出でもしてこれば、人員に余裕ができるかもしれないけど」

みほ「えっ」 パァァァ

エリカ「ま、もしそんなことができたら、それこそ礼としてどこへだろうと潜ってやるわよ」

みほ「それはダブルベッドとかでも?」

エリカ「それ潜らせてどうするつもりなのよ」
190 :眠いので寝ます [saga]:2019/04/19(金) 02:23:06.89 ID:kzWNMtA+0

みほ(とりあえず、一緒に潜りたいって話は伝えられた……)

みほ(黒の遺跡を攻略したあとなら、一緒に来てくれるのかも)

みほ「……」

みほ(どっちにしても、人数不足で明日は遺跡に潜ってもしょうがないよね)

みほ(潜るのをやめてこっちで何かするとして……)

みほ(明日は何をしようかな)



明日は何をする?(下記より1つ選択) >>191

・疲れたから寝て過ごす

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く
・奴隷市場に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
・アッサムに会う
・アリサに会う
・アリスに会う
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/19(金) 03:24:51.29 ID:nVUUqnE20
アリサに会う
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/19(金) 13:19:30.78 ID:OiikVAAAO
エリカ小梅アリサが人気スリートップっぽいの、なんか不思議(この並びで三番目に来るのがまほ隊長じゃないのか)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 00:49:32.03 ID:vqZQhKO30
ジョジョまでスローペースで進めます
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 00:52:09.78 ID:vqZQhKO30

みほ(明日はアリサさんに会いにいってみよう)

みほ(なんだか人数足りなくて潜れないのに自分の陣営にいるのも気まずいもんね……)

サオリ「……うええええ、足が太い女は無理だって! 無理だってぇ!」 ウワーン

ハナ「あらあら、サオリさんの魅力が分からないなんて、愚かしい男性ですね」

ユカリ「何でちょっとうれしそうなんですか?」

マコ「まぁ、フられるなんていつものことだろ」

サオリ「だぁってええええええええ! うえーーーーーーーーん」

みほ「……」

みほ(あの会話に混ざれる気もしないし、明日は早起きしてそそくさと出た方がよさそう……)
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 00:54:14.54 ID:vqZQhKO30

<10日目>


【市場】


ワイワイガヤガヤ

アリサ「……ふぁ」

アリサ「ったく、クソガキ達の冗談につきあわされたせいで眠たいわ……」

アリサ「こんな時間、誰も来ないだろうし、店閉めようかしら」

みほ「おはようございます」

アリサ「っと、いらっしゃ――――」

アリサ「何だ、アンタか」

アリサ「今日、遺跡に潜れる日なんじゃなかったっけ?」

みほ「あ、あはは……」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 00:56:37.12 ID:vqZQhKO30

アリサ「それで、何の用?」

アリサ「アンタ達、別に通信機器に困ってないでしょ」

みほ「えっ、なんでそのことを……」

アリサ「何でって、そりゃ、通信を聞いて……」

みほ「!」

アリサ「…………あっ」

みほ「あ、あはは……」

アリサ「ちょ、何引いてるのよ!」

アリサ「違うわよ、別に盗聴してるとかそーいうのじゃ…・・・・」

アリサ「ま、こら逃げるな!!」 グイッ

みほ「だ、誰にも言いません、言いませんからぁ!」

アリサ「じゃかーしい!」

アリサ「小柄でキュートな私に迫られてそこまでビビリ倒す人間が、こわーいブラックティーガーのヤツに凄まれて口を割らないわけないでしょうが!」

みほ(そ、それは確かに……)
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 01:09:01.24 ID:vqZQhKO30

アリサ「とにかく、盗聴とかじゃないから」

アリサ「それ伝えられてブラックティーガーに追われるとか勘弁だわ」

みほ「そんな大げさな……」

アリサ「大げさァ?」

アリサ「……アンタ、よっぽど綺麗な部分しか見てないのねえ」

アリサ「仮にもアウトロー、まあ言っちゃえばカスの集団の抗争よ?」

アリサ「中立を装った敵疑惑があるヤツなんて、どうなるか火を見るより明らかだわ」

みほ「そ、そんなこと……だって、違うかもしれないのに……」

みほ「無関係かもしれない人に危害とか、そんな」

アリサ「だからこそ、やばいのよ」

みほ「え?」

アリサ「万が一無罪だった場合、私みたいなパンピーは問題になりにくいのよ」

アリサ「スパイだと思って拷問した味方が、裏切ってなかったら?」

アリサ「或いは、攻撃してきていると思った対立組織のメンバーを締め上げて、勘違いだと分かったら?」

アリサ「どっちでも洒落にならない展開になるでしょうね」

アリサ「……でも私みたいに後ろ盾がない場合、仮に無罪でも、他チームとの抗争には発展しない」

アリサ「味方の士気に関わるほど、深い仲の相手もいない」

アリサ「そのくせゲロさせれたら得られるものが大きい」

アリサ「疑われたら拷問するのが安定の存在なのよ」

みほ「で、でも……みんなそんな非道な人には…・・」

アリサ「なによ、私の発想が非道って言うわけ?」

アリサ「それに、ブラックティーガーの連中も、大概悪党軍団よ?」

アリサ「噂じゃ捕虜に木の根っことか食わせてたっていうし」

アリサ「あとなんか虫とかも食わせたって聞いたわ」

みほ(ゴボウとイナゴかな……)
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/20(土) 01:40:27.02 ID:vqZQhKO30

アリサ「大体私が使ってたのはワイドバンドレシーバーだから」

みほ「?」

アリサ「まあ、ざっくり言うと、どっかの通信を適当に拾う道具ね」

アリサ「狙ってやってるわけじゃないし、これは盗聴じゃないわ」

みほ「……」

みほ(でも適当にいろんな通信聴いたりはしてるんだ……)

アリサ「あ、こら、何引いてンのよ!!」

アリサ「とーにーかーく!」

アリサ「アンタ何しにきたわけ!?」

みほ(誤魔化しにきたなあ)

アリサ「用がないなら仕事のジャマだから、帰った帰った!!」 グイグイ

みほ(逸見さんみたいだ……)

みほ「って、ほんとに追い出された!」

みほ「待って待って、あの、用事はあるんです!」

アリサ「ふーん……」

アリサ「一応聞いてあげるわ」

みほ「その……」


何をしにきた?  >>199

A::話をしにきた
B:パーティーに勧誘しにきた
C:パーティーに誘えそうな人を紹介してもらいにきた
D:仕事を手伝いにきた
E:仕事の邪魔をしにきた
F:買い物をしにきた
G:ショバ代を払ってもらわなあきまへんなあ〜〜〜〜〜!!
H:その他(併記)
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 03:03:45.49 ID:R+2TX5yd0
A 澄原の姉貴みたいに何度も会話してみよう
200 :ねます [saga]:2019/04/20(土) 04:01:05.66 ID:vqZQhKO30

みほ「お話をしに……」

アリサ「はぁ!?」

アリサ「アンタ、遺跡にももぐらず、そんなことのために来たわけ?」

アリサ「ったく、変なやつねえ」

みほ「そうですか?」

アリサ「ま、でも悪い気はしないわね」

アリサ「んで、何か楽しい話題でもあるわけ?」

みほ「ええと、>>202
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 04:23:01.28 ID:p+CJE6CcO
遺跡には願いが叶う宝があるそうですけど、もし手に入れたら叶えたい願いはありますか
374.22 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)