リーリエ「デスゲーム…ですか?」

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42 : ◆p25DcWXHRg [sage]:2019/01/03(木) 19:58:05.22 ID:n4eD5xMr0
>>41
訂正
リーリエ「……マーマネ、確かに今日の想定外でした……ですが、こんな時こそ、協力をすべきです!明日からもまた、あの作戦で……」

リーリエ「……マーマネ、確かに今日の出来事は想定外でした……ですが、こんな時こそ、協力をすべきです!明日からもまた、あの作戦で……」
43 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 20:05:21.15 ID:n4eD5xMr0
サトシ「おーい!カプ・コケコーー!!出て来てくれー!!」

シーン……

サトシ「……頼むよカプ・コケコ……もしいるんなら力を貸して欲しいんだ……」

サトシ「……アセロラを…カキを…マオを…助けたいんだ…頼むよ……」

シーン……

サトシ「……うぅ…!くそっ!」ガクッ

サトシ「……俺……どうすればいいんだよ……?なぁ、教えてくれよ…」

サトシ「博士……ロトム…………ピカチュウ…!!」グスッ

スイレン「サトシ」ザッ

サトシ「」ビクッ

サトシ「うぅ……!」ゴシゴシ

サトシ「ど、どうしたんだよ!スイレン!」
44 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 20:57:58.67 ID:n4eD5xMr0
スイレン「……サトシ…今、泣いてた?」

サトシ「そ、そんな訳ないだろ!」アセアセ

スイレン「本当?」ジトー

サトシ「ほ、本当だよ!それよりさ!聞いてくれよスイレン!今、カプ・コケコに繋がりそうな手掛かりが……」

スイレン「嘘だ。だって、サトシ…わかりやすいから」ジトー

サトシ「うっ…」

スイレン「ほらやっぱり」

サトシ「……ははっ、バレバレか…ごめ……」

スイレン「……サトシにあるの。伝えたいこと」

サトシ「……伝えたいこと?」

スイレン「………今日、アセロラに投票したのは私じゃない。これは信じてほしい」

サトシ「な、何言ってんだよスイレン!最初からスイレンのこと、疑ってないよ!」ニッ

サトシ「きっとアセロラの投票はアナザーの罠かなんかだよ!俺たちの中に裏切るやつなんて……」

スイレン「……それと…もう一つ、伝えたいことがあるの…」

スイレン「……もしかしたら……これが最後になるかもしれないから…」

サトシ「さ、最後!?何言ってんだよスイレン!」

スイレン「……私、何となくわかるの……きっと明日の投票で私は不人気一等賞に選ばれて……罰ゲームを受ける…」

サトシ「お、おい!スイレン!その嘘面白くないよ!諦めるなんてスイレンらしくないぜ?」ハハハ

スイレン「……」

サトシ「も、もしかして…今日のアセロラの投票を気にしてんのか!?大丈夫だよ!マーマネだってああ言ってるけど、本当はスイレンのこと、疑ってなんかいないよ!」

スイレン「……」

サトシ「それでも不安ならさ?俺がリーリエやマーマネと相談して、またあの作戦を使うよう説得するよ!……だから……」

スイレン「……」

サトシ「……何とか言ってくれよ……スイレン…」グスッ

サトシ「……うぅ……ヒッグ…!諦めるなんて……言わないでくれよ……」

スイレン「……サトシは優しいね…」

サトシ「……へ?」グスッ

スイレン「大好き」ニコッ
45 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 21:11:18.39 ID:n4eD5xMr0
サトシ「……え?……好き?」

スイレン「うん、そう!もちろん"友達として"の好きじゃなくて"お嫁さんにしてほしい"の好き!」ニコッ

サトシ「……え?…え?」

スイレン「…………いっつも元気なサトシが大好き」

サトシ「!」

スイレン「優しいサトシが……ポケモン大好きなサトシが…ちょっとドジなサトシが…ゼンリョクで頑張ってるサトシが……」

サトシ「………」

スイレン「……楽しそうにバトルをしてるサトシが……太陽みたいなサトシが……」

スイレン「……ずっとずっと大好き!これは嘘じゃない!だから……」

スイレン「……離れたく…ない……!」グスッ

サトシ「スイレ………」スッ

スイレン「……ごめん…急にこんなこと言われても…困るよね?」ゴシゴシ

サトシ「あ……いや……」アタフタ

サトシ「……えーっと……その……」

スイレン「言わないで」ピト

サトシ「!」

スイレン「……答えは…」クルッ

スイレン「元の世界に戻ってからゆっくり聞くことにする」ニコッ

サトシ「スイレン……」


ヒュオオ……
46 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 21:31:45.27 ID:n4eD5xMr0
翌日

ポケモンスクール

カーンカンカカカン

リーリエ「……………」スッ

アナザー『はーい!投票ありがとございます♪』

アナザー『さーて、最後は……』チラッ

サトシ「…………」

アナザー『サトシ、名前を書いた紙を投票箱に入れてください』

サトシ「…………」スッ

バンッ

アナザー『!』

リーリエ「これは……」

スイレン「え?サトシ……?」

マーマネ「な、何考えてるのさ……?」

アナザー『…………白紙?これはどういうことですかサトシ?』

サトシ「これが俺の答えだアナザー!!」

アナザー『…………答え?』

サトシ「これは…俺からお前に対する挑戦状だ!!」

サトシ「俺をモニターの向こうにつれていけ!俺とバトルしろアナザー!!」

アナザー『………………』

リーリエ「サトシ!何を考えているんですか!」

マーマネ「放っておきなよリーリエ。これで今日のゲームは終わり、一人減るんだ」

リーリエ「……マーマネ……」

マーマネ「…………」グスッ

リーリエ「…………………」

スイレン「サトシ!やめて!危険すぎる!」

サトシ「スイレン……」

スイレン「……もし、誰かの名前を書くのが嫌なら、私の名前を書いて!どうせ私は脱落だろうし、それでサトシが助かるなら……」

サトシ「大丈夫だよスイレン!俺に任せとけ」ニッ

スイレン「サトシ……」ウルッ

アナザー『ふふっ、相変わらず脳筋ですねー…サトシ?』

サトシ「!」

アナザー『…………いいでしょう…あなたの挑戦、受けてあげます』
47 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 21:52:11.23 ID:n4eD5xMr0
サトシ『………ここがモニターの中か…』キョロキョロ

サトシ『………誰もいないけど……バトルスタジアム…なのかな?』

アナザー『アローラ、ようこそサトシ』ザッ

サトシ『! へへっ!やっと直接会えたな!アナザー!』

アナザー『…バトルのルールは……ポケモンバトルでよろしいですか?』

サトシ『ああ、いいぜ!俺が勝ったらみんなを解放しろ!』

アナザー『ふふっ、いいでしょう…その代わり……』スッ

ビビビ

サトシ『!』

ボフン

サトシピカチュウ『これは……』

マーマネ「サトシがピカチュウに!?」

スイレン「サトシ!!」バンバン

アナザー『私が勝ったらあなたは私のポケモンになって頂きます』

サトシピカチュウ『……へへっ、ピカチュウの姿か…』バリッ

サトシピカチュウ『ピカチュウ!お前と一緒にバトルしてるみたいで…むしろチカラがわいてくるよ…!』バリバリ

アナザー『………フフフ…このバトル……当然戦うのはサトシ、あなた自身です。そしてバトルのお相手は……』スッ

ボンッ ボンッ

サトシピカチュウ『!』

カキガラガラ『オオオ……』

マオアマージョ『ウウウ……』

リーリエ「あれはまさか………」タラッ

スイレン「カキと……マオちゃん!?」

サトシピカチュウ『カキ……マオ……』

カキガラガラ『オオオ……』

マオアマージョ『ウウウ……』

サトシピカチュウ『……あんなやつに言いようにされて……悔しいよな?』

サトシピカチュウ『……俺が今助けてやるぜ!!』バリバリ

アナザー『フフフ…それでは……』

アナザー『バトル!開始!!』
48 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 22:09:25.83 ID:n4eD5xMr0
サトシピカチュウ『いくぜーー!!』ダダダ

アナザー『ガラガラ!ほねブーメラン!!』

カキガラガラ『オオオ!!』ブンッ

サトシピカチュウ『たぁっ!』ダッ

リーリエ「! うまい!避けました!」

スイレン「サトシ……」ハラハラ

サトシピカチュウ『へへっ!いくぜ!カキ!』ダダダ

カキガラガラ『!』

アナザー『………アマージョ、トロピカルキック』

マオアマージョ『ウウウ…』ブンッ

ドカッ

サトシピカチュウ『ごふっ!!』メキッ

マーマネ「そんな……!」

スイレン「サトシ!!」バンバン

サトシピカチュウ『うぅ……』ヨロッ

リーリエ「! サトシ!気をつけてください!後ろからほねブーメランが返ってきます!!」バンバン

サトシピカチュウ『……!?』ヨロッ

ブンブンブン

バキッ

サトシピカチュウ『ぐあっ!!』ドサッ

マーマネ「ヒィィ……サトシがやられた…やっぱり二対一なんて無茶だったんだ!」

サトシピカチュウ『うぅ……』

ザッ

カキガラガラ『………………』

マオアマージョ『………………』

サトシピカチュウ『カキ……マオ……』ヨロッ

ドカッ バキッ

マーマネ「ヒィィィィ!!」ブルブル

スイレン「…………やめて……やめてよ……」

リーリエ「カキ!マオ!目を覚ましてください!!今あなたたちが攻撃している相手はサトシなんですよ!!」バンバン

カキガラガラ『………………』ブンッ

サトシピカチュウ『』バキッ

マオアマージョ『………………』ブンッ

サトシピカチュウ『』メキッ

リーリエ「カキ!!マオ!!」バンバン

スイレン「ぁ……あ……」

アナザー『ウフフフフフ……アハハハハハハ!!』

49 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 22:34:13.65 ID:n4eD5xMr0
サトシピカチュウ『うぅ…』

アナザー『ふふっ、気分はどうですかサトシ?』

サトシピカチュウ『……アナザー…』ギロッ

アナザー『…………まだ睨む元気がありましたか…相変わらず威勢だけは一人前ですねぇ、サトシ』クスクス

サトシピカチュウ『…………』

アナザー『……気合いと根性でいつもゼンリョク!のサトシも、憎い相手の私が目の前にいても何もできず、仲間を救うチャンスも弱すぎて棒にふる……実にカッコ悪いです…カッコ悪すぎです』ヤレヤレ

スイレン「やめて……」

アナザー『……サトシ、あなたはもう充分頑張りました。これからはこのベルフェボールの中でゆっくり怠けるといいです』スッ

アナザー『私の手持ちポケモンとしてね?』

サトシピカチュウ『…………』

スイレン「やめろ……」

サトシピカチュウ『………側にきて……わかったよ……』

アナザー『?』

サトシピカチュウ『……正直信じられないよ……何でそんなんになっちゃったんだよ………』

マーマネ「……?サトシがアナザーと何かを話してる?」

リーリエ「…………?」

サトシピカチュウ『アナザー……いや……』

アナザー『…………』スッ

スイレン「やめて……やめてよ…サトシをつれてかないで…」スッ

リーリエ「スイレン!何をする気ですか!?」

サトシピカチュウ『リ ゴツン

ベルフェボール『』ウニウニウニウニ ポーン

アナザー『…………』ヒョイッ

マーマネ「……サトシが……ゲットされちゃった…」ヘタッ

スイレン「……いや……いやだよ……サトシを返してよ…」ガンガン

リーリエ「スイレン!落ち着いてください!!」

スイレン「イヤァァァァァァァ!!」ガンガンガンガン
50 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 22:58:34.18 ID:n4eD5xMr0
スイレン「……許さない!!アナザー!!」スッ

マーマネ「! スイレン!イスなんか持って何する気さ!?」

スイレン「モニターをぶっ壊す!!」

リーリエ「やめてくださいスイレン!あなたまで罰ゲームを受けるハメになりますよ!」ガシッ

スイレン「はなして!!」ドンッ

リーリエ「キャア!」ドサッ

マーマネ「! リーリエ!大丈夫!?」

リーリエ「……私は大丈夫です……それよりスイレンを……」イテテ

スイレン「たぁっ!!」ブンッ

イス「」バキッ

スイレン「! イスが!?」

マーマネ「……イスが逆に壊れるなんて……あのモニター…なんなの!?」

リーリエ(……あのモニター……やはり……)

アナザー『…………やれやれ、どうやら外にうるさいポケモンがいるようですねー…』ハァ

スイレン「!」

アナザー『……今日の罰ゲームはサトシに受けてもらいました。今ここで私に一言謝るのならば、そのルール違反も許してさしあげますよスイレン?』

リーリエ「……スイレン…スイレンの気持ちもわかりますが、ここは一旦引いてサトシたちを助ける対策を……」

スイレン「……いやだ!!」

リーリエ「スイレン……」

スイレン「サトシを返して!アナザー!」ギロッ

アナザー『…………お断りします。サトシはたった今ゲットしたばかりの私の手持ちポケモンですから』

スイレン「……うるさい!そんなの知らない!!サトシを返してよ!!」ガンガン

リーリエ「スイレン!やめてください!!」

アナザー『…………』

スイレン「うぅ……!サトシを返せ!!」ガンガン

スイレン「そっから出てこい!!卑怯もの!!」ガンガン

アナザー『…………やれやれ』スッ

スイレン「……お前なんか……水平線の彼方までぶっ飛ばしてやる!!!」グスッ

アナザー『…………せっかく見逃してあげようと思ったのに…本当に愚か者ですねぇ、スイレン』ヌッ

ガシッ

スイレン「!?」

マーマネ「……モニターの向こうからアナザーの手が出てきてスイレンを掴んで……」ヒェー

アナザー『………さぁ、罰ゲームの時間ですよ?スイレン』グイッ

スイレン「キャアァァァァ!!」

マーマネ「ヒッ…スイレンがモニターの中に引きずり込まれ…」ガクガク

リーリエ「スイレーン!!」
51 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 23:13:56.69 ID:n4eD5xMr0
プワッ プワッ

スイレン『……ここは……バルーンの中?』プワン

スイレン『………うぅ…ここから出して!!』バンバン

バチン

スイレン『! バルーンが割れ…』

ヒュー

スイレン『………!下は海……』

ザパン

プクプク

スイレンナギサ『うぅ……』バシャッ

スイレンナギサ『! 私の体がナギサになってる!?』

スイレンナギサ『…………とりあえず、泳いで陸地に…』スイー
52 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 23:31:39.32 ID:n4eD5xMr0
スイレンナギサ『…………何とか陸地に着いたけど……』キョロキョロ

スイレンナギサ『………また黄色いお花畑……相変わらず悪趣味…』

スイレンナギサ『…………とにかく、アナザーを探さなきゃ!待ってて!サト……いたっ』チクッ

スイレンナギサ『…………これは……トゲ……?この黄色い花、百合じゃなくて……』チラッ

スイレンナギサ『…………黄色い……薔薇……?』

ドサッ

スイレンナギサ『!』

サトシピカチュウ『』

スイレンナギサ『サトシ!』タッタッタ

サトシピカチュウ『』

スイレンナギサ『よかった…サトシ…』ウルッ

スイレンナギサ『サトシ、今つれて帰る』ヨイショ

サトシピカチュウ『』

スイレンナギサ『サトシ、一緒に帰ろ?それで……アナザーを倒して元の世界で……』

『普段は掴み所のないあなたですが……』

スイレンナギサ『!』

アナザー『……一旦頭に血が上ると感情的になる…』

スイレンナギサ『アナザー…』ギリッ

アナザー『ふふっ、あなたがいつも見つめている大好きな誰かさんに似たんですかね?スイレン』クスクス

スイレンナギサ『………ごめんサトシ、少し待ってて』スッ

サトシピカチュウ『』

スイレンナギサ『………今あいつを……水平線の彼方までぶっ飛ばしてくるから!』キッ

アナザー『…………また…同じことを繰り返す気ですか…あなたは本当に愚かですねスイレン』

スイレンナギサ『覚悟して!アナザー!』

アナザー『………私をぶっ飛ばしたいのでしたらまず…』スッ

スイレンナギサ『!』

マーマネ「ね、ねぇ……スイレンの後ろにいるのって……」

リーリエ「……惨いです……惨すぎです、アナザー」ギリッ

アセロラミミッキュ『キュー?』オオオ

アナザー『彼女を倒してからにしてください』

スイレンナギサ『アセロラ……』タラッ
53 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/03(木) 23:58:19.36 ID:n4eD5xMr0
ドカッ

バキッ

マーマネ「ヒッ…」ガタガタ

メキッ

リーリエ「……もう……もう…やめてくださいアセロラ…」フルフル

リーリエ「そのままでは……スイレンが死んでしまいます!!」グスッ

アセロラミミッキュ『キュー?』メキメキ

スイレンナギサ『』ドサッ

アナザー『……ストップですミミッキュ。イーブイはもう充分弱らせました。ご苦労様です』

アセロラミミッキュ『キュー』コク

スイレンナギサ『うぅ…』ボロッ

アナザー『……シツコイシツコイ……本当にウンザリする程シツコイですねースイレン』

スイレンナギサ『…………』ヨロッ

アナザー『そんなにその吠えるしか脳のない男が好きですか?』チラッ

サトシピカチュウ『』

スイレンナギサ『…………お前なんかには……一生わかんない…』

アナザー『……やれやれ』スッ

アナザー『まぁ、いいでしょう。私の手持ちになれば、全て忘れて私に忠実なポケモンになれるのですから』

スイレンナギサ『…………』

リーリエ「スイレン……」

アナザー『さぁ、お待ちかねのゲットタイムですよ?シツコイあなたはこの、レヴィボールでゲットしてあげます』

スイレンナギサ『ごめんねサトシ……守ってあげられなかった…』スッ

サトシピカチュウ『』

アナザー『いっけー!!レヴィボール!!』ポイッ

スイレンナギサ『…………サトシ…』

スイレンナギサ『大好き』ニコッ

ゴツン

レヴィボール『』ウニウニウニウニ ポーン

アナザー『ウフフ…』ヒョイッ

アナザー『イーブイ!ゲットです♪』キラン

マーマネ「あわわわわわ……スイレンが…」ヘナッ

リーリエ「スイレン……」ウルッ

リーリエ「スイレーーン!!」
54 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 00:17:50.00 ID:f4J83/vD0


百合の花畑

マーマネ「……………」モグモグ

リーリエ「……………」モグモグ

マーマネ「……静かだね……」モグモグ

リーリエ「……みんな…いなくなってしまいましたからね…」モグモグ

マーマネ「……………」モグモグ

リーリエ「……マオは…美味しい料理を作ってくれました…」モグモグ

マーマネ「僕が料理を食べすぎたら……カキが食べすぎるなよって心配してくれるんだ」モグモグ

リーリエ「……スイレンは頑張り屋で……アセロラは優しくて……」モグ

マーマネ「サトシは何でもゼンリョクだったよ…」モグ

リーリエ「……うぅ…」グスッ

マーマネ「……美味しくないよ…」

リーリエ「……え?」グスッ

マーマネ「……うぅ…どんなに美味しいご飯を食べたって…」グスッ

マーマネ「……みんなと一緒じゃなきゃ美味しくないんだよ!」

リーリエ「マーマネ……」

マーマネ「……みんながいない世界じゃあ……戻ったって意味なんかないよ…!!」グスッ

マーマネ「……うぅ……ヒッグ…!…何でこんなことに……」

リーリエ「……………」
55 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 00:37:26.04 ID:f4J83/vD0
翌日

ポケモンスクール

アナザー『さぁ……やってきました!待ちに待った最終日!』

アナザー『泣いても笑ってもこれが最後!今日、この日を生き残り…"何でも一つ叶えられる願い"と"元の世界に戻れる"権利をゲット出来るのはどちらか??』

リーリエ「……………」

マーマネ「……………」

アナザー『……最終決戦は二人しかいませんからねぇ……さすがに不人気投票とはいきません…なので…』スッ

ビビビ

リーリエ、マーマネ「!?」

ボフン

マーマネトゲデマル「えぇ!?なんでトゲデマルに!?」

リーリエウツロイド「……これは!?」

アナザー『フフフ…二人にはその姿でバトルして頂き……』

リーリエウツロイド「な!?」

マーマネトゲデマル「リーリエと……バトル!?」

アナザー『……見事勝った方は元の姿に戻し、優勝者とし……』

アナザー『……負けた方はそのまま、私のポケモンとなって頂きます♪』

マーマネトゲデマル「……………リーリエ…」

リーリエウツロイド「……………」

アナザー『……ちなみに、バトルしないってのはナシですよ?10分経ってもバトルをしない場合はルール違反とみなし、二人とも脱落です!』

マーマネトゲデマル「そんな…!?」

アナザー『さぁ……それでは……』

マーマネトゲデマル「……ごめんリーリエ……」スッ

リーリエウツロイド「……………」ウネウネ

アナザー『……ラストバトル……開始です!!』
56 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 00:53:19.89 ID:f4J83/vD0
ガチャッ

「フフフ…意外も意外……私としては、はがね・でんきタイプのトゲデマルが有利と見ていましたが…」

マーマネトゲデマル「」ボロッ

リーリエウツロイド「……ごめんなさい…マーマネ…」グスッ

アナザー「何はともあれ……優勝おめでとうございます。リーリエ」パチパチ

リーリエウツロイド「……アナザー……」

アナザー「……ふふっ、まずは約束どおり勝者のリーリエを元の姿に戻し…」パチン

ボフン

リーリエ「! 元の姿に戻った…!?」

アナザー「そして敗者は…」チラッ

マーマネトゲデマル「」

アナザー「いっけー!ゼブルボール!!」ポイッ

マーマネトゲデマル「」ゴツン

リーリエ「マーマネ!」

ゼブルボール「」ウニウニウニウニ ポーン

アナザー「フフフ…トゲデマル!ゲットです♪」キラン

リーリエ「……くっ………」

アナザー「……さぁ、リーリエ……改めて優勝おめでとうございます」パチパチ

リーリエ「……やっと直接会えましたね?アナザー」

アナザー「……優勝者を称える為に、主催者が直接出てくるのは当然の義務ですから?」

リーリエ「……………」

アナザー「それで……どうですかリーリエ?」

アナザー「……少し前まで共に学び、遊び、冒険した友人たちの屍を乗り越え、たった一人生き残った気分は?」

リーリエ「……最悪の気分ですね」

アナザー「そうですか…では、聞きましょう…」

アナザー「リーリエ、あなたの願いはなんですか?」

リーリエ「……………」
57 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 01:21:02.18 ID:f4J83/vD0
アナザー「……黙りですかリーリエ?それとも……あなたは散っていった友の意思も蔑ろして、ただ寂しいと泣くだけの……」

リーリエ「みんなを人間の姿に戻してください」

アナザー「!」

アナザー「……本当にそれでいいんですか?やり直しはききません。よーく考えた方が…」

リーリエ「いいです。早くしてください」

アナザー「…………」ポイッ

ボフン

サトシ「」

スイレン「」

カキ「」

マオ「」

マーマネ「」

アセロラ「」

リーリエ「みなさん……良かった…元の姿に…」ホッ

アナザー「…………」

サタン、マモン、デウス、ベルフェ、レヴィ、ゼブルボール「」ペキペキペキ

パリン

リーリエ「! やはりボールが砕け散りましたか!これでアナザーの呪縛は解けましたね!」ガッツ

アナザー「……何故この方法に気づいたのですか?」

リーリエ「……論理的結論からいいますと…その禍々しいボールたちは……一見すると"人間をゲットできるボール"に見えます……」

アナザー「…………」

リーリエ「私も最初はそう思っていました、ですが……あなたがみんなをゲットする為にわざわざポケモンの姿に変えるのを見て、そのボールも"ポケモンと認識したもの"しかゲットできないボールなんだと確信しました」

リーリエ「そして案の定、人の姿に戻ったみなさんをボールはポケモン以外のものをゲットしたと認識し……」

リーリエ「実質あなたが"みんなを逃がした"状態になったわけです」

アナザー「……正解です。良く見ていましたね」

アナザー「……ですが……みんなをポケモンから人の姿に戻したところでどうするのですか?」

アナザー「私が元の世界に戻すのは優勝者のあなた一人、他のみんなは、あなたがいなくなった後、私がまたポケモンの姿に変え、ゲットすることだってできるんです」

リーリエ「それも大丈夫です」

リーリエ「あなたが私たちをここに呼んだゲートの場所は把握済みですから」

アナザー「!?」
58 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 01:34:56.45 ID:f4J83/vD0
リーリエ「あなたは言いましたね?ゲームの時間外ならば、何処にいようと構わないと」

アナザー「ええ…言いましたね」

リーリエ「そして……今ゲームは終了しました。でしたら、私はあなたが私のために開いてくれるゲートの前にみんなをつれていって、そして……一緒に元の世界に帰ります。これはルール違反ではないですよね?」ニコッ

アナザー「……あなた方をオモチャにし…ゲームで遊んだ私がそんな約束を守るとでも思っているのですか?」

リーリエ「……はい、思っていますよ?これは確信に近いです…」エッヘン

アナザー「…………いつから……?」

リーリエ「……あなたにならわかるんじゃないですか?」

アナザー「…………」

リーリエ「……ワガママで好奇心旺盛で泣き虫で……」

アナザー「…………」

リーリエ「……寂しがりやで……家族もポケモンも友達も大好きで……」

アナザー「…………」

リーリエ「……もうその仮面はいらないんじゃないですか?」

アナザー「…………」スッ

リーリエ「……そうだよね?」

アナザー「……そうだね」



「リーリエ」
59 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 16:46:18.02 ID:f4J83/vD0
月曜日

ポケモンスクール

ワイワイ

リーリエ「アローラです」ガラッ

シロン「コーン!」

サトシ「でさー!」

ピカチュウ「ピカ一!」

マオ「あっ!リーリエ、シロン!アローラ!」

リーリエ「何やら盛り上がっていたようですが…何の話をしていたんですか?」ワクワク

ロトム図鑑「みんなで夢の話をしていたロトー」

リーリエ「夢の話??」

シロン「コン?」

スイレン「そう!日曜日に見た不思議な夢の話!」

アシマリ「アウ!」

ナギサ「イッブイ!」

マーマネ「それにしても……内容は違うとはいえ、みんな一斉に日曜日に変な夢みるなんてねー」

カキ「ちょっと気味悪いよな…」

トゲデマル「マキュキュ!」

ガラガラ「ガラッ!」

リーリエ「へぇー?どんな夢だったんですか?」ワクワク

シロン「コーン!」
60 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 16:58:17.88 ID:f4J83/vD0
マオ「うーん……それがさー……夢だから曖昧にしか覚えてないんだけどー…」

カキ「……あんまりいい夢じゃなかったな…俺なんかマグマにのみこまれた夢だったよ…」ブルッ

マオ「私は何故か鳥籠?みたいなのに入れられる夢……そこしか覚えてないんだけどさ?」ハァ

アマージョ「マッジョ」

リーリエ「ほうほう…」

マーマネ「僕はウルトラビーストに襲われる夢だったよ…あー怖かった…」ブルッ

リーリエ「そ、そうですか…大変でしたねマーマネ…」ハハハ

トゲデマル「マキュキュ!」

サトシ「俺はさ!ピカチュウになって誰かとバトルしてる夢を見たぜ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

マオ「へぇー?ピカチュウに?」

カキ「おっ!何か良さげな夢だな!」

リーリエ「それで……その誰かとのバトルには勝てたんですか?」

サトシ「えーと…それは……」

ロトム図鑑「ボクの推理によると、サトシはその晩うなされていたロト。よってバトルには負け……」

サトシ「言うなロトム」

ロトム図鑑「ロー」

ピカチュウ「ピカァ」

リーリエ「スイレンはどうでした?」

スイレン「私は……」チラッ

サトシ「?」

スイレン「わ、忘れた…!////」ボフン

リーリエ「おや?何故赤くなるのですかスイレン?」ニヤニヤ

アシマリ「アウ」

ナギサ「ブイブーイ!」
61 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 17:36:45.20 ID:f4J83/vD0
マオ「ねぇ!リーリエは日曜日にどんな夢みたの?」

マーマネ「教えてよ!」

リーリエ「えーとですね……」

アセロラ「アローラ!えーと、本をとりに……って、あーっ!サトシー!」フリフリ

ミミたん「キュー」

サトシ「アセロラ!」

スイレン(絶対にいるってわかってて来たでしょ)

アセロラ「ねーねー!盛り上がってるみたいだけど何の話してたのー?」

サトシ「実はさー、俺たちみんな、日曜日に変な夢を見て…」

アセロラ「変な夢?あー……それならアセロラも見たよ…」ハァ

マオ「え!?アセロラも?」

サトシ「マジ?」

カキ「これはもう偶然じゃ済まされないんじゃないか?」

マーマネ「どんな夢だったの?」

アセロラ「うーん、それがね?ポケモンと鬼ごっこしてる夢でー…」

サトシ「鬼ごっこ?」

アセロラ「そうなの!しかも大量のポケモンがアセロラ一人を追い回す夢だったの!」

スイレン「おぉ!アセロラ、モテモテ!」

アセロラ「や、やめてよ!すっごく怖かったんだから!」プンプン

ミミたん「キュー!」プンプン

スイレン「ごめんごめん」

ナギサ「イッブイ」
62 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/04(金) 17:43:55.03 ID:C9dUP6OBO
ロトム図鑑「ちなみにその日、サトシはアセロラ〜ってうなされてたロト」

サトシ「え!?マジ?」

アセロラ「へぇー?なになに?サトシは夢でアセロラの名前を呼ぶくらいアセロラに会いたかったの?」ニヤニヤ

ミミたん「キュー?」

サトシ「い、いや…それが……まったく覚えてなくて…」ハハハ

ピカチュウ「ピカピィ」

スイレン「アセロラ、"うなされてた"の部分を忘れちゃいけないと思う」ジトー

マオ「アハハ、スイレン……」

ワイワイ

リーリエ「……………」

リーリエ「明日は……」

リーリエ「…いい夢が見られるといいね?シロン」ニコッ

シロン「コン!」ニコッ





おわり
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