【アマガミ】橘「お宝本を処分しよう…誰だよこんな日に…」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:38:40.63 ID:rkjPEo8u0
8人目です

よかったらこっちも見てください
七咲逢
【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529075638/
棚町薫
【アマガミ】橘「今日はカットの練習に付き合う日だったな、準備をして薫を待つか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530292541/
森島はるか
【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531684217/
桜井梨穂子
【アマガミ】橘「梨穂子のその後って…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533314531/
中多紗江
【アマガミ】橘「今日は中多さんのバイト先に遊びに行く約束だ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535386513/
絢辻詞
【アマガミ】橘「絢辻さんとの生活を選んでよかった、二人で幸せになるんだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1539797386/
上崎裡沙
【アマガミ】橘「コンパに誘われた…けど、僕の心は決まっているさ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1542990983/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1545849520
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:42:20.27 ID:rkjPEo8u0
ピンポーン

橘(…あれ、お客さんかな?)

梅原「よう」

橘「ああ、梅原、どうしたんだ?」

梅原「どうって事もないんだが…橘は何してたんだ?」

橘「それが…」

橘「あ、寒いだろ?とりあえず上がってくれよ」

梅原「おっ、いいのか?悪いなぁ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:43:50.20 ID:rkjPEo8u0
梅原「なるほど、部屋の片づけをねぇ」

橘「急に思い立っちゃってさ」

梅原「今日はそんな気分になっちまうよな」

梅原「俺もなんとなく…気がついたら橘の家に来てたんだよ」

橘「あはは、そうなのか」

梅原「で、あれが整理中の箱か?」

橘「うん、隅にあるのが要らない物の箱」

梅原「よし、それじゃいっちょう手伝ってやるか」

橘「そうか?じゃあよろしく頼むよ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:44:16.97 ID:rkjPEo8u0
梅原「そういやぁ橘の家に来るのも久しぶりじゃないか?」

橘「あぁ、そうかもしれないな」

梅原「隠し場所は相変わらずか?」

橘「さて、どうだろうな?」

梅原「あははは…お?これって…」

橘「どれどれ?」

橘「ああ、中学の時に梅原から貰った誕生日プレゼントだな」

梅原「懐かしいな、まだ持ってたのか、この望遠鏡」

橘「そりゃそうさ、僕はこれのおかげで星に…そうだ!」

梅原「ど、どうした?」

橘「梅原に見せたいものがあるんだ」

梅原「俺に?何だよ一体…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:44:55.45 ID:rkjPEo8u0
梅原「…おいおい、狭いぞ」

橘「すまんな、でもこれで…」

梅原「お?」

梅原「おお!すげえじゃねえか!」

橘「ほ、本当か?」

梅原「ああ、こりゃあ中々のもんだ」

橘「気に入ってもらえてうれしいよ…」

梅原「たまにここでぼーっと過ごしたりするんだろ?」

橘「ああ、何だか落ち着くんだよ」

梅原「なるほどなぁ…」

梅原「いや…うん、俺にもわかる気がするよ…」

梅原「あたたかくて…なんだか落ち着くな…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:45:39.67 ID:rkjPEo8u0
数年後

橘『…〜先輩!』

橘『……』

橘『ご卒業、おめでとうございます!』

〜〜〜〜〜

橘「……」

橘「……」ぱちっ

橘「……」むくっ

橘「夢か…」

橘「あの時の夢を見るなんて…」

橘「……」

橘「今日は梅原のところに行く日だったな、準備しないと」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:46:09.96 ID:rkjPEo8u0
―――――――

橘「やあ、元気か?」

梅原「まあ、ぼちぼちだな」

梅原「ほんとに元気なら、こんなとこにはいないけどな、ははは」

橘「笑い事かよ…」

橘「香苗さんから連絡あった時驚いたぞ」

梅原「そうか、心配かけたな」

橘「元気って言えるだけマシだろうけどな」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:50:00.08 ID:rkjPEo8u0
橘「まったく何やってんだか」

橘「子どもが生まれてすぐ入院なんてよ」

梅原「ああ…ついてないな」

橘「店の方とかは大丈夫なのか?」

梅原「ああ、そっちは親父がいるから問題ねえよ」

梅原「それよりもやっぱり子どもの方が心配だよ」

梅原「香苗ちゃんも心配だし…俺がこんな状態だからいろいろ任せっぱなしだし…」

梅原「会える時間も少ないんだよ、仕方のねえことだけど」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:50:31.61 ID:rkjPEo8u0
橘「退院までの辛抱だよ」

橘「僕なんか、いつでもどんな時に帰っても誰もいないんだ」

梅原「……」

梅原「あー…その、なんだ…そう悲しいこと言うなよ」

梅原「大将だっていつかはいい人が見つかるだろ」

橘「…だといいな」

梅原「あの時同じように過ごしてた俺でさえ結婚できたんだ」

梅原「もっと自信持てよ」

橘「…ああ」

橘「ありがとな、ちょっと元気出たよ」

橘「梅原を元気づけに来たのに逆になっちゃったな」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:51:00.99 ID:rkjPEo8u0
橘「さて、僕はそろそろ帰ろうかな」

梅原「……」

梅原「なあ橘、ちょっといいか?」

橘「なんだ?」

梅原「もう昔のことだし聞いていいかな」

橘「なんだよ、聞かれて困ることなんかあんまりないし、別にいいぞ」

梅原「俺たちが高校2年のとき、ひとつ上の卒業式の日に誰かに会いに行ってたそうじゃねえか」

橘「ずいぶんと前のことを聞くんだな」

梅原「なんとなくな…今まで聞かないようにしてたんだが、突然聞きたくなってな」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:51:40.46 ID:rkjPEo8u0
橘「うん、行ったよ」

橘「先輩におめでとうって言うためと伝えたいことがあったからな」

梅原「……」

橘「その先輩ってのは僕が本当に憧れてた先輩だよ」

梅原「ずいぶんあっさり誰だか言うんだな」

橘「言っても言わなくても何も変わらないからな」

梅原「じゃあ…森島先輩か?」

橘「いや、森島先輩じゃなくて…」

香苗「まさ君元気〜?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:52:13.89 ID:rkjPEo8u0
香苗「あれ、橘君来てたの?」

橘「ああ、うん」

香苗「わざわざありがとね」

香苗「意外と元気そうでしょ?」

橘「そうだね、安心したよ」

香苗「ちゃんとお礼言った?小さい時の付き合いでもこういう時はしっかりと言わないとだめよ」

梅原「お、おお…今日はありがとな」

橘「うん」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:52:50.12 ID:rkjPEo8u0
――――――

橘「梅原のやつ、思ったよりも元気そうで良かった」

橘「なんか喉が渇いたな」

橘「帰る前に飲み物でも買っておくか」

橘「……」

橘「あれ?」

橘「おかしいな…財布が…」

女性「あの、落としましたよ」

橘「え?」

女性「これ、あなたのですよね」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:53:24.86 ID:rkjPEo8u0
橘「あっ!そうです!」

橘「ありがとうございます」

女性「いえ、どういたしまして」

女性「財布なんてなくしたら大変よ、橘君」

橘「えっ…?」

女性「ふふ…」

女性「その顔は覚えてないって顔ね」

女性「私よ、同じ高校の塚原響、ほらはるかとよく一緒にいた」

橘「塚原先輩!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:54:02.96 ID:rkjPEo8u0
塚原「思い出してくれたみたいね」

橘「思い出したって忘れたことないですよ」

橘「その、高校のときとずいぶん雰囲気が違ったから…」

塚原「そんなに変わった?」

橘「はい、大人の女性というか、すごくかっこいいです」

塚原「ありがとう」

橘「塚原先輩は…」

子ども「ママー!」だきっ

橘「!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:54:45.40 ID:rkjPEo8u0
橘「つ、塚原先輩…その子は…」

母親「すみません!もう、何してるの」

子ども「ママ」

塚原「坊や、元気なのはいいことだけど、病院で走っちゃダメよ」

塚原「わかった?」にこっ

橘「…あ」

子ども「うん!」

母親「すみません塚原先生」

塚原「いえ、いいですよ」

子ども「ばいばーい」

塚原「ばいばい」にこ

橘「……」

塚原「あの子がどうしたの?」

橘「い、いえ…何でも」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:55:42.81 ID:rkjPEo8u0
橘(塚原先輩…すごくいい笑顔だったな…)

塚原「ねえ、橘君」

塚原「今の…自然に笑えてたかな」

橘「はい、すごくいい笑顔でした、可愛かったです」

塚原「え…」

橘「あっ…い、いや…すいません!」

塚原「…ありがとう」

塚原「君にそう言ってもらえるとうれしいわ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:56:15.95 ID:rkjPEo8u0
塚原「君と会うのは高校の卒業式以来だね」

塚原「どうかな私…見た目だけでも立派な医者になれてるかな」

塚原「あの日言ってくれたよね」

橘「ちゃんと覚えてますよ」

橘「見た目だけじゃなくてきっと立派なお医者さんですよ」

塚原「そうかな?」

橘「さっきの親子見てたら、いいお医者さんだって思いました」

橘「保育士さんのお手伝いをしていた時と全然違いますね」

橘「あの時は子ども泣かせちゃってましたから」

塚原「あ、あれは…君も同じようなものだったじゃない」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:57:01.56 ID:rkjPEo8u0
塚原「…でも、ありがとうね」

塚原「そんな風に褒めてくれたの橘君だけだわ」

塚原「といってもあのことを知ってる人が周りにいないんだけどね」

橘「はは…まあ、そうですよね僕と美也と森島先輩ぐらいですから」

看護師「塚原先生、少しよろしいでしょうか」

塚原「はい、あっ待ってください」

塚原「ごめんね橘君、戻らないと」

橘「いえ、僕こそ仕事中なのにすいません」

塚原「橘君、その…また会えないかな?」

橘「!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:57:45.18 ID:rkjPEo8u0
橘「もちろんですよ!」

橘「何なら毎日でも!」

塚原「た…橘君、病院内ではもう少し静かにね」

橘「あ、す…すみません…」

塚原「ふふっ、君は本当に変わってないね」

塚原「そっかー、毎日でもねぇ…」

塚原「じゃあ明日なんでどうかしら」

橘「はい、いいですよ」

塚原「えっ、い、今のは冗談…」

橘「あ、冗談だったんですか…」

塚原「……」

塚原「明日…午後ならずっと空いてるから」ゴソゴソ

塚原「これ、私の連絡先…あとで登録しておいて」

橘「はい!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:58:30.39 ID:rkjPEo8u0
―――――

看護師「今の人、もしかして塚原先生の彼氏ですか?」

塚原「ち、違います、高校の時の後輩ですよ」

看護師「そうですか?」

看護師「先生の顔、いつもみる笑顔とまた違った顔に見えましたよ」

看護師「まるで好きな人に久しぶりに会えたみたいに」

塚原「そんな…学生じゃないんですから…」

看護師「ずっと顔赤いですよ」

塚原「えっ」

看護師「あ、気のせいでした」

塚原「……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:59:01.51 ID:rkjPEo8u0
――――――

塚原「ふぅ…終わった」

塚原「あ、そうだ、橘君に返事しておかないと」

塚原「……」ピッ

塚原「ふふ…」

塚原「あ…」

塚原「おかしいな、つい笑っちゃうなんて」

塚原「……」

塚原「そういえば今日…高校の…橘君の夢を見たんだった…」

塚原「まさかその日に本人と会うなんて」

塚原「……」

ピッ プルルルル

塚原「もしもし、ごめんね突然」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 03:59:44.44 ID:rkjPEo8u0


塚原「……」

森島「お待たせー」

塚原「ありがとう、急な連絡なのに来てくれて」

森島「そりゃひびきちゃんの奢りとなればいつでも、どこにいても、とんでくるわよ」

塚原「誰も奢りなんて…」

塚原「いや、奢りでいいわ…」

森島「わお、ありがとう!」

森島「それなら早く行きましょ!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:00:15.82 ID:rkjPEo8u0
森島「さてさて、ひびき?」

森島「相談事ってのは何かな?」

塚原「うん…」

塚原「年下の男の子と話すのってどうすればいいのかな…?」

森島「?」

森島「そういうことは私よりひびきの専門でしょ?」

塚原「あ、そうじゃなくて、私たちより少し…年下」

森島「……」

森島「ふーん、そっかー…ついにひびきも橘君以外に興味を持ったのね」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:00:53.86 ID:rkjPEo8u0
塚原「えっ」

塚原「な、なんで橘君が出てくるのよ」

森島「だって、橘君のこと好きだったんでしょ」

森島「私には何でもお見通しなんだから」

塚原「そんな素振り見せた覚えないけど」

森島「じゃあ違うの?」

塚原「……」

塚原「そ…それより私の相談に答えてよ」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:01:27.45 ID:rkjPEo8u0
塚原「はるかは昔から同年代ぐらいの男の人とはよく話してたから」

塚原「この年になっても今までろくな恋愛経験なんてないから何を話せばいいのかわからなくて…」

森島「なるほどねぇ〜」

森島「うーん…」

塚原「……」

森島「うーん…」

塚原「……」

森島「うーん…」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:02:04.65 ID:rkjPEo8u0
塚原「はるか?」

森島「そのー…相手の人とひびきちゃんとの関係性やどんな人なのかがよくわからないから、一概には言えないかな〜なんて」

塚原「そう…」

塚原「……」

塚原「真面目で優しくて…久しぶりに会う人」

塚原「えっと…高校の卒業式以来ね」

森島「……」

森島「高校の卒業式…?」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:02:32.50 ID:rkjPEo8u0
森島(あの日は全部見てたわけじゃないけど、基本一緒に行動してたよね)

森島(だからひびきちゃんに会いに来てた人はだいたい見てたわけだから…)

森島「なるほどね…」

塚原「何が?」

森島「わかったわ、ひびきちゃん」

塚原「ほんとに?」

森島「うん」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:03:04.36 ID:rkjPEo8u0
塚原「どういうことがいいのかな?」

森島「そうねぇ、彼はけっこう子どもっぽいところがあるし、いつも子どもたちに話していることなんてどうかな」

塚原「さすがにそこまで子どもじゃないわよ」

森島「そう?まあ一応大人だしね」

森島「じゃあちょっと年齢を上げて、ダッ君グッズの話なんかどうかな?」

塚原「いや、それはおかしいでしょ」

森島「いいと思うんだけどなぁ」

塚原「それははるかだけ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:03:47.77 ID:rkjPEo8u0
森島「美也ちゃんだって喜ぶわよ」

森島「兄妹なんだから食いついてくれるって」

塚原「兄妹だからって…」

塚原「はるかが興味を持ってることでも、他の兄弟が持ってるかっていえば違うでしょ」

森島「うーん、言われてみると確かに…」

塚原「小さな子どもの兄と妹でも全然違う…」

塚原「えっ」

塚原「な、なんで兄妹って…」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:04:37.12 ID:rkjPEo8u0
森島「ふっふっふ、簡単な推理だよ」

森島「あの日はほとんど一緒にいたわけだから、ひびきに会いにきた人をずっと見てたのよ」

森島「その中で年下の男の人といえば…もう一人しかいないでしょ?」

塚原「……」

塚原「そっか…」

森島「どう、当たってる?」

塚原「…はるかにもわかっちゃうなんて」

塚原「正解よ、会うのは橘君」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:05:11.59 ID:rkjPEo8u0
森島「わぉ、やったじゃない!」

塚原「別に会うだけなんだし、そんな喜ぶことでもないわよ」

森島「ほんとはうれしいくせに〜」

塚原「お互いもういい大人なんだから、学生のときのようにはいかないって」

森島「ふーん…」

森島「……」

森島「じゃあ二人が会うとき私もついて行っちゃおうかな〜」

塚原「いやそれは…橘君もはるかがいきなり来たら驚いちゃうでしょ」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/27(木) 04:05:47.40 ID:rkjPEo8u0
森島「それなら事前に連絡したらいいんじゃない?」

塚原「あ…明日だから急な連絡になっちゃうでしょ」

森島「へぇ〜明日なんだ〜」

塚原「そ、そうだけど…」

森島「じゃあ仕方ないね、今回は我慢してあげる」

塚原「してあげるって…」

森島「ひびきの楽しみを邪魔しちゃ悪いでしょ?」

塚原「……」

塚原「ただ話すだけだって…」

森島「そうそう、美也ちゃんが言ってたけど、橘君って大人の女性が好きらしいよ」
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