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マクギリス「インフィニットストラトス…胸が踊るな」
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389 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 19:16:32.11 ID:ovZSbmu/0
シャル「なんか…ごめんね…」
マクギリス「気にしなくて良い。認識を弄られた上であの偽者では、な…」
シャル「お、怒ってない…?」
マクギリス「君には別に。むしろ私の姿で風評被害甚だしい行いをされる方が腹立たしいだけだ」
シャル「え、えっと…」
マクギリス「気にするな、ともかく先に帰還するといい。私に任せてくれ、落とし前はつけさせる」
シャル「オルガさんみたいになってるよ…ところであの二人は?」
マクギリス「淫行現場を同級生に見られてダメージを受けただけだ、気にしなくて良い」
一夏「違うって言ってんだろぉお!?」
シャル「う、うん…マクギリス、待ってるね」
一夏「シャルロットまでスルーしないでくれよぉ!」
無視して次の扉に。遅れて一夏も並ぶ。
390 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 20:29:01.89 ID:ovZSbmu/0
マクギリス「後はラウラと箒、かな?」
一夏「ああ…くっそ、やっぱ開かねえ」
マクギリス「…使わせて貰うぞ、ガエリオ」
ヴィダギリス「さあ、行こうか…我々の戦場に」
剣道装備一夏「おう!」
扉が開かれる。その先には…
裸エプロンのラウラと、それにお触りする偽者の自分。完全に、色々とアウトだ。
ヴィダギリス(これが外部に漏れたらもれなく社会的に死ぬ。最悪だなこれは!)
偽者と目が合う。…何時ぞやの再現かの如く銃を向け合う。
偽者「ガエリオぉおお!」
ヴィダギリス「なんだこれは…」
そして撃ち合い、いつかの再現…ヴィダールの仮面に防がれ無傷の私と、致命傷を負う偽者…微妙な気分になる。ラウラも唖然としている。
ラウラ「…ま、マクギリスぅうう!?」
391 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 20:38:19.51 ID:ovZSbmu/0
ラウラ「貴様、よくも…よくもマクギリスを…」
マクギリス「いやラウラ、気付け。そいつは偽者だぞ」
仮面を外した顔を見て、ラウラは混乱している様だ。…とりあえず、すべき事がある。
マクギリス「ラウラ、服を着て来るんだ。それは私が処分しておくから」
ラウラ「う、うむ?よくわからんが…服を着れば良いのだな?」
マクギリス「ああ」
虫の息の偽者に止めを刺す。ラウラが服を着たのを確認すると空間を破壊する。
392 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 21:15:04.72 ID:ovZSbmu/0
微妙な沈黙に落ちる、森の一角。
ラウラ「忘れろ。頼むから忘れてくれ…」
マクギリス「無論だ。私も覚えていたく無い案件だ…」
互いの意思を確認し合う。我々は、分かり合えた。
マクギリス「では、私は先に進む。一夏と箒には先に戻る様に伝えてくれ」
簪「わかった…くれぐれも、気をつけて…」
マクギリス「ああ」
森を抜けた先には…青空に、砂浜。美しいと称せる景色が果てなく続いていた。
マクギリス(よくわからない空間だな。此処がシステムの中枢区画…なのか)
景色の先に佇む、銀髪の少女。どことなく、ラウラを思わせた。
マクギリス「君が、今回の犯人と言ったところかな」
「お初にお目にかかります、ファリド公。私はクロエ・クロニクルと申します。…此度はこれにて失礼させて頂きます」
マクギリス「待て、君の目的はなんだ?何をした?」
クロエ「いずれ、時が来ればあの方と共に、貴方様と目見える事となります。…では」
そう語り、影の様に消えていった。…結局、実行犯の名前だけしか判明していなかった。
マクギリス(…簪達からの反応は無い、か。仕方ない。もう少し先を調べてみるか)
その先に…見間違える筈の無い女性の姿を見つけ…そこで、意識が途絶えた。
393 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 21:15:36.14 ID:ovZSbmu/0
微妙な沈黙に落ちる、森の一角。
ラウラ「忘れろ。頼むから忘れてくれ…」
マクギリス「無論だ。私も覚えていたく無い案件だ…」
互いの意思を確認し合う。我々は、分かり合えた。
マクギリス「では、私は先に進む。一夏と箒には先に戻る様に伝えてくれ」
簪「わかった…くれぐれも、気をつけて…」
マクギリス「ああ」
森を抜けた先には…青空に、砂浜。美しいと称せる景色が果てなく続いていた。
マクギリス(よくわからない空間だな。此処がシステムの中枢区画…なのか)
景色の先に佇む、銀髪の少女。どことなく、ラウラを思わせた。
マクギリス「君が、今回の犯人と言ったところかな」
「お初にお目にかかります、ファリド公。私はクロエ・クロニクルと申します。…此度はこれにて失礼させて頂きます」
マクギリス「待て、君の目的はなんだ?何をした?」
クロエ「いずれ、時が来ればあの方と共に、貴方様と目見える事となります。…では」
そう語り、影の様に消えていった。…結局、実行犯の名前だけしか判明していなかった。
マクギリス(…簪達からの反応は無い、か。仕方ない。もう少し先を調べてみるか)
その先に…見間違える筈の無い女性の姿を見つけ…そこで、意識が途絶えた。
394 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 21:31:30.64 ID:ovZSbmu/0
目を覚ました先。そこは…学園の医療施設。かつて、この世界で最初に目覚めた所だった。…なんとなく、手元を確認する。拘束は、されていない。
「あら、起きたのかしら?」
マクギリス「…楯無か。傷の具合はどう…」
視線を向けた途端、外れて落下するカーテン。果てしなく既視感。ノーブラで、上着を着替えている楯無。即座に目を背ける。
楯無「二回目」
マクギリス「待ってくれ、完全に事故なのだが」
楯無「しなさいよ、私にもやらしい事!簪ちゃんから聞いたわよ、仮想世界で好き勝手やらしい事してたらしいじゃない!?」
マクギリス「落ち着いてくれ。偽者であり、あらぬ風評被害だ。私は潔白だ。だから落ち着け」
楯無を見ずにカーテンを直す。外れない様に、しっかり付け直す。
楯無「…ねぇ、そっちにいったら…ダメ?」
マクギリス「…ダメだ、と言っても聞く君ではあるまい。好きにするといい」
楯無「なら、失礼します」
ベッドに腰掛ける私の横に座る楯無。
楯無「…その。ありがとう。助けてくれて…」
マクギリス「…偶然通りかかったのが私だっただけだ。三日月でもガエリオでも。一夏でも、君を助けた筈だ」
楯無「それでも。嬉しかったの。…それが貴方だったのが、堪らなくね」
395 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 21:39:15.64 ID:ovZSbmu/0
マクギリス「…まあ、それなら光栄、といった所か」
楯無「で、ね。…貴方には、知っておいて欲しいって思ったの」
マクギリス「…何を?」
楯無「私の、本当の名前」
マクギリス「…確か、更識家当主は代々『楯無』を襲名するとは聞いた事があるな」
楯無「そ。私の本当の名前は…刀奈」
マクギリス「…何故、私に?」
楯無「…なんでかしらね?ともかく、二人だけの時は…そう呼んでくれたら、嬉しいかな、って…」
マクギリス「…わかった。二人だけの時、だな?覚えておく」
楯無「ありがと。…じゃあね」
楯無…否、刀奈はそれだけ応えると自分のベッドに戻っていった。
396 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 21:49:32.12 ID:ovZSbmu/0
米国、地下軍事施設
「アンネイムドが失敗しただと…」「これでは我々の計画も大幅に先延ばしが必要ですな…」「おのれ、ブリュンヒルデめ…最強は健在か…」
「お困りみたいだねー、君たち?」
途端、騒めく地下の一室。
「馬鹿な、何故此処に…!?」「警備は何をしていた!?」
「まあまあ、そう慌てないでよー。別に君たちを潰しに来たわけじゃないんだしさー」
「…貴方ほどの方が、何故この場所に?」
息を呑む、周りの男達。それに囲まれた一人の存在が、にこやかな笑みを浮かべて語る。
「欲しいんでしょ?無人機の技術が。私が協力してあげようかなーって。他の部分も、君たちの陳腐な計画を遥かに進化させて、ね」
にわかに騒めく一室に、甘言が踊る。…事態は、水面下で動き始めていた。
397 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/21(金) 22:07:00.88 ID:ovZSbmu/0
次回予告
マクギリス「諸君。今年もこの日がやってきた。やって来てしまった…」
ガエリオ「いや、バレンタインデーで何故そんな深刻な顔になるんだ?」
マクギリス「分からないのか、ガエリオ。この学園にはイベントとなればトラブルを起こす女が一人居るだろう?」
三日月「あの生徒会長?」
ガエリオ「ああ、お前をいたく気に入っている…」
マクギリス「嫌な予感しか、しない…早々に雲隠れすべきか…」
楯無「次回、インフィニットマクギリス。バレンタインはダインスレイヴ・スウィート☆」
マクギリス「サブタイトルからして嫌な予感しかしないんだが…」
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/21(金) 23:04:16.96 ID:r0Q5XAVm0
乙
399 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/22(土) 00:11:06.03 ID:f4QN6gaH0
特別回 バレンタインはダインスレイヴ・スウィート
二月十三日。バレンタインを翌日に控え、異様な雰囲気に包まれるIS学園校舎の一画で開かれた緊急全校集会。それを召集したのはこの学園の生徒会長、更識楯無だ。
楯無「さて、皆議題はうすうす解ってるわよね?そう、毎年恒例のバレンタインイベント。今回は大幅に内容を変更するわ」
楯無「まずは、悪いんだけど当日、男子に対して許可無くチョコレートやプレゼントの類いを渡すのは禁止とするわ」
途端、会場に響く阿鼻叫喚。…耳が痛い。
楯無「まあまあ落ち着いて。許可無く、と言ったのよ。…つまり、許可を得る…いいえ、勝ち取れば良いだけの事!」
マクギリス(何か、企んでいるな…またか…)
楯無「甘いバレンタインを、男子と二人っきりで過ごしたいわよね、皆!?」
おー、とおそらくは全女子生徒が同調した。…嫌な予感が…
楯無「とりあえず、バレンタイン当日は生徒会主催特別イベントに参加して貰うわ!そのイベントで、男子とのひと時を勝ち取りなさい!」
歓声が湧き上がる。男子四人を覗いて。
ガエリオ「…マクギリス、お前も大変だな」
マクギリス「私を生贄にするのはやめろ、ガエリオ」
400 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/22(土) 00:23:10.05 ID:f4QN6gaH0
バレンタイン当日。文化祭のイベントで使われた広いホールの一画に、男子四人…それと何故かオルガ団長と、石動までもが集められていた。
オルガ「更識のお嬢さんから仕事だってんで来たんだが…なんだこりゃ」
石動「私にもわからん。准将、これは…」
マクギリス「…嫌な予感しかしない。本当に」
胸元に付ける様に渡された、ハート型のワッペン。
ガエリオ「…まるで何かの的、ではないか?」
マクギリス「よせガエリオ、嫌な想像をさせるな」
楯無「さて、時間よ。今回のルールを説明するわね!」
会場全体に響く、楯無のアナウンス
楯無「題して、あの人のハートを射抜け!バレンタイン・ダインスレイヴパーティーを始めるわ!」
マクギリス「は、っ?」
ガエリオ「い、今あの女なんと言った?」
三日月「ダイン…なんとかって」
オルガ「ちょっと待て、それってアリアンロッドがバカスカ撃ちやがった禁止兵器じゃなかったか!?」
石動「いや、まさか。なんらかの偶然で…」
次の瞬間、嫌な予感は見事に的中した。
楯無「ダインスレイヴ隊、入場!」
肩に、ダインスレイヴの砲身を担いだ女子達が一斉に現れた。
401 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/22(土) 00:35:06.14 ID:f4QN6gaH0
絶句する、男子計六人。
楯無「ルールは簡単、男子が胸に付けたハート型のワッペンを一番最初に撃ち抜いた人だけが、今日一日その撃ち抜いた男子と一緒にバレンタインを過ごし、チョコレートやプレゼントを渡す権利を得るのです!」
マクギリス「ハートを撃ち抜く(物理)」
ガエリオ「待て待て待て、あんなもので撃ち抜かれたらバレンタインが血のバレンタインになるぞ!?」
三日月「…どうすればいい?オルガ」
オルガ「隙を見付けて逃げるぞ!」
一夏「なあ、話の流れからしてやべえ奴なんだよな!?どうすんだよあれ!?」
石動「この、物量…!?」
楯無「では、男子は30秒数える間に逃げて隠れてね?ではスタート!」
無慈悲にも、楯無の宣言が響き渡った。
402 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/22(土) 00:49:07.34 ID:f4QN6gaH0
きっかり、30秒。同時に楯無の指示が飛ぶ。
楯無「ダインスレイヴ隊、放てっ!」
マクギリス(絶対それが言いたかっただけだろう)
オルガ「何処にも逃げ場なんてねぇぞ…どうすんだこれ…」
逃げ場を見付けられなかったオルガ団長に、独特な撃発音を響かせてダインスレイヴの弾頭が解き放たれた。
オルガ「待ってくれ、流石にそれは…うおおああああ!?」
必死に逃げる団長を尻目に、私は見付からない様に反対側へと退避する。オルガ団長、武運を祈る。
「し、シノさぁあああん!」「は、謀ったな…更識楯無!」「准将ぉおおおお!」
哀れな犠牲者が出た様だ。急いで逃げなければ…
403 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/22(土) 20:34:26.02 ID:f4QN6gaH0
鳴り響く撃発音、ダインスレイヴを担いで闊歩する女子達。
マクギリス(なんだこの混沌は…)
女子達の目を掻い潜り、物陰に潜む。
マクギリス(さて、どうした物か。あれの餌食になるのは避けたい)
チラリと覗けば、飛び交うダインスレイヴの弾頭。
マクギリス(世紀末過ぎるぞ…バレンタインに相応しくないな、まったく)
だが、そんな逃避にも終止符が打たれた。遂に女子達に捕捉され、無慈悲に放たれたダインスレイヴ。
マクギリスを射抜いた女子↓1
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/22(土) 23:25:23.21 ID:oLv0oIkuO
カルタ(駄目ならのほほんさん)
405 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/23(日) 04:06:56.44 ID:Np1gAZki0
楯無「はーい、そこまでー。男子は全員ハートを撃ち抜かれたわ。総員、撤収!」
マクギリス(ホログラムの弾頭が突き立てられると、ワッペンが反応する仕掛け…随分と大仰な…)
楯無「ではでは、男子は自分を撃ち抜いた女子を迎えに行ってあげなさい!」
渡された紙には…布仏本音、と書かれていた。
マクギリス「意外だな、君に撃ち抜かれるとは」
本音「いえーい、マッキーとバレンタインだー」
マクギリス「…では、共に参りましょうか。レディ」
専用の個室が用意されているので、そちらに向かう。…他の面子が若干気になるが、まあ詮索はしない方が良いだろう。
本音「じゃーあ、はい、マッキー。ハッピー・バレンタイーン」
渡されたのはラッピングされた箱。…明らかにお高い。
406 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/23(日) 04:22:03.90 ID:Np1gAZki0
マクギリス「ありがとう。…一つ、聞いても良いかな」
本音「なーに?かんちゃんのスリーサイズ?」
マクギリス「この状況下でそれを聞くほどの変態ではないのだが…いや。何故、イベントでまで私を選んだのか、と思ってね」
本音「マッキーには色々お世話になってるからー。日頃の感謝?」
マクギリス「言うほど、私は何かしているわけでは無いんだがな」
本音「それでも、かんちゃん達は笑うようになったよ?マッキーのおかげで」
マクギリス「そうか…そうだと、嬉しいな」
本音「それよりマッキー、チョコレート食べてみてー」
促され、包みを開ける。
407 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/23(日) 22:29:49.43 ID:Np1gAZki0
マクギリス「これは…素晴らしいな」
最初に見えたのはバエルソードを咥えた狐…デフォルメされているが、様々な狐がバエルのパーツを付けていたり、咥えていたりと愛らしく形作られたチョコレートが並んでいた。
本音「自信作なんだよー?食べて食べてー」
マクギリス「すぐに食べてしまっては勿体無いな。記念に、写真を撮らないか?」
本音「おー、流石マッキー。良いよー、バッチリ撮っちゃおー」
チョコレートを挟んで、二人で並ぶ。互いに笑顔を浮かべながらカメラのフレームに収まり、シャッターを押す。
本音「写真、出来たら私にも欲しいなー」
マクギリス「もちろんだ。必ず用意しよう」
手を拭き、チョコを摘む。そのままゆっくりと口に含み、咀嚼してみれば甘いミルクとアーモンドの風味が口に広がる。とても美味しい。
マクギリス「…これは素晴らしいな。本音はこういうのが得意なんだな」
本音「えへへー、しかも一つ一つ味が違うんだよー。はい、あーん」
マクギリス(流石に気恥ずかしいが…拒否する訳にはいかんか。二人きりな訳だ。気にせず頂くべきだな)
口を開け、入れられたチョコ…今度はバエルの羽を付けた狐だったが、それはストロベリーミルクの味付けをされていた。
408 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/23(日) 23:28:29.62 ID:Np1gAZki0
マクギリス「…最高に美味しいな。ここまで私の好みに合わせてくるとは…」
本音「それは良かったー。ね、マッキー。…この学園に来て、幸せ?」
マクギリス「…ああ。幸せだとも。掛け替えの無い友人達が居るからな」
過ごした時間を、思い出を振り返る。
本音「私もね、マッキーが学園に来てくれて良かったって思うんだー」
マクギリス「…その理由を、聞いても良いかな」
本音「かんちゃん達がまた仲良く出来るようになったり、辛い時でも、マッキーが皆を纏めて、それをひっくり返したり。マッキーが居ると、皆が笑顔になれるんだー」
マクギリス「…そう、だろうか?私は私がすべきと思った事を、やっているだけだが…」
本音「それが、みんなの為になってるんだよー。だからマッキー」
マクギリス「ん、?」
本音「この学園に来てくれて、ありがとー。これからも、よろしくねー?」
胸の中に、暖かいモノが広がる。力だけを求め、信じて友人すら切り捨てる決断さえした私が、此処に居る意味を…生きて来た意味を、その一端を垣間見た気がした。
マクギリス(これが、これこそが…俺が、私が本当に手に入れるべき…望むべき事だったのだ…)
マクギリス「こちらこそ、ありがとう。私もこの学園に来て、とても幸せだよ」
本音「マッキーが幸せなら、生徒会として鼻が高いよー」
マクギリス「ああ。これからも、末長く、頼む」
チョコレートのように甘い感情を味わいながら、バレンタインデーは幕を閉じた。
409 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/24(月) 00:08:32.02 ID:y39skoFs0
マクギリス(なかなかに、濃い一日だったな…だが、悪くなかった。今日得られた物はとても大きいな)
ゆっくりと、噛み締めるように足を部屋へと向ける。既に夜は遅いが、静かなこの空間の中で、暖かい思いを胸な刻み付ける。
マクギリス(来年もまた、素晴らしいバレンタインを迎えられるように努力しなければな)
部屋の扉を開ける。…中には、何故か楯無が居た。
マクギリス「…君は本当に可笑しな奴だな、楯無」
楯無「それ、褒めてないわよね?ひっどーい」
マクギリス「こんな夜更に男性の部屋を訪れるのは感心しないな」
楯無「夜更じゃないとダメなのよ。色々とね?」
マクギリス「何?いったい、何の用だ?」
楯無「はい。チョコレート。もちろん本命よ?」
マクギリス「…なん、だと?」
410 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/24(月) 00:39:35.68 ID:y39skoFs0
マクギリス「…確か、ダインスレイヴで射抜いた者のみが渡す権利を持つのでは無かったのか?」
楯無「あら、私は当日渡すのは禁止にしただけよ?」
ビッ、と時計が指を差される。12時を既に越えていた。
マクギリス「…悪い女だな、君は」
楯無「魅力的でしょ?で、どっちを選ぶのかしら?」
マクギリス「…何の話だ?」
楯無「告白されたでしょ?本音ちゃんに。私とあの子、どっちを選ぶの?」
マクギリス「いや、されてないんだが?」
楯無「…えっ?」
411 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/24(月) 01:22:22.06 ID:y39skoFs0
マクギリス「…」
楯無「…」
楯無「お邪魔しました」
マクギリス「いや待ってくれないか。…とりあえず、茶でも飲んでいけ。このまま放置されたのでは流石に困る」
紅茶を、二人分淹れる。ゆっくりと、楯無はそれに口を付ける。
楯無「あー…あの気合いの入れっぷりだったから、告白するもんだと思ってたのよー…」
マクギリス「…確かに、かなり気合いの入った品だった。…言われたよ、私がこの学園に来て良かった、と。幸せなら良い、とも」
楯無「…そっかぁ。あの子はそんな事考えてたのねえ…」
マクギリス「…それで、君はどうするつもりだ?」
楯無「さっきのは聞かなかった事にしておいて。日頃のお礼。なんだかんだ、付き合ってくれてるから」
マクギリス「振り回している自覚があるならもう少し自重して欲しいのだが?」
楯無「それは無理かなー。紅茶、ありがとね。おやすみなさい」
飲み干して、そそくさと席を立った。
マクギリス「…ああ。おやすみ、刀奈」
驚いた顔で振り返る、刀奈。一瞬微笑むと、『楯無』の笑みに戻る。
楯無「…本当、ズルイ人ね。余計欲しくなっちゃうわ」
マクギリス「約束だろう?二人きりの時は、そう呼ぶのだと」
楯無「…ありがと。じゃあね」
マクギリス「ああ。また、な」
こうして、二人だけの秘密のアフターバレンタインは過ぎていった。
マクギリス「…ビターも、たまには悪くない」
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/24(月) 16:13:59.06 ID:iep5rTsF0
とりま乙
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/24(月) 23:11:34.27 ID:ZxTQzQDV0
裸エプロンのラウラってなーんかフィギュアがあったよーな
414 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/02/29(土) 04:44:57.65 ID:aQfg5lKA0
>>413
マクギリス「元々は原作でも似たようなシチュエーションになっていて、その挿絵を再現したフィギュアが発売されているな。私はAGP派なので買っていないが…」
マクギリス「さて、夜勤明けの朝ではあるが…まずは謝罪をさせて貰おう」
マクギリス「指定はカルタで、無理なら…とあったので甘えさせて貰った。申し訳ない。カルタ指定が来るとは完全に予想外な上に、話が思い付かなかった。すまない…」
マクギリス「次に更新だが、今週は恐らく無理だ。というのも、9巻の話しは無くてもあまり支障がなさそうな上、読んだ筈なのに後の巻に比べて記憶に残っていなくてな。読み返した上で9巻の話しを入れるか飛ばすかを吟味させて貰いたい。従って次回予告は更新時に、となる」
マクギリス「しかし、AGPと並べようにもやはりHGバエルでは小さいな…ガンダムユニバースを待つとしようか。出てくれれば間違いなく買う」
マクギリス「では、またゲームセンターで会おう。コロナには、気を付けて欲しい」
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/02/29(土) 11:34:05.64 ID:zXdjD3YVO
学生限定とかなかったからダメ元で入れただけやで
バエル使ったら階級が二つも上がりました!サンキューバエルフォーエバーアグニカ
416 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/09(木) 13:24:03.39 ID:XQfRNINY0
マクギリス「諸君、だいぶ待たせてしまっている…本当に申し訳ない」
マクギリス「色々と、精神的にも経済的にも余裕が無くなって来ていてな…書いている気力がない、しばし待って欲しい」
マクギリス「とうとう私の職場近くでも例のが出てな…この状況は楽観出来ない…」
マクギリス「とまあ、暗い話ばかりではいけないな。今夜はビルドダイバーズリライズの二期が始まる。期待に胸が躍るが、私は夜勤だ…」
マクギリス「それと、マキシブーストオンのネットテストの締め切りは明日までだ。まだ応募していないならば、急ぎたまえ」「乗り遅れるなよ諸君!コロナで出掛けれなくても満足出来ちゃうんだなぁこれが!」
マクギリス「諸君はマルコシアスは買ったかな?造形は悪くないが、塗り分けはあまりよろしくない上に一部は筋彫りしなければ塗装困難な部分もある。塗るならば、筋彫り道具は用意した方が良い」
マクギリス「では、また気力が戻り次第書かせて貰う。今しばし、待っていてくれ」
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/17(金) 01:29:14.44 ID:zEMboqDv0
おー、生きてた!心配してたわ
418 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/18(土) 11:46:25.80 ID:Gh2noSsm0
>>417
マクギリス「心配を掛けたな、申し訳ない。一応、頑丈さが取り柄なので単純に筆に詰まっている、と考えて欲しい」
マクギリス「さて、ネットワークテストに応募した諸君、結果はどうだったかな。私は…フッ、バエルは私を選んだ、と言ったところだ」
マクギリス「友人曰く、まだベーターテストがあるであろう、という話しなので当たらなかった者も悲観せずに続報を待っていて欲しい」
マクギリス「しかし、漫画版ISの方が先に完結してしまうとは
…原作も、完結を急いで欲しいものだが…」
マクギリス「今年は著名人の訃報が多い。だが、悲しみに負けず前に進んで欲しい。我々は、立ち止まる訳にはいかないのだから」
マクギリス「では諸君、とりあえず今夜には何かしら書かせて貰いたいと思う。だが、原作がどう転がせば良いのか判断に困っていてな…もう一度読み返して思いつかない場合には没ネタや入れ損ねたネタや番外編にしようと思う。何かしら見てみたい話があるならばリクエストも受け付けよう。では、君たちの意見を待っている」
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/18(土) 12:00:05.65 ID:ddAWSJp9O
三日月とマッキーのスイーツ食べ歩きとか…
三日月は食べるの好きだしマッキーは甘いの好きだし
あとはマッキーとガエリオの親友水入らずの飲み会とか
420 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/19(日) 07:50:47.77 ID:pnIXtWHS0
マクギリス「いかんな…夕食を食べて少し寝たらこんな時間とは…」
マクギリス「すまない、今夜には必ず書かせて貰う。申し訳ない」
421 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 01:34:35.10 ID:C1ouri7Z0
番外編 甘味を求めて三百年
マクギリス「三日月、準備は大丈夫かな?」
三日月「うん。…面倒だよね、制服で歩き回るなってのは」
マクギリス「仕方ないものさ。要らぬ問題に巻き込まれてからでは済まないのだからな。では、行こうか。私達の桃源郷に」
三日月「火星ヤシの代わり、そろそろ欲しいから…」
マクギリス「わかっている。だがまぁ、食べ歩きというのも乙なモノだろう」
三日月「まあね。前のお祭りの…なんだっけ、ふわふわしたのはわりと美味しかった」
マクギリス「綿飴か。なら、駄菓子をメインに据えた上で色々と食べ歩いて見るべきだな」
三日月「んじゃ、案内頼んだ」
マクギリス「ああ、任された」
422 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 01:42:35.43 ID:C1ouri7Z0
まず訪れたのは、いつぞやのクレープ屋。
マクギリス「三日月、君は何にする?」
三日月「んじゃあ、ストロベリーで」
マクギリス「では、私も同じのを」
「はーい、ストロベリーお二つですねー。少々お待ち下さい」
金銭を払い、受けったクレープの出来たての甘い香りが、食欲を滾らせる。
マクギリス「どうかな?」
三日月「うん、良いね…これ。用事ついでに寄っても良いかも」
クレープに齧り付き、咀嚼しながらそう答えが返る。
マクギリス「ふむ、では次は…和風の菓子にして、移動販売の定番である、鯛焼きはどうかな」
三日月「美味いならなんだって良いよ」
423 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 05:38:45.15 ID:C1ouri7Z0
三日月「これが、鯛焼き?なんか、魚みたいだけど…」
マクギリス「まあ、魚を模した焼き菓子だな。中には餡子が詰まっている。まあまずはスタンダードな漉し餡だ。餡子の皮が歯に詰まらないので食べやすい筈だ」
三日月「ふーん…うん、これもなかなか美味い。けど、これの甘いの方向が…なんか、クレープとは違うね」
マクギリス「和風、だからな。どちらの方が好みだ?」
三日月「うーん…どっちもイケる」
マクギリス「なら、下手に選り分けなくて良さそうだな。ちなみに、鯛焼きにも中身には幾つか種類がある。白餡にクリーム、抹茶…売り手次第では更に種類が増える。気に入ったのなら、食べ比べてみるのも悪くはないだろう」
三日月「へえ〜…菓子っていっても色あるんだ」
マクギリス「菓子は食文化の発展の只中にあって主食と共に進化を遂げてきたのだからな、多様性に富んでいるのさ」
鯛焼きを食べ尽くす。少し甘くなり過ぎた味覚を、コーヒーで整える。まあ、カフェオレなのだが。
三日月「んじゃあ、次は?」
マクギリス「では、次は…団子、かな。ついてきまえ」
424 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 06:33:04.09 ID:C1ouri7Z0
三日月「…古臭い、感じ?」
マクギリス「風情がある、と表現すべきだな。古来の茶屋を再現した店だ。雰囲気から食に入れる、歴史の情緒に配慮した店と言えるな」
マクギリス「まあ、基本の三色団子で良いだろう。みたらしやきな粉は服や顔を汚してしまいかねないからな」
三日月「へえ…綺麗だね。美味しそう」
マクギリス「餅を主材料にしている、喉に詰まらせないように気をつけてくれ」
三日月「オルガみたいになるからね」
マクギリス「…悲しい、事件だったな…」
三日月「…うん、美味い。こういうの、火星にはなかったから新鮮だな」
マクギリス「日本食は島国故の閉鎖的環境で独自に発展した部分が多いからな。目新しい物も多い筈だ」
425 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 06:40:56.85 ID:C1ouri7Z0
三日月「…パン屋?」
マクギリス「西洋菓子の代表格というのはパンを応用した焼き菓子の類いだからな。…よし、アインは休みだな」
「いらっしゃいま…ファリド特務三佐殿でしたか、ようこそ」
マクギリス「よしてくれ、今は一般人に過ぎない。オススメのスイーツ類は何かあるかな」
三日月「…アンタ、どっかでみたような…」
「気のせいでしょう。私は一介のパン屋の店員ですので…そうですね、このホットケーキはいかがですかな。良い蜂蜜が入りましたから」
マクギリス「では、それを頼めるかな」
「はい、ただいま…オーリス、ホットケーキ二つだ!」「了解…見せてくれる、私の至高のホットケーキをな!」
三日月「…?なんなんだろ、あの人たち」
マクギリス「ああいうノリの店だ、と言う事さ。あまり気にしなくて良い」
三日月「ふーん…」
426 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 06:49:36.18 ID:C1ouri7Z0
「お待たせいたしました」
マクギリス「ありがとう。いただくとしようか」
三日月「うん。…これ、すごく良い。好きだな」
マクギリス「ふむ、流石と言ったところだな。紅茶もなかなかに上質だ」
三日月「お茶は良くわかんないんだけど、それでもわかるよ。この紅茶、すっごくコレに合う」
マクギリス「ああ。これは素晴らしいな。足を運んだだけの甲斐はあった」
三日月「今度はオルガ達も誘おうかな」
マクギリス「…そうだな。それも良いだろう。彼らも忙しい中の癒しが必要な頃合いだろうからな」
427 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 07:09:39.41 ID:C1ouri7Z0
マクギリス「次は、ここだ」
三日月「…いや、スーパーじゃん」
マクギリス「スーパーを侮るな。様々なメジャーな菓子を取り揃えていると言えば、スーパーこそが最有力だ」
三日月「ふーん…」
マクギリス「そのラインナップの豊富さは他の追随を許さない。ポテトチップ、チョコレート、シュークリーム…簡単に思い浮かぶ菓子ならば、国を問わずして手に入れられるのがスーパーにおける菓子売り場だ」
マクギリス「なにより、駄菓子と呼ばれる日本古来の安価で少量の菓子を取り扱うのは、今やスーパーやコンビニ程度になってしまったからな。それらを探すにはうってつけだ」
三日月「これ、何?」
マクギリス「美味い棒だな。サクサクとした食感と豊富な味で庶民の心を掴む、素晴らしい菓子だ」
「おーいアシッド、ここならまだあるぞ」「シドウ、まだ買うつもりですか」
マクギリス「この辺りもオススメかな」
三日月「なんか、ちっこいチョコレートが薬みたいに入ってる」
マクギリス「食べやすいが、夏場には溶けるから注意したまえ」
428 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 07:19:08.25 ID:C1ouri7Z0
三日月「今日はありがと。色々面白いのがあって良かった」
マクギリス「ああ。私も楽しかったよ」
「あら?二人でお出掛けでしたの?」
マクギリス「…セシリアか。三日月の要望で、甘味巡りをな」
セシリア「まあ、そうでしたの?今度は私も誘ってくださいな」
三日月「うん。今度は皆で行こう」
マクギリス「そうだな。それも、悪くはないか」
セシリア「では、予定を立てないといけませんわね」
マクギリス「皆を誘っておいて貰えるかな」
セシリア「おまかせくださいな」
こうして、いつかの一日は過ぎて行った。
429 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/04/20(月) 07:21:44.21 ID:C1ouri7Z0
マクギリス「書いている最中に寝落ちるとは…流石に無様が過ぎるな、申し訳ない」
マクギリス「残りは次回…なのだが、来週はまず不可能と考えて欲しい。ひたすらにバエルに乗るのでな」
マクギリス「では、諸君。また再来週あたりに」
オルガ「止まるんじゃねぇぞ…」
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/22(水) 00:10:18.34 ID:RkPR6t+d0
乙
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/22(水) 03:16:42.11 ID:g/7jcHRKo
乙!
次回も楽しみにしてる
432 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/03(日) 12:19:13.73 ID:EidUOJ3C0
マクギリス「申し訳ない、吐き気と頭痛がトランザムしている…落ち着き次第、書き始めたいと思う」
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/03(日) 14:09:53.59 ID:F13wsZwo0
体温とか味覚、嗅覚とか大丈夫か?
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/04(月) 17:29:48.57 ID:2p7iFIvXo
ゆっくり休んでくれ、書くのはそれからさ
435 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/05(火) 23:01:18.16 ID:F4afvT2V0
マクギリス「大分心配を掛けたな、申し訳ない…恐らくだが、コロナではないだろう。大分快復しつつあるしな…胃腸風邪の類いだろうか。諸君も体調には気を付けてくれ」
マクギリス「さて、君たちはビルドダイバーズリライズは見ているかな?私は折りに触れては見返している。近年まれに見る良作だと思っている。興味があれば、随時配信されているのを見てみて欲しい」
マクギリス「にしても、コロナウィルスはまだ終息しないな。これでは、バエルに乗る事すら覚束ない…由々しき事態だな。だが今は忍耐の時だ、積みプラを消化するなどして外出を共に控えよう。手洗いうがいも、忘れてはいけない」
マクギリス「ではそろそろ、ぼちぼちと書かせて貰おう」
436 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/05(火) 23:16:54.17 ID:F4afvT2V0
間話 友情を手にした二人
「来たか、マクギリス」
「すまない、待たせたな…ガエリオ」
学園から、さして離れていないバー。その前に、私服のガエリオ、そしてこの私、マクギリス・ファリドは集っていた。
「随分と洒落た店だな。趣も良い」
「織斑千冬の行きつけだ。…正直なところ、一応は学生と教師なのだから共に酒を飲むのはいかがなものかとは思っていたが、彼女の愚痴を聞いてやれるのは限られているからな」
「お前はカウンセラーか何かなのか…随分と大人になったな、まったく」
「私も君も、子供では居られんということさ。…では、」
「ああ」
「「乾杯」」
酒に満たされたグラスが、小気味よく音を立てた。
437 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/05(火) 23:35:01.35 ID:F4afvT2V0
「で、だ。ガエリオ。…俺が死んだあの後、世界は…どうなった?」
「いきなり斬り込んで来たな。…まあ、こんな席で酒でも入らねば聞き辛いか」
「割り切っては居るが、それはそれとして知らねばならないだろう?色々とな」
「…おおよそはお前の予想通りだろうよ。ラスタルがギャラルホルンを取り纏めた。合議制は廃止、民主制に移行して…その後継者には、ジュリエッタという女性が有力候補になっているな」
「…待て、確かその女性は君の戦友ではなかったか?幾度と無く三日月とも戦い、あのモビルアーマーとの戦いの場にも居た…」
「ああ、何度か話しただろ?忠義の女騎士と言える奴だ」
「…てっきり、イオク辺りが継ぐと思っていたが…」
「言ってなかったか?鉄華団最後の戦いで、イオクも死んだぞ。だからこそ合議制へと舵を切らざるを得なかったわけだがな」
「…彼は、どうしているんだろうな」
「さあな。この世界に来ているのか…あるいは、また違う世界に居るのかもな」
グラスを傾け、飲み干す。アルコール薄めの果実酒を、空いたグラスに追加する。
「いつか、話してみたいな。同じセブンスターズでありながら、彼はまるっきり私とは違う存在だったからな」
「案外、意気投合するかもな。しがらみが無くなればあいつはなかなかに見どころのある男でもあった。真っ当に成長していれば傑物になっただろうな」
「その芽を、間接的に私は潰した訳か」
「自虐るなよ。今更だ」
438 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/05(火) 23:48:47.87 ID:F4afvT2V0
「後から気付くものさ。自分の業の深さに、な…」
「気付けたならまだマシだろう?まだ、やり直せる。それが許される世界に、お前は居る」
互いに満たしなおしたグラスを打ち合う。
「案外こういった酒も悪くないな。向こうに戻れたらジュリエッタを誘って飲むかな」
「いよいよお前にも春が来るか。ボードウィン卿も喜ぶだろう」
「さて、どうかね。アイツは良い女ではあるが、相変わらず融通がきかないからな」
「…女、か」
「…あいつは、まだ立ち直れていない。まだ時間が要るだろうな」
「…そうか。」
「まあ、そう気に病むな。立ち直るさ、未来はまだあるんだからな」
「そう願うより他ない、か…」
439 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 00:04:02.56 ID:xjV5Pc3G0
「そう、女といえばお前は誰を選ぶつもりだ?言っておくが資格がないだとか言うのは聞かんぞ」
「いきなり話を変えすぎだろう、それは…正直なところ、どうすれば良いのかわからないんだ。一応私は妻帯者だぞ」
「そんな建前は要らん、正直なところ誰が好みだ?更識の姉か?」
「私は振り回されて喜ぶような性癖は持ち合わせて無いんだが?」
「その割にはなんだかんだ目を掛けている癖に。スタイル良いもんな?」
「私を犯罪者にしたいのかガエリオ。この世界では捕まるぞ」
「バカ言え、あと少し待てば法的には合法だろうが」
「お前案外酔っているな?話が下世話過ぎるぞ」
「正気故だ!マクギリス!」
「あの戦いの時の台詞を引用とは、本気で酔って来てるじゃないか…少し水でも飲め」
「話題を逸らすな。それともあれか?やはりボーデヴィッヒのが好みか」
「俺をロリコン呼ばわりするのは本気でやめろよ、ガエリオ」
440 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 00:20:12.84 ID:xjV5Pc3G0
「んぐ、っ…ぷはぁ。お前的には織斑千冬か?歳も近い」
「追加を一気飲みした上でさらに続けるのか、この話を…」
「まだお前の本命を聞いていないからな、さあキリキリと吐けマクギリス!」
「アルミリアだ。それ以外誰が居る」
「そう言う優等生発言は腹一杯だ。本能で語れよマクギリス」
「お前酔うとタチ悪くなり過ぎではないか…?」
「こうも楽しい酒は久しぶり…いや初めてと言えるからなー。じゃあまずは篠ノ之箒について語れ」
「私の所感を、か。…言わねば止まりそうにないな、まったく」
「やっぱ胸か?」
「下世話過ぎるぞ!?…まあ、美人で腕も立つ。少々感情表現に難はあれど、一途で仲間想いな面は素晴らしいと思うが」
「お前的にはナシか」
「彼女の思い人は一夏だろうが。私の出る幕はないさ」
「そういう優等生発言は良いと言ったろう。…ならセシリアはどうだ?あれもスタイル良いだろう」
「お前体しか見てないのか、さっきから下世話な発言しかしていないぞ…」
441 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 00:37:13.23 ID:xjV5Pc3G0
「マクギリス、まさかとは思うが…不能、では無いよな?幼少期のトラウマとか…」
「本当に下世話だな!?勝手な憶測はやめろ」
「ならいい加減教えろ。誰が好みなんだ?」
「特にそういった目で見ている対象は居ない。そんな暇もない」
「本音は?」
「誰も彼も魅力的で困る…いや、何を言わせるんだ」
「ははは、今のは自爆だろうがマクギリス。このリア充め、爆発しろ」
「酷い言われ様だ…にしても、私も酔いが回ったか…」
「どうしたマクギリス、飲みが足りんぞ。お前の理想はその程度か」
「親友の絡み酒が酷過ぎる…」
注がれた酒を、喉に流し込む。
「そうだ、カルタはどうだ?この世界ならなんの問題も無いだろうが」
「カルタは色んな意味で無理だ…。想像してみろ、自分に所々身体的特徴が近い人間を囲っている幼なじみとか寒気しかしないぞ」
「確かに。あの親衛隊やっぱお前に近いのを選んでるよな」
「やってる事がイズナリオと同じではな…」
「まあ飲め飲め。嫌な事は思い出さずに飲んで忘れてしまえ」
グラスに日本酒が注がれる。
「ありがとう…いや思い出させたのはお前なんだがな」
442 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 01:03:55.94 ID:xjV5Pc3G0
「で、結局選べないのか?」
「…どう選べば良いのか。今まで、選べる立場にはなかったからな」
「いきなり選べる様になっても戸惑うか。贅沢な悩みと割り切って存分に悩めよ。悩む時間はいくらでもある」
「…だが、選ばぬのは一番の不誠実、か。解っている、私なりに答えは出すさ。必ずな」
「まあそれはそれとして、ムラムラくるのは誰だ?」
「いきなり下世話に戻るなガエリオッ…そんな事、意識した事はない」
「つまらん奴だな、酒の席でくらい下世話な話を遠慮なく、だ」
「遠慮がなさ過ぎるのだが、私の心情には配慮して貰いたい」
「上手いことを言うな。褒美にもう一杯だ」
私のグラスに並々に注がれた洋酒。仕方なく、口をつける。
「どうしたらそんなに酒癖が悪くなるんだ、お前は…」
「向こうでは半身不随だったからな。滅多に飲めんし飲む相手も少ないからな」
443 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 01:30:50.70 ID:xjV5Pc3G0
「…要らん事を聞いたな」
「悪いと思うならばさあ吐けマクギリス」
「…正直、最近楯無の距離感が殊更近くて困る」
「ほうほう、それは良いな…このラブコメ野郎め」
「風評被害甚だしいな、それは」
「良いさ、存分に謳歌しろよ。今まで出来なかった分を、な。…それで、また飲みながら下らない話を長々とする。それだけでも…」
「…ああ。胸が躍る未来、だな」
互いにグラスに注ぎ、打ち鳴らしては酒を喉に流し込む。
「そろそろ時間か。どうする、梯子でもするか?」
「君は飲み過ぎだ、やめておけ。…また、こうして飲みに来れば良いさ。その機会は、必ずある」
「ま、それもそう………!?」
唐突に顔を青くするガエリオ…いや、まさか、?
「やばい、やばい…」
「ハイペースで飲み過ぎだ…しっかりしろ、ガエリオ」
トイレになんとか連れて行く。…店を後に出来たのは結局30分近く経ってからだった。なんとも締まらない、二人だけの飲み会であった。
444 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/06(水) 02:02:36.73 ID:xjV5Pc3G0
マクギリス「本日はここまでだ。次回はとりあえずボツネタ集やら小ネタやら、と言ったところだ。では、また次回に」
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/06(水) 15:11:54.03 ID:HHYyGlrV0
乙! ボツネタとか大好き
446 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/07(木) 00:18:33.82 ID:6eqiO0/O0
ボツ話 ギャラルホルン掲示板
石動「……」カタカタ
安価でガンダムフレーム作ってISにする(870)
30分以内に500行ったら鉄華団に転職するわ(940)
正直准将ってロリコンだと思う奴→(115)
石動「……」カタカタカタ
准将が全裸の銀髪ロリと一緒に寝てた件(1)
社長代理:資料纏めて持って行ったらスレタイだったのだが、どうすれば良いのだろうか
正義:何やってんだよ、准将!
火星の王:何やってんだァアア!
来座:通報待った無し
魂ィ!:いや待て、准将が早々に婚姻もしていない少女に手を出すか?
大リス:ロリにすら好かれるのか…これだからイケメンは
社長代理:准将の衣服に乱れは無かったので少女が潜り込んだ可能性は高いと思われる
流星:くっそ、アイツばっかモテやがってー。俺にも分けてくれよ、胸デカイの!
支部長:おのれ青二才め…ところでそのロリの詳細と画像はまだかね
男児:ロリなら良いや。胸は大事
石動「………参考にならんな。この件は保留にしよう」
石動・カミーチェのとある一日
447 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/07(木) 00:56:16.03 ID:6eqiO0/O0
第十二話より。ボツネタというより入れ忘れ
「貴方がマクギリス、で良いのかしら」
マクギリス「ええ。マクギリス・ファリドと申します…貴女は、もしや」
「そ。シルバリオ・ゴスペル…あの子のパートナーよ。ナターシャ・ファイルス。気軽にナターシャって呼んでね。…これはお礼」
頬に、柔らかな感触。
ナターシャ「じゃあね、白亜の騎士さん。またいつか、会いましょう」
そう言って、彼女は去って行った。
第十三話より
一夏「えっと、こんばんは…?織斑一夏です」
オルガ「ミカァ!」
三日月「いつもの、だね」バンバンバァン!
一夏「うええっ!?」
マクギリス「な、っ!?」
オルガ「俺は、鉄華団団長…オルガ・イツカだぞ…」
一夏「だ、大丈夫なんですか!?」
オルガ「こんくれえなんて事ねえ…だからよ、止まるんじゃねえぞ…」
マクギリス「どう見ても大丈夫ではないんだが!?」
三日月「大丈夫、トマトケチャップだから」
どう考えても色々アレなのでボツに。
448 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/07(木) 01:54:32.46 ID:6eqiO0/O0
第二十話より
扉を抜けた先は…夕刻の、外に繋がる通路。
マクギリス「どこだ、此処は…誰が居るんだ?」
「なんか静かですねぇ。街の中にはギャラルホルンも居ないし、本部とはえらい違いだ」
ギョッとして背後に振り返る。鉄華団の構成員の少年と、オルガ団長が歩いてきた。
「火星の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな」「ま、そんなのもう関係ないですけどねー」「上機嫌だな」
マクギリス「オルガ団長…?いや、違う。彼ではない?いや、しかし」
とりあえず、ついて行ってみる。…二人が外に出た途端に、銃撃。
マクギリス「これは、まさか…」「団長!?何やってんだよ、団長!」「うあああああっ!」
反撃により、退散して行く襲撃者。
立ち上がり、前に進もうとするオルガ団長。そして、とうとう倒れ伏した。
「俺は止まんねえからよ…お前らが止まんねえ限り、その先に俺は居るぞ!…だからよ、止まるんじゃねえぞ…」
マクギリス「…何故、オルガ団長の最期が記録されているんだ」
簪「…何これ」マクギリス「私にもわからない」
これも色々考えた上でボツに。
449 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/07(木) 02:08:27.91 ID:6eqiO0/O0
マクギリス「うむ…他にも色々考えたはずなのに思い出せんな。ともかく、次はいよいよ本篇に戻らせて貰う。更新が滞ったら筆に詰まったと考えて欲しい」
マクギリス「にしても、次回のテストが待ち遠しいな。バエルロスが半端ではない…」
マクギリス「では諸君、また次回に」
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/10(日) 17:30:20.93 ID:aQDG49cf0
乙
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/11(月) 00:53:50.54 ID:3JjsZ+nfo
更新来てたのね
次回も楽しみにしてる
452 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 01:52:34.56 ID:+ypnKCu90
マクギリス「待たせたな、諸君。マーズフォーを組みながらではあるが、書かせて貰おう」
マクギリス「リライズ、本気で素晴らしくないか?延期は残念だが、何度でも見返せるのはなかなかに良い利点でもあると思う。何度見返したか分からないほどだ…彼等は彼の地におけるアグニカ・カイエルになろうとしているな。まして、それを意識すらせずに…」
マクギリス「さて、諸君に忠告だ。…コアガンダム系列を買うと、沼に嵌るぞ。もし購入するならば、覚悟を持って貰いたい」
マクギリス「では、始めるとしよう」
453 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 02:02:37.17 ID:+ypnKCu90
次回予告
マクギリス「大運動会…しかも女性専用機持ちだけで、だと?」
楯無「そうよ。優勝者が指名した男性操縦者と同じクラスになり、そしてそれ以外の専用機持ちは別のクラスに異動。そして優勝者は指名した男性操縦者と同じ部屋で暮らして貰うわ」
マクギリス「わかった、君達は病気なんだな?待っていろ、今石動に連絡して精密検査の手配を…」
楯無「次回、インフィニットマクギリス…アグニカのライバル注意報」
マクギリス「なんでもかんでもバエルやアグニカを絡めたら私が許容するとおも…待て楯無、私の話は終わってな…」
454 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 02:33:48.58 ID:+ypnKCu90
第二十一話 アグニカのライバル注意報
以前の一件にて生徒会に参加する事になったが故に、放課後には生徒会室で事務作業を行う事になっていた。
マクギリス「…向かうとするか」
「お待ちになって、マクギリスさん」
マクギリス「セシリアか、どうしたのかな?」
セシリア「じつは私、生徒会執行部に入ろうかと思いまして」
マクギリス「ほう、何故急に?」
セシリア「私も代表候補生、ならば生徒会として全校生徒の役に立てるのではないかと思いましたの!」
マクギリス「なるほど…殊勝な心掛けだな。ならば、私が君を推薦してみよう」
セシリア「まあ!ありがとうございます!では参りましょう」
彼女の腕が私の腕に回される。…当然集まる、周囲の視線。
マクギリス「…セシリア、流石に腕を組むのは遠慮して欲しいのだが…周囲の目があるから、な」
セシリア「…ご迷惑、でしたか?」
途端に曇る、セシリアの表情。
マクギリス(…まあ、私が気にしなければ良い話か。彼女の笑顔を曇らせるのは勿体ない」
マクギリス「…いや、君が組みたいなら構わないさ。エスコートさせて貰おう」
455 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 03:16:43.50 ID:+ypnKCu90
楯無「で、なんでわざわざ生徒会室まで手を組んで来てるのかしら?」
ジトっとした目を向けてくるのは、現生徒会長の楯無…と、男子のスケジュール管理を担当している、楯無の妹である簪。
マクギリス「淑女をエスコートするのは紳士の務めであるのは、大概の時代で共通だと思うのだが?」
楯無「なら私もエスコートしなさいよー!」
簪「贔屓、良くない」
マクギリス「淑女扱いされたいのであれば、相応の振る舞いをして欲しいんだかな?特に楯無」
楯無「してるじゃない、淑女」
マクギリス「淑女は男性を引っ張り回したりしないんだがな…ともかく、セシリアは生徒会への入会を希望している」
楯無「却下」
セシリア「な、何故ですの!?」
楯無「簪ちゃんで人数埋まってるもの…とはいえ、流石にそれは殺生よね」
マクギリス「…どうするつもりだ?」
聞かなければ良かった、と後悔するのは…やはり、いつもの事だった。
456 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 04:15:21.26 ID:+ypnKCu90
マクギリス「…流石に、憂鬱だな」
ラウラ「なんだ、不満か?私が居るというのに」
銀髪の少女…ラウラを誘い、急遽決まった運動会の買い出しに来ていた。
マクギリス「いや、そうではないさ。例の運動会自体が、だ…」
ラウラ「心配は要らんぞ、勝つのは私だ」
マクギリス「そういう意味ではないんだがな…とりあえずは、あんパン50個か…配送を依頼するか」
ラウラ「何故そんな物を?」
マクギリス「パン食い競争、という競技に使用するようだ…正直、私には意味がわからないが、な」
ラウラ「同感だ。まあ、そこにしかない意味があるのかもしれん」
マクギリス「あとは軍手に鉢巻か…」
ラウラ「…それも、学園配送にするのだろう?何故私を誘ったのだ、荷物持ちに来たのに意味がないではないか」
マクギリス「何故女性に荷物持ちをさせると思ったのか…君が前に行きたがっていた抹茶カフェに新商品が出たと聞いてな。ついでに飲みに行くのも悪くないと思ったんだ」
マクギリス「…あれか。抹茶シェイク、とやらのようだな」
手早く、二個を注文する…が、
「すみません、抹茶シェイクあと一つしか作れないんです」
457 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/05/17(日) 05:23:38.81 ID:+ypnKCu90
マクギリス「すまない、眠気がバーストし始めた。今回はここまで…次回は来週だ。ゆっくりと待っていて貰いたい」
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/21(木) 21:58:54.86 ID:YDA0yvNX0
乙
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/22(金) 11:52:48.39 ID:P5mZLnu6o
待たせてもらいましょう
460 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/05/25(月) 00:03:40.35 ID:90yhnfIa0
マクギリス「すまない、書いている余裕が取れそうにない。やらねばならない事が全然終わらない…」
マクギリス「申し訳ない。来週に時間が取れたら書かせて貰うが、正直なところ確約は出来そうにない…むしろ、六月は更に状況は混迷しそうだ。その場合生存報告は時折させて貰うが、更新はあまり期待しないでくれ…」
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/25(月) 13:59:23.63 ID:YeTfjanOo
自分の時間を優先してくれ
楽しみに待ってる
462 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/07/04(土) 09:13:43.41 ID:bYuvOAiTO
マクギリス「大変待たせてすまない。なんとか私は生きている」
マクギリス「未だに忙しい状況下だ、更新はしばらく待ってほしい」
マクギリス「待っている間には、リライズを見返すといい。来週から再開されるようだからな」
マクギリス「にしてもmetal robot 魂のバルバトス…出来が素晴らしい。ヴィダールも予約を受け付けている、まだの同志達は急ぐといい」
マクギリス「未だコロナは収まらない、諸君らも気をつけて欲しい」
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/06(月) 19:16:38.02 ID:k0pzLtRao
乙
まあ気長に待つさ
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/06(月) 22:15:57.41 ID:dIVPuheIo
待たせてもらおう
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/04(火) 02:24:41.63 ID:SvSU1Cwn0
チョコはたぶんマキオン楽しんでるんだよ
466 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage]:2020/08/06(木) 12:37:20.39 ID:xQxagIyLO
マクギリス「マキオンのバエルはやはり素晴らしい…(恍惚)」
マクギリス「すまないな、たしかにマキオンに夢中…なのだが、転職したばかりで書く内容を考えている余裕がないのだ。頭を空にして乗れるバエルは最高だな。…レクスもいい」
マクギリス「にしても、リライズ…毎回神回とは。今日の放送も楽しみにさせて貰おう…!」
マクギリス「さて、いよいよ土曜日の深夜…少しではあるが、書かせて貰おう。ただ、友人に対戦を申し込まれた場合かなり遅くなる可能性はある。読むのならば日曜日の夜をオススメしよう」
マクギリス「コロナは依然治らない、だが私について来てくれた諸君らならば、乗り越えられると信じている。共に駆け上がろう」
467 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/09(日) 03:54:02.95 ID:GrblrAPj0
ラウラ「…ふむ、そうか。ならば一つで」
「はーい、ありがとうございます」
マクギリス「会計は私が」
ラウラ「良いのか?」
マクギリス「付き合わせているのは私だからな。余裕もある、気にしなくて良い」
ラウラ「……」
トレイを持ち、空いている席へ。
ラウラ「…では、いただく」
口を付けたラウラの表情が、にわかに明るくなる。
マクギリス「美味いか?」
ラウラ「ああ。素晴らしいぞ、これは。…だから、お前にも飲んでみて欲しい」
マクギリス「では、一口戴こうか」
ストローから口に含む。…なるほど、甘美な味だ。
マクギリス「これは…次はもっと早く来るべきだな、病みつきになりそうだ」
468 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/09(日) 04:18:28.12 ID:GrblrAPj0
ふと、ラウラの顔が赤い事に気付く。
マクギリス「…大丈夫か?顔が赤いが」
ラウラ「なっ!?き、気にするなっ!少し暑いだけだ!」
マクギリス「すまないな、空いている席は窓際だけでな…辛いなら言ってくれ」
ラウラ「大丈夫だっ」
抹茶シェイクを返す。…やはり喉が渇いたのか一気に飲み干した。
マクギリス「気に入って貰えたようで、何よりだ」
ラウラ「…また、来たい。良いか?」
マクギリス「…フッ。無論だ。私の予定が空いていればいつでも構わないさ」
ラウラ「ありがとう、マクギリス」
日に照らされる彼女の笑顔は、私の瞳に眩しく尊く映った。
469 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/09(日) 05:23:15.63 ID:GrblrAPj0
ラウラ「…っ!?」
突如、ラウラに腕を引っ張られる。
マクギリス「どうした、何かあったのか?」
ラウラ「良いから、ついて来いっ」
マクギリス「…ゲームセンター?」
ラウラ「ここまで来れば…うん?これは…」
マクギリス「確か、小銭で遊ぶ機械だな。上からクレーンで景品を吊り上げ、特定の場所に落とす事で入手出来る」
ラウラ「…熊」
「熊は冬眠の間…」「はあっ!?」
マクギリス「やってみるか?」
小銭を投入する。軽やかな音楽と共に、操作が促される。
ラウラ「う、うむ…」
何度も惜しいところで、熊は落ちてしまう。
ラウラ「ううう…クマぁ…」
マクギリス「私に任せて貰えないかな?」
ラウラ「頼む、マクギリスぅ…」
小銭を入れる。クレーンの動き方は何度も見た。ならばこそ…!
ラウラ「お、おおお…」
取り出し口に、熊のぬいぐるみが落下した。
470 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/09(日) 06:00:26.37 ID:GrblrAPj0
取り出し口から、目を輝かせるラウラへとクマを手渡す。
マクギリス「気に入って貰えたかな?」
ラウラ「うむ!ありがとう、マクギリス。一生大事にする」
そう言ってクマを抱きしめる彼女は、何処にでも居るだろう普通の少女に他ならなかった。
マクギリス「…ふむ、ついでだ。思い出作りに写真、というのはどうかな?」
プリクラ、と言ったか。即席で写真の撮れる、便利な機械があったはず。
ラウラ「だが、私はあまり化粧を…」
マクギリス「君ならば問題ないさ。では、行こうか」
ラウラ「う、うむ…」
程なくして、撮られたミニサイズの写真。…そこに書かれた文字に、苦笑いを浮かべるしか無かったが、良い思い出になったのは違い無かった。
471 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/09(日) 06:04:59.95 ID:GrblrAPj0
マクギリス「本日はここまでだ。今夜も余裕が有れば書きに来るが、あまり期待しないでいてくれ」
マクギリス「リライズが待ち遠しい。これほどに胸が躍るとはな…!」
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/08/12(水) 22:49:58.15 ID:D0/0lzTc0
会長かわいいよ会長
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/14(金) 00:26:08.25 ID:oM55itPk0
准将...見ましたか...?
涙が止まりません…、涙の止め方を教えてください准将…!
474 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/08/20(木) 20:07:36.85 ID:QVXalaNvO
>>472
マクギリス「私も同感だ。…だから、早く最終巻を読みたいのだがな…」
>>473
メイ「好きなだけ泣くと良い、我慢するな」
マクギリス「無論私も観ている。繰り返し観られるリライズは素晴らしいな…配信遅延、だとっ…!?」
???「私は我慢弱いッ!急いでくれ、カタギリ!」
475 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/08/20(木) 21:36:48.02 ID:QVXalaNvO
マクギリス「リライジングガンダム…素晴らしい。よもやあれを正面から撃ち破るとはな。イージスナイト、買わせて貰おう…!」
「最後に、アルスの「はぁっ!?」で噴き出してしまったのは私だけではないはずだ。ターンXアーマーに、デストロイドートレス…アルスは私にどれだけ買わせるのか」
「さて、もう一周するとしよう。…次回更新は土曜日夜の予定だ」
「では諸君。週末に会おう」
476 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/23(日) 00:00:18.73 ID:jIuPFhsn0
マクギリス「リライジングガンダム、やはり素晴らしいな…バエルとは対極にありながら、こうも私の魂を揺さぶるとは…」
「では書かせて貰おう。イージスナイトを組みながらな」
477 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/23(日) 02:03:53.58 ID:jIuPFhsn0
マクギリス「失礼するぞ、楯無」
更けた夜の整備室。簪の言葉通り、彼女は居た。
楯無「な、なんで此処にっ!?」
マクギリス「簪だ。あまり、妹に心配を掛けるなよ。…とりあえずは一息入れるべきだ。好きなんだろう、刀奈?」
彼女の好物のポテトサラダをテーブルに置く。
楯無「女ったらし…」
マクギリス「酷い風評被害だな…」
楯無「と、とにかく食べましょ!床で!背中合わせで!」
マクギリス「良いのか?」
楯無「貴方が持って来てくれたんだから当然よ!」
マクギリス「では、失礼しよう」
背中合わせに座る、男女二人。
478 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/08/23(日) 05:08:43.20 ID:jIuPFhsn0
楯無「ねえ、マクギリスさん」
マクギリス「なんだ?」
楯無「最近…どうかしら?」
マクギリス「問題はないさ。懸念はあるがな」
楯無「そ、そうなのね…」
マクギリス「…では、そろそろ行かせて貰おう」
楯無「ま、待って!」
マクギリス「ん?…何か用件が?」
楯無「…ッ!調整!ISの調整、手伝ってくれないかしらッ!?」
マクギリス「…わかった。私で良いなら、全力を尽くそう」
こうして、ミステリアス・レディの調整が終わるまで共に時間を過ごす事になった。…途中、彼女の様子がおかしかったのは多分気のせいだろう。
479 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/08/27(木) 21:37:50.66 ID:xXp7gfhx0
マクギリス「お疲れ様、アルス。そしてビルドダイバーズの諸君…私はそこに、アグニカ・カイエルの姿を見た」
「流石にごちゃ混ぜまで使ってくるなとはな。再現できなくは無いが…にしても、最後の最後で奪う専用のアルスコアまで出るとは。どこまで私を楽しませるのか…デュビアスアルケーとリバースターンXを待っているぞ」
「さて、改めてリライズも終了だが、我々の戦いは始まったばかり…いや一年以上経っているんだがな。とりあえず、次回は土曜日だ。ゆっくり待っていてくれ」
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/28(金) 12:57:23.23 ID:STRB6xtq0
准将。まだ終わってません。
バトローグが順次配される予定だそうです。
481 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage saga]:2020/08/30(日) 01:00:33.12 ID:qW/5eBSl0
マクギリス「ああ、そういえばファイターズ時代同様バトローグがあるんだったか…バエルに投票したのにすっかり忘れてしまっていた」
「それとすまない、夏バテでもしているのか体調があまりよろしくなくてな…申し訳ないが、今回分は来週に回させて欲しい…その間、書いて欲しい小話やシチュエーションが有れば挙げておいて貰えると、採用して書くかもしれない。今回の詫び代り、といったところだ」
「では、諸君も体調管理には気をつけて欲しい」
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/30(日) 22:02:32.63 ID:zGkUcoW+0
ミカとガリガリが仲良くしてるところが見たい
483 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/09/06(日) 01:31:16.68 ID:/XSX8ft20
間話 ガリガリ・パニック
ガエリオ(事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだ。奇過ぎる気もするがな)
過去の並行異世界(と、思しき世界)に、意図せずして招かれてはや数月。未だに男女比の差に慣れきれぬままに学園生活を過ごしていた。
「あれ、ガリガリじゃん」
ガエリオ「三日月か。お前も訓練か?」
三日月「うん。チョコの人は?」
ガエリオ「奴は所用だとかで…まあ、またどこぞの女に振り回されているんだろうな」
三日月「ふーん、なら…」
ガエリオ「ああ。受けて立つさ。アイン抜きでも、遅れはとらん」
三日月「良いね。アンタなら歯応えありそうだ」
早速、二人でアリーナへ向かう。…そこに待ち受ける、天才ならぬ天災(マクギリス談)に気付かずに。
484 :
◆3DtvXoE6Vc
[saga]:2020/09/06(日) 03:52:39.24 ID:/XSX8ft20
「やっほーう!待ってたよー、ガエリンにミカヅキん!」
ガエリオ「なっ、貴様は…」
三日月「なんだ、アンタか。何してんの?」
束「いやーね、久しぶりに君たちの顔を見にー。マー君は?」
ガエリオ「所用だそうだが…何か用なのか?」
束「んーん、顔を見たかったけど、まあいっかー」
相変わらず、考えの読めない女である。
束「ま、元気そうだねー。これから訓練かな?」
三日月「うん。ガリガリと手合わせなんだ」
束「ガリガリ…あはは、それは面白いねぇー。うんうん、励むがよいぞ若人よっ!じゃーねー!」
走り去っていく、束博士…なんだったのか。
ガエリオ「やけにあっさり、だったな…?待っていた割には」
既にアリーナに仕掛けられて居た罠に、この時気付いてはいなかった、
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/05(木) 23:03:52.58 ID:tJ/ipCiI0
飽きたのかな、チョコの人
俺あんまりレスしてないけど見てたのにな
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/07(土) 02:58:23.02 ID:nAcVuLdpo
更新来てるかな、と思ったら
いつまでも待ってるぜ
487 :
◆3DtvXoE6Vc
[sage]:2020/11/09(月) 20:01:13.44 ID:pi29oR990
マクギリス「すまないな、諸君。大分間を空けてしまったが、なんとか私は生きている」
「どうにも、スランプに陥ってしまったようでな。書こうとしてはまともに話すら思い付かないまま、ずるずるとここまで来てしまった…」
「もはや自分を追い込まねばまともに書けもすまい。いずれ迎えるメタロボバエルの前で不様は晒せんからな」
「というわけで今週末には書かせて貰う。期待は…あまりしないで欲しい。最後に、心配を掛けてすまなかった。まだ私の作品を望んでくれている君たちに感謝を。では、また週末に」
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/11(水) 12:39:37.74 ID:O8ykQ9r00
ギブアップ宣言しても大丈夫やで
十分に楽しめている
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