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【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」続
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12 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:11:08.68 ID:+9mh/Azpo
雪乃「もしこれをあなたが1人でやろうとしていたのなら…私はきっと真っ向から拒否感を顕にしていたと思うわ。良い友達よね、彼。じゃあ2人とも、また明日」タタタッ
結衣「…びっくりしちゃったなぁ…びっくりしちゃったよぉ」
蓮「驚かせてごめんね。でもまあ、きっとこれで元通りだよ」
八幡「そだな」
結衣「ヒッキーれんれん…」
13 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:11:54.40 ID:+9mh/Azpo
結衣「二人共すごい!お疲れ!こんな形で解決しちゃうなんて!もう最強コンビだね!てかなんかちょっとお腹すいちゃったなぁ〜コンビニいこっかなぁ」
蓮「ホテル前にコンビニがあるよ。俺は入れないからお使い頼んでいいかな?」
結衣「え?何で入れないの?」
蓮「そこで優美子と鉢合わせた時に騒がしくしちゃってね。行きづらいんだ」
結衣「そっかぁ。うんわかった!何がいいの?」
蓮「ごつ盛り全種類。はいお金」
14 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:12:55.28 ID:+9mh/Azpo
結衣「うぇ…こんな時間からそんなに?太るよー?」
蓮「ジム行ってるから大丈夫。じゃ、よろしく」
結衣「うん!じゃとりあえず降りよ?」
蓮「すまない結衣。八幡が話したい事があるみたいなんだ。先に行っててくれ」
結衣「そなの?」
八幡「ああ。すまん」
結衣「わかったよ。じゃああとでね!」
15 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:13:24.70 ID:+9mh/Azpo
蓮「………」
八幡「お前…何で俺と同じ手段で」
蓮「話したいのはそれか?だったら部屋に帰る」
八幡「………」
蓮「さっきのは葉山たちの問題だ、そうだろ?」
16 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:14:10.12 ID:+9mh/Azpo
八幡「…そうだな。ああ、俺はお前にちゃんと話したい事がある」
蓮「ああ」
八幡「………」
蓮「………」
八幡「悪かった!許してくれ!」
17 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:14:42.68 ID:+9mh/Azpo
蓮「その謝罪は何に対してのものなんだ?」
八幡「あっちの駅で起きた色々に対してだ」
蓮「そうか」
八幡「蓮、お前に聞いてほしい話がある」
蓮「ああ、いいよ」
八幡「………俺はぼっちだ」
18 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:15:19.41 ID:+9mh/Azpo
八幡「お前が前に言ったように、俺は”1人でいる事”を選んでいる。蓮の言う通り、消去法で」
八幡「誰かを信じるのが怖くて、誰かに信じられるのが怖くてたまらない」
八幡「例え誰かを信じても、その誰かは俺を信じていないかもしれない」
八幡「誰かといる事で苦しむかもしれない。それなら1人でいる方がいい。1人でいる限り、自分の事だけ考えていればいいから」
八幡「でもな………やっぱり………」
八幡「寂しいんだよ………」グスッ
蓮「………」
19 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:15:55.05 ID:+9mh/Azpo
八幡「俺はぼっち生活の方が長い。色んな嫌な事を経験し、嫌な場面を見て、嫌な思いをして、嫌な思いにさせられた」
八幡「その苦しさは全て、他者からぶつけられるものだ。回避する方法はたった一つ、ぼっちでいる事」
八幡「ぼっちなら誰も傷付けないし、傷付かないし、傷付けられる事もない。だって1人なんだからな!」
八幡「俺はこんなにも臆病なんだ…」グスッ
八幡「でも、お前はそんな俺をあっさり変えやがった」
八幡「いつの間にかお前は俺の中に入って来てた。友達なんかいらないと決めていたのに」
八幡「何でお前はあっさり…何でなんだ…?もう諦めてたんだ。納得してたんだ。ぼっちでいる。それでいいって」
八幡「蓮………俺な……俺…」グスッ
20 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:17:11.00 ID:+9mh/Azpo
八幡「どう友達と接していいかわかんねえんだよぉ!!!!!!」
八幡「こんな歳になって!!!!!そんな事も知らねぇ!!!!」
八幡「挙げ句せっかく出来た友達にちょっと意味不明な質問されたってだけでうろたえて!!!」
八幡「犯罪者に疑われてる……なんて…………勝手に思って……」グスッ
八幡「勝手な想像で勝手に落ち込んで勝手にキレて……勝手に突き放して勝手に終わらせた!!!」
八幡「終わらせた………終わらせたけど…………」グス
八幡「終わりになんて……やっぱしたくねぇよぉ………蓮………」グスッグスッ
蓮「………」
21 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:18:00.69 ID:+9mh/Azpo
八幡「俺が悪いのはわかってるし、俺の勝手な言い分押し付けてんのもわかってる!!!」
八幡「俺ってやつは傲慢で!!我儘で!!卑屈で!!!横着で!!!身勝手で!!!」
八幡「自分の理想ばっか相手に押し付けまくるクソ野郎だよ!!!!」
八幡「でも………でもな蓮!!!!
八幡「頼むよ!!!!頼むから!!!!頼む、から………っ……」
八幡「俺と………仲直り…して、ください…………」
蓮「………」
22 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:18:53.23 ID:+9mh/Azpo
蓮「………」
八幡「うっ…………ううぅっ………」グスッグスッ
蓮「八幡」
八幡「うう……うっ………なんだ…?」グスッ
蓮「俺は大きな隠し事をしてる。とても言えない。誰にも言えないような隠し事だ」
八幡「………ああ……」グスッ
蓮「お前は言ったよな?隠し事を言い合えないのは本物じゃない…みたいな事を」
八幡「……でも、あれは………フェアなものじゃない…俺は空っぽだから…何もないから言える事だから……」グスッ
23 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:19:23.42 ID:+9mh/Azpo
蓮「それでも嬉しかったんだ。俺の事をちゃんと理解しようとしてくれてるんだって思えたから」
八幡「……蓮…」
蓮「どんな隠し事なのかは絶対に言えない。言う事もないと思う。それでも俺は、お前と友達でいたい」
八幡「…蓮………」グスッグスッ
蓮「前に言っただろ?俺は”お前の後悔の先で待ってる”って。だから隠し事を持つ俺でも良いなら仲直りしよう」
八幡「ああ…………あり……がとう…!!!」グスッグスッグスッグスッ
蓮「青春っていいもんだろ?八幡」
八幡「たまにはな…………ははっ」グスッグスッ
24 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:20:03.50 ID:+9mh/Azpo
ー屋上の扉前ー
雪乃「…清々しいほど青春してるわね、あの2人。羨ましいわ」
結衣「うん…ほんとに」
雪乃「さ、ここにいても2人を恥ずかしがらせてしまうだけでしょうから。戻りましょう」
結衣「うんっ!あ〜お腹へったな〜何にしようかな〜」
雪乃「こんな時間に食べたら太るわよ?」
結衣「いいの〜!れんれんみたいにジムいくし!どこあるか知らないけど」
25 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:20:31.70 ID:+9mh/Azpo
雪乃「ふふっ。あなたはもう。………あら?」
結衣「どしたの?早くいこ。2人とも来ちゃうよ!」グイグイ
雪乃「え、ええ。押さないで由比ヶ浜さん」
??「やっば〜超おもろ……ククククッ…」
26 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:21:09.21 ID:+9mh/Azpo
〜11月27日〜
ー昼 教室ー
八幡「なぜだ?」
蓮「なぜだろうな?」
八幡「なぜなんだ!?」
蓮「なぜだろうな?」
戸塚「2人の噂すごい事になってるね…その………///」
八幡「彩加、頼むからそんなリアクションをするな」
蓮「一瞬で最大風速だな」
27 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:21:55.47 ID:+9mh/Azpo
葉山「やあ2人とも。ちょっといいかい?」
八幡「パスだ。今それどころじゃない」
葉山「どうして?」
蓮「例の噂の件で八幡が思い悩んでる」
葉山「ああ。新しいあの噂か」
八幡「何がどうなったらあんな…」
葉山「蓮は地元で何股もしてるのに比企谷がそれでもいいと告白して付き合う事になった、というのが新しい噂だな」
八幡「ぎゃああああああーーーー!!!!!!」
蓮「あっはははは」
28 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:22:27.62 ID:+9mh/Azpo
葉山「すごいねじれようだよな」
蓮「驚きだ。元いた学校でもここまでの拡散力と速度はなかった」
八幡「感心してんじゃねえよ!」
海老名「んん〜?腐わっとした香りがするぅ〜!お呼びですかぁ〜?ぐふふふふ……」
八幡「呼んでない本気で呼んでない」
蓮「参ったな。さすがに俺も困るよ…内容がまずい」
29 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:22:57.76 ID:+9mh/Azpo
海老名「ちなみに今のメインストリームはね、れんxはちだよっ☆」
八幡「だよっ☆じゃねえよ聞いてねえし。何その可愛い笑顔保存したいわ。腐ってるけど」
海老名「ぐふふっ☆」
戸塚「でも蓮も困ってるならやっぱり良い事じゃないと思うんだけど…」
葉山「そうだよな。いくら百戦錬磨の雨宮さんとはいえ、男もいけるなんて噂は受け入れ難いだろうし」
八幡「なあ、葉山」
葉山「なんだい?」
30 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:23:36.99 ID:+9mh/Azpo
八幡「ずっと気になってたんだが…あの修学旅行以来どいつもこいつも蓮を雨宮さんって呼ぶのは何でだ?」
戸塚「あぁ〜そういえばそうだよね?男子生徒は皆そうだよね。テニス部の後輩の子も雨宮さんに相談したいとか言ってたよ」
葉山「それか。全てはあの大浴場が原因だ」
八幡「ホテルのか?」
海老名「なになに!?大浴場で大の男が大欲情したの!?ぐっはぁ!!」
優美子「ちょっと海老名!擬態しろし!」
葉山「あ…優美子」
31 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:24:05.04 ID:+9mh/Azpo
優美子「…ほらもう鼻血」
海老名「ぐふ……ぐふふふふふ……」
八幡「………」
蓮「やあ優美子」
優美子「うん。あのさ、ちょっと顔かして」
蓮「だってさ八幡」
八幡「いやいや…明らかにお前に言ってるだろ…」
優美子「2人ともだし。いいからちょっと付き合えし」
32 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:24:45.30 ID:+9mh/Azpo
ー自販機コーナーー
優美子「何がいい?」
蓮「プラセンウォーターで」
八幡「………」
優美子「…ヒキオは?」
八幡「え?いいのか?」
優美子「はーうっざ。いちいち聞くなし。あんたスープカレー」
八幡「えっ」
蓮「それそこそこうまかったそ」
優美子「あんた飲んだの……」
33 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:25:21.26 ID:+9mh/Azpo
八幡「で?何の用だよ?」
優美子「うん」
蓮「どうした?」
優美子「うん……あの…」
八幡・蓮「??」
34 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:25:52.86 ID:+9mh/Azpo
優美子「あの時は…その、ありがとう」
蓮「コンビニでの話か?」
優美子「ちげーし!つかアレはありがとうってこっちが言われるべきだし!」
八幡「何だ?どこのコンビニの話だ?」
蓮「修学旅行の時ホテルの前にあっただろ?あそこで」
優美子「うっさいし!そうじゃなくって!!」
35 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:26:33.17 ID:+9mh/Azpo
優美子「屋上の!海老名の件!ありがとうって!それ………言いたかっただけだし」
蓮「ああ」
八幡「あれか」
優美子「………」
八幡「つかお前、葉山と何かあっただろ?」
優美子「………」
蓮「そうなのか?」
優美子「…うん」
八幡「俺たちが聞いていいことなら聞くが?」
優美子「………」
36 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:27:10.34 ID:+9mh/Azpo
優美子「あーし隼人を誤解してた」
優美子「隼人は完璧で、どんな事もどんな問題も上手く立ち回れるって。でも違ってた」
蓮「………」
優美子「あん時…隼人が本当に苦しんでる姿を見て思った。あーしバカだったなって。勝手にあーしの理想像を押し付けてたなって」
八幡「………」
優美子「隼人1人じゃどうにも出来なくって。それであんたら頼って解決して…まあ告白自体はいつか戸部がするかもしれないけど」
37 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:27:43.89 ID:+9mh/Azpo
優美子「あーしさ、隼人が好き。でも………たぶんこれって憧れなんだよね。好きとは違うもの」
優美子「たぶん、ニセモノ」
八幡「………」
優美子「完璧じゃない隼人を見て少なからず失望してんのよあーしは。ほんとサイテーだし」
38 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:28:27.19 ID:+9mh/Azpo
優美子「でもね。だからこそこれからはちゃんと隼人自身を見なきゃって思った。隼人だけじゃなくって、周りのやつらも」
優美子「上辺だけじゃわからない事めちゃあるし。あんたらが実はその………良いやつ、だとかね」
優美子「そう気付かせてくれたのはあんたらだから。だから、お礼言わなきゃって思った」
優美子「ありがと、2人とも。あーしの居場所も守ってくれて。本当に嬉しい」ニコッ
39 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:29:06.96 ID:+9mh/Azpo
八幡「………」
蓮「どういたしまして」ニコッ
優美子「まっまあとにかく!そういう事だから。じゃあーしもう戻るし」
八幡「待てよ三浦」
優美子「何?」
八幡「お前、葉山とギクシャクしてるのは今言った事のせいか?」
優美子「……うん…」
40 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:30:05.32 ID:+9mh/Azpo
八幡「あいつだって十分苦悩したんだ。許してやれよ。人間には出来る事と出来ない事ってあるもんだ。持ちきれないもの抱えて、それでもあいつはあいつなりに動いたはずだ」
蓮「そうだな。ちゃんと認めてやるべきだ。じゃなきゃ俺と八幡が報われない。一番報われないのは戸部だけど」
優美子「そうだね…そうする。でもいざ隼人が目の前に来ると………なんか…」
八幡「そういう時は由比ヶ浜を頼れ。あいつはアホの子だが空気を読む能力にだけは特化してる」
優美子「結衣に…?」
八幡「ああ。友達なんだろ?頼ってやれよ」
蓮「そうだな。それが青春だ」
優美子「あははっ、何それ?うんまあ…そうだね、わかったそうする。つかヒキオ、あんたほんと変わったよね」
41 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:34:33.04 ID:+9mh/Azpo
八幡「まあな」
優美子「隣の彼氏のおかげ?」
八幡「やめろ!!!くっそ…何だってあんな噂が…つかよりによって何であんな内容なんだぁ!!!」
蓮「あれはさすがに困るな。前の悪い噂の方がまだ良かったかもしれない」
八幡「そんなにか?」
蓮「そんなにだ。向こうに帰れなくなる」
42 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:35:14.62 ID:+9mh/Azpo
優美子「あははっ!あんたらマジおもしれーし!じゃ私もう行くから」
八幡「おう」
蓮「またな優美子」
優美子「うん!…あ、そういえば」
八幡「ん?」
優美子「あんたらの変なきもい噂、流したのたぶん相模だし」
蓮「………」
八幡「…詳しく聞かせろ」
43 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:35:48.95 ID:+9mh/Azpo
ー放課後 奉仕部部室ー
ガララッ
八幡「うす」
蓮「お邪魔します」
結衣「あ!ヒッキーやっはろー!れんれんもやっはろー!」
八幡「おう」
蓮「ゆいゆいやっはろー」
44 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:36:58.31 ID:+9mh/Azpo
雪乃「噂のカップルがおでましね」
八幡「おいやめろ本気でやめろ気色悪い」
蓮「やっぱり雪ノ下さんも噂は耳に入ってるのか」
雪乃「あんなすごい内容なら瞬く間に広がるのも無理ないと思うのだけれど」
結衣「まあまあ。とりあえず2人とも座ればー?」
雪乃「座る前に雨宮くん、モルガナくんはどこかしら?」
モルガナ(出すなよ出すなよ出すなよ出すなよ)
45 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:37:34.44 ID:+9mh/Azpo
八幡「猫は置いとけ。まず先に本題だ。噂の根源について」
結衣「ほんとひどいよね!誰があんな事言いふらすんだろ?」
雪乃「相模さんでしょう?」
結衣「え1?」
蓮「知ってたのか?」
八幡「何で知ってるんだ?」
46 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:38:19.50 ID:+9mh/Azpo
雪乃「あの屋上で色々あった時よ。屋上から階段を降りようとした時に見かけたから。本人は上手く身を隠してるつもりだったようだけれどね」
結衣「え!?そうなの!?気付かなかった!」
八幡「だったら何でほっといたんだよ…」
雪乃「時に犠牲はつきものよ。おかげで確たる証拠になったでしょう?」
八幡「いやまあそうだけどよ」
蓮「その相模さんってどんな人なんだ?」
結衣「え?れんれん知らないの?同じクラスなのに」
蓮「そうだったのか」
47 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:38:58.15 ID:+9mh/Azpo
雪乃「とにかくあの屋上には私たちしかいなかったのだから。これ以上ない状況証拠と思うのだけれど」
蓮「そういえば優美子も相模さんを見たと言ってたな」
結衣「優美子が?」
八幡「ああ。何でも海老名さんの件を解決させたお礼が言いたくって下の方で俺たちを待ってたらしい」
雪乃「そういえばいたわね。屋上へ通じる階段は一本だけだったし。これはもう確定のようね」
八幡「俺たちが降りてくる前に見たと言ってたからな。しばらく隠れてたんだろうな」
結衣「そうなんだぁ…でもなんで?普通さ、皆が降りてから降りない?」
八幡「それは…」
48 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:39:47.31 ID:+9mh/Azpo
蓮「俺たち小一時間ほど青春してたからな」
結衣「せっ青春……///」
八幡「おい待て由比ヶ浜なんで顔を赤らめる?あと蓮、お前のそういう言い回しがあらぬ気色悪い噂を加速させてると思うからやめろマジで」
蓮「そうか?そうだな。青春の語り合いをしてたんだ」
雪乃「羨ましい限りね」
結衣「あー!思い出したぁ!!!!」
八幡「何だよいきなりうるせぇな…」
49 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:40:27.27 ID:+9mh/Azpo
結衣「れんれん私にお使い頼んでたでしょ?それで買い物終わってれんれんの部屋行ったらいなかった!」
蓮「屋上であのまま八幡と語り合ってたからな」
結衣「そっかぁそれでかぁ。じゃあ割と時間経ってるからさがみんも先に帰っちゃうよね」
雪乃「まあそれはどうだっていいのだけれど。それで?どうするのかしら?彼女についての話をしたくて来たのではないの?」
八幡「そうだ」
雪乃「ちなみにどういう事を仕掛けるつもり?」
ピロリン
50 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:40:53.67 ID:+9mh/Azpo
蓮「………」
八幡「…どした?蓮」
蓮「悪い、急用が出来た。続きは今度でいいかな?また来るよ」
結衣「うんまたね〜!」
雪乃「さようなら」
八幡「じゃあな」
51 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:41:29.65 ID:+9mh/Azpo
ー総武高 玄関ー
生徒A「雨宮さん!お疲れっした!」
蓮「お疲れした」
生徒B「雨宮先輩!ご苦労さまです!」
蓮「ご苦労さん」
生徒C「雨宮さん!今度自分の相談乗ってくれませんか!?」
蓮「うぃ」
52 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:42:01.22 ID:+9mh/Azpo
生徒D「雨宮さん!お気をつけてお帰り下さい!」
蓮「はいはい」
スタスタスタ……
??「すごいね、雨宮くん。大人気だね?」
蓮「ん?」
??「久しぶり……になるのかな?」
蓮「もしかして…鈴井さん?」
53 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:42:36.53 ID:+9mh/Azpo
ー自販機コーナーー
鈴井志帆「ごめんね?帰る所だったのに誘っちゃって」
蓮「まだ時間はあるから気にしなくていい。久しぶりだね、鈴井さん」
志帆「うん、ほんと久しぶり。雨宮くん」
蓮「鈴井さん総武に転校してたんだ?」
志帆「うん…本当はもっと遠くに越す予定だったんだけどね。親の仕事の都合もあってあまり遠くは無理だったの」
蓮「そっか。体はどう?」
志帆「うん、もうすっかり平気だよ」ニコッ
蓮「それは良かった」
54 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:43:07.37 ID:+9mh/Azpo
志帆「ねえ…雨宮くん。その…えっと」
蓮「なに?」
志帆「こっちでもその…変な噂、流れてるよね…つらくない?」
蓮「つらくはないけどそろそろ鬱陶しいかな」
志帆「そうなんだ?つらくないってだけでもすごいなぁって思っちゃうよ」
蓮「そうか?」
志帆「うん。そうだよ」ニコッ
55 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:44:11.76 ID:+9mh/Azpo
蓮「鈴井さんはあれからどうしてた?」
志帆「志帆でいいよ。雨宮くんは杏の大事なお友達だよね?だから私のことも志帆って呼んで?」
蓮「じゃあ俺の事も蓮でいいよ。志帆」
志帆「うん!えっとね、私はその…カウンセリングに通いながら通学してるの。体の方はもう大丈夫なんだけど…」
蓮「心か」
志帆「うん…。たまにね、夢に見ちゃうんだ…。バレーボールが飛んできて…次に殴られて…蹴られて…。それで…このままだともしかしたら女の子として一番嫌な事されちゃうかもって思った瞬間に目が覚めるの」
56 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:44:45.05 ID:+9mh/Azpo
志帆「…だから女の子として一番嫌な事をされた人の気持ち…わかっちゃうんだ…」
蓮「そうか…」
志帆「うん…。私は幸い殴られただけだったけど…」
蓮「どこがだ」
志帆「え?」
蓮「どこが幸いだ?殴られる事のどこに幸せがある?どこにもあるわけない」
志帆「蓮…」
57 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:45:18.60 ID:+9mh/Azpo
志帆「蓮はすごいね。強くって…憧れちゃうな」
蓮「何もすごくない。強くもない。憧れられる対象になんかなれっこない」
志帆「ううん、そんな事ないよ?蓮は前の学校の時も悪い噂に負けたりしなかった」
志帆「どんなに皆からおかしな目で見られても、ちゃんと自分らしさっていうか…芯を持ってたよね?それってすごい事なんだよ。だから憧れちゃうの。私も、それがほしいなって」
蓮「…買いかぶりすぎだ」
志帆「なんでそう思うの?」
58 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:45:51.32 ID:+9mh/Azpo
蓮「俺は…大事な仲間を置いてここにいる。ここにいるのが皆にとっても自分にとっても一番いい選択だからって」
蓮「でも俺は嫌なんだ。自分の不甲斐なさにも力のなさにも腹が立つ。憧れられる対象になんてなれない。むしろ俺は志帆に憧れてる」
志帆「えっ…?///」
蓮「志帆は強い。あんな事があってもしっかり前を向いて自分の足で歩いてる。杏との約束だから?違う、それだけじゃない。志帆は志帆の意思で立って歩く事を選んだ。その強さに俺は憧れる」
志帆「えっと…。そっか…なんか嬉しいなありがとう」
蓮「つらい目にあったのに自分から立ち上がるってすごい事なんだ。だから志帆はすごい。自信を持っていい」
志帆「うん…そうするね!ありがとう///」ニコッ
59 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:46:31.02 ID:+9mh/Azpo
志帆「あ、そういえば杏は元気?」
蓮「いつもうるさい」
志帆「あははっ!そうなんだ?元気ならいいの。私も元気だよってしょっちゅうチャットでは話してるから」
蓮「仲が良いのは良いことだ」
志帆「うん!あ、でも蓮?9股は関心しないなぁ〜?」
蓮「!??!!?!?」ビクッ
60 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:47:10.04 ID:+9mh/Azpo
志帆「ふふっ。今までで一番びっくりした顔してるよ?ふふっ」
蓮「おどかすな。ただの噂だ」
志帆「どうかなぁ?蓮は年上キラーだって杏から聞いてるよ?案外もうこっちの先生とかにもちょっかい出してたり…?」
蓮「!?!?!?!?!?!?!?!!!!?!?!?!!?」ビクビクッ
志帆「…あれ?図星…?」
61 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:47:48.37 ID:+9mh/Azpo
蓮「いや。まさか。はは。それより志帆のクラスはどこ?」
志帆「じーーーーっ…」
蓮「………」
志帆「じぃーーーーーーーーーっ……」
蓮「効果音を口にするな可愛いから」
志帆「かわっ!?///」
62 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:48:26.96 ID:+9mh/Azpo
志帆「全くもう!蓮に口説かれたってあとで杏に言っちゃうよ?」
蓮「勘弁して」
志帆「うわっすごい早口…ふふっ。あのね、実は蓮の隣のクラスなんだよ。知ってた?知らなかったでしょ?」
蓮「全くわからなかった。そうなのか?」
志帆「そうでーす!お隣さんでしたぁ。これからちょくちょくお話しようね蓮?」
蓮「ああ、よろしくな」
ピロリン
63 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:49:07.16 ID:+9mh/Azpo
志帆「呼び出し…かな?」
蓮「ああ。そろそろ行かないと。じゃあ志帆、また明日」
志帆「うん。またね蓮。今日はお話出来て嬉しかった。蓮とこんなに話したの初めてだし……誰かとじっくりお話したのも久しぶりだったから…」
蓮「…そうか。俺も嬉しかったよ。志帆にまた会う事が出来て」
志帆「私もだよ……///」
蓮「それじゃあまた。次は俺が会いに行くから」
志帆「あははっ。うん、お隣で待ってるね!」
64 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:49:55.63 ID:+9mh/Azpo
ー正門前ー
ざわざわ・・・ざわわ・・・美人だな…ざわ・・・ざわ・・・高そうな車…ざわわ・・・ざわ・・・Sじゃね?ぜってーSじゃね…?
蓮「お待たせしました」
冴「大丈夫よ。さ、乗って」
蓮「はい」
ブロロロロ……
ざわ・・・ざわわ・・・今の人って例の噂の…?ざわわわ・・・ざわ・・・さすが雨宮さんあんな年上美人も…ざわん・・・ざわわ・・・雨宮さんMなんじゃね…?
平塚「さっきの車は……冴…?」
65 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:50:40.90 ID:+9mh/Azpo
ー四茶へ向かう高速 冴の車内ー
冴「真からもチャットあったと思うけど、ついに黒幕の尻尾を掴んだの」
蓮「誰なんですか?」
冴「それなんだけど……ん?猫ちゃんバッグ出たがってるんじゃないの?」
蓮「あ、モルガナ」ジジジジー
モルガナ「ぷっはー!シャバの空気は最高だぜぇ!」
蓮「シャバというか車内だけどな」
66 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:51:30.36 ID:+9mh/Azpo
モルガナ「細かい事はいいんだよ!それより黒幕の正体が判明したんだよな?」
冴「やっぱり何か会話してるように見えるわね。不思議。詳しいことはルブランで話すわ」
蓮「わかりました」
モルガナ「それにしてもあいつら寂しがってたんじゃねえか?ワガハイがいないとなぁ」
蓮「そうかもな」
冴「その猫…何て言ってるの?」
蓮「みんな寂しがってたんじゃないかって」
冴「なるほど。そうね、それは間違いないと思うわ」
67 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:51:56.06 ID:+9mh/Azpo
ールブラン店内ー
カランカラン…
竜司「おー!!!れんれんー!!!」
祐介「久しいな」
双葉「うぉお〜おかえり〜!」
杏「ひっさしぶり!」
68 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:52:29.77 ID:+9mh/Azpo
真「顔を見るとやっぱり安心するわね」
春「元気にしてた?」
惣次郎「おいおい、お前らそんな一気に聞いても答えらんねえだろ。しょうがねえなあ」
蓮「久しぶり、みんな」
冴「じゃあ私は車置いてくるわね」
モルガナ「………ワガハイには何もねえのかよ!」
69 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:52:57.50 ID:+9mh/Azpo
ーれんの現況説明中ー
竜司「んだよそれ……クソが!!」
祐介「無関係な場所にまで前歴か……やりきれんな」
杏「そっちでも居場所がないなんて…」
春「どこもそういうものなのかしら…?」
双葉「ありえねー!そんな事する犯人は公開処刑だ!!」
70 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:53:35.59 ID:+9mh/Azpo
真「噂が出ては消えての繰り返し…相当酷い所みたいね」
蓮「そうでもない。新しい友達も出来た」
冴「まさかそんな事になってたなんて…思ったよりも良い状況ではなかったのね」
モルガナ「まあな。だが何も悪い事ばかりじゃなかったぞ」
竜司「いや悪い事しかねえじゃねえかよ。友達が出来た事ぐれえでよ」
惣次郎「お前も苦労してんだな…ほら、飲めよ」コトッ
蓮「ありがとうございます」
71 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:54:13.10 ID:+9mh/Azpo
モルガナ「まずその友達についてなんだが…なんとあっちの世界の経験者だ」
真「それって…パレスの事?」
モルガナ「ああ。前にカネシロをやっただろ?あの時にアホリュージがイセカイナビ起動させた時に巻き込まれてたんだ」
竜司「マジかよ!?」
祐介「やはり気をつけるべきだったな」
双葉「リュージが悪い」
竜司「うるせぇ!お前そん時まだいなかったじゃねーか!」
杏「そういう問題じゃない!」
72 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:54:56.18 ID:+9mh/Azpo
真「そうね。そういう問題じゃないわ。やはり下手に起動するのは避けないといけないのよ」
春「あの、私はその時の状況がわからないんだけど…どこで起動させたの?」
杏「ハチ公像の前」
全員「………」
双葉「リュージ弁護の余地なーし!」
竜司「うっせ!つかお前らも起動しちまえって感じだったじゃねーか!」
73 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:55:25.42 ID:+9mh/Azpo
祐介「だがちょっと待て。ナビはパレスやメメントスといった”異世界”を認知か認識していないと入れないものじゃなかったのか?」
モルガナ「それは…どうだろう?それだと初めてパレスに入った時のレンとリュージの説明がつかないぞ?」
真「そうよね。ただ何にでも例外はあるから2人の場合は何かが違っただけじゃないかしら?」
竜司「そういや鴨志田ん時に杏がパレス来ちまってたよな?」
杏「うん、そう」
真「どういう状況だったの?」
74 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:56:03.37 ID:+9mh/Azpo
杏「あの時は蓮と竜司を尾行して…それで、2人がビルの隙間で何か怪しい動きしてて…で、気付いたらパレスだったの」
春「やっぱり周囲を巻き込んでしまうのね」
モルガナ「ああ。アン殿がパレスに入って来ちまった時から巻き込み注意しようって事になってたが。リュージがアホだからそれを忘れてカネシロの時にやっちまったわけだ」
竜司「うっせぇ!アホは余計だろが!」
双葉「………」
蓮「双葉どうした?」
双葉「ん?うーん」
75 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:56:36.85 ID:+9mh/Azpo
真「何か思い当たる事でもあった?」
双葉「おそらくだが…そいつの場合は蓮たちを認識したままだったから巻き込まれたんじゃないか?ってのが私の仮説」
春「認識?」
真「なるほどね」
竜司「あ?どういうこった?わかるか?」
杏「私にふらないでよ」
祐介「どういう事だ?」
76 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:57:04.20 ID:+9mh/Azpo
双葉「まずそいつが蓮を見る。蓮と一緒にいる全員を見る。あそこに固まって何してるんだ?と見続ける。これはつまり認識だ」
真「その認識を持ったままの状態でナビが起動された…だから私たちを通して異世界を認知する形になって、巻き込まれてしまった。という事ね?」
双葉「そうだ。それなら杏が意識的にしろ無意識的にしろ、パレスに巻き込まれたのも納得いく。つじつまもあーう!」
モルガナ「やるなぁフタバ」
双葉「ふふん!」
冴「マスター。この子たちの話わかります?」
惣次郎「いんや、さっぱりだ」
77 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:57:45.69 ID:+9mh/Azpo
双葉「あっちの世界は認知の産物だからな。私らが気付いてないだけでこれまで巻き込まれた人間がいないとも限らない」
祐介「実際その新たな友人が巻き込まれてしまっているしな」
竜司「あのよ、そいつって…俺らの正体知ってたりすんのか?」
蓮「それはないと思う。あの格好だし、4〜5人が走って行くのを見たという程度だったようだし」
真「周囲にはこれまで以上に用心しないといけないわね」
春「そうね。そのお友達はあっちの世界に入って不安じゃなかったのかな?」
78 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:58:46.88 ID:+9mh/Azpo
杏「いきなり異世界に1人ぼっち……不安じゃないわけないよね…」
全員「………」
祐介「何にしてもシャドウに襲われたりしていなかったのは幸いだな」
モルガナ「そうだな。もしそうなってたらワガハイらの責任はとんでもないものになってたぞ?下手したらこっちの世界で生きてる人間なのにシャドウになってた、なんて事も」
真「そうね…」
全員「………」
79 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 13:59:28.97 ID:+9mh/Azpo
冴「ところで本題には入らないの?そのために彼を呼んだんでしょ?」
真「いけない、そうだったわ」
モルガナ「ワガハイらがいない間もちゃーんとやる事やってたんだろうな?リュージ」
竜司「なんで俺だけなんだよ!ってな、いつもキレ返すとこだが………聞いて驚け!」
双葉「黒幕がどこの誰かがわかったぞ」
蓮「誰なんだ?」
80 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:00:12.84 ID:+9mh/Azpo
竜司「だぁー!!美味しいところ持っていきやがって双葉ぁ!」
杏「竜司うるさい!」
冴「それは私も聞いていなかったのよ。誰なの?」
双葉「ふっふっふ………まあまずはこれを聞け。こないだ真犯人と黒幕の通話を録音したやつだ。説明はまずこれを聴き直してからだ」
??『………終わりましたよ……』
81 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:01:05.16 ID:+9mh/Azpo
ー奉仕部部室ー
結衣「久しぶりにこの3人だけだね!ていうかれんれん帰っちゃったね?」
八幡「何でそれを俺に向かって言うんだよ」
結衣「だって……ねぇ?ゆきのん」
雪乃「ええ。でもあまり触れないであげましょう?由比ヶ浜さん。ほも谷くんが寂しがって泣いてしまうかもしれないから」
八幡「…お前らなぁ…。そんな事より相模の事だ」
結衣「どうするの?あんな噂あのままにしとけないもんね?」
雪乃「私に1つ提案があるのだけれど。聞く気はあるかしら?」
八幡「珍しいな。つかそういう言い方ないだろ…ちゃんと聞く男だぞ?俺は」
82 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:01:41.42 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキーがヒッキーらしくない事言った!?」
八幡「別に普通だろこんなの」
雪乃「さすが雨宮くんね」
八幡「何というか…お前の中であいつの扱いやたら上位じゃないか?」
結衣「言われてみれば確かにそうかも!なんで?」
雪乃「えっそれは…」
83 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:02:20.41 ID:+9mh/Azpo
結衣「あ!もしかしてゆきのん…ひょっとして!?」
八幡「由比ヶ浜。残念ながらその先を言っても無駄だと思うぞ」
結衣「え?なんで?」
八幡「おそらく答えはあれだ」
結衣「………あ!後ろの机にパンさん置いてある!」
雪乃「うっ…」
84 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:02:57.99 ID:+9mh/Azpo
八幡「あれは修学旅行ん時のホテルで見たやつだな。雪ノ下の事だから買うとは思ってたが」
雪乃「ええ、そうよ。それが何か?」
結衣「ゆきのんが買ったやつなら別に関係ないんじゃないの?」
八幡「自分で買ったやつならな。だがあれは蓮にもらったもんだ。そうだな?」
結衣「え?そうだったの?」
雪乃「ええ、そうよ。それが何か?」
八幡「お前…自分の分が悪くなるとそんな感じでうやむやに……ってまあいい。それより本題だ。お前のその提案っての聞かせてくれ」
雪乃「こほん」
85 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:03:32.12 ID:+9mh/Azpo
雪乃「今の現状からまずは整理しましょう」
雪乃「海老名さんの依頼は修学旅行の時に解決したわ。よって残るは雨宮くんの依頼のみ」
雪乃「彼の依頼は噂を消滅させたいというもの」
雪乃「これは今の状況ではかなり難易度の高い依頼になってしまっているわね。なぜなら比企谷くんという存在が噂にブレンドされてしまっているせいで、噂の上塗りと更新を続けているから」
雪乃「彼の希望する噂の消滅、最初は前歴という悪い噂に対してのものだったのだけれど、今やその中身はめちゃくちゃね」
雪乃「前歴についての噂はすっかり鎮火したと言っていいでしょう。ただし、今言ったように噂そのものは決して消滅していない」
86 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:04:14.19 ID:+9mh/Azpo
雪乃「ではなぜ彼を取り巻く噂は更新され続けてしまうのか?それは事あるごとに相模さんという病原菌の存在が全ての元凶」
雪乃「インフルエンザ注意報が出ている日の如く、爆発的に噂というウイルスを撒き散らしているわ」
雪乃「なぜ相模さんは自らそんな病原菌を演じているのかしら?それはおそらくあの文化祭に起因していると思うわ」
雪乃「相模さんとその取り巻き2名はあの文化祭以降、密かにその格を落としているようよ」
雪乃「どこかの愚かな姉の一言にまんまと踊らされた結果、自分の器量を勘違いし、周囲に迷惑を振りまいた。私がそれとなく調査した結果、彼女に対する印象は人によって全く違うけれど、方向は似ているという事がわかったわ」
87 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:04:54.67 ID:+9mh/Azpo
雪乃「まず相模さんを知らない人間は彼女に対して当然、何の印象も持っていない。でも文化祭での失態についての違和感は持っている。微々たるものだけれど」
雪乃「では相模さんと親しい人間はどうかというと、一言で言えば上辺だけの付き合いとしか思えない印象ばかりが目立つわ。相模さんがどういう人間かを知る親しい人ほど、彼女に対して心を許していない」
雪乃「最後にあの文化祭実行委員の人間から見た印象。それはもちろん、最悪なもの。ついでに言ってしまうけれど、彼らから見たあなたの印象はそこそこ良いものだったわよ比企谷くん?」
雪乃「以上の事から、相模さんを殺菌するにはとても単純な手札が切れるわ。病原菌には病原菌をぶつけるの」
雪乃「彼女に関する噂を拡散させて雨宮くんの噂を消滅させる方法。その内容はもちろんこれまでの全ての噂を凌駕する内容で。これが一番すっきりと溜飲を下げる方法だと思うのだけれど。どうかしら?」
88 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:05:43.20 ID:+9mh/Azpo
結衣「………えぐい!ゆきのんえぐい!悪のんだ!」
八幡「すげえなお前…マジ悪のんだわ…」
雪乃「あら心外ね?これでもかなり抑えた方よ。それでどうかしら?アイデアなし谷くん。あなたの感想は?」
八幡「なんだそれ逆に呼びづらいだろ…。そうだな、確かに相模を潰すにはもってこいの提案だ」
結衣「でも…いいの?そんな事したら、さがみんしんどいんじゃ…」
雪乃「あまりこういう言葉は使いたくないのだけれど…。由比ヶ浜さん、あなたはどちらの味方なのかしら?」
結衣「え!?」
八幡「まあ…そうなるよな」
結衣「ええ!?」
89 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:06:38.90 ID:+9mh/Azpo
八幡「俺は当然、蓮の味方だ。そもそも相模は嫌いだしな。せっかくお膳立てしてやったのに……恩を仇で返しやがってあのクソアマ…」
雪乃「言葉が汚いわよ汚谷くん。でも私も同感だわ。はっきり言って彼女の肩を持つ理由も道理も利も意味も気持ちもないもの」
結衣「うーん…そうかもだけど…でもぉ…」
八幡「とりあえず由比ヶ浜、お前しばらくここに来るな」
雪乃「そうね、それがいいと思うわ」
結衣「えっ!?そんな…」
八幡「お前のために言ってやってるんだ。お前の事だから俺たちのやろうとしてる事を知れば知るほど1人で思い悩むだろ。いいヤツだからな、お前は」
雪乃「そうね、同感だわ」
90 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:07:12.74 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキー…ゆきのん…」
雪乃「いい?由比ヶ浜さん。相模さんは自分の存在を持ち上げたいがためだけに他人の粗を探して噂に仕立てているの。そしてその噂を共通の話題にして勝手に笑いものにする」
雪乃「彼女が周囲と仲良く話しているように見えるとしたら、それは同じ話題で盛り上がっているその場限りのものなの。ならその話題がなくなってしまったらどうなるかしら?」
雪乃「誰も彼女と話さないと思うわ。比企谷くんと雨宮くんのように、親しく話す話題なんていくらでもあるはず。でも彼女にはそれがないの。だから自分が存在していい場所を作りたいがために人を貶め続けるの」
雪乃「言っておくけど今は雨宮くんたちがメインだけれど、あなたや私が噂の種にされてもおかしくないのよ?私たちが相手にするのはそういう人間なの」
91 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:07:48.15 ID:+9mh/Azpo
結衣「………」
八幡「雪ノ下の言う通りだ。今は俺らが話の種。だが誰もがその種にされかねない。種にされたくないから積極的に相模演出の噂を漁り、貪る」
八幡「お前はそれに耐えきる自信あるか?蓮のようにどこへ行ってもヒソヒソされるんだぞ?」
雪乃「由比ヶ浜さんは優しい人だから。だからあんな人間に対しても同情してしまうのでしょう?そういう意味でも、あなたはしばらく私たちと距離を置いた方がいいと思うのだけれど」
八幡「由比ヶ浜、そうしたらどうだ?」
92 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:08:33.39 ID:+9mh/Azpo
結衣「……私…私は……」
ガラララッ
平塚「入るぞー」
雪乃「先生ノックを」
平塚「まあまあ。それよりお客さんだ」
93 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:09:12.17 ID:+9mh/Azpo
城廻めぐり「お邪魔するね〜」
一色いろは「失礼しまぁ〜す」
八幡「………」
結衣「………」
平塚「おや……なんだね?取り込み中だったか?」
雪乃「ええ、すみませんが日を改めて下さい」
94 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:10:04.37 ID:+9mh/Azpo
平塚「まあそう堅いことをいうな。こいつらの話だけでも聞いてやっ」
八幡「平塚先生。すんません、マジ帰ってください。本気で空気読んで下さい」
平塚「………」
めぐり「あの〜…………じ、じゃまたにしましょ?ほらほら、一色さんも」
いろは「あっはい…失礼しましたぁ」
平塚「…わかった。ではな」
ガラララッ……パタン
95 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:10:39.15 ID:+9mh/Azpo
雪乃「まだ考えたいなら時間を与えるわ。と言っても今日この放課後中という程度の時間しかあげられないのだけれど」
八幡「そうだな。明日から俺たちは行動に移す。いいよな?雪ノ下」
雪乃「ええ、もちろんよ。おおよそすべき事も考えてあるわ。何ならこれから仕込みを始められるほどよ」
八幡「そうか。じゃ、いっちょ盛大なブーメランをあいつに返してやるとするか」
雪乃「ええ」
八幡「ここで話すのも何だ、場所を変えないか?」
雪乃「場所ね…と言ってもこれといってめざとい所が思い当たらないのだけれど」
八幡「そうだな…外だと誰に聞かれてるかわからんしな……どこか…」
雪乃「…仕方ないわ。うちにいらっしゃい」
八幡「え!?マジか?いいのか?」
96 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:11:23.23 ID:+9mh/Azpo
雪乃「仕方ないもの。私だって彼に恩があるの。可能な限り早急に決着を付けさせてあげたいと思っているわ」
八幡「そうか…わかった。じゃあ邪魔させてもらうな」
雪乃「構わないわ。そのかわりカマクラくんを連れてこないくせにうちに来るなんてありえないから。そこを忘れないようにだけしてもらいたいのだけれど?」
八幡「よく覚えてやがんな…わーったよ、連れてく。じゃあ一度解散だな。由比ヶ浜、ここの鍵はお前に渡しとく。いいよな雪ノ下?」
雪乃「ええ、そうしましょう。由比ヶ浜さん、これ鍵ね」
結衣「あ…うん……」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「なに?ヒッキー…」
97 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:12:01.65 ID:+9mh/Azpo
八幡「いいか?周りをしっかり見て、今の自分の状況から自分のすべきことを導き出せ。敵が前なら味方は後ろだ」
八幡「お前はアホの子だが、やれば出来る。お前は雪ノ下の好きなものも熟知してるほど仲良いだろ?それにお前はいいやつだからな」
結衣「そう…かなぁ…?」
雪乃「あなたなら大丈夫だと思うわ。またね、由比ヶ浜さん」
結衣「うん…ばいばい……」
ガラララッ………パタン…
98 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:12:55.06 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキー……ゆきのん…」
結衣(私だって…一緒に……でも…)
八幡『お前はいいやつだからな』
結衣(えへへ…嬉しいなヒッキーにあんな風に言ってもらえて…)
結衣(私がすべきこと…導き出さなきゃいけないこと…)
99 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:13:49.51 ID:+9mh/Azpo
コンコン…
結衣「はぁい…誰?」
ガラララッ
結衣「あ………」
??「こんにちは、結衣ちゃ〜ん………ククククッ……」
100 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:14:33.07 ID:+9mh/Azpo
ールブラン店内ー
蓮(……あの声、どこかで…)
冴「なるほどね、あの男が黒幕。十分ありえるわ」
惣次郎「………」
祐介「まさに黒幕と呼ぶに相応しいな。地位、権力、人物像と申し分ない」
竜司「よっしゃあ!やっちまおうぜ!!」
モルガナ「意気込みはいいが先にナビを見てみろ。ちゃんとパレスあるんだろうな?」
101 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:15:09.55 ID:+9mh/Azpo
双葉「それならぬかりなし!やつにはちゃーんとパレスが存在してる。あとは場所とキーワードだけだ」
真「場所にキーワードね。どういった思考を持ってるのかしら?」
春「イメージ的には接待とか…そういうのじゃない?」
杏「うわぁ…いかにもな感じ」
蓮「………」
モルガナ「おい、どうしたレン?」
102 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:15:43.78 ID:+9mh/Azpo
蓮「いや、なんでもない。そういえば、杏?」
杏「うん?なに?」
蓮「志帆すごく元気だったよ」
杏「そっかぁ志帆そんなに元気だったんだ?良かったぁ……………じゃなぁーーーーーーい!!!!」
蓮「??」
杏「何よそのキョトン顔は!?どういう事!?なんであんたが志帆のこと志帆って呼び捨てにしてんの!?意味わかんない!!」
モルガナ「落ち着けってアン殿!向こうに行って悪くなかったって事の理由がそれだよ。な!レン?」
103 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:16:19.49 ID:+9mh/Azpo
蓮「びっくりしたよ隣のクラスだから」
杏「はぁ!?よりによって隣のクラス!?何で今までそんな大事な事黙ってたのよ!?」
蓮「流れってあるから」
杏「そんなのどうでもいいっての!!!」
竜司「つか鈴井もそっちだったのかよ…なんだこれ偶然か?何かこえぇな…」
祐介「鈴井さんというのは前に言ってた鴨志田絡みの子の事だな?」
モルガナ「ああそうだ。アン殿の親友だ」
104 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:16:56.72 ID:+9mh/Azpo
真「え…?鈴井さんが転校した先にたまたま蓮も転校?こんな偶然ってあるものなの…?」
春「なんだか…運命めいたものを感じちゃうよね」
杏「だめだめ!志帆はだめ!あんたに志帆はだめだってば!!!」
蓮「あきらめるのか?」
杏「は!?何を!?」
105 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:17:52.89 ID:+9mh/Azpo
冴「鈴井志帆さんというと鴨志田から直接暴力を受けてた子よね?」
惣次郎「なんだ?どういう話の流れになってんだ?おい双葉?」
双葉「私に聞くな!私もよくわからん」
モルガナ「怪我の痕っぽいの見当たらなかったし、ほんと元気そうだったぞ?だから心配いらないぞアン殿!」
杏「モルガナは黙ってて!」
モルガナ「そっそんなぁー…」
蓮「あきらめるのか?」
モルガナ「だから何をだよ!?」
106 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:18:37.28 ID:+9mh/Azpo
春「鈴井さんとどんなお話したの?」
竜司「そうだな。元気そうだったんだろ?どんな感じの再会だったよ?」
蓮「帰ろうとしたら声かけられて色々話した」
双葉「うーん。なんて簡潔な説明」
真「あなたが流暢に話す事なんてあるのかしら?見てみたいわね」
モルガナ「結構シホと色々喋ってたよな?長台詞がいくつもあったぞ?」
107 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:19:17.28 ID:+9mh/Azpo
杏「ちょーいちょいちょいちょい。えっとぉ、なになに?私とはいっつも簡単な話で終わるのに?志帆とは長台詞で話したんだ?へぇ〜?」
真「へぇ、そうなのね?一体どんなお話をしてたのかしら?私もじーーーーーー……っくり話してみたいわ」
春「長台詞ってどれぐらいの長さだったのかなぁ?モナちゃん?」
モルガナ「えっ!?ええぇぇっと………それはそのぉ……すまん、レン。ワガハイ、去る……」
双葉「蓮にデバフが重なるーぅ!モナ退場で蓮のソロプレイ!おまけに包囲でピーンチ!!」
竜司「何かよくわかんねぇけどお前ら楽しそうだな」
108 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:19:59.23 ID:+9mh/Azpo
祐介「ふむ、一匹の獣を囲む3頭の野獣か。この構図…まさに弱肉強食。下書きせねば!」
蓮「くっ…………………ペルソナーァ!!!!」バッ!!
杏「はあ?!ふざけんな!ペルソナッ!!!!!!!!」ブチッ!!
真「許さないんだからね!!!ペルソナ!!!!!!!!」ブチッ!!
春「ペェェェェェェェェェェルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥソォォォォォォォォナーーーーーーーァァァァァァァ!!!!!!!」ブチッ!!
竜司「今、現実だぞ?ペルソナ出ねぇから…。あとうるせーぞ近所迷惑だ」
109 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:20:49.99 ID:+9mh/Azpo
ー奉仕部部室ー
結衣「さがみん…なんでここに…」
相模「えっとぉ…結衣ちゃんに相談があって来たんだぁ」
結衣「私に相談って…どんなの?」
相模「うん。ほら、うちってさ?何か誤解されちゃってるみたいじゃない?だからぁ、結衣ちゃんに仲を取り持ってほしくって」
結衣「えぇっと…それってどういう意味なのかなぁ?」
相模「うち、雪ノ下さんとちゃあんとお話して、仲直りしたいの☆だから協力して?してくれるよね?」
110 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:21:26.83 ID:+9mh/Azpo
結衣「ええっと…そういう事なら私じゃなくってヒッキーの方が上手くやれるんじゃないかなぁ…って」
相模「だーめ。うちの味方は結衣ちゃんしかいないから…ね?いいよね?」
結衣「いやいやでもほら、私ってバカだし!役に立てないと思うよ!」
相模「そんな事ないよぉ〜!結衣ちゃんだったらうちの味方、してくれるよね?」
結衣「でもほら、どうかなぁ…?あはは……」
相模「……チッ」
結衣「え…舌打ち!?」
111 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 14:22:03.90 ID:+9mh/Azpo
相模「あーもういいわ。いいから黙って手伝いなさいよ」
結衣「何かさがみんキャラ変わってない…?」
相模「変わってねえよ元通りだよ。うちの素はこっち。わかる?由比バカ浜さん」
結衣「ちょ……ちょっと何それ!何で私がそんな言われ方されなきゃ」
相模「うっせんだよ黙れよ」ギロッ
結衣「ひっ……」
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