女看守「閉じ込められた」

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1 : ◆O.FqorSBYM [saga]:2019/01/05(土) 23:50:18.32 ID:oCbTYucR0
一次創作です、よろしくおねがいします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1546699817
2 : ◆O.FqorSBYM [sage]:2019/01/05(土) 23:51:35.75 ID:oCbTYucR0









「閉じ込められた...」








3 : ◆O.FqorSBYM [sage]:2019/01/05(土) 23:52:58.60 ID:oCbTYucR0

暗い洞窟の中で彼女はそうつぶやいた。

身体にフィットしたスーツを着て口元には小さなガスマスクのような物を付けている。

そして両手にはとても厳つい銃器を、右足には小型の銃器を装備していた。


女看守「...最悪」


彼女の名は女看守。

年齢は20代後半、まだ端麗な見た目だが交際経験は皆無。

そして職業は看守であり罪人を監視する役人である。


女看守「...あのヘボ操舵手、覚えておけよ」


暗い洞窟の中にある1つの小さな天窓を覗き込む。

その光景はとても幻想的であった、まるでこの世のモノではない様な。

当然であった、なぜならここは地球ではないのだから。


女看守「...母星に囚人を護送中に、まさか事故に合うだなんて」


女看守「しかも...この脱出ポッドは近場にあった未開拓の惑星に不時着...」


ここは遥か未来、宇宙開拓が進んだ世界。

そんな輝かしい世に反比例して女看守の表情が曇る。

今彼女にできることは、独り言を加速させることだけであった。


女看守「...黙ってないで、なんとか言ったらどうだ?」


???「...」


だがこれは独り言ではなかった。

脱出ポッドに乗り込んだ人物はもう1人いた。

それは看守である彼女とは正反対の人物であった。
4 : ◆O.FqorSBYM [saga]:2019/01/05(土) 23:54:14.50 ID:oCbTYucR0

女囚人「...ご迷惑をおかけました」


彼女の名前は女囚人。

その見た目は未来永劫において変わることのない囚人服。

当然丸腰であり両手には手錠がかけられていた、そして口元には小さなガスマスク。


女看守「...チッ、それよりもこれからどうするべきか」


女囚人「...助けは呼べないんですか?」


女看守「連絡系の設備は不時着時に全部ヤラれた...この整備不良は行政に報告するべきだな...」


女看守「母艦は不時着は愚か大破してどこかに撃沈したみたいだ...流石に救命部隊を寄越してくれるはず...」


女看守「それにここは母星到着まであと3日程度の場所...そこまで絶望的な状況ではない」


女囚人「...そう、じゃあこのまま待ちましょう」


女看守「...」


女看守、その口調はやや荒れている。

これは状況によるモノではない、彼女は元々やや粗暴な人物であった。

その一方で女囚人は落ち着いた口調であった、とても犯罪者とは思えない。


女看守「...問題は、助けが来る前にこの洞窟から脱出しないといけないことだ」


女囚人「あぁ...そうですね、地表に行かないと助けが来ているかどうかすらわからないですからね...」


脱出ポッドを出るとそこには暗闇が待ち受けていた。

どうやら不時着の勢いで地盤にまで突入し、洞窟に訪れてしまった様子。

天窓は1つだけあるがここからは脱出できない、ならばどうするべきか。
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