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モバP「ナチュラル同棲佐久間まゆ」
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176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/04(月) 00:37:51.07 ID:mw3zAenqo
乙
マジックというか不法侵入して無理やり運んできただけなのでは
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/04(月) 00:44:57.95 ID:TYRmEwiQo
>>176
壁ぶち抜いて扉が作られてる可能性
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/04(月) 01:34:30.91 ID:FBSev30Co
ハンドパワー(物理)
179 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:37:39.86 ID:OfcA8yro0
モバP「はぁ」
ちひろ「どうかしました?」
モバP「いや、現場走り回ってる時って『ゆっくり座りたい』って思うんですよ」
ちひろ「時間の制約が多いところをいくつも担当するわけですからね」
モバP「でも今ってデスクワークじゃないですか」
モバP「ゆっくり座って、ってのは達成してるはずなんですけど」
モバP「今度は『いい加減動き回りたい』って気持ちなんですよねえ」
ちひろ「つまりは働きたくないと」
モバP「まー平たく言えばそういうことになりますけど」
ちひろ「一部の労働ジャンキー以外はみんなそう思っていますよきっと」
モバP「そんなもんですかねえ」
180 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:38:45.46 ID:OfcA8yro0
ちひろ「というか」
ちひろ「Pさんも周りからはそういう風に思われているんじゃないですか?」
モバP「俺が?」
ちひろ「自分の担当アイドルのためならたとえ火の中水の中でしょう?」
モバP「プロデューサーですから」
ちひろ「プロデューサーの鑑ですね」
ちひろ「(ここまで尽くしているからこそ、あんなに好かれているんでしょうか)」
モバP「俺は彼女たちのために全力で仕事に取り組んでいるだけであって」
モバP「労働欲求を満たすために働いているわけじゃありませんよ」
モバP「自分の生活のためならもっと割の良い仕事ありますしね」
ちひろ「真摯すぎます」
モバP「普通ですよこれくらい」
181 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:39:38.62 ID:OfcA8yro0
モバP「ところでまゆ」
まゆ「はい?」
ちひろ「!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!??!?!?!??!」
モバP「こんな仕事がしたいとかあるか?」
まゆ「したいことですか?」
ちひろ「その前に、まゆちゃんはどこから出てきたんですか!?」
モバP「ちひろさんの机の下にずっといたじゃないですか」
ちひろ「えぇ....」
まゆ「Pさんには敵いませんね」クスリ
182 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:42:12.40 ID:OfcA8yro0
モバP「なんというか、まゆの発するただならぬ気配を感じ取れるようになったな」
モバP「それでも3割程度だが、前は全くだったから進歩した方だ」
まゆ「まゆの熱視線に答えてくれるようになったんです♪」ウフ
ちひろ「(まゆちゃんの超人的な能力がPさんにも伝染しかけている)」ゾク
まゆ「ゆくゆくは5割、7割と能力を伸ばしていって」
まゆ「まゆのいるところどこでも突き止めて追いかけ回してほしいです」
モバP「仮に特殊能力を極限まで伸ばせたとしてもそういうことはしない」
まゆ「まゆはいつでもウェルカムですよぉ」
ちひろ「(能力バトル漫画の話みたいになってます)」
183 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:45:39.81 ID:OfcA8yro0
まゆ「まゆ、Pさんの用意してくれるお仕事なら何であっても楽しくできます」ニコニコ
ちひろ「バンジーやスカイダイビングでも?」
まゆ「もちろんです」ニコニコ
ちひろ「なんというか、そういう仕事ってまゆちゃんっぽくないような....」
モバP「アイドルイメージの低下するような下品な仕事以外はオールオッケーですよまゆは」
まゆ「はい♪」
ちひろ「確かに、バラエティ然とした仕事ってまゆちゃんっぽくはないですけど」
ちひろ「仮にバンジーやスカイダイビングをまゆちゃんがしたところでイメージは下がらないのかもしれません」
モバP「むしろ上がるまでありますよ」
モバP「まあそんな仕事これまで来たこと皆無なんですが」
ちひろ「まゆちゃんがテレビ映えするリアクションをとるとは思えませんから....」
ちひろ「(Pさん絡みくらいですかね、まゆちゃんが取り乱すのは)」
184 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:46:24.38 ID:OfcA8yro0
まゆ「そういえば....」
モバP「?」
まゆ「したい仕事、というわけではないんですけど」
モバP「何かあるのか?」
まゆ「白無垢が着たいです」
モバP「白無垢ぅ?」
まゆ「前に別の仕事でPさんと結婚式を挙げたときはドレスだったので」
モバP「挙げてないぞ」
ちひろ「仕事って言ってるのに即矛盾してます」
まゆ「次は神前結婚式がいいんです」
185 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:46:51.84 ID:OfcA8yro0
モバP「まあまゆならどっちでも似合うんだろうけどさ」
まゆ「///」
ちひろ「(素、なんですかねこれ)」
モバP「そういうタイプの仕事はなかなかないかなあ」
ちひろ「ブライダル関係の仕事はどうしてもドレス中心ですから」
まゆ「そうですか....」
モバP「すまんな、俺の力不足だ」
まゆ「いえ、Pさんのせいでは....」
モバP「うーんそうだな」
186 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:47:57.65 ID:OfcA8yro0
モバP「白無垢は本番にとっといてくれ」
まゆ「ほ、本番!!?!?!!?!?!?」
ちひろ「....」
ちひろ「(今の状況は半分自業自得かもしれません)」
まゆ「ほんばん....///」
まゆ「....」
まゆ「披露宴の引き出物は何にしますか?」
ちひろ「この一瞬でそこまでいっちゃった」
187 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:48:56.37 ID:OfcA8yro0
ナ チ ュ ラ ル 挙 式 佐 久 間 ま ゆ
188 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/05(火) 00:50:12.36 ID:OfcA8yro0
続きます
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 07:44:56.61 ID:fgWQu7x7o
ちっひのツッコミ好き
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/05(火) 12:38:00.76 ID:iSU87KKAO
乙
プロデューサーが担当アイドルと似通ってくるのは既にヘレンPによって証明されている
191 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:56:32.52 ID:LsI2blht0
仁奈「プロデューサー!」
モバP「ん〜どうした?」
仁奈「かくれんぼをするですよ!」
モバP「かくれんぼぉ?」
モバP「んー....」チラ
ちひろ「(ニコニコ)」マル
モバP「じゃー1回だけだぞ?」
仁奈「全力の仁奈を見せるですよ!」フンス
モバP「でも俺と仁奈だけじゃ人数足りなくないか?」
仁奈「?」
192 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:57:05.84 ID:LsI2blht0
仁奈「3人でごぜーますよ?」
モバP「ちひろさんは仕事中だからできないぞ?」
仁奈「?」
仁奈「ちゃんともう1人いるでごぜーます」
モバP「そんな仁奈には見えて俺には見えないって、小梅みたいなこと言うんじゃなーよ」アハハ
仁奈「....」ジー
モバP「....」ゾク
モバP「おい仁奈、その虚空を見つめる猫みたいな表情やめろ」
仁奈「....」
モバP「本当やめろって....」
193 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:57:49.84 ID:LsI2blht0
仁奈「プロデューサーの後ろの天井にまゆおねーさんが張り付いてるですよ」
モバP「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!!??!!!!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!」
まゆ「蜘蛛の気持ちになってました」ニコ
モバP「蜘蛛の気持ちってかもうスーパースパイダーに噛まれてるだろ」
仁奈「楽しそうでいーですね!仁奈もしてえです!」
モバP「まゆは特殊な訓練を受けているからこれが出来るんだ」
仁奈「仁奈もできるようになるですか???」
まゆ「女の子はみんな、15歳を過ぎたらこれが出来るようになりますよ」ニコニコ
仁奈「やったー!」ピョンピョン
モバP「(仁奈にはまゆのこういう面はあまり真似して欲しくないな....)」
モバP「(他の面は完璧だから目指してもらって大いに結構なんだが....)」
194 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:58:27.53 ID:LsI2blht0
仁奈「ね?ちゃんといたですよ」
モバP「すまんすまん」
まゆ「それじゃあじゃんけんで鬼を決めましょうか」
モバP「だな」
仁奈「じゃ〜んけ〜ん」
仁奈「ぽん!」
仁奈「あ〜仁奈が鬼でごぜーます!」
仁奈「60秒数えるから隠れるですよ!」
まゆ「はーい」
仁奈「....」
195 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:59:09.30 ID:LsI2blht0
仁奈「鬼....」
仁奈「鬼の気持ちに....」
仁奈「なるですよ....」
仁奈「....」
仁奈「いーち、にー、さーん」
モバP「(あんまり難しいところに隠れても仁奈が可哀想だし)」
モバP「(近場の見つかりやすいところがいいな)」
モバP「(んー)」キョロキョロ
モバP「(俺のデスクの下でいいか)」
モバP「....」ガサゴソ
まゆ「....」
196 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 00:59:54.88 ID:LsI2blht0
まゆ「これって....運命でしょうか?」
モバP「なんでここにいるんだよ」
まゆ「アンダーザデスクですから」
まゆ「というか」
まゆ「この辺りで隠れられる場所ってここくらいのような気が」
モバP「運命でもなんでもないな」
まゆ「出会いは必然だったんですね////」ニコ
モバP「悪くなったほんやくコンニャクでも食べたのか?」
197 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:00:34.58 ID:LsI2blht0
モバP「....」
モバP「さて俺は別の所に」
仁奈「よんじゅきゅー、ごじゅー、ごじゅいーちー」
まゆ「もう新しい場所を探して隠れる時間は残ってませんよ?」
モバP「だったらもう適当なところに無理やり隠れるしかないな」
まゆ「Pさん」
まゆ「仁奈ちゃん、あんなに楽しそうにしています」
まゆ「小さいのにいつもお仕事を一生懸命頑張っているんですから」
まゆ「束の間の休息の時くらい無邪気に遊ばせてあげませんか?」
モバP「....」
198 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:01:17.77 ID:LsI2blht0
モバP「....わかったよ」
モバP「ま、ここじゃすぐ見つかると思うけどな」
まゆ「その時は鬼を交代してもう一回やりましょう」ニコニコ
モバP「それがいいかもな」
仁奈「ろくじゅっ!」
仁奈「....」
仁奈「....」
仁奈「ニンゲン、テキ、ニンゲン、コロス、ニンゲン、クウ」
仁奈「ングアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」ダッ
仁奈「ドコダニンゲンッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ガチャリ
モバP「えぇ....」
199 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:01:54.88 ID:LsI2blht0
モバP「なんか仁奈、狂気に支配されてたように見えたんだが」
まゆ「まあまあかくれんぼですから、気長に待ちましょう」
まゆ「いずれここも探しに来るはずです」
モバP「自分から出ていくわけにもいかないしな」
まゆ「狭いところって落着きますね」
モバP「それはそうなんだが....」
モバP「さすがに2人には狭すぎないか?」
まゆ「この狭さがいいんです」ニコ
モバP「そういうもんかねえ」
まゆ「なんだかPさんと世界で2人だけになったみたいです」ウフフ
モバP「(すぐそばにちひろさんいるんだけどなあ)」
まゆ「///」
200 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:02:21.90 ID:LsI2blht0
モバP「ぜんっぜん来ねえ」
まゆ「遅いですねぇ」
モバP「まー事務所の中だし何かあったってことはないんだろうけど....」
モバP「....」
モバP「鬼いないし今のうちに別のとこに隠れようかな」
まゆ「....」
モバP「よっこい」ギュウ
モバP「ん?」チラ
モバP「な、なんだこれは!?」
201 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:02:50.65 ID:LsI2blht0
リボン「(ギシィ)」
モバP「謎の赤いリボンが俺の両手首にきつく絡みついている!?」
まゆ「一体どこからこんなものが....?」
モバP「あのーまゆさん」
まゆ「はい?」
モバP「誰がどう見てもあなたの腕のリボンが絡みついていると思うんですけど」
まゆ「....」
まゆ「ハッ」
モバP「今気が付いたみたいな顔されても」
202 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:03:23.88 ID:LsI2blht0
まゆ「このリボン、いつからまゆの腕に!?」
モバP「普通に今朝から巻いてたよね」
モバP「なんなら今日だけじゃなくちょくちょく巻いてるよね」
まゆ「....」
まゆ「実はこのリボン....意志に反して勝手に動いてしまうんです....」
モバP「お前のリボンは寄生獣か何かかな」
モバP「そもそもリボンは自分の意志だろうがそれに反しようが動かないぞ」
まゆ「....」
203 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:04:03.23 ID:LsI2blht0
まゆ「....Pさん、イジワルです」ショボン
モバP「....」
モバP「ふっ....」クスリ
モバP「今更移動する必要もないか」
まゆ「Pさん....!」
モバP「だってさ」
204 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:05:37.81 ID:LsI2blht0
仁奈「オレタチ....ニンゲン....クウ....」
モバP「もう見つかってるし」
まゆ「」
205 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:06:07.90 ID:LsI2blht0
まゆ「....」ヒュンヒュンヒュンヒュン
仁奈「ニンゲン....コロ....」
仁奈「ス....」シュン
モバP「ナウシカみたいな鎮め方してんな」
仁奈「あ、プロデューサーもまゆおねーさんもみーっけ!」
モバP「見つかっちゃったかー」
まゆ「仁奈ちゃん、強いですね」フフ
仁奈「仁奈の本気は強いですよ!!!」フンス
まゆ「またかくれんぼしましょうね」ナデナデ
仁奈「次は他のみんなも誘いてーです!」
まゆ「....」ニコ
モバP「....」
206 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:06:36.89 ID:LsI2blht0
モバP「(めっちゃいい姉してるな....)」
モバP「(いやもうこれは母か?)」
まゆ「Pさん」
モバP「ん?」
まゆ「さっき一緒に机の下に隠れていて思ったんですけど」
モバP「え、ごめん臭かった?」
まゆ「いえ、そういうことではなくて」
モバP「?」
まゆ「あの....」
207 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:09:05.95 ID:LsI2blht0
まゆ「さっき、狭いところだったので密着してましたよね」
モバP「そうだな」
まゆ「....Pさんと身体が触れ合うたびに」
まゆ「ゴツゴツした肩や」
まゆ「ガッシリした腕」
まゆ「Pさんという人を、肌で感じることが出来た気がしたんです....」
モバP「うん」
モバP「....」
モバP「うん?」
208 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:09:51.63 ID:LsI2blht0
まゆ「それが....その....」
まゆ「嬉しかったです....///」
モバP「....」
モバP「?」
モバP「ありがとう?」
まゆ「いえ....」
まゆ「....」
まゆ「ま、またやりたいです///」テレ
モバP「おう」
まゆ「///」
209 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:10:19.70 ID:LsI2blht0
ちひろ「....」
ちひろ「(惚気るのはいいんですけど事務所ではなく家に帰ってからやってくれませんかね)」
ちひろ「(私完全に蚊帳の外というかいない者扱いというか)」
ちひろ「....」
ちひろ「(私も参加すればよかった)」
210 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:10:51.00 ID:LsI2blht0
ナ チ ュ ラ ル ス タ ジ オ ジ ブ リ 佐 久 間 ま ゆ
211 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/07(木) 01:13:03.98 ID:LsI2blht0
続きます
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/07(木) 02:02:13.40 ID:EXeXexnc0
いやナチュラル要素そこかよ
おつ
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/07(木) 08:43:14.36 ID:7lbBvrfDO
鬼ならそこにいるだろうに
214 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:38:47.13 ID:XcEm+Ky+0
モバP「お疲れ」
モバP「お茶いる?」
まゆ「いただきます」
まゆ「....」ゴクゴク
まゆ「はぁ」
モバP「どうよ調子は」
まゆ「Pさんから見てどうでしたか?」
モバP「質問を質問で返すなよ」
まゆ「Pさんの感想が聞きたいんです」
モバP「....」
215 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:39:15.30 ID:XcEm+Ky+0
モバP「....俺はいつも通り良かったと思うよ」
モバP「この調子で後も頑張ってくれ」
まゆ「どこが良かったですか?」
モバP「....」
モバP「全部」
まゆ「....」
まゆ「///」
モバP「いつも通りってのは、お前を煙に巻こうとしてるんじゃなくて」
モバP「俺が思ったことを言っただけだ」
モバP「さすが一流アイドル」
まゆ「....」
216 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:39:48.16 ID:XcEm+Ky+0
まゆ「....それじゃあ」
まゆ「ご褒美をください!」
モバP「ふむ....」
モバP「(まあそのくらいなら可愛いもんか)」
モバP「いいだろう、ただし俺の経済力に見合ったものにしてくれよ」
まゆ「はい、確実にPさんが用意できるものです」
モバP「なんだ、もう決まってるのか」
まゆ「当然です」
まゆ「まゆが望むのは....」
217 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:40:26.06 ID:XcEm+Ky+0
まゆ「ミネラルウォーターを、5分以内に飲むことです」
モバP「?」
モバP「飲み物なら今さっきお茶渡しただろ?」
まゆ「いえ、急にミネラルウォーターも飲みたくなったんです」
モバP「ふーん、そこの自販機のやつでいいか?」
まゆ「はい♪」ニッコリ
モバP「(今日は最近の中じゃ気温が高い方だったから喉も乾くか)」
モバP「さてと」チラッ
モバP「あれ」
まゆ「どうかしましたか?」ニッコリ
モバP「いや....」
218 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:40:53.81 ID:XcEm+Ky+0
モバP「ここのミネラルウォーター売り切れだわ」
まゆ「それは大変ですね」
モバP「ちょっと別の階の自販機で買ってくるわ」
まゆ「お願いします」ニコニコ
モバP「ちょっと待っててな」
まゆ「はーい」
219 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:41:47.37 ID:XcEm+Ky+0
モバP「まさか売り切れとは....」
モバP「まーこういうこともあるか」
モバP「えーっと水は」チラッ
モバP「....」
モバP「ここも売切れ....」
モバP「もう1階上がって買ってくるか....」
モバP「あ」
まゆ『ミネラルウォーターを、5分以内に飲むことです』
まゆ『5分以内に』
モバP「そういやこんなこと言ってたし、一旦戻って事情を話すかー」
モバP「まゆも適当に目安を言っただけでその時間にこだわるとも思えないし納得してくれるだろ」
220 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:42:14.30 ID:XcEm+Ky+0
モバP「いやー申し訳ない、別の買いも売切れでさ」
モバP「なんかさっき5分って言ってただろ?一応聞いといた方がいいと思って戻ってきた」
まゆ「2つの自動販売機で売切れだなんて、珍しいこともあるんですね」
モバP「本当になあ」
モバP「じゃー他の階に行って探して
まゆ「ダメですよ」
モバP「え?」
モバP「あー、もう水じゃなくて他の奴でいいってことか」
まゆ「違います」
まゆ「まゆはあの質問から5分以内、現時点で残り2分以内に」
まゆ「ミネラルウォーターを飲むんです」
モバP「?」
221 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:43:10.10 ID:XcEm+Ky+0
訂正
モバP「いやー申し訳ない、別の階も売切れでさ」
モバP「なんかさっき5分って言ってただろ?一応聞いといた方がいいと思って戻ってきた」
まゆ「2つの自動販売機で売切れだなんて、珍しいこともあるんですね」
モバP「本当になあ」
モバP「じゃー他の階に行って探して
まゆ「ダメですよ」
モバP「え?」
モバP「あー、もう水じゃなくて他の奴でいいってことか」
まゆ「違います」
まゆ「まゆはあの質問から5分以内、現時点で残り2分以内に」
まゆ「ミネラルウォーターを飲むんです」
モバP「?」
222 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:43:36.97 ID:XcEm+Ky+0
モバP「いや、それが無理だったからどうするって聞いたんだぞ」
まゆ「そこに、ありますよ」
モバP「どこだ?」
まゆ「Pさんの」
まゆ「鞄の中に」ニコ
モバP「!!!??!!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?」
モバP「(ま、まさかっ!?)」
モバP「(これも全てまゆの用意した舞台だったということか!?)」
モバP「(俺の思考や言動を操ってご褒美の話を引き出したのも)」
モバP「(ミネラルウォーターに謎のタイムリミットを設けたのも)」
モバP「(この場所から5分以内で帰って来られる自販機で売り切れていたのも)」
モバP「(全てはまゆが俺の....)」
モバP「(飲みかけのミネラルウォーターを手に入れるためだったというのか!?)」
223 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:44:34.67 ID:XcEm+Ky+0
モバP「ぐぅ....」
まゆ「Pさん、あと1分30秒です」
まゆ「ご褒美、まだかなあ」
モバP「くっ....」
モバP「(自販機は....ダメだ)」
モバP「(1分半じゃ他の階まで行って戻ることは不可能....)」
モバP「(そもそも仮に間に合ったところでまゆの手によって売切れにされている可能性だってある....)」
モバP「(しかしこの建物内で他に手に入れる手段はない....)」
モバP「(俺の持つミネラルウォーターの中身だけを飲ませようにも....)」
モバP「(この周辺に紙コップや他の入れ物は見当たらない....)」
モバP「(まゆに渡したお茶もまだ残っているからそれに入れることもできない....)」
モバP「....」
224 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:45:12.57 ID:XcEm+Ky+0
モバP「(これは....)」
モバP「(詰み、なのか....?)」
モバP「(俺はまたもやまゆに敗北してしまうのか....?)」
モバP「(俺がこんなに弱いから、まゆは気持ちを隠そうともせず....)」
モバP「(勝ち確定のボーナスステージ相手にダイレクトアタックを連発してくるのか....?)」
モバP「(担当アイドルに手玉に取られる俺は....)」
モバP「(プロデューサー失格なのか....?)」
モバP「....」
225 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:49:59.16 ID:XcEm+Ky+0
まゆ「あと1分ですよPさん」ニッコリ
モバP「....」
モバP「ふっ」
モバP「まゆ、俺の覚悟をよく見ておくんだな」ダッ
まゆ「Pさん!?」
モバP「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」ザブザブ
まゆ「!?」
まゆ「Pさんが猛烈な勢いで手を洗っています!?」
モバP「どりゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」ゴシゴシ
まゆ「手に僅かな菌が残留することすらも一切許容しないという迫力です!?」
モバP「もうこれで............」ショリショリ
モバP「終わってもいい............」ガリガリ
モバP「だから............」ジョボジョボ
モバP「ありったけを..................」ガシガシ
226 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:50:26.47 ID:XcEm+Ky+0
モバP「はぁ....はぁ....」
まゆ「Pさん、スーツがビショビショです」
まゆ「それに今の手洗いは何か関係があるんですか?」
モバP「....」
モバP「お前が欲しいのはこれだったな」スッ
まゆ「!」
まゆ「はい、それを早くこっちにください♪」
モバP「ほらよ」
まゆ「ああ!ありがとうございます!」
まゆ「それでは早速....」
227 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:51:14.08 ID:XcEm+Ky+0
モバP「まゆ」
まゆ「はい?」
モバP「俺がいつ、ペットボトルから直接飲んでいいと言った」
まゆ「....」
まゆ「言ってませんけど、この辺りに移せるようなものはありませんよ?」
モバP「お前にはこれが見えないのか」ニヤリ
まゆ「これって....何もないんじゃ....」
まゆ「はっ!?」
まゆ「まさか」
モバP「ふふ....」スッ
まゆ「それは!?」
228 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:51:41.25 ID:XcEm+Ky+0
まゆ「Pさんの手!?」
モバP「これにミネラルウォーターを注いで飲むんだ」
まゆ「!?」
まゆ「何を言っているんですか!?」
まゆ「そもそも、まゆが欲しいと言ったのは....」
まゆ「!」
モバP「気づいたようだな」
モバP「お前がいつ」
モバP「俺の持っているミネラルウォーターのペットボトルが欲しいと」
モバP「言った?」
まゆ「くっ....」
229 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:52:37.89 ID:XcEm+Ky+0
モバP「お前はあくまで『ミネラルウォーターを飲みたい』としか言っていないんだ」
モバP「つまり」
モバP「ご褒美の中に『どうやって飲むか』までは含まれていない!!!」バーン
まゆ「....」
モバP「さあ、俺の手の中にミネラルウォーターを注いで」
モバP「思う存分ゴックゴック飲んでいいぞ!」
モバP「安心してくれ、衛生管理はプロデューサーの基本」
モバP「神速の手洗いによって俺の手のひらは、菌どころか手相まで消えてしまったほどの完璧な衛生状態だ」
まゆ「....」
モバP「さすがのお前でも」
モバP「この公共の場で、俺の手のひらに包まれた水を飲むなどという恥辱にまみれた行為は」
モバP「できないだろう」
230 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:54:04.96 ID:XcEm+Ky+0
ドボドボ
モバP「何ィ!?」
モバP「お椀型に待機させている俺の両掌を水で満たしただと!?」
まゆ「Pさんのありったけ、見せてもらいました」
まゆ「だからまゆも」
まゆ「ありったけで返します」
モバP「ぁぁ....ぁぁ....」
まゆ「それではいただきます」
モバP「や、やめろ!それ以上は俺の身が持たない!!!」
まゆ「Pさんが悪いんですよ、まゆだってこんな....こんな....」
まゆ「激しいことをするつもりはなかったんですから」
モバP「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」
231 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:54:38.10 ID:XcEm+Ky+0
まゆ「ごちそうさまでした」
モバP「」
まゆ「またお願いします」
モバP「お断りだ....」
まゆ「そういえば、そろそろ次の現場に移動しなきゃいけませんけど」
まゆ「そのスーツどうするんですか?」
モバP「スーツ?」サワサワ
モバP「あぁ....」グッショリ
モバP「うん....」
232 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:55:26.21 ID:XcEm+Ky+0
モバP「すまんまゆ、先にタクシーで行っといてくれ」
まゆ「構いませんけど、Pさんは?」
モバP「俺か?俺は」
モバP「お外走ってくるううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダッ
モバP「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダッ
まゆ「....」
まゆ「ふふっ」クスリ
まゆ「Pさんって、たまに凄く」
まゆ「....」
まゆ「大胆です」
まゆ「///」
233 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/09(土) 23:56:20.11 ID:XcEm+Ky+0
続きます
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/09(土) 23:59:30.39 ID:SpLIL5TS0
ナチュラル要素の霊圧が……消えた
235 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/10(日) 00:06:15.58 ID:LaaAbZhC0
ナ チ ュ ラ ル 水 佐 久 間 ま ゆ
236 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/10(日) 00:06:54.61 ID:LaaAbZhC0
失礼しました
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/10(日) 00:20:20.16 ID:wNXJdtB6o
今回はナチュラルじゃなくてミネラルなのでは
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/10(日) 00:24:27.81 ID:0KQqVri3o
ナチュラルウォーターって書くと何だかミネラルウォーターみたいじゃね?(意味不明)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/10(日) 00:37:15.44 ID:HvPROVoDO
両方、特定域の地下水をろ過、加熱、沈殿による殺菌しか行っていないもの
ミネラルウォーターはミネラル分を甜花してもよし
ナチュラルウォーターは薬品など化学的殺菌は禁止など制約はありますね
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/10(日) 02:42:40.41 ID:2z2jZhhR0
ナチュラルウォーターやぞ(適当)
241 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:38:16.32 ID:qq7uqVU80
モバP「....」ボー
モバP「珍しく早めに家に帰れたけど」
モバP「何をすればいいのかわからずボーっと過ごしてしまう」
モバP「....」ボー
ピンポーン
モバP「?」
モバP「はーい」
ガチャリ
242 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:39:04.91 ID:qq7uqVU80
まゆ「隣の者です」
モバP「知ってます」
まゆ「あの、夕食はもう済ませましたか?」
モバP「んーまだだけど」
まゆ「うっかり材料を多く買ってしまったので」
まゆ「お裾分けに」
モバP「....」
243 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:39:39.56 ID:qq7uqVU80
モバP「(前みたいな強制同居パターンではなさそうだな....)」
モバP「それじゃあお言葉に甘えて」
まゆ「よかったです」
まゆ「今から持ってきますね」
モバP「持ってくる?」
モバP「作りすぎた料理をお裾分けするんじゃないのか?」
まゆ「....」ダッ
モバP「返事もせずにダッシュで行っちゃったよ」
244 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:40:22.99 ID:qq7uqVU80
まゆ「まず、お鍋が煮立つまで待ちます」
まゆ「ちなみにこのつゆは、昆布とカツオで朝からとったお出汁がベースなんです」
モバP「いやいや」
モバP「お裾分けって言葉の意味知ってる?」
まゆ「知ってます」
モバP「じゃあ教えてくれ」
まゆ「今この瞬間です」
モバP「嘘つけ!」
モバP「家からカセットコンロとデカい鍋とたくさんの材料持ってきて何がお裾分けだ!」
まゆ「全国でどうかはわかりませんけど地元ではこれをお裾分けと言っていました」
モバP「全宮城県民に謝れ」
245 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:41:07.98 ID:qq7uqVU80
まゆ「煮立ってきたのでまずお肉とお魚を入れます」
まゆ「今日は鶏肉と....旬の鰆を用意しました」
まゆ「最初にこれを入れることでスープに更なる旨みをプラスできるんです」
モバP「すげー普通に料理進めるんじゃない」
モバP「そもそも、どう見たって新品のコンロや1人暮らしにはやたらデカい鍋があったり」
モバP「朝から出汁取ってたり」
モバP「明らかに用意周到なのになんで材料だけ多く買い過ぎるんだよ」
まゆ「まゆの中の悪魔、あくまゆが囁いたんです」
まゆ「Pさんと同じ鍋をつつきたいって....」
モバP「ここまで来たらもう誤魔化す気皆無だな」
モバP「まあ誤魔化してたの最初だけだったけど」
246 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:42:58.59 ID:qq7uqVU80
まゆ「次に火の通りにくい人参を入れます」
モバP「あー腹減った」
まゆ「もう少し待っててくださいね」ウフフ
モバP「はーい」
モバP「(まゆ、そして己の食欲に抗うのは無駄だと判断した俺は)」
モバP「(目の前でテキパキと鍋の用意を進めていくまゆと)」
モバP「(早くも美味そうに湯気を出している鍋本体に集中することにした)」ジー
まゆ「そんなに完成が待ち遠しいですか」クスリ
モバP「俺も結局は卑しい獣、食欲の前では何人たりとも平常心で入られんのだ」
まゆ「獣....」
247 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:43:56.43 ID:qq7uqVU80
まゆ「今度はお豆腐とキノコを入れます」
モバP「豆腐、冷奴もいいけど鍋のも美味いんだよなあ」
まゆ「そういうと思って多めに買っておきました♪」ウフ
モバP「元々材料を多めに買ってたって話なのに豆腐はさらに多めなのか....」
モバP「(ま、どう見てもうっかり多めの量じゃなく、ピッタリ2人分だから心配はいらないんだが)」
248 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:44:35.11 ID:qq7uqVU80
まゆ「最後にネギと春菊と白菜を入れて」
モバP「春菊なあ、子供の頃は嫌いだったなそういや」
まゆ「でもここ数年で好きになったんですよね」ニコ
モバP「おう、よく知ってんな」
まゆ「Pさんから前に聞きました」ニコニコ
モバP「(絶対言ってない)」
モバP「(女子高生に春菊の話なんかするプロデューサーがいてたまるか)」
249 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:45:06.89 ID:qq7uqVU80
まゆ「そろそろ食べましょうか」
モバP「やったぜ」
モバP「いただきます」
まゆ「いただきます」
モバP「(ぱく)」
モバP「(もぐもぐ)」
モバP「うん」
モバP「間違いないな」
まゆ「お鍋ですから」
250 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:45:44.30 ID:qq7uqVU80
モバP「最近さ、鍋って色んな種類あるじゃん?」
まゆ「そうですね、昨日お買い物に行ったときも」
まゆ「色々なスープが売っていたのでどれにしようか迷いました」
まゆ「結局自分で作ったのでオーソドックスな寄せ鍋になってしまったんですけどね」
モバP「レモン鍋とかミルフィーユ鍋とか担々鍋とかさ」
モバP「絶対美味いだろうよ、見ればわかる」
モバP「でも結局、『あぁ鍋だわ』ってなるのはこれなんだよ」
まゆ「昔からずっと食べてきて飽きちゃったりしてませんか?」
モバP「それなんだがな」
251 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:46:35.06 ID:qq7uqVU80
モバP「他の鍋って味の方向性が大体決まってると思うんだよ」
まゆ「あぁ、言われてみれば確かに....」
モバP「キムチ鍋にしてもトマト鍋にしても、そのままで満点の美味さなんだが」
モバP「なんというかスープの味がそのまま主役になってしまってる気がするんだ」
まゆ「なるほど....」
モバP「具材のポテンシャルを最大限に生かせるのは」
モバP「寄せ鍋なんだよなあ」ガツガツ
モバP「そして具材によってスープの味もさらなる飛躍を遂げる相乗効果」
モバP「これぞ鍋、やっぱり鍋はこれ」ガツガツ
まゆ「凄い食べっぷりです」
252 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:47:04.11 ID:qq7uqVU80
モバP「食べてて思ったんだけどさ」
モバP「やっぱり出汁を一からとっただけあってめっちゃ美味いわこれ」
まゆ「そうですか?」
モバP「お前の手間がそのまま鍋の味に出てるんだよ」
モバP「寄せ鍋だからな」
まゆ「そう言ってもらえると本当に嬉しいです」ニッコリ
モバP「料理の味に対しては俺は真摯なんだ」
まゆ「でももう1つ、私が入れた物を忘れていますよ?」
モバP「....」
253 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:47:50.96 ID:qq7uqVU80
モバP「愛情、とか言うんだろ」
まゆ「ふふ、Pさんともすっかり以心伝心ですね」クスリ
モバP「もうお前のそういう言動は飽きるほど聞いたからな」
まゆ「正解したので、お鍋の締めをどうするか決めてください」
モバP「うどん」
まゆ「1玉でいいですか?」
モバP「俺はいいけどまゆの分はどうするんだ」
まゆ「まゆはお腹がいっぱいなので」
まゆ「Pさんから一口もらいます♪」
モバP「最後までちゃっかりしてんな」
モバP「....」
モバP「(今日のお礼ってことにしとくか)」
254 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:52:48.38 ID:qq7uqVU80
モバP「やっぱりこの季節の鍋は最高だな!」
まゆ「暦の上ではもう春ですよ?」
モバP「んなこと言ったってまだ寒いんだからしょうがない」
まゆ「それもそうですね」
モバP「かの清少納言も言っている」
モバP「『春はあけぼの』『夏はよる』『秋は夕暮れ』」
モバP「『冬は鍋』」
まゆ「清少納言さん冬だけ食欲に負けてますよ」
モバP「冬は寒いから栄養を蓄えないといけないんだ」
モバP「だから清少納言も俺らと等しく卑しい獣となってしまっていたという名文だ」
まゆ「なるほど....」フム
モバP「真面目な顔して考え込むのやめて」
255 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:57:30.45 ID:qq7uqVU80
モバP「そういやなんで突然鍋だったんだ」
まゆ「最初に言いませんでしたか?」
まゆ「『Pさんと同じ鍋をつつきたい』とあくまゆが囁いたって」
モバP「いやだから、なんで数多の料理の中から鍋を選んだのかなって」
まゆ「そういうことですか」
まゆ「Pさんがこの前、意地悪をしてペットボトルをくれなかったじゃないですか」
モバP「(意地悪というかほぼ正当防衛だろ)」
モバP「(結局逆転コールド負け食らったし)」
まゆ「だから今度こそその願いを実現したくて」
まゆ「同じ鍋をつつくことにしたんです♪」
モバP「....」
モバP「?」
256 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 00:58:04.71 ID:qq7uqVU80
ナ チ ュ ラ ル 唾 液 交 換 鍋 佐 久 間 ま ゆ
257 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/11(月) 01:00:12.92 ID:qq7uqVU80
続きます
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/11(月) 10:58:04.69 ID:fnQryeMWo
策士まゆ
259 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:28:51.27 ID:YZ3O56lN0
モバP「....たまには」
モバP「広い風呂で思いっきり羽と足を伸ばしたい」
モバP「都会の喧騒から少しの間でいいから距離を置きたい」
ちひろ「旅行にでも行って来ればいいじゃないですか」
モバP「俺にそんな暇があるように見えますか」ジー
ちひろ「私だってないんですからお互い様です♪」
モバP「いい年してお互い悲しいですね」
ちひろ「ド直球やめてくださいよ」
モバP「ですね、ますます悲しくなりました」
ちひろ「本当ですよもう」
260 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:29:36.49 ID:YZ3O56lN0
モバP「ただどうしても広いお風呂は諦めきれないので」
モバP「今日は銭湯に行って来ることにします」
ちひろ「銭湯!いいですね〜」
モバP「なんでもうちの近くに新しく銭湯が出来たらしくて」
モバP「いやまあ近くってほど近くでもないんですけど、割と近めにできて」
モバP「そこの割引券がポストに入ってたんですよ〜」
ちひろ「羨ましい....」
ちひろ「どうせ銭湯に行くなら湯冷めする前に家に帰りたいので、近いに越したことはないんですよねぇ」
モバP「そうなんですよねー」
261 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:30:05.62 ID:YZ3O56lN0
モバP「あ、割引券2枚入ってたんで1枚いります?」
ちひろ「いいんですか?」
モバP「せっかくですしどうぞ」
ちひろ「ありがとうございます〜」
ちひろ「....」
ちひろ「(これってもしかして、誘われてる?)」
ちひろ「(一緒に銭湯に行こうって誘われてる!?)」
ちひろ「(でもでも、ご飯ならまだしも銭湯ってもう少し段階を踏んでからの方が....)」
モバP「あ、じゃあ俺帰りますね」
ちひろ「(ですよねー)」
262 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:30:52.42 ID:YZ3O56lN0
モバP「うわー人多いな....」
モバP「まあそれでも部屋の風呂よりは広いだろ....」
まゆ「お待ちしてました」
モバP「!!!??!?!??!?!?!?!?!?!??!?!???!?!?!??!?!??!?!!??!!!?」
モバP「ほんっとお前はいつも突然現れるな!」
まゆ「そんなことありません、半径数メートルに接近するまで気づいてくれないPさんが悪いんですよ?」
モバP「気づくわけあるか!」
263 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:31:42.76 ID:YZ3O56lN0
モバP「あと一応言っとくが、銭湯は当然男女別だ」
モバP「一緒に入るなんて無理だからな」
まゆ「公衆浴場で混浴だなんて何を言ってるんですか....」
モバP「んだとコラ」
まゆ「Pさんの方から常識の壁を越えてそんなことを求めてくるなんて」
まゆ「....」
まゆ「///」ポッ
モバP「言いたい放題言いやがって....!」
264 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:32:21.07 ID:YZ3O56lN0
モバP「ま、そういうことだからお前は大人しく女湯に入るんだな!」
モバP「俺は日頃の疲れをひろ〜くてたくさ〜ん種類のある風呂でたっぷ〜り癒させてもらう!」バーン
まゆ「....果たして」
まゆ「この人の多さで本当に癒すことが出来るんでしょうか?」ジー
モバP「ぐっ....」
モバP「い、いいやこの人の多さは必ずしも悪いことではない!」
まゆ「?」
モバP「人が多いとは即ち、この銭湯の満足度が高いというわけだ!」
まゆ「単に新しさを物珍しがった人たちが集まっているだけじゃないんですか?」
モバP「....」
265 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:32:54.28 ID:YZ3O56lN0
モバP「しょうがないだろ....こんなんでも部屋の風呂よりはマシなんだよたぶん....」
まゆ「そんなPさんに提案があります」ニッコリ
モバP「提案?」
まゆ「実は....」
まゆ「部屋よりもずうっと広いお風呂を....」
まゆ「誰にも邪魔されずに楽しめる方法が一つだけあるんです....!」
モバP「何ィ!?そんなことがあるのか!?」
モバP「俄かには信じられんが....」
まゆ「まゆがあらゆる情報を分析した結果」
まゆ「1つだけ発見してしまったんです....!」
モバP「(そんな都合の良い話があるはずはない、はずはないんだが....)」
モバP「(まゆならやりかねないという謎の信頼がないことはない....)」
266 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:33:50.11 ID:YZ3O56lN0
まゆ「まゆの見つけたたった1つのスマートな方法....」
まゆ「それは....」
まゆ「家族風呂です!」バーン
モバP「先に上がったら俺を待たなくていいから!」
まゆ「ちょっと待
モバP「じゃあな!」テクテク
まゆ「Pさ〜ん....」
267 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:34:19.57 ID:YZ3O56lN0
モバP「いや〜素晴らしい!素晴らしいお湯だ!」
モバP「最近の銭湯はこれでもかってくらい色々ありすぎて困っちゃうな」
モバP「というかこれ銭湯って言っていいんだろうか」
モバP「かつての銭湯像とはあまりにもギャップがありすぎて自信が持てないぞ」
まゆ「いいお湯でしたね」ニコニコ
モバP「待ってなくていいって言っただろ」
まゆ「今上がったところです♪」
モバP「そういうことにしといてやるよ」
268 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:35:23.98 ID:YZ3O56lN0
モバP「ギリギリ徒歩圏内だからいいなここ」
まゆ「そうですねぇ」
まゆ「冬も終わりかけなので、この時間でもそんなに寒さは感じませんね」
モバP「風呂上がりにはちょうどいい風だ」
モバP「牛乳買っといたけど飲む?」
まゆ「出る前に飲んだ方が良かったんじゃないですか?」
モバP「あんなに混んでるところで2人仲良く飲むわけにもいかないだろ」
まゆ「....」
269 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:36:21.26 ID:YZ3O56lN0
まゆ「別にPさんからすればやましい関係ではないみたいですから」ガシッ
まゆ「堂々とすればいいんじゃないですかぁ」ニコォ
モバP「コラやめなさい」ペシ
モバP「前にも言ったが俺がどうとかじゃなく世間様の目があってだな」クドクド
まゆ「....わかってます」プイ
モバP「はぁ....」
モバP「ほら、コーヒー牛乳といちご牛乳好きな方選んでいいから」
まゆ「まゆはそんなものが欲しくて一緒に銭湯に行ったんじゃありません」
まゆ「家族風呂だって我慢したのに....」
モバP「それは当たり前」
モバP「選ばないなら俺が選ぶぞ?」
まゆ「....」
まゆ「....いちごにします」
モバP「はいはい」
270 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:37:20.58 ID:YZ3O56lN0
ナ チ ュ ラ ル 湯 佐 久 間 ま ゆ
271 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/03/12(火) 00:37:48.41 ID:YZ3O56lN0
続きます
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/12(火) 00:58:03.43 ID:XCPhwnDZ0
乙
ナチュラル混浴じゃなかったか…
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/12(火) 01:05:16.74 ID:lS7G4NUjo
まゆは常識がある娘だからな(お目目ぐるぐる)
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/12(火) 05:31:35.42 ID:SuvWrh6No
常識がある(行動に反映されるとは言ってない)
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/12(火) 07:50:57.73 ID:2xKuOZfNo
ちょっと!まゆとちっひが仲良くお風呂に入るシーンが見たかったの!(言いがかり)
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