男「もうそういうのいいから」許嫁「え?」

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25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/16(水) 11:18:05.43 ID:V+pGRPts0
ナポリタン
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/16(水) 11:37:35.05 ID:v1COrdby0
いなごの佃煮
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/16(水) 22:21:09.88 ID:SullmrBO0
期待
28 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 01:49:30.95 ID:hexwY3BC0
「お待たせしゃっしたー」

「こちらナポリタンになります」コトッ

「こちらはいなごの佃煮」コトッ

男「じゃあ」

男、許嫁「いただきます」

許嫁「こ、これは……モチっとしてペシャっとしてる……」

男「…………」

許嫁「にも関わらず、このゴロっとした不揃いのキャベツやピーマン、やけに濃いケッチャップの味が家で出てくるあの味を思い出させてくれる」

許嫁「いや、家でもこういうナポリタンは出てきたことないけど、こんなの初めて食べたけどなんか懐かしい!」

許嫁「…………」パクパクパクパク

男「じゃあ俺も」ヒョイ

パクッ  ゴリュ  グニュ  ムシャムシャ

男「高タンパクで米に合う。食料がない時も飢えをしのぐ手段になる。まさに最高の食材だよな。イナゴは」

男「白米がなかったのは残念だったが。イナゴだけで食事が完結するのも素晴らしい」

男「母さんから、昼飯代を貰って、10匹200円のイナゴで済ませてたりしてたっけ」
29 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 01:52:09.40 ID:hexwY3BC0
許嫁「お、美味しいんですかそれ?」

男「ああ」

男「あ、もしかして……欲しいのか」

男「いやー、あげたいんだよ。あげたいのは山々なんだけど、もうお腹がイナゴ10匹のおなかになっちゃってね」

許嫁「そうですよね」

男「でも、許嫁さんがそこまで欲しがるならあげないわけにはいかないよなあ」ヒョイ

許嫁「いや、やめ……」

男「 ほらほら、口開けないと食べられないよ」グリグリ

許嫁「ん…………」キュッ

男「目を閉じて、口を開けるんだ。すぐ終わるから」グリグリ

許嫁(いなごの佃煮を話をする男さんは人格が変わったみたいだ)

許嫁(う、唇に生々しい感触がする……)

許嫁「わ、分かりました。食べますか……むぐっ」

ゴリュ グニュ ゴクッ

許嫁(うう……喉になんか引っかかってる……)

許嫁「…………」グスッ

男「……あ、ああ。ごめん。許嫁さん、大丈夫?」

男「俺、いなごのことになるとどうも意識が無くなってしまうんだ……」

許嫁「…………」シクシク

男「……っ」

男(俺が何かに芽生えそうになった瞬間であった)
30 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 01:53:11.77 ID:hexwY3BC0
男「……ごちそうさまでした」

許嫁「……でした」

男「借りに行くかー」

許嫁「…………」コクッ



男「じゃあ、ここで待ってるから」

男「別に何分かかってもいいからなー」

許嫁「うん」スタスタ
31 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 01:54:28.67 ID:hexwY3BC0
許嫁「お待たせー」トコトコ

許嫁「よいしょっ」

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男「お、おう。意外なジャンルだったな」

許嫁「こういう実用的な本じゃないと時間を無駄にしてる気がして……」

男「まあその気持ちも分からないではないが」

許嫁「今回は株なんだ!」

男「あそこに置いてある紙に個人情報書いて、そこの窓口にいけばいいから」
32 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:31:34.03 ID:hexwY3BC0
男自宅 15時前

男「ただいまー」ガチャ

許嫁「お邪魔しまーす」

男母「あれ?男、早かったのね」

男「そうか?」

男父「おお〜!!男、許嫁さん、おかえり!」

男母「どこに行ってきたの?」

男「ええ、ああ……」

許嫁「お、お買い物に!」

男「はっはっは。許嫁さんがどうしても俺と行きたいって言ったからなあ?」

許嫁「え、えと……そうですね」カアァァァア

男(まあ、図書館に行ったって言ってもいいわけだが。若い二人がーーなんて言われてもなあ)クスクス

男母「あらあら。まだ時間も早いし是非お茶でも飲んでって」

許嫁「はい。ありがとうございます」

男父「…………」ウズウズ
33 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:33:08.50 ID:hexwY3BC0
許嫁「なんであんなことしたの」ギロ

男(お、おう。調子乗らないで、と言わんばかりの眼光だ)

男(少し仲良くなったかと思ったが、たまにこうなるんだよな。闇許嫁とでも名付けておこう)

男「いなごの件は悪かったって」

闇許嫁「そっちじゃないから」

男(ああ、さっきの発言の方ね)

男「調子乗っちゃって」ゆりやん風

闇許嫁「ふっ、ふふっ。あなたってそんなことするキャラなの?」ゲシッゲシッ

男(笑ってる闇許嫁に小突かれる。どういう状況なんだこれ?)
34 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:34:10.68 ID:hexwY3BC0
許嫁「…………」

男「…………」

男母「…………」ジョロロロロロロロ

男(母さんがこちらに耳を澄ませている気がする)

男(先週は本を読み、今週も本を読み、本の話をしたをしただけだ。取り繕うにも難しい話だぞ)

男(ちなみに父さんは部屋に入れられた。母さんによって)

男「そうか、父さんを!」

許嫁「…………」ビクッ
35 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:35:04.91 ID:hexwY3BC0
男父「…………」

男父「…………」

男父「…………」

男父「…………」シクシク
36 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:36:29.55 ID:hexwY3BC0
男「親父!」ガチャ

男父「おとこ!」

男(父さんと許嫁を仲良くさせられるし、沈黙も防げる。まさに一石二鳥だ)
37 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:37:25.21 ID:hexwY3BC0
男父「それで、どうなったと思う?」

許嫁「えぇー?」

許嫁「うーん」

男父「そしたら、なんとーーー」

男(父は酔っ払ったらよくする自慢話をしている)

男母「…………」ジッ

男(母さんがこっちを見ているような、いや睨んでいるような気もするが気にしない。俺は父と許嫁を仲良くさせようとしているんだからな。なんて素晴らしい心掛けだろう)
38 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:39:04.88 ID:hexwY3BC0
許嫁「じゃあ、そろそろ行かないと」

男「もう17時か」

男母「あら、夕飯食べていけばいいのに」

許嫁「えと……」チラッ

男「遅くなると、親も心配するだろ」

男母「じゃあ、男ーー」

男「ああ、送っていくから」

男母「ふーん」

男「なんだよ」

男父「ええ!?もう行くのかい」

男(おおっと。父親に寝返られてしまったな)

男「わかったわかった。続きは後で聞くから」

男父「おとこぉ!」

男「じゃあ、行ってきます」

許嫁「お邪魔しました」
39 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:40:19.69 ID:hexwY3BC0
男「ごめんな、親父が」スタスタ

許嫁「いいですよ。なんだかんだ助かりましたから」スタスタ

男「そうだよな。結局俺たちって、お互いのこと何も知らないんだよな」

許嫁「そのうち、分かると思いますよ?」

男「そうだな。いやでも分かるんだろうな」

許嫁「ふふっ」
40 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 19:41:11.47 ID:hexwY3BC0


許嫁「じゃあ、また来週」

男「ああ、またな」

男(俺はこのままでいいのだろうか)

男(何も考えず学校に行って帰るという日々でいいのだろうか)

男(時間が経つのは意外と早いもんだ。何もしなくてもあっという間に過ぎていく)
41 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:44:51.51 ID:hexwY3BC0
月曜

友「なあなあ」

男「どうした」

友「なんかお前、今日元気だよな。目が死んでないぞ」

友「ひょっとして、例の許嫁の人となんかあったろ」

男「あ?いや何もないよ」

友「あぁ?教えてくれたっていいだろー。お前のためを思って月曜にしか話題出してないんだぜ?」

友「あ、もしかして本当にそれ以外のことか?」

男(あーなって……こうなって……)

友「聞いちゃいねえ……」

友「おーい、男」トントン

男「うおっ。なんだよ」

友「だから何があったんだって!」

男「何もないから」

男(恥ずかしくて誰にも言えねーよ)
42 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:45:40.39 ID:hexwY3BC0
月曜 放課後

男「ただいまー」

シ-ン

男「よし、誰もいないか」
43 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:51:40.92 ID:hexwY3BC0
すみません。
>>41>>42ミスです。
順番を間違えてしまったため、正しい順番で貼るので、>>41>>42は無いものとして考えてください。
44 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:53:27.80 ID:hexwY3BC0

「でさぁー」

「えー、ありえなくない。ださっ」

クスクス

クスクス

クスクス

友「お、おうおうおう?どうしたんだ俺の男よぉ!」

男「あぁ?」ギロ

友「ああ、やけに元気だな」

友「いや、何も言わなくていいんだ俺は全て分かってる」カミファサッ

男「…………」

友「まあ、そのあれだ。次頑張ればいい。それだけだ」

「身の程知らずにもほどがあるよ」クスクス

「まあ、しょうがないよ。可愛いからねー」フフッ

「でもかわいそうだね。可愛いのも困りものだ」クスクス

男「…………」

友「周りが言ってるだけだろ、気にするな」

男「…………」

友「本人は何も言ってないんだろ?」

男「どうだろうな」

友「お前が好きになった奴ってのはそんなものだったのか」

男「……ああ、そうだよな」

友「そうだ、周りなんて関係ねえ。自分と相手さえ良ければいいんだ」

男「お前は少し周りを気にしろな」

友「お前が気にしすぎなんだよ」
45 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:55:27.60 ID:hexwY3BC0
男「俺はしばらくはいいや、こういうの」

友「はぁ、お前まだ一人目だろ?」

友「まあ初めて好きになった相手に告白出来たっつーのは良いことだがな」

男「いや、なんか綺麗に終わった気がするんだよ」

友「ふーん?」

友「ま、俺にはよく分からないが、頑張れよ?」

男「ああ」

男(一人だけでも良い友達がいれば)

男(なんでも話せる友達がいるなら、それはどんなに素敵なことなのだろう)
46 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:56:39.01 ID:hexwY3BC0
男「…………はぁ」パチッ

男「あさ、か」

男(また、か。許嫁と会うたびに昔のことを思い出してしまう)
47 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:57:34.86 ID:hexwY3BC0
月曜

友「なあなあ」

男「どうした」

友「なんかお前、今日元気だよな。目が死んでないぞ」

友「ひょっとして、例の許嫁の人となんかあったろ」

男「あ?いや何もないよ」

友「あぁ?教えてくれたっていいだろー。お前のためを思って月曜にしか話題出してないんだぜ?」

友「あ、もしかして本当にそれ以外のことか?」

男(あーなって……こうなって……)

友「聞いちゃいねえ……」

友「おーい、男」トントン

男「うおっ。なんだよ」

友「だから何があったんだって!」

男「何もないから」

男(恥ずかしくて誰にも言えねーよ)
48 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:58:15.94 ID:hexwY3BC0
月曜 放課後

男「ただいまー」

シ-ン

男「よし、誰もいないか」
49 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/17(木) 23:58:55.43 ID:hexwY3BC0
自室

男「パソコンなんてしばらく出してないな」ポチッ

男「…………」カチッカチッ

男「…………」カタカタカタカタ
50 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/18(金) 00:00:38.05 ID:CVUFhUuX0
火曜 自室

男「…………」カタカタカタカタ
51 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/18(金) 00:01:16.61 ID:CVUFhUuX0
そして、水曜、木曜、金曜日と男はパソコンに向かい続けた。
52 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/18(金) 00:03:56.28 ID:CVUFhUuX0
続きは今日の夜以降で。おやすみ
53 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/19(土) 00:26:31.20 ID:QRIrPfL70
日曜

男「待った?」タッタッ

許嫁「いえ、さっき着いたところです」

男「じゃあ行こうか」

男(先週は家から出発して、家に帰ってくるという不覚を犯した。しかし、家の外で集合して、家の外で解散する。これで完璧だ!)

許嫁「今日も図書館なんですよね」

男「ああ」

男(幸いにもあった初日に連絡先は交換できた。これで親たちが居ない場所でも簡単に連絡が取れるというわけだ)

許嫁「…………」トコトコ

男「…………」スタスタ

許嫁「…………」トコトコ

男「…………」スタスタ

許嫁「…………」トコトコ

男(いや、待てよ。図書館にデートに連れていくとかどんだけ貧乏彼氏なんだよ。え、これってまずいんじゃない?)

男(いや、彼氏じゃないけど)

男(結婚相手がケチとかの方が救いなさそー)

男「ねえ、図書館で本当に良かった?」

許嫁「ええ、構いませんよ?」

男「う……まあ、決めてたし、今回はそれでいいか」
54 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/19(土) 00:28:38.00 ID:QRIrPfL70
図書館 入口

男「じゃあ、12時にここで待ち合わせね」

許嫁「はい」

男(待てよ、入口で二人で別れるって意味あるのか。気が楽ではあるが、許嫁のことを知ることはできない)

男(難しいな。先週みたいに沈黙が続くといかん)
55 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/19(土) 00:32:33.71 ID:QRIrPfL70
12時

男「よう」

許嫁「どうも」

男「飯食いに行くかー。ここには戻ってこないかもしれないけど大丈夫か?」

許嫁「え?はい大丈夫ですよ」

許嫁「前の行ったとこに行くんですか?」

男「いや、今日は別のとこがいいなと思って。イナゴは買っちまったし」

男「どこか行きたいとこあるか?」

許嫁「ああ、じゃあ>>58に行きたいです」
56 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/19(土) 00:35:26.64 ID:QRIrPfL70
とりあえずここまで。

構成はある程度決まってるので、安価は本編の流れに関係ないところだけになります。
ご了承ください。

あと、私のコメントまたは本編と安価が重なった場合常に安価は一つ下に繰り下がります。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 00:35:49.35 ID:Mp7jbxZ90
遊園地
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/19(土) 03:12:21.84 ID:1U3Qrlvio
ラーメン屋

どうでもいい安価ならなくてもよくね?
59 : [sage]:2019/01/22(火) 13:46:20.11 ID:blXQkQWlo
ほんとそれ
読者がいるのかどうか確かめたいのかも知れんけどやめた方がいいと思う
ただでさえテンポ悪いし
一応応援はしてるから頑張れ
60 : ◆Dt4E8frZ9k [saga sage]:2019/01/22(火) 16:22:47.22 ID:giJjn8YU0
構成的に昼食のシーン欲しかったけども、具体的なの思いつかなかったから安価にしてしまったわ。

気をつけます。

あと、批判的な意見はかなり嬉しいです。
61 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:24:33.05 ID:giJjn8YU0
許嫁「ラーメン屋に行きたいです」

男「ラーメン屋?」

許嫁「外でラーメン食べたことないので!」

男「うーん、そうか……」

許嫁「外のラーメンって違うんですよね!」

男「まあ、そうだな。家と外のはだいぶ違うが……この辺にあったかな」

許嫁「あれ?普段行かないんですか?」

男「わざわざラーメン屋まで足をのばすことはないな」

許嫁「へー。男の子って外食するなら絶対ラーメン屋に行く生き物なんじゃ……」

男「なんだそりゃ」
62 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:26:03.93 ID:giJjn8YU0
「いらっしゃい!」

「「「いらっしゃい!!!」」」

許嫁「…………」ビクッ

男「ここで食券を買うんだ」

男「俺は魚介だなー」ポチ

男「大盛りかー、いややめたほうがいいな。大盛り食べられるような気がして頼んだらきつくなる」ボソボソ

許嫁「えーと、じゃあ私は醤油で」

男「はいはい、いや待て醤油は……」

許嫁「どうしたんですか。ほら、おすすめって書いてありますし。初めて来たらこれを食べるのが礼儀なのでは?」

男「うん、まあそうだな?醤油にするか」ポチ
63 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:26:34.29 ID:giJjn8YU0
「いらっしゃい!」

「「「いらっしゃい!!!」」」

許嫁「…………」ビクッ

男「ここで食券を買うんだ」

男「俺は魚介だなー」ポチ

男「大盛りかー、いややめたほうがいいな。大盛り食べられるような気がして頼んだらきつくなる」ボソボソ

許嫁「えーと、じゃあ私は醤油で」

男「はいはい、いや待て醤油は……」

許嫁「どうしたんですか。ほら、おすすめって書いてありますし。初めて来たらこれを食べるのが礼儀なのでは?」

男「うん、まあそうだな?醤油にするか」ポチ
64 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:28:17.93 ID:giJjn8YU0

「油の量はどうなさいますか?」

許嫁「普通でーー」

男「いや待て」

許嫁「まずは普通を頼むのが礼儀なのでは?店側が適切と思う量を出してるわけですし」

男「まあたしかに」

許嫁「普通でお願いします」

「普通でよろしいですか?」チラ

男「…………」コクッ
65 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:29:38.89 ID:giJjn8YU0
「お待たせしましたー」

「こちら魚介醤油に」コトッ

男「どうも」

「こちら醤油ラーメンになります」コトツ

許嫁「ありがとうございます」

許嫁「わ、雪みたい」

男「見た目はな。見た目はそうなんだが……」

許嫁「?」

男、許嫁「いただきます」

許嫁「…………」ズ-

許嫁「ん……これは……」

許嫁「美味しい」

許嫁「脂っこいけど、普段食べないからこそ、なかなか……」ズズ-

男(まずは第一関門を突破したわけだが……)

許嫁「…………」ズズ-

男「…………」ズズ-

許嫁「…………」

男「…………」ズズ-

許嫁「そっちはどんな味ですか?」

男「煮干しが効いてて美味いぞ」

許嫁「…………」チュルチュル

男「…………」ズズ-

許嫁「…………」

男(そう。最初は美味いんだこれが。しかし、すぐ飽きる。1回食べたら1ヶ月はいいかと思ってしまうんだよな。ここの醤油ラーメンは)
66 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:30:25.90 ID:giJjn8YU0
男「そういう時はこれを使うんだ」

許嫁「豆板醤?」

男「ああ。ラーメンの味変えには最適な調味料だ。まあ、好き嫌いはあると思うから、少しにしておいたほうがいいぞ」

許嫁「じゃあ、ちょっと」ポト

許嫁「…………」ジュル

許嫁「ん…マイルドになってる」

許嫁「食べやすくなって、味も変わって、一石二鳥ですね」

許嫁「へー。ラーメンって面白い」

男「まさかそんな捉え方をするとは思わなかったが」
67 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:31:26.11 ID:giJjn8YU0
許嫁「また、来たいですね」

男「ああ。そうやって耐性が出来ていくんだろうな」

男「俺は醤油食べたらしばらくはいいやと思ってしまうがな」

許嫁「それは、あれですよ」

男「ん?」

許嫁「一人で来てるからですよ。一人で食べるのしんどいって思うと辛いじゃないですか。でも話し相手が居るとそうは思わないんですよ。だから……」

男「二人でまた来れるといいな」

許嫁「来れるじゃなくて来るんです」
68 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/22(火) 16:42:45.91 ID:giJjn8YU0
男「俺たちってさ、家族は家族でも兄弟なら良かったよな」

許嫁「ふふっ、そうですね」

男「ああ。家族つっても兄弟と夫婦とか真逆の関係だがな」

許嫁「私はまだ恋とかよく分かりませんね。友情から進化するんでしょ?」

男「それが多いかもしれんが、俺は許嫁さんと友情を育む必要があるわけだな?」

許嫁「んー、でも恋に発展しなくとも問題ないんじゃないですか?」

男「子供作るとかにならなければな」

許嫁「え、ちょっとそれは流石に引きますよ……」

男「俺は真面目に話をしてるんだ」

許嫁「あのー。私が何を言いたいか理解できてます?」

男「?」

許嫁「つまり、歩み寄ろうってことですよ。もっとお互いのことを知らないと。私達は戦友ですよ?」
69 : [sage]:2019/01/22(火) 17:20:03.73 ID:blXQkQWlo
>>60
批判というか読んでて気になる点は早めに批評的なコメントした方がいい?
邪魔なら完結後とかきりのいいとこで書き込むけど
70 : ◆Dt4E8frZ9k [saga sage]:2019/01/23(水) 17:58:53.23 ID:mkNtxA1jO
>>69どちらでもいいですよ。


月曜

男「…………」カタカタカタカタ


火曜

男「…………」カタカタカタカタ


水曜

男「…………」カタカタカタカタ

男「こんなもんか」

印刷機「ウィーン。シュッシュッシュッシュッ。ジー」


木曜

男「…………」シュッシュッ

男「…………」カキカキ

男「やっぱり紙にしてみると分かりやすいな」


男「あ、そうだった」

男「『今週末はどこか行きたいところありますか』っと」

男「そろそろ図書館は脱したほうがいいだろうしな」
71 : ◆Dt4E8frZ9k [sage]:2019/01/23(水) 18:02:03.83 ID:mkNtxA1jO
批判っていうのはcriticizeに近い意味なので悪い意味を意図したわけではないです。

たてこんでるのでここまでです、すみません。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/23(水) 19:18:42.56 ID:0sGt4kh6O
なんで安価入れんの?
書いたことあるやつならわかんだろ
73 : [sage]:2019/01/23(水) 21:49:44.85 ID:WAk0XzYUo
>>69の批評にーちゃんです
とりあえず目についたとこを

1、 まず雰囲気的にはシリアスにしたいん……だよね?
>>1が書きたいストーリーの内容や雰囲気と表現がずれてるというか、解離してるように思える
既に何度も出てるけど、無駄な安価や寒いギャグはやめよう
正直、いなごとかの時点で切りたくなった

2、 時系列というか、場面転換が物凄くわかりにくい
特に回想と現在のシーンくらいは最低限区別できるようにするべき
〜〜〜〜〜〜〜〜とかーーーーーーーーとかで分けるなり、改行とかで処理するなり、色々やりようはあるはず

3、 キャラの性格や態度、特に許嫁のキャラがぶれすぎ
男の両親に見せるための「許嫁としての演技」をしてるのか、男に対して実は最初から好意を抱いてるツンデレキャラなのかはわからんし、それがストーリーの根幹にに関わるなら深くは聞けないが
どちらにしても、

>許嫁「いえそんなことないです。男さんこそ私には勿体ないくらい素敵だと……」カアァァァ

の書き方からは既に好意を抱いてるようにしか見えないので、その後の描写や台詞との違和感が半端ない
もし実際好意を抱いてるのだとしても、この段階、この場面なら、カアァァァじゃなくニコニコとかで、単に愛想いい態度くらいの描写にとどめておいた方が、展開的に良かったのでは?

4、 いろいろ雑
例えばラーメン屋の描写ひとつとっても、「豆板醤ベースの辛味噌」とかならばともかく、豆板醤をそのまま卓上調味料に置いてる店なんて、まずあり得ない
「雪みたい」という台詞から、たぶん背脂チヤッチヤ系のラーメンなんだろうなと判断はしたが、だったら最初から「オススメは『背脂たっぷり醤油ラーメン』」とか書いとけば良かったんじゃないだろうか
食い物描写は甘くみない方がいい
雑な描写をすると、あっという間に知ったか扱いされてツッコミ&批判の嵐が吹き荒れるぞ

ほかにも今回の更新部分でも、男がなにやってるのか分かりにくい
「そろそろ図書館は脱したほうがいいだろうしな」とか台詞回しにも違和感がある
ほんとにこの描写が必要か? もっとシンプルでわかりやすい表現はできないか? などと、自分に問いかけながら一度だけ投下前に読み返してみるといい

長文すまん
いろいろ挙げたが、結局は本人が楽しんで書けるのが一番
変に悩みすぎず、まずは何とか完結まで頑張って書き上げて欲しい
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/23(水) 23:43:27.72 ID:qVHZjv+CO
正直ドン引きしたわ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 02:21:25.74 ID:YqlHXNQzO
うわぁ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 02:26:45.51 ID:QFzkbLOV0
豆板醤、今まで一回だけそのまま置いてるとこ見たことあるぞ

まあ1と3は同意
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 06:15:27.62 ID:PsZGMn0uo
>>73
お前キモいよ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 06:47:51.43 ID:P61uPbgMo
>>73
お前が一番シンプルでわかりやすい表現を心がけた方がいいと思うぞ
79 : [sage]:2019/01/24(木) 08:51:40.88 ID:8DHyh7jTo
>>73
批評依頼スレでもないのにここまで長文は確かにキモい
本人に悪気が無さそうなのがまた……
書いてる内容自体はそれなりに的確
4はたかがSSにそれ言いはじめるときりがないけど
80 : ◆Dt4E8frZ9k [saga sage]:2019/01/25(金) 17:53:41.05 ID:vtPY+kO4O
がんばる。

ちなみに俺がよく行くところは2つとも卓上に豆板醤が置いてあるんだ。あと商品名が醤油ラーメンなんだ。
表現が甘いのは申し訳ない。
81 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:54:40.98 ID:vtPY+kO4O
日曜

男「おう、待った?」

許嫁「いえ、今来たところですよ」

男(許嫁は一体どのくらい前からいたのだろうか。まだ30分前だ)

許嫁「じゃあ、行きましょうか」

男(因みにどこに行くかは知らされていない)
82 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:55:50.12 ID:vtPY+kO4O
男「ここは……」

男(ショッピングモールというやつだ。色んな店が一箇所に集まっている)

許嫁「ちょっと欲しいものがあって」

男「財布だけ持って来てね。という言葉が恐ろしか感じる……」

許嫁「ふふっ。おごらせたりはしませんよー。まあでも、お金は必要になるかも?」

男「なんだその笑みは」
83 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:56:44.35 ID:vtPY+kO4O
恐ろしか感じる→恐ろしく感じる
84 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:57:40.88 ID:vtPY+kO4O
男「欲しいものは服だったようだ」
85 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:58:21.71 ID:vtPY+kO4O
許嫁「さあ、まずはここからです!」

男「店名が読めないぞ……」

許嫁「うーん」

許嫁「どっちが良い!?」

男「こっちかな」

許嫁「よしじゃあこれだ!」
86 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:59:05.98 ID:vtPY+kO4O
許嫁「そして、次はここ!」

許嫁「どっちが良い!?」

男「うーん、こっち」

許嫁「よし、どっちも買おう」

男「なんで聞いたんだ」
87 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 17:59:51.24 ID:vtPY+kO4O
許嫁「さらに、その次はここ!」

許嫁「どれが良いかなー」

男「うーん、分からん」

許嫁「真剣に考えてる?」

男「いや考えてない」
88 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:01:26.96 ID:vtPY+kO4O
男「というように、かなり連れ回されました」

許嫁「えー?他の子のほうがもっとすごいけどけね」

許嫁「10軒ちょっとまわってから、あっちの方が安いとかで何軒かに戻って、あーやっぱり思ったより微妙だったとかで結局一着も買わないとかなんだから」

男「それはそれは……」
89 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:06:34.45 ID:vtPY+kO4O
許嫁「そろそろお腹空いたりしてない?」

男「確かに。買い物って意外と疲れるよなー」

許嫁「立ちっぱだもんね」

許嫁「あっ、フードコートだって」

男「お、いいねえ。うどんにしようかな」

許嫁「あ、わたしも」

男「優しい味のがいいよなー」

許嫁「わかる」
90 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:19:40.32 ID:vtPY+kO4O
昼食後

許嫁「じゃあ、行きましょうか、男さん」

許嫁「次からは男さんの服を見に行きましょう」
91 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:20:56.10 ID:vtPY+kO4O
許嫁「これとこれ着てきてー」

男「ああ」

男(思えば、一人で服を買いに来たことはなかったかもしれない。何が良いのか分からないぞ)

男「どう?」

許嫁「んー、まあまあじゃない」

男「そう言われると良さそうな気がしてくるぞ」

許嫁「気に入ったら買えば良いから」

男「じゃあそっち着てみる」

許嫁「うんうん」
92 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:21:57.88 ID:vtPY+kO4O
許嫁「結局どっちも買ったんだね」

許嫁「でも、まだ終わらないよ」

許嫁「次はあそこだ!」
93 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:23:20.21 ID:vtPY+kO4O
帰途

許嫁「まさかこんなに買うとは」

男(許嫁が「良いんじゃない?」って言ったの全て買ってしまった……)

男「何回も来たくないし良いだろ?」

許嫁「そうだね」
94 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:24:16.50 ID:vtPY+kO4O
許嫁「あ、そうだ。連絡先交換しようよ」

男「うん?もうしてなかったっけ?」

許嫁「あっ、あー。そうじゃなくてラ○ンのほう。メールじゃ気づかないから」

男「ラ○ンやってないんだが」

許嫁「え、普段どうやって連絡……」

男「…………」

許嫁「あー、いやっ、なんでもない!よし。じゃあ今入れちゃおう」

男「パケ代かかるから家でやるわ」

許嫁「…………」
95 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:26:03.87 ID:vtPY+kO4O
>>94

帰途(電車内)

許嫁「あ、そうだ。連絡先交換しようよ」

男「うん?もうしてなかったっけ?」

許嫁「あっ、あー。そうじゃなくてラ○ンのほう。メールじゃ気づかないから」

男「ラ○ンやってないんだが」

許嫁「え、普段どうやって連絡……」

男「…………」

許嫁「あー、いやっ、なんでもない!よし。じゃあ今入れちゃおう」

男「パケ代かかるから家でやるわ」

許嫁「…………」
96 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:27:03.54 ID:vtPY+kO4O
許嫁「あ、降りなきゃ……」

男「じゃあな」

許嫁「…………」

男「どうした?」

許嫁「…………」グイ

男「おい」
97 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:28:53.45 ID:vtPY+kO4O
ホーム

許嫁「ごめんね、男さん」

許嫁「一つだけ言いたかったことがあって……」

許嫁「前さ、許嫁になるならイケメンが良かったーとか私言ってたじゃないですか」

許嫁「でも、今は、男さんと許嫁になっても悪くなかったかな……と」

許嫁「だから、失礼なこと言っちゃってごめんなさい」

許嫁「うん。そうだ。今の気持ちが大事なんだ」ボソッ

男「ん?」

許嫁「だから、今からまたゼロからよろしくね」

男「俺自身あまり理解できてないんだけど、許嫁がすっきりしたならいいや。まあひとまずよろしく?」

許嫁「うん、よろしく!」
98 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:29:47.10 ID:vtPY+kO4O
許嫁「だから……敬語ももうやめるから。仲良くしてくださいっ……」

男「今日の途中から敬語無くなってたの気づかなかった?」

許嫁「え……男くんって意外と鋭いんだね」

男「意外は失礼だけどな」

男「たまに敬語に戻ってて面白かった」

許嫁「ふふっ」
99 : ◆Dt4E8frZ9k [saga]:2019/01/25(金) 18:30:55.95 ID:vtPY+kO4O
許嫁「じゃ、じゃあね!」

許嫁「付き合ってくれてありがとう」

男「ああ、またな」

許嫁「絶対ラ○ン入れてよ」

男「わかったわかった」

そうして、電車の扉が閉まった。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 20:38:36.32 ID:uJvhchyaO
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