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【NEWGAME!】うみこ「言わせないでください、恥ずかしい…」
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2 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 22:58:34.49 ID:O06D4IG/0
カタカタ…
うみこ「ですから、ここをこうして…」
ねね「…あ、そっか!これが…」
青葉「♪〜」トコトコ
青葉「…ねねっちー。お昼どうするー?」
ねね「あ、あおっち!」
うみこ「おや、涼風さん」
青葉「…あ、ごめんなさい。忙しそうですか?」
3 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 22:59:23.82 ID:O06D4IG/0
うみこ「いえ、構いませんよ。もうお昼休みの時間ですし…桜さんのプライベートのことですから」
ねね「あ、そうだ!あおっちも見てよこれ!」
青葉「どれどれ?」チラッ
青葉「…何これ、ネネクエスト2?」
ねね「この前あおっちにプレイしてもらったゲームあったでしょ?あれをバージョンアップしたんだー」
青葉「あ、それでうみこさんに見てもらってたんだ」
うみこ「ええ。申し訳ありませんが、桜さんと私は、先ほどここで昼食を済ませてしまったので…」
青葉「あ、いえ。じゃあ、私は社食でも行ってきます。ねねっち、頑張ってね」トコトコ
4 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:00:07.69 ID:O06D4IG/0
ねね「ごめんなさいうみこさん。昼休みまで付き合ってもらって…」
うみこ「構いませんよ。スキルアップにもなりますし、そもそも休日も見ていますしね」
うみこ「…でも、桜さんのコーディングも上達していますよ。最初に見た時より、効率的でわかりやすいコードが書けています」
ねね「えっ、ホントですか!?」
うみこ「本当ですよ。…最初に見た時は、ひどいスパゲッティコードでしたが」
ねね「? スパゲッティ?なんですか?」
うみこ「醜く煩雑な欠陥コードのことです」
ねね「ひどっ!?」
うみこ「冗談ですよ」
ねね「…うみこさんの冗談って、時々わかりづらいんですけど…」
5 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:00:39.28 ID:O06D4IG/0
ねね「でも、私のプログラムがちょっとでも良くなってるなら、それはうみこさんのおかげですよ」
うみこ「そうですか?」
ねね「ちょっとコワいけど、分かるまでずっと見てくれるし…」
うみこ「(一言余計な気がしますが、まぁいいでしょう…)」
ねね「だから、大学の講義なんかより、うみこさんとこうしてる方が好きなんです!」
うみこ「…っ」
ねね「うみこさん?」
うみこ「……そう、ですか」
ねね「…あれ、うみこさん?照れてるんですかぁ?」
うみこ「て、照れてませんよ…ほら、そこのバグさっさと治してください」
6 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:01:25.96 ID:O06D4IG/0
●べつのひ
青葉「…」カタカタ…
しずく「…涼風くん、いるかな?」
青葉「あっ、葉月さん。お疲れ様です」
しずく「ちょっと話があるんだけど、向こうの会議室まで来てくれるかい?」
青葉「え…わ、私だけですか?」
しずく「キャラ班は涼風くんだけいればいいかな」
青葉「…?」
しずく「あぁ、とりあえず先に行ってて」
青葉「は、はい」
7 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:01:55.96 ID:O06D4IG/0
青葉「…」
青葉「(葉月さん、私だけって何だろう…)」
ガチャ
しずく「お待たせ、涼風くん」
ねね「…あ、あれ?あおっち?」
青葉「え?ねねっち?」
うみこ「…おや、涼風さんまで…」
青葉「えっと…葉月さん。これ、どういう集まりなんですか…?なんで、キャラ班で私だけ…」
しずく「うん…涼風くんは、聞いておくべきかと思ってね」
しずく「桜くんのことさ」
ねね「え?私ですか?」
8 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:02:29.32 ID:O06D4IG/0
しずく「KO●NMIという、大阪のゲーム会社は知っているかな?」
ねね「は、はい。知ってます」
青葉「KOA●MIって、野球のゲームとか出してる大手の会社ですよね?」
しずく「…桜くん」
しずく「そこで、プログラマーとして働いてみる気はないかな?」
ねね「え゛」
ねね「……わ、私?」
しずく「そう、君」
ねね「……え」
ねね「えぇーっ!?」
9 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:02:59.56 ID:O06D4IG/0
ねね「ど、どういうことですか!?」
しずく「あの会社には、私の古くからの友人がいてさ」
しずく「先週食事をしたときに、話の流れで桜くんの話題になってね」
しずく「話をしたらえらく気に入られてしまって、是非一度会いたいと」
青葉「凄いじゃんねねっち!」
ねね「え…わ、私なんかでいいんですか…?」
しずく「新しいプロジェクトを立ち上げるみたいなんだけど、技術力のある即戦力より、桜くんのようなやる気のある新人を探してるんだ」
しずく「元気も良いし、うみこくんの下で成長してるようだし、覚えも速い。桜くんなら申し分ないよ」
ねね「うーん…でも、大阪かぁ…何時に出れば間に合うんだろう…」
しずく「こ、ここから通う気かい…?」
10 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:03:36.38 ID:O06D4IG/0
ねね「え?違うんですか?」
うみこ「流石に関東から大阪は無理があるでしょう…」
しずく「行くとなれば、近くに転居してもらう形になるね。大学は休学扱いになる。」
しずく「イーグルジャンプからの派遣という形になるから、諸々の手当とかは出るけど…まぁ、この辺りはもう少し話が進んだら話そうか」
ねね「大阪…」
青葉「ねねっち?」
しずく「…当然、涼風くんやうみこくんとは離れることになる」
ねね「そう、ですよね…」
11 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:04:06.67 ID:O06D4IG/0
しずく「まぁ、ダメもとで聞いているけどね。やっぱり、桜くんはここで続けたいかな」
ねね「…」
うみこ「桜さん?」
ねね「わ、私も…ねねっちやうみこさんとは、離れたくないですけど…」
ねね「でも、うみこさんとプログラムをやってるうちに、もっと上手くなりたいって言うか…新しい環境で働きたいって気持ちもあって…」
ねね「…う゛ぅー…」
青葉「ちょ、ねねっち!?頭から湯気出てるよ!?」
しずく「…そっか。涼風くんとうみこくんはどうかな?」
青葉「…私も、ねねっちと離れ離れになるのはちょっと辛いですけど…」
青葉「でも、ねねっちが行きたいなら、私は応援したいです」
12 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:04:50.89 ID:O06D4IG/0
しずく「うみこくんはどうかな?」
うみこ「…」
しずく「…うみこくん?」
うみこ「あ、あぁ、はい」
ねね「?」
うみこ「そうですね…桜さん以外の新人も育っていますし…来月には経験のある中途入社の方も入ってくる予定です」
うみこ「プログラマー班の人員としては、桜さんが転勤となっても特に問題はないかと…」
しずく「…そうか」
しずく「まぁ、すぐに答えは出さなくてもいいさ。そうだね…この日に回答することになっているから、それまでに頼むよ」
ねね「は、はい」
青葉「じゃあ、失礼します」
しずく「あぁ。お仕事頑張って」
バタン
しずく「…」
しずく「(プログラマー班として問題ない、か…)」
しずく「(私が聞きたかったのは、うみこくんの気持ちなんだけどな…)」
13 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:05:42.93 ID:O06D4IG/0
〜〜〜
●べつのひのおひるやすみ
うみこ「…」カタカタ
青葉「…ねねっち、いる?」
うみこ「涼風さん。桜さんなら、お昼休みが始まってすぐにどこかに行ってしまいましたが…一緒じゃなかったんですね」
青葉「あ、あれ?私の所にもきてないので、てっきりここかと…」
うみこ「そうでしたか。となると、おそらく食堂でしょう。涼風さんにも声を掛けていないのであれば、一人になりたいんじゃないでしょうか」
青葉「…」
うみこ「…涼風さん?」
青葉「あ、いえ。なんでもないです」
青葉「(ねねっちのこと、よく知ってるなぁ…)」
14 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:06:14.73 ID:O06D4IG/0
うみこ「何か用事でしたか?」
青葉「あ、いえ。いるならお昼一緒にと思ってたんですけど」
うみこ「そうですか」カタカタ
青葉「…あ、あの!」
うみこ「はい?」
青葉「ねねっちから、何か聞いてませんか?」
うみこ「…?」
うみこ「…ああ、転勤の話ですか…あの会議からは、特に話していませんね」
青葉「そうですか…」
うみこ「涼風さんこそ、何か話していませんか?」
15 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:06:48.71 ID:O06D4IG/0
青葉「…私も、どうしたらいいのかよくわからなくて…」
青葉「ねねっちとは一緒に居たいけど、ねねっちが行きたいなら、応援したいとも思ってます」
青葉「でも、私が何か言うと、ねねっちの気持ちが揺れちゃいそうで…」
うみこ「…桜さんは、涼風さんに相談したいんじゃないでしょうか」
青葉「うーん…そうですかね…?」
うみこ「えぇ。私よりも、古くからの友人と話すべきでしょう」
青葉「…」
うみこ「涼風さん?」
青葉「あの…うみこさんは、それでいいんですか?」
うみこ「…」
青葉「あ、ご、ごめんなさい!変な事言って…」
青葉「私、コンビニでお昼買ってきますね!」タタタ…
うみこ「…」
16 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:07:46.82 ID:O06D4IG/0
うみこ「(…私の気持ち、ですか…)」
うみこ「(本当は…私も…)」
うみこ「(…いえ、そんなことを言っても、桜さんの邪魔になるだけでしょう)」
うみこ「(私は…)」
うみこ「…はぁ…」カタカタ
17 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:08:20.87 ID:O06D4IG/0
〜〜〜
ねね「…はぁ…」モグモグ
コウ「…あれ、ねねちゃん一人?」
ねね「うえっ!?八神さっ…ごほっごほっ!」
コウ「あぁ、ごめんね、驚かせて…ここいい?」ガタッ
ねね「あ、はい」
コウ「ふぅー…」
ねね「八神さん、お弁当ですか?」
コウ「あぁ、りんが作ってくれてさぁ」
ねね「遠山さんが…」
コウ「ったく、私ももう子どもじゃないし、昼飯くらい自分で用意できるってのに…」
18 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:08:52.92 ID:O06D4IG/0
ねね「…」モグモグ
コウ「元気ないね。どうかした?」
ねね「いや、その…」
コウ「…あ、転勤のこと?」
ねね「うえっ、知ってるんですか?」
コウ「まぁ、大体ね」
ねね「…あの…」
コウ「ん?」
ねね「八神さんだったら…どうしますか?」
コウ「…うーん…そうだなぁ…」
19 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:09:38.74 ID:O06D4IG/0
コウ「まぁ、確かに私とりんの関係って、ねねちゃんと青葉に似てるとも言えるよね」
コウ「こうしてお弁当まで作ってもらってるし、休日はいろいろ世話焼いてもらってるし…」
ねね「(遠山さん、そこまで行くともうお嫁さんなんじゃ…)」
コウ「実際、私に話が来たら…そうだなぁ…」
コウ「…私なら、行くかな」
ねね「そうですか…」
コウ「イーグルジャンプのことも大事だけどさ、私、まだまだ上手くなりたいって気持ちもあるし」
コウ「新しいところで新しいものに触れるって、デザイナーとしては凄い刺激になるよ」
コウ「…まぁ、プログラマーのことはあんまりわからないんだけどさ…」
ねね「…」
コウ「そんなに落ち込むなって。これはあくまで私の思いだから、ねねちゃんは自分の思う通りにすればいいんだよ」
ねね「…私が」
20 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:10:15.08 ID:O06D4IG/0
コウ「…気になるなら、あはごんにも聞いてみればいいんじゃないかな」
ねね「んぐっ…」
コウ「やっぱ、ちょっと聞きにくい?」
ねね「それは…」
コウ「あ、それで今日ここで一人で食べてるんだ」
ねね「だって、うみこさんの横だと、いろいろ余計な事考えちゃって…考えがまとまらなくて…」
コウ「…だったらなおさら、あはごんとはしっかり話した方が良いよ」
コウ「ねねちゃんが行くにしろいかないにしろ、しっかり自分の気持ちは伝えるべきだし…」
コウ「それに、あはごんの気持ちも確かめた方がいいって」
ねね「…!」
ねね「あ、あのっ!八神さんっ!」
ねね「…何か、その…あ、ありがとうございます!頑張ります!」
コウ「うん、頑張って」
ねね「し、失礼します!」タタタ…
21 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:10:48.21 ID:O06D4IG/0
●べつのひ
うみこ「…」カタカタ…
しずく「…おや、うみこくんだけか」
うみこ「ええ。丁度お昼休みですし、皆さん昼食に出ていますよ」
しずく「うみこくんはいいのかな?」
うみこ「私はここで済ませていますから」
しずく「そっか」
うみこ「それで、何ですか?また仕様変更ならデコピンですよ」
しずく「…」
うみこ「…?」
しずく「…いいのかい、桜くんのことは」
うみこ「…」
22 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:11:32.95 ID:O06D4IG/0
しずく「明日までに結論をくれるように言ってあるからね」
うみこ「…何故その話を私に?本人に念押ししておくべきでしょう」
しずく「やっぱり素直じゃないね、うみこくんは」
うみこ「は?どういう意味です?」
しずく「桜くんじゃなくて、君のことだよ」
うみこ「私の…ですか?」
しずく「ああ。まだ聞いていなかったからね」
うみこ「それは…もう話したでしょう。プログラマー班の仕事が回らなくなることはありませんよ」
しずく「そういうことじゃないよ。君自身の気持ちの話さ」
うみこ「どういう意味です?」
23 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:12:05.82 ID:O06D4IG/0
しずく「プログラマー班の仕事がどうだとか、そんな話はどうでもいいんだ」
しずく「君の、君個人の気持ちは、まだ聞いていないよ」
うみこ「…」
しずく「まだ、彼女自身も迷っているんじゃないかな」
うみこ「…それでしたら、尚更私がどうこう言う話ではないでしょう」
うみこ「桜さんが行きたいなら行けばいい。私が口を出す話ではありません」
しずく「本当に…本当に素直じゃないね、君は」
しずく「それで後悔しないのかい?最後まで、そうやって意地を張って…何も伝えないつもりかな?」
うみこ「…」
24 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:12:45.16 ID:O06D4IG/0
しずく「…全く、仕方のない部下だな…」ピッ
プルルルル…
うみこ「…?」
しずく「…ああ、もしもし。桜くんかい?お昼休み中にすまないね」
しずく「うみこくんが話があるようだから、サバゲの訓練場まで来てくれないかな」
しずく「ああ、よろしく頼むよ」ピッ
うみこ「…! ちょっと、葉月さん。 また勝手に…」
しずく「こうでもしないと、本当に最後まで意地っ張りなままになりそうだからね、君は」
しずく「話が終わったら、デコピンでもなんでもすればいいさ」
うみこ「…全く…仕方ないですね…」ガタッ
25 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:13:37.54 ID:O06D4IG/0
〜〜〜
ガチャ
ねね「…うみこさん?いますか?」
・・・
ねね「…あ、あれ?うみこさ…」
うみこ「…バン!こっちですよ」
ねね「もおお!また!」
うみこ「すみません、お昼休み中に呼び出したりして」
ねね「い、いえ!もうお昼ご飯はすんでますから」
うみこ「そうでしたか」
26 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:14:20.99 ID:O06D4IG/0
ねね「それで、お話ってなんですか?」
うみこ「…」
ねね「…うみこさん?」
うみこ「…」
ねね「?」
うみこ「あ、明日までですよね…例の件」
ねね「…はい」
うみこ「その…」
ねね「どーしたんですか?うみこさんにしては、歯切れが悪くないですか?」
うみこ「…はぁ…貴女はそうやって、いつも…」
ねね「?」
27 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:15:02.41 ID:O06D4IG/0
うみこ「どうするか、決めているんですか?」
ねね「…いや…実は、まだちょっと悩んでて…」
ねね「ここにいたい気もするし、別の仕事をしてみたい気もするし…」
ねね「ちょっと、まだ決めきれてないんです」
うみこ「そうでしたか…」
ねね「…うみこさんは」
うみこ「?」
ねね「…うみこさんは、どう思いますか?」
うみこ「…私ですか?」
28 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:15:44.57 ID:O06D4IG/0
うみこ「前にも言った通りですよ。ここの仕事のことなら問題ありません。桜さんのしたいように…」
ねね「じゃなくて!」
ねね「…うみこさんは、私を…その、私のことをどう思ってるんですか!?」
うみこ「…それは」
ねね「私は…私は、プログラマー班がどうとかじゃなくて、うみこさんとも離れたくありません!」
ねね「もちろん、あおっちや他のみんなもそうですけど…うみこさんは、ただの仕事の上司じゃなくて…」
ねね「うーん…よくわからないけど…とにかく、私は、うみこさんと離れるのもイヤです!」
うみこ「…」
ねね「でも…でも、それとは別に、もっと新しい仕事もしたい気持ちもあって…それで…」
ねね「うぅー…!」
うみこ「…桜さん」
うみこ「(本当に…葉月さんの言う通り、いつまでも素直じゃないですね、私は)」
29 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:16:35.75 ID:O06D4IG/0
うみこ「…ごめんなさい」
ねね「ふぇ?」
うみこ「そこまで言わせてしまって…私ばかり、ずっと意地を張ってしまいましたね」
うみこ「桜さん」
うみこ「私にとっても、貴女は…貴女は、ただの部下の一人ではありませんよ」
ねね「…」
うみこ「その…私も、桜さんと同じ気持ちで…」
ねね「…?」
うみこ「…この辺で察してくださいよ、もう…」
ねね「うみこさん?」
うみこ「…わ…私も…」
うみこ「桜さんと…桜さんと、離れたくありません…!」
ねね「…うみこさん」
うみこ「…最後まで言わせないでください、恥ずかしい…」
30 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:17:28.48 ID:O06D4IG/0
ねね「…うみこさん」ぎゅっ
うみこ「ちょっ、急になんですか。暑苦しいですね…」
ねね「えへへ、うみこさん、顔真っ赤ですよ?」
うみこ「ぐっ…誰のせいだと…」
ねね「ありがとうございます」
ねね「…決心、つきました」
うみこ「…そうですか」
ねね「うみこさん」
うみこ「なんですか?」
ねね「…えへへ、なんでもないですっ!」
31 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:17:57.80 ID:O06D4IG/0
〜〜〜
●後日
ねね「…おはようございまーす!」
青葉「あ、おはようねねっち」
ねね「あおっち、今日も早いねー」
青葉「私が先輩より遅く来るわけにもいかないでしょー?」
青葉「あ、コーヒー淹れたけど飲む?」
ねね「ちょうだい!ついでにうみこさんの分も!」
青葉「はいはい」カチャカチャ
32 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:18:27.04 ID:O06D4IG/0
青葉「結局、ねねっちはここに残ることにしたんだね」
ねね「うん。葉月さんは、そういうと思ったって言ってたけど…」
ねね「やっぱり、あおっちやうみこさんと一緒に仕事したいから」
青葉「そっか…じゃあ、これからもっと頑張らないとね」
ねね「うん!」
青葉「はい、コーヒー二つ」
ねね「ありがと、あおっち!」
33 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:18:58.28 ID:O06D4IG/0
青葉「…あ、そこ、足元気を付けてね」
ねね「大丈夫大丈夫!あおっちじゃないんだから、そんな…」
段差先輩「今です!」
ガッ
ねね「えっ」
青葉「あっ」
ウィーン(エレベーター)
うみこ「おはようございま――」
ねね「うわああああ!!うみこさぁぁぁん!!」
ドテーッ
ビシャーッ
34 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:19:37.64 ID:O06D4IG/0
ねね「いたた……ハッ、う、うみこさん!?だいじょ…」
うみこ「…」←コーヒーまみれ
ねね「ヒエッ」
うみこ「…おはようございます、桜さん」
ねね「お…おはようございましゅ…」
うみこ「とりあえず、あっちで二人で話しましょうか。二人っきりで」ズルズル
ねね「ご、ごめんなさぁい!引き摺らないでぇ!あーーー!!」
青葉「(こうして、イーグルジャンプに残留したねねっちでしたが…)」
青葉「(この後、うみこさんにたっぷり可愛がられたのでした)」
青葉「(めでたし、めでたし♪)」
ねね「めでたくなぁい!!」
- おしまい -
35 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/12/05(水) 23:21:08.69 ID:O06D4IG/0
アニメ2期1話のねねごんが可愛いぞい
青ひふとかゆんはじとかも書きたいぞい
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/12/05(水) 23:28:34.81 ID:De1kJvAyO
おつんこやで!
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/06(木) 02:07:02.19 ID:ncaA0Od6O
乙ぞい
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/12/06(木) 19:46:56.19 ID:g+Q1++4oO
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