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男「異世界に転生して無双するつもりが異世界産チートに勝てなくて詰んだ」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/02(土) 22:58:06.41 ID:jIzqD7CtO
男(こんにちは。僕の名前は男です、すごくありふれた三文字の和名男子です)
男(僕は今から十年前、日本で学生やってました)
男(出来のいい学生ではなかったし、モテたわけでもないし、人徳もそんなに無かったけど)
男(割と普通に幸せな方でした。本当に)
男(けどある日僕は詳細は省きますがミサイル発射場で核の誘爆に巻き込まれて死にました)
男(新型放射能線熱核弾頭の破壊力は僕をエーテル体にして異次元へと飛ばし、そのまま異世界への壁を越えてしまったのです)
男(長くなりましたが、あと一行で終わります)
男(で、異世界に到達した瞬間にエーテル体だった俺は魔物へと変異して、それからは細々と村や都市を沈めて暮らしていたのです)
男(そして現在俺は詰みました)
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1549115886
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/02(土) 22:59:29.24 ID:RhdIvA0L0
男(長くなりましたが、あと一行で終わります)
このセンスに惚れた
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/02(土) 23:31:42.80 ID:wCZLdj2r0
謎の剣士「もう終わりかい、今日は諦めが早いんだな」
男(あの偉そうな厳つい全身鎧が元凶です)
男(僕、実はこの世界で四体しかいない『天王種』という強力な魔物に転生しまして)
男(こう見えてその気になれば指先で街を吹っ飛ばしたり出来るんですよね、だけどまぁ色々制約はあるわけで)
男(そんな制約をカバーして、不死の身体を手に入れた僕は怖いもの無しだったのですが……)
謎の剣士「なぁ、どうしてお前は何度殺しても生き返れるんだ?」
男(あの澄ました声で首傾げてるふざけた野郎にですね、ここ数日粘着されては死んでるんですね)
男「ファッキュー」
謎の剣士「ククッ、なんか知らんが元気そうだな」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/02(土) 23:55:38.88 ID:wCZLdj2r0
男「あのですねぇ」
謎の剣士「んんー?」ガッシャガッシャ
男「なんで僕を執拗に狙うんですか」
謎の剣士「強くて悪い奴だから」
男「もっと他にいるでしょう」
謎の剣士「お前みたいな規格外なのはいないんだなこれが」
男「素直に僕を狙って来てるって言えばいいのに」
謎の剣士「じゃーな」チャキッ
男「あ、待ってください永遠の命とかお金に興味はありまs…
< ズシャァァアッ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/02/03(日) 02:57:12.99 ID:9bndncUg0
剣士「ああやっぱり」
剣士「回数制限があったか」
剣士「もう死ななくて済むぞ。よかったな」
完
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage sage]:2019/02/03(日) 13:22:00.31 ID:9bndncUg0
グチャグチャうるせえべとつき迷惑モンスターだったので
つい殺害エンドを付け足してしまったが特に後悔はなかった
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/06(水) 13:31:27.83 ID:MnjVD2Ux0
〜5年後〜
男(どうもこんにちは、僕の名前は男です)
男(前回はあの厳つい剣士に何かこう、ズッパシ斬られたわけですが)
男(この通り。僕は5年後には世界のどこかにある教会で復活します)
神父「あわわわ……聖杯から魔族が……!!」
男(ただ、困った事に高確率で騒ぎになります)
男「僕は安全です」
神父「!?」
男「安心して下さい、僕は安全な優しい心を持った人間です」
男(でもこうして穏やかに語りかければ人は理解してくれる、それがこのファンタジー世界なのです)
神父「ひぇええええぁぁぁああ!!!!」ダッッ
男「逃げてんじゃねぇぞ豚コラァ」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/06(水) 13:36:25.16 ID:MnjVD2Ux0
男「ふぅ……ケプッ」
男(寝起きの食事としてはなんかこう全体的に汚かったな。やっぱり女の子を犯しながら噛み千切って食べるのが美味ですね)
男(さてと。例の剣士に見つかれば面倒だし、ここを出て外の様子を見に行きますか)
男(五年も経つと結構町並み変わるんですよねぇ)
< ガチャッ
男(……ほう)
男(結構ど田舎の教会でしたか、内装豪華だから都市の方かと思ってたのに)
男(先ずは情報収集がてら村の男と老人を皮剥ぎして教会の屋根に飾りつけますか)
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/07(木) 18:32:59.22 ID:KCdIalevo
精神も魔物じゃん…
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/08(金) 02:05:50.97 ID:Sx7pm7wO0
< ベチャァ
男「バロック画のような絵になりましたね」
男(元の世界では美術科はそれほどだったんですけど、これは中々どうして)
男(多分美的センスもチートなのかもしれませんねぇ)
男(さて……とりあえず町の人間の半数は殺りましたかね? 後は、広場に集めた女子供を一人ずついただいちゃいましょうか)
男(んん……?)ピタリ
< 「化け物が帰って来るわ……!」
< 「急いで! 走って!」
男(さっき捕まえた女達とは違う声。というか、手足の腱を切っておいた人達が逃げてる?)
男(誰だか知らないですけど泥棒ですか)ヤレヤレ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/08(金) 02:13:30.05 ID:Sx7pm7wO0
女冒険者「ハッ……!」
女魔術師「戻って来たわ、私達も脱出しましょう!」
女冒険者「ええ、飛ばして!」
< キィィンッ
男「うわっと」パキィインッ!!
男(今のは移動術式ですか、レベル高い魔術師みたいですが上手い事キャンセルしてやれました)
女魔術師「えっ? え……」
女冒険者「な、何今の。どうして隊に戻れないの!?」
男「俺が貴女達の乗ろうとした魔力の扉を壊したからですよ」
女魔術師「そんな事……できるわけが」
男「割と簡単なんで、家に帰ったら試してみると良いですよ。こう、魔力を湯葉みたいなあの薄っぺらいのにするイメージで……」
男「それからぁ、なんですかね。デローンって指に付けて窓を叩き割るイメージです」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/09(土) 09:53:04.12 ID:Suu6ZOye0
< ジャキンッ
女冒険者「こうなったら死に場所はここね……アンタは援護を!」
女魔術師「いけません! あれに戦っても死ぬだけよ!!」
女冒険者「『剣術師』に殺れたなら、私にだって出来る! ハァァッ!」
男(お。これ魔法剣ですかね)
男(猪突猛進に見えるけど剣の柄に仕込んである魔石か何かを起動してる、ついでに俺にはデバフ系魔術ですか)
男(結構頭良さそうな戦い方してますねぇ)
男(ぶっちゃけ、彼女の魂魄を今さっき抜き取ってなければ予測できなかったかも)
男「というわけで死ねやクソ虫」パチンッ
女冒険者「ッ、は──」ドサッ
女魔術師「……ぇ…」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/09(土) 11:22:42.44 ID:Suu6ZOye0
…………ッ.ッ……
……パンッパンッ
ドクッ…ドクッ…
ゴシャァアッ!!
男「ふぅ……二重の意味でスッキリしました」
男「締まりが悪かったのは所詮荒くれ者だからですかねぇ」
男「おっと、植え付けた卵は潰してから焼いておかないと孵化しちゃいますっけね」
< ドシュッ、ゴォオッ!!
男(これでよし)
男(俺そっくりの自我が無いモンスターなんて見たくないですし、避妊は大事ですとも)
男(さてと。テレポートさせた先には仲間がいるでしょうが、今回は追跡せずに別の地へ移動しますかね)
男(剣術師とかいう不穏な単語が聞こえたわけではないですが。違いますが、決して)
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/09(土) 20:06:49.01 ID:21GoYiTN0
胸糞系なら先に言ってほしかった
てかRなんじゃないのか
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/10(日) 18:25:19.70 ID:q2sX1gKC0
男「よッ」バッ
< ズゥンッッ!!!!
男「はぁー、こんなところですかね」
男(さっきの田舎町からざっと四里半、まぁまぁの距離を離しましたね)
男(流石に森を一つ挟めば目視で見つかる事もないでしょう)
男(アイツ、前に海上の俺を陸の上から見つけて斬りつけて来ましたからねぇ)
男(絶許)
謎の剣士「よぉ」
男「」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/02/10(日) 19:10:03.57 ID:q2sX1gKC0
謎の剣士「未だにお前の復活条件が分からん」
謎の剣士「ただ[
ピーーー
]以外の方法で倒せなくも無いが、お前は存在が強烈だ。殺したい」
男「毎回死んでますけどね俺」
謎の剣士「だが蘇る。なぜだ」
男「教えたらダメな奴でしょう」
謎の剣士「違いない、だが有益だ。益しかない」
男「感じ悪いですねぇ」
謎の剣士「お前がお利口さんだったら私も清らかに話してやらんこともないよ」
男「……ふぅん」
男「舐めるなよファッキンビッチ。てめぇが女なのは今のでやっと分かった、次生き返った時はてめぇの家族友人知人通りすがった奴何もかも血祭りに上げて死ぬことも出来ない地獄を味合わせてやる」
謎の剣士「怒ったお前を見てると人間を相手にしてる実感が湧くよ……安心した」チャキッ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/10(日) 19:29:12.60 ID:q2sX1gKC0
男(誰も怒って無いですよー? キレて無いですよー? クソクソクソクソ!! ファック!!)ズッッ
男(あの剣士はあらゆる魔術を切り裂いて無効化する。俺の体も今んとこどんなに硬化させても斬られてる)
男(攻撃あるのみ。つーことで)
< ブワァッ
男(周囲に致死毒の霧を散布、麻痺毒の沼で周囲二里覆う)シュウウウ
男(常にあの剣士の一帯を無酸素状態に。上空に俺が殺した女子供の死体をセット、奴の意識が沼に行った瞬間に降らせてやる)ヴゥン
男(とにかく俺から一瞬でも意識を逸らせば、その瞬間に奴を霞も残さず消してやる)
謎の剣士「位相斬り」スパンッ
男「あん?」
男(うそん、下半身どこ行っちゃったのこれ)
男(あ、駄目だこれ致命傷かよ糞が)ゴフッ
謎の剣士「今度はバラバラにしてこの世界から切り離して殺してみようかと思ってな、喜べよ。私の先祖が使った奥義を贅沢に使ってやるからな」
男「ちょ、待てよ金とか女に興味無いなら世界を半分やr
< ズシャァァアッ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/14(木) 20:11:34.80 ID:iObUpXR80
〜5年後〜
男(……というわけで復活しましたが)
男(いよいよ、何だあのチート。イソウ切りって何? 何をどうしたら身体の一部を消し飛ばすんです?)
男(あの剣士が何者かまるで知りませんが、この世界最強じゃないとしたら……ヤバいですねこれは)
男(せめて俺の姿がもう少し人型だったなら魔人って事にして、ひっそりと好き勝手出来たというのに)
男(それを言うなら、神様のような存在に面白パワー貰って楽しく生きるとか……)
男「無理ですね、うん」
司祭「……ぁ、ぁぁあ……っ」ガタガタガタガタ
兵士「司祭殿。お下がりを!」
<「きゃぁあああああ!!?」
<「魔族よ! にげてぇ!!」
<「神よ……! お助け下さい……っ」
男「……はーん」
男(何だこの人集り、と思いましたが)チラ
女囚人「……」
男(断頭台。ここはどこぞの国の、処刑広場って所ですか)
男(随分嬲られた痕がありますねぇ……右腕の皮は全て剥がされてるのかな)スッ
女囚人「!?」ビクッ
男(目が見えないのは眼球を摘出されてるから、ですか。驚いたなぁ、この世界にそういう拷問の概念あったんですね)
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/14(木) 20:24:20.14 ID:iObUpXR80
兵士「L.F!」ゴォウッ!!
男「パリィ、と」バキャァッ
男「脳味噌、ぼーんー」スッ
兵士「ッ!?」
< グシャァッ!
男(詠唱の省略はされていましたが、さっきのは高位の魔法か何かですかね)
男(あの剣士の技を真似てなかったら丸焦げくらいにはされていたかも)
男(とりあえず。お腹を満たすのと鬱憤晴らしに群衆もまとめていただきましょうか)
女囚人「……っ」
男「待ってて下さいね、貴女は後で美味しく食べてあげますからね」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/14(木) 20:31:16.47 ID:iObUpXR80
< グッチャグッチャ…
< ピチャッ! ポタタッ…
男「はぁ……113人、ご馳走様でした」ゲェップ
男(初めてこんなに人を食べましたね。犯さなくても満足できたのも初めてかも)
男「……ん?」ぴくっ
女囚人「……」
男(忘れてた。断頭台に縛られたまま動かないもんだからすっかりオブジェクトみたいに見えてました)
男(でも困った事にですねぇ、お腹いっぱいなんですよね俺)
男(犯すのも吝かではないんですが)
男(……貧相な身体だ。或いは肉も削られてるのか、これに欲情はできないです)
女囚人「……あ、ぁ」
男「おや」
男(声が出ないんですね、何か喋ってはいますが……どれどれ唇を読んで見ますか)
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/14(木) 20:41:22.19 ID:iObUpXR80
女囚人『魔族の方、どうか私を殺してください』
女囚人『私は許されない罪を犯して来ました』
女囚人『私は事もあろうに、大勢の人間を殺して来た魔神の魂を現世に縛り付けていたのです』
女囚人『魔族の方、どうか私を殺してください』
男(と、繰り返してるわけですか)
男(はぁ? 魔神って、そんなのいるんですか)
男(嫌だなぁ……ただでさえこの世界には例の剣士みたいなのいるのに、これ以上俺より強い奴が出て来ても困るんですけど)
男「貴女を殺したらその魔神が出て来たりする訳ではないでしょうね」
女囚人『既に復活の時は近いでしょう。私が死したとしても、五年の時を経て彼の魔族はこの地に蘇るはず』
女囚人『それが、私の一族が行って来た儀式成ればこそ』
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/14(木) 20:49:20.68 ID:iObUpXR80
男(おおーっと)
男(この女、俺に不死の術式仕込んだいつかの魔術師の子孫か!)
男(危なかった……彼女が死ねば俺も今度は復活出来ない)
男(助けましょう。俺は今日から正義の味方、ダークヒーロー誕生の瞬間です)
男(さすが俺…………今この瞬間、俺は人々を絶望に堕とす元サイコパスから善良な聖人に生まれ変わった)
男「女」
女囚人「……?」
男「とりあえず口に今から押し当てるモノをしゃぶれば命は助けてやる、しゃぶれ」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/15(金) 01:04:52.08 ID:pfeN0pqSo
エッッッッ
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/15(金) 08:57:28.82 ID:3xDVwO9P0
< 「ぁ……ン、くぅ……っちゅ……くちゅ……」
男(よくしゃぶる女ですね)
男(余程痛めつけられた時に覚え込まされたのでしょうけど、これ触手の先端であって魔羅じゃないんですよね)
男(適当なタイミングで俺の血液を飲ませるつもりでしたが)
女囚人「はぁ……ん、ンッ、チュッ」
男(楽しくなって来たので1時間くらいこの姿を観察してみましょうかね)
男(虫の息でも生きていれば治せますし)
女囚人「はむ、ん……っ、んっ……」レロォ
男「やりますねぇ!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/15(金) 09:16:28.17 ID:3xDVwO9P0
〜4時間後〜
女囚人「はぁ……はぁ……嘘みたい、私生きてる……」ゼェゼェ
男「俺の血液を飲ませた瞬間に貴女のお腹には俺の一部が寄生してますからねぇ」
女囚人「き、寄生?」
男「体内の血管を通り、子宮に至った俺の極最小の一部が癒着。これから貴女は俺の肉体の一部となって生きて行くわけです」
女囚人「……天王種の一部に」
男「そうです。って、おや? 俺が何者か分かるんですか」
女囚人「魔族の方、いえ、貴方様の御姿は先代から幾度と言い伝えられて来ていましたので」
男(つまらねぇ真似を……)チッ
男「ではでは好都合。これまで俺を復活させてくれてありがとうございました」
女囚人「光栄の極みでございます、魔神様」
男「これからも俺が死ぬ度に魂の縫い付けをお願いしますね」
女囚人「お任せ下さい」
男(んん)
男(従順な姿見てると首を捻り切ってやりたくなりますねぇ)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:04:37.57 ID:z00Ok74y0
謎の剣士「……また派手にやってくれたもんだな」
男「次、その口を開けばこの女性の命はありませんよ」
女囚人「ぁぐ……」
謎の剣士「人質か、らしくもない」
男「俺もそろそろ殺されるのに飽き飽きしてるんですよ」
男「大体、おかしいじゃないですか。俺のやってる事は何がいけないんです?」
謎の剣士「何も許されないとは言ってないさ、ただお前が人を殺す事で人が死に続けるから問題なんだ」
男「この世界の仕組みを俺は知っています。この世界の人間はどれだけ死んだって最後にはまた廻るだけだ」
男「このクソ遅れた文明をとっとと終わらせて、今度は俺が人間の新時代を導いてやろうって言ってるんです」
男「人は、人間は神がいないから神を求める。誰にも導いて貰えないから道を踏み外す」
男「俺がこの世界の神になれば絶対に人類は、今度こそ進化できるんだよ」
謎の剣士「……」
謎の剣士(コイツ、適当な事を言っているだけかと思えば本心から話している)
謎の剣士(そして同時に時間稼ぎか。私の剣を奪うために影を通して分身体を忍ばせている)
謎の剣士(末恐ろしい)
謎の剣士「だがここでお前は死ぬよ」チャキッ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:09:54.34 ID:z00Ok74y0
謎の剣士「位相斬り」ヒュカッッ!!
男「っ……!!」ズバンッ
男(女ごと!? 馬鹿な、こいつあれだけ善人気取っていたのに……)
謎の剣士「位相斬り」ヒュカッッ!!
男「転送爆破……!」
<ヴンッ!!
謎の剣士「収束斬り」ザムッ!!
< カスン
男「足元にご注意……だが遅い! 隙あり」
謎の剣士「位相斬り」
男「は?」
< ズシャァァアッ
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:19:30.03 ID:z00Ok74y0
謎の剣士「私の眼は特別製でな。お前とさっきの女が視えない糸のようなもので結ばれているのが『わかる』んだよ」
謎の剣士「そんな大事な物をまさか人質に使うまいとも思ったが、本当にお前を不死のたらしめる存在だったとはな」
男の下半身< ビクンビクンッ グヂュッ
謎の剣士「もう復活しないだろうが、こういう事はよくある」
謎の剣士「お前は初めて私と戦った時に叫んでいたな。自分は幸福な家庭で育ったのだと」
謎の剣士「この世界に召喚されてくる子供やどうしようもない駄目人間、或いは自己中心的狂人の輩とは違うと」
謎の剣士「その通りだろうよ。お前は実に賢く、教養があり、強かった」
謎の剣士「最後まで人間だった頃のお前の姿を見る事は叶わなかったが、恐らく良い男だったんだろうさ」
謎の剣士「……だが、お前は余りにも自身に対して興味がなさ過ぎた。『自分以外の事』に意識が向き過ぎて、不死となる事を望みながらも命に関心が無さ過ぎた」
謎の剣士「でなくば百年はかかっただろう、私がお前を殺すのに」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:29:28.82 ID:z00Ok74y0
魔導師「終わったかい」
謎の剣士「あぁ、奴は今度こそ死んだよ。辿る糸も見えなくなった」
魔導師「元の世界に帰ったか」
謎の剣士「良いことかどうかは知らないがね、奴はこちらへ渡る直前に世界を灰に変えたそうだ」
謎の剣士「人の身に戻っても、帰る場所がない」
魔導師「そういうものだよ。第一に我々の世界に送り込まれてくる召喚者達は殆どが何故か帰る選択肢を持たない者ばかりだ」
魔導師「時に、両親のいない子供。時に、ヒキコモリと呼ばれていた堕落した大人。時に、哀れな不幸の子」
魔導師「また時として今回のような狂った思考の人物。能力に関してはどれも似通ってはいるが、その多くは『神』なる存在や類する何かしら要因によって膨大な力を有して来る」
謎の剣士「……いつになったら終わるのだろうな」
魔導師「さて。君のご先祖様が異世界へ切り離した存在が諦めるまでだろう」
謎の剣士「不死だったらどうなる」
魔導師「つまりは終わらない。君が後継者を見つけなければ、いずれこの世界は異世界からの来訪者達が勇者なる人物を気取るか魔王を名乗る者によって壊されるだけさ」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:33:15.62 ID:z00Ok74y0
謎の剣士「難儀なものだなぁ……」ザッ
魔導師「おや、何処へ?」
謎の剣士「知人に今回の死者達を蘇らせられないか聞いてくる」
魔導師「そうかい」
謎の剣士「また何かあれば魔導師を呼ぶよ」
魔導師「何も無いと嬉しいのだがね、時を止める能力者や数値系召喚者の対策を考えるのもウンザリしてるんだ」
謎の剣士「だが、やるしかない」
謎の剣士「この物語は、失敗した世界だからな」
Fin
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/20(水) 21:35:48.85 ID:z00Ok74y0
これにてこちらは完結しました。
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/02/21(木) 12:10:14.55 ID:EGboJAGn0
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