勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」7

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317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:09:29.76 ID:YTk8zby2o
カウント対象外のズタ袋さん……
318 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:14:21.02 ID:kq729BFd0
勇者(……おっぱい……はやく……)ブツブツ

メロンパン職人「……」

勇者(はやく……聖女……いやでも聖女は……)

メロンパン職人「……勇者さん?」

勇者(南の都市……おっぱい……海……)

メロンパン職人「勇者さんってば」

勇者(……ん?……海?……おっぱい……)

メロンパン職人「あの、俺も長旅でそこそこ疲れてるんではやくどうするか」



勇者「そうか!! 海だ!!」

メロンパン職人「うわびっくりした」
319 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:15:58.95 ID:kq729BFd0
勇者「海だよメロンパン職人! おっぱいが俺たちを待っている!」

メロンパン職人「アンタちょっと自分が何言ってるかわかってます?」
320 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:22:51.74 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「えっ……。えっ? 何がどうなってそんな結論が出たんです?」

メロンパン職人「俺はてっきりこの後宿でも取りに行くか霊能者さんを探しに行くかで迷ってたもんだと思ってたんですが、おっぱい?」

メロンパン職人「暑さで頭でもやられましたか? 日は落ちかけてますけど?」


勇者「何を意味のわからないことを言っているんだ。ふざけている暇があったらはやく海に行くぞ」

メロンパン職人「今この空間で最もふざけているのは間違いなくアンタの頭だと思うんですけどね!」

主「キィ」
321 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:35:05.81 ID:kq729BFd0
砂浜

ザザァーー……

クゥクゥー


勇者「……」

メロンパン職人「……」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:35:22.00 ID:+PCl34/10
>>317
ぺったんこなのかもしれない
323 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:36:58.75 ID:kq729BFd0
ザザァーー……

クゥクゥー


勇者「……メロンパン職人」

メロンパン職人「何ですか」


勇者「夕日、綺麗だな」

メロンパン職人「……そうですね」
324 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:37:38.89 ID:kq729BFd0
勇者「……」

メロンパン職人「……」


勇者「……なぁ」

メロンパン職人「はい」



勇者「どうして俺はお前なんかと二人きりで浜辺で夕日を眺めていなくちゃいけないんだ?」

メロンパン職人「俺が知るわけないでしょう」
325 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:39:07.48 ID:kq729BFd0
勇者「いやいや、こんな綺麗な浜辺なんだぜ。いくら時間ちょっと遅いからって誰もいないって絶対おかしいだろ」

メロンパン職人「だから俺が知るわけないじゃないですか。俺だってこの都市に来たの初めてなんですから」


勇者「くそっ、アテが外れた。ここに来ればイチはやくおっぱいに会えると思ってたんだが」

メロンパン職人「勇者さん、絶対当初の目的忘れてるでしょう」

勇者「聖女のおっぱいだろ?」

メロンパン職人「アンタそんな目的してたんですか!?」
326 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:50:20.06 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「勇者さん……アンタって人は……! 俺達の目的は拐われた聖女様の救出で、そのために聖女様の居場所を探れる霊能者さんを探しにこんなところまでやってきたんでしょうが!」

勇者「そりゃそうだけど。ほら、お前が当初の目的って言うから俺はだな」

メロンパン職人「当初の目的でもおかしい!! いくら勇者さんでも聖女様をそんな目で見ることは許しませんよ!」

勇者「待て待て落ち着け。俺は安価のためにだな。あとここに来た当初じゃない目的もおっぱ……」

メロンパン職人「だーから安価って何なんですか!! それが勇者さんがおっぱいおっぱい言っても許されるって言うんですか!!」

勇者「だから落ち着けって! えー、それはだな……」



??「……ちょっと、そこの二人」
327 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:55:32.81 ID:kq729BFd0
勇者「ん?」

メロンパン職人「はい?」

袴の女「喧嘩をするのは結構だけれど。この場所で、あまり不浄な気を撒き散らさないでほしいの」

袴の女「ここをどこだと思っているの?」


勇者「どこって……」

メロンパン職人「砂浜?」

袴の女「……はぁ」
328 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:02:37.01 ID:kq729BFd0
袴の女「そこを見てほしい」

勇者「ん? ……何だこれ。祠?」

勇者(俺の村にあった、聖剣あった場所に似てる……? いや、ちょっと雰囲気が違うな)


袴の女「そっちもそうだけど。そっち」

メロンパン職人「えーと…………関係者以外立入禁止」

勇者「……あー……」


袴の女「そういうことなの」
329 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:20:12.34 ID:kq729BFd0
……

……


勇者「……ごめんなさい」

メロンパン職人「すみませんでした!!」

袴の女「わかってくれればいいの。次からは気をつけてほしい」

勇者「はい」
330 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:23:47.92 ID:kq729BFd0
袴の女「あなたたち、観光客? あまり見ない顔だし、ここのこともよくわかってなかったみたいだし」

勇者「うーん……俺たち、別にここに観光をしに来た訳じゃないんだ。ちょっと大事な目的があってさ」

袴の女「大事な目的?」

勇者「そう」


袴の女「……おっぱい?」

勇者「そう」



袴の女「……」

勇者「……あっ、違う、そうじゃない違うんだ」

袴の女「でもさっきはあんなに叫んで……」

勇者「違う、誤解なんだ、いや若干違わなくもないけどちょっと違うんだってば」

袴の女「変な人」
331 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:39:12.71 ID:kq729BFd0
袴の女「とにかく、観光が目的なら違う海岸に行くべき。ここと違って、ちゃんと一般向けに開放されている場所もあるんだから」

勇者「そうだったのか。……どおりで人っ子一人居ないわけだ。いや、アンタがいたか」


勇者「そう言えば、アンタ誰なんだ? なんか見慣れない変な服着てるし、普通にあの場所にも入ってただろ?」

袴の女「変な服…………私はここで巫女をしている者。ここは少し特別な場所だから、入っていい人も限られてるの」

勇者「特別な場所……?」

巫女「そう」
332 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:41:18.44 ID:kq729BFd0
巫女「気になる?」

勇者「うん? まあ多少は……」

巫女「じゃあ。はい、これ」スッ

勇者「へ? なんだこれ……」


巫女「南の都市の観光ガイド」

勇者「観光ガイド?」



巫女「この場所についての説明はそのページに詳しいことが書いてあるの。あと、ここも全部が立入り禁止な訳じゃなくて一般開放されてる場所もあって、そこにはお土産やご当地グッズのコーナーなんかもあるから暇があれば是非立ち寄って何か買って行ってね」

勇者「お、おう」
333 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:57:51.55 ID:kq729BFd0
勇者(何だこいつ、妙に独特なペースで喋るな……)

勇者(……なんか、どこかで会ったことがあるような)


巫女「……」ジーーーーッ

勇者「……」


巫女「……」

勇者「……」


勇者「あーっと……じゃあ、俺はこの辺で」

巫女「……あなた、とっても不思議な人ね」

勇者「えっ」

巫女「私はお爺ちゃんほどそっちの方はよくわからないのだけれど。少しはわかる方なの」

巫女「普通の人は、もうちょっとこう、一本道? 時々逸れることはあってもだいたい一本だけなの」

勇者「??」

巫女「けれど、あなたは少し普通じゃないかも。あなたの先が全然見えないの」

勇者「……」

巫女「それじゃあ、またね」

テクテク


勇者「……」
334 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:58:50.23 ID:kq729BFd0
勇者「……」

勇者「……あっ。あの時の壺売り女か」

勇者「壺売りじゃなくて、実はおみや売り女だったってことだな」



メロンパン職人「俺ら、完全に蚊帳の外でしたね」

主「キィキィ」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 08:05:19.51 ID:5skD0eXro
壺売りの女最初誰だかわからなかったわ
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 08:20:52.79 ID:IBg2qHWi0
乙乙
337 :ご飯食べてくる ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 14:20:05.44 ID:kq729BFd0
https://i.imgur.com/VIfVb8o.jpg
338 :ご飯食べてくる ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:35:50.91 ID:kq729BFd0
宿

勇者「くそ、結局別の海岸に行ったけど誰もいなかったじゃないか」

メロンパン職人「もう日も暮れてたし仕方がないですよ」
339 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:41:13.51 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「とりあえず今日のところはもう休んで、探索は明日からにしておきましょう」

勇者「……ああ」

メロンパン職人「早く聖女様の居場所を見つけなくちゃいけないんですから、まずは霊能者さんを探しますよ」

勇者「……ああ」

メロンパン職人「……聞いてます?」

勇者「……ああ」


勇者「ところでメロンパン職人、この宿の風呂のことなんだけど女湯って」

メロンパン職人「もうやだこの人」
340 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:43:24.40 ID:kq729BFd0
勇者「……ん? メロンパン職人、何を読んでるんだ?」

メロンパン職人「ああこれ。さっき巫女さんに貰ったガイドブックですよ」

勇者「ガイドブック? あの観光ガイド?」

メロンパン職人「はい」

勇者「……メロンパン職人、俺たちに観光をしてる暇なんてないんだぞ?」

メロンパン職人「アンタに言われたくはないですよ」
341 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:45:56.89 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「ほら、明日都市を見て回るんですから。土地勘もない所だし、少しでも知っておくのは悪いことじゃないでしょう」

勇者「なるほどな」

メロンパン職人「今日みたいに、立入禁止の区域に入り込んじゃうこともあるわけだし」

勇者「……そうだ、ちょっとそれ、貸してみてくれ」

メロンパン職人「どうぞ」スッ
342 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:56:10.43 ID:kq729BFd0
勇者「ええと……最初のページは、この島の見取り図か」

メロンパン職人「なんか全体的に王都とは雰囲気違いますね。俺たちがあんまり海とか見慣れてないからかもしれないけど」

勇者「……あったあった、ここ、今日行った砂浜だよな」

メロンパン職人「確かに。このポッカリした浮島が近くにあるところですね」
343 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:56:48.08 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「なになに……『ぞうさんの祠』?」

勇者「……ぞうさん?」

メロンパン職人「……うーん。読み進めてみると、どうもこの辺りの地域の守り神? みたいなものらしいですね」

勇者「ぞうさんが? パオーンって?」

メロンパン職人「ちょっと想像つきませんけど、そういうことみたいですね」

勇者「ふーん。まあ、だからあいつも不浄な気をうんぬんって言ってたのかもな」

メロンパン職人「勇者さんってば神様のお膝元でおっぱいおっぱい連呼してたわけですか」

勇者「お前も言ってたじゃねえか」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 18:05:57.38 ID:5skD0eXro
ぞうさん…ゴクリ
345 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:06:34.79 ID:kq729BFd0
ズタ袋「……ぞうさん……ぞう……ふむ……」モゾモゾ


勇者「うん? 何か言ったか?」

ズタ袋「……」

勇者「……」

ズタ袋「……」

勇者「……」


ズタ袋「……ふん。勇者よ、わたしが何を言ったか、そんなに気になるか?」

勇者「いや別に」
346 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:07:09.66 ID:kq729BFd0
ズタ袋「……」

勇者「……」


勇者「よーし、明日に備えてそろそろ寝るかぁ」

ズタ袋「この男……いや、もとから答えるつもりなど無かったが、この男……!」
347 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:19:36.34 ID:kq729BFd0
ちょっと前、東の空


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!」バッサバッサ

中級悪魔「よ、ようやく帰れる……!」

中級悪魔「勇者め……くそっ、聖剣の勇者め、くそっ!」

中級悪魔「おかげで私の配下は全滅だ……!」

中級悪魔「せっかく中級になって魔将軍様に部隊をいただいたというのに……!」バッサバッサ


フードの男「そこの悪魔、少し待て」

中級悪魔「ひっ!?」
348 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:31:34.27 ID:kq729BFd0
フードの男「息も絶え絶えに、そんなに慌ててどこへ行く?」

中級悪魔「お、お前はっ。……少し前に魔将軍様に取り入ってきた新参者か」

フードの男「お前は南の空から飛んで来たようだな。何があった?」

中級悪魔「ふん、何を偉そうに。私の方がお前よりも前から居たんだ。少しはそれらしい態度を取ったらどうなのだ」

フードの男「何があった?」

中級悪魔「魔将軍様はお前にある程度自由に動くことを許されているらしいがなっ。あまり調子に乗るんじゃないぞ」

フードの男「……何があった?」

中級悪魔「私の方がお前よりも長い間配下を務めているのだ。忠誠なんかもよっぽど……」

フードの男「……」


ドスッ
349 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:37:35.00 ID:kq729BFd0
……


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!!」

フードの男「ふむ。聖剣の勇者が、南の方に」

フードの男「奇しくも、私の行き先と同じ場所へ向かっているようだが」

フードの男「……まあ、勘付かれた訳でもあるまい」
350 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:39:53.68 ID:kq729BFd0
中級悪魔「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ……!」

フードの男「……あぁ、そこの悪魔。少しうるさいな。もう行っていいぞ」

中級悪魔「!」

バサバサッ


中級悪魔「はぁ、はぁ、これで……!」バサバサッ

中級悪魔「……あれ?」バサバサ

中級悪魔「何故だ、何故か、上手く、飛べな……」バサバサ…


フードの男「……」


ザンッ
351 : ◆XoiMTUEsXEGh :2020/02/11(火) 18:41:08.23 ID:kq729BFd0
やべ、一個抜けてた
352 :>>349の前にこれ ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:43:25.22 ID:kq729BFd0
中級悪魔「ぐっ……がっ……」ミシミシ…!

フードの男「話のできない奴は嫌いだ」

中級悪魔「き、貴様っ……やはり……!!」

フードの男「これが最後の問いになるかどうかはお前次第だ」

中級悪魔「……!!」


フードの男「何があった?」
353 :>>349の前にこれ ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:48:49.40 ID:kq729BFd0
……


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!!」

フードの男「ふむ。聖剣の勇者が、南の方に」

フードの男「奇しくも、私の行き先と同じ場所へ向かっているようだが」

フードの男「……まあ、勘付かれた訳でもあるまい」
354 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:49:29.44 ID:kq729BFd0
中級悪魔「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ……!」

フードの男「……あぁ、そこの悪魔。少しうるさいな。もう行っていいぞ」

中級悪魔「!」

バサバサッ


中級悪魔「はぁ、はぁ、これで……!」バサバサッ

中級悪魔「……あれ?」バサバサ

中級悪魔「何故だ、何故か、上手く、飛べな……」バサバサ…


フードの男「……」


ザンッ
355 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:54:05.51 ID:kq729BFd0
南の都市

メロンパン職人「うーん、宿を出てちょっと街を散策してみましたけど、なかなか見つかりませんね」

勇者「観光案内所に行っても教えてもらえなかったな」

メロンパン職人「まあ、霊能者さんのおうちが観光場所になってる訳でもないんでしょう」

勇者「……」


勇者「なあメロンパン職人、やっぱりビーチに行かないか?」

メロンパン職人「行かないですってば! アンタどんだけ飢えてるんですか」
356 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:59:00.12 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「そもそも勇者さんってそんな下心全開な人でしたっけ?」

勇者「失礼な。俺は別にエッチな目的でおっぱいを求めてる訳じゃない。そこ誤解すんなよ。大事なとこだから」

メロンパン職人「えぇ……」


勇者(とは言え、どうするかな)

勇者(俺としては昨日の安価をはやく達成したいもんだけどメロンパン職人の言うことも一理あるし)

勇者(けど、霊能者探しもちょっと行き詰まってもいるんだよな)

勇者(昨日の安価に従っておっぱいを探しつつ霊能者を探す?)

勇者(いや、それともおっぱいを探すことが霊能者を探すことに繋がってるのか? ははは、そんなばかな)


聖剣「>>358
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 19:08:28.09 ID:YTk8zby2o
はーつっかえ(クソデカ溜め息)
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/11(火) 19:29:26.92 ID:IBg2qHWi0
谷間の向こうに道が見えるだろう
359 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 20:33:27.38 ID:kq729BFd0
聖剣「谷間の向こうに道が見えるだろう」

勇者「!」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 22:52:24.45 ID:5skD0eXro
361 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:20:19.18 ID:kq729BFd0
勇者「谷間の……向こうに……?」

勇者「どういう意味だよ」

聖剣「……」


勇者「……また自分で考えろってか。ちょっとポエミーなこと言いやがって」
362 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:22:50.77 ID:kq729BFd0
勇者(なんかそれっぽいこと言ってたけどさ)

勇者(これって結局胸の話だよな)

勇者(なんだよ、もう。行くしかないじゃん?)

勇者(俺だって別に進んでそういうことしたい訳じゃないんだけどな、安価だからな)

勇者(……うん)
363 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:23:32.75 ID:kq729BFd0
勇者「メロンパン職人、やっぱりビーチに行くぞ」

勇者「谷間の向こうにこそ道は見えるのだ」

メロンパン職人「はぁ?」


タタタッ


メロンパン職人「……行っちゃったし……。別にこの街、谷間とか無いんだけどなぁ」
364 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:25:18.17 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「仕方ない。こっちはこっちで別行動しますか」

メロンパン職人「勇者さんは何か様子がおかしいけど、うん。これは聖女様がかかった大事な任務なんだから」

メロンパン職人「俺がしっかりしないと」

主「キィ」
365 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:14:13.12 ID:MvesOtC60
砂浜

ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ
  キャーー、アハハハハ


勇者「お、おぉ……」
366 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:15:19.93 ID:MvesOtC60
勇者「実際、安価に従ってこんなとこに来てみたけども」チラッ

勇者「俺、故郷の村では小さい頃に川遊びをしてたくらいで……その、うん」チラチラッ

勇者「こう、水着の女の子とかを間近で見るのはあんまり無かったわけで」

勇者「だからこれはちょっと見慣れないものにびっくりしてるだけだから緊張してるとかそういうあれじゃないことだけはわかって欲しい」

勇者「……誰に言い訳してるんだ、俺は」

勇者「……」

勇者「谷間なんて恥ずかしくて直視できんぞどうしよう」



ヒソヒソ、ヒソヒソ


勇者「……なんか怪しまれてるし」
367 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:16:52.10 ID:MvesOtC60
岩陰

勇者「……参った」

勇者「とりあえず岩陰に避難してみたはいいものの、まさかこんな様になるとは」

勇者「メロンパン職人には勇んで出てきた手前、何の成果もなしには帰れないな」

勇者「あいつの視線もなんかちょっと痛かったし」

勇者「……しかし安価ではおっぱいと」

勇者「……」

勇者「この岩陰からなら、俺でも……」ジリジリ…

そーーっ



翁「……」

勇者「……」
368 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:17:40.22 ID:MvesOtC60
勇者(なんだこの爺さん)

勇者(砂浜の方を眺めてる?)

勇者(俺の方には気付いてないみたいだけど)


翁「……」

勇者「……」


翁「……」

勇者「……」


翁「ぐひひひ……」

勇者「……うわぁ」
369 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:19:32.63 ID:MvesOtC60
翁「っ!! 誰じゃ!!」

勇者「やべ、声出てたか……」


翁「ここはわしの秘密の場所。なんぴとたりとも立ち入ることは許さんぞ!」

勇者「秘密の場所?」

翁「ああ! 見ろ、ここの陰がちょうど向こうからは見えず、そしてこちらからは絶妙に水着のお姉ちゃん達のキャッキャウフフな姿が見やすい秘密の場所!」

勇者「そ、そうなのか。……ああでも、ここからだと遠くないか?」

翁「勿論準備はしておる! ほれ、ここに持ちたるは双眼鏡!」

勇者「そこまで準備してるのか」

翁「お菓子もあるぞ! 食うか?」

勇者「えっ、いいの?」

翁「ああ! 旨いぞ!」


バリバリムシャムシャ
ポリポリ

勇者「……」

翁「……」



翁「誰だお前は!?」

勇者「マイペースな爺さんだな」
370 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:31:36.51 ID:MvesOtC60
……

翁「ふむふむ、なるほど。つまりお前さんは水着のお姉ちゃんのキャッキャウフフな姿を目当てでビーチに来てみたはいいものの、実際その姿を目の当たりにして恥ずかしくなって岩陰に逃げてきた純情な少年というわけじゃな」

勇者「そこまで細かに口に出して言われるとさすがに照れるんだが」

翁「ティーンにありがちなやつじゃな」

勇者「ほっとけ」
371 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:02:58.39 ID:MvesOtC60
翁「そんなティーンなお前さんには尚のことこの場所はまだ早い」

翁「とっとと去るが良い」

勇者「いや、それは困る。俺には大事な使命があるんだ」

翁「使命?」


勇者「『谷間の向こうに道が見える』」

翁「!」


勇者「……俺、今ちょっと迷っててさ」

勇者「この『道』って言うのがどこにあるのか、探している途中なんだ」

勇者「これを見つけるまで、俺は、この谷間から逃げる訳にはいかないんだ」

翁「おぬし……」

勇者「頼む、爺さん。俺が道を見つけるまで、どうかこの場所を使わせてくれ!」

翁「……」
372 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:04:05.00 ID:MvesOtC60
翁「……ふん。」

コロン

勇者「!」

勇者「これは……双眼鏡……!」

勇者「爺さん!!」

翁「……好きに使え。迷える若者を導くのもまた、年寄りの使命じゃろうて」

勇者「ありがとう!!」
373 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:09:21.97 ID:MvesOtC60
その頃

メロンパン職人「はぁ、はぁ、はぁ……」テクテク

メロンパン職人「暑い……王都なんかよりずっと暑い……」

メロンパン職人「勇者さんはどっか行っちゃうし、氷の魔女は「暑いのは嫌いだ」とか言って宿に引きこもっちゃうし……」

メロンパン職人「太陽めっちゃ晴れてる……なんか近くないです……?」
374 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:09:54.21 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「けど、俺は聖女様を助けなきゃ……」

メロンパン職人「勇者さんがしっかりしてない今くらいは、俺が……」

メロンパン職人「はぁ、ひぃ……馬車旅の疲れが、あんまり抜けてないのかな……」

メロンパン職人「いやいや、そんなこと言ってる場合じゃ……」

メロンパン職人「ええと、あっちの方は見て回ったし、次は、こっちの区域に……」

フラフラ


巫女「あなた、大丈夫?」

メロンパン職人「……ほぁ」
375 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:10:57.91 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「えっと……昨日の、巫女さん?」

巫女「随分辛そうに見えるの。汗の量もすごいし、今にも倒れちゃいそう」

メロンパン職人「い、いえ……このくらい、なんてことありませんよ……俺には、やらなくちゃいけないことがあるんです……!」

巫女「……もうっ。だからってそんなんじゃ倒れちゃう」

巫女「あなたが倒れちゃったら、そのやらなくちゃいけないことはどうするの?」

メロンパン職人「それは……でも、早く……俺がしっかりしなきゃ……!」

巫女「……ふぅ。じゃあ、そこの木陰に行こうよ。あなたは少し休んだ方がいいと思うの」
376 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:12:03.95 ID:MvesOtC60
木陰

巫女「はい。お水」

メロンパン職人「……すみません」

巫女「あなた、厚着のしすぎ。ここらへんを回るなら、少しは気をつけないと」

メロンパン職人「……はい」

巫女「あと、純粋に体力がないのかな」

メロンパン職人「…………はい」
377 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:23:20.41 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「……なんか、本当、いろいろすみません。巫女さんもどこかに向かってるところだったんですよね」

巫女「あ、そうだった」

メロンパン職人「そうだったて……」

巫女「私、人を探してるの」

メロンパン職人「人?」

巫女「うん。私のお爺ちゃん。見なかった?」

メロンパン職人「お爺ちゃんって言われても……たしかに俺、ここら辺をグルグル歩き回ってましたけど」
378 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:24:22.99 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「何かお爺ちゃんの特徴とかないんですか?」

巫女「特徴? うぅん……」


巫女「ちょっとエッチなお爺ちゃんなの」

メロンパン職人「エッチて……」
379 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:25:04.88 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「うーん、そんな人が居ても、パッとすれ違っただけじゃあなあ……」

巫女「そう……」

メロンパン職人「力になれなくてすみません」

巫女「うぅん……お爺ちゃんの方が私を探すなら、すぐに見つけられちゃうんだけどね。私はそういうのはあんまり得意じゃないの」

メロンパン職人「? それって、どういう……」



「あっ、おい! お前!」


メロンパン職人「!」

巫女「!」
380 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:30:02.55 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「あの大柄な図体は……」

巫女「モヒカン」

メロンパン職人「!」


モヒカン「探したぞ……こんなところに居たのか。祠の方にもいなかったし」

巫女「お爺ちゃんを探してたの」


メロンパン職人「……モヒカンさん?」

モヒカン「……げっ。お前は」
381 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:33:09.20 ID:MvesOtC60
モヒカン「何でお前がそいつと一緒にいるんだ」

巫女「うぅん……なりゆき?」


メロンパン職人「……なんだろう、うまく言えないけど、この組み合わせがすごく変だってことだけはなんとなくわかる」
382 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:34:52.97 ID:MvesOtC60
一旦切り上げます
また19時頃に来れたら来る
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 07:02:08.71 ID:5IiEzgNR0
乙です!
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 08:30:53.12 ID:5jRPaJYfo

世界観のサラダボウル
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 09:48:12.20 ID:rW6eDli3o

混沌とした世界だ
386 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 19:55:42.75 ID:MvesOtC60
てす
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 19:59:25.03 ID:rW6eDli3o
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
388 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:00:00.85 ID:MvesOtC60
モヒカン「……おい。お前がここにいるってことは、勇者の奴も近くにいるのか」

メロンパン職人「え、えーと。今は勇者さんとは別行動をしてるのでここにはいないです」

モヒカン「……」

メロンパン職人「……? 何か用があるんですか?」

モヒカン「……いや、いないならいい」

メロンパン職人「??」
389 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:07:02.69 ID:MvesOtC60
巫女「モヒカン、帰ってきてたんだね。いつから?」

モヒカン「……昨日着いたばかりだ」

巫女「そう……あ、また怪我してるの? いっぱい包帯巻いてる」

モヒカン「大した傷なんかじゃねえ。治療した奴が大袈裟に巻きやがっただけだ」

巫女「そうなの?」

モヒカン「ああ」

巫女「本当に?」

モヒカン「大したことねえって言ってんだろうが」
390 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:08:54.82 ID:MvesOtC60
巫女「でも、そこ、血が滲んでる」

モヒカン「うるせぇなぁ……ンなこたどうだっていいだろうがよ」

巫女「どうでもよくないよ?」

モヒカン「……」

巫女「また危ないことしてるの?」

モヒカン「……これは、仕事で…………」

チラッ



メロンパン職人「……」ポカーン


モヒカン「見てんじゃねえよ!!」

メロンパン職人「ひっ!? すみません!!」
391 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:18:56.26 ID:MvesOtC60
巫女「もう。またそうやってすぐに人にむかって大声を出す」

モヒカン「ふん」

巫女「あんまり人を怖がらせるようなことはしちゃダメ」

モヒカン「……」イライラ

巫女「でないと、みんなに嫌われちゃうって言ってるでしょ」

モヒカン「……だから、そういうのがうるせぇって言ってん……!!」
392 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:19:46.10 ID:MvesOtC60
巫女「……」ジーーッ

モヒカン「……だろ……」


巫女「……」

モヒカン「……」


巫女「……」

モヒカン「……あぁ、くそっ、こいつはもう……っ!!」


メロンパン職人(モヒカンさんのモヒカンが心なしかちょっとしなだれてる)
393 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:20:29.38 ID:MvesOtC60
モヒカン「だから見てんじゃねえよ!!」

メロンパン職人「すみません!!」

巫女「モヒカン!」
394 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:44:54.51 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「え、ええと! 差し出がましいことかもしれませんが!」

メロンパン職人「モヒカンさんは、巫女さんに何かご用があって探して来たのではないでしょうか!」

巫女「あ、そういえばそうだったね」

モヒカン「チッ……くそ、大した用事じゃねえ。居るんなら後でいい」

巫女「そうなの?」

モヒカン「何でこんなとこフラフラしてんだか知らねえが、どうせ祠の方に戻るんだろ」

巫女「うん。……あっ、そういえば私、お爺ちゃん探してたんだった」 


巫女「お爺ちゃん見なかった?」

モヒカン「見てねえよ」
395 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:46:45.48 ID:MvesOtC60
巫女「あなたはもう大丈夫?」

メロンパン職人「はい! もう大丈夫であります!」

巫女「そう。じゃあ、もう行くね」

メロンパン職人「お忙しい所ありがとうございました!」

巫女「暇があったらお土産買いに来てね」
396 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:47:24.99 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「……」


メロンパン職人「……あの、ちなみに、お二人はどういう……」


モヒカン「……」ギロッ!!

メロンパン職人「なんでもありません!!」

巫女「睨むのもダメ!」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 22:54:48.99 ID:rW6eDli3o
寝ちゃった?
398 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/13(木) 10:33:41.73 ID:ucbWmGq3O
寝落ちてた…
一応また昨日と同じ時間くらいに来ます
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 12:10:22.27 ID:IEkN5uyLO
よいよい乙乙
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/13(木) 12:35:31.16 ID:jNQJ1+O+O
更新されてる!!

待ってたよ、楽しみにしてる
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 16:59:45.18 ID:uvTU0PMlO
更新きてれぅ!
402 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/13(木) 20:06:18.85 ID:qRtanmiwO
ちょっと遅れる
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:25:27.99 ID:xI6uFoU3O
ワッフルワッフル
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:26:25.93 ID:FpfEYL6zo
待ってるお
405 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/14(金) 06:18:06.09 ID:lF4PvIaW0
やらかした…
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 06:57:35.67 ID:ZauzjNMmo
おはよう
407 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 03:18:01.85 ID:sMQ3yD+I0
明日起きたら続き書きます
今日はもうきつい
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 11:20:18.86 ID:Dl+b1bZsO
OK待ってるよ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 14:12:44.84 ID:P+3TzU5FO
wktk
410 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:09:23.55 ID:sMQ3yD+I0
てす
411 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:09:55.17 ID:sMQ3yD+I0
巫女「じゃあ二人とも、あんまり喧嘩しちゃダメだからね」

テクテク


モヒカン「……」

メロンパン職人「行っちゃいましたね」

モヒカン「ふん」
412 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:10:30.55 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「あ、あのっ、モヒカンさん」

モヒカン「あァ?」

メロンパン職人「ひっ!」

モヒカン「……チッ、いちいちビビってんじゃねえよ」

メロンパン職人「すみません……」
413 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:12:20.54 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「モヒカンさんって、もしかしてここの出身なんですか?」

モヒカン「……そうだ、何か文句でもあるのか?」

メロンパン職人「も、文句とかいう訳じゃなくて……ええと、実は俺、ここの都市には人探しに来てまして」

モヒカン「人探し?」

メロンパン職人「はい。それで、どうもなかなか上手く見つけることが出来ずにですね……」

モヒカン「で、ここ出身の俺に何か聞きたいってか」

メロンパン職人「はい。さっきの巫女さんとのやりとりからして、なんか昔からの付き合いというか幼馴染的なあれかなと思っ……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「たのはまあどうでもいい話でして!! とにかくここらに詳しいモヒカンさんなら何か知ってたりするんじゃないかなって思って質問させていただきたくてですね!」
414 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:13:23.70 ID:sMQ3yD+I0
……

モヒカン「霊能者?」

メロンパン職人「はい」

モヒカン「……ふん、そういうことか。まあ確かにあの爺さんなら、わざわざ遠路はるばる会いにくるような奴らがいてもおかしくはねえ」

メロンパン職人「! それじゃあ」

モヒカン「お前やあの勇者にこの辺あんまりウロチョロされるのも面白くねえしな、教えてやるよ」

モヒカン「お前の探してる霊能者ってのはな……」
415 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:13:57.52 ID:sMQ3yD+I0
岩陰

勇者「……」

勇者「……」


勇者「……」ダラー


翁「小僧、鼻血でとる」

勇者「ん? ああ、サンキュ」
416 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:15:49.06 ID:sMQ3yD+I0
翁「して、小僧。道は開けたか?」

勇者「うーん……もうちょっと」

翁「そうか。……さて、そろそろ」

勇者「……もうちょっと……もうちょっとだと思うんだけどなぁ」

翁「……」
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