リボルバー【安価リレーSS】

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19 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/05(土) 21:27:50.60 ID:lIKY1exP0
>>18

ダレンが自分の能力を喋った時のことでしょうか。
ダレンが能力をメイリンに明かしたのは、能力の詳細を理解させないと『的』が『脅し』として機能しないからです。
結果無関係の団子郎にも能力がバレてしまっていますが、『メイリンを手駒にするためだし仕方ないか』とダレンは考えています。
20 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/05(土) 23:01:03.27 ID:lIKY1exP0
アルカナ「殺すっ!」

団子郎(敵の男が走って向かって来る。銃の射程が極端に低いのか、敵の近くでないと能力を発揮できないのか?)

ダレン「メイリン。命令だ。お前が戦え」

メイリン「……分かったわ。『チンシャー』!」ズオッ

団子郎(メイリンが能力銃で弾丸を発射する。この距離では相手は避けられない……)

アルカナ「『ピエロ』!」ドンッ

メイリン「!?」

メイリン(私の放った弾が遅くなった……!?相手の弾丸とすれ違う瞬間に……そういう能力ね)

アルカナ「ふっ」スッ

団子郎(そして遅くなってしまった弾丸は容易に避けられる……このままだと、距離を詰められるのは時間の問題だな……)

団子郎(援護射撃してやるか……?いや、動くのはあいつが死んでからでも遅くはないだろう)
21 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/05(土) 23:01:31.55 ID:lIKY1exP0
アルカナ(このまま至近距離まで近付けば、俺の『ピエロ』の弾速でもあいつを倒せる!他の二人が様子見してるなら好都合!一人ずつなら勝機は……)

メイリン「……その『弾丸の周りを遅くする能力』。銃弾にしか効かないと見ました」ドンッ

アルカナ「……?」

アルカナ(中華娘が弾丸を自分の足元に撃った)

メイリン(『チンシャー』……弾丸は着弾したあと、自由自在に操れる水に変化する!)

団子郎(メイリンの足元に金魚鉢サイズの水の塊が現れる)

アルカナ「水……だと……?」

メイリン(この水の中に小石を入れて、撃ち出す!)ポチャンッ

メイリン「『渦(シュアンウォ)』!」ボッ

団子郎(足元の水が海岸のような渦を作り、中の小石を敵に向かって撃ち出す。それは先程のようにノロくなることなく……)

アルカナ「……」ドサッ
22 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/05(土) 23:02:19.44 ID:lIKY1exP0
ダレン「……呆気なかったな。メイリン。今の弾あと何発撃てる?」

メイリン「……六発」

ダレン「OK。『最低で』あと六発……な」テクテク

団子郎(ダレンが男の死体を越えて歩いていく)

団子郎(その口振りは依然として信用を知らず、おそらくメイリンも真実を語ったわけでもないのだろう)

団子郎(あの男が事前にメイリンの能力を知っていれば勝敗は分からなかった……たかが情報と侮れない。結果的に援護射撃などしなくて正解だった)

団子郎(この試験……どんな状況でも油断はできない)



真ん中の道



タコ「……ん。でっかい岩が道を塞いでいるタコ」

タコ「これを壊せるパワーがないと先には進めない。なるほど。『弱者は要らない』とはシンプルでいいタコ」

タコ「そしてゲソはラッキータコ。威力こそ、ゲソの能力銃。『こうせんじゅう』の強みタコ」

タコ「タコタコタコタコタコタコ!」ズギャギャギャギヤ

タコ「ふぅー……案外硬い岩だったタコね。全て崩すのに五発も撃ってしまったタコ」

タコ「さて……先を急ぐタコ」ペタペタ
23 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/05(土) 23:03:09.48 ID:lIKY1exP0
右の道



21(右の道を選んでから一時間……私と伍長さんは谷に到着した)

伍長「……対岸までの距離は30mといった所か。谷の底もそれぐらいの深さで、しかも棘が見えている」

21(この距離……どれだけ身体能力が高くとも飛び越えられる距離ではない)

21(銃の能力で渡れということか……?しかし、それができるような使い手がどれだけ居るか……)

試験官「お。来たな」

伍長「……試験官」

試験官「右の道を選んだ君達には、『護衛』に関する試験を受けてもらう」

21(そう言うと試験官は、私と自分の隣に、一発ずつ弾丸を放った。そしてその能力により、岩でできた人間大の人形が出てくる)

試験官「君達のどちらかでいい、俺側の岩人形に弾丸を当てることができたら、俺の銃でこっちに渡れる橋を作ってやる」

試験官「ただし、それよりも早くに君達の岩人形を撃ち抜かれたら終了。橋はかけてあげない。ここでくたばってもらう」

試験官「護衛する力と、相手の護衛を突破する力。同時に試させてもらうよ」

21「なるほど……それで、相手はあなたということでいいのか?」

試験官「いーや?僕はここで見てるだけ。このゲームに相応しい使い手を、部下から選んできた。入って」

女「はーい、どうも〜」

試験官「彼女が、君達の相手。それじゃあ、ゲームスタート!」



女の
名前:
銃の名前:
特殊能力:
銃の弾数:

下1
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 23:05:10.98 ID:8z4RszvOO
名前:サンタ
銃の名前:サイレント・ナイト
特殊能力: 撃ち込まれた場所の周囲が暗闇になる
人に撃ち込まれた場合は所持者が死亡するまで目が見えなくなる
銃の弾数: 30
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/05(土) 23:07:10.54 ID:IJeDgjs80
名前:フィー
銃の名前:ワインダー
特殊能力:球は普通の形で当たった後、所有者の好きな時に(切れ味がある)ワイヤーに変化させることができる
銃の弾数:12
26 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/06(日) 00:53:27.58 ID:59RtNOoM0
サンタ「それそれそれぇっ!」バラララッ

21「……っ!」

21(敵の女が試験官の合図と共に、自分の崖一帯に弾丸をばら撒く。そして着弾した場所から、黒い霧のような物で覆われていく)

21(それはあっという間に対岸全てを暗闇にしてしまった)

伍長「これでは岩人形が見えんな……」

サンタ(ふふっ、これで後はこっちからあの子達の岩人形を撃ち抜くだけ。そしたらあの人に褒めてもらえる!)

21「……伍長さんの銃で、何とかなりませんか」

伍長「こちらの岩人形を守ることはできる。だが、敵の岩人形を撃つことはできん。そっちはどうだ」

21「こちらの岩人形を守ることはできません。しかし、敵の岩人形を撃つことはできます」

伍長「……では、互いの仕事を果たすとしようか……『影縫一式』」ダンッ

サンタ「……っ!?」ビタッ

サンタ(何……!?あの男が暗闇に撃った瞬間、体が……!)

伍長(ふん……俺の『影縫一式』の前で暗闇を作るとは……的を増やすも同じだぜ)

伍長「さぁ、これでもう弾丸は飛んでこないはずだ。後はあんたがやりな」

21「はい。『鵙21』!」ダンッダンッ

21(向こう側で弾丸を『蛇』に変化させる!適当に這わせてる内に、いつかは岩人形に当たるでしょう)

サンタ(ひっ!今何か通った!?)ニョロニョロ
27 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/06(日) 00:54:13.60 ID:59RtNOoM0
試験官(……ん、岩人形に反応アリ)

試験官「ゲーム終了!合格!サンタ、能力を解除だ」

伍長(解除。女の拘束を解く)

21(解除。変化させた蛇を弾丸に戻す)

サンタ(解除……)スゥゥ

試験官(二人共暗闇が晴れる前に能力を解除した。上手いね)

試験官「よし、では約束通り橋をかけてあげよう」ダンッ

21(……形跡も何もない。伍長さんがどんな能力かはよく分からないままだな……)

21「伍長さん。少し待っててください。弾丸を回収しますので」

伍長(一度放った弾丸を回収できるのか……しかし、それ以外はよく分からんな)

伍長(……どうする?奴が背を向けている今なら比較的楽に殺せるが……)

伍長(……いや、やめておくか。残弾四発に対し、残る試験は五つ。弾はギリギリまで節約せねば)

21(背を見せても攻撃してこない……戦闘力のある銃ではないのか?)

21(まぁ、襲ってきたとしても、待機させていた『スズメバチ』で殺すつもりだったが……)

21(あちらから仕掛けてこないのならば、精々利用させてもらおう)パシッ

試験官(協力しながらも……お互いの腹を探り合ってる。さぁ、この二人はどこまで生き残るかな)
28 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/06(日) 00:54:54.42 ID:59RtNOoM0
左の道



団子郎(敵の男を倒し、また歩き続けて十分程)

ダレン「明かりが見える……ゴールだ……あ?」

21「……来たか」

伍長「ふん」

タコ「一番多いくせに、一番遅かったタコな」

メイリン「ろ、六人全員居る……」

試験官「いやぁー、君達優秀だぁ。全員一次試験合格!おめでとう」

試験官「皆仲良く揃って二次試験行きだ。頑張ってね」

試験官「……でもさぁ、次は一人くらい減らしといた方がいいよ。ほら、このまま誰も脱落せずに最終試験に入ってさ」

試験官「六人全員でバトルロワイヤルってなったら、勝ち抜くの大変だし……?」

団子郎「……!」

試験官「それじゃ、俺の仕事はここで終わり。次の試験官が来るから、それまでしばしご歓談を」スタスタ

団子郎(ご歓談……。結局、この時口を開く奴は居なかった)

団子郎(始まる前と変わらない、殺伐とした空気が流れていた)



  −つづく−
29 :一次 ◆T6gcRY9JL6 [saga]:2019/01/06(日) 00:55:36.71 ID:59RtNOoM0
一次試験が終了したので、これで>>1は消えます。

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