【ファイアーエムブレムヒーローズ】グレイルさんが特務機関にやって来たら

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1 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:37:34.16 ID:p8OqKhYh0
なんとかグレイルさんを引けた記念に特務機関にやってきたグレイルさんが面識のある人達と再会したら……というのを書いてみました

通常版のミスト、セネリオ、ティアマトは既に再会しているバレンタイン版と出典元が同じなのでありません

アイクは伝承のみあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1551623853
2 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:39:08.58 ID:p8OqKhYh0
ワユ「グレイルさん!?グレイルさんだ!」

グレイル「お前は確か、ワユ……だったか」

ワユ「うん、そうだよ。グレイルさんもこっちに来たんだね」

グレイル「ああ。あの召喚士に呼び出されてな」

ワユ「また会えて良かったー。あたし、あの時のお礼まだちゃんと言えてなかったもん」

グレイル「あの事なら気にする必要は無い」

ワユ「そんな訳にはいかないよ。あのままデイン軍の奴らに連れて行かれてたら、どうなってたか分からないもん」

ワユ「だから、あの時助けてくれた事、本当に感謝してるんだ。ありがとうグレイルさん」

グレイル「そうか」

ワユ「うん、それじゃあねグレイルさん。今度は一緒に戦えると良いね!」

グレイル「そうだな」
3 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:39:50.11 ID:p8OqKhYh0
ハロウィンワユ「グレイルさーん!トリックオアトリート!」

グレイル「トリッ……なんだそれは?」

ハロウィンワユ「なんでも異界のお祭りらしいよ?お菓子をくれなきゃイタズラするぞーっていう」

グレイル「異界には妙な祭りがあるんだな。ふむ、お菓子か…今は持ってないな」

ハロウィンワユ「じゃあ、イタズラをって言いたいところだけど、ハロウィンを知らなかった人にやるのもなぁ…うーんどうしよう」

グレイル「どうするんだ?」

ハロウィン「あっ、じゃあさ、今度私と手合わせしてよ」

グレイル「手合わせ?」

ハロウィンワユ「うん。グレイルさんって大将……えーと、アイク団長の師匠なんでしょ?それならいっちょやるしかないでしょ!」

グレイル「ふむ。まあ、いいだろう」

ハロウィンワユ「やったー!グレイルさん約束だからね!」

グレイル「ああ」
4 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:40:27.04 ID:p8OqKhYh0
エリンシア「グレイル様!?」

グレイル「お久しぶりですエリンシア姫……いや、エリンシア王女でしたな」

エリンシア「グレイル様……申し訳ございません」

グレイル「どうされました?」

エリンシア「私、この世界でグレイル様にお会いしたら、一言謝りたかった。私の護衛を引き受けたばっかりにグレイル様は」

グレイル「貴女が謝る必要はありません。貴女の依頼がなくとも私はいずれ、デインの手で倒されていたでしょう」

エリンシア「ですが、アイク様やミストちゃんと一緒に居られる時間を奪ってしまった事に変わりはありません」

グレイル「……それでしたら、お願いを一つ聞いて頂けませんかな?」

エリンシア「私にできることでしたら」

グレイル「亡き先王の遺志を継ぎ、ラグズと手を取り合い、クリミアを平和な国にしてください。そうすれば、あの戦いで散っていった者達も報われましょう」

エリンシア「グレイル様……分かりました。そうなる様に私、手を尽くすと約束致しましょう」

グレイル「ありがとうございます。それでは、失礼いたします」
5 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:42:08.04 ID:p8OqKhYh0
浴衣エリンシア「お久しぶりですグレイル様」

グレイル「お久しぶりです」

浴衣エリンシア「ありがとうございました」

グレイル「どうされました?」

浴衣エリンシア「あの時、私をアイク様が見つけてくださらなかったら、あの時、グレイル様が護衛を引き受けてくださらなかったら、私は生きてはいなかったでしょう」

グレイル「………」

浴衣エリンシア「私、この世界でグレイル様にお会いしたら、きちんとお礼が言いたかった。元の世界ではそれが叶いませんでしたから」

グレイル「そのようなこと、気にされる必要は」

浴衣エリンシア「いえ、あの時、助けていただけなければ、クリミアの再興は成らなかったでしょう」

グレイル「………」

浴衣エリンシア「そして、争いが無くなったテリウスを見ることもできなかった」

グレイル「エリンシア王女、今なんと仰しゃいました?争いが無くなった?」

浴衣エリンシア「はい。色々なことが…本当に色々なことがありましたが、その全てが終わった後、ベグニオン帝国のサナキ様を中心に各国が同盟を組み争いが無くなりました。ベオクもラグズも分け隔てなく」

グレイル「ベオクもラグズも分け隔てなく……」

浴衣エリンシア「はい。ですから」

グレイル「ありがとうございましたエリンシア王女。そのお話が何よりのお礼です」

浴衣エリンシア「グレイル様……」

グレイル「その平和がいつまでも続くよう願っております」

浴衣エリンシア「私もそうなるよう尽力致します」

グレイル「では、また」
6 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:42:54.17 ID:p8OqKhYh0
オスカー「団…長…?」

グレイル「おお。オスカーか久しぶりだな」

オスカー「グレイル団長も此方へ?」

グレイル「ああ。アイク達には既に会ったんだが、オスカーも来ていたとはな。ボーレやヨファはどうした?」

オスカー「ボーレ達はまだ来ていません。シノンやガトリー、キルロイもまだ」

グレイル「そうか」

オスカー「ですが、居たら喜んだでしょうね。シノンは特に」

グレイル「フッ、そうかもな」

オスカー「…グレイル団長」

グレイル「どうした?」

オスカー「私達、兄弟はグレイル団長から受けた恩を忘れません」

グレイル「何のことだ?」

オスカー「父が亡くなり、ヨファの母が失踪し、途方にくれてた私達兄弟に仕事や住む所をくれたことですよ」

グレイル「お前やボーレは戦場で充分に働いていたし、まだ戦えなかったヨファはミストを手伝ってくれてただろう?助けられたのは俺達の方だ」

オスカー「それだけではありません。グレイル団長は私達の事も家族と言ってくれた」

グレイル「あれは傭兵団全員に向けて言ったんだ。お前達にだけじゃない」

オスカー「それでもです。私達はあの言葉に救われた」

グレイル「………」
7 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:43:28.38 ID:p8OqKhYh0
オスカー「だから私はグレイル団長やその意志を継いだアイクの為に戦いますよ。これまでも、そしてこれからも」

グレイル「お前がそういう事を口にするとはな。少しこそばゆいな」

オスカー「グレイル団長にまた会えるとは思わなかったので。だからこの一度だけ」

グレイル「そうか。なら、素直に受けておこう」

グゥゥゥゥゥ(腹の音)

グレイル「……腹が減ったな」

オスカー「今日は私が食事当番なんですよ」

グレイル「フッ、久しぶりにオスカーの料理が食べられるのか。楽しみだな」

オスカー「ふふっ、アイクと同じことを言うんですね」

グレイル「まっ、親子だからな」

オスカー「では、腕によりをかけて作るので待っていてください」

グレイル「ああ」
8 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:44:59.66 ID:p8OqKhYh0
漆黒の騎士「あなたは…!?」

グレイル「久しぶり……だな」

漆黒の騎士「………」チャキ

グレイル「なんのつもりだ?」

漆黒の騎士「あの夜言った筈です。貴殿との戦いを楽しみにしていたと。今こそあの時の続きを!」

グレイル「こんな所でやり合うつもりか?」

漆黒の騎士「ガウェイン将軍、あの頃のあなたと戦うことこそ我が望み。そしてあなたを超えることこそ、我が剣の終着点。さあ、構えてください」

グレイル「ふん、俺は既にお前に敗れ、死んだ身だ。そんな俺と今更戦ってなんになる?」

漆黒の騎士「あなたの息子から聞きました。あの時のあなたは、利き手を封じていたと。ですがこの世界なら、そんなものは関係ない!決着をつけましょう」

グレイル「断る」

漆黒の騎士「っ!!何故です!?」

グレイル「召喚されたから此処に居るが、死者には違いない。元の世界のことはその世界に生きる者に任せるさ」

漆黒の騎士「ですが」

グレイル「とにかく、俺はお前と戦うつもりは無い。じゃあな」

漆黒の騎士「くっ……」
9 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:45:52.48 ID:p8OqKhYh0
ゼルギウス「あなたは……」

グレイル「久しぶりだな。ゼルギウス」

ゼルギウス「お久しぶりです。我が師よ」

グレイル「常に鎧兜を身につけたままのお前が兜を取っているとはな」

ゼルギウス「あの時を過ぎ、この地に来た以上、正体を隠す理由はありませんから」

グレイル「そうか」

ゼルギウス「師匠」

グレイル「なんだ?」

ゼルギウス「あの時から四年。あなたの息子は……アイク将軍は、一人の戦士として立派に成長しましたよ」

グレイル「お前にそこまで言わせるとはな。まさか」

ゼルギウス「ええ。私の望みが叶いました。私に剣を教えてくれていた頃のあなたと戦うという望みが」

グレイル「もっと時間が掛かるかと思ったが、あいつはもうそこまで強くなったか」

ゼルギウス「彼はまだまだ強くなりますよ。私を通じ、あなたの剣を感じ、これからを生きていくのですから。私達と違って」

グレイル「フッ、子の成長を聞くというのは嬉しいものだな」
10 : ◆jsS2VhSFvXss :2019/03/03(日) 23:46:34.11 ID:p8OqKhYh0
グレイル「久しぶり……でいいのか」

伝承アイク「親父か。親父もこっちに来たんだな」

グレイル「お前は異界のお前達と違って驚かないんだな」

伝承アイク「ゼルギウス将軍や他の世界の英雄と会った時から、もしかしたらと思っていたんだ」

グレイル「そうか……しかし、見違えたぞ。俺が生きていた頃とはまるで別人だ」

伝承アイク「そうか?」

グレイル「ああ。見た目だけじゃない。身にまとう雰囲気そのものが全然違う。いい経験を積んだようだな」

伝承アイク「親父が死んでから、色々なことがあったからな。それでも俺がぶれずにいられたのは親父の教えがあったからだ」

グレイル「そしてやけに素直だ。明日はヤリでも降るか?」

伝承アイク「茶化すなよ……なあ、親父」

グレイル「どうした?」

伝承アイク「俺と本気で手合わせをしてくれないか?」

グレイル「何を言っているんだお前は」

伝承アイク「俺は本気だ。本気で親父とぶつかり合いたい。今の俺の実力を親父に見てほしいんだ」

グレイル「成長したと思っていたが、まだまだ中身はガキだな」

伝承アイク「駄目か?」

グレイル「フッ、まあ、いいだろう。他のお前とはやって、今目の前に居るお前とやらないのは不公平だからな」

伝承アイク「それじゃあ」

グレイル「ああ。掛かって来いアイク」

伝承アイク「行くぞ親父!」チャキ

グレイル「おう!」スチャ
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