サトシ「スイレン!少し太ったんじゃないか?」

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1 : ◆Giu6rR0Y.o [saga !orz]:2019/01/29(火) 21:19:55.39 ID:3wVBxXJuo
サトシがポケモンスクールを卒業してから15年後

カントー

マサラタウン


スイレン「え?」ピタッ

サトシ「スイレンが作るご飯は相変わらず美味いなー!ピカチュウ?」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

ナギサ「ブイッ!」モグモグ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1548764394
2 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 21:33:06.57 ID:3wVBxXJu0
スイレン「あ、あの…サトシ…今なんて……」

サトシ「ん?いや、スイレン最近お腹出てきたんじゃないかなーっと思ってさ」モグモグ

スイレン「お腹……」

ハナコ「サトシ!」

サトシ「」ビクッ

サトシ「な、なんだよママ…急に大声出して…」

ハナコ「なんだよじゃないわよ!またあなたはそんなデリカシーの無いことを……」

ハナコ「スイレンちゃんに謝りなさい!」バンッ

スイレン「お義母さん……」

ハナコ「スイレンちゃんいっつも私やサトシの為に頑張って…」チラッ

スイレン「い、いいんですお義母さん!私、気にしてませんから!」ボヨンボヨン

ハナコ(あら?確かに言われてみたらお腹がボヨンボヨンになってるわね……)

ハナコ「…………私…スイレンちゃんがいっつも美味しそうにご飯大盛りを食べてる姿見るの好きよ?」ニコッ

スイレン「え?」

ハナコ「良かったわねサトシ!健康的なお嫁さんを貰えて!サトシはカントー1の幸せ者よ」ニコッ

サトシ「へへへ」

ピカチュウ「ピカァ!」
3 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 21:48:50.44 ID:3wVBxXJu0
スイレン「あ、あの……ちょ…」

サトシ「スイレン!マジな話さ、それビール腹ってやつじゃないか?」

スイレン「ビール腹……」

サトシ「ほら!スイレン毎週週に一回はここでカスミと酒盛りするじゃん?」

スイレン「そ、それは……」

ハナコ「ふふっ、スイレンちゃんはカスミちゃんと仲良しだもんね?」

サトシ「しかも二人してビールがぶ飲みおつまみ食べまくりじゃん?そりゃ太るよー」ハハハ

ハナコ「二人共酒豪だもんね?サトシ何かいっつも先に酔いつぶれてるわ。情けない」ハァ

スイレン「で、でも……ビールでお腹がぽっこり出やすいのは男の人だって聞いたことある…」

サトシ「そんなこと俺に言われても…」

バリヤード「バーリリィ!!」

スイレン「それに…カスミはお腹出てない!」キッ

サトシ「……カスミはジムリーダーと副業でスイミングスクールもやってるし…」

スイレン「なにそれ?サトシは…私がいつも家で食っちゃ寝ばっかりしてるから太ったとでもいいたいの…?」ギロッ

サトシ「い、いや……そんなんじゃないよ!」アセアセ

ハナコ「サトシ!スイレンちゃんはサトシの為に家事を頑張ってくれてるのよ!謝りなさい!」

ナギサ「ブイー!」プンプン

サトシ「え!?」ビクッ

ピカチュウ「ピカピィ…」ハァ
4 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 22:03:59.52 ID:3wVBxXJu0
二週間後

チュンチュン

スイレン「はい、お弁当」

アシレーヌ「シレーヌ!」スッ

サトシ「サンキュー!スイレン、アシレーヌ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「今日は遅くなるの?帰り」

サトシ「ああ、今日はテレビ局の人が来てさ…撮影が終わった後は一緒に食事に行かなきゃなんないんだ」

サトシ「だから先に寝てていいぜ?」

スイレン「うん、わかっ……」ヨロッ

サトシ「お、おい!大丈夫か?」スッ

スイレン「……大丈夫、ちょっと目眩しただけだから…」

サトシ「なぁスイレン…体調悪いなら病院行けよ?」

スイレン「…うん、今日暇を見て行く…」

サトシ「……何かあったら電話くれよ?すぐに戻ってくるからさ!」

スイレン「ありがとう。でも、心配しないで」ニコッ

サトシ「わかった!んじゃあ、行ってくるよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「いってらっしゃい!今日もお仕事、ゼンリョクで頑張って!」フリフリ

ナギサ「ブイブイー!」フリフリ

アシレーヌ「シレーヌ!」フリフリ
5 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 22:22:27.65 ID:3wVBxXJu0


ムサシ「ロケット印のラーメンはいかがですかー!」

コジロウ「カントー1の味を保証するよー!」

ニャース「1日のシメはロケット印のラーメンで決まりにゃー!」

「空いてるー?」

ムサシ「いらっしゃいませお客様ー!」ニコニコ

コジロウ「どうぞお席へーーーーって……」

ニャース「にゃあんだ。おみゃーか」

サトシ「せっかく食いに来てやったのになんだはないだろー?」ブー

ピカチュウ「ピカァ」ブー

ムサシ「あー、ハイハイ。なんだかんだと聞かれたら」

サトシ「いつもの一つ」

コジロウ「チャンピオン様、ロケット印の特製ポカブチャーシュー麺一つ入りましたー!」チャランチャラン

サトシ「その呼び方やめろよー!」

ピカチュウ「ピカ」
6 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 22:33:47.52 ID:3wVBxXJu0
ムサシ「つーかアンタ、酒臭いわねー」

サトシ「テレビ局の人と飲んできたらからな」

ニャース「珍しくベロベロじゃにゃいのにゃ」

サトシ「スイレンにあんま飲みすぎんなって言われたからな」

ムサシ「にしても……あのジャリンコだったアンタが…今やカントーのチャンピオンで奥さんもいるとはねー」

コジロウ「時の流れはフシギダネっと」

サトシ「ハハハ…ロケット団のお前らがこんなとこでラーメン屋台やってんのもフシギダネだよ」

ニャース「へいよっ!ロケット印の特製ポカブチャーシュー麺お待ちにゃ!」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「おっ!これこれ!やっぱり飲んだ後のシメはこれじゃなきゃな!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

コジロウ「しっかし、チャンピオン様の行きつけがこんなラーメン屋台と知ったら世間は驚くだろーなー」

ムサシ「ちゃんとテレビや雑誌でこの屋台を宣伝しておきなさいよー?」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「気が向いたらなー」ズズー

ピカチュウ「ピカァ」ズズー

「隣いいかな?」

サトシ「!」
7 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 22:52:28.05 ID:3wVBxXJu0
シゲル「やぁやぁ久しぶり!サートシくん」

サトシ「シゲル!」

ムサシ「これはこれは…」

コジロウ「また大物が」

シゲル「マスター。僕にも彼と同じ物を一つ」

ニャース「任せろにゃー!」



シゲル「それにしても……あのサートシくんがカントーチャンピオンとはねー」

サトシ「へへへ、信じられないか?」

シゲル「……そんなことはないさ。なんせキミは…」

シゲル「僕の永遠のライバルだからね」ニッ

サトシ「へへっ」

サトシ「シゲルこそ、今やオーキド博士の跡を継ぐ、若きポケモン学会のプリンスとか呼ばれてるみたいじゃん?」

シゲル「ま、僕なら当然さ」フッ

サトシ「相変わらずだなー」ハハッ

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「……なぁシゲル、仕事でアローラ行ったんだって?」

シゲル「ああ、行ったよ。今回はエーテルパラダイスに行ってきた」

サトシ「エーテルパラダイス……リーリエ、元気してた?」

シゲル「……エーテル財団のリーリエ代表か…うん、彼女は素晴らしいよ」

シゲル「その美貌もさることながら…彼女の演説はとても論理的で、そしてポケモンに対する深い愛情も見てとれた」

シゲル「この僕が思わず聞き惚れるまでにね?」フッ

サトシ「そっか、リーリエ…頑張ってんだな」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

シゲル「当然その後、リーリエ代表を食事に誘ったさ。あっ、勿論仕事上での話だ。下心はないよ?僕は紳士だからね」

サトシ「ハハハ」

シゲル「……ちなみに食事は断られたよ。彼女は多忙のようでね…」フッ

サトシ「……ひょっとして落ち込んでんのか?シゲル」

ピカチュウ「ピカピカ」
8 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/29(火) 23:18:21.13 ID:3wVBxXJu0
サトシ「ククイ博士やバーネット博士には会った?」

シゲル「会ったさ。キミの近況を話したら泣いて喜んでいたよ」

サトシ「ククイ博士…バーネット博士……」

シゲル「博士たちから伝言を預かっている。たまには顔を見せにこい!だそうだ」

サトシ「……ああ…必ず会いに行くよ。な?ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカァ!」グッ

シゲル「フッ」ニッ

サトシ「……つーか、近々俺もアローラに行くことになりそうなんだよ」

シゲル「へー、そうなのかい?じゃあ丁度いいじゃないか」

サトシ「ああ、最近アローラのチャンピオンになった女の人いるだろ?」

シゲル「アローラのチャンピオン……ああ、確かアセロラって女性だったかな?」

サトシ「そうそう!実は俺がアローラに居た時に、アセロラとは仲良くしててさ!」

シゲル「へぇ…そうなのかい?彼女はかなりストイックで無駄なメディアの露出や人付き合いを嫌うと聞いたが…」

サトシ「え?あのアセロラが?何かの間違いじゃないか?」

サトシ「だって俺、未だにアセロラとよくLINEしてるぜ?チャンピオンになるためのアドバイスとか相談されてたし……それに、今回のアローラ行きだってチャンピオン交流ってことでアセロラに呼ばれたからなんだぜ?」

シゲル「そんなことを僕に聞かれてもねー…あくまで噂だし…まぁ、実際僕も彼女に会おうとしたけれど、断られた訳ではあるが…」

サトシ「うーん……LINEしてたカンジでは昔と変わらないアセロラだったけどなぁ…何かあったのかな?」

ピカチュウ「ピカァ…」
9 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 00:35:12.87 ID:kQo5Pd4A0
ムサシ「つーかアンタはいつまでもラーメン一杯で居座ってないで帰りなさいよ!」

コジロウ「そうだぞー!家で奥さんが待ってんだろ?」

サトシ「あー、大丈夫!スイレンには遅くなるから先に寝てていいって言ってあるから………」

サトシ「……………」

ムサシ「ん?」

ニャース「どうしたにゃ?」

サトシ「……あー、そういえばさー…最近スイレンの様子…っていうか調子?がおかしいんだよ…」

ムサシ「様子がおかしい?」

コジロウ「ケンカでもしたのか?」

サトシ「いや、そういうんじゃないんだけどさ…」

シゲル「サートシくんは昔から女の子の扱いがなってなかったからねー」フフン

サトシ「うるさいなー」

シゲル「……で?どういう風におかしいんだい?」

サトシ「……実はさ?スイレン、毎週必ず一回は家でカスミと飲み会してたんだけど……」

シゲル「ふむふむ」

サトシ「……飲み会をやめた。つーか、酒をやめた」

シゲル「酒をやめた?」

コジロウ「良いことなんじゃないか?」

サトシ「うーん…まぁ、そうなんだけどさー…俺、ちょっと前にスイレンに酒飲みすぎでお腹出てきたなって言ったから、それ気にしてんのかなーって」

コジロウ「あー」

シゲル「まぁ、何はともあれ……それが理由でお酒を控えたならいいじゃないか」

シゲル「フフッ、キミの一言でお酒をキッパリやめるなんて、いい奥さんじゃないか。キミにはもったいないよ」

ニャース「愛されてるにゃー」

サトシ「………………」

シゲル「………ん?」

コジロウ「どうしたんだ?」

ムサシ「まだ何かあんの?」

サトシ「……それがさ、スイレン……ここ最近体調崩してんだよ…目眩がするとか、吐き気がするとかで」
10 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 00:51:33.73 ID:kQo5Pd4A0
サトシ「それに酒をやめたかわりに、やたら酸っぱい物を欲しがるし……」

ムサシ「お腹が出てきて…」

コジロウ「酒をやめて…」

ニャース「かわりに酸っぱい物を欲しがる……」

サトシ「……スイレンが何か重い病気にかかってたら、俺どうしたら…」

ピカチュウ「ピカピ…」ポンッ

シゲル「うーん……キミの話を聞いている限りだと……まるで妊婦さんのようだね」

サトシ「………え?妊婦?スイレンが?」ガタッ

シゲル「」ビクッ

サトシ「そ、それって…スイレンが妊娠してるってことか!?」

シゲル「い、いや…まだそうと決まった訳じゃ…」

ムサシ「妊娠って……まだ決めつけるのは早いんじゃない?」

コジロウ「それに…妊娠してんなら、お前に相談するハズだしなー」

サトシ「そ、そういえばスイレン…今日、病院に行くって言ってた…まさか産婦人科に…?」

シゲル「………サートシくーん?酔ってるのかーい?」

サトシ(そうだ……スイレンが妊娠してるんだとしたら…ここ数週間でのスイレンの異変も話が繋がる……てことは…)

サトシ「俺も……ついにパパに…!!」ウルウル

コジロウ「泣いてる!?」ビクッ

ムサシ「…完全に自分の世界に入ってるわねー」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「……こうしちゃいられない!早く帰ってスイレンに話を聞かなくちゃ!」ガタッ

ムサシ、コジロウ、ニャース「」ビクッ

サトシ「お代はここにおいてく!急いで帰るぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

タッタッタ

ムサシ「ちょ……」

シゲル「やれやれ」
11 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 21:57:28.33 ID:hcTYOndN0
サトシの家

サトシ「ただいまー」ガチャッ

ピカチュウ「ピカー」

タッタッタ

サトシ「ん?」

ナギサ「ブイー!」ピョン

サトシ「わふっ」ボフッ

ナギサ「ブイブイー!」スリスリ

サトシ「ハハハ!くすぐったいよナギサ!」

ナギサ「ブイブイ!」スリスリ

スイレン「ナギサがお帰りなさいサトシ、ピカチュウって言ってる」ニコッ

サトシ「スイレン…」

サトシ「うん、ただいま!スイレン、ナギサ」

ピカチュウ「ピカァ!」

ナギサ「……ブ…」ピタッ

サトシ「ん?」

ナギサ「ブイ〜」オエッ

サトシ「お、おい!いきなりどうしたんだナギサ!?」

スイレン「ナギサがサトシお酒臭いって言ってるみたい」クスッ

サトシ「あっ、悪いナギサ…」ハハハ

ピカチュウ「ピカ」

ナギサ「ブイ」
12 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 22:19:24.42 ID:hcTYOndN0
サトシ「ママは?」

スイレン「お義母さんならもう寝た。こんな時間だし」

サトシ「そっか、スイレンも先に寝てて良かったんだぜ?」

スイレン「またサトシがどっかで酔い潰れたら向かえに行かなきゃいけないから私は待機!」

サトシ「だ、大丈夫だよ!」

スイレン「とか言って、何回か向かえに行かされた記憶があるんだけど?」ジトー

サトシ「あー…いやー…」ハハハ

ピカチュウ「ピカピィ」

スイレン「ふふっ、サトシ、何か食べる?」

サトシ「それも大丈夫」

スイレン「さてはサトシ。また寄り道して食べてきた?ラーメン」

サトシ「エスパータイプかよスイレン」

スイレン「サトシのことならお見通し!伊達に夫婦やってない!」ドヤッ

サトシ「……………」ジーッ

スイレン「? なに?」

サトシ「い、いや……」

サトシ(スイレン……本当に妊娠したのかな?)

スイレン「?」

サトシ「あ、あのさスイレン」

スイレン「ん?」

サトシ「そ、その…今日病院どうだった……?」

スイレン「お薬飲んでれば大丈夫だって!お医者さんのお墨付き!」

サトシ「そ、そっか!」

サトシ(お薬……お薬って何の薬だ?妊婦さん用のやつかな?)

ピカチュウ「ピカァ」
13 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 22:40:40.87 ID:hcTYOndN0
サトシ「なぁスイレン……その……予定日っていつだった?」

スイレン「予定日?何の?」

サトシ「そ、その………赤ちゃんの…」ボソッ

スイレン「赤ちゃん?」

サトシ(! スイレンのこの反応……やっぱり妊娠は俺の勘違いか?)

スイレン「………赤ちゃん………あー」ポンッ

スイレン「確か……半年後!」

サトシ「え!?」ガタッ

スイレン「」ビクッ

サトシ「ま、マジ!?半年後に赤ちゃん産まれんの?う、嘘じゃないよな!?」

スイレン「う、嘘って…どうしたのサトシ!?」

スイレン「てゆーか、確かそれ言ったよね」ジトー

サトシ「そ、そうだっけ?」ハハハ

スイレン「………まったく、サトシは…」ハァ

サトシ(そうか……やっぱりスイレン妊娠してたんだ……)チラッ

スイレン「?」ボヨン

サトシ(………半年後に赤ちゃん産まれる割にはあんまりお腹大きくない気がするけど……こんなもんなのかな?)

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ(……でも…俺、とうとうパパになるのか…)ウルウル

スイレン「ど、どうしたのサトシ!?いきなり泣きだして?」

サトシ「ごめんスイレン……嬉しくて…」グスッ

スイレン「う、嬉しい?赤ちゃんのこと?」

サトシ「そうだよ!」ウルウル

スイレン「ま、まぁ……それは私も嬉しいけど…」

サトシ「うぅ……とうとうパパに……」ウルウル

スイレン「……泣いたり喜んだり…今日のサトシは忙しい。やっぱり酔ってる」ハァ

サトシ「なぁスイレン!!」

スイレン「な、なに?」ビクッ

サトシ「俺さ……今、すっげー幸せだよ!!」ニッ

スイレン「うぇ!?」

サトシ「へへへ!」

スイレン「……サトシ、やっぱり酔ってる…でも……」

スイレン「………私も幸せ」ニコッ

ピカチュウ「ピカァ!」ニコニコ

ナギサ「ブイ!」ニコニコ
14 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 22:58:50.79 ID:hcTYOndN0
日曜日

スイレン「それじゃ、行こっ。ナギサ!」

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「スイレーン!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「! サトシ…」

サトシ「今からスイミングスクール?」

スイレン「うん!昼までには戻ってくるから!」

サトシ「へへっ、リザードン!キミに決めた!」ポイッ

リザードン「ザァドン!!」ボフン

スイレン「!」

サトシ「スイミングスクールまで送ってくよ!乗って!」

スイレン「いいの?今日はサトシもせっかくのオフ。ゆっくり休めばいいのに」

サトシ「いーっていーって!もう一人の体じゃないんだしさ!」

リザードン「ザァドン!」

スイレン「? よくわかんないけど、でも……」

スイレン「じゃあ…いい?お言葉に甘えても?」ニコッ

サトシ「おう!」

ピカチュウ「ピカ!」
15 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/01/30(水) 23:28:35.28 ID:hcTYOndN0
ハナダジム

コーチ「ハーイ!皆さん。それではポケモンと一緒に水の中を軽くウォーキングしましょう!私とゴルダックの後についてきてくださーい!」

ゴルダック「ダァック!」

スイレン「いこっ、ナギサ」

ナギサ「ブイ!」

パチャパチャ


サトシ「……………」

サトシ(そういや水泳は胎教にいいってネットで見たことあるな)

サトシ「スイレン…頑張ってるな。もう立派なママだよ!」ニコニコ

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「よし!俺も負けてられない!産まれてくる子供のためにも、立派なパパに……」

「なぁにニヤニヤしてんのよ」

サトシ「!」

カスミ「たくっ、ダラしない顔してるわねー」

サトシ「カスミ…」

ピカチュウ「ピカァ」

カスミ「珍しいわね?アンタが水泳教室の見学なんて、今日は家族サービスかなんか?」

サトシ「へへへ、まぁな?」ニコニコ

カスミ「うわぁ…日本晴れみたいな笑顔…」

サトシ「あっ、そうそう!スイレンから聞いたよ!スイミングスクールのお金、タダにしてくれたんだって?サンキューな!」ニッ

カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタ家で飲み会させてもらってるし」

カスミ「てか、他の生徒さんには言わないでよ?」ジトー

サトシ「わ、わかってるよ!」

カスミ「……まぁ、スイレンは最後までそれはそれって、お金払おうとしてたけど……」

サトシ「スイレン頑固だからなぁ…」

カスミ「そうなのよねー…言い出したら聞かないっていうか…」ハァ

カスミ「と、いうわけで…ある条件で手を打ちました」ビシッ

サトシ「ある条件?」

カスミ「……私もいい歳だし、スイレンから毎回アンタの惚け話を聞かされてると…ほら、なんて言うか…羨ましくもなるわけよ」

サトシ「それで?」

カスミ「サトシ!アンタ、チャンピオンだし、色んな地方旅したから顔広いでしょ?」ズイッ

サトシ「ん?」

カスミ「………誰か男紹介して!」

サトシ「えぇ…」
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