リーリエ「デスゲーム…ですか?」

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1 : ◆p25DcWXHRg [saga !orz]:2019/01/01(火) 17:02:28.43 ID:yYMP9r2No
???

オキテリーリエ……

リーリエ(……頭の中で誰かの声が響いてる……)

オキテ……

リーリエ(……もう朝なんですか?今日はスクールがお休みですし、もう少し寝かせ……)ゴシゴシ

リーリエ「……うーん…」ムクリ

リーリエ「…………え?」パチクリ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1546329748
2 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 17:11:38.93 ID:yYMP9r2N0
リーリエ「……ここは…?お花畑?」

ヒュオオ…

リーリエ「……確か私は家で寝ていたハズ……何故お花畑に?」ウーン

リーリエ「……見たところ周り一面黄色いお花が敷き詰められていますね?これは……百合の花?ですか?」ヒョイッ

リーリエ「……うぅ…どちらにせよ気味がわるいです…悪い夢なら早く醒めて……!」ブルッ

ヒュオオ…

リーリエ「……と、とにかくただ待ってずっと立っていたって始まりません!誰かいないか探してみないと!」グッ
3 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 17:22:08.76 ID:yYMP9r2N0
リーリエ「誰かー!誰かいませんかー!」キョロキョロ

シーン……

リーリエ「……返事がない……じゃあ…私はこの不気味な世界で一人きり…!?」ブルッ

リーリエ「うぅ……怖いです……誰か助けてよ……!会いたいよ…シロン…お母様…お兄様……!」グスッ

オーイ

リーリエ「! え……?」ピクッ

リーリエ「い、今人の声が……」ドキドキ

オーイ

タッタッタ

サトシ「おっ!やっぱりリーリエだったぜ!」

スイレン「リーリエもこのよくわかんない世界に……」

リーリエ「サトシ!スイレン!」
4 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 17:35:45.58 ID:yYMP9r2N0
リーリエ「あ、あの!何故二人がここに!?」

サトシ「ん?いやさー…俺昨日、家で寝てたハズなんだけど、気づいたらこのお花畑?にいてさ」

サトシ「ピカチュウもロトムも博士たちもいないし参ったよ。どこなんだここ?」

リーリエ「わ、私も同じです!昨夜は家で寝ていたハズなんですが…いつの間にかここに……」

スイレン「私も同じ。それで…アシマリやナギサを探しながら出口がないか探索してたら途中でサトシに会ったの」

サトシ「そういうこと!」

リーリエ「そうですか……では、論理的結論からいいますと、サトシやスイレンにもここが何処かわからないということですか…」

スイレン「残念ながら…」

リーリエ「ですが二人と会えて良かったです…この場所にいるのは私一人だと思っていましたから…」ホッ

スイレン「うーん…この状況で良かったかと言われたら複雑」

サトシ「ははっ、でもさ!リーリエがいたのはラッキーかもな!リーリエは頭いいし、心強いよ!」

スイレン「サトシ!それって私と二人だけじゃ心細かったってこと?」ジトー

サトシ「あ……いや、そうじゃなくってさ?」ハハハ

ギャー ギャー

リーリエ「……ふふっ」クスッ
5 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 17:52:12.96 ID:yYMP9r2N0
サトシ「お、おいリーリエー!急に笑ってどうしたんだよー」

リーリエ「いえ、こんな状況にも関わらず、夫婦漫才をする二人を見ていたらおかしくって…」クスクス

サトシ「へ?」

スイレン「めっ、夫婦!?////」ボフン

リーリエ「ふふっ」ニコニコ

スイレン「うぅ……と、とりあえず!ここどこなのか!誰か他に居ないかを探索しなきゃ……!」

サトシ「お、おう!そうだな!」

リーリエ「……そうですね!がんばリーリエです!」

ダカラサー

リーリエ「! また誰かの声が……」

マオ「なんなのよここー!」

カキ「いや…俺に聞かれても……」

サトシ「カキ!?」

スイレン「マオちゃん!?」

マオ「え!?スイレン……?」

カキ「サトシにリーリエまで……まさかお前らもここに居たとは…」

リーリエ「それはこちらのセリフですよ!」

マオ「良かったよスイレンー!リーリエー!カキと二人っきりだと思ってたから安心したよー!」ウルウル

カキ「おい、どういう意味だ」

スイレン「………このパターンなら…」ウーン

リーリエ「はい、恐らく…」

マカセテヨー

サトシ「ん?」

カキ「また声が……」
6 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 17:58:43.10 ID:yYMP9r2N0
マーマネ「僕と一緒ならどんなポケモンが襲いかかってきても平気さ!」

アセロラ「ふふっ、頼りにしてるよー」

マーマネ「う、うん!任せてよ!」

カキ「マーマネ!」

サトシ「アセロラまで!」

マーマネ、アセロラ「!」

リーリエ、スイレン、マオ「やっぱり」

アセロラ「サトシー!………と、みんな」

マーマネ「リーリエとみんなもこのよくわからない場所に飛ばされてたんだね!」

スイレン、マオ「私たちはついでか」

リーリエ「と、とにかく…全員集合したみたいですね……?」ハハハ
7 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 18:26:21.01 ID:yYMP9r2N0
リーリエ「……みなさんの情報を整理してみますと……」ウーン

リーリエ「みんな昨晩は家で寝ていたハズなのに、気づいたらこのお花畑にいた。ということでいいでしょうか?」

サトシ「うん!そうだよ!」

マオ「………本当にここ、どこなのよー?」

マーマネ「僕……寝る前はトゲデマルと一緒だったハズなのに僕だけ…ああ…トゲデマルに会いたいよ」グスッ

カキ「マーマネ、それはみんな同じだ。だからこそ、頑張ってここから脱出する方法を考えようぜ?」ニッ

マーマネ「カキ………うん!」

アセロラ「……でも本当にここ、何処なのかな?見渡す限り黄色い百合が咲いてるだけだし……アセロラとマーマネでここを歩いてた時は、人や建物どころかポケモンも見なかったよ?」

スイレン「……寝て気づいたらここにいたってことは、お化け屋敷の時みたいに、また誰かの夢の中………とか?」

マオ「みんな別々の場所で寝てたのに?」

スイレン「……そんなこと言われても…これは一つの可能性だし…」

サトシ「だったら平行世界とかかな?」

カキ「平行世界?」

サトシ「うん、そう!ほらっ、言っただろ?俺、前に俺たちが住んでるとことは違うアローラの平行世界に言ったことあるって!」

マーマネ「だとしても、誰が何の為に?そうなったら…僕たち、みんな別々の場所に居たんだし、誰かが作為的に、何らかの方法で僕たちをここに誘ったことになるよ!」

サトシ「え?いや……それは、えーと……」ウーン

リーリエ「……夢…平行世界…どちらにせよ、今の段階では情報が少なすぎます!やはりここを歩き回って少しでも手がかりを……」

カーンカンカカカカン

リーリエ「………ん?何の音でしょうか……?」

アセロラ「何かの鐘を鳴らす音、に聞こえたけど……」

マーマネ「……ねぇ、今の音って……」

マオ「………うん…」ゴクリ

スイレン「……いつも聞き馴染んでる……あの音に聞こえた…」タラッ

カキ「……いや、そんなまさか……」

サトシ「……とにかく、今は何でもいいから情報が欲しいんだ」スクッ

サトシ「……行ってみようぜ!鐘の音が聞こえた方に…!」
8 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 19:17:39.09 ID:yYMP9r2N0
カキ「お、おい……」

マオ「まさかとは思ったけど…」

スイレン「嘘…ここって……」

ポケモンスクール『』オオオ…

リーリエ「………ポケモンスクール……」ゴクリ

マーマネ「な、なんでポケモンスクールが!?」

アセロラ「ねぇ、サトシ。スクールがあるってことは、ここはやっぱりアローラなのかな?」

サトシ「……うーん……」

マオ「でも……何だか私たちが知ってるスクールとは少し違うカンジがするよ」

スイレン「うん。上手くは言えないけど…おどろおどろしいカンジ…」ムウ

サトシ「何か手がかりがあるかもしれない!とにかく入ってみようぜ!」

アセロラ「うん、だね!」

リーリエ「待ってください!サトシ!アセロラ!」

サトシ、アセロラ「!」

リーリエ「迂闊に入っては危険です!マオやスイレンの言うとおり、ここは私たちが知っているスクールとは少し違うカンジがします!」

サトシ「で、でも……」

リーリエ「それに……私たちの通っているスクールの鐘はいつもネッコアラが叩いてくれているんです!」

リーリエ「論理的結論からいいますと、恐らくこのスクールの中には、先程スクールの鐘を鳴らした"誰か"がいることになるんですよ!」

全員「!」

カキ「……言われてみれば確かにな…」

マオ「"誰か"って……?」

スイレン「……きっと、私たちをこの世界に誘った"誰か"」

マーマネ「ヒエッ」ゾクッ

サトシ「……だったら丁度いいじゃん!そいつに会って俺たちをここに呼び出した理由と、元の世界に戻る方法を教えてもらおうぜ!」

リーリエ「ですが…その方がいたとして、大人しく教えて貰えるとは思いませんが…」

マーマネ「僕たちをこんなとこに連れてきたやつだよ!悪いやつに決まってるよ!」

サトシ「……だとしても、ジッとしてたって何にも始まらないよ!」

アセロラ「うん!サトシの言うとおりだよ!」

アセロラ「サトシ!アセロラはサトシと一緒に行くよ!」

サトシ「おう!行こうぜ!」

スイレン「サトシ!アセロラ!待ってよ!」

タッタッタ

マオ「あー………スイレンまで…」ハァ

カキ「……たくっ…」

マーマネ「ま、まさかスクールの中に入る気…?」ビクビク

リーリエ「………もうサトシとスイレンとアセロラが行ってしまいましたし…それしかないようですね…」ハァ

マーマネ「ヒェー…」
9 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 19:36:49.16 ID:yYMP9r2N0
ポケモンスクール???

カキ「……うーん…見たところ、俺たちが知ってるスクールと大して違いはないな」キョロキョロ

マオ「誰もいないところ、以外はね」

サトシ「おーい!誰かいないのかー!」

マーマネ「ちょ、ちょっとやめてよサトシ!悪いやつが来ちゃったらどうするのさ!」バッ

サトシ「モガ」

アセロラ「……あと違いって言ったら……スクールの中にまで咲いてるこの黄色い百合の花くらいかな?」ヒョイッ

リーリエ「何故スクールの中にまで百合の花が…」

スイレン「うぅ…黄色ばっかで目がチカチカしてきた…」

『あーあー…聞こえていますか?みなさん』

全員「!!」

カキ「な、なんだ!?」

マオ「急に声が……」

マーマネ「ヒエッ」

リーリエ「! みなさん!声は黒板の方から聞こえてくるようです!」

スイレン「黒板!?」

アセロラ「みんな!見て!黒板がテレビみたいになってるよ!」

???『アローラ。ようこそ私のスクールへ』

カキ「私のスクールだって!?」

サトシ「誰なんだお前!」

???『そう急かさないでくださいよ。今からこの状況を説明しますから、ゆっくりしていってくださいよ』

???『オモチャのみなさん』

全員「!?」
10 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 20:00:38.32 ID:yYMP9r2N0
サトシ「オモチャだって!?」

カキ「何様だ!!」

マーマネ「ちょ、ちょっと!あんまりアイツを刺激しないでよ二人とも!」オロオロ

???『フフフ…いくら大声で喚いたところで、私はモニターの中ですよ?』クスクス

マオ「なんなのよアイツ……黄色いお面に黄色い服…」

スイレン「おまけにバックには得意の黄色い百合の花の黄色人間……黄色ばっかで目がイタイ…」ウウ

???『黄色人間とは失礼ですよ!この美しい銀髪が見えませんか?』ファサッ

リーリエ「……声は変声機?のようなもので変えているようですが……見たところ、どうやら女性のようですね?」

アセロラ「キミは誰なの!?キミがアセロラたちを無理矢理こんなところにつれてきた犯人なの?」

???『…………………』

???『まぁ、恐らく察しのよい方ならば気づいていると思いますが……』

全員「!!」

???『まず、ここはアローラでポケモンスクールに違いありません。とは言っても……あなた方の知るアローラやポケモンスクールとは少し違いますが……』

カキ「ここがアローラ!?」

サトシ「じゃあやっぱり、ここは俺たちが住むアローラやポケモンスクールとは違う、平行世界なのか!?」

リーリエ「あなたは誰で、いったい何の目的で私たちを呼び寄せたのですか?」

???『………………まずは…』

???『私は今現在、この空間の支配者であり、あなた方の運命は私の手の中にいると言うことを心に留めておいてください』

全員「!!?」

???『…そうですね…私はあなたたちから見れば別世界の住人ですので…以後、私の名を呼ぶ時は……』

アナザー『"アナザー"とでもお呼びください』

11 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 20:52:43.85 ID:yYMP9r2N0
カキ「アナザーだと……?」

リーリエ「………アナザー、話を戻します。あなたはいったい何が目的で私たちをこんな世界に呼び出したのですか?」

マーマネ「僕たちをオモチャ呼ばわりする人だよ?絶対にロクな目的じゃないよ…」ガタガタ

アナザー『………………』

アナザー『かつて私もあなたたちと同じように……このポケモンスクールに通う生徒でした』

リーリエ「!」

アナザー『………ですが、ある事情により…アローラは滅び…』

アナザー『豊かだったアローラの自然は見る影も無くなり、やがてポケモンたちが住める環境ではなくなりました』

サトシ「アローラが……滅びた……?」

アセロラ「ある事情……?」

スイレン「……まさか、ここまで来るのに、ポケモンを一匹も見なかったのって…」ゾクッ

アナザー『………………』

マオ「待ってよ!見かけなかったはポケモンだけじゃないよ!」

マオ「私たちは……ここに来るまでにアイツ以外の人間も見かけなかったよ!」

全員「!!」

アナザー『当然ですよ。だって言いましたよね?"アローラは滅びた"と』

アナザー『ここに住んでいた人間はみんな死にました』

アナザー『大好きだった母や兄も……共に笑い、遊び、学んだ友人や先生も……いつも一緒だったポケモンたちも』

アナザー『みんな……みんな死にました』

アナザー『私だけを残して』

リーリエ「そんな……」
12 : ◆p25DcWXHRg [saga]:2019/01/01(火) 21:11:05.77 ID:yYMP9r2N0
アナザー『だから私はここに大好きだった黄色い百合の花を植えることにしたんです。寂しくないようにと』

アセロラ「寂しくないようにって……なら、キミがアセロラたちをここに呼んだ理由は………」

マーマネ「てか、ポケモンが住めないような環境なのに、百合の花は育つものなの……?」

サトシ「さぁ……?」

アナザー『ですがやはり花は所詮花。花なんかでは私の寂しさを埋めることはできません……なので……』

アナザー『……あなたたちには私の寂しさを埋める為の"オモチャ"として、遊び相手になってもらうよう、ここに呼んだんですよ』

スイレン「……オモチャ……?」

サトシ「おいアナザー!お前やアローラに起こったことには同情するよ!実際、俺も前に似たような平行世界を見てきたし、自分の身に同じようなことが起こったらと思うとすっげーゾっとする!」

リーリエ「サトシ……」

アナザー『………………』

サトシ「……今、いっつも隣にいたピカチュウと離ればなれにされてすっげー寂しい!早くピカチュウに会いたいよ。だからさ……少しだけピカチュウと離れただけでもこんなに寂しいのに……家族や友達、ポケモンともずっと会えないお前の気持ちはきっと想像できないくらい、寂しいんだと思う」

アナザー『………………』

サトシ「でもさ……だからって……自分が寂しいからって、無理矢理人を呼びつけて…オモチャ呼ばわりして遊ぼうだなんて間違ってるよ!」

カキ「……ああ、サトシの言うとおりだ!」

マオ「アナザー!あなたが寂しいなら、ここで会ったのも何かの縁!これからどうするか、私たちが相談に乗ってあげるよ!だから、こんなこと……」

アナザー『……あなたたちはまだ自分の立場がわかっていないようですね……』ヤレヤレ

マオ「……え?」

アナザー『……先程も言いましたよね?あなた方オモチャの命は私の手の中にあると思った方がいいと』

全員「!!!」
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