春香「プロデューサーさんの様子がおかしい」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:10:13.75 ID:koFgzvKL0
事務所

千早「春香。おはよう」

春香「おはよう千早ちゃん。今日も早いね」

千早「春香こそ。家が遠いのにいつも先にいるんだもの」

春香「えへへ、早くみんなに会いたくなっちゃうからかな? そうだ、クッキー焼いてきたんだけど食べる?」

千早「ありがとう、頂くわ」サクッ

千早「…うん、美味しい」

春香「ふふっ、良かった♪」

千早「こういうのを食べていると、何か温かい飲み物でも欲しくなるわね…」

春香「そうだね…甘い食べ物に温かい飲み物…あっ、千早ちゃんってこの近くに出来たカフェ知ってる?」

千早「ごめんなさい、カフェはあまり興味がなくて…」

春香「えー…あそこ気になってたんだけどなぁ…じゃあプロデューサーさん誘ってみようかな」

千早「ふふっ、プロデューサーならきっと喜ぶと思うわ」

春香「えっ、そうかな? えへへ」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:14:26.33 ID:koFgzvKL0
春香「よーし…それじゃあここの休みの時に…」

千早「あ、ごめんなさい。そこは予定があるの…」

春香「え?」

千早「その日は私がプロデューサーにボイスレッスンの練習に付き合ってもらう日だから」

春香「そうなの!? あ、いや別に良いんだけど…休みの日までレッスンって凄いなぁ…」

千早「休みの日なんて特にやることもないし…」

千早「それに、プロデューサーと一緒なら尚更やる気が出るというか…」

春香「…じゃあまた今度の休みにしておこ」

千早「ありがとう。そうしてくれると助かるわ」

春香「いいよ。私のボイスレッスン手伝ってくれたら」

千早「気が向いたらね」

春香「えー」

ガチャ

春香「あ、おはようございま…」



Pヘッド「…」スタスタ

2人「!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:19:35.90 ID:koFgzvKL0
千早「……えっ?」

Pヘッド「…」スッ

春香(えっ…だ、誰!? あの奇妙な頭の形をした物体!)

千早(躊躇なくプロデューサーのデスクの前に座ったわ…え、プロデューサー? えっ?)

美希「…あふぅ…ハニー…遅かったの…!?」ムクリ

春香(あ、寝てた美希が固まった)

美希「…」

美希「…zzz」スヤァ

千早(また寝た! 寝ぼけてるんだと思ってまた寝たわ! でも悲しいけどこれ現実なのよね)

春香(ど、どうしよう…千早ちゃんちょっと話しかけてみてくれないかな…)チラッ

千早(や、やめて! 私に目を向けないで! あれ私にどうこう出来る問題なわけないでしょ!)プイッ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:24:09.73 ID:koFgzvKL0
千早「あー…そういえば春香、さっきの話の続きなんだけど…」

春香「な、何かな千早ちゃん。私ったら相当混乱してるようでさっきの話なんて飛んだんだけど…」

千早「私は覚えているわ。ほら、カフェの話…プロデューサーの事誘うんでしょ…?」

春香「…ヴァイ!? ななな何言ってるの千早ちゃん! 私そんな事言ってたっけ!? あはは、ドジっ子だからかなー忘れちゃった!」

千早「……」

春香「待って待って。千早ちゃん、まず考えてみよ? あれって本当にプロデューサーさんなのかな…」

千早「プロデューサーのデスクの前に座ってるじゃない」

春香「…じゃあプロデューサーさんって事でいいの…?」

Pヘッド「……」

春香「…いやいや、もう普通にやばいやつでしょ。真っ暗なスクリーンを微動だにせずただ凝視してるし…そもそも顔の正面が分からないから実際には何を見てるのかすら分からないし…」

千早「…春香、何か話しかけてみて」

春香「い、嫌だよ! 千早ちゃんが話しかけてよ!」

千早「私だって嫌よ!」

春香「何で!? 千早ちゃん今さっきプロデューサーさんにボイストレーニング付き合ってもらうんだってウッキウキで私に言ってたじゃん!」

千早「…いえ、もういいの」

春香「えっ?」

千早「考えてみたら今まで休日は一人で練習してきてたし、今更ボイストレーニングなんて見てもらう必要はないわ」

春香(千早ちゃんが狂犬時代と同じような事言ってるー!)

春香(こうなったのもあのプロデューサーさんもどきのせい!)ギロッ

Pヘッド「……」

春香(…って怒ってみたいけどやっぱり怖いよぉ!)

ガチャ

やよい「おはよーございまーす!」

春香・千早(天使きたー!!!)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:27:52.38 ID:koFgzvKL0
やよい「あ、春香さんに千早さん! おはよーございますー!」

春香「おはようやよい。今日も相変わらず天使だね」

千早「高槻さんとってもかわいい」

やよい「? 2人してどうしたんですか? あっ…」チラッ

春香(あ、やよいがプロデューサーさんに気付いた)

やよい「プロデューサー! おはよーございまーす! 今日も頑張りましょう!」ガルーン

春香(躊躇なくいったー!)

千早(流石高槻さん! だけどこれってもうあれをプロデューサー前提として話を進める事に決定したのね)

Pヘッド「……」

やよい「…? 元気ないんですかー?」

Pヘッド「……」チラリ

春香(あっ、首が動いた! 真っ平らの方が正面なのか!)

やよい「じゃあ…プロデューサーに私の元気を分けちゃいます! うっうー! ハイ、ターッチ!」スッ

Pヘッド「……」

春香(無視したーッ!)

千早(高槻さんのハイタッチを無視するなんて…そんなの大罪よ…!)ギリッ

Pヘッド「……」

やよい「…」

春香「や、やよい…?」

やよい「…グスッ…」

春香「やよいぃぃぃぃぃ!!!」

千早「高槻さぁぁぁん!!!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 17:29:56.09 ID:koFgzvKL0
昨日

千早の部屋

千早『…すみません、プロデューサー。日頃のお礼にと予てから挑戦していた料理なんですが…』

お料理『』ドジャーン...

千早『む、無理に食べなくても気にしませんから…』

P『いただきます』パクッ

千早『!』

P『……』モグモグ

P『…米が少しボソボソだな…あと野菜もあまり火が通ってなくて生っぽい…だがそれに反して魚はちょっと焦げすぎてる感じだな…』

千早『…ご、ごめんなさい。今下げますね』

P『うん、美味しいよ』

千早『えっ…?』

P『確かにこの料理には改善点が沢山ある…けど、そんなものは今からいくらでも変えられるさ』

P『大事なのは千早が俺の為に頑張って料理を作ってくれたっていうところだよ。それを考えるだけで自然と美味しいと感じる。作ってるところを見ていたら尚更な』

千早『プロデューサー…』

P『こんな料理を下げるなんてとんでもない。全部食べるよ』モグモグ

千早『…ありがとうございます…!』

P『んぐっ…あ、あとお水くれたら嬉しい…』

千早『あ、今持ってきますね!』

千早『おかわりも沢山ありますから!』

P『』

ポワワーン
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