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【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」
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206 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 22:59:57.04 ID:8sXGoiCpo
八幡(さて、この事実を知って俺は何をすべきだ?蓮のためにしてやれることは?)
八幡(一ヶ月もすれば蓮は総武高からいなくなるという。元いた秀尽に戻るのかもしれない)
八幡(例えそうだとしても、俺の友達だ。どうにかしてやりたい)
八幡(重すぎる)
八幡(陽乃さんが言った重すぎるという言葉。何だかんだ言ってこの人はちゃんと俺の事を考えて色々言ってくれている)
207 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:00:54.02 ID:8sXGoiCpo
八幡(その言葉や態度からは汲み取りにくいが、陽乃さんの思いもまた重いもの)
八幡(俺のような貧弱な学生に出来る事なんて限られてる)
八幡(では今回の主な目的をどこに定める?そしてその望ましい結末は何だ?)
八幡「………」
八幡(やはりこれしかないな)
208 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:02:45.56 ID:8sXGoiCpo
陽乃「ふむ。お姉さん比企谷くんのその顔好きだな。で、何を心に決めたのかな?」
葉山「………」
八幡「あんまり好きとか言わないで下さいうっかり惚れちゃいそうになります。まず葉山、お前はどこまで許せる?」
葉山「え?」
八幡「あー悪い。言葉が足りなかった。自分の父親の看板を汚れまくってもいいと思うかどうかだ」
葉山「………」
209 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:03:36.83 ID:8sXGoiCpo
八幡「はっきり言って異常だよ。お前もお前の親父も。おふくろさんは大変そうだな」
葉山「…はは…」
八幡「だがお前の気持ちは十分にわかる。まさに陽乃さんが言った通り、情状酌量の余地ありだ」
葉山「そうか…」
八幡「同情は出来んがな」
210 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:04:20.79 ID:8sXGoiCpo
八幡「俺みたいなただの学生に出来る事なんて限られてる。だから出来る限り大人の協力も得ないととてもじゃないが戦えないと思う」
葉山「………」
八幡「陽乃さん。力を貸してください。この通りです」ペコリ
陽乃「えっ…ちょ…えっ?いや、あれ?そこはいつもの比企谷くんなら黙って立ち去って行くぐらいの」
八幡「陽乃さん。それをするのはぼっちだった頃の俺です。今の俺は蓮のために動きたいし動いてる。だからお願いします」
葉山「…すごいな君は…」
211 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:05:23.37 ID:8sXGoiCpo
八幡「あぁ?何がだよ?腰折って上半身は地面と平行っつう男らしからぬ状態の俺に何言ってやがる」
葉山「…陽乃さん、俺からもお願いします!力を貸してください!」ペコリ
陽乃「あんたまで!?」
八幡「いいのか?敵はお前の親父だぞ?」
葉山「いいんだ。君の姿勢を見て決心がついた。父さんが何をやってるのか、やろうとしてるのか知る義務がある」
212 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:06:07.06 ID:8sXGoiCpo
八幡「俺も蓮って友達が出来たおかげでお前があのグループにこだわる理由はわかったよ。嫌なほどにな。だから力貸してやる。そっちの件は貸しな、貸し」
葉山「ああ、ありがとう。君の力を得られるなら心強いよ」
陽乃「あのさぁ…大の男が2人して頭下げたまま地面に向かって会話するなんて。こんな奇妙なシーン見たくなかったんですけど〜?お姉さんは」
八幡「こっちの話は一先ず終わりました。陽乃さん、答えを下さい」
葉山「お願いします、陽乃さん」
213 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:06:47.05 ID:8sXGoiCpo
陽乃「はいはいわかったわかったわーかーりーまーしーた。とりあえずそのまま、動かないでね」
八幡・葉山「………」
パシャッパシャッパシャッ
八幡「…あらゆる角度からカメラの音が聞こえるのは気のせいか?気のせいだよな葉山?」
葉山「気のせいじゃないさ。陽乃さんはこうやってあらゆる人間の弱みなり何なりを収集し」
陽乃「おだまり隼人」
葉山「あっはい」
214 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:07:23.86 ID:8sXGoiCpo
陽乃「2人とも顔上げていいよ」
八幡「………」スッ
葉山「………」スッ
陽乃「何よスッキリした顔しちゃってさ。はーぁやだやだ男って単純でいいよねぇ〜お姉さん羨ましい!」
八幡「………」
葉山「………」
陽乃「で?私に何をしてほしいのかな?」
215 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:07:57.26 ID:8sXGoiCpo
八幡「それは追って連絡します。ありがとうございます。陽乃さん」
陽乃「…ほんと、やなぐらい普通になっちゃって。お姉さんつまんないなぁ〜……ま、でもこれで比企谷くんに貸しを作れるんなら安いものかもね!」ニコッ
八幡「うっわ超こえぇ…こんなこえぇ笑顔そうそう見れねえよ…」
葉山「ははは…」
八幡「さて、葉山。陽乃さんが助っ人になってくれると宣言を得た事で一先ずよしとする。そして俺に考えがある」
葉山「うん。なんだい?」
216 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:08:45.24 ID:8sXGoiCpo
八幡「まず蓮が家庭内暴力で転入してきたとお前が暴露しろ」
葉山「俺が?どうして俺なんだ?」
八幡「まず朝っぱらから蓮にお前のグループに絡ませる。その前に出来るだけあのお姫様の機嫌を悪くさせておいてくれ」
葉山「優美子をか」
八幡「そうだ。そして蓮が近付いて会話をする。あの姫の事だから蓮を突っぱねるようなスタンスを取るだろう。そこで上手く姫を煽れ」
葉山「やってみよう」
八幡「蓮はああいうやつだからアドリブでいくらでも対応出来るはずだ。お前より超ハイスペックだから。お前より超スペック高いからやれる男だ」
葉山「後半のセリフ余計だぞ」
217 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:09:31.55 ID:8sXGoiCpo
八幡「で、だ。蓮の転入は実は家庭内暴力が原因だった、という暴露をするのに最高のタイミングは……おそらく由比ヶ浜が作ると思う」
葉山「それはなぜそう思うんだい?」
八幡「あいつはアホの子だが、めちゃくちゃ優しい。良いやつだからだ」
葉山「驚いたね…君は結衣にそんな評価を持ってたのか?」
八幡「うっせ黙れ。で、この暴露の件だが…これは葉山にと言ったが正直、誰でも良い。お前のグループの人間ならな。海老名さんでもいい。大事なのはお前のグループの人間は真実を知っていた、という事実を周囲に認知させる事だ」
218 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:10:25.31 ID:8sXGoiCpo
葉山「なるほどな。わかったよ。そのタイミングは?」
八幡「空気的な流れってもんがあるだろ?そこでやっちまえよ。そればかりはアドリブ勝負しかない。暴露の後はお前が演説しろ」
葉山「演説?どんな?」
八幡「家庭内暴力の事を知ってたけど黙っててごめんよ〜とかそんなんだ。お前なら出来るだろ?蓮には遠く及ばなくても青春スピーチ出来るだろ」
葉山「ははは……あれには誰も勝てないと思うよ。わかった、任せてくれ」
219 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:11:27.27 ID:8sXGoiCpo
陽乃「会議はもうおしまいかな?でもいいの?暴露なんて、その彼が望んでいる事なのかな?比企谷くん嫌われちゃうかもよぉ〜?」
八幡「望まれなくて嫌われたら謝ります。精一杯謝り続けます。いつまでもどこまでも蓮が許してくれるまで」
陽乃「…そっか。こんなしょうもない茶化しすら動じないんだね。はーぁ!つまんないなぁ〜」
葉山「さっきからつまんないつまんない言ってる割に嬉しそうなのはどうしてですか?陽乃さん」
八幡(怖いこと聞くな…)
陽乃「そんなの雪乃ちゃんのだーいじなお友達候補だからに決まってるでしょ?私だって比企谷くんの事好きだもん!からかいたくもなっちゃうよねぇ〜」
八幡「候補って…」
220 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:11:57.06 ID:8sXGoiCpo
葉山「そっか。それもそうだ。俺じゃだめだからね」
八幡「お前まで何だよ…」
葉山「いや。こっちの話さ」
陽乃「さてさて2人とも?夜も遅いからお姉さんが送ってってあげよう!そ・れ・と……」
八幡・葉山「??」
陽乃「陽乃お姉さんにでーっかい借りを作っちゃった事、ずぅーっと忘れさせないからねっ☆」
八幡・葉山「うわぁ」
八幡(どうなるかはわからんが俺に出来る事をやってやる。それが友達ってやつだよな?蓮…)
221 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:12:34.14 ID:8sXGoiCpo
〜時は現在に戻って11月23日〜
ー教室ー
海老名「ねぇ結衣?何か知ってるの?」
結衣「あうあうああぁ…いやそのえっと…」
蓮「………」
優美子「何だし!?」
葉山「なあ、雨宮。実は小耳に挟んだんだが…君が総武高に来た理由って…」
222 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:13:15.32 ID:8sXGoiCpo
蓮「………」
海老名「………」
結衣「うぅー…」
優美子「………」
戸部「え?何?隼人くんも何か知ってる感じ?何?あの前歴の真逆って何?ねぇ隼人くーん」
葉山「その…家庭内暴力から逃げるために転校してきたって話、本当なのか?」
蓮「………」
ざわっ・・・ざわざわ・・・ざわざわざわわわざわわ・・・
223 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:13:43.31 ID:8sXGoiCpo
戸部「えっ……」
結衣「………」
海老名「………」
優美子「………」
蓮「ああ、そうだよ。毎日ボコボコにされるからさ。施設で保護されて一時的な避難という形でここに来たんだ」
224 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:14:15.70 ID:8sXGoiCpo
戸部「ええぇ…そりゃないっしょ…マジかよ…」
結衣「れんれん…」
優美子「………」
葉山「そっか…こんなとこで聞く事じゃなかったよな。すまない」
蓮「いいんだ。あんまり気にされても逆に困るぐらいだ」
葉山「雨宮、お前ってすごいんだな」
蓮「そうでもない。今は逃げる事しか出来ない臆病者だ。仲間を置いてまで…」
225 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:14:53.98 ID:8sXGoiCpo
戸部「つかマジ!?マジなの雨宮くんそれマジ?ないっしょーぉマジないわーぁだから初日の顔ボッコボコだったん…?」
蓮「マジだよ」
海老名「大変だったんだね…」
蓮「まあ怪我するとか日常茶飯事だから。大した事じゃない」
結衣「うぅ〜!れんれーん!」
結衣「つらかったよね!?大変だったよね!?痛かったよね!?でもね!私たちがいるから大丈夫だよ!」ナデナデ
蓮「ありがとう結衣」
226 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:15:32.00 ID:8sXGoiCpo
戸部「あぁー!つかマジごめん雨宮くん!何かほら、俺色々さぁアレだったっしょーぉ…?」
蓮「気にするな」
戸部「雨宮くんかっけぇわーぁ…」
優美子「…っ!」ガタッ
葉山「………」
戸部「ちょ優美子?どこいくん?ちょ!おーい!」
ガラララッ
227 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:16:44.40 ID:8sXGoiCpo
ざわざわ・・・家庭内暴力ってマジかよ…ざわわ・・・えっじゃああの前歴の噂は…?
ざわわわ・・・誰かのでっちあげじゃねーの…?ざわざわ・・・ひでぇ事するよな…
ざわわ・・・確かに最初来た時の彼って顔傷だらけだったよね…ざわざわわ・・・前歴って嘘…?
蓮「………」
葉山「雨宮、気が進まないかもしれないが優美子を追いかけてやってくれないか?その方がいいと思うんだ」
蓮「ああ、わかった」タタッ
ガラララッ
228 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:17:33.15 ID:8sXGoiCpo
八幡(暴露は済んだ。後はお前にしか出来ない事だぞ葉山)
葉山「みんな聞いてくれ!」
ざわ・・・
葉山「雨宮についての悪い噂があるのは俺も知ってた。同時に家庭内暴力の被害を受けて転入してきた事も。本当の事を言うべきだったのに黙ってたせいで雨宮に悪い事をしたよ…」
葉山「皆にも悪かったと思ってる。雨宮は一時的にここに来ただけだから、噂が流れてるうちにいなくなるんなら放っておけばいいんじゃないかとそう思って何も言わずにいたんだ」
葉山「でも…それじゃ雨宮にとって、この学校での良い思い出は何もなかった事になる。それどころか避難してきた先で辛い思いをさせられたって事になる」
葉山「それはよくない事だと思うから。それに皆も雨宮を誤解したままで、悪い噂に踊らされたままじゃ絶対に後悔すると思ったんだ」
葉山「そりゃいつか雨宮が来た事を忘れてしまうかもしれない。だけど事実を知った上でなら少なくとも悪い噂に踊らされた情けない愚かな自分を悔やむ事はなくなると思う」
229 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:18:11.52 ID:8sXGoiCpo
葉山「こう思うのは俺のエゴだよ…エゴなんだ。だけど、だからこそ皆にも似たような後悔をもたせたくないんだ」
葉山「例の悪い噂を流した犯人がこの中にいるなんて俺は思いたくない。そもそもどこから出た噂かわからないしな。だから…犯人探しのような事はしないつもりだ」
葉山「あいつと話してみればわかる。あんな噂はでっち上げだってわかるほどのいいヤツだってね。皆、俺の話を黙って聞いてくれてありがとう」ニコッ
戸部「……おつかれ!隼人くーん!」
葉山「ああ」
海老名「なんか喉渇いちゃったし、たまにはジュースでも飲みにいかない?皆でぞろぞろと」
結衣「いいねぇ〜!じゃあたしミルクティ!」
葉山「………」チラッ
八幡「………」ウムウム
230 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:18:43.85 ID:8sXGoiCpo
ざわざわ・・・ざわざわざわ・・・ざざざわざわわ・・・
戸塚「すごかったねえ八幡」
八幡「ああ、そうだな」
戸塚「これで蓮の悪いイメージが変わるといいね」
八幡「まあな。せっかくクラスの大将があんな臭いセリフ堂々と吐いたんだからな。そうでなくちゃ報われない」
戸塚「ほあ〜…」
八幡「ん?どした?」
戸塚「いや…八幡が葉山くんを良く言うなんて珍しいなって思って」
八幡「まあ…たまにはな。たまーにだけな」
231 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:19:21.12 ID:8sXGoiCpo
ー校舎 屋上ー
優美子「………」
蓮「やあ」
優美子「…何しに来たし」
蓮「葉山が行ってくれって言うから来た」
優美子「はぁ…?そういうの普通言う?」
蓮「言わないんじゃないかな」
優美子「じゃ言うなし」
蓮「言ったものは仕方ない」
優美子「何それ…」
232 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:19:53.67 ID:8sXGoiCpo
蓮「…寒いな」
優美子「じゃ帰れし」
蓮「あのさ」
優美子「何だし…」
蓮「その何々"し"って口癖?」
優美子「は?だったら何だし!?」
蓮「いやボケならわかりづらいしつまんないなと思って」
優美子「ボケてねーし!」
233 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:20:31.54 ID:8sXGoiCpo
蓮「そっかし」
優美子「無理に真似すんなし!」
蓮「してみるし」
優美子「うざいし!」
蓮「そうかなし?」
優美子「あーもう!何なん!?」
蓮「し、付けなかったなし」
234 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:21:01.75 ID:8sXGoiCpo
優美子「バッカじゃないの!?」
蓮「頭いいし知識の泉だし」
優美子「嘘つけし!」
蓮「前の学校で学年トップだったし」
優美子「えっマジ!?」
蓮「マジだし」
優美子「そういやあんた授業で意味わかんない問題答えてたし…」
蓮「マジだし」
優美子「つか何?もういいっしょ?どっか行けし」
蓮「行かない」
235 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:21:32.86 ID:8sXGoiCpo
優美子「し、付いてないし」
蓮「付けない。葉山が優美子と話してやってくれっていうから。話したい」
優美子「何をだし…」
蓮「さあ?何でもいい。話題なんか何でも。それが青春するって事だろ?」
優美子「何言ってんの?そういうのキモいんですけど」
蓮「きもいのも青春だ」
優美子「わけわかないし」
蓮「三浦さん」
優美子「なによ…」
236 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:22:02.26 ID:8sXGoiCpo
蓮「何で教室出てったんだ?」
優美子「………」
蓮「俺に悪いと思ったのか?」
優美子「………」
蓮「突っかかっておきながら実は悲劇の少年でしたって知らされてどうしていいかわからなくなった?」
優美子「あんたって…やなやつ」
蓮「やなやつって言われたの初めてだ。新鮮でいいな」
優美子「バッカじゃないの」
蓮「頭いいし知識の泉だし」
237 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:22:53.45 ID:8sXGoiCpo
優美子「………」
蓮「………」
優美子「家庭内暴力ってDVってやつだよね?やっぱり…嫌なもの?」
蓮「さあ?」
優美子「さあって…あんた自覚ないわけ!?」
蓮「皆が思うほどにはないかもしれない」
優美子「はっ…やっぱあんたバカだわ」
蓮「そうかな?」
238 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:23:28.31 ID:8sXGoiCpo
優美子「大馬鹿だよ」
蓮「怪我なんてしょっちゅうしてるしな。別に命を取られたわけじゃないから平気だ」
優美子「ちょ…命って…」
蓮「怪我で済むうちなら何て事はない」
優美子「いやいやいや!あんた頭おかしいんじゃないの!?DVだよ!?家庭内暴力だよ!?普通じゃないんだよ!?」
蓮「そうか?でも俺にとっては普通の事だから。普通じゃないと言われてもその普通がわからないな」
優美子「…そっ…んな…の…」
蓮「三浦さんはDVされる人の気持ちがわかるって事?」
239 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:24:00.85 ID:8sXGoiCpo
優美子「…わかんないよ…あーしにはわかんない…でも想像は出来るよ。想像までならね…きっと痛くてしんどくてたまんないんだろうなって事ぐらいすぐ想像できる…」
蓮「………」
優美子「なのにあんたは平気な顔であーしにDVなんて大した事ないみたいに話してる…もうわけわかんない…あんた何なの…?」
蓮「雨宮蓮です」
優美子「名前なんか聞いてないし…はぁ…」
蓮「あだ名はれんれんです」
優美子「ほんとバカじゃん…?ふふっ」
240 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:24:42.15 ID:8sXGoiCpo
蓮「………」
優美子「ね、雨宮」
蓮「ん?」
優美子「ごめんなさい」ペコリ
蓮「………」
優美子「酷い態度取ったり酷い事言ったりしてごめん……」
蓮「オッケー許す」
優美子「…へっ?」ポカーン
蓮「許した」
241 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:25:11.52 ID:8sXGoiCpo
優美子「あんたって何か不思議なやつだよね」
蓮「よく言われる」
優美子「言われてんだ?あははっ」
蓮「………」
優美子「ね、雨宮」
蓮「うん」
優美子「あーしもさ…その、あれ…」
蓮「どれ?」
優美子「蓮って呼ぶから」
242 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:25:43.49 ID:8sXGoiCpo
蓮「わかったよ優美子」
優美子「は!?あんたがあーしを呼び捨てにするのは許してないし!」
蓮「まあそういうなよ優美子」
優美子「あーもう!なんかテンポ狂うなあんたって!」
蓮「えっ狂ってるかな?俺のチン」
優美子「テンポ!テンポ!」
蓮「あぁ。テンポか」
優美子「…蓮ってやっぱおかしいわ」
蓮「まあな」
243 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:26:32.32 ID:8sXGoiCpo
ー屋上の扉前ー
海老名「これでれんれんもグループ入りかな?」ヒソヒソ
結衣「だねだね〜」ヒソヒソ
戸部「でもあれっしょ?ヒキタニくんと青春してからあっちがメインなんっしょ?」
葉山「戸部、声でかい抑えろ」ヒソヒソ
海老名「私的にはぁ、これまでいなかったメガネ系男子の登場でさらなるカップリングに深みとバリエーションがっ!!」
結衣「ちょ!姫菜だめだって!ここじゃだめー!」
戸部「隼人くん聞いた?今のセリフ。やばくね?ムラっとこね?」
葉山「ああ。来るな。考えちゃうな」
244 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:27:40.38 ID:8sXGoiCpo
海老名「あっはぁ〜!キマシタワー!!!」
結衣「ちょっと!姫菜!ほんとにだめだよ!だめだってバレちゃうってばぁ!!」
戸部「なぁ隼人くん。マジやばくね?今のセリフ来ちゃってね?」
隼人「ああ。来てるな。何がダメなのか想像膨らんじゃうよな」
ガチャ
優美子「ちょっとあんたら!うっさいんだけど!?」
蓮「勢揃いだな」
245 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:28:11.33 ID:8sXGoiCpo
結衣「見つかっちゃったよぉ…もう姫菜ったら!」
海老名「うはっ!うはっ!ウボァー!!!」
優美子「あーはいはい。海老名いい加減、擬態しろし」
戸部「隼人くん。やっぱやばくね?結果的にやばくね?」
葉山「そうだな。良いもの見れたな記憶領域に永久保存だ」
戸部「つか隼人くんちょいキャラ変わってね?」
246 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:28:44.31 ID:8sXGoiCpo
ー放課後 奉仕部部室ー
八幡「てなわけで最初の一手は無事に完了したわけだ」
雪乃「なるほどね。葉山くんへの罠というのは考え過ぎだったみたいね」
八幡「まあな。その罠がどうって前に昨日の夜に片付いたんだ」
雪乃「そう。ごめんなさいね…」
八幡「なんで謝る?」
雪乃「いえ…私は何の役にも立てていなかったから」
247 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:29:14.72 ID:8sXGoiCpo
八幡「そんな事ねぇよ。これから関わる事だってあるはずだ」
雪乃「あら、優しい言葉かけてくれるのね珍しい。これも雨宮くんのおかげかしら?」
八幡「そうかもな」
雪乃「…ほんと人が変わったようだわ…」
八幡「まあな」
雪乃「だったらもう…あなたが奉仕部に来る意味はなくなってしまったわね」
八幡「そりゃどういう…」
248 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:29:56.38 ID:8sXGoiCpo
雪乃「ここへ来た理由、忘れたわけではないでしょう?」
八幡「………」
雪乃「あなたはかけがえのない友人を得た。これはもう更生と見ていいと思うのだけれど」
八幡「確かにな。けどまだだ」
雪乃「まだ?それはどういう意味?何に対してなのかしら?」
八幡「あいつは一ヶ月そこらで元いた場所に帰る。その後…俺はまたぼっちだからな」
249 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:30:52.94 ID:8sXGoiCpo
雪乃「そう…。よほど寂しいのね」
八幡「ああ、寂しい。先を考えると寂しい」
雪乃「そんなに素直な比企谷くんなんて今しか見れないでしょうね」
八幡「ああ、多分そうだな。俺自身、そうだと思える」
雪乃「本当に羨ましいわ…」
250 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:31:32.08 ID:8sXGoiCpo
八幡「なあ、雪ノ下」
雪乃「それは無理よ」
八幡「まだ何も言ってないんですけど?」
雪乃「私は……」
ガララララッ
結衣「やっはろー!ゆきのーん!」
雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん」
結衣「ヒッキーもやっはろー!」
八幡「おう」
251 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:32:04.09 ID:8sXGoiCpo
結衣「いやぁ〜それにしても良かったよね〜れんれん!」
八幡「そだな」
結衣「あとは何が残ってるのかなあ?」
八幡「事はこれからだ。やっと最初の一手が終わっただけ。これから噂の消滅に向けてさらに手を打つ」
雪乃「そうね。あなたが打った手は噂の方向性を別の方向へすげ変えただけにすぎないものね」
八幡「そうだな。だがこれで蓮の希望する状態に大きく近付けた」
結衣「そっか〜そっかぁ〜」
八幡(こいつ何の話してるかそもそもわかってないんじゃかろうか)
252 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:32:48.24 ID:8sXGoiCpo
結衣「あ、そういえばさゆきのん!明日から修学旅行だよね!どっか一緒に見て回ろうよ!」
雪乃「そうね。クラスは別だけどそれぐらいの時間はあると思うわ」
結衣「楽しみだなぁ〜宮城!」
八幡「そういや修学旅行だったか…すっかり忘れてたなっつーか何で宮城?あと時間の進みがやたら遅く感じるのは気のせいか?気のせいじゃないなここ数日色々起こりすぎてるから」
雪乃「あらいい事じゃない。人はそれを充実している、と呼ぶのよ」
結衣「そっか〜充実かぁ〜」
八幡(こいつに至っては充実ってどういう意味だろう?とか考えてそうですらある)
253 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:33:17.67 ID:8sXGoiCpo
八幡「あ、そうだ」
結衣「なになに?ヒッキー」
八幡「蓮のことは一先ず置いといてだ。次は海老名さんの件を考えねばならん」
雪乃「そうね。あちらの方はどうするつもりなのかしら?」
八幡「わからん」
結衣「諦めるのはやっ!?」
254 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:33:47.42 ID:8sXGoiCpo
八幡「だってよ。戸部の告白を防げって結構ハードル高い案件だぜ?俺らのいないとこでしれっとされたらそこまでだしな」
雪乃「そうね」
結衣「でもさぁ…告白したいって事…そんなにしちゃいけない事なのかなぁ?」
雪乃「………」
八幡「しょうがねえだろ。それがあの2人の希望なんだから」
結衣「でも…さすがに戸部っちかわいそだなーって…」
八幡「まあな…。でも、だから俺は最初に言っておいただろ?修学旅行中はどうにかする、だけどその後のことは諦めてくれって」
255 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:34:25.62 ID:8sXGoiCpo
八幡「とにかく修学旅行中の告白を防ぐ事、これが目下最優先の案件だ。修学旅行が終われば後は知らん。さすがにその先もずっと止め続けろなんて無茶な話だ」
雪乃「その通りね」
結衣「そっかぁ…戸部っち…」
八幡「なんでお前がそんなにへこむんだよ?別にお前が告白しようってわけじゃねんだから」
結衣「ひぇえっ!?それは!まあ…そうだけど…」
八幡「それともなに、誰かに告白したいの?」
結衣「ひぇえええぇぇえ!?いいいやっそそそそれはっ!」
雪乃「…はあ…あなたって人は…」
256 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:35:03.50 ID:8sXGoiCpo
八幡「んだよ…俺なんか悪い事言ったか?普通の会話じゃねえか。流れ的によ」
雪乃「由比ヶ浜さん紅茶淹れるわ。落ち着きなさい」
結衣「あ、うん!ありがとゆきのん!………ヒッキーのバカ!」
八幡「んだよ何で雪ノ下へのお礼から俺への攻撃なんだよ?とんでもねぇ曲がり方で一撃飛ばすなよ」
結衣「ふんだっ!」
雪乃「ふふふっ」
八幡(さて…どうしますかねぇ…あ、いっけね。蓮うちに誘ってみるの忘れてた…)
257 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:35:37.59 ID:8sXGoiCpo
ー夜 平塚静宅ー
平塚「君はカレー&コーヒーショップでも始めたらどうだね?」
蓮「それだけで勝負出来るご時世ですかね?」
平塚「いや、君の腕ならいけると思うぞ!何なら私が投資しようじゃないか」
蓮「まだまだ勝てそうにない人が屋根裏の下にいるので止めておきます」
平塚「どこの誰の事だ?ところで雨宮。少し小耳に挟んだんだが…例の噂よりDVの話の方がことの外大きくなったようだな」
蓮「え?そんなにですか?」
258 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:36:05.02 ID:8sXGoiCpo
平塚「ああ、そんなにだ。すでに学校内で知らないやつはいないと言っていいレベルだ。たった1日でだぞ?一体どんな手段を取った?」
蓮「さあ?俺に聞かれても」
平塚「葉山が悪い意味で何かするのではと思って身構えていたのだがな。取り越し苦労に終わってしまったようだし。やはり教師の立場からでは視野に限界があるよ」
蓮「あいつはもう大丈夫だと思いますよ」
平塚「何が大丈夫なんだ?」
蓮「青春してたらしいので」
平塚「そうか!ははっ!青春してたから大丈夫か?あははっ!」
259 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:36:48.19 ID:8sXGoiCpo
平塚「まあ何にせよ流れが変わってよかったな。さて、明日から修学旅行だ。くれぐれも寝坊するんじゃないよ。いいね?もう寝たまえ。おやすみ」
蓮「おやすみなさい静さん」
ピロリン…
モルガナ「携帯呼んでるぞ?」
蓮「チャットか」
260 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:37:33.28 ID:8sXGoiCpo
双葉【おーいリーダー生きてるか!?】
真【まだしっかりあなたの現状把握出来てないんだけど】
竜司【そうだぜ!可愛い子いたか!?】
杏【またそれ?】
蓮【いるぞ】
杏【話に乗った!?】
261 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:38:37.06 ID:8sXGoiCpo
竜司【まじかよ!どんなタイプの子だ!?】
蓮【ゆるふわおっぱいぶるんぶるん】
春【えっ?】
蓮【ぐっふっふ〜なメガネ女子】
双葉【んっ?】
蓮【金髪ビッチな見た目のギャル】
杏【はっ?】
竜司【おいおいおいおい!うらやましいなコノヤロー!】
祐介【なんだか見覚えある特徴の女子たちだな。1人を覗いて】
真【黙って】
モルガナ「なあ…なんかマコトのチャットだけ怖くねえか?」
蓮「気のせいだろ」
262 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:42:38.26 ID:8sXGoiCpo
〜11月24日〜
ー修学旅行 宮城県へ向かう新幹線車内ー
戸塚「くぅ…くぅ……はち……まぁん……」スヤスヤ
八幡(冷静になれ八幡。彩加が隣ですやすや寝ながら俺を呼んでいるがそれは夢の中の俺を呼んでいるのだ。あれ?ちょっと待って?ってことは俺が彩加の夢にお邪魔しているのか?ちくしょうガッデムふざけんな!俺と変わりやがれ夢幡!)
蓮「落ち着け八幡」
八幡「んん何がっふ!?俺なんか喋ってたか!?」
263 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:43:07.03 ID:8sXGoiCpo
蓮「何も喋ってないが考えてる事は丸わかりだった。俺も彩加の夢にお邪魔したい」
八幡「ナチュラルに心を読むな!こえぇから」
蓮「八幡が勝手に心の内を朗読してただけ」
八幡「ええ何その朗読会…。こわい」
結衣「はぁー疲れたぁ。ここ座っていい?」
蓮「うん」
264 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:43:54.58 ID:8sXGoiCpo
八幡「あっちは盛り上がってたな?」
結衣「うんもう疲れたよぉ…お腹すいたなぁ…あ、れんれん何食べてるの?」
蓮「濡れカツサンドだ」
八幡「うぇえ何それ…」
結衣「へぇ〜いいなぁ〜美味しそう!」
八幡「えっ?そんな反応しちゃう?」
蓮「まだあるからあげるよ。ほら」
265 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:44:35.85 ID:8sXGoiCpo
結衣「いいの?!わーい!いっただっきまーす!はーむっ」
八幡「うぇ……」
結衣「うんまい!」テーレッテレー
結衣「やだ何これ超おいしー!」
蓮「それはよかった」
八幡「うめぇのかよ…」
蓮「八幡もどうだ?」
八幡「俺はいいよそんな得体のしれないもん…」
蓮「おい八幡」
八幡「えっ何?メガネが名探偵小学生のコテリンメガネな感じになってるダテのくせにこわい」
266 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:45:17.01 ID:8sXGoiCpo
蓮「見た目で判断するな。文句があるなら味わってから言え」
八幡「ぬぐぅ……わかったよ一個くれ」
蓮「ほら」
八幡「…濡れてる」
蓮「濡れカツサンドだからな」
267 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:45:52.52 ID:8sXGoiCpo
八幡「見た目はカツサンドだな」
蓮「濡れカツサンドだからな」
八幡「何で濡れてんだよ…」
蓮「濡れカツサ」
八幡「もういいもういいわかったわかった。よし…頂きます……あーんむ………んぉ!?」
蓮「どうだ?」
八幡「うんまい!!!」テーレッテレー
結衣「おいしーよね!?」
蓮「そうだろそうだろ」
戸塚「いいなぁ…」
268 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:46:29.08 ID:8sXGoiCpo
八幡「おっふ…もぐ。しゅまん、彩…加。もぐもぐ…起こしちまって、もぐもぐ…」
蓮「話すなら食べてからにしろ。彩加、食べるか?」
戸塚「え?いいのぉ?」
蓮「もちろんだ。ほら」ニコッ
戸塚「わーい!じゃあ遠慮なく…」
蓮「寝起きで食べられるか?あーんしてやろうか?」
戸塚「むっ!?もう、蓮ボクを子供扱いしないでよっ!失礼しちゃうなぁ!」
269 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:46:59.90 ID:8sXGoiCpo
蓮「ゆっくり食べるんだぞ彩加」
戸塚「わかったよぉ。頂きます……あーむ………んっ!?」
蓮「どうだ?」
戸塚「うんまい!!」テーレッテレー
八幡「うっめーもぐもぐ。よなこれもぐもぐ」
結衣「ほんともぐもぐおいしもぐもぐ」
蓮「良かった」ニコッ
270 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:47:30.26 ID:8sXGoiCpo
優美子「つかあんたらさっきから何?うっさいんだけど?」
八幡・結衣・戸塚「もぐもぐもぐもぐ」
蓮「静かじゃないか?」
優美子「いやいや、その前がうるさかったって話。で何やってたん?」
蓮「濡れカツサンド試食会だ」
優美子「えっ!?濡れカツサンドぉ!?あの渋谷駅で雨の日にしか買えないヨンジェルマンの雨限定の濡れカツサンド!?」
蓮「ああ…もぐもぐ。そのもぐもぐ濡れカツサンドだよもぐもぐもぐ」
271 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:48:24.65 ID:8sXGoiCpo
優美子「ちょ…一口!一口だけちょうだい!蓮!お願い!お願い!」
蓮・八幡・結衣・戸塚「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
優美子「お願い誰か!一口でいいから!ほんと!お願い!お願い!」
蓮・八幡・結衣・戸塚「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
優美子「お願い!何でも一つ言う事聞いたげるから!ほんと一口だけ!お願い!お願い!」
272 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:48:53.58 ID:8sXGoiCpo
蓮・八幡・結衣・戸塚「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
優美子「待って!完食は待って!お願い!お願いぃぃ!」
蓮・八幡・結衣・戸塚「ごちそうさまでした」
優美子「くぅぅ………ヨンジェルマンの濡れカツサンドぉ……」グスン
蓮「闇鍋缶ならあるよ」
優美子「いらねえっつの!」
273 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/16(土) 23:50:25.65 ID:8sXGoiCpo
見てくれてる人いるかわかりませんが出前来ちゃったんで休憩がてらちょっと離席しまーす
274 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:22:47.30 ID:+9mh/Azp0
再開します
275 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:24:27.41 ID:+9mh/Azpo
ー宮城 判官森ー
ツアーガイド「というわけで、こちらにあの源義経が祀られているんです」
結衣「へー!源さんかー!」
八幡「源さんって…知り合いかよ」
蓮「………」
戸塚「ヨシツネさんってどんな人だったんだろうね?」
蓮「かっこよくて強いやつだよ」
276 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:25:23.59 ID:+9mh/Azpo
八幡「何そのざっくりした返しは…つかヨシツネに興味あるのか?」
蓮「ああ。大好きだ。お世話になりっぱなしだし」
八幡「世話に?お前たまにわけわからん事言うよな」
蓮「そうか?じゃ、俺ちょっとお参りしてくるからさ」
八幡「おう。後でな」
蓮「お前も行くんだぞ?」
八幡「……おうよっ!」
277 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:25:58.14 ID:+9mh/Azpo
ー源義経 墓前ー
蓮「………」
八幡(わざわざ花まで買って…つか掃除道具一式まで持つって本格的すぎない?それはともかくじーっと見続けて何分だ?相当好きなんだなこいつ)
蓮「…これからもよろしく頼む」ボソッ
八幡「ん?何か言ったか?」
蓮「お礼の言葉さ」
八幡「そうか。もういいのか?」
蓮「いや、むしろこれからだ。まず掃除する」
八幡「えっ。マジだったの?」
蓮「お供え物持っといてくれ」
八幡「お、おう…」
278 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:26:27.00 ID:+9mh/Azpo
八幡(あれから最低でも30分はかけて蓮は黙々と掃除をした。途中で管理してるらしいじいさんに怒られたが、蓮がヨシツネについて熱く語りながら掃除する様を見ていつの間にかじいさんは号泣してた)
八幡(蓮はまるで実在する義経に世話になったかのような話ぶりだった。やれ八艘飛びはさいつよだの命中率が高ければチートだから仕方ないがそのバランスがいいだの)
八幡(ヨシツネ禁止縛りにしてもエフェクトを見たいがために呼んでしまうだの、何より呼んだ時の二刀を構える姿がかっこいいだの)
八幡(ヨシツネを語る口も尊敬というか敬愛を含んでいるようで。本当に助けられた事があるかのような印象を受けるほど熱かった)
八幡(そして気が付くと周りには誰もいなかった。そう、ガイドは俺たちの存在を忘れ、あろうことか教師や生徒たちまでもがバスでとっととどっか行っちまいやがったのだ)
八幡(そうした流れの後、俺は蓮と2人で近くの食堂で飯を食う所だ)
279 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:26:54.85 ID:+9mh/Azpo
蓮「カツカレーはまだか」
八幡「いやいや、他に言う事あるだろ?」
蓮「………親子丼でも良かったかな」
八幡「そこじゃねえよ」
蓮「……月見そばが良かったかな?」
八幡「メニューから離れろよ。つか同意求めんなよ」
蓮「…あ、そっかそっちか…」
八幡「そうそうそっちだよ」
蓮「猫用のメニューがないよな」
八幡「そこでもねえよ!!!」
280 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:27:20.64 ID:+9mh/Azpo
蓮「モルガナ出てきていいぞ」
モルガナ「はぁー!腹減ったぜぇ」
八幡「その猫っていっつも一緒だよな?つか腹減ってんのか」
蓮「なんで猫用メニューがないんだろうな」
八幡「そりゃ普通ねえだろうよ…」
モルガナ「失礼しちゃうよなぁ」
八幡「猫用メニューがある食堂なんか聞いた事ねえよ…あると思う方が失礼だろ…」
蓮「…ん?」
モルガナ「…んん?」
八幡「ん?」
281 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:27:55.80 ID:+9mh/Azpo
蓮「八幡、お前もしかして…」
店員「はーいおまたせしました。極太カツのルーひたひたカレーセットのお客様?」
蓮「俺です」
店員「はいこちらです。親子丼のお客様こちらですね〜。ごゆっくりどうぞ」
八幡「どもー」
蓮「食うか」
八幡「だな」
モルガナ「フーフーしてくれ」
282 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:28:24.74 ID:+9mh/Azpo
八幡「はーうまかった。つかお前見た目の割に結構食うよな」
蓮「これから食べ放題高級バイキングも行ける」
八幡「それもうファイターだよ。飯と戦うだけの戦士だわ」
蓮「かっこいいか?」
八幡「はははっ。かっこいいんじゃねーの?」
283 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:29:01.65 ID:+9mh/Azpo
蓮「次どこ行く?」
八幡「どこも何も…あいつらと合流しないとやばいだろ?寝るとこもないんだぜ?」
蓮「それもそうだな。じゃあ合流しに行くか」
八幡「とりあえず由比ヶ浜あたりにかけてみるわ」
蓮「何をぶっかけるんだ?」
八幡「お前なにいってんだ電話だよ電話!」
284 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:29:48.87 ID:+9mh/Azpo
ーはちまん通話中ー
八幡「…はい、すいません…はい。はい行きますはい」
蓮「怒られてたな」
八幡「よりによってメール打ってる最中に着信来るとは…。そのまま出ちゃったよ。つか平塚先生にバレてた…」
蓮「そうか。で、どういう感じで合流するんだ?」
八幡「どうにかして仙台駅まで来いってよ」
285 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:30:27.69 ID:+9mh/Azpo
蓮「そっか。遠いな。寄り道しよう」
八幡「そうだな寄り道を…いや待て何でそうなる?!」
蓮「判官森から仙台駅ってなかなかの距離みたいだぞ?ほら」
八幡「…うーわほんとだ…つかお前スマホ使いこなしてんな」
蓮「普通じゃないか?それよりタクシーとか使うと金がかかるし少し歩かないか?」
八幡「そりゃ歩くっきゃねえだろうけどよ…とりあえず出るか。すいませーんお勘定」
店員「はーい」
286 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:30:59.99 ID:+9mh/Azpo
八幡(うーん…こいつといると店員にすら普通に対応出来てしまう。なぜだ)
蓮「甘い物が食べたいな」
八幡「お前マジか!?」
蓮「別腹だ」
八幡「別すぎるわ!お前の腹はカートリッジか何かかよ!?」
蓮「お、それ面白いな。やるな八幡」
八幡「ああどうもありがとよ!」
287 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:31:33.46 ID:+9mh/Azpo
スタスタスタスタ……
蓮「アウェーカップゲーラップゲーラッアウゼー♪ヒーガーヘーイヘーファイヤー♪」
八幡「おい、暗くなってきてるぞ。やばくないか?」
蓮「そうだな。まあどうにかなるだろ」
八幡「このまま行けば一関ってとこに着くはずだけどよ。交通止まってるかもしんないんだぜ?」
蓮「そうなのか?」
288 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:32:19.49 ID:+9mh/Azpo
八幡「田舎ってのは交通機関にゃ早めの時間制限あるもんだからな」
蓮「そうかもな。まあそうなったら遊び明かして昼に仙台だな」
八幡「ポジティブなのか何も考えてないのかわからんなお前は」
蓮「考えてるさ」
八幡「嘘つけ」
蓮「本当だ。例えば…」
八幡「…??」
蓮「お前はパレスを知ってるんじゃないか?とかな」
289 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:32:53.69 ID:+9mh/Azpo
八幡(パレス?城か?ホテルの名前か?つか何の話をしてるんだこいつは。でも…)
蓮「………」
八幡(真っ直ぐ視線を飛ばしてくる。その割に相手を射抜くような視線。これは普通の友達に向けるような視線じゃない事ぐらい俺でもわかる)
蓮「なんてね」
八幡「お、おう…」
蓮「さ、歩こう歩こう」
八幡「ああ…」
290 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:33:28.87 ID:+9mh/Azpo
蓮「にゅうカマーの曲いいんだよな」
八幡「………」
八幡(蓮…。聞きたい。聞けない。どうしたらいい)
蓮「結構寒くなってきたな」
八幡「………」
八幡(蓮には間違いなく何かある。隠し事が。でもこいつの事だからそれを俺には言わない。言えないのだろう。でも…でも俺の求めるホンモノは…)
八幡「…蓮」
蓮「ん?」
291 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:34:15.54 ID:+9mh/Azpo
八幡「お前、俺に何か隠してるな?」
八幡(俺の求めるホンモノは互いに隠し事なんか持たない)
蓮「どうしてそう思う?」
八幡(例えそれはエゴだとわかっていても。知りたいんだ)
八幡「さっきの質問。ありゃなんだ?どういう意味でどういう意図だ?」
八幡(やっと見つけた友達だからこそ、知りたいんだ)
蓮「ただの質問だよ。知っているのかどうかっていうだけの」
八幡(例えここで俺のことを否定されてもいい。それでも俺はホンモノだと信じたい)
292 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:34:57.30 ID:+9mh/Azpo
八幡「そりゃ嘘だろ。明らかに明確な意味のある質問って感じしたぜ?」
八幡(押し付けなのはわかってる。身勝手な我儘なのもわかってる。でもしょうがねえじゃねえか。抑えられないんだから)
蓮「そうか?なら…そうなんだろうな」
八幡(やっと出来た友達なんだ。だからしょうがねえじゃねえか。俺は俺を止められない)
293 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:36:05.40 ID:+9mh/Azpo
八幡「どういうつもりだよ?茶化すには遅いタイミングだぜ」
蓮「そうだな。じゃあ…」
八幡(何が飛び出すかわからない。次の瞬間には絶交だ、と言われるかもしれない。そうだとしても知りたいんだ。友達の事を)
蓮「怪盗団って知ってるか?」
294 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:36:46.34 ID:+9mh/Azpo
八幡「あ…はあ?まあそりゃ知ってるよ。あんだけ世間騒がせば」
蓮「俺は怪盗団と関わった事があるんだ」
八幡「…は?」
蓮「俺が元いた学校。秀尽学園。怪盗団の最初のターゲットになった学校。そこに俺はいた」
八幡「そうか…で?何があった?」
蓮「わからない」
八幡「はあ?」
295 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:37:17.01 ID:+9mh/Azpo
蓮「色々起こりすぎて…わからなくなった」
八幡「いや…何言ってんだお前?」
蓮「さっきの質問はね、怪盗団に関係する質問なんだ」
八幡「パレスつったか?それがどう関係すんだよ?」
蓮「パレス。知らないんだな?」
八幡「知らねえ…ってちょっと待て」
蓮「………」
296 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:37:56.96 ID:+9mh/Azpo
八幡「お前もしかして…俺が怪盗団の一味じゃないか疑ってんのか!?」
八幡(自分の勘の良さが恨めしい)
蓮「いや違う」
八幡「嘘つけよ!今の流れなら絶対そうじゃねえか!」
八幡(別に裏切りではない、わかってるのに口が止まらない)
蓮「だから違うって」
八幡「違わねえだろ!…くっそ…あんまりだろ…あんまりだろぉ……」
蓮「…なあ八幡…」
297 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:38:27.22 ID:+9mh/Azpo
八幡「うるせえ!もうしゃべんな!………くっそ!」ダダダッ
蓮「八幡!!」
ツカツカツカツカ…
八幡(なんだよ…何なんだよ!よりによって悪党と思われてたのかよ!影で!)
八幡(欲しがり続けた結果がこれかよ?!これがホンモノなんかよ!?)
八幡(あんまりだ…これまでずっとぼっちだった。何を言われても当然だと思ってた。でも平気なわけじゃない!!)
八幡(これはあんまりだろが!!!)
298 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:39:05.21 ID:+9mh/Azpo
八幡「くそがぁーーーーーーーーーーーーッッッl!!!!!!!!」
八幡「はあっ……はあっ…はっ……はあっ……ふう……」
蓮「おい八幡」
八幡「ひぇあぁっ!?」
299 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:39:42.50 ID:+9mh/Azpo
ー一関駅ー
蓮「何驚いてるんだ?行き先同じなんだからこうなるだろ」
八幡「…ぐうぅっ……///」
蓮「ここが駅か。ちょうどいい。そこ座れよ。話そう」
八幡「話す事なんかねぇ」
蓮「ある」
八幡「ねえよ!」
蓮「ある。聞け。俺はこのままお前と変な形で仲違いしたくない」
八幡「………」
300 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:40:20.50 ID:+9mh/Azpo
蓮「いいから座れって」
八幡「電車来るまでだからな」
蓮「いいやうちに帰るまでだ」
八幡「そんな言われても電車に乗っちまえば聞く耳持たねえ」
蓮「いや、持てるさ。俺たちは友達だからな」
八幡「…つかお前…何で息切れてねえの…?」
蓮「ほぼ毎日ジム行ってたからな。おかげですでに900超えの500超えだ」
八幡「何その数字。血圧?」
301 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:40:54.16 ID:+9mh/Azpo
蓮「八幡」
八幡「…何?」
蓮「別にお前を怪盗団だと思ってるわけじゃない」
八幡「………」
蓮「ただ単にパレスって言葉に覚えがないかを聞きたかっただけなんだ。勘違いさせたなら謝る。すまない」
八幡「………」
302 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:41:34.55 ID:+9mh/Azpo
蓮「改めて聞くが覚えはないんだな?」
八幡「ねえよ」
蓮「そうか。じゃあ妙な空間に行ったことは?見たことは?」
八幡「今がそうだよ」
蓮「八幡。茶化すな」
八幡「うるせーな。ねえよ」
蓮「八幡。俺を見ろ」
八幡「んだよ」
蓮「いいから俺の方を向け」
八幡「……何だよ」
303 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:42:03.44 ID:+9mh/Azpo
蓮「いいからこっち向けよ。ちゃんと話したい」
八幡「このままでも出来る」
蓮「雑談がしたいんじゃない。ちゃんと向き合ってしっかり話したい事なんだ」
八幡「………」
蓮「八幡」
304 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:42:41.65 ID:+9mh/Azpo
八幡「わかったよ…。ほら、これでいいだろ。で?」
蓮「改めて聞くが、妙な空間に行った事は?」
八幡「……ない」
蓮「例えば普通の道を歩いてて、いきなり気味の悪い場所に立ってた事は?」
八幡「歩いて…は、ない」
モルガナ「………」
305 :
◆OkhT76nerU
[saga]:2019/03/17(日) 00:43:21.00 ID:+9mh/Azpo
蓮「じゃあ……言葉にすると”異世界”としか思えないような場所に突然切り替わってたってことは?」
八幡「…………ある」
モルガナ「!?」
蓮「それは千葉でか?」
八幡「…いや」
蓮「場所は?」
モルガナ「………」
八幡「………渋谷」
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