ほたる「茄子さんを止めたい」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:39:20.94 ID:jQbLLRxF0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:41:17.81 ID:jQbLLRxF0
茄子「私はよく、幸運だと言われますが…実際には、そんな簡単ではありません」

ほたる「………」

茄子「自分の幸運に胡座をかいて、手を広げて待っているだけでは…そんな事では、幸せは舞い込んで来ません」

ほたる「茄子さん…」

茄子「自ら動かなければ、私にも、周りの人達にも、幸運はやって来ないんです。そう、例えば…」

ほたる「あの…」

茄子「…限定ガシャを引くとか」

ほたる「お願いですから私のSSRに9万円も突っ込まないで下さい!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:41:45.08 ID:jQbLLRxF0
茄子「次で100連目…」

ほたる「今ならまだ間に合いますから踏み止まって下さい!」

茄子「ほたるちゃん。私は後悔をしたくないんです。いつかはきっとこの苦労が報われるだろう、そう思って目的地の一歩手前で諦める…そんな人に、なりたくないんです」

ほたる「茄子さん…」

茄子「何もしないのは簡単です。でも、それだと…何も、始まりませんから」

ほたる「……」

茄子「だから、見ていて下さい。私の、天井!」

ほたる「…ガシャを引きながらじゃなかったら感動的なのに!
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:42:20.09 ID:jQbLLRxF0
茄子「くっ…またダメ…」

ほたる「でもおかしいです。いつもの茄子さんなら、最初の単発で引き当てそうなのに…」

茄子「まだまだ…!」

ほたる「一向に出る気配がない…!」

ピカー

ほたる「刺繍!…って、また恒常の私…」

茄子「これでプラチナメダル500枚貯まりましたね」

ほたる「さっきから恒常の私は10枚中7枚は必ず来るのに…!一体どうして…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:42:47.19 ID:jQbLLRxF0
茄子「…ほたるちゃん。実は、私の幸運には欠点があるんです」

ほたる「…え?」

茄子「それは、私が目下の目標にしている事以外にも、私や周りの人が幸せだと思う事が自動的に舞い込んで来るという点です」

ほたる「…確かに、茄子さんは自らの幸運で何かを成し遂げるというよりも、思わぬ幸運が舞い込んでくるイメージの方が強い…ハッ、まさか!」

茄子「…そう。私は今…ほたるちゃんに9万円も貢げている事に幸せを感じてしまっています」

ほたる「今すぐ止まって下さい!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:43:21.59 ID:jQbLLRxF0
茄子「考えてみれば…運良く当たらなくても、ほたるちゃんに合法的に9万円も貢げる上にSSRまでゲット出来るなんて、これ以上無い程幸せでは?」

ほたる「…か、茄子さんが、ダメな人の目をしてる…!」

茄子「ふ、ふふ…」

ほたる「…」ギュッ

茄子「!?ほたるちゃん…?」

ほたる「…もう、やめて下さい。こんな事…」

茄子「ほたるちゃん…でも私は、諦める訳には…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:43:48.67 ID:jQbLLRxF0
ほたる「茄子さんが私にお金を渡せて幸せでも…!…私は、そんな事望んでなんていません」

茄子「……!」

ほたる「茄子さんにとっての幸せが、周りの人が幸せである事と同じように…私の幸せも、茄子さんが幸せでいてくれる事なんです。ただ…それだけなんです」

茄子「ほたるちゃん…」

ほたる「月並みな言葉かもしれませんが…茄子さんが私の限定SSRを必死になって狙ってくれる。その気持ちだけで、私は十分幸せです」

茄子「…私は、どこからか間違っていたんですね。私の幸せはほたるちゃんの幸せ。私も、そう思っていたはずなのに…いつのまにか、ただのエゴになっていたんですね」

ほたる「茄子さん…」

茄子「…ほたるちゃんのおかげで、目が覚めました。もう幸せの押し売りはやめます」

ほたる「よ、良かった…」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:44:24.14 ID:jQbLLRxF0




茄子「…でもそれはそれとしてほたるちゃんの限定SSRは必ず引き当てます!」

ほたる「全然分かってない!!」



9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:45:22.82 ID:jQbLLRxF0
茄子「ほたるちゃん、心配しないで大丈夫です。もう私には、何が幸せなのか、そのビジョンがはっきりと見えています。今の邪念のない私なら…」

ピカー!!

ほたる「また刺繍!」

ペラッ ゴーン…

ほたる「私のサインにツタが…まさか…!」



<潰えぬ思い>白菊ほたる



ほたる「これは…私の限定SSR!」

茄子「どうです、見ましたか?これが私の本当の実力ですよ〜♪」

ほたる「茄子さん…」

茄子「見事、280連でゲットです♪」

ほたる「手遅れ!!!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:46:15.87 ID:jQbLLRxF0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ほたる「…という事があったんですよ…」

P「そうか…何か、大変だったな…」

ほたる「はい…。あの時の茄子さん、今までにないくらい怖かったです…」

P「まあ、出たなら良かったじゃないか。あ、ちなみに俺は納税で出たけどな」

ほたる「それは間違っても他の人に言わない方がいいと思います」

P「わ、分かってるって…」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/05(火) 07:46:43.83 ID:jQbLLRxF0
ほたる「…あの、それで、さっきから気になってたんですけど…」




裕美「…」

泰葉「…」

千鶴「…」




ほたる「皆揃って、テーブルに突っ伏して落ち込んでるみたいですけど…何かあったんですか?」

P「ほたるガシャ天井を経験した奴らだ。面構えが違う」

ほたる「ダメな人しかいない!!!!!」




12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 14:32:54.34 ID:Jeix+oWU0
乙。

もりくぼがいないだけマシか……ww
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