花騎士 SS ナズナ「団長さまを酔わせてみましょう!」

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1 : ◆i87l2l04yU [saga]:2019/01/09(水) 00:36:39.81 ID:V8eZ5O8go
こんな時間から書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1546961799
2 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 00:59:15.25 ID:V8eZ5O8g0
ナズナ「・・・はぁ」

ナズナ「またフラワーナイトの皆さんの愚痴を聞かされました」

ナズナ「団長さまは優しくて皆さんに無理をさせない、いい人なんですが、男女関係にいたっては警戒してるのはどうかと思います」

ナズナ「女性が苦手なんでしょうか?ま、まさか興味がないなんて・・・」

ナズナ「う、うーん。でも、団長さまの本音なんてどうやって聞けば。そもそも皆さんが聞けば・・・」

ナズナ「はぁ・・・でも、団長さまがそんな簡単に話してくれる訳ないし。あれ?」


団長「・・・」 スタスタ


ナズナ「・・・団長さま。今日は休みでしたね。何処に行くのでしょうか?」


団長「ここだったな」

ガチャ

ナズナ「ここって飲み屋ですよね」

ナズナ「うーん。団長さまが飲んでるとこ見たことないです。ホップさん達も誘っても断られる、って言ってましたし」

ナズナ「覗いてみますか」

ガチャ

「いらっしゃいませー」

ナズナ「ひ、一人なんですけど」

「お一人様ですね。こちらへどうぞ」

ナズナ「はいっ」

3 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:04:23.56 ID:V8eZ5O8g0
「こちらのお席へ」

ナズナ「はいっ・・・あっ」


団長「・・・」


ナズナ(だ、団長さまの席に近い)


ガチャ

「いらっしゃいませー」


「・・・」 キョロキョロ


団長「おっ。おーい、こっちだ」


ナズナ「?」


「おっ。待たせたな。すいません、連れがいるので」

「かしこまりました。どうぞ」


「よー。久しぶりだな」

団長「あぁ。どうだ、元気にしてるか?」

「まあな。そっちはどうなんだ?」

団長「ははっ。相変わらず忙しいよ」

「そうか・・・騎士団長は大変だな」

団長「全くだよ」

「でもフラワーナイトは可愛いし、いい職場なんじゃないのか?」

団長「あはは。そんな男の夢の様な職場じゃないよ。俺以外、全員女だし」

「ふーん。そうなのか。おっとまずは注文しようぜ」

団長「そうだな。すいませーん」

「はーい」
4 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:12:34.46 ID:V8eZ5O8g0
「お待たせしました。ごゆっくり」

団長「じゃあ」

「「乾杯」」 チンッ


ナズナ「・・・」 チラチラ


「何だ。烏龍茶でいいのか?」

団長「お前わかってて言ってるんだろ」

「あはは。すまん」

団長「全く。酒は好きなんだが記憶がなくなるから嫌なんだよ」

「お前、弱いからな。しかも酔った時の記憶まで消えるし」

団長「そうなんだよ。だから何かあったら大変だろ」

「まあな。あっ、それよりも俺・・・今度結婚するんだ」

団長「なっ!?マジかよ?」

「マジだ。親父やお袋に孫を安心させて孫も見せてあげたいしな。お前の方はどうなんだよ?」

団長「俺の方は別に・・・だけど母さんがそろそろ言ってきそうだな」

「お前の仕事は危ないからな。でも職場で結婚相手探すのはどうだ?」

団長「勘弁してくれ。部下だぞ・・・しかも小さい子もいるし」

「あ〜。前に見たことがある。まだ子供なのに害虫と戦えるのか」

団長「ああ。世界花の加護があるしな」

「けどよ・・・納得は出来ないな」

団長「そうだよな」


ナズナ「す、すいませーん」 コソッ

「はーい。少しお待ちを」
5 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:20:45.24 ID:V8eZ5O8g0
団長「けど・・・お前が結婚なんてな。可愛いのか?」

「・・・」 ニヘラ

団長「うわ。だらしない顔はやめろよ」

「だって本当に可愛いんだぜ・・・結婚式には呼んでやるから」

団長「まあ。楽しみにしておくよ。それよりも結婚おめでとう。今日は俺が奢る」

「いいのか?」

団長「めでたい事なんだし。これくらいはさせてくれ」

「そうか。じゃあありがたく。お礼に今度、俺の農場で採れた野菜とかあげるよ」

団長「それは楽しみだ」

「さて、じゃんじゃん飲もうぜ」

団長「俺はお茶かノンアルだけどな」

「構わねえよ」

ワイワイ


ナズナ(団長さま。楽しそうですね・・・団長さまのご友人)



ガチャ

「ありがとうございましたー」



「あ゛ぁ゛・・・少し飲みすぎた」

団長「しっかりしろ。ほら、掴まれ」

「すまん」

団長「けど、本当におめでとう」

「ふふっ。ありがとよ」


スタスタ

ナズナ「・・・」
6 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:30:22.40 ID:V8eZ5O8g0
次の日

ナズナ「団長さまがお酒を飲まないのは理由があったんですね」

ナズナ「お酒を飲ませれば・・・でも」



それから数日後


ナズナ「どうやってお酒を飲ませれば・・・うーん」


「〜♪」

ナズナ「あっ」

「えっ?」

ナズナ「あ、あの・・・この前、団長さまと飲んでいたご友人ですよね?」


「団長?」

ナズナ「は、はいっ。騎士団の団長さまです」

「あっ。もしかしてあんた」

ナズナ「は、はいっ。団長さまの補佐をしてます、ナズナです」

「あっ。これはご丁寧に。○○の友人の✕✕です」 ペコッ

ナズナ「よ、よろしくです。あ、あのー・・・少しいいでしょうか?」

団長友「い、いいですが」



団長友「で、何か用でしょうか?」

ナズナ「じ、実は団長さまの事で」

団長友「おっ。もしかしてあいつの事が」

ナズナ「そ、それは///」

団長友「なるほど。俺に聞きたいのってあいつの好みとかですか?」 ニヤニヤ

ナズナ「い、いえ。実はですね・・・」


説明中

団長友「はー。あいつ、そんなにモテモテなんですね」

ナズナ「はいっ」

団長友「しかし全く手を出さない。そしてナズナさんはフラワーナイトから愚痴を言われて困ってると」

ナズナ「そ、そうです」

7 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:40:30.50 ID:V8eZ5O8g0
団長友「俺の方から言っておきましょうか?流石にフラワーナイトの皆さんが可愛そうですので」

ナズナ「い、いえ。そこまでしなくても・・・ですが」

団長友「ですが?」

ナズナ「団長さまはお酒に弱いって本当ですか?」

団長友「本当ですよ。しかも酔ったら記憶がとぶので」

ナズナ「じゃ、じゃあ飲ませて酔わせれば」

団長友「もしかしたら本音が聞けるかもしれませんね。あぁ・・・でもなぁ」

ナズナ「な、何か問題が?」

団長友「いえ。あいつは女性と飲むのを極端に避けるのでナズナさんが誘っても無理だと思います」

ナズナ「そ、そうなんですか?」

団長友「多分、何かあったらあいつは真面目なので落ち込むと思う」

ナズナ「で、では。あなたと二人で飲むのなら」

団長友「あっ。それならあいつも飲みますよ。俺達は付き合いが長いので」

ナズナ「じゃ、じゃあ。今度、団長さまと二人で飲んで色々聞いてくれませんか?」

団長友「色々とは?」

ナズナ「そ、それは・・・フラワーナイトの皆さんに聞いてみます」

団長友「わかりました。では、俺の方で飲みに誘ってみます」

ナズナ「よ、よろしくお願いします」 ペコッ

ナズナ「で、では私はこれで」

タタタ


団長友「あいつ。あんな可愛い子に・・・全く。少し遊ぶか」 ニヤリ

8 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:46:31.10 ID:V8eZ5O8g0
数日後

ナズナ「こ、これ。フラワーナイトの皆さんに聞きたいことを書いた手帳です」

スッ ペラペラ

団長友「うへぇ。結構ありますね・・・取り敢えず飲む約束は出来たので」

ナズナ「は、早いですね」

団長友「あいつ。お酒は好きですから。ですが騎士団のあいつの部屋で飲む事になったんですが。俺が行ってもいいんですかね?」

ナズナ「その辺は私から上に言っておきますので」

団長友「お、お願いします」

ナズナ「ですが注意はしておいてください」

団長友「わかりました」

ナズナ「では。私は準備がありますので」

団長友「わかりました。では後日、お伺いします」


ナズナ「はいっ」
9 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 01:57:01.94 ID:V8eZ5O8g0
そして


団長友「・・・ここだよな?」


騎士団宿舎 デーン


団長友「で、デカイ。しょ、正面の門から入っていいのか?い、いや・・・でもな」


スタスタ

オオオニバス「あら?」

団長友「ど、どうも。あのー」

オオオニバス「団長さんのご友人ですね?お話は聞いていますので、どうぞ」

団長友「し、失礼します」


オオオニバス「今日はよろしくお願いしますね」

団長友「は、はいっ」


ビオラ「〜♪」 テテテッ

団長友「・・・えっ?」

ビオラ「ふにー?」

団長友「お、お嬢ちゃん。君は?」

ビオラ「?」

オオオニバス「ビオラちゃん。この人は団長さんのお友達よ」

ビオラ「団長さんのお友達なんですかー?初めまして、ビオラです」 ペコッ

団長友「ど、どうも」 ペコッ

ビオラ「今日はお願いしますねー。ふにー」

団長友「は、はぁ」

ビオラ「じゃあ失礼します」 ペコリ

テテテッ

団長友「・・・あ、あの子もフラワーナイトですか?」

オオオニバス「そうですよ。団長さんはこちらです」


団長友「は、はいっ」

団長友(ま、前も小さいフラワーナイト見たが・・・やっぱり驚くわ)





10 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 02:01:20.61 ID:V8eZ5O8g0
コンコン

団長「どうぞ」

ガチャ

オオオニバス「団長さん。ご友人が来ましたよ」

団長友「よ、よう」

団長「おっ。待ってたぞ」

オオオニバス「では失礼します」

バタン

団長「今日はもう仕事も終わったし準備するから待っててくれ」

団長友「あっ、ああ。まさかこんなに大きい騎士団の団長だったとは」

団長「あはは。驚いたか?」

団長友「当たり前だろ。どうやって入ればいいのかわからなかったぞ」

団長「すまんすまん」

団長友「全く。今日は飲むぞ」

団長「おう」


団長友(さて・・・まずは簡単な質問から聞いて酔わせてから本番だな)
11 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 02:02:22.56 ID:V8eZ5O8g0
ここまで

最初の質問は軽くいきますがぶっ飛んだ質問も考えてます

も、もしなにかあるなら質問を書いてくれてもいいんですよ

では
12 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 03:18:50.42 ID:V8eZ5O8g0
そして

団長「あ゛〜・・・美味い」

団長友「もう酔ってるのか?」 グビッ

団長「んぁ〜?まだ、ホロ酔いだよ」 チビチビ

団長友(いい感じに酔ってるな。よしっ)


団長友「なあ。本当にここのフラワーナイトと何もないのか?」

団長「・・・あ゛ぁ゛?」

団長友(しまった。まだ早かったか)

団長「ん〜・・・買い物やデートは何回かしたが別にー」

団長友「デートって・・・向こうから誘われたのか?」

団長「そうだよ。海に行ったり二人でピクニックとか」

団長友「・・・海には二人っきりでか?」

団長「ああ」

団長友「お前。それは完全にホの字じゃないか」

団長「いやー。単純に一番近い男が俺だからだろう」

団長友(・・・こいつは)

団長友「じゃあお前は全く彼女達を意識してないんだな?」

団長「・・・」 ピタッ

団長友「ここに来るまでにお前の事を色々聞かれたぞ」

団長友(まあ・・・嘘なんだが)

団長「うっ・・・うぐぐ」

団長友「ほれっ。ここには俺とお前しかいないんだし」

団長「・・・意識してるよ」

団長友「へー」
13 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 03:31:10.66 ID:V8eZ5O8g0
団長「そりゃあなー。あんな格好して抱きついてきたり色々と誘われたりしたら意識するだろ」

団長友「なーんだ。お前、昔からこの手の話をしたら濁すから安心したぜ」

団長「わ、悪かったな」

団長友「で?そんなお前は誰を意識してるんだ?」

団長「・・・け、結構な人数がいるぞ」

団長友「マジか?まあ、フラワーナイトの数は結構いると聞いたが」

団長「しかも年もバラバラで・・・俺の事をダーリンと呼ぶわ、いきなり結婚を前提にお付き合いしてください、とか言うんだぞ」

団長友「そ、それは凄いな」

団長「しかも年中誘惑する子もいるし」

団長友「うへぇ。モテモテだな」

団長「そうだが。はぁ・・・結構キツイぞ」

団長友「男の夢じゃないか。ハーレムは」

団長「けどな・・・結構癖が強い子もいれば、性格とかヤバイ子もいるんだよ」

団長友「ま、まあ・・・大所帯ならしょうがないだろ」

団長「そうだけどよー」

団長友「じゃあよ。俺が今から色々と質問するから答えてくれ」

団長「質問?」

団長友「そうよ。答えてくれたら・・・」 ゴソッ

団長友「ほれっ」 スッ

団長「そ、それは!?」

団長友「俺の農場で作ってる酒だ。お前、これ好きだろ?」

団長「くぅ・・・わかった」

14 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 03:39:59.64 ID:V8eZ5O8g0
団長友(持ってきて正解だったな。この酒は美味いが少し強いからチャンスだ)

団長「で、何から聞きたいんだ?」

団長友「まあ。まずはこの酒を開けるから飲みながら聞かせてくれ」 キュポン

団長「わかった」

団長友「ほれっ」 トクッ

団長「・・・」 ゴクッ

団長「あ〜・・・最高だわ」

団長友「今年のは力作だからな」

コンコン

団長「へーい」

スイレン「ご主人様。お酒のおつまみをお持ちしました。ご友人さんもどうぞ、ごゆっくり」

団長友「すいません」

スイレン「んふっ。では、お願いしますね」

団長「?」

バタンッ

団長友「おいおい。今のメイドの子、なんだ?」

団長「ああ。ここの騎士団のフラワーナイトのスイレンだ」

団長友「彼女もか。しかしどう見てもメイドにしか見えんぞ」

団長「だってスイレンはバナナオーシャンの王室で働いてるメイドでもあるしな」

団長友「・・・はっ?」


団長「おっ。驚いたか」

団長友「お、王室で働いてるメイドまでいるのか?」

団長「それ以外にもロータスレイク、水上都市と水中都市の各王女様までいるんだぞ。あははっ」

団長友「す、すげえな」
15 : ◆i87l2l04yU [sage]:2019/01/09(水) 03:48:28.82 ID:V8eZ5O8g0
団長友「じゃあ最初の質問いくぞ」

団長「バッチこーい♪」 クピッ

団長友「さて。最初の質問は軽くと決めたが何から聞くか)

ピラッ

団長「んっ?メモ帳なんか見てどうした?」

団長友「いや。今度の収穫祭、どんな事をするか意見をまとめてたんだ」

団長「おー。大変だな」

団長友「まあな。じゃあ・・・最初は」




別室

ナズナ「どうやら団長さまは皆さんをちゃんと意識してるようですね」

イベリス「よーし。脈ありですよ」

サボテン「うん・・・よかった」

ミント「よ、よかったです」

マンリョウ「最初の質問が始まりますよ」

ハス「うむ」



団長友「髪は長いのと短いのどっちが好きだ?」

団長「そうだなー」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/09(水) 17:29:11.66 ID:gRiRv/xCO
ここの騎士団はスイレンと両女王が同じ騎士団にいるんだな
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/09(水) 17:29:41.27 ID:gRiRv/xCO
ここの騎士団はスイレンと両女王が同じ騎士団にいるんだな
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