マクギリス「インフィニットストラトス…胸が踊るな」

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414 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/02/29(土) 04:44:57.65 ID:aQfg5lKA0
>>413

マクギリス「元々は原作でも似たようなシチュエーションになっていて、その挿絵を再現したフィギュアが発売されているな。私はAGP派なので買っていないが…」



マクギリス「さて、夜勤明けの朝ではあるが…まずは謝罪をさせて貰おう」

マクギリス「指定はカルタで、無理なら…とあったので甘えさせて貰った。申し訳ない。カルタ指定が来るとは完全に予想外な上に、話が思い付かなかった。すまない…」

マクギリス「次に更新だが、今週は恐らく無理だ。というのも、9巻の話しは無くてもあまり支障がなさそうな上、読んだ筈なのに後の巻に比べて記憶に残っていなくてな。読み返した上で9巻の話しを入れるか飛ばすかを吟味させて貰いたい。従って次回予告は更新時に、となる」

マクギリス「しかし、AGPと並べようにもやはりHGバエルでは小さいな…ガンダムユニバースを待つとしようか。出てくれれば間違いなく買う」

マクギリス「では、またゲームセンターで会おう。コロナには、気を付けて欲しい」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 11:34:05.64 ID:zXdjD3YVO
学生限定とかなかったからダメ元で入れただけやで
バエル使ったら階級が二つも上がりました!サンキューバエルフォーエバーアグニカ
416 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/09(木) 13:24:03.39 ID:XQfRNINY0
マクギリス「諸君、だいぶ待たせてしまっている…本当に申し訳ない」

マクギリス「色々と、精神的にも経済的にも余裕が無くなって来ていてな…書いている気力がない、しばし待って欲しい」

マクギリス「とうとう私の職場近くでも例のが出てな…この状況は楽観出来ない…」

マクギリス「とまあ、暗い話ばかりではいけないな。今夜はビルドダイバーズリライズの二期が始まる。期待に胸が躍るが、私は夜勤だ…」

マクギリス「それと、マキシブーストオンのネットテストの締め切りは明日までだ。まだ応募していないならば、急ぎたまえ」「乗り遅れるなよ諸君!コロナで出掛けれなくても満足出来ちゃうんだなぁこれが!」

マクギリス「諸君はマルコシアスは買ったかな?造形は悪くないが、塗り分けはあまりよろしくない上に一部は筋彫りしなければ塗装困難な部分もある。塗るならば、筋彫り道具は用意した方が良い」

マクギリス「では、また気力が戻り次第書かせて貰う。今しばし、待っていてくれ」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 01:29:14.44 ID:zEMboqDv0
おー、生きてた!心配してたわ
418 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/18(土) 11:46:25.80 ID:Gh2noSsm0
>>417

マクギリス「心配を掛けたな、申し訳ない。一応、頑丈さが取り柄なので単純に筆に詰まっている、と考えて欲しい」


マクギリス「さて、ネットワークテストに応募した諸君、結果はどうだったかな。私は…フッ、バエルは私を選んだ、と言ったところだ」

マクギリス「友人曰く、まだベーターテストがあるであろう、という話しなので当たらなかった者も悲観せずに続報を待っていて欲しい」

マクギリス「しかし、漫画版ISの方が先に完結してしまうとは
…原作も、完結を急いで欲しいものだが…」

マクギリス「今年は著名人の訃報が多い。だが、悲しみに負けず前に進んで欲しい。我々は、立ち止まる訳にはいかないのだから」

マクギリス「では諸君、とりあえず今夜には何かしら書かせて貰いたいと思う。だが、原作がどう転がせば良いのか判断に困っていてな…もう一度読み返して思いつかない場合には没ネタや入れ損ねたネタや番外編にしようと思う。何かしら見てみたい話があるならばリクエストも受け付けよう。では、君たちの意見を待っている」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 12:00:05.65 ID:ddAWSJp9O
三日月とマッキーのスイーツ食べ歩きとか…
三日月は食べるの好きだしマッキーは甘いの好きだし

あとはマッキーとガエリオの親友水入らずの飲み会とか
420 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/19(日) 07:50:47.77 ID:pnIXtWHS0
マクギリス「いかんな…夕食を食べて少し寝たらこんな時間とは…」

マクギリス「すまない、今夜には必ず書かせて貰う。申し訳ない」
421 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 01:34:35.10 ID:C1ouri7Z0
番外編 甘味を求めて三百年

マクギリス「三日月、準備は大丈夫かな?」

三日月「うん。…面倒だよね、制服で歩き回るなってのは」

マクギリス「仕方ないものさ。要らぬ問題に巻き込まれてからでは済まないのだからな。では、行こうか。私達の桃源郷に」

三日月「火星ヤシの代わり、そろそろ欲しいから…」

マクギリス「わかっている。だがまぁ、食べ歩きというのも乙なモノだろう」

三日月「まあね。前のお祭りの…なんだっけ、ふわふわしたのはわりと美味しかった」

マクギリス「綿飴か。なら、駄菓子をメインに据えた上で色々と食べ歩いて見るべきだな」

三日月「んじゃ、案内頼んだ」

マクギリス「ああ、任された」
422 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 01:42:35.43 ID:C1ouri7Z0
まず訪れたのは、いつぞやのクレープ屋。

マクギリス「三日月、君は何にする?」

三日月「んじゃあ、ストロベリーで」

マクギリス「では、私も同じのを」

「はーい、ストロベリーお二つですねー。少々お待ち下さい」

金銭を払い、受けったクレープの出来たての甘い香りが、食欲を滾らせる。

マクギリス「どうかな?」

三日月「うん、良いね…これ。用事ついでに寄っても良いかも」

クレープに齧り付き、咀嚼しながらそう答えが返る。

マクギリス「ふむ、では次は…和風の菓子にして、移動販売の定番である、鯛焼きはどうかな」

三日月「美味いならなんだって良いよ」
423 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 05:38:45.15 ID:C1ouri7Z0
三日月「これが、鯛焼き?なんか、魚みたいだけど…」

マクギリス「まあ、魚を模した焼き菓子だな。中には餡子が詰まっている。まあまずはスタンダードな漉し餡だ。餡子の皮が歯に詰まらないので食べやすい筈だ」

三日月「ふーん…うん、これもなかなか美味い。けど、これの甘いの方向が…なんか、クレープとは違うね」

マクギリス「和風、だからな。どちらの方が好みだ?」

三日月「うーん…どっちもイケる」

マクギリス「なら、下手に選り分けなくて良さそうだな。ちなみに、鯛焼きにも中身には幾つか種類がある。白餡にクリーム、抹茶…売り手次第では更に種類が増える。気に入ったのなら、食べ比べてみるのも悪くはないだろう」

三日月「へえ〜…菓子っていっても色あるんだ」

マクギリス「菓子は食文化の発展の只中にあって主食と共に進化を遂げてきたのだからな、多様性に富んでいるのさ」

鯛焼きを食べ尽くす。少し甘くなり過ぎた味覚を、コーヒーで整える。まあ、カフェオレなのだが。

三日月「んじゃあ、次は?」

マクギリス「では、次は…団子、かな。ついてきまえ」
424 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 06:33:04.09 ID:C1ouri7Z0
三日月「…古臭い、感じ?」

マクギリス「風情がある、と表現すべきだな。古来の茶屋を再現した店だ。雰囲気から食に入れる、歴史の情緒に配慮した店と言えるな」

マクギリス「まあ、基本の三色団子で良いだろう。みたらしやきな粉は服や顔を汚してしまいかねないからな」

三日月「へえ…綺麗だね。美味しそう」

マクギリス「餅を主材料にしている、喉に詰まらせないように気をつけてくれ」

三日月「オルガみたいになるからね」

マクギリス「…悲しい、事件だったな…」

三日月「…うん、美味い。こういうの、火星にはなかったから新鮮だな」

マクギリス「日本食は島国故の閉鎖的環境で独自に発展した部分が多いからな。目新しい物も多い筈だ」
425 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 06:40:56.85 ID:C1ouri7Z0
三日月「…パン屋?」

マクギリス「西洋菓子の代表格というのはパンを応用した焼き菓子の類いだからな。…よし、アインは休みだな」

「いらっしゃいま…ファリド特務三佐殿でしたか、ようこそ」

マクギリス「よしてくれ、今は一般人に過ぎない。オススメのスイーツ類は何かあるかな」

三日月「…アンタ、どっかでみたような…」

「気のせいでしょう。私は一介のパン屋の店員ですので…そうですね、このホットケーキはいかがですかな。良い蜂蜜が入りましたから」

マクギリス「では、それを頼めるかな」

「はい、ただいま…オーリス、ホットケーキ二つだ!」「了解…見せてくれる、私の至高のホットケーキをな!」

三日月「…?なんなんだろ、あの人たち」

マクギリス「ああいうノリの店だ、と言う事さ。あまり気にしなくて良い」

三日月「ふーん…」
426 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 06:49:36.18 ID:C1ouri7Z0
「お待たせいたしました」

マクギリス「ありがとう。いただくとしようか」

三日月「うん。…これ、すごく良い。好きだな」

マクギリス「ふむ、流石と言ったところだな。紅茶もなかなかに上質だ」

三日月「お茶は良くわかんないんだけど、それでもわかるよ。この紅茶、すっごくコレに合う」

マクギリス「ああ。これは素晴らしいな。足を運んだだけの甲斐はあった」

三日月「今度はオルガ達も誘おうかな」

マクギリス「…そうだな。それも良いだろう。彼らも忙しい中の癒しが必要な頃合いだろうからな」
427 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 07:09:39.41 ID:C1ouri7Z0
マクギリス「次は、ここだ」

三日月「…いや、スーパーじゃん」

マクギリス「スーパーを侮るな。様々なメジャーな菓子を取り揃えていると言えば、スーパーこそが最有力だ」

三日月「ふーん…」

マクギリス「そのラインナップの豊富さは他の追随を許さない。ポテトチップ、チョコレート、シュークリーム…簡単に思い浮かぶ菓子ならば、国を問わずして手に入れられるのがスーパーにおける菓子売り場だ」

マクギリス「なにより、駄菓子と呼ばれる日本古来の安価で少量の菓子を取り扱うのは、今やスーパーやコンビニ程度になってしまったからな。それらを探すにはうってつけだ」

三日月「これ、何?」

マクギリス「美味い棒だな。サクサクとした食感と豊富な味で庶民の心を掴む、素晴らしい菓子だ」

「おーいアシッド、ここならまだあるぞ」「シドウ、まだ買うつもりですか」

マクギリス「この辺りもオススメかな」

三日月「なんか、ちっこいチョコレートが薬みたいに入ってる」

マクギリス「食べやすいが、夏場には溶けるから注意したまえ」
428 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 07:19:08.25 ID:C1ouri7Z0
三日月「今日はありがと。色々面白いのがあって良かった」

マクギリス「ああ。私も楽しかったよ」

「あら?二人でお出掛けでしたの?」

マクギリス「…セシリアか。三日月の要望で、甘味巡りをな」

セシリア「まあ、そうでしたの?今度は私も誘ってくださいな」

三日月「うん。今度は皆で行こう」

マクギリス「そうだな。それも、悪くはないか」

セシリア「では、予定を立てないといけませんわね」

マクギリス「皆を誘っておいて貰えるかな」

セシリア「おまかせくださいな」

こうして、いつかの一日は過ぎて行った。
429 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/04/20(月) 07:21:44.21 ID:C1ouri7Z0
マクギリス「書いている最中に寝落ちるとは…流石に無様が過ぎるな、申し訳ない」

マクギリス「残りは次回…なのだが、来週はまず不可能と考えて欲しい。ひたすらにバエルに乗るのでな」

マクギリス「では、諸君。また再来週あたりに」

オルガ「止まるんじゃねぇぞ…」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 00:10:18.34 ID:RkPR6t+d0
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 03:16:42.11 ID:g/7jcHRKo
乙!
次回も楽しみにしてる
432 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/03(日) 12:19:13.73 ID:EidUOJ3C0
マクギリス「申し訳ない、吐き気と頭痛がトランザムしている…落ち着き次第、書き始めたいと思う」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/03(日) 14:09:53.59 ID:F13wsZwo0
体温とか味覚、嗅覚とか大丈夫か?
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 17:29:48.57 ID:2p7iFIvXo
ゆっくり休んでくれ、書くのはそれからさ
435 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/05(火) 23:01:18.16 ID:F4afvT2V0
マクギリス「大分心配を掛けたな、申し訳ない…恐らくだが、コロナではないだろう。大分快復しつつあるしな…胃腸風邪の類いだろうか。諸君も体調には気を付けてくれ」

マクギリス「さて、君たちはビルドダイバーズリライズは見ているかな?私は折りに触れては見返している。近年まれに見る良作だと思っている。興味があれば、随時配信されているのを見てみて欲しい」

マクギリス「にしても、コロナウィルスはまだ終息しないな。これでは、バエルに乗る事すら覚束ない…由々しき事態だな。だが今は忍耐の時だ、積みプラを消化するなどして外出を共に控えよう。手洗いうがいも、忘れてはいけない」

マクギリス「ではそろそろ、ぼちぼちと書かせて貰おう」
436 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/05(火) 23:16:54.17 ID:F4afvT2V0
間話 友情を手にした二人

「来たか、マクギリス」

「すまない、待たせたな…ガエリオ」

学園から、さして離れていないバー。その前に、私服のガエリオ、そしてこの私、マクギリス・ファリドは集っていた。

「随分と洒落た店だな。趣も良い」

「織斑千冬の行きつけだ。…正直なところ、一応は学生と教師なのだから共に酒を飲むのはいかがなものかとは思っていたが、彼女の愚痴を聞いてやれるのは限られているからな」

「お前はカウンセラーか何かなのか…随分と大人になったな、まったく」

「私も君も、子供では居られんということさ。…では、」

「ああ」

「「乾杯」」

酒に満たされたグラスが、小気味よく音を立てた。
437 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/05(火) 23:35:01.35 ID:F4afvT2V0
「で、だ。ガエリオ。…俺が死んだあの後、世界は…どうなった?」

「いきなり斬り込んで来たな。…まあ、こんな席で酒でも入らねば聞き辛いか」

「割り切っては居るが、それはそれとして知らねばならないだろう?色々とな」

「…おおよそはお前の予想通りだろうよ。ラスタルがギャラルホルンを取り纏めた。合議制は廃止、民主制に移行して…その後継者には、ジュリエッタという女性が有力候補になっているな」

「…待て、確かその女性は君の戦友ではなかったか?幾度と無く三日月とも戦い、あのモビルアーマーとの戦いの場にも居た…」

「ああ、何度か話しただろ?忠義の女騎士と言える奴だ」

「…てっきり、イオク辺りが継ぐと思っていたが…」

「言ってなかったか?鉄華団最後の戦いで、イオクも死んだぞ。だからこそ合議制へと舵を切らざるを得なかったわけだがな」

「…彼は、どうしているんだろうな」

「さあな。この世界に来ているのか…あるいは、また違う世界に居るのかもな」

グラスを傾け、飲み干す。アルコール薄めの果実酒を、空いたグラスに追加する。

「いつか、話してみたいな。同じセブンスターズでありながら、彼はまるっきり私とは違う存在だったからな」

「案外、意気投合するかもな。しがらみが無くなればあいつはなかなかに見どころのある男でもあった。真っ当に成長していれば傑物になっただろうな」

「その芽を、間接的に私は潰した訳か」

「自虐るなよ。今更だ」


438 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/05(火) 23:48:47.87 ID:F4afvT2V0
「後から気付くものさ。自分の業の深さに、な…」

「気付けたならまだマシだろう?まだ、やり直せる。それが許される世界に、お前は居る」

互いに満たしなおしたグラスを打ち合う。

「案外こういった酒も悪くないな。向こうに戻れたらジュリエッタを誘って飲むかな」

「いよいよお前にも春が来るか。ボードウィン卿も喜ぶだろう」

「さて、どうかね。アイツは良い女ではあるが、相変わらず融通がきかないからな」

「…女、か」

「…あいつは、まだ立ち直れていない。まだ時間が要るだろうな」

「…そうか。」

「まあ、そう気に病むな。立ち直るさ、未来はまだあるんだからな」

「そう願うより他ない、か…」
439 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 00:04:02.56 ID:xjV5Pc3G0
「そう、女といえばお前は誰を選ぶつもりだ?言っておくが資格がないだとか言うのは聞かんぞ」

「いきなり話を変えすぎだろう、それは…正直なところ、どうすれば良いのかわからないんだ。一応私は妻帯者だぞ」

「そんな建前は要らん、正直なところ誰が好みだ?更識の姉か?」

「私は振り回されて喜ぶような性癖は持ち合わせて無いんだが?」

「その割にはなんだかんだ目を掛けている癖に。スタイル良いもんな?」

「私を犯罪者にしたいのかガエリオ。この世界では捕まるぞ」

「バカ言え、あと少し待てば法的には合法だろうが」

「お前案外酔っているな?話が下世話過ぎるぞ」

「正気故だ!マクギリス!」

「あの戦いの時の台詞を引用とは、本気で酔って来てるじゃないか…少し水でも飲め」

「話題を逸らすな。それともあれか?やはりボーデヴィッヒのが好みか」

「俺をロリコン呼ばわりするのは本気でやめろよ、ガエリオ」
440 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 00:20:12.84 ID:xjV5Pc3G0
「んぐ、っ…ぷはぁ。お前的には織斑千冬か?歳も近い」

「追加を一気飲みした上でさらに続けるのか、この話を…」

「まだお前の本命を聞いていないからな、さあキリキリと吐けマクギリス!」

「アルミリアだ。それ以外誰が居る」

「そう言う優等生発言は腹一杯だ。本能で語れよマクギリス」

「お前酔うとタチ悪くなり過ぎではないか…?」

「こうも楽しい酒は久しぶり…いや初めてと言えるからなー。じゃあまずは篠ノ之箒について語れ」

「私の所感を、か。…言わねば止まりそうにないな、まったく」

「やっぱ胸か?」

「下世話過ぎるぞ!?…まあ、美人で腕も立つ。少々感情表現に難はあれど、一途で仲間想いな面は素晴らしいと思うが」

「お前的にはナシか」

「彼女の思い人は一夏だろうが。私の出る幕はないさ」

「そういう優等生発言は良いと言ったろう。…ならセシリアはどうだ?あれもスタイル良いだろう」

「お前体しか見てないのか、さっきから下世話な発言しかしていないぞ…」
441 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 00:37:13.23 ID:xjV5Pc3G0
「マクギリス、まさかとは思うが…不能、では無いよな?幼少期のトラウマとか…」

「本当に下世話だな!?勝手な憶測はやめろ」

「ならいい加減教えろ。誰が好みなんだ?」

「特にそういった目で見ている対象は居ない。そんな暇もない」

「本音は?」

「誰も彼も魅力的で困る…いや、何を言わせるんだ」

「ははは、今のは自爆だろうがマクギリス。このリア充め、爆発しろ」

「酷い言われ様だ…にしても、私も酔いが回ったか…」

「どうしたマクギリス、飲みが足りんぞ。お前の理想はその程度か」

「親友の絡み酒が酷過ぎる…」

注がれた酒を、喉に流し込む。

「そうだ、カルタはどうだ?この世界ならなんの問題も無いだろうが」

「カルタは色んな意味で無理だ…。想像してみろ、自分に所々身体的特徴が近い人間を囲っている幼なじみとか寒気しかしないぞ」

「確かに。あの親衛隊やっぱお前に近いのを選んでるよな」

「やってる事がイズナリオと同じではな…」

「まあ飲め飲め。嫌な事は思い出さずに飲んで忘れてしまえ」

グラスに日本酒が注がれる。

「ありがとう…いや思い出させたのはお前なんだがな」

442 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 01:03:55.94 ID:xjV5Pc3G0
「で、結局選べないのか?」

「…どう選べば良いのか。今まで、選べる立場にはなかったからな」

「いきなり選べる様になっても戸惑うか。贅沢な悩みと割り切って存分に悩めよ。悩む時間はいくらでもある」

「…だが、選ばぬのは一番の不誠実、か。解っている、私なりに答えは出すさ。必ずな」

「まあそれはそれとして、ムラムラくるのは誰だ?」

「いきなり下世話に戻るなガエリオッ…そんな事、意識した事はない」

「つまらん奴だな、酒の席でくらい下世話な話を遠慮なく、だ」

「遠慮がなさ過ぎるのだが、私の心情には配慮して貰いたい」

「上手いことを言うな。褒美にもう一杯だ」

私のグラスに並々に注がれた洋酒。仕方なく、口をつける。

「どうしたらそんなに酒癖が悪くなるんだ、お前は…」

「向こうでは半身不随だったからな。滅多に飲めんし飲む相手も少ないからな」

443 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 01:30:50.70 ID:xjV5Pc3G0
「…要らん事を聞いたな」

「悪いと思うならばさあ吐けマクギリス」

「…正直、最近楯無の距離感が殊更近くて困る」

「ほうほう、それは良いな…このラブコメ野郎め」

「風評被害甚だしいな、それは」

「良いさ、存分に謳歌しろよ。今まで出来なかった分を、な。…それで、また飲みながら下らない話を長々とする。それだけでも…」

「…ああ。胸が躍る未来、だな」

互いにグラスに注ぎ、打ち鳴らしては酒を喉に流し込む。

「そろそろ時間か。どうする、梯子でもするか?」

「君は飲み過ぎだ、やめておけ。…また、こうして飲みに来れば良いさ。その機会は、必ずある」

「ま、それもそう………!?」

唐突に顔を青くするガエリオ…いや、まさか、?

「やばい、やばい…」

「ハイペースで飲み過ぎだ…しっかりしろ、ガエリオ」

トイレになんとか連れて行く。…店を後に出来たのは結局30分近く経ってからだった。なんとも締まらない、二人だけの飲み会であった。
444 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/06(水) 02:02:36.73 ID:xjV5Pc3G0
マクギリス「本日はここまでだ。次回はとりあえずボツネタ集やら小ネタやら、と言ったところだ。では、また次回に」
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 15:11:54.03 ID:HHYyGlrV0
乙! ボツネタとか大好き
446 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/07(木) 00:18:33.82 ID:6eqiO0/O0
ボツ話 ギャラルホルン掲示板

石動「……」カタカタ

安価でガンダムフレーム作ってISにする(870)

30分以内に500行ったら鉄華団に転職するわ(940)

正直准将ってロリコンだと思う奴→(115)

石動「……」カタカタカタ

准将が全裸の銀髪ロリと一緒に寝てた件(1)

社長代理:資料纏めて持って行ったらスレタイだったのだが、どうすれば良いのだろうか

正義:何やってんだよ、准将!

火星の王:何やってんだァアア!

来座:通報待った無し

魂ィ!:いや待て、准将が早々に婚姻もしていない少女に手を出すか?

大リス:ロリにすら好かれるのか…これだからイケメンは

社長代理:准将の衣服に乱れは無かったので少女が潜り込んだ可能性は高いと思われる

流星:くっそ、アイツばっかモテやがってー。俺にも分けてくれよ、胸デカイの!

支部長:おのれ青二才め…ところでそのロリの詳細と画像はまだかね

男児:ロリなら良いや。胸は大事

石動「………参考にならんな。この件は保留にしよう」


石動・カミーチェのとある一日

447 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/07(木) 00:56:16.03 ID:6eqiO0/O0
第十二話より。ボツネタというより入れ忘れ

「貴方がマクギリス、で良いのかしら」

マクギリス「ええ。マクギリス・ファリドと申します…貴女は、もしや」

「そ。シルバリオ・ゴスペル…あの子のパートナーよ。ナターシャ・ファイルス。気軽にナターシャって呼んでね。…これはお礼」

頬に、柔らかな感触。

ナターシャ「じゃあね、白亜の騎士さん。またいつか、会いましょう」

そう言って、彼女は去って行った。

第十三話より

一夏「えっと、こんばんは…?織斑一夏です」

オルガ「ミカァ!」

三日月「いつもの、だね」バンバンバァン!

一夏「うええっ!?」

マクギリス「な、っ!?」

オルガ「俺は、鉄華団団長…オルガ・イツカだぞ…」

一夏「だ、大丈夫なんですか!?」

オルガ「こんくれえなんて事ねえ…だからよ、止まるんじゃねえぞ…」

マクギリス「どう見ても大丈夫ではないんだが!?」

三日月「大丈夫、トマトケチャップだから」

どう考えても色々アレなのでボツに。
448 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/07(木) 01:54:32.46 ID:6eqiO0/O0
第二十話より

扉を抜けた先は…夕刻の、外に繋がる通路。

マクギリス「どこだ、此処は…誰が居るんだ?」

「なんか静かですねぇ。街の中にはギャラルホルンも居ないし、本部とはえらい違いだ」

ギョッとして背後に振り返る。鉄華団の構成員の少年と、オルガ団長が歩いてきた。

「火星の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな」「ま、そんなのもう関係ないですけどねー」「上機嫌だな」

マクギリス「オルガ団長…?いや、違う。彼ではない?いや、しかし」

とりあえず、ついて行ってみる。…二人が外に出た途端に、銃撃。

マクギリス「これは、まさか…」「団長!?何やってんだよ、団長!」「うあああああっ!」

反撃により、退散して行く襲撃者。

立ち上がり、前に進もうとするオルガ団長。そして、とうとう倒れ伏した。

「俺は止まんねえからよ…お前らが止まんねえ限り、その先に俺は居るぞ!…だからよ、止まるんじゃねえぞ…」

マクギリス「…何故、オルガ団長の最期が記録されているんだ」

簪「…何これ」マクギリス「私にもわからない」

これも色々考えた上でボツに。
449 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/07(木) 02:08:27.91 ID:6eqiO0/O0
マクギリス「うむ…他にも色々考えたはずなのに思い出せんな。ともかく、次はいよいよ本篇に戻らせて貰う。更新が滞ったら筆に詰まったと考えて欲しい」

マクギリス「にしても、次回のテストが待ち遠しいな。バエルロスが半端ではない…」

マクギリス「では諸君、また次回に」
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 17:30:20.93 ID:aQDG49cf0
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 00:53:50.54 ID:3JjsZ+nfo
更新来てたのね
次回も楽しみにしてる
452 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 01:52:34.56 ID:+ypnKCu90
マクギリス「待たせたな、諸君。マーズフォーを組みながらではあるが、書かせて貰おう」

マクギリス「リライズ、本気で素晴らしくないか?延期は残念だが、何度でも見返せるのはなかなかに良い利点でもあると思う。何度見返したか分からないほどだ…彼等は彼の地におけるアグニカ・カイエルになろうとしているな。まして、それを意識すらせずに…」

マクギリス「さて、諸君に忠告だ。…コアガンダム系列を買うと、沼に嵌るぞ。もし購入するならば、覚悟を持って貰いたい」

マクギリス「では、始めるとしよう」
453 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 02:02:37.17 ID:+ypnKCu90
次回予告

マクギリス「大運動会…しかも女性専用機持ちだけで、だと?」

楯無「そうよ。優勝者が指名した男性操縦者と同じクラスになり、そしてそれ以外の専用機持ちは別のクラスに異動。そして優勝者は指名した男性操縦者と同じ部屋で暮らして貰うわ」

マクギリス「わかった、君達は病気なんだな?待っていろ、今石動に連絡して精密検査の手配を…」

楯無「次回、インフィニットマクギリス…アグニカのライバル注意報」

マクギリス「なんでもかんでもバエルやアグニカを絡めたら私が許容するとおも…待て楯無、私の話は終わってな…」
454 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 02:33:48.58 ID:+ypnKCu90
第二十一話 アグニカのライバル注意報

以前の一件にて生徒会に参加する事になったが故に、放課後には生徒会室で事務作業を行う事になっていた。

マクギリス「…向かうとするか」

「お待ちになって、マクギリスさん」

マクギリス「セシリアか、どうしたのかな?」

セシリア「じつは私、生徒会執行部に入ろうかと思いまして」

マクギリス「ほう、何故急に?」

セシリア「私も代表候補生、ならば生徒会として全校生徒の役に立てるのではないかと思いましたの!」

マクギリス「なるほど…殊勝な心掛けだな。ならば、私が君を推薦してみよう」

セシリア「まあ!ありがとうございます!では参りましょう」

彼女の腕が私の腕に回される。…当然集まる、周囲の視線。

マクギリス「…セシリア、流石に腕を組むのは遠慮して欲しいのだが…周囲の目があるから、な」

セシリア「…ご迷惑、でしたか?」

途端に曇る、セシリアの表情。

マクギリス(…まあ、私が気にしなければ良い話か。彼女の笑顔を曇らせるのは勿体ない」

マクギリス「…いや、君が組みたいなら構わないさ。エスコートさせて貰おう」
455 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 03:16:43.50 ID:+ypnKCu90
楯無「で、なんでわざわざ生徒会室まで手を組んで来てるのかしら?」

ジトっとした目を向けてくるのは、現生徒会長の楯無…と、男子のスケジュール管理を担当している、楯無の妹である簪。

マクギリス「淑女をエスコートするのは紳士の務めであるのは、大概の時代で共通だと思うのだが?」

楯無「なら私もエスコートしなさいよー!」

簪「贔屓、良くない」

マクギリス「淑女扱いされたいのであれば、相応の振る舞いをして欲しいんだかな?特に楯無」

楯無「してるじゃない、淑女」

マクギリス「淑女は男性を引っ張り回したりしないんだがな…ともかく、セシリアは生徒会への入会を希望している」

楯無「却下」

セシリア「な、何故ですの!?」

楯無「簪ちゃんで人数埋まってるもの…とはいえ、流石にそれは殺生よね」

マクギリス「…どうするつもりだ?」

聞かなければ良かった、と後悔するのは…やはり、いつもの事だった。

456 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 04:15:21.26 ID:+ypnKCu90
マクギリス「…流石に、憂鬱だな」

ラウラ「なんだ、不満か?私が居るというのに」

銀髪の少女…ラウラを誘い、急遽決まった運動会の買い出しに来ていた。

マクギリス「いや、そうではないさ。例の運動会自体が、だ…」

ラウラ「心配は要らんぞ、勝つのは私だ」

マクギリス「そういう意味ではないんだがな…とりあえずは、あんパン50個か…配送を依頼するか」

ラウラ「何故そんな物を?」

マクギリス「パン食い競争、という競技に使用するようだ…正直、私には意味がわからないが、な」


ラウラ「同感だ。まあ、そこにしかない意味があるのかもしれん」

マクギリス「あとは軍手に鉢巻か…」

ラウラ「…それも、学園配送にするのだろう?何故私を誘ったのだ、荷物持ちに来たのに意味がないではないか」

マクギリス「何故女性に荷物持ちをさせると思ったのか…君が前に行きたがっていた抹茶カフェに新商品が出たと聞いてな。ついでに飲みに行くのも悪くないと思ったんだ」

マクギリス「…あれか。抹茶シェイク、とやらのようだな」

手早く、二個を注文する…が、

「すみません、抹茶シェイクあと一つしか作れないんです」
457 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/05/17(日) 05:23:38.81 ID:+ypnKCu90
マクギリス「すまない、眠気がバーストし始めた。今回はここまで…次回は来週だ。ゆっくりと待っていて貰いたい」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 21:58:54.86 ID:YDA0yvNX0
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 11:52:48.39 ID:P5mZLnu6o
待たせてもらいましょう
460 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/05/25(月) 00:03:40.35 ID:90yhnfIa0
マクギリス「すまない、書いている余裕が取れそうにない。やらねばならない事が全然終わらない…」

マクギリス「申し訳ない。来週に時間が取れたら書かせて貰うが、正直なところ確約は出来そうにない…むしろ、六月は更に状況は混迷しそうだ。その場合生存報告は時折させて貰うが、更新はあまり期待しないでくれ…」
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 13:59:23.63 ID:YeTfjanOo
自分の時間を優先してくれ
楽しみに待ってる
462 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/07/04(土) 09:13:43.41 ID:bYuvOAiTO
マクギリス「大変待たせてすまない。なんとか私は生きている」

マクギリス「未だに忙しい状況下だ、更新はしばらく待ってほしい」

マクギリス「待っている間には、リライズを見返すといい。来週から再開されるようだからな」

マクギリス「にしてもmetal robot 魂のバルバトス…出来が素晴らしい。ヴィダールも予約を受け付けている、まだの同志達は急ぐといい」

マクギリス「未だコロナは収まらない、諸君らも気をつけて欲しい」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 19:16:38.02 ID:k0pzLtRao

まあ気長に待つさ
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 22:15:57.41 ID:dIVPuheIo
待たせてもらおう
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 02:24:41.63 ID:SvSU1Cwn0
チョコはたぶんマキオン楽しんでるんだよ
466 : ◆3DtvXoE6Vc [sage]:2020/08/06(木) 12:37:20.39 ID:xQxagIyLO
マクギリス「マキオンのバエルはやはり素晴らしい…(恍惚)」

マクギリス「すまないな、たしかにマキオンに夢中…なのだが、転職したばかりで書く内容を考えている余裕がないのだ。頭を空にして乗れるバエルは最高だな。…レクスもいい」

マクギリス「にしても、リライズ…毎回神回とは。今日の放送も楽しみにさせて貰おう…!」

マクギリス「さて、いよいよ土曜日の深夜…少しではあるが、書かせて貰おう。ただ、友人に対戦を申し込まれた場合かなり遅くなる可能性はある。読むのならば日曜日の夜をオススメしよう」

マクギリス「コロナは依然治らない、だが私について来てくれた諸君らならば、乗り越えられると信じている。共に駆け上がろう」
467 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/09(日) 03:54:02.95 ID:GrblrAPj0
ラウラ「…ふむ、そうか。ならば一つで」

「はーい、ありがとうございます」

マクギリス「会計は私が」

ラウラ「良いのか?」

マクギリス「付き合わせているのは私だからな。余裕もある、気にしなくて良い」

ラウラ「……」

トレイを持ち、空いている席へ。

ラウラ「…では、いただく」

口を付けたラウラの表情が、にわかに明るくなる。

マクギリス「美味いか?」

ラウラ「ああ。素晴らしいぞ、これは。…だから、お前にも飲んでみて欲しい」

マクギリス「では、一口戴こうか」

ストローから口に含む。…なるほど、甘美な味だ。

マクギリス「これは…次はもっと早く来るべきだな、病みつきになりそうだ」
468 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/09(日) 04:18:28.12 ID:GrblrAPj0
ふと、ラウラの顔が赤い事に気付く。

マクギリス「…大丈夫か?顔が赤いが」

ラウラ「なっ!?き、気にするなっ!少し暑いだけだ!」

マクギリス「すまないな、空いている席は窓際だけでな…辛いなら言ってくれ」

ラウラ「大丈夫だっ」

抹茶シェイクを返す。…やはり喉が渇いたのか一気に飲み干した。

マクギリス「気に入って貰えたようで、何よりだ」

ラウラ「…また、来たい。良いか?」

マクギリス「…フッ。無論だ。私の予定が空いていればいつでも構わないさ」

ラウラ「ありがとう、マクギリス」

日に照らされる彼女の笑顔は、私の瞳に眩しく尊く映った。
469 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/09(日) 05:23:15.63 ID:GrblrAPj0
ラウラ「…っ!?」

突如、ラウラに腕を引っ張られる。

マクギリス「どうした、何かあったのか?」

ラウラ「良いから、ついて来いっ」

マクギリス「…ゲームセンター?」

ラウラ「ここまで来れば…うん?これは…」

マクギリス「確か、小銭で遊ぶ機械だな。上からクレーンで景品を吊り上げ、特定の場所に落とす事で入手出来る」

ラウラ「…熊」

「熊は冬眠の間…」「はあっ!?」

マクギリス「やってみるか?」

小銭を投入する。軽やかな音楽と共に、操作が促される。

ラウラ「う、うむ…」

何度も惜しいところで、熊は落ちてしまう。

ラウラ「ううう…クマぁ…」

マクギリス「私に任せて貰えないかな?」

ラウラ「頼む、マクギリスぅ…」

小銭を入れる。クレーンの動き方は何度も見た。ならばこそ…!

ラウラ「お、おおお…」

取り出し口に、熊のぬいぐるみが落下した。
470 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/09(日) 06:00:26.37 ID:GrblrAPj0
取り出し口から、目を輝かせるラウラへとクマを手渡す。

マクギリス「気に入って貰えたかな?」

ラウラ「うむ!ありがとう、マクギリス。一生大事にする」

そう言ってクマを抱きしめる彼女は、何処にでも居るだろう普通の少女に他ならなかった。

マクギリス「…ふむ、ついでだ。思い出作りに写真、というのはどうかな?」

プリクラ、と言ったか。即席で写真の撮れる、便利な機械があったはず。

ラウラ「だが、私はあまり化粧を…」

マクギリス「君ならば問題ないさ。では、行こうか」

ラウラ「う、うむ…」

程なくして、撮られたミニサイズの写真。…そこに書かれた文字に、苦笑いを浮かべるしか無かったが、良い思い出になったのは違い無かった。
471 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/09(日) 06:04:59.95 ID:GrblrAPj0
マクギリス「本日はここまでだ。今夜も余裕が有れば書きに来るが、あまり期待しないでいてくれ」

マクギリス「リライズが待ち遠しい。これほどに胸が躍るとはな…!」
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/12(水) 22:49:58.15 ID:D0/0lzTc0
会長かわいいよ会長
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/14(金) 00:26:08.25 ID:oM55itPk0
准将...見ましたか...?
涙が止まりません…、涙の止め方を教えてください准将…!
474 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/08/20(木) 20:07:36.85 ID:QVXalaNvO
>>472

マクギリス「私も同感だ。…だから、早く最終巻を読みたいのだがな…」

>>473
メイ「好きなだけ泣くと良い、我慢するな」

マクギリス「無論私も観ている。繰り返し観られるリライズは素晴らしいな…配信遅延、だとっ…!?」

???「私は我慢弱いッ!急いでくれ、カタギリ!」
475 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/08/20(木) 21:36:48.02 ID:QVXalaNvO
マクギリス「リライジングガンダム…素晴らしい。よもやあれを正面から撃ち破るとはな。イージスナイト、買わせて貰おう…!」

「最後に、アルスの「はぁっ!?」で噴き出してしまったのは私だけではないはずだ。ターンXアーマーに、デストロイドートレス…アルスは私にどれだけ買わせるのか」

「さて、もう一周するとしよう。…次回更新は土曜日夜の予定だ」

「では諸君。週末に会おう」
476 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/23(日) 00:00:18.73 ID:jIuPFhsn0
マクギリス「リライジングガンダム、やはり素晴らしいな…バエルとは対極にありながら、こうも私の魂を揺さぶるとは…」

「では書かせて貰おう。イージスナイトを組みながらな」
477 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/23(日) 02:03:53.58 ID:jIuPFhsn0
マクギリス「失礼するぞ、楯無」

更けた夜の整備室。簪の言葉通り、彼女は居た。

楯無「な、なんで此処にっ!?」

マクギリス「簪だ。あまり、妹に心配を掛けるなよ。…とりあえずは一息入れるべきだ。好きなんだろう、刀奈?」

彼女の好物のポテトサラダをテーブルに置く。

楯無「女ったらし…」

マクギリス「酷い風評被害だな…」

楯無「と、とにかく食べましょ!床で!背中合わせで!」

マクギリス「良いのか?」

楯無「貴方が持って来てくれたんだから当然よ!」

マクギリス「では、失礼しよう」

背中合わせに座る、男女二人。
478 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/08/23(日) 05:08:43.20 ID:jIuPFhsn0
楯無「ねえ、マクギリスさん」

マクギリス「なんだ?」

楯無「最近…どうかしら?」

マクギリス「問題はないさ。懸念はあるがな」

楯無「そ、そうなのね…」

マクギリス「…では、そろそろ行かせて貰おう」

楯無「ま、待って!」

マクギリス「ん?…何か用件が?」

楯無「…ッ!調整!ISの調整、手伝ってくれないかしらッ!?」

マクギリス「…わかった。私で良いなら、全力を尽くそう」

こうして、ミステリアス・レディの調整が終わるまで共に時間を過ごす事になった。…途中、彼女の様子がおかしかったのは多分気のせいだろう。
479 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/08/27(木) 21:37:50.66 ID:xXp7gfhx0
マクギリス「お疲れ様、アルス。そしてビルドダイバーズの諸君…私はそこに、アグニカ・カイエルの姿を見た」

「流石にごちゃ混ぜまで使ってくるなとはな。再現できなくは無いが…にしても、最後の最後で奪う専用のアルスコアまで出るとは。どこまで私を楽しませるのか…デュビアスアルケーとリバースターンXを待っているぞ」

「さて、改めてリライズも終了だが、我々の戦いは始まったばかり…いや一年以上経っているんだがな。とりあえず、次回は土曜日だ。ゆっくり待っていてくれ」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 12:57:23.23 ID:STRB6xtq0
准将。まだ終わってません。
バトローグが順次配される予定だそうです。
481 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/08/30(日) 01:00:33.12 ID:qW/5eBSl0
マクギリス「ああ、そういえばファイターズ時代同様バトローグがあるんだったか…バエルに投票したのにすっかり忘れてしまっていた」

「それとすまない、夏バテでもしているのか体調があまりよろしくなくてな…申し訳ないが、今回分は来週に回させて欲しい…その間、書いて欲しい小話やシチュエーションが有れば挙げておいて貰えると、採用して書くかもしれない。今回の詫び代り、といったところだ」

「では、諸君も体調管理には気をつけて欲しい」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 22:02:32.63 ID:zGkUcoW+0
ミカとガリガリが仲良くしてるところが見たい
483 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/09/06(日) 01:31:16.68 ID:/XSX8ft20
間話 ガリガリ・パニック

ガエリオ(事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだ。奇過ぎる気もするがな)

過去の並行異世界(と、思しき世界)に、意図せずして招かれてはや数月。未だに男女比の差に慣れきれぬままに学園生活を過ごしていた。

「あれ、ガリガリじゃん」

ガエリオ「三日月か。お前も訓練か?」

三日月「うん。チョコの人は?」

ガエリオ「奴は所用だとかで…まあ、またどこぞの女に振り回されているんだろうな」

三日月「ふーん、なら…」

ガエリオ「ああ。受けて立つさ。アイン抜きでも、遅れはとらん」

三日月「良いね。アンタなら歯応えありそうだ」

早速、二人でアリーナへ向かう。…そこに待ち受ける、天才ならぬ天災(マクギリス談)に気付かずに。
484 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/09/06(日) 03:52:39.24 ID:/XSX8ft20
「やっほーう!待ってたよー、ガエリンにミカヅキん!」

ガエリオ「なっ、貴様は…」

三日月「なんだ、アンタか。何してんの?」

束「いやーね、久しぶりに君たちの顔を見にー。マー君は?」

ガエリオ「所用だそうだが…何か用なのか?」

束「んーん、顔を見たかったけど、まあいっかー」

相変わらず、考えの読めない女である。

束「ま、元気そうだねー。これから訓練かな?」

三日月「うん。ガリガリと手合わせなんだ」

束「ガリガリ…あはは、それは面白いねぇー。うんうん、励むがよいぞ若人よっ!じゃーねー!」

走り去っていく、束博士…なんだったのか。

ガエリオ「やけにあっさり、だったな…?待っていた割には」

既にアリーナに仕掛けられて居た罠に、この時気付いてはいなかった、
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 23:03:52.58 ID:tJ/ipCiI0
飽きたのかな、チョコの人
俺あんまりレスしてないけど見てたのにな
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:58:23.02 ID:nAcVuLdpo
更新来てるかな、と思ったら
いつまでも待ってるぜ
487 : ◆3DtvXoE6Vc [sage]:2020/11/09(月) 20:01:13.44 ID:pi29oR990
マクギリス「すまないな、諸君。大分間を空けてしまったが、なんとか私は生きている」

「どうにも、スランプに陥ってしまったようでな。書こうとしてはまともに話すら思い付かないまま、ずるずるとここまで来てしまった…」

「もはや自分を追い込まねばまともに書けもすまい。いずれ迎えるメタロボバエルの前で不様は晒せんからな」

「というわけで今週末には書かせて貰う。期待は…あまりしないで欲しい。最後に、心配を掛けてすまなかった。まだ私の作品を望んでくれている君たちに感謝を。では、また週末に」
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 12:39:37.74 ID:O8ykQ9r00
ギブアップ宣言しても大丈夫やで
十分に楽しめている
489 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2020/11/13(金) 21:34:16.80 ID:F2dGR+0z0
マクギリス「バトローグ…素晴らしい。動くバエルが再び見られるとはな」

マクギリス「では、書かせて貰おう…!」

ガエリオ「待て!マクギリス!…キマリスヴィダールは…?」

マクギリス「…次回を待て!」

ガエリオ「マクギリスゥ!」

三日月「なんかごめん」

490 : ◆3DtvXoE6Vc :2020/11/13(金) 22:34:58.66 ID:F2dGR+0z0
アリーナに着いた俺たちは…絶句した。

三日月「ナニコレ」

ガエリオ「…!?」

キマリス「火星人は…火星に帰れェ!」

キマブー「有り難く思いながら逝けェ!」

トルーパー「そんな非道は…許されるはずがない!」

ヴィダール「俺にはわからない…」

ガエリオ「俺が一番わからんわッ!」

かつて俺が乗った機体の群れから響く、俺の声。こんな芸当をするのは…あの女しか居ない。

三日月「…これ、ISじゃないね。なんだろ」

束「ピーンポーン!正解だよミカリン!」

ガエリオ「やはり貴様か!?なんだコレは!」
491 : ◆3DtvXoE6Vc :2020/11/14(土) 00:19:00.73 ID:wMLbQ0E90
束「なんとォ、これは半物質化ホログラム!出力すると実体化して本物に近い物質になるんだよっ」

ガエリオ「無駄に高い技術で無駄に陰湿な嫌がらせはやめろォ!」

束「ちなみに壊すと塵も残さず消滅するよ!」

三日月「…つまり、全部潰せば良いんだろ?」

ガエリオ「…微妙な気分にしかならんなそれ!?」

三日月「来い、バルバトス…!」

ガエリオ「ええい…来い、キマリスッ!」

互いにISを付け、並び立つ。

キマブー「俺には誇り、ガッ!?」「嘘だあああっ!」「宇宙ネズ、ッ!?」

三日月「ごちゃごちゃうるさい」

大型メイスがキマリスの一機を屠り、テイルブレードが更に二機を串刺しにした。

ガエリオ「…地味に嫌すぎるぞこれはっ」

ダインスレイヴでキマリスタイプの群れに風穴を空ける。…断末魔が地味にイラつく。
492 : ◆3DtvXoE6Vc :2020/11/14(土) 11:53:22.68 ID:M7iRTANFO
ガエリオ「しかし…未だに不思議な気分だな。こうして、共に戦う事が出来るとは」

三日月「別に、普通でしょ?あの時は敵で、今は味方。そんだけ」

ガンダムヴィダールの攻撃をいなし、胴体を貫く。

ガエリオ「いや、一つ訂正させて貰うぞ。…今は、仲間だ」

レクスの爪が、キマリスの頭部を穿つ。

三日月「…?」

ガエリオ「利害の一致だけではない。共に背中を預けられる仲間。それが、今の俺たちだろう?」

三日月「…そっか。そうだね」

ガエリオ「では終わらせよう、くだらない茶番を!」

三日月「うん」

きっかり10分。それが、キマリスホログラム達の立っていられた時間だった。
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 19:28:56.89 ID:NlL3YmXio
おお、更新きてる!嬉しい!
494 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/12/01(火) 18:48:56.46 ID:q28OLeDc0
束「うーん、こんなものかなぁ?もう少しやれると思ったのに」

ガエリオ「意思なきコピー品ではこんなものだ。…核たる信念、思いが足りていない」

三日月「まあ…そんなもんじゃないの?」

束「ふむふむなるほどぉ。参考になったよー、ありがとねガエリンとミッカー」

駆け出していく篠ノ之束…

ガエリオ「いや待て毎回呼び方違うじゃないか!?せめて統一しろっ!」

三日月「無駄だよガリガリ、多分もう聞こえてない」

ガエリオ「…困った奴だ、まったく…まあ、ウォーミングアップも終わった。本番と行くか、三日月」

三日月「そうだね。…やろうか、ガリガリ」

白き狼王と深紫の騎士が対峙する。…勝敗は、まだまだ未熟を叩き付けられた、と記して置こう。
495 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/12/01(火) 19:22:51.16 ID:q28OLeDc0
マクギリス「昼食を共に、と?」

セシリア「はい。ご一緒して頂けますか?今回は腕によりを掛けましたの!」

マクギリス「…あの時の約束を、果たしに来た訳か。わかった、では共に行こうか、屋上へ」

セシリア「ありがとうございます」

向かった屋上に、二人で腰掛ける。

セシリア「お口に合うと良いのですが…」

トマトスープに、ハムサラダのサンドイッチ。冷たくなり始めた秋風の中に、食欲を唆る香りが漂う。

マクギリス「食欲の秋、とはよく言ったものだな。香りからして素晴らしい。では、早速戴こう」

程よい酸味と味付けのトマトスープ。食欲が止まらない…!

セシリア「いかがですか?お口に…合いました?」

マクギリス「絶品だと評価させて貰おう。良い先生に教えてもらったのだろうな」

半ば我を忘れながらサンドイッチを口に入れる。

セシリア「チェルシーという、私の従者ですわ。彼女も喜びますわ」

マクギリス「だが、作ったのは君だ。…とても美味しかったよ、ありがとう」

セシリア「ふふ、またお作りしますわ。お楽しみあれ、ですわ!」

マクギリス「ああ、刮目させてもらうさ。君の料理を」

食事に夢中だった私は気付かなかった。私達の様子を見て、姿を見せる事なく去って行った少女に。
496 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2020/12/01(火) 19:31:42.72 ID:q28OLeDc0
マクギリス「さて、今回はここまでだ。時間があれば今週末にまた更新しよう」

「さて、君達は既にメタルロボット魂ガンダムヴィダールは手に入れたかな?擬似阿頼耶識発動エフェクト等、素晴らしいプレイバリューを誇る素晴らしい玩具だ。AGPに並べるにもサイズ感も申し分ない。次はバエルだ、ルプスレクスと揃えてバエルの目覚めのシーンを再現して欲しい」

「順次再販されていくリライズのプラモデル。君達はどれだけ揃えたかな?私はエクストラリミテッドチェンジ用のマーズフォーを手に入れれば理想を実現出来そうだ。明後日にはダブルオースカイメビウスが発売される。転売屋に負けぬ様に皆、模型店へ集え!」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 21:21:32.64 ID:xz1HZ7IT0
おつ
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 21:54:16.40 ID:akkJKPUco
期待してます!
499 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2021/01/01(金) 18:01:57.53 ID:eQAqcVZSO
マクギリス「あけましておめでとう、諸君。諸君らとも、もう長い付き合いになったな。これからも、よろしく頼む」


「だが、今年はいっそう忙しくなりそうだ。資格も取らねばならん。あまり、書く余裕もないだろう。すまないが、長い目で見ていて欲しい」

「もっとも、年末年始も溜め込んだ積みの消化に忙しいのだがな。無事確保出来たからこその嬉しい悩みだ…リバースターンXとデュビアスアルケーはまだなのだろうか」

「一応、今日の深夜から書くつもりではいる。気長に待っていて欲しい」

「では諸君、2021年もバエルの元へ集え!」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 18:48:20.60 ID:wqUJJ0zt0
あけおめ
501 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 03:09:22.23 ID:DGD+zeql0
間話 赤き閃光

某国 宇宙軍事要塞

鳴り響く警報音。この要塞では、あるいは初である可能性も高い。内部の職員達も困惑を隠せない。

「敵襲だと!?どこの馬鹿だ、例えISといえど単騎で此処に、だと!?」

司令官たる男の怒声も、決して間違いではない。世界を俯瞰してみれば、それは当然の話だからだ。配備されているISの質、量。並びに対IS用防護も完備されている。一分の隙もない対ISレーザー砲塔、要塞内部からの特殊通信のみで動かせる宙間機雷。一定間隔毎のエネルギーシールド発生装置により、遠距離射撃すら届かぬ先にある、不落の城壁。墜とすには一国レベルの戦力が必要、というのが通説であった。

「間違いありません!ISの反応を感知、機雷群を合間を縫う様に…いえ、爆発を利用しながら…そんな、加速している!?あり得ない!」

「狼狽えるな!機雷群を抜けたとて、単騎ではシールドは抜けえん!すぐに全隊にスクランブル、周辺拠点に応援要請!」

「りょ、了解!」

(愚か者め、例えどんな性能をしていようが物量には勝てん。耐え凌ぎ、包囲して叩き潰してくれる…!)



この日、までは。
502 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 03:43:16.15 ID:DGD+zeql0
「敵機、モニターに出ます!」

星の数程ある機雷群。それを貫く様に進む赤い残影。時には機雷を蹴り付け、軌道変更と共に加速する。

「なんだ、この機体は…どこの機体だ!?」

男の記憶にある大国の最新鋭機。だが、そのどれとも…否、一般的なISとは一線を変えていた。真紅に染め上げられた機体は一般の手足の肥大化したISとは異なり、極めて人に近い…人の関節構造を活かした鎧を着込んだ様なシルエットをしていた。その背には大型のスラスターが備えられ、右手には長大なライフル、左手には大型のシールドを備えている。機体各所には金の装飾が施され、その精緻な動きも相まり畏敬すら感じさせる。

「機体データ照合…これはっ、亡国企業の機体です!」

「例のテロリストどもか…舐めた真似を!レーザー砲塔起動!奴を蜂の巣にしてやれ!」

向けられる面の砲塔の全てが、紅の機体に牙を剥く。だが、ただの一条たりとも擦り傷すらつけられる事は無かった。

次々連射されるレーザーを、凄まじいまでの機動性と反応で回避し、更に進撃する。

「馬鹿なっ、全弾を回避、なおも加速してます!」

「あ、ありえんっ!人間があんな動きに耐えられる筈も無いっ!なんだあの化け物はっ!?」

手にしたライフルを、シールド発生機に向ける。放たれた光条は、エネルギーシールドの僅かな隙間を撃ち抜き沈黙させていく。

「こ、これ以上やらせるな!IS部隊を全隊向かわせろ!」

要塞周辺のエネルギーシールドを一面でも喪えば、超遠距離射撃に対する護りを失う。司令官の男の額に、脂汗が浮かぶ。
503 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 04:21:25.39 ID:DGD+zeql0
一方、要塞の索敵範囲外。そこに、3機の機影。

オータム「正気の沙汰じゃねえな。新手の自殺か?ありゃ」

スコール「慎みなさい、オータム。『大佐』の実力は本物よ。あの方以外に、私達の未来は無いわ」

エム「くだらん。…私達にそんなもの、あるわけが無い」

スコール「慎め、と言ったわよ、エム。無いなら、作れば良いだけの話よ」

エム(…そんな道がある筈が無い。随分と毛並みの良い狗になりやがって、ああ、気持ちが悪い…)

要塞のモニターの中で、真紅の機体が舞う。既に60近いISが無慈悲に屠られ、鉄屑と化した。援護のレーザー砲は大半が沈黙させられていく。既に、エネルギーシールドは全17層を赤の機体…《シナンジュ》に破壊、突破されていた。

「援軍はッ!?まだこんのかっ!?」

「ダメです、あと30分は…!」

「おのれ、悪鬼めぇ…っ」

「敵機、内部に侵入!」

「っ!?何処に向かっている!?」

「マズイですよ!奴、動力室に向かってます!あそこを破壊されたら…!」

「つ、追撃させろ!非戦闘員は直ちに脱出艇へと退避!」
504 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 04:34:50.23 ID:DGD+zeql0
「此処、か…悪いが消えて貰おう」

男の呟きと共に、要塞のエネルギーを賄い制御する中枢機関が破壊される。追撃の追手を薙ぎ払い、赤い機体は要塞を脱する。…直後に、要塞は各所から誘爆、崩壊を繰り返し、職員らと共に宇宙の藻屑と消えた。僅かなIS部隊の生き残りのみを残して。

オータム「嘘だろ、本気で…彼処を潰しやがった」

スコール「ふ、ふふふ…あは、ははは。最高ね。奴等の絶望した死に顔を拝めないのは残念だけど、これなら…世界を変えられる。この腐って腐って腐り切った醜い世界を!」

エム(変える…そんな事に意味はない。私は奴を…殺せれば)

エム(それで。それだけで良い。例え死んだとしても)

生き残りのISパイロットは語る。赤い彗星の如き悪魔、と。
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 19:21:47.12 ID:EDcrZfoj0
おつ
506 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/04/03(土) 03:15:46.42 ID:hrLf/Uol0
世界有数の軍事要塞の陥落は、その日の内に私の耳に入れられた。

マクギリス「…あの時の、赤…なるほど、やってくれる」

石動「生存者はごく僅かです。にわかには信じがたいですが」

「にしても、腑に落ちんな。これまでの奴等のやり口とはまた違う」

「と、言いますと?」

「奴等は今まで、極力は命は奪わないスタンスだった。福音を奪おうとした一件でもそれは明らかと言える。まして今回は奪うのではなく、壊滅させた」

「奴等にとって、危険であった?」

「もしくは、度し難かったのかもしれん。彼処は随分とキナくさい所だったはずだろう」

「地球の目が届き難いのを利用した、人体実験場…あくまで噂でしたが」

「…電撃作戦による大雑把な破壊だ。その痕跡は残されているだろう」

「既に極秘に調査隊を派遣済みです」

「手際が良くて助かる。何か解ればすぐに報告を」

「はっ」

507 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/04/03(土) 03:49:07.96 ID:hrLf/Uol0
そんな、諸外の事情など知らんとばかりに、例の厄介な運動会は始まっていた。…まあ、学生には知る由もなく、国側も秘匿に走ったのだから公にはなっていないのだが。

主に一夏と私の精神力と寿命を削る様な競技の数々。発案者には怨嗟の声を上げたくなった。…ガエリオと三日月だけはほとんど被害がない。何故だろうか。

この世界に来てから幾度目かの人生最悪の一日を終えて、私は楯無と行動を共にしていた。

マクギリス「…単に食事、という訳でもないのだろう?君とて情報は掴んだはずだ」

楯無「だから、よ。すぐに調べたい事が出来たのよ。だから付き合って頂戴?」

マクギリス「…やれやれ、仕方ない事か」

行き先は、流石に予想してはいなかった。

楯無「それじゃ、沖合数十キロ先の米軍の秘匿空母へレッツゴー♪」

マクギリス「…なん、だと?」

まさかの行き先、そして手段は…生身で泳ぐ事とまでは、思いもしなかった。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/03(土) 23:35:04.33 ID:AnG+rCRGo
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 14:13:31.44 ID:x0AxAlZs0
おつ
510 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/05(土) 04:34:43.87 ID:XY+eeX4w0
楯無「二手に分かれましょうか。貴方はブリッジの方をお願い出来るかしら」

マクギリス「了解した。…奴等の手掛かり、逃す訳にはいかんな」

手早く、バエルの拡張領域に収納された予備の服を出す。楯無と別れ、即座に着替えをこなす。…随分、懐かしい気もする衣装。

モンターク「…しかし、潜入任務とは。フッ、簪に借りたスパイアニメの様だな。全く、胸が躍るな」

無人に等しき程に、気配を感じぬ艦内を進む。

そして、ブリッジへと近付いて行く度に、違和感は膨れ上がって行く。…衛兵の一人すら、居ないのだ。

モンターク(偽情報に踊らされた?…いや、違う。これは何か…)

ブリッジに侵入。やはり無人。…手早くデータを抜き、精査する。望む情報は確かにはあったが、やはり奇妙でもある。長居は無用。そう判断し、ブリッジを出る。楯無に連絡を入れようとして…

「「あっ」」

我ながら、間抜けな声が出た。
511 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/05(土) 23:04:34.21 ID:h3DgMdo60
「テメェ何もんだ?艦のこの状況はオマエが「良かった、人が居られましたか。実は、私モンターク商会の者でして。船がトラブルを起こしまして。電子機器が全滅し、止むなく近くを航行していたこの艦に乗り移らせて貰ったのですが…どこにも人影が無く、困っていました」お、おう…?」

苦しい言い訳だが、相手の気勢は削げた。いきなり組みつかれて無力化されはしないだろう。

「…ま、敵なら即銃が出て来て当たり前か。マクギリス・ファリドだの織斑一…一なんとかでも無い限りは。まあそれなら出すならISだろうし。にしても難儀だな、船の故障たぁ。ああ、アタシはイーリス、イーリス・コーリング」

まさかの反応だ。ある意味、この世界の常識に救われた様でもある。

モンターク「存じておりますよ。アメリカの国家代表、でしたか。この様な場所でお会い出来るとは」

イーリス「ってか、アンタもこの艦に誰も居ない理由知らない訳か。どうなってやがんだ、これは…っ!?」

鳴り響く、艦のアラート。秘匿艦であるが故の、自爆装置のカウント開始を告げていた。…罠を張られていた、か。

モンターク「とりあえず、脱出した方が良さそうですね。救命ボートの在処は?」

イーリス「クソッタレ、補給で寄っただけでそんなもん一々覚えてねえよ。ISで飛べばなんとかなるがアンタを抱えなきゃなんねえな」

「とりあえず、小型艇を…!」

嫌な予感、ひいては殺気、なのだろう。凄まじい悪寒に駆られ、半ば無意識にバエルを展開する。

イーリス「テメェ、その機体っ!?マクギリス…

驚愕しながらもイーリスが機体を展開したのに刹那の間さえ置かず、ブリッジに爆発が起こる。自爆装置では無く、外部からの攻撃。それがブリッジを容易く吹き飛ばした。
512 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/06(日) 00:40:49.59 ID:GIT6dy1V0
イーリス「クソがッ、一瞬遅かったらデッドエンドお疲れ様ってか!?どうなってやがる」

マクギリス「この反応…やはり亡国企業か!」

イーリスに構っている暇はなかった。吹き飛んだブリッジの爆煙を払い、艦から脱する。別口でも攻撃を受けたらしく、轟音と煙を上げ、真っ二つに折れながら艦が沈んで行く。交戦中の楯無と所属不明機、そして…急速接近する、赤い機影。

バエルに及ばずとも劣らぬ速度を保ったまま、敵機がビームを放つ。ブリッジを吹き飛ばした攻撃と見て間違いない。恐ろしい程の精密さ。

ギリギリで回避し、剣を構えて吶喊する。真紅の機体もまた、ビームの剣を展開、鍔迫り合う。

マクギリス「誘い込んだつもりだろうが…いつかの雪辱、晴らさせて貰うぞ」

赤い機体のパイロットが、嗤った気がした。

「刮目させて貰おうか。この世界のガンダムの力を」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/06(日) 19:57:08.31 ID:eEQRoIKL0
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