にこ「え?来ないの?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:19:25.83 ID:gZlR72t80
にこ「はあ…」

凛「にこちゃん。元気出すにゃ」

穂乃果「そうだよ。生きていれば良いことあるよ!」

にこ「そうだけどさぁ」

穂乃果「元気出しなって」

にこ「そりゃあ、あんたは他人事だから簡単に言えるけどさ。結構ショックなのよ?」

穂乃果「いや、他人事だとは思ってないよ。友達じゃん」

にこ「じゃあ、代われるって言ったら代わってくれる?」

穂乃果「それはやだ」

凛「凛も」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:23:43.39 ID:gZlR72t80
にこ「はあ?友達なのに?」

穂乃果「それとこれとは違うもん。実際代われる訳ではないし。ね?」

凛「うん」

にこ「何よ。友達がいのない」

穂乃果「まあまあ、そう言わずにさ。今日はファミレスでも行ってドリンクバーでパーっとやろうよ?愚痴ぐらい聞くからさ」

にこ「そう?」

穂乃果「うん。それくらいは。ね、凛ちゃん?」

凛「え?凛も?」

穂乃果「いや、うん」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:26:55.18 ID:gZlR72t80
凛「凛はちょっと…」

穂乃果「用事でもあるの?」

凛「金曜ロードショー見なきゃいけないし」

にこ「は?金曜ロードショー?にこより金曜ロードショーを優先するの?」

凛「いや、だって…楽しみにしてたし」

にこ「録画すれば良いじゃない」

凛「今日見たいし」

穂乃果「え?何やるの?」

凛「カリオストロ…」

にこ「毎年やってんじゃない!」

凛「毎年はやってないよ!2年に一回くらいだよ!」

にこ「だとしてもよ!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:31:38.94 ID:gZlR72t80
穂乃果「それズラせないの?」

凛「テレビ番組だからね」

にこ「あ〜もう良いわよ。凛は私よりテレビを優先するのよ。二人で行きましょうよ」

穂乃果「え〜」

にこ「なんでよ!嫌なの?」

穂乃果「嫌じゃないけど。一人で愚痴聞くのかぁ」

にこ「だったらいいわよ!一人で落ち込んでるから」

穂乃果「冗談だってば」

凛「凛にはにこちゃん元気に見えるけど…」

にこ「全然元気じゃないわよ。これ以上ないくらい落ち込んでるから!」

穂乃果「じゃあ、二人で行こうか?」

にこ「そうしましょう。凛はせいぜい一人で金曜ロードショーでも鑑賞して感想文でも書いてなさいよ」







5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:36:54.30 ID:gZlR72t80
凛「も〜分かったよ。行くよ〜」

にこ「何?来るの?」

凛「来いって言ってる様なもんじゃん。ご飯いらないってお母さんに電話して来るにゃ〜」バタン

穂乃果「良かったね、にこちゃん?」

にこ「別に〜」

穂乃果「と言いつつ嬉しそうだね。っと穂乃果もお母さんにご飯いらないって連絡しなきゃ」

にこ「うん」

穂乃果「えっと…お母さん…お母さんっと…なんで履歴にお母さん残ってないのかな?」

にこ「電話帳開けばいいじゃない」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:44:31.87 ID:gZlR72t80
穂乃果「面倒くさくない?」

にこ「履歴から辿る方が面倒よ」

穂乃果「あったあったと…」

プルルルル

穂乃果「あっ、もしもし?お母さん?うん。今日ご飯いらないよ〜。え?もっと早く?ごめん〜。え?焼肉?え?家で?そうなの?なんで?早く行ってよ…。うん…うん。やっぱり家で食べる。うん、大丈夫。それじゃあ」

ガチャ

穂乃果「ごめん、にこちゃん。ちょっと用事が…」

にこ「焼肉でしょ!!!」

穂乃果「え?」

にこ「聞こえてるから!思いっきり!そりゃあそうよ。隣で電話してんだから」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:48:44.03 ID:gZlR72t80
穂乃果「いや、違うの。連絡するのが遅かったみたいでさ。穂乃果の分ももう作っちゃったって言うから…」

にこ「焼肉を?」

穂乃果「無理がある?」

にこ「かなり」

穂乃果「この埋め合わせは…」

にこ「はあ…あんたはそう言うやつよ」

穂乃果「そうなの」

にこ「否定しなさいよ!そこは!!!!!」

穂乃果「ごめん…」

にこ「もういいわよ。にこもよっぽどじゃなければ焼肉を取るもの」

穂乃果「だよね?」

にこ「あんたねぇ」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:51:26.29 ID:gZlR72t80
ガチャ

凛「電話して来たにゃ」

にこ「ご飯いらないって?」

凛「うん」

にこ「ついでに録画もして貰ったの?」

凛「録画はずっと前したのがあるから」

にこ「はあ?あんの?」

凛「うん」

にこ「いよいよ意味がわからないんだけど」

凛「分からなくてもいいよ。さあ、早く行こうよ。行くとなったらお腹空いて来たにゃ〜」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:54:22.65 ID:gZlR72t80
にこ「そうね。それじゃあ、行きましょうか」

凛「うん」

にこ「それじゃあ、また明日ね」

穂乃果「うん」

凛「え?」

穂乃果「うん?」

凛「また明日?」

穂乃果「何かな?」

凛「また明日って?バイバイする時に言う台詞だよ?」

穂乃果「殆どの場合そうだね」

凛「でしょ?なんでこのタイミングで言うの?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 21:58:49.25 ID:gZlR72t80
穂乃果「えっとね〜…」

にこ「穂乃果は家でやき…」

穂乃果「いやぁ…あれだよねえ?」

凛「え?何?」

穂乃果「いや…うん。ほら?」

凛「ほら?」

穂乃果「うん。急用がね?」

凛「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「うん。急にね…なんか…家がね…家が…そんな事ってあるんだね」

凛「え?何?何があったの?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:02:50.07 ID:gZlR72t80
穂乃果「いや…本当にさ…」

凛「どうしたの?大変な事?大丈夫?」

穂乃果「うん。なんとか」

にこ「全然大丈夫でしょ!焼肉食べるんだから」

凛「え?ファミレスやめて焼肉にするの?凛そんなにお金ないよ?」

にこ「違うわよ!穂乃果が家族で焼肉行くから来ないって言うのよ」

凛「え?そうなの?」

穂乃果「違うよ!家でやるんだよ!」

にこ「そこは今は良いのよ!」

凛「え?凛は金曜ロードショーよりにこちゃんを優先したのに?穂乃果ちゃんはにこちゃんを見捨てるの?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:08:08.36 ID:gZlR72t80
穂乃果「いや…金曜ロードショーと焼肉を一緒にしないでよ。映画は逃したってまた見れるじゃん?」

凛「焼肉だってまた食べれるじゃん」

穂乃果「食べれないの。そんなに滅多には食べれないの」

凛「え〜…凛に散々言ったのに…」

穂乃果「言ってないよ凛ちゃん。よく思い出して?言ってたのはにこちゃんだよ?」

にこ「何にこを悪者にしようとしてんのよ!」

凛「そうだよ。にこちゃんは今日可哀想な人なんだから」

穂乃果「その可哀想な人より金曜ロードショーを優先しようとしたじゃん」

凛「でも最終的には諦めたにゃ。にこちゃんが可哀想な人だから」

にこ「その可哀想な人ってやめてくれない?」

穂乃果「取り敢えずさ…写真送るから。お肉の」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:11:59.24 ID:gZlR72t80
にこ「いらないわよ、そんなもん」

凛「そうだよ。希ちゃんでも送りなよ」

穂乃果「やだよ。怒られるよ」

にこ「にこも怒るわよ!はあ…もういいわよ。暗くなっちゃう。二人で行きましょうよ」

凛「そうだね。お腹空いたにゃ〜」

穂乃果「この埋め合わせは絶対するからさ」

凛「ラーメン奢ってよ?」

穂乃果「せめてジュース」

にこ「なんでもいいけど…」

プルルルル

にこ「ん?電話?花陽からだ。もしもし?え?そうなの?うん。マジで?うん、行く!それじゃあ」

ガチャ

にこ「ごめん。用事が…」

凛「なんでにゃー」

穂乃果「花陽ちゃん家なら二人で行けばいいじゃん」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:19:59.16 ID:gZlR72t80
「デッサン」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:25:22.44 ID:gZlR72t80
千歌「あの…まだ動いちゃダメ?」

梨子「ん〜待って。動かないで」

果南「何してるの?」

梨子「わっ、果南ちゃん!?」

果南「そんなにビックリしなくても」

千歌「梨子ちゃんがデッサンしたいからって」

果南「へ〜千歌がモデル?」

千歌「何がおかしいの?」

果南「別におかしくないよ。へ〜水着にならなくていいの?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:28:17.49 ID:gZlR72t80
千歌「そういうのはいいの!別に」

梨子「千歌ちゃん動かないで」

千歌「あっ、ごめん。も〜果南ちゃんのせいだよ」

果南「ごめん、ごめん。それにしても真剣だね〜」

梨子「うん」

果南「どれどれ〜?お〜…なるほど…」

千歌「どうしたの?」

果南「いやぁ」

千歌「梨子ちゃんの絵どんな感じ?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:31:21.51 ID:gZlR72t80
果南「何が?」

千歌「絵だよ!絵!」

梨子「千歌ちゃん動かないで!上手く描けないから」

果南「関係ないんじゃないかな?」

梨子「え?何か言った?」

果南「ううん。何でもないよ」

千歌「ね〜どんな感じなの?」

果南「私からは何ともなぁ。ほら?あんまり絵の事は分からないし」

千歌「それでも感想くらい言えるじゃん」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:35:51.24 ID:gZlR72t80
果南「でもなぁ…二人傷付く人が出る…」

千歌「え?何で?」

梨子「どう言う事?」

果南「いや…ごめん。なんでもないんだけど…なんて言えば良いのかな?」

千歌「見たままの感想を言えばいいじゃん」

果南「見たままの事を言える程私ももう子供じゃないよ」

千歌「どう言う事?」

果南「いや、でも…私に見る目がないのかもしれないど」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 22:42:28.12 ID:gZlR72t80
千歌「どう言う事なの?似てないの?」

果南「似てないと言うか何と言うか…大きな枠組みで言えば似てるかもしれないけど…」

千歌「え?どう言う事?って言うか梨子ちゃん集中し過ぎじゃない?果南ちゃんの声全然耳に入ってないでしょ?」

梨子「千歌ちゃん!じっとして」

千歌「えぇ…。なんか凄い気にならんだけど」

果南「やめた方がいいよ。終わったら真っ直ぐ帰りな。そうすれば誰も傷つかないから」

千歌「それもう言ってる様なもんじゃない?」

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