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男「恋愛? してる暇もねぇよ」
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1 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 16:48:06.79 ID:8aWmrgWAo
友「勿体ねぇ……俺はなーお前の事を親友だと思ってんだ」
男「そりゃどーも」
友「だからこの幸せを別けてやりたい! だが無理だ! この幸せは俺だけのものだからな!」
男「別けられても困るしな」
友「くぅー……なんて理不尽な世の中だ!」
男「……恋愛ねぇ……そんなに良いもんか? 金は使うし気も使うし、別れたら気分も悪くなんだろ」
友「一時の幸福感かもしれんがそれでも俺は今宇宙一幸せだ! それだけで良いんだよ!」
男「……ま、なんにせよ俺は恋愛なんてしてる余裕ねぇしな。妹と弟の面倒見なきゃいけねぇしバイトもあるし」
友「ま、そうだけどな。バイト先にいい人いないの?」
男「考えたことも無い。……じゃあここで」
友「おうまた明日な。お前のぶんまで幸せになってくんぜ」
スタスタ……
男「あいつに彼女ねぇ……長く続くと良いけど。なんて人のこと心配してる場合じゃねぇな、仕事行こ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1545810486
2 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 16:58:30.82 ID:8aWmrgWAo
〜バイト終了〜
男「お疲れ様です」
女先輩「おつかれー!」
男「うっす」
バ男1「おっつー。男直帰?」
男「はい。早く帰って飯作らないといけないんで」
バ男2「このあと皆で飯でも食いに行くかって話してたんだけど、無理だよな?」
男「弟達が腹空かせて待ってるんで……」
バ男2「相変わらず大変そうだなぁ……ま、暇なときに行こうぜ」
バ男1「じゃあ俺らだけで行くかぁ。またな男」
女先輩「あ! ごめん私も用事あるの思い出した! 今日行けないや!」
男先輩2「おぉ……そうか、なら仕方ないな」
バ女1「なんの用事ー?」
女先輩「ちょっとお父さんに言われててさ……ごめーん」
男「それじゃお先に失礼します」
パタン……
バ男1「学校行って仕事して弟妹の面倒見て……俺だったら家出してるわ」
バ男2「お前と違って男は責任感強い奴だからな」
女先輩「じゃあ皆またね!」
パタン……
バ男2「…………」
バ男1「しゃーない元気出せ。今日は三人で飯行こうぜ」
バ男2「バーロこのくらいで落ち込むかよ」
3 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 17:09:57.01 ID:8aWmrgWAo
男「(今日はなに作ろうかな……朝弟の奴唐揚げ食べたいとか言ってたなそういや。唐揚げ粉あったっけか……)」
ててて!
女先輩「男ー!」どんっ
男「いた! 女先輩? な、なんすか?」
女先輩「折角だから一緒に帰ろっかなって」
男「一緒に……? 家こっちでしたっけ」
女先輩「そんなとこ! ほら行こー!」ぐいっ
男「なんで腕掴むんすか……」
女先輩「えへへ、嫌?」
男「嫌というか……女先輩そんなキャラでしたっけ。あんま話したこと無かったしビックリしてます」
女先輩「そ、そうだよね。いや、ちょっと思うところがありまして……まあ良いじゃないそんなことは!」
男「まぁ良いんですけど。家どこっすか?」
女先輩「えーと……適当な所で別れるから気にしなくて大丈夫だよ!」
男「いやあの別に住所知っても変なことしないっすよ?」
女先輩「男君ってカッコいいよね!」
男「すげー突然。……カッコいいですか?」
女先輩「うん! まだ学生なのに一生懸命頑張ってて……年下なのに落ち着いてて大人で、カッコいいなって」
男「……そんな風に言われたこと無かったんで良く分かりませんけど、まあありがとうございます?」
女先輩「……で、仲良くなりたいなって」
男「すいません先輩、俺ってそういうことに疎いので分からないんですけど、もしかして今俺告白されてます?」
女先輩「告白!?」
4 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 17:28:51.63 ID:8aWmrgWAo
男「違うようで安心しました。駆け引きとかそういう良くわかんねーのでハッキリさせとこうかと」
女先輩「あ、いや! ……あながち、間違いじゃない……のかも?」
男「そうなんですか? 変に期待を持たせるのも悪いのでハッキリ言っておきますけど、女先輩とは付き合えないっす」
女先輩「え……」
男「弟と妹立派に育てるまでは俺の事なんて二の次なんで。人のこと幸せにする余裕も無いし、すんません」
女先輩「……あ、いや、その……ぅー……と、友達になりたいかなって……」
男「友達ですか? それくらいなら全然。遊びにとかあんま行けないっすけど」
女先輩「……友達から、あわよくばお付き合いできないかな、と下心を働かせました……」
男「……わざわざ言わんでも」
女先輩「だって! 前から良いなって思ってたけど話すタイミング無くて! 友達が彼氏できたって毎日のろけて来て! 私だって彼氏欲しいって思ったんだもん!」
男「だからいきなり一緒に帰ろうとか言い出して来たんすね」
女先輩「今日からちょっとずつ仲良くなろうと思ってたのにいきなり白黒つけられるし!」
男「なんかすいません。ってかなんで俺なんすか?」
女先輩「……今言ったのもそうだけど、後輩への指導とか面倒なお客の相手してる時とか、すごいカッコいいと思ってて……なにこれ公開処刑!?」
男「指導って、別に特別なこと何もしてないっすけど」
女先輩「……何でもない事の積み重ねだもん、そういうのって」
男「でも好意を持たれてるっていうのは素直に嬉しいのでありがとうございます。なんか出だしから台無しにしちまってすいません」
女先輩「そういう優しさが余計に響くから!」
男「と、俺の家ここです。良かったら寄ってきますか? 飯食べてきます?」
女先輩「………………是非」
5 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 17:38:00.95 ID:8aWmrgWAo
ガラガラ
男「ただいま」
弟「お帰り兄さん! お腹減った!」
男「母さんは?」
弟「まだ帰ってきてないから遅くなると思うよ。……あれ?」
女先輩「お邪魔します」
弟「は? 女? え、なに? 兄さんの彼女?」
男「ちげーよ職場の先輩だよ」
女先輩「初めまして、女先輩です」
弟「……兄さんに色目使ってんじゃねーだろうな?」ギロッ
女先輩「えっ!?」ビクッ
男「止めろ」ペシッ
弟「いたっ! ありがとう兄さん!」
男「すいません先輩、こいつ相当な人見知りなんですよ」
女先輩「そうなんだ……あの、よろしくね?」
弟「いや断りますけど。俺と兄さんと妹と母さん以外が家に入ってくるとか虫酸が走るわ」
男「だから止めろっての」ペシッ
弟「ありがとう兄さん!」
女先輩「……こ、個性的な弟君だね」
6 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 18:01:53.21 ID:8aWmrgWAo
ガチャ
男「ただいまー」
妹「兄さん。お帰りなさい」
弟「妹! やべーぞ! 敵だ!」
妹「敵? いきなり何よ、頭大丈夫?」
女先輩「……お邪魔します」
妹「………………」スン
女先輩「(ひいっ!? なんか凄い冷たい視線!?)」
妹「……兄さん、誰ですかそいつ?」
男「そいつって言うなっての。職場の先輩だよ。挨拶しろ」
妹「……それはそれは。わざわざ職場から着いてきたの? 大したストーカーぷりね」
男「もうわかったと思うけど妹も人見知りなんだ。本当似た者兄妹だろ?」
妹「兄さん! ここは私たちの愛の巣です! 知らない人を入れるなんてどういうことですか!?」
弟「そうだよ兄さん! こんな現実到底受け入れられないよ!」
男「飯作るからちょっと待ってろよー」
妹「無視しないでください兄さん!」
男「すいません先輩、そいつらの相手してやっといてください」
女先輩「凄い難易度高いこと要求するね!? 任せて!」
パタン
弟「おうとっとと帰れや……」
女先輩「一言目からもう仲良くできない!」
妹「兄さんを奪うつもりなら、相応の覚悟をしてもらうわ。私、これに関しては本気で遠慮する気無いから」
女先輩「やると言ったらやる凄みを感じる!」
弟「はーほんとしんどいわ。兄さんとの至福の時間を邪魔されるとかほんとしんどい。死んでくんねぇかな」
妹「私がやってあげようか?」
女先輩「何するつもりか分からないけど止めよう! 仲良くしよう!? 私男君のこと取る気なんて無いから!」
妹「嘘ねそれ。兄さんを見る目がほんと気持ち悪いもの。雌のそれだったわね」
女先輩「雌の!?」
弟「俺らん目が誤魔化せると思ってんのかよ。エロいことしてーって伝わってくんだよ」
女先輩「そこまでじゃないよ!?」
弟「じゃあなにしてーの?」
女先輩「…………手を、繋いだり……?」
妹「有罪。どうしようかしら?」
弟「俺がバラすから消す方法考えとけ」
妹「分かったわ」
女先輩「不穏すぎて辛いよ!」
妹「……と、言うのは冗談だけれど。今日は仕方ないけれど、今後兄さんに二度と近づかないって誓ってくれるかしら」
女先輩「そんなん無理だよ! 職場一緒だし! それに、男君とは仲良くしたいし……」
弟「マジかよ……妹、やべぇぞこいつ。ここまでやっても引いてる気配がねぇ!」
妹「無駄に年重ねてるだけあって精神的に余裕があるみたいね……ここじゃ兄さんに気付かれるわ、忘れた頃に……」
女先輩「何されるのかな!?」
7 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 18:14:41.44 ID:8aWmrgWAo
ガチャ
男「楽しそうだな。仲良くなってくれて良かった」
妹「兄さん! 私は兄さんとお母さんと弟がいるだけで良いんです! こんな女が家族の絆に入り込んでくるなんて言語道断です!」
弟「そうだよ兄さん! 今まで四人で仲良く頑張って来たじゃないか!」
男「まるで俺がお前らの親で、どこぞの誰かと再婚するみたいだな。いやまぁ良いや、先輩なんか嫌いな食べもんあります?」
女先輩「ううん、何でも食べれるよ!」
男「なら良かった。聞くの忘れてたもんで」
女先輩「男君の手料理……なんだよね? 楽しみだなぁ」エヘヘ
男「雑な男料理っすけどね」
パタン
弟「オイコラ女ぁ……兄さんに色目使うなつったよなぁ……?」
女先輩「ひぃっ」
妹「弟、今はとりあえず忘れなさい。この女に恐怖を叩き込むのは後よ」
女先輩「後も止めてほしいんですけど!?」
弟「……よし。恨みっこなしのジャンケンだからな」
妹「当たり前よ。今日は勝つわ」
女先輩「え、なに? 何が始まるの……?」
最初はグー
ジャンケン……ぽん!
女先輩←グー
妹←チョキ
弟←チョキ
妹「」
弟「テメェクソ女ァ!」
女先輩「なになになんでぇ!?」ヒーン
妹「『料理中の兄さんに甘えてあーんして貰うジャンケン』……貴女はその神聖な儀式に水をさした……極刑よ、極刑ものよこれは!」バンッ
女先輩「なにそのジャンケン!? 毎日そんな羨ま……迷惑なことしてるの!?」
弟「許せねぇ……こんなもん受け入れられるか!」
妹「ダメよ……ダメよ弟。ジャンケンの結果を覆す、なんて前例を作ってはダメ……それをしてしまったら、また私と貴方は戦争状態になってしまうわよ……!」
弟「く、クソがぁ……! テメェこのアマ!」
妹「早く行きなさい……今すぐ! 兄さんにあーんして貰ってきなさい! これは命令よ!」
女先輩「すっごい無茶苦茶!」
8 :
◆sIp4df23h.
[saga]:2018/12/26(水) 18:15:58.35 ID:8aWmrgWAo
とりあえずこんなところで失礼します
年齢は
男(17)
弟(13、年上)
妹(13、年下)
女先輩(20)
くらいで想定してます
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/26(水) 23:05:42.21 ID:H9ksQAzaO
20が17狙うのはちょっと引く
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