【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」

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25 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:31:34.18 ID:ZUAg4YUk0
 ―フラフラ、ツルッ

 上条『え』


 アリサ『あ』


 ―ズテーン!



 白カチューシャ「それから上条君がアリサさんに覆い被さってしかも胸触ってキスしちゃってたんです///」


 「「「「キャーッ///」」」」


 上条「不可抗力でせう!」


 小萌「補習ですね」ニッコリ


 上条「いやぁぁあああああああ!!」


 アリサ「せ、先生!あ、あの・・・」


 美琴「アリサ。ダメよ、ここで甘えさせちゃ」


 食蜂「これくらい少しは厳しくしておかないと」


 蜜蟻「そうそう」


 サンドリヨン【でないといつまでも治らないわよ。あの体質は】


 アリサ「そ、そんな・・・」
26 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:33:03.72 ID:ZUAg4YUk0

 小萌「さて・・・あれ?」キョロキョロ


 五和「あ、あの、小萌先生。先程のお二人は保健室に・・・」


 小萌「何があったんですか?!」


 トール「差し詰めこの空間のテンションについていけなくなって、倒れたんだろうな」

 
 小萌「保健室へ行ってきます!」ピューッ!


 吹寄「・・・さ!皆、机とか色々直すわよ」パンパンッ!


 「「「「「はーい」」」」」


 上条「・・・不幸だ・・・」


 白カチューシャ「アリサさんの胸と唇の感触はどうだった?」


 上条「最高に柔らかくて温かくて・・・。・・・あ」


 美琴・食蜂・蜜蟻・吹寄・サンドリヨン「「「「【】」」」」ゴゴゴゴッ


 上条「・・・」タラー

 
 上条「不幸だァアアアアアア!!」




 小萌「はい。皆さん改めて・・・」


 小萌「本日より外から学校体験としてお越しいただきました桐ヶ谷和人ちゃんと結城明日奈ちゃんです」


 和人「え、えっと・・・桐ヶ谷和人です。・・・まぁ、あだ名はキリトって呼んでくれて構わない」


 キリト「趣味は・・・買い食いとネットゲームが好きかな。プログラミングや自作マシンの制作が得意だ」


 キリト「一週間限りだけど、皆・・・よろしく頼みます」


 ―パチパチパチパチッ!
27 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:34:46.33 ID:ZUAg4YUk0

 小萌「はい、丁寧なご挨拶ありがとうございます!」

 
 小萌「では・・・明日奈ちゃん、大丈夫ですか?」


 明日奈「・・・は、はい///」



 トール<オティヌス、お前出とけば?


 妖精オティヌス<あ゙ぁ?


 上条<ケンカすんなよ・・・



 明日奈「え、えっと・・・結城明日奈です」


 アスナ「私の事もアスナでも結城でもどちらでも呼んで構いません」


 アスナ「趣味は料理を作ることです。超能力や色々なもんを見て学んでいきたいと思います」


 アスナ「ちなみに、キリトくんとは同じ学校で・・・」


 アスナ「そ、その・・・えっと・・・///」


 「「「「「あーはいはい、大体わかった」」」」」


 妖精オティヌス「私の台詞!私の台詞なのに!?」グイーッ


 上条「いでででで!髪の毛引っ張んな!」
28 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:39:28.08 ID:ZUAg4YUk0
 小萌「お二人とも、質問へ入って大丈夫ですかー?」


 キリト「俺はいいですけど・・・」


 アスナ「わ、私も大丈夫です」


 青ピ「じゃあはーい!」


 小萌「はい、青髪ちゃん」

 
 青ピ「アスナちゃんはナース服はミニスカ履いたらニーソ履くのんとストッキングどっちがええかと」


 ―グワシッ
 


 メビオ「バビゾ・ギギデスンザ?」
     (何を・言ってるんだ?)



 青ピ「純粋にどっちがええか聞いただけやよ・・・」グエェ・・・


 アスナ「」ガクブル


 キリト「(怖ぇ・・・)」ゴクリッ

 
 小萌「では次の人ー」


 食蜂「お二人はぁ、恋人同士なのよねぇ?」


 キリト「ま、まぁ・・・」ポリポリ


 アスナ「///」


 食蜂「どこまでぇ、進んでるのかしらぁ?」


 キリト「え?」


 アスナ「進んでるって・・・」

 
 美琴「み、みみ、操祈なんて事聞くのよ!?///」


 食蜂「あらぁ?デートとかぁ一緒に食事とかしたり、って意味合いで聞いたのにぃ・・・」ニヤニヤ
29 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:41:35.57 ID:ZUAg4YUk0
 食蜂「雰囲気的にまだキスまでかしらぁ?」


 アスナ「///」


 キリト「・・・わ、悪いけど、その質問は却下で・・・」


 食蜂「そう、残念ねぇ」


 食蜂「(まぁ、大体わかったからいいけどぉ)」クスッ


 小萌「次に何か聞きたい人はいますか〜?」


 吹寄「桐ヶ・・・いや、キリトか。貴様は女子の知り合いは多い方か?」


 キリト「え?・・・あぁ、まぁほとんど」


 サンドリヨン【アスナ以外にも彼女が居るとか】


 アスナ「はい!?」


 キリト「ここは日本だからな。そんなことできないぞ」


 トール「あ、さっきの騒動巻き起こしてたウニ頭の上条ちゃんは10人恋人持ちだぜ」


 キリト「」ササッ


 上条「バカ!警戒されたじゃないでせうか!」


 土御門「まー、後から聞いて引かれるよる今正直に語った方がいいかにゃーって」

 
 上条「お前なぁ〜〜・・・」


 キリト「(アイツにアスナを近づけさせたらやばいな)」


 上条「え、えっと、キリトさん?」
 

 キリト「・・・」

 
 上条「(あ、信頼に亀裂がざっくりでもう関係修復無理系かこれ)」
30 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:45:30.80 ID:ZUAg4YUk0

 小萌「それでは次の授業は歴史なのでチャイムがなるまで休憩でーす」


 「「「「「はーい」」」」」


 
 キリト「・・・」


 上条「・・・(何でよりにもよって俺の隣の席なんでせうか・・・)」

 
 キリト「・・・上条」


 上条「あ、な、なんだ?上条さんに何か」 


 キリト「アスナに指一本でも触れたら・・・わかってるな」

 
 アスナ「キ、キリトくん、仲良くしようよ。ね?」


 上条「・・・ああ。わかってるよ」


 上条「それだけ大事に思ってるって事は伝わってきたからな」


 キリト「・・・」


 上条「アスナ・・・良い恋人持ったな」クスッ


 アスナ「え?・・・あ、ありがと・・・/」


 キリト「・・・(あれ・・・意外と温厚なタイプなんだな・・・)」


 ―ヒュンッ

 キリト「ん?」チラッ


 マッハ(黒子)「はぁ・・・ちょっと休憩ですの」


 キリト「」


 マッハ(黒子)「上条さん。授業の方はきちんと・・・って、あら?」


 キリト「うぉわああああっ!?」ガターン!

 
 <何々!?
 <えっ?ど、どうしたの!?


 上条「大丈夫か?キリト」
31 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:47:03.77 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「あ、ああ・・・大丈夫だ」


 上条「ほら」スッ

 
 キリト「・・・悪い」ガシッ、スクッ


 美琴「黒子、アンタびっくりさせちゃダメじゃないの」


 ―プシューッ

 黒子ッハ「い、いえ別にびっくりさせようと思ったわけでは」


 上条「美琴、俺かと思って話しかけてきてたんだ。それくらいにしてあげろよ。な?」


 美琴「・・・そ、そう」


 アスナ「ね、ねぇ、この子は・・・?」


 黒子ッハ「え?ご存知ありませんの・・・?」


 食蜂「アスナさんとぉキリトさんはぁ外から学校体験で来たからぁライダーの事は知らないと思うわぁ」


 キリト「ライダー・・・?」


 黒子ッハ「そうでしたの。そう言えば常盤台の方にも1名来る予定になってましたわね」


 アスナ「風紀委員?」

 
 黒子ッハ「ええ。所謂、おまわりさんみたいなものですの」


 黒子ッハ「学園都市の治安維持のために活動していましてよ」


 アスナ「そうなんだ・・・大変だね」


 黒子ッハ「まぁ、痣ぐらいで済むのでしたら今日は吉日ですの」
32 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:52:14.57 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「・・・な、なぁ、それってもしかして・・・怪人と戦ってるからか?」


 黒子ッハ「あら、怪人のことはご存知なのですわね」


 キリト「ここへ来る前の書類に怪人注意って訳の分からない事が書いてあったからな」


 黒子ッハ「そうでしたか」


 上条「・・・何かその割りには慣れてるような感じだな」


 キリト「・・・ここへ来る前に車が爆発してたの見たから、な」


 アスナ「あれも怪人の仕業だったんだ・・・」


 黒子ッハ「それはさぞ恐かったでしょう。・・・その時、被害には遭いませんでしたの?」


 キリト「ああ、何か防具着てる人達が消火活動してたぐらいだったぞ」


 美琴「誰かが倒したのかしら?」




 ―ガラガラッ
 
 上里@制服「はぁーっ・・・はぁーっ・・・」


 上条「おぉ、上里。珍しいな、お前こんな時間まで遅刻したなんて」


 上里「ちょ、ちょっとね・・・ふぅーっ」


 上里「・・・?。見知らない二人だね」


 上条「今日から一週間学校体験で来た、キリトとアスナだ。この間、小萌先生が話してただろ」


 上里「あぁ・・・初めまして、ぼくは上里翔流だ」


 キリト「ああ。キリト・・・まぁ、本名は桐ヶ谷和人だけどあだ名でそう呼んでいいから」


 アスナ「私はそのままアスナか苗字の結城で呼んでね」


 上里「ああ。わかった」
33 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:55:25.13 ID:ZUAg4YUk0
 ―ピピー ピピー

 黒子ッハ「はい、こちら白井黒子」


 小牧『黒子さん。そろそろ交代の時間ですよ』


 黒子ッハ「あら、そうでしたの。わかりましたわ、では・・・」


 黒子ッハ「それでは私はこれにて。お二人ともどうぞ学園都市を楽しんでくださいな」


 アスナ「ありがとう、黒子ちゃん」


 キリト「その・・・頑張って、な?」


 黒子ッハ「はい。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 キリト・アスナ「「き、消えた」」


 美琴「黒子の能力は空間移動だからあんな風になるのよ


 アスナ「そんな魔法みたいに・・・」


 トール「魔法みたいな可愛いもんは無いけど、魔術はあるぜ」


 アスナ「ま、魔術?」


 サンドリヨン【ええ。けど・・・知ったらいけないこともあるから、それだけにしておいて?】


 アスナ「は、はい・・・(この人もすごく美人な人・・・童話のお姫様みたい・・・)」


 キリト「・・・ちなみに上条は何か能力持ってるのか?」

 
 上条「ん〜・・・まぁ、能力じゃないけど・・・」


 美琴「ある意味一番厄介な力よね。私の能力だってほら」バチバチッ
34 :1 [saga]:2018/11/25(日) 00:56:24.87 ID:ZUAg4YUk0
 アスナ「きゃっ・・・」


 上条「こらこらアスナが驚いてるだろ」ポンッ

 ―パキィーーンッ


 美琴「あ、ごめんね」


 アスナ「い、いえ・・・わっ!?か、髪の毛が・・・」


 食蜂「んもぉ〜、髪の毛が痛んじゃうでしょぉ。・・・はい、貸してあげるわぁ」


 アスナ「あ、ありがとうございます・・・」

 
 キリト「今のは・・・電気みたいな能力なのか?」


 美琴「そう。私はこの学園都市で7人・・・いえ、8人の内序列第三位の超能力者「超電磁砲」の御坂美琴よ」フフンッ


 キリト「超能力者・・・さっきパンフレットで見たな。御坂、はそんなすごいのか」


 食蜂「まぁ、私も同じくらいすごいんだゾ☆」


 アスナ「そうなんですか?」スッ


 食蜂「ええ、私は食蜂操祈。序列第五位の「心理掌握」なのよぉ」

 
 キリト「心理掌握・・・何か、心理的な能力・・・って意味がちょっと・・・」


 食蜂「今キリトさんとアスナさんが思ってる事がわかったりする能力よぉ」


 キリト・アスナ「「え。え!?」」 


 蜜蟻「私も同類の能力よお。ちなみに操祈さんはあリモコンを使わないとダメだからあ、今は見えてないわよお」


 アスナ「そ、そっか・・・」ホッ


 キリト「それだけすごいなら・・・第一位ってどんな奴なんだ?」


 上条「まぁ・・・漫画家やってて今さっきアスナに変な質問してた奴がそうだな」


 アスナ「あ、青髪くん、が・・・?」


 キリト「・・・アイツが第一位なのか?」
35 :1 [saga]:2018/11/25(日) 01:06:15.00 ID:ZUAg4YUk0
 吹寄「信じられないかもしれないけど、本当よ。しかも美琴さんと食蜂さんよりも更に上位の能力者なんだから」


 美琴「絶対能力者。誰も辿り着くことの出来ない境地にアイツは踏み込んでいるわ」

 
 上条「能力は・・・まぁ、「完全疾走」って言う肉体を変化させる能力だ」


 キリト「どんな風になんだ?」


 上条「どんな風に、か・・・とにかく全部の身体能力を変える事が出来るからな」


 上条「パワーもスピードも増力させられる・・・所謂「変身」って言えば良いか」


 キリト「変身・・・なんかカッコいいな」


 妖精オティヌス「そうだろう。変身という言葉に秘められたロマンは魅力的だからな」


 アスナ「・・・え、えっと、この子は・・・?」


 上里「上条がお世話してる妖精さんだよ」


 サンドリヨン【元魔神のね】


 妖精オティヌス「困った事があれば何でも聞くといい。先程の詫びを兼ねてやるからな」


 アスナ「・・・あっ///」


 キリト「ア、アスナ。落ち着けよ」アセアセ


 妖精オティヌス「・・・しかし、なんだ?何かお前達二人に近いものを感じるな」


 キリト「え?」


 妖精オティヌス「・・・まぁ、気のせいだろう。私の名前はオティヌスだ」
36 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:21:51.32 ID:ZUAg4YUk0
 吹寄「私も名前、言っておきましょうか。吹寄制理、学級委員長をしてるわ」


 サンドリヨン【サンドリヨンよ。意味は灰かぶり姫、つまり別名でシンデレラ】


 蜜蟻「蜜蟻愛愉よお」


 アスナ「よろしくね。吹寄さん、サンドリヨンさん、蜜蟻さん」


 五和「あ、え、えっと、五和です。よろしくお願いします」ペコリ


 五和「よろしければ・・・」スッ


 キリト「・・・え?あ、あぁ・・・(おしぼり?)」


 アリサ「鳴護アリサです。もしかしたら知ってるかもしれないけど・・・」クスッ


 アスナ「・・・え!?め、鳴護アリサって・・・」


 トール「ご存知、学園都市の歌姫ARISE様だぞ」


 アスナ「やっぱり!あ、し、色紙が無い・・・」ガーンッ


 アスナ「ご、ごめんなさい。普通の紙に・・・サインください!」


 アリサ「うん、いいよ」ニコリ

 ―サラサラ

 アリサ「はい。一応アスナさんの漢字はこれで大丈夫かな?」


 アスナ「あ、ありがとうございます!//あ、あと、握手も・・・//」


 アリサ「もちろん♪」ニコリ


 アスナ「わぁ〜〜っ///やったぁ・・・///」


 キリト「(アスナってミーハーだったっけ・・・?)」


 ―ブーーーンッ

 キリト「ん?・・・えっ?」


 ザビーゼクター「」ブーンッ


 キリト「・・・」
37 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:30:23.15 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「ハチの・・・ロボットか?」


 蜜蟻「あらあ、また寂しくなったのお?」


 ザビーゼクター「」ブーンッ


 蜜蟻「もう。・・・仕方ない子ねえ」クスッ、ナデナデ


 キリト「蜜蟻・・・それ、お前のものなのか?」


 蜜蟻「そうよお。この子はザビーゼクターって言ってえ・・・」


 蜜蟻「サンドリヨンさんが所属してる「アイテム」って言う治安組織に居るテレスティーナさんが創ったのよねえ?」


 サンドリヨン【ええ。彼女は学園都市で研究を続けてきてたから、かなり凄腕なのよ】


 キリト「そうなのか・・・」


 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はーい!授業始めますよー!」


 キリト「・・・後で、見させてもらっていいか?」


 蜜蟻「構わないわよお」 





 -常盤台中学-

 詩乃@常盤台中学制服「・・・や、やっぱりちょっとスカートが短い様な・・・/」


 詩乃「階段登ってる時に下から見えないかしら・・・//」


 小牧「詩乃さん。学校内の探索ですか?」


 詩乃「あっ、牧上さん」


 詩乃「ええ。色々と覚えておいた方がいいかと思って」


 小牧「そうですか。確かにそうした方がいいですよね、迷ったら大変でしょうから」アハハッ


 詩乃「ええ」クスッ


 小牧「制服、似合ってますね。可愛いですよ」ニコリ
38 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:31:48.34 ID:ZUAg4YUk0
 詩乃「あ、ありがとう・・・でも・・・」


 小牧「どうしました?」


 詩乃「ちょ、ちょっとスカートが短くて・・・//」

 
 小牧「あー、それですかー・・・」


 小牧「まぁ、慣れてください。もしダメってなればスパッツを下に履いてもOKですから」


 詩乃「そ、そう・・・」


 小牧「短パンだって履いてた先輩も居たんですよ。御坂美琴さんって人が」


 詩乃「御坂美琴・・・あの超能力者の?」


 小牧「そうです。突然飛び級すると言った食蜂さんの後を追って普通の高校へ入学して先生達を困惑させたの御坂先輩です」


 詩乃「飛び級出来る程頭はよかったのね・・・」


 小牧「そりゃまあ、ここの学力は他とは比べものになりませんよ」


 詩乃「ふーん・・・」


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「ふぅ〜・・・」


 詩乃「?!」ギョッ


 小牧「あ、黒子さん。お疲れ様です」


 黒子ッハ「ええ、どうもですの。小牧」


 詩乃「い、今のが・・・能力・・・」


 黒子ッハ「あら?そちらの方は?」


 小牧「外から学校体験で来た朝田詩乃さんですよ。学校内の探索をしていたそうです」


 詩乃「は、初めまして。朝田詩乃です・・・」


 黒子ッハ「こちらこそお初目にお目にかかりますの。白井黒子ですわ」
39 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:33:32.74 ID:ZUAg4YUk0

 小牧「じゃあ、今度は私が巡回する番だね。行ってきまーす」


 黒子ッハ「行ってらっしゃいませ。・・・さて」


 詩乃「・・・」ペタペタ


 黒子ッハ「・・・。・・・あ、あのー、朝田さん?」


 詩乃「あ・・・ご、ごめんなさい!//つ、つい//」アセアセ


 黒子ッハ「い、いえ、外から来たのでしたら興味が湧くのもわかりますので」


 詩乃「・・・そ、それは何かの、その強化服みたいなものなの?」


 黒子ッハ「まぁ、平たく言えばご指摘通りですの。変身して装着しますので」


 詩乃「変身、装着・・・」


 黒子「ええ。これは・・・仮面ライダー、ですの」


 詩乃「仮面ライダー・・・?」


 黒子ッハ「・・・やはり外では世間に知られていませんのね」


 黒子ッハ「基本的に治安維持のために正義の味方として存在している・・・」


 黒子ッハ「・・・いえ、正義の為じゃなく人間の自由のために戦っていますの」


 詩乃「そんな・・・人が居るのね・・・」


 黒子ッハ「ちなみに小牧もそうですの。剣を武器に戦うサソリのライダーでしたわ」


 詩乃「へぇ、小牧さんも・・・」


 黒子ッハ「他にもまだまだ沢山居ますわ」


 黒子ッハ「私と小牧の様に学園都市で顔を知られている公安のライダーと知られていないライダーの2パターンありましてよ」


 詩乃「・・・顔を知られてはダメな理由があるの?」


 黒子ッハ「それは人それぞれですし。家まで押しかけてきたら堪ったものじゃないと思いますの」


 詩乃「あぁ、そう言う事ね・・・」


 黒子ッハ「ライダーも人でありますの。それぞれ個性もありますから、ね」


 黒子ッハ「私や「アイテム」はまぁ、割とオープンですけど」
40 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:39:11.21 ID:ZUAg4YUk0

 詩乃「アイテム?・・・何、それは?」


 黒子ッハ「治安組織ですの。大半をライダーで結成されていて、毎日学園都市のために頑張っていますのよ」


 詩乃「治安組織・・・か」

 
 猟虎「あっ・・・」

 
 詩乃「ん?」クルッ


 黒子ッハ「あら」


 猟虎@常盤台中学制服「ど、どどど、どど、どうも・・・」


 黒子ッハ「弓箭さん」


 詩乃「・・・」ジーッ


 猟虎「・・・え、えっと、あ、あああ、ああ、あの・・・」

 ―たゆん たゆんっ

 詩乃「(お、大き過ぎでしょ・・・)」


 猟虎「そそそ、そそ、そそ、そちらの方は・・・?」ヒシッ


 黒子ッハ「弓箭さん・・・柱の陰に隠れなくても大丈夫ですの」タラー


 猟虎「あぅ・・・」


 詩乃「・・・彼女、人間不信とかなの?」ヒソ


 黒子ッハ「いえいえただ人見知りが激しいだけですの」


 詩乃「・・・それだけ?」


 『オツカーレ』

 黒子「朝田さん。こちらの弓箭猟虎さんは漫画家さんなのでしてよ」


 詩乃「え?漫画家?」


 猟虎「・・・は、はは、はい」モジモジ


 黒子「とても面白いですので学園都市でも人気が高く、素晴らしい評価もあるのですわ」


 詩乃「へぇ・・・」


 黒子「朝田さんは漫画を読んだりは?」


 詩乃「・・・そうね。漫画はあまり・・・ゲームならあるのだけど」


 詩乃「・・・今度、読ませてもらってもいいかしら?」ニコリ


 猟虎「!・・・は、は、はは、はいっ」
41 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:40:06.91 ID:ZUAg4YUk0
 詩乃「よろしくね、猟虎さん」


 猟虎「こここ、こちこ、こちら、こそ・・・///」


 黒子「(あら、意外と猟虎さんが受け入れましたわね・・・私でさえ3日くらいは掛かりましたのに)」


 猟虎「で、では、わわわ、わわた、わたくしはこれで失礼しましゅ///」トタタタッ


 詩乃「・・・漫画家と知り合いになれるとは思わなかったわね」


 黒子「学園都市はアメリカ合衆国に似て自由な街ですし、もっとユニークな人が居ると思いますわ」


 詩乃「そう・・・まぁ、期待しておくわ」


 黒子「ええ。・・・朝田さんはどこのクラスになりましたの?」


 詩乃「小牧さんと同じ学年のクラスよ」


 詩乃「流石に3年生だと勉強する範囲が広すぎて無理だから・・・」クスッ


 黒子「なるほどですの」


 黒子「朝田さんこの後の授業は?」

 
 詩乃「あぁ、次は続きからになるから学校内を見てきていいって言われたの」


 黒子「そうでしたか」


 黒子「では、私が学舎の園をご案内いたしましょうか?」


 詩乃「え?・・・白井さんの方の授業はいいの?」


 黒子「ええ。成績の方はカバー出来ていますから、テストさえ悪くなければ問題ありませんわ」

 
 詩乃「(そう言う問題、なの・・・?)」


 黒子「そう言う訳ですので、どうしましょう?」


 詩乃「・・・じゃあ、お願いしていいかしら」


 黒子「かしこまりましたの」ニコリ


 黒子「とりあえず・・・能力に興味はお有りですの?」


 詩乃「まぁ・・・」


 黒子「では・・・手をお握りくださいな」スッ


 詩乃「?」

 ―ニギッ
 ―ヒュンッ
42 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:41:49.12 ID:ZUAg4YUk0
 -ケーキ屋-

 黒子「着きましたの」


 詩乃「・・・」ポカーン


 黒子「どうでしたか?これが能力でしてよ」クスッ


 詩乃「何て言うか・・・似てた・・・」


 黒子「似てた・・・?」


 詩乃「ゲームでやったみたいに・・・」


 黒子「・・・はぁ・・・」 


 黒子「・・・まぁ、ではこちらでお茶でもしましょう」


 詩乃「あ、ええ・・・」



 黒子「お好きなものをお選びくださいな」

 
 詩乃「・・・。・・・」


 詩乃「・・・こ・・・これ・・・何か、新手の詐欺とかじゃ」


 黒子「え?」キョトン


 詩乃「ケーキ一つの値段が、4桁、5桁っ!?」


 黒子「・・・(あ。金銭感覚の違いがあるのでしたね、一般人の方にとっては)」


 詩乃「どれも最低、万とか普通に考えてありえないでしょ・・・」


 黒子「ご心配なく。私がお支払いいたしますので」


 詩乃「え?えっ!?い、いやいや、そんな」


 黒子「お茶をお誘いしてお支払いをするのが学舎の園での暗黙のルールでしてよ(ありませんけど)」


 黒子「ですから、朝田さんはご心配をおかけしなくていいのですわ」


 詩乃「・・・。・・・ほ、本当にいいの?」


 黒子「ええ、ここは淑女として二言は有りませんわ」
 

 詩乃「・・・じゃ、じゃあ」


 黒子「・・・」ニコリ
43 :1 [saga]:2018/11/25(日) 08:43:08.09 ID:ZUAg4YUk0
 詩乃「・・・いただきます」


 黒子「どうぞ」


 黒子「(一番お安いショートケーキを選びましたね)」


 詩乃「・・・」パクリ


 詩乃「・・・!//」パァァア
 

 詩乃「何これ・・・今まで食べた中で一番美味しい・・・!//」


 詩乃「頬が落ちそうなくらい・・・//」


 黒子「それは何よりですわ」ニコリ


 詩乃「これは値段するだけはあるわ・・・」

 
 黒子「ちなみに最高額のケーキは・・・」


 黒子「9億610万のイチゴショートケーキでしてよ」


 詩乃「・・・。・・・。・・・。・・・。・・・え?」


 黒子「はい」


 詩乃「ごめんなさい・・・もう一度、言ってもらえる?」


 黒子「9億610万円ですの」


 黒子「特大いちごと言われる美人姫、高千穂ブランドの生クリームを使ったホイップクリーム、普通のスポンジケーキを使いまして作られる            イチゴショートケーキですの」


 詩乃「自費でオンラインゲームの会社立ち上げられそう・・・」


 黒子「あ、そのゲーム会社の社長がご自身で考えてこのケーキ店に作るのをお願いしたそうですわ」


 詩乃「その前に買う人が居るって居るの?」


 黒子「そのケーキを作るのに学園都市で有名なお菓子を作っている会社の天井菓子株式会社をバックに作ったので・・・」


 黒子「どこかのお金を持て余している方々がお買い上げなさっているそうですわ


 詩乃「サラブレッドが5、6頭は買えそうな価格ね」


 黒子「2016年に落札されたセレクトセールが4頭分ですわ」
44 :1 [saga]:2018/11/25(日) 10:16:38.35 ID:ZUAg4YUk0
 シグナルマッハ「」パラパパッ


 詩乃「これが変身するために必要なアイテムなのね」


 黒子「ええ。そのシグナルマッハの他にも5種類、力を貸してくださるのでしてよ」


 詩乃「つまり・・・意思を持ってるの?」


 黒子「ええ。最初の内は自分が持っている能力の動作を繰り返してしまう癖があって扱うのに苦労しましたわ」


 黒子「シグナルマガールは左折を繰り返し元の位置に戻ってしまい、シグナルトマーレはすぐに緊急停止をしてしまうんですの」
 

 詩乃「なるほどね・・・」


 ―カランカラン

 <いらっしゃいませ


 婚后「あら、白井さんではありませんの」


 黒子「婚后さん。ごきげんようですわ」ペコリ


 婚后「ごきげんよう」ペコリ


 詩乃「(へぇ、流石お嬢様なだけあるわね。綺麗な挨拶だわ)」


 婚后「そちらの方は・・・?」


 黒子「朝田詩乃さんですの。外から学校体験で常盤台にお越しになりましたのよ」


 詩乃「初めまして。婚后さん、で良いのかな?」


 婚后「ええ、如何にも常盤台の婚后光子でしてよ」フフンッ


 詩乃「そ、そう・・・」


 婚后「覚えていて損はありませんことよ。何せ、今では常盤台の最高上位の第二位として君臨しているのですから」


 婚后「おーほっほっほっ!」


 詩乃「(こんな笑い方する人、ホントに居るんだ)」


 黒子「ちなみに一位は私ですの。小牧は五位ですわ」


 詩乃「あ、そうなんだ」


 黒子「2ヶ月前まではお姉様・・・いえ、御坂美琴お姉様と食蜂操祈、そして帆風潤子先輩が上位に居ましたけど・・・」


 詩乃「飛び級したって話は聞いたわ」

 
 婚后「まぁ、あのお二人はもう次元が何と言いましょうか・・・」

  
 黒子「常識のレベルで考えてはいけませんの」


 詩乃「(どんな感じなんだろ・・・逆に気になってきた)」
45 :1 [saga]:2018/11/25(日) 10:17:41.10 ID:ZUAg4YUk0

 婚后「これからは私どもが後輩を引っ張っていく時代ですわ」


 婚后「私はお二人と同じ学年ですから、とんでもないプレッシャーを感じますし・・・」


 詩乃「大変ね・・・ところで、飛び級した理由は何かあるの?」


 詩乃「小牧さんからは突然するって言ったって聞いたけど」


 黒子「恋人の方のためですわ。全く・・・なりふり構わずしないでほしいものでしたの」フンスッ


 詩乃「こ、恋人のために・・・有名な高校とかを無視して普通の高校に入学したの?」


 婚后「お二人はそう言うことにはこだわらない人ですから」


 詩乃「ふーん・・・(どこの高校なのかしら・・・)」


 婚后「ですけど・・・羨まし・・・オホンッ!」


 婚后「けしからないことですわね。恋は盲点と言いますが、先生方を困らせてまで入学するなんて」


 黒子「・・・あっ。赤影様ですわ」


 婚后「えっ!?//」バッ!




 赤影(アウレオルス) シュタタタッ! バッ! 




 婚后「あ、赤影様ぁ・・・♥///」ウットリ


 詩乃「?。・・・今、何か通った?」


 黒子「忍者ですの」ズズーッ


 詩乃「・・・忍者・・・」


 婚后「ご、ごめんなさいませ!//少し野暮用を思い出しましたわ!///」アセアセ


 婚后「失礼しますの〜〜!///」

 ―カランカラーンッ
 
 詩乃「あ、え・・・行っちゃった」


 黒子「恋はいつでもハリケーン・・・ですわね」

 
 詩乃「何それ」


 黒子「・・・さぁ?ただ、恋に焦がれまくっているのですわ。彼女は」


 黒子「ちょっと妬いてしまいますわ」クスッ


 詩乃「・・・そう」
46 :1 [saga]:2018/11/25(日) 10:18:45.71 ID:ZUAg4YUk0
 詩乃「・・・えっと、話逸れるけど赤影って言う、忍者?は何者なの?」


 黒子「公安のライダーと同じような存在ですわ。他にも宇宙刑事に宇宙海賊が居ますの」


 黒子「果てはプリキュアと言う、女性だけが変身すると言われている方々が多数いますわ」


 詩乃「・・・ああ、パティシエとか魔法つかいとかプリンセスがいるアレのこと?」

  
 黒子「ええ。よくご存知でいらっしゃいますわね?」


 詩乃「いや、あれってテレビアニメの存在じゃ・・・」


 黒子「いいえ。こちらでは実在していしますの」


 黒子「噂では常盤台の生徒の中に居るみたいですわ」


 詩乃「・・・そ、そうなの」


 黒子「詩乃さんはプリキュアにご興味がありまして?」


 詩乃「・・・ま、まあ、うん・・・再放送で見ていたのはプリンセスプリキュアだったかな」


 黒子「そうですの。確かに女の子はお姫様に憧れますものね」


 詩乃「・・・けど、仮面ライダーも興味があるわ」


 黒子「あら、そうでしたか。ちなみに婚后さんは公安のライダーでしてよ」


 黒子「弓箭さんもお話しした「アイテム」所属のライダーですわ」


 詩乃「そうなんだ。意外ね・・・」


 黒子「「アイテム」は中々多文化な集まりですから」


 黒子「普段は遊園地で働いておりますから、いつでもお会いできますわよ」


 詩乃「それなら是非会いに行ってみるね」


 黒子「ええ。場所を教えいたしましょうか」

    
 詩乃「そうね。お願いするわ」
47 :1 [saga]:2018/11/25(日) 10:23:13.67 ID:ZUAg4YUk0
 -幻夢コーポレーション学園都市社-



 遼太郎@スーツ「幻夢コーポレーションかぁ・・・」 
 
 
 遼太郎「輸入商社の会社員が何でゲーム会社とお菓子会社へ出張になったのか謎だが・・・」


 遼太郎「給料は弾むって言ってたし頑張ってみるか!」

 
 遼太郎「おっしゃ!行くぜ!」


 
 -社長室-

 「こちらが社長室です」

 
 遼太郎「(まさか所属部署の挨拶じゃなくていきなり社長と面会かよ・・・)」ダラダラ

 
 遼太郎「(服装大丈夫だよな?)」

 ―コンコンッ

 <入りたまえ

 
 遼太郎「し・・・失礼します!」


 遼太郎「ほ、本日よりこちらの幻夢コーポレーション学園都市社に勤務することになりました・・・」


 遼太郎「壷井遼太郎です!よろしくお願いします!」


 「よろしく頼むよ。私は・・・この幻夢コーポレーション学園都市社の社長であり・・・」


   
 「神の中の神・・・最高神の・・・」



 黎斗「壇黎斗神だ」



 遼太郎「・・・。・・・お、あ。はい。・・・よろしくお願いします」


 遼太郎「(え?・・・え?なんだ?この人・・・今、とんでもない発言したような・・・)」


 黎斗「君がこれから所属するのは・・・私の秘書だ」


 遼太郎「・・・え?秘書?・・・秘書!?はい!?俺が!?・・・ですか?」


 黎斗「その通り」


 黎斗「神の秘書だ・・・光栄に思うと良い」


 黎斗「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」


 遼太郎「(・・・出張断ればよかった)」
48 :1 [saga]:2018/11/25(日) 10:25:25.38 ID:ZUAg4YUk0
 黎斗「さて・・・では早速だが・・・壷井君」


 遼太郎「あ、あぁ、はい?」


 黎斗「君はゲームにどれほど詳しいかのかな?」


 遼太郎「え?えぇ、あぁ・・・そうですね・・・」


 遼太郎「まぁ・・・。・・・。・・・オンラインゲームならそこそこ・・・」


 黎斗「なるほど。オンラインゲームか・・・」


 黎斗「時に協力し、時に競い合い、そして裏切ったりもする・・・」


 黎斗「まさに弱肉強食と言って良いものと思わないかい?」ニヤリ


 遼太郎「い、いやぁ・・・俺はそんな物騒な事はしたくないですよ」


 遼太郎「難易度がすっげぇ高いクエストを協力プレーで攻略して、喜び合うのが一番だと・・・思いますから」


 黎斗「・・・そうかね。まぁ君がそう思っているのであれば、それで良い」


 黎斗「さて・・・実はこの天!才!である最高神の私が新たに作り上げたゲーム・・・」


 画面『


 遼太郎「仮面ライダー、バトライド・ウォー・・・オンライン?」


 黎斗「このテストプレイを・・・試してもらおうと思っていてね」


 遼太郎「は、はぁ・・・俺で大丈夫なんですか?」


 黎斗「もちろんだとも。このゲームは初心者でも最高に楽しめる・・・」


 黎斗「更に上級者となれば最高の夢と冒険を与えられ、満たすことが出来る・・・!」


 黎斗「まさに神作なのだぁああ!あぁぁ・・・自分の才能が恐ろしい程素晴らしい・・・!」


 遼太郎「(病院行った方がいいんじゃないすかね)」


 黎斗「無論。サポーターは付けよう」


 遼太郎「あ、それはありがたいです。・・・ちなみにどんな人ですか?」


 黎斗「この学園都市で・・・最強のゲーマーだ」


 遼太郎「(キリトみたいに年中ゲームに没頭してるやつかな、こりゃ・・・)」
49 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:39:38.85 ID:ZUAg4YUk0
 ―コンコンッ


 黎斗「来たようだね。入ってくれたまえ」

 
 ―ガチャッ

 芳川「失礼します」


 遼太郎「(ぉおおおおおおおおおお!!)」


 黎斗「彼女が学園都市で最強のゲーマーと呼ばれている、芳川桔梗だ」


 芳川「芳川です、よろしくお願いしますね」


 遼太郎「いやいやいやこちらの方こそ」キリッ


 遼太郎「まさかこんな美人な女性だったとは・・・」


 芳川「あら。そう褒められるのは悪くないわね」クスッ


 芳川「これでも二児の母だけど、まだまだやっていけそうだわ」


 遼太郎「あ、ご結婚されてるんですか・・・」


 芳川「いえ。してはいないわ」


 遼太郎「え?・・・あ、そ、そうですか・・・(結婚してないのに二児の母・・・)」


 遼太郎「(こりゃシングルマザーの複雑な家庭環境って奴だな。聞かないでおくのが一番だ)」


 芳川「それでテストプレイを一緒に受けるのね?」


 遼太郎「あ、はい。そうです」


 芳川「そう。じゃあ、壇社長」


 黎斗「ふむ。準備としよう・・・」


 黎斗「神の恵みだぁあ・・・ありがたく受け取りたまえ」


 遼太郎「(こう言うテンション無い時が無いもんかな)」


 

 黎斗「さて快適なゲーム環境へ整えた」


 遼太郎「(って、ただソファに座ってテレビ画面に向いてるだけだぞ・・・)」


 遼太郎「(・・・でもテレビはデケぇしソファの座り心地も良いな。しかも芳川さんが隣ってのが最高だな)」ニヤニヤ


 芳川「協力プレーで頑張りましょう。壷井さん」クスッ


 遼太郎「はーい」
50 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:41:42.41 ID:ZUAg4YUk0
 黎斗「それでは・・・始めよう。最高のゲームのスタートだぁあああ!」


 遼太郎「(うるさい・・・)」



 遼太郎@VRゴーグル「えっと・・・このVRゴーグルを起動させて・・・」

 ―キュィィイインッ

 遼太郎「お、おぉぉ・・・(画面がとんでもなくクリアだな・・・まぁ、けど・・・)」


 遼太郎「(アレには負ける・・・か)」


 
 遼太郎「・・・ん?ここは・・・街か?」


 芳川「ええ、学園都市の第七学区が再現されているの」


 遼太郎「へぇ・・・それで、このゲームはどんなやつなんですか?」


 芳川「迫り来る怪人を倒しまくるゲームよ」


 遼太郎「怪人?・・・あのテレビに出てくる化け物みたいな」


 芳川「そうよ。そいつらを倒していきながら、このゲームの世界を過ごしていけるの」


 芳川「朝から夜までの時間帯に合わせて時間が進んで、色々なクエストやイベントが楽しめるわよ」


 芳川「今はチュートリアルだから難易度は一番低くしているわ」


 遼太郎「そりゃありがたい」


 芳川「それから2つモードあって・・・1つはライドプレイモード」


 芳川「これは自分自身が仮面ライダーに変身して戦えるわ」


 遼太郎「仮面ライダー?・・・あ、あー、なんとなーくテレビで見た記憶が・・・」


 芳川「そしてタッグライドプレイ」


 芳川「こっちは仮面ライダーと自分自身が協力してプレイ出来るモードよ」


 芳川「オンラインで協力する人とでもどちらかがライダーになって一緒に戦えるわ」


 芳川「オフラインでも使用することが出来るから独り身でも楽しめるわよ」


 遼太郎「ほーん・・・そりゃ便利だな」


 遼太郎「ライドプレイモードもオフラインで使えるんですか?」


 芳川「ええ。もちろん」


 芳川「ライドプレイモードでは変身せずにそのライダーの武器を使って戦うことが出来るわ」


 芳川「縛りプレイとかで変身せずに攻略、なんてことも出来るの」


 芳川「以上で説明は終わるわね」


 遼太郎「はい、了解です」
51 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:42:52.01 ID:ZUAg4YUk0
 芳川「さて・・・まずは歩いてみましょうか」


 遼太郎「・・・ん?どう・・・あ、歩いた・・・」


 芳川「これは脳が現実でも同じように人体に命令している構造を利用しているからコントロールは自分自身になるのよ」


 遼太郎「へぇ。コントロールは要らないのか(仮想世界へ行かないSAOみたいだな)」


 芳川「NPCに話しかければ普通に会話が出来るわ」

 
 芳川「何か事件が起きそうな事を聞き込んでみましょう」


 遼太郎「はいっ」


 芳川「例えばひったくりとか軽犯罪を聞くと助けに来るライダーがいるわ」


 芳川「公安の仮面ライダーで青いのと白いのとか」


 遼太郎「そのライダーはNPCですか?」


 芳川「そう。声は本人が収録してくれているからファンには堪らないくらい嬉しいはずよ」クスッ


 芳川「ちなみにオープンワールドで、バイクはもちろん電車や車での自由移動が出来る、それも醍醐味であるわ」

 
 遼太郎「オープンワールドなのか。これまたすごい」


 芳川「私もこのゲームの開発にこだわって作らせてもらったわ」


 遼太郎「え?芳川さんが?」

 
 芳川「これでも研究者だから開発は出来るのよ」クスッ


 芳川「真剣に楽しんでもらえるよう、全力で力を注いだわ」


 遼太郎「それはとてもお疲れ様です」


 芳川「ありがとう」クスッ


 芳川「さて・・・あの話し合ってる少年少女に聞き込みをしてみましょうか」


 遼太郎「わかりました」
52 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:44:21.93 ID:ZUAg4YUk0
 「それで、そこの工場内に入ったら変な物音がして・・・」


 芳川「物音?」


 遼太郎「どんな?」


 「ゴォォォ・・・って唸り声に聞こえてたよ」


 「風紀委員の人が来てくれて捜索してくれたけど・・・何も無かったみたいだった」


 芳川「そう・・・ありがとう。お話聞かせてくれて」


 「ううん。「ライダーズ」の人ならちゃんと話しておかないといけないから」


 

 遼太郎「芳川さん。「ライダーズ」ってのは?」


 芳川「今画面に説明が表示されてるわ」


 遼太郎「あ、ホントだ。えっと・・・」


 遼太郎「学園都市に創立された公安組織。風紀委員や警備員と同じ学園都市の治安を守っている」


 遼太郎「街で暴れる怪人から人々を守るのが第一原則であり、ライダーと共に人類の自由と平和を守るのが使命となっている」


 遼太郎「なるほど」


 芳川「基本的にはこっちを攻撃しては来ないだろうけど、怪しい動きはしないようにね」


 芳川「倒されたらゲームオーバーよ」

 
 遼太郎「そりゃそうでしょ」


 ―ドガァアアアアアアンッ!

 遼太郎「おおおぉおおお!?何だ何だ!?」


 芳川「・・・あそこね!銀行がある場所だから・・・強盗だわ!」


 遼太郎「銀行強盗かよ!?怪人じゃないくて!?」


 芳川「この街では時たまあるのよ。武装無能力集団って言うヤンキーがよくやってるわ」


 遼太郎「・・・リアルでも?」


 芳川「まぁ」


 遼太郎「何か急に身の危険を感じてきたんですが・・・」


 芳川「最近はライダーが居るってわかってるから頻繁にはないわよ?」


 遼太郎「頻繁じゃなくても遭遇したらイヤでしょうに!」


 芳川「はいはい。じゃあ、行くわよ」


 遼太郎「あぁ、何かゲームなのに恐くなってきた・・・」
53 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:45:14.98 ID:ZUAg4YUk0
 <オラ!さっさと詰め込んで行くぞォ!
 <これで遊んで暮らせるな!
 <計画性がありゃな。そっちも早く持って来いよ!


 芳川「派手にやってるわね」


 遼太郎「怪我人とか大丈夫なのか・・・」


 芳川「救助するのも大事な事よ。・・・あら、来てくれたわよ」


 遼太郎「え?」


 ―ファンファンファンファンッ!
 ―キキィイッ!

 G3-X(麦野)「銃を捨てろ。手を上げな!」


 G4(滝壺)「大人しく捕まって」


 <くそ!来やがったぞ!
 <目にもの見せてやれ!

 
 遼太郎「あれが・・・仮面ライダーか?」


 芳川「VRゴーグルにあるボタンを押してスキャンしてみればデータが見れるわ」


 遼太郎「・・・お、出た。G3-X、変身者は麦野沈利・・・治安維持組織「アイテム」のリーダー」


 遼太郎「・・・これ全部見ないとダメですか?」


 芳川「後でいくらでも見れるわ」


 遼太郎「じゃあ次だ。仮面ライダーG4。変身者、滝壺理后。パワータイプ型で火力と力技を得意とする」




 『バード』
 『マグマ』
 『コックローチ』

 バードドーパント「お前らを倒せば俺らの未来は安泰するからよ」


 マグマドーパント「大人しく消えてくれやぁぁ!!」


 マグマドーパントが放ってきた火球をG3-Xは「原始崩し」でG4はスコーピオンで撃ち落とす。

 G4(滝壺)「対怪人法」


 G4(滝壺)「第一条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」


 G4(滝壺)「第二条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、相手が怪人と認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる」


 G4(滝壺)「補足、場合によってはデリートすることも許される」


 G4(滝壺)「第四条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、人間の生命を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる」


 G4(滝壺)「第五条、人間の信じる心を利用し、悪のために操る怪人と認めた場合、自らの判断で処罰することができる」


 G4(滝壺)「「第六条、子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い」


 G4(滝壺)「「第九条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、あらゆる人々の平和を破壊する者を、自らの判断で倒すことができる」
54 :1 [saga]:2018/11/25(日) 13:46:35.17 ID:ZUAg4YUk0
 G3-X(麦野)「何度でも過ちを繰り返すなら、しっかりオシオキしないといけないわね」


 G3-X(麦野)「覚悟しなさいよっ!」


 G3-Xは無数の淡い緑色に光る球体を浮かばせると、全て同時にビームを放った。
 3体の怪人を巻き込んでビームが着弾した地点から大爆発を起こす。


 遼太郎「・・・半端ねぇ」


 芳川「あれがこの学園都市序列第四位の超能力者、麦野さんの能力「原始崩し」よ」


 芳川「ああ、わかると思うけどあの子女の子だから」


 遼太郎「あ、はい。声でわかりますとも」


 芳川「リアルでもあれくらいだけど、少し再現が足りないかしらね」

 
 遼太郎「えぇ・・・」


 芳川「あ、終わったみたいね」


 遼太郎「え?・・・ホントだもう終わってた・・・」


 

 G3-X(麦野)「状況終了」


 G4(滝壺)「やったね」


 G3-X(麦野)「ええっ」




 G3-X(麦野)「ったく、懲りも懲りずに・・・」


 芳川「麦野さん」


 G3-X(麦野)「ん?・・・あぁ、「ライダーズ」?新人かしら?」


 芳川「ええ。応援を呼んだから、もうすぐ警備員や風紀委員が来ると思うわ」


 G4(滝壺)「そっか。ありがとう」


 ―プシューーッ

 麦野-X「ぷはっ」


 滝壺4「ふぅ・・・」


 遼太郎「(えぇぇええっ!?めちゃくちゃ美人じゃねぇかよ!?)」
55 :1 [saga]:2018/11/25(日) 14:33:56.93 ID:ZUAg4YUk0
 麦野-X「・・・何?何か私の顔に付いてる?」スリスリ


 遼太郎「あ、いや、その。あ、握手してください」


 麦野-X「あぁ。はい」ニギッ


 遼太郎「てっきりどんな怖い人かと思ったら・・・」


 遼太郎「二人とも超絶美人でびっくりしましたよ」ハハハッ


 麦野-X「そう。まぁ、初見ならそう思うわよね」


 滝壺4「ありがとう」


 遼太郎「普段からこうして、悪党退治に励んでるですか?」


 滝壺4「そんなところ」


 麦野-X「初期の頃は報酬だけ貰えばよかったって思ってたけど」

 
 麦野-X「今は・・・ま、悪くないにゃーん」


 遼太郎「(にゃ、にゃーんって・・・)」


 滝壺4「普段は遊園地でアルバイトしてるよ」

 
 遼太郎「あ、遊園地のアルバイトを・・・」


 麦野-X「「アイテム」の私達は専ら出動要請があって大変よ」


 遼太郎「そりゃ、お疲れさんです」


 麦野-X「どーも。・・・さて、警備員達も来たことだし帰りますか」


 滝壺4「うん。・・・二人はこれからどうするの?」


 遼太郎「え?あー、いや、特には何も」


 滝壺4「よかったら「アイテム」のアジトに案内してあげようか?」


 『はいorいいえ』


 遼太郎「あ、コマンド選択もあるのか」


 芳川「これによってストーリへの変化はあまり無いけど、好感度とかに関わりが出てくるわ」


 遼太郎「なるほど。・・・じゃあ、行きます」


 滝壺4「うん。わかった」


 麦野-X「迷惑かけないよう頼むわよ」


 遼太郎「はい」
56 :1 [saga]:2018/11/25(日) 14:37:28.69 ID:ZUAg4YUk0
 ―キューン・・・

 遼太郎「・・・あっ。あれ?」


 黎斗「テストプレイはここまでだ。いかがだったかな?」


 遼太郎「よっと・・・」スポッ


 芳川「ふぅ・・・」スポッ


 遼太郎「すごかったな。こりゃ爆売れ間違いなしですよ」


 遼太郎「神を自称するだけありますね・・・正直嘗めてました。すんません」


 黎斗「気にすることはないさ。これまでも何度か言われてきたことなのだからね」


 黎斗「そしてそう言ってきた、この私と言う神を侮辱した者達に私の才能を目に焼き付けさせ屈服させてきた」


 遼太郎「(この人絶対危ない人だ。やばい、どうしよ)」ダラー


 芳川「テストプレイが終わったなら私は行くわね」


 黎斗「ああ。ご苦労だったよ、芳川桔梗」


 遼太郎「あ、もう行くんですか?」


 芳川「ちょっとうちの子達から呼び出しがあって・・・壷井さん楽しめたかしら?」


 遼太郎「はい。それ以外の言葉が無いですよ」


 芳川「それならよかったわ。じゃあ、また会えたらよろしくね」


 遼太郎「はい!もちろんです」


 芳川「そう。ありがとう」クスッ

 ―ガチャッ パタン

 遼太郎「・・・(綺麗な人だったなー、芳川さん)」


 黎斗「このバトライド・ウォー オンラインは先程のテストプレイに不具合な点が一切無ければ本日より量産化、そして予約開始とし」


 黎斗「この学園都市に神の恵みとして与えられるのだぁぁあっ!!ぶぁーはははははっ!!ははぁっ!」


 遼太郎「あ、はい」


 黎斗「ふっ・・・そう恐縮することはない」


 黎斗「君も今から我がゲームの神話の仲間入りをするのだからなぁ・・・これからの働きに期待してるぞ?」


 黎斗「ヴェハハハハハハハハハハハ!」


 遼太郎「・・・ども」


 黎斗「あぁ、そうだ。プロトデータが欲しいのでまた別の業務に付き合ってもらうよ」


 遼太郎「あ、はい。わかりました」


 遼太郎「(・・・一週間以内に胃炎にならないようにしないと)」
57 :1 [saga]:2018/11/25(日) 15:27:35.68 ID:ZUAg4YUk0
 -とある高校-
 
 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はぁーい、お昼ご飯の時間ですよー」


 「飯の時間だぁーー!」
 「購買に急げぇーーっ!」
 「特売焼きそばパン誰かキープしておいてーっ!」

 小萌「こらぁ〜〜!廊下は走っちゃダメなのですよー!」


 
 キリト「ふぅ・・・(能力の実体がどんなのか、何となくはわかった・・・けど、混乱するな)」


 アスナ「」ホーホケキョッ

 
 キリト「・・・アスナ、大丈夫かー?」

 
 アスナ「な、何とか・・・」

 
 食蜂<当麻くん♪今日はどこで食べましょうかぁ?
 
 上条<そうだな・・・
 
 美琴<きょ、今日こそ誰のお弁当が一番か決めてもらうから!
 
 上条<も、もういいだろ・・・
 
 五和<そ、そんなわけには!
 
 サンドリヨン<いかないのよ

 蜜蟻<その通りい〜
 
 上条<そんな・・・
 
 アリサ<と、当麻くん。私は普通に食べてもらいたいから、いいよ?
 
 上条<アリサ・・・
 
 美琴・蜜蟻・食蜂<<<むっ・・・ 
 
 
 キリト「・・・あれだけ付き合ってるのによく平気で居られるよな。上条」


 吹寄「今日はまだ軽い方よ」


 姫神「今日で。誰が抜け出せれるか」


 トール「まぁー、いつも通りはぐらかして昼飯食い終えるな」


 姫神「そうだね」クスッ


 キリト「あ、吹寄にトール。・・・あと、姫神さんだっけ?」

 
 姫神「うん。一緒にご飯でも。どうかと思って」
58 :1 [saga]:2018/11/25(日) 17:08:11.47 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「・・・あっ!お、俺達弁当持って来てなかったよな」タラー


 アスナ「ふふっ♪私が用意してないと思ってた?」ニコリ


 キリト「あっ・・・俺の分も作ってくれてたのか」


 アスナ「うん。もちろん」スッ

 
 キリト「ありがとな。アスナ」 


 アスナ「美味しいの食べてほしいから」ニコリ


 キリト「アスナ・・・」


 トール「ひゅー。良い感じだなぁー」ニヤニヤ


 アスナ「も、もう・・・//恥ずかしいから・・・//」テレテレ


 姫神「そう言うトール君もそろそろ」


 帆風「トール様♪お弁当、一緒に食べましょう〜♪」


 トール「はいよー♪」


 キリト「あの女の子がトールの恋人さんか?」


 アスナ「(すごい髪型・・・)」


 吹寄「ええ、帆風潤子さん。ある一件でトールに惚れて以来恋人になって、最強のカップルでもあるわ」


 吹寄「あの風呂敷を見た限り・・・またゴージャスなお弁当のようね」


 キリト「・・・え?最強のカップル?」


 姫神「そう。帆風さんはこの学校に数少ない大能力者。トール君はものすごく強くて。喧嘩に負けたことがなくて・・・」


 姫神「帆風さんも。戦闘において軍隊で戦術的価値を得られるくらい強いの」


 キリト「あぁ、なるほどな・・・すげぇ」


 姫神「と言うより。そんな人しか居ない」


 吹寄「そうそう」


 アスナ「キリトくん何人分くらい強いのかな?」


 キリト「いやいやそれはゲームの話しで・・・」


 トール「悪い、俺潤子ちゃんと一緒に食べてくっから。じゃっ」


 キリト「あ、ああ・・・ってもう行ったのか」


 吹寄「私達も食べましょう」


 姫神「今日は元春君と別のお弁当だから。少し手抜き・・・」
59 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:51:27.57 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「吹寄は普段上条と食べてるのか?」


 吹寄「まぁ、そうね。今日はまぁ・・・ゆっくり食べたいと思ったから」


 姫神「私も。同じ感じ」


 アスナ「え?姫神さんも誰かと付き合ってるの?」


 姫神「うん。さっき青髪君と喧嘩してたにゃーにゃーサングラスの元春君と//」ポッ


 アスナ「え?あー・・・なんだか、意外。土御門君ってワイルドそうな見た目だから、姫神さん苦手かと思った」


 キリト「人は見かけによらずって言うからな」


 キリト「アスナだって閃光のぐほっ!?」


 アスナ「そ、それはゲームでの別名だから!//リアルでは普通の女の子なんだしっ//」


 吹寄・姫神「「?」」


 吹寄「・・・あ、二人ともクラスに馴染めそう?」


 アスナ「え、えっと、うん。クラスの皆良い人だから一週間楽しめそう」


 キリト「そうだな」


 キリト「・・・ネットゲームに詳しそうな奴が居なさそうなのがちょっと寂しいけどな」


 アスナ「もう・・・キリトくんたまにはゲームから離れたら?」ハァー


 キリト「い、いいだろ。好きなんだから」


 吹寄「ゲームねぇ・・・このクラスにそう言ったのが好きって言う子、あんまり居ないわね」


 姫神「ゲームと言えば。今年の始めから建てられた幻夢コーポレーションが新しいゲームを発売するって聞いた」


 キリト「幻夢コーポレーション・・・(クラインの出張先だったな)」


 吹寄「あー・・・あれね・・・」
60 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:52:55.47 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「どんなゲームなんだ?」


 アスナ「(あぁ、もう興味持っちゃった・・・)」


 姫神「仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン」


 キリト「仮面ライダー・・・?」


 吹寄「さっき白井さんが変身していたでしょう?」


 アスナ「え、えっと・・・そもそも仮面ライダーって?」


 キリト「一から説明してくれると・・・」


 吹寄「魔術だったり、この町特有の科学技術だったり・・・それを基に変身して常人以上の力を持つ・・・」


 吹寄「人間の自由と平和のために戦ってるヒーローよ」


 アスナ「へぇ・・・格好いいね」


 キリト「そんな奴、この街にはいるのか・・・」


 姫神「今。目の前にいる人も仮面ライダーだよ」


 キリト・アスナ「「・・・え?」」


 吹寄「まぁ・・・そうよ。公安のライダーであるわ」クスッ


 アスナ「吹寄さんが・・・。・・・な、何となく納得・・・」


 キリト「なんか硬そうだし厳しそうだし、分かるな・・・」


 吹寄「褒め言葉として受け取っておくわ」ニコリ


 キリト「」ゾクッ

 
 キリト「(マズイ。地雷踏んだか?)ど、どんな武器とか使うんだ?」


 吹寄「これよ。カイザブレイガンとカイザフォン」コトッ,コトッ


 アスナ「携帯電話?」


 吹寄「ただの携帯電話じゃないわよ?これを使用して変身も出来てガンモードにすれば光弾を撃てるの」


 吹寄「それからこっちのカイザブレイガンは同様にガンモードにもなって剣にもなるわ」


 キリト「剣か。どうやって剣になるんだ?」


 吹寄「このメモリーを射し込めばここから刃が伸びてくるわ」
61 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:53:28.45 ID:ZUAg4YUk0

 キリト「なるほどな。・・・収納性がどうなってるのか気になるな」ジーッ


 キリト「・・・(あ。蜜蟻にあのハチ見せてもらうの忘れてた・・・)」


 姫神「キリト君。剣が好きなの?」


 吹寄「随分興味津々だけど」クスッ


 キリト「え?あ、あぁ、ごめん。まぁ・・・剣には心得が少しあるからな」


 吹寄「と言うと、剣道のこと?」


 キリト「ホントに少しだけ。途中でやめたから・・・」


 アスナ「ゲームでは、キリトくん剣だけあれば楽勝だもんね」クスッ


 吹寄「ふーん・・・」


 姫神「所謂。ゲーマーなんだね」


 キリト「そ、そうとも言うけど・・・」


 キリト「そのおかげで沢山の人を救ったことはあったけどな」


 吹寄「・・・?。どう言うこと?」


 姫神「オンラインゲームで活躍してるの?」


 キリト「え?。・・・あー、まぁSAOではそこそこ有名だし」


 アスナ「そこそこじゃなくて結構有名でしょ」クスッ


 吹寄・姫神「「・・・」」


 吹寄「・・・キリト?」


 キリト「ん?なんだ?」




 吹寄「SAO・・・って、何のこと?」
62 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:55:43.08 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「・・・。・・・は、は?」


 アスナ「ふ、吹寄さん。ソード・アート・オンラインの事だよ」


 キリト「そ、そうそう!略称だ、SAOは」

 
 吹寄「そう・・・」


 姫神「有名な何かの商品名?」

  
 アスナ「え・・・」


 キリト「・・・ふ、二人とも、SAOはVRMMORPGのゲームだぞ?」


 キリト「ナーヴギアを、使って仮想空間へ接続して・・・」


 キリト「今はアルヴヘイム・オンライン、ALOっていうゲームに成り代わった・・・」


 吹寄「そんなゲームが外にはあるの?すごいわね・・・」


 姫神「学園都市も少し出し抜かされちゃうね」


 キリト「・・・」


 アスナ「SAOを知らないなんて・・・」


 吹寄「そ、そんなに時代遅れなの?」アセアセ


 キリト「・・・!。もしかして・・・ここでは発売されてないのか・・・?」

 
 姫神「学園都市には毎日情報が常に流されてるから。SAOって言うゲームが発売されたことは・・・」


 吹寄「無いわね。ナーヴギアって言うのも・・・どんな物なのかわからないわ」


 姫神「もしかしたら。規制か何かで発売中止になったって可能性があるかも」
 

 キリト「・・・そうなの、か・・・」


 アスナ「・・・」


 姫神「二人とも・・・大丈夫?」


 キリト「いや・・・よく考えたらこの街は閉鎖的で外から情報を得られなかったことを考えたら・・・」


 キリト「逆もあり得るんだよな・・・」


 吹寄「そうかもしれないわね」


 姫神「うん」
63 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:59:06.50 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「・・・(あの事件のことを考えたら、知られないように情報隠蔽でもされたか?いや、でも・・・)」


 キリト「(あの事件は世界中に知られてる筈・・・何でこの国で起きた事件を隠す必要があるんだ・・・)」


 キリト「(外での出来事だからって、割りきった・・・なんてことは・・・)」


 姫神「キリト君。昼休憩後30分だから。食べてから考え事しようよ」


 キリト「・・・あ、ああ。そうだな・・・」パクッ,モグモグッ


 吹寄「アスナさんも、次は理科で移動するから」


 アスナ「う、うん・・・」モグモグッ


 吹寄「・・・(何か、あったのかしら・・・)」





 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はーい。午後のホームルームを終わりますので皆さん気を付けて帰ってくださいねー」


 「「「「「はーい」」」」」


 キリト「アスナ、指定のホテルに行くか」


 アスナ「うん」


 キリト「じゃあ、また明日」


 アスナ「明日もよろしくね」


 <にゃー
 <バイならやでー
 <またな、二人とも
 <また明日ね
64 :1 [saga]:2018/11/25(日) 21:59:44.21 ID:ZUAg4YUk0
 -第七学区 街中 歩道-
 
 キリト「えっと・・・地図は・・・」ゴソゴソッ

  
 アスナ「・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 アスナ「・・・黙ってたんだけど・・・」


 キリト「・・・な、何だ?」


 アスナ「・・・吹寄さんの胸に目がいってなかった?」ムスッ


 キリト「」ズコーッ


 キリト「い、いってないっての!(確かにデカかったから、つい目がそっちにいきかけてたけど・・・)」


 アスナ「ホントに?」ジトー


 キリト「そ、その、下心的な意味じゃなくてこんなデカイの見たことないって驚いちゃって」


 アスナ「やっぱり見てたんじゃないの!///」ポカポカ


 キリト「痛い痛い!ご、ごめんって!でもアスナだって見てただろ!?」


 アスナ「あ、あれは・・・その・・・//」


 アスナ「・・・直葉ちゃんより大きいって思ったから、つい・・・」

 
 キリト「俺もそんな感じだから・・・ここはお互い様ってことで」


 アスナ「・・・じゃあ、そうする」


 キリト「」ホッ


 アスナ「(それにしても・・・何を食べたらあんなになるのかしら・・・)」


 アスナ「(・・・今度聞いてみようかな・・・)」


 キリト「・・・さてと、あ、あったあった。地図」
65 :1 [saga]:2018/11/25(日) 22:00:19.93 ID:ZUAg4YUk0
 キリト「・・・えーっと・・・ここが・・・あれ?」


 キリト「あ、向きが・・・いや、こうか・・・」


 アスナ「キリトくん」


 キリト「だ、大丈夫大丈夫。あ、今わかった。ここだ・・・あれ?違う・・・?」


 アスナ「迷ったんだよね。今、ここで」


 キリト「・・・」

 
 アスナ「・・・」


 アスナ「も〜〜〜!どうするの!?」
 

 キリト「と、とりあえずシノンに連絡・・・」


 キリト「うわ。バッテリーが・・・」
 

 アスナ「えぇえ〜〜!?」
 
 
 キリト「ア、アスナの携帯から!」

 
 アスナ「・・・わ、私、ケースの中に入れちゃったままだからホテルだよ・・・」
 

 キリト「・・・」タラー



 上里「・・・あれ?」



 アスナ<うわぁ〜〜〜ん!初日から野宿なんていやだよ〜
 
 キリト<バ、バカ言うなよ!?野宿なんて




 上里「キリトくんとアスナさん・・・?」
66 :1 [saga]:2018/11/26(月) 20:23:09.46 ID:I98Nd2SqO
 
 上里「二人とも、大声で何を叫んでるんだい?」


 キリト「あ・・・か、上里!」


 アスナ「やった!あ、あのね、実は・・・」


 
 
 上里「なるほど。わかった、僕が案内してあげるよ」


 キリト「そうか!ありがとな、上里」


 アスナ「恩に着るね。本当にありがとう!」


 上里「そんな大袈裟だよ」クスッ


 上里「まぁ、今度からは誰かと一緒に帰った方がいいかもしれないね」


 キリト「そうだな」


 上里「この街は安全なところは安全だけど・・・危険な所には絶対に行かないことだよ」


 アスナ「危険な所・・・」


 上里「ああ、例えば路地裏に廃墟。そして夜の学園都市、この街そのものがね」


 上里「能力を手に出来ないと思い込んでいる、ヤンキー集団がウロウロしているんだ」


 アスナ「そうなんだ・・・」


 上里「特にアスナさんは気をつけなよ。きみ程の可愛い子を見逃すわけがない」クスッ


 アスナ「えっ//」


 キリナ「(ナ、ナチュナルに口説いたな・・・)」グヌヌ


 上里「?・・・あぁ、ごめんよキリトくん」クスッ


 キリト「え?」
 

 上里「本当に危険だから真面目に伝えた方がよかったね。少し緊張感が解れてくれると思って、ああ言っただけだよ」


 キリト「あ、ああ・・・そうか」


 アスナ「キリトくんが、どうかしたの?」


 上里「まぁ・・・嫉妬かな」クスッ


 キリト「か、上里っ//」


 アスナ「ふーん・・・」ニヨニヨ
67 :1 [saga]:2018/11/26(月) 20:27:56.00 ID:I98Nd2SqO
 キリト「な、何だよ//ニヤニヤ笑って・・・//」


 アスナ「ちょっと嬉しいかな、って・・・」クスッ


 キリト「え・・・?」


 アスナ「いつも私ばっかりだし・・・」


 キリト「?。何が・・・?」


 キリト「だって・・・」

 
 キリト「だって?」

 
 アスナ「キリトくん、あっちでもリアルでもヤキモキさせるんだもん・・・」


 キリト「・・・いつ、どこでだ?」


 アスナ「わからないんなら、結構でーすっ」プイッ


 キリト「な、なんだよ・・・」


 上里「(女の子は複雑なんだから、気をつけなよ)」ポンッ、クスッ


 キリト「(・・・あ、ああ・・・)」


 上里「さぁ、行くとしようか」


 アスナ「あ、うんっ」
68 :1 [saga]:2018/11/26(月) 20:30:18.62 ID:I98Nd2SqO
 キリト「上里も外から来たのか」


 上里「ああ、京都から・・・学園都市に入ってきてね」


 キリト「京都かぁ。行ったこと・・・ないな」


 アスナ「私は何度かあるよ。八つ橋がとっても美味しかった」クスッ


 キリト「そうかぁ・・・アスナ、よかったら今度一緒に行かないか?」


 アスナ「うん、いいよ」ニコリ


 キリト「よしっ」クスッ


 上里「よかったね、キリトくん。おすすめは清水寺か嵐山かな?食べ歩き出来るから」


 キリト「ああ。ありがとう、上里」


 上里「どういたしまして」クスッ 


 上里「・・・二人は恋人同士なのかな?」


 キリト「ま、まぁな」


 アスナ「うん//」コクリ


 上里「なるほど。どこで知り合ったんだい?」


 キリト「・・・え、えっと、ゲーム内で知り合ったんだ。オンラインゲームで」


 アスナ「ソード・アート・オンライン・・・って、知ってるかな?」


 上里「・・・ああ。SAO、だっけ?ゲームの」


 キリト「!。そ、そうそう!上里、知ってるのか」


 上里「ぼくも元は外の住人だったからね。この街では知られてないけど、知っているよ」


 アスナ「そっか・・・(何だか、ホッとしちゃった)」


 上里「・・・となると、きみ達は帰還者だったかな?それになるんだね」


 キリト「ああ。そこでアスナと出会って・・・色々、苦労したな」クスッ


 アスナ「でも、こうしてキリトくんと会えたから・・・」


 アスナ「それはそれでラッキーだったけどね」クスッ


 キリト「そうだな」クスッ


 上里「(話によれば命がけで戦う世界だったようだから、お互いに助け合ったんだろうね)」

  
 上里「・・・よかったね。きっと運命だったんだよ」


 アスナ「運命?」
69 :1 [saga]:2018/11/26(月) 20:32:20.82 ID:I98Nd2SqO
 上里「生まれた時から出会うことが決まってたんだろうね」


 キリト「そ、そうなのか?」


 アスナ「わぁ、ロマンチックだね・・・//」


 キリト「え?ア、アスナは信じるのか?」タラー


 アスナ「もうキリトくんは夢が無いんだから」プクー


 上里「夢とロマンが無いと人生はつまらないから信じてた方が良いとぼくは思うよ」クスッ


 キリト「そ、そうか・・・」




 上里「着いたよ。あのホテルがそうみたいだ」


 キリト「ありがとな、上里。ホントに助かったよ」


 上里「うん。じゃあ・・・ん?」


 <やめてください!私、行かないといけないからっ
 <いいじゃねぇかよ、遊ぼうぜ
 <楽しすぎて帰れなくなっちまうかもしれねぇけどな。ケハハッ!


 アスナ「あ、あれが・・・話してたヤンキー集団?」


 キリト「みたい、だな・・・と言うより、あの声・・・」



 直葉「あんまりしつこいと警察呼びますよ!」


 「は?警察?・・・あーなるほどね。外から来たのか」


 「なら、尚更放っておけないな。来いよ、一緒に!」グイッ


 直葉「いやっ・・・!」




 キリト「す、直葉!?」 
70 :1 [saga]:2018/11/26(月) 20:44:39.38 ID:jJjzIGH90
 上里「知り合いかい?」


 アスナ「キ、キリトくんの妹さんなんだけだど・・・どうして、学園都市に・・・?」


 キリト「助けないと!」タタッ!


 アスナ「あっ!キリトくん!」


 上里「アスナさん。ここで待ってるんだよ?いいね」タタッ!


 アスナ「えぇっ!?」



 キリト「おい!やめろ!」


 「ってぇな!何すんだよ!」


 直葉「お、お兄ちゃん!」


 キリト「俺の妹に触るなっ!」


 「妹?知るか。退け」グイッ


 キリト「っ!このっ・・・!」

 
 ―ポンポンッ

 「あ?」クルッ


 ―バキャッ!
 ―バタンッ
 
 「ごぶっ・・・ぶふっ・・・!」


 「だ、テメっ!?」


 上里「往来のこの場で堂々と何をやってるのかな?」


 上里「自分の考えしかできていない程、きみはKY?というわけかな?」クスクスッ


 「おい・・・嘗めた口してやがるな」


 「俺を怒らせた侘び、どうしてくれんだ?お?」

 ―ボォォォオッ!!


 キリト「!?(て、掌から炎が!?)」


 上里「(発火能力か)」


 「俺の靴でも舐めてくれたら許してやるぞ?」


 上里「生憎、ぼくにそんな趣味は持ち合わせていなくてね」


 上里「そう言うことは・・・友達同士でやりなよ」クスッ
71 :1 [saga]:2018/11/26(月) 21:56:03.88 ID:jJjzIGH90
 「死ねやオラァアア!」


 キリト「上里ッ!」


 上里「・・・はぁ」

 ―ザシュッ!

 「ギア゙ァ゙ァ゙アァアアアア!」

 
 キリト「・・・!?」

 
 ―ポタポタ ポタタ・・・

 直葉「うわ・・・」


 上里「あれ?どうしたんだい?」


 「て、てめ゙ぇ・・・くっぞぉ、能力者だったのか・・・!」


 上里「いいや?僕は・・・ただの平凡な高校生だよ」クスッ


 上里「仮面ライダーである以外、はね」ボソッ

 
 「ぐあぅぅ・・・っ!」


 上里「・・・救急車を呼ぼう。キリトくん、と直葉さんだったかな?」


 直葉「・・・あ、は、はい!?」


 上里「怪我は無いかい?」


 直葉「だ、大丈夫です・・・」


 キリト「俺も、大丈夫だ」


 上里「そうかい。・・・あ、救急です。武装能力集団をちょっと怪我させてしまって・・・」


 アスナ「キリトくん!直葉ちゃん!」


 アスナ「大丈夫?!怪我は無い!?」


 キリト「ア、アスナ。大丈夫だから、落ち着けって」



 『アームズ』

 「てめぇ、はぁ・・・ぶっ殺してやらぁ・・・!」ヨロヨロ



 上里「!。皆走れっ!」


 アスナ「え?」


 キリト「ど、どうした?」


 上里「早くっ!」グイッ


 キリト「うぉわっ!?」
72 :1 [saga]:2018/11/26(月) 21:57:18.88 ID:jJjzIGH90

 ―ギュゥウゥゥン・・・

 アームズドーパント「八つ裂きにして腸ぶち撒けやるぁあ!」


 アスナ「!?」


 直葉「な、何、あれ!?」


 キリト「な、なんだよ・・・!?」


 上里「あれは・・・怪人だ」


 キリト「怪人・・・(あれが・・・そうのか・・・!)」


 ―ファンファンファンッ!

 枝先「現場到着!・・・って、何で怪人が居るの!?」


 上里「枝先さん。ぼくが少しばかり煽ったのが原因なんだ」


 上里「そのせいで憤慨させてしまって、ガイアメモリを・・・」


 枝先「何でそんなことしたんですか!?」

 
 キリト「か、上里は悪くないんだ!俺と妹を助けようとしてくれたから・・・」


 枝先「え?あ、あー・・・とりあえず後で話は聞きます」


 アームズドーパント「アァァアアアア!!」


 アスナ「こ、こっちに来てる!」


 枝先「大丈夫ですよ。・・・G3、装着!」

 ―ピピピッ ガシャンッ
 ―ガチャガチャッ ガシャンッ ギュィィン
 ―ウィンッ ウィンッ 

 G3(枝先)「装着完了っ」


 キリト「おぉおっ!?」


 アスナ・直葉「」ポカーン


  G3(枝先)「さてっ!みなさん、隠れてください!」ダッ!

 
 G3はキリト達に指示を出すや否やアシスト機能で驚異的な瞬発力を発揮しアームズドーパントに接近した。
 目の前まで接近するとG3は右拳の正拳突きで顔面を殴り動きを止めると、続けて二段蹴りを繰り出す。
 

 上里「皆、こっちに。飛び道具の流れ弾が飛んでくるかもしれないから」


 キリト「わ、わかった」


 アスナ「キ、キリトくん、腰が抜けて」カクカクッ


 キリト「大丈夫か!?」

 
 アスナ「う、動けそうにないかも」アセアセ
73 :1 [saga]:2018/11/26(月) 21:58:50.27 ID:jJjzIGH90
 上里「・・・(このままじゃ危ない・・・早く事態を収めるなら、仕方ないか)」


 上里「・・・もし動けるようになったらあそこへ行くんだよ」ゴソゴソッ、スッ


 キリト「上里?」
 
 -シュイッ
 -カシャンッ キュリリリリリッ

 上里「変身!」

 [TURN UP]


 剣(上里)「ハッ!」ダダッ!


 アスナ「上里君が・・・」


 キリト「仮面ライダー・・・だったのか・・・!?」


 直葉「これ・・・何かのヒーローショーか何か?」アセアセ


 アームズドーパント「ッラァアアアッ!」


 G3(枝先)「っと!」


 剣(上里)「ェアアッ!」


 剣が振るったブレイラウザーがアームズドーパントの大剣に変化している左腕を弾く。

 -ビスッ!ビスッ!
 
 G3はバイザーでアームズドーパントの足元をロックオンし、狙いを定めてスコーピオンを撃つ。
 ロックされると足元に表示されたスコープが赤くなり音が鳴る。それによって精密な射撃が可能になるのだが。
 
 -チューンッ!チュィーンッ!

 アームズドーパントは大柄な体格とは裏腹に俊敏に弾丸を避ける。


 G3(枝先)「くっ・・・」


 剣(上里)「足止めをしてもらえれば、ぼくが一気に攻め込むんだけどっ」


 G3(枝先)「・・・!。じゃあ、やってみましょう!」


 G3は背中のバッテリーパックの右側面にマウントされているGA-04 アンタレスを右腕に装着した。

 G3(枝先)「縛りつけれれば動きを止められます。その間に」


 剣(上里)「わかったよ」


 剣は頷くと、G3の右斜め寄りに前に出てブレイラウザーを構える。
 構えはブレイラウザーの底部部にあるカードケースの端を左の掌に添え、右手で取って部分を支えている

 
 アームズドーパント「ウォオオアアアアアア!!」
74 :1 [saga]:2018/11/26(月) 22:08:05.06 ID:jJjzIGH90
 G3(枝先)「・・・今っ!」


 -バシュウウゥウウッ!!
 -グルルルッ ビシィッ!

 アンタレスから発射されたアンカーはアームズドーパントの体全体に巻き付いて自動的にロープが収縮し拘束した。
 アームズドーパントは身動きが取れなくなりその場で転倒した。


 G3(枝先)「今の内です!」

 
 剣(上里)「ああっ!」


 覚醒
 http://youtu.be/31BWiddB7h0


 剣が接近している最中アームズドーパントは何とか立ち上がることが出来たが、身動きが取れないのに気付く。
 ロープを解こうと踠くが簡単にはいかず疲労だけが溜まっていく。


 剣(上里)「ハアァッ!」


 アームズドーパント「グオァアッ!」

 
 剣は身動きがとれないアームズドーパントに問答無用で斬りかかる。
 アームズドーパントは動ける足だけで蹴りを繰り出すが一歩下がられるだけで回避され攻撃できない。


 剣(上里)「ゥエアァアッ!」


 アームズドーパント「グォオォ・・・ッ!」


 剣のブレイラウザーによる突きが腹部に刺さり、アームズドーパントは動きを止めた。


 剣はブレイラウザーを引き抜いて後退した。
 そしてカードケースを扇のように展開し、ラウズカードを二枚引き抜く。


 剣(上里)「合図したらロープを解いてくれ!」


 G3(枝先)「はいっ!」


 [SLASH] [THUNDER]

 [LIGHTNINGSLASH]

 剣(上里)「ハァァァッ・・・」


 剣は先程同様の構えで足を大きく広げていき、アームズドーパントに狙いを定めた。
 アームズドーパントは蓄積されたダメージのせいで既に覚束ない足取りとなっている。

 剣(上里)「・・・今だっ!」


 ―シュルルルッ! カシャンッ!

 剣の合図でG3はアンタレスのロープを解き、アームズドーパントを解放する。


 剣(上里)は構えたままの体勢でアームズドーパントへ接近していく。
 ブレイラウザーはディアーサンダーによって黄緑色に発光して帯電し、電飾がバチバチと飛び散っていた


 剣(上里)「ハァッ!デヤァッ!」

 
 剣(上里)「ッダアァアアッ!」


 ―ドガァァァアアンッ!!
75 :1 [saga]:2018/11/26(月) 22:09:51.95 ID:jJjzIGH90
 剣の三連続斬りが炸裂し、アームズドーパントは倒れながら爆発した。
 
 ―カランカランッ パキンッ!


 「ごぶふっ・・・!」バタンッ

 
 剣(上里)「・・・メモリは壊れたか」


 G3(枝先)「はぁー・・・あ。ご協力ありがとうございました」


 剣(上里)「ライダーは助け合いだからね。・・・前見た時より強くなったかい?」


 G3(枝先)「えっ?い、いやいやー、そんなことは」テレテレ


 剣(上里)「照れることないよ。日々努力してることがわかるから」クスッ


 G3(枝先)「えへへ・・・ありがとうございます」ニコリ


 キリト「上里・・・」


 剣(上里)「!。キリトくん」

 ―カシャンッ

 上里「アスナさんは?大丈夫なのかい?」


 キリト「ああ。もう立つことは出来てる。・・・上里、仮面ライダーだったのか」


 上里「・・・そうだよ。仮面ライダー剣だ」


 キリト「剣・・・か。良い命名だな」


 上里「ありがとう。シンプルだから少しだけ不安なところはあったから」クスッ


 キリト「さっきの装備は雷属性の攻撃が出来るのか?」


 上里「他にもあるんだ。殆どは自身に効果を付けるのだけどね」


 キリト「体術スキルみたいなもんか・・・」

 
 アスナ「もう、剣となるとこれなんだから・・・」


 直葉「で、でもさっきの構え、天然理心流でしたよ!?」キラキラ


 アスナ「て、てんねんりしんりゅうん?」


 キリト「あの構えでよく相手を斬り付けられたよな。慣れないと難しくないか?」


 上里「慣れてるからね。剣道でもあの構えなんだ」


 キリト「剣道やってるのか」


 キリト「・・・なら、あれだけの剣捌きが出来るわけだな」クスッ


 上里「うん」クスッ
76 :1 [saga]:2018/11/27(火) 18:38:49.76 ID:K8QauVKJO
 キリト「カードで剣をなぞってたのは、効果を発動するためか?」


 上里「そうだよ。ブレイラウザーと言う名称だけど、剣身にカードをスキャンするためにの溝があるんだ」


 上里「スキャンと言うよりラウズと言ってもいいかな」


 キリト「ラウズか・・・」


 枝先3「お話の途中ですみません。私はこれからこの人連行しますので」


 キリト「あ、ああ」


 枝先3「彼女さん守ってくださってありがとうございました」


 枝先3「まだまだ未熟ですみません」


 キリト「そんなことないさ。こっちは助けられたんだから」


 キリト「こちらこそ、ありがとな」


 枝先3「はい!ではっ」


 ―ズルズル・・・

 上里「・・・キリトくん。そろそろぼくも行くとするよ」


 キリト「そうか。あ、スグー!アスナー!」


 アスナ「あ・・・よ、呼ばれたね」



 
 アスナ「え、えっと・・・上里君、仮面ライダーだったんだね」


 上里「見てた通りだよ」クスッ


 直葉「あ、あの!上里、さん天然理心流を取得してるんですか?」ドキドキ


 上里「うん。小さい頃剣道場の師範の人に教えてもらったんだ」


 上里「その頃・・・あまり役に立たないと思っていたけど、今は師範に感謝しているよ」


 直葉「すごいですね・・・わ、私も剣道やってるんです!」


 上里「やっぱり。見慣れてる道具があったからそうなのかなって思ったんだ」クスッ
77 :1 [saga]:2018/11/27(火) 18:42:32.60 ID:K8QauVKJO
 キリト「・・・って、それよりスグ?何で学園都市に来てるんだよ」


 アスナ「あ、そ、そうだった。どうして?」


 直葉「実はね・・・私も学校体験で来ちゃったの」テレ


 直葉「もちろんお母さんにはちゃんと話したから、大丈夫だよ」


 キリト「そ、そうだったのか・・・」


 キリト「でも、連絡くらいはしてくれよ。ビックリしたぞ・・・」


 直葉「お兄ちゃんを驚かせようと思って・・・」


 直葉「ごめんね」


 キリト「・・・まぁ、無事に会えてよかったよ。ホントに・・・」


 直葉「うん・・・」


 アスナ「直葉ちゃんはどこの学校に行くの?」


 直葉「えっと・・・柵川中学校って所です」


 直葉「普通の学校みたいだから、良いかと思って」


 キリト「・・・ど、どうだろうなぁ」


 アスナ「私達の学校は・・・かなりすごいし・・・」


 直葉「すごい・・・?」


 上里「まぁ、大丈夫。うちの学校は特殊だから」


 上里「柵川中学校と言ったら、さっきの枝先さんもその学校の生徒さんだよ」


 直葉「そうなんですか。わかりました、ありがとうございます」


 上里「うん。・・・じゃあ、ぼくはこれで」


 キリト「ああ。また明日な、上里」


 上里「ああ。・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 上里「今度は巻き込まれないように気をつけるんだよ」


 上里「何か起きたら、必ずライダーが来るはずだ。・・・また明日」ヒラヒラ 


 キリト「・・・ああ」 
78 :1 [saga]:2018/11/27(火) 18:45:27.86 ID:K8QauVKJO
 -ホテル ロビー-

 直葉「上里さんはお兄ちゃんとアスナさんのクラスメイトなの?」


 キリト「ああ。・・・けど、ライダーだったのは知らなかったけどな」


 アスナ「うん。吹寄さんもそうだったけど・・・」


 アスナ「まだ他にも居るのかな?・・・居るなら、会ってみたいなぁ」


 直葉「あの剣捌きすっごく格好良かったよね!」

 
 キリト「・・・ま、まぁ。うん・・・」


 アスナ「・・・あれあれ〜?もしかして妬いてるの〜?」ニヤニヤ


 キリト「ばっ。そ、そんなわけないだろっ!」

  
 直葉「・・・あ、もちろんお兄ちゃんの戦ってるところもカッコいいよ?」


 キリト「だ、だからそんなんじゃ・・・」


 直葉「ふふっ・・・なんだから新鮮かも」クスッ


 キリト「ス、スグぅ〜・・・」


 直葉「ごめんごめん。冗談だから」クスッ


 直葉「・・・明日から行く柵川中学でも友達ができるといいなぁ〜」


 アスナ「直葉ちゃんなら大丈夫よ」


 キリト「ああ。友達もすぐに出来ると思うぞ」


 直葉「ありがとう」ニコリ


 詩乃「あ・・・え?リーファ?」


 キリト「おっ。シノン」


 アスナ「直葉ちゃんも急遽だけど学校体験で来たんだって」


 詩乃「あぁ、そうなの」


 直葉「はい。よろしくお願いしますね、シノンさん」


 詩乃「ええっ」コクリ  
79 :1 [saga]:2018/11/27(火) 18:48:46.30 ID:K8QauVKJO
 キリト「シノンの方はどうだった?」


 詩乃「学校?」


 アスナ「もちろん。私達の方は・・・まぁ・・・うん・・・」


 詩乃「?」


 キリト「濃すぎたな。とてつもなく・・・」


 アスナ「とんこつラーメンに醤油ラーメンを混ぜたみたいだったね・・・」


 詩乃「(よくわからない・・・)・・・まぁ、私の方は普通に過ごしたわ」


 詩乃「でも、庶民とお嬢様の格の違い・・・っていうのかしらね?」


 詩乃「それを見せつけられたわ・・・」


 キリト「やっぱお嬢様学校だからそうなのか・・・」


 詩乃「ケーキ一つの値段が4桁、5桁でどれも最低、万とか普通に考えてありえないでしょ?」


 アスナ「ケーキで万単位!?」


 直葉「どんなケーキなの・・・」


 詩乃「それが値段するだけあって、今まで食べてきたケーキで一番美味しかった」


 キリト「マジか。・・・食べてみたいけど・・・」


 アスナ「高いよね・・・」


 詩乃「・・・実は奢って貰って食べたんだけど、その奢ってくれた子が・・・」


 詩乃「友達にも食べさせてあげたいって言ったら・・・買ってくれて」スッ


 キリト「ホントかよ!?」


 アスナ「わぁ〜、す、すごく高級そうな箱だね・・・」


 直葉「綺麗・・・」


 詩乃「その子がもっと高いにしてくれると言ってくれたんだけど、流石に申し訳なくって・・・」


 詩乃「何とか定価のにしてくれたわ」


 キリト「今食べたら夕飯が入らなくなるだろうしな・・・」


 詩乃「夕食後に部屋で食べてもらえるといいわ」


 キリト「そうだな」
80 :1 [saga]:2018/11/28(水) 12:41:19.19 ID:pf0FtQWuO
 詩乃「ええ」クスッ


 直葉「シノンさんはどこの学校なんですか?私知らないですから・・・」

 
 詩乃「常盤台中学。学舎の園にあるお嬢様学校よ」


 直葉「へぇ・・・ん?でも、どうして中学校に・・・」


 詩乃「・・・それを私も聞きたいわ」ハァー


 詩乃「そう言えば、三人は聞いたかしら」


 詩乃「仮面ライダーについて」


 キリト「まぁ・・・ついさっき戦ってたのを見たからな」


 詩乃「え?そうなの?」


 アスナ「色々あったんだけど、私達を助けてくれたの」

  
 詩乃「助けてくれた?・・・何かあったの?」


 直葉「私が不良に絡まれてるところを助けてもらったんですけど・・・」


 詩乃「けど?」


 キリト「その不良が何を使ったかわからかったけど、怪人になったんだ」


 アスナ「赤い体に骸骨の頭で右腕が大剣になってたよね」


 キリト「ああ」コクリ


 詩乃「そんなのが居るの?この街に・・・」


 キリト「確かに見たからな、俺達は」


 アスナ「うん・・・」


 直葉「見ちゃいました」


 詩乃「・・・まぁ、私も年下だけど同級生の子が仮面ライダーなのと同じようなものね」


 キリト「え?本当か?」

 
 詩乃「少なくとも4人は居るかもしれない。風紀委員で何か変わった声の人が教えてくれたの」


 アスナ「・・・もしかして、白井黒子さん?」


 詩乃「ええ、そうよ。白井さんに会ったの?」

 
 キリト「学校でたまたまな。・・・そっか、あの子は常盤台の生徒だったんだ」


 詩乃「どこで会えたの?」


 キリト「俺達が通うことになった学校で。休憩スポットみたいらしいから」


 キリト「いきなりテレポートで現れてビックリしたよ」クスッ
81 :1 [saga]:2018/11/28(水) 12:44:25.79 ID:pf0FtQWuO
 アスナ「ビックリし過ぎて背中から倒れたんだよね」クスクスッ


 直葉「そんなに?」


 詩乃「まぁ、確かにそうなるでしょうね」クスッ


 詩乃「・・・それで、その怪人はどうなったの?」


 キリト「二人の仮面ライダーが連携して倒したぞ。青色と銀のG3と剣って名前だ」


 キリト「普通の人なのに怪物並みに強かったから驚いたよ」


 詩乃「そう。・・・出来れば見てみたかったわね」


 直葉「いやいや怖過ぎますから、やめておいた方が・・・」


 アスナ「私なんて腰抜けちゃったもん」


 詩乃「そ、そんなに?」タラー


 キリト「俺が背負って避難させてあげたから大丈夫だったけどな」


 アスナ「ちょっと!//恥ずかしいから話すのはやめてよキリトくん!//」


 アスナ「(ちょっと、嬉しかったりもしたけど//)」


 キリト「恥ずかしいも何もないだろ。危険な状況だったんだからさ」


 直葉「あの場合は背負って避難したのが正解だと思いますよ」


 アスナ「うっ・・・そ、そうだね。ありがとう、キリトくん」


 キリト「良いってことさ。・・・にしても、あの上里が変身したライダー・・・」


 キリト「カードにモンスターみたいなのが描かれてたな」


 アスナ「そうなの?」


 キリト「ああ。SAOに出てきそうな感じではなかったけど、動物の系統は似てたな」


 キリト「・・・もしかしたらカードに封印しているモンスターなのかな」


 直葉「同じ学校でクラスメイトなんだから、聞いてみたらどう?」

 
 キリト「そうだな」


 詩乃「もう一人のライダーはどんな感じだったの?」


 キリト「なんて言うか・・・映画とかに出てくるパワードスーツみたいなのを着て、強化した感じかな」


 詩乃「着る・・・つまり装着型ね」


 アスナ「そうそう。腕に何かを付ける時、そう言ってたよ」

 
 直葉「銃を使いながら上里さんを援護していました」
82 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:40:16.82 ID:YQy5zuS40
 
 詩乃「銃ね。・・・もし会えたら色々聞いてみたいわ」クスッ


 詩乃「ところで・・・キリト?その肩に乗せている機械は?」


 キリト「あっ、これは視聴覚双方向通信プローブって言って・・・あっ」


 キリト「そう言えばユイが全然話しかけてこないぞ?どうした?」


 アスナ「ユイちゃん?もしかして寝ちゃってるのか?」


 詩乃「その中に入っているの?」


 アスナ「うん、そうだよ」


 「あ、ねぇねぇ。君たち」

 
 キリト「え?」


 アスナ「私達、ですか?」


 「他に居ないだろうな。この子がお前らのこと知ってるし」


 直葉「この子・・・?」


 ユイ『パパ〜!ママ〜!』ビェーン


 キリト・アスナ「「ユイ(ちゃん)っ!?」」


 「よかったぁ〜。やっと見つけられたね」


 ユイ『ありがう、ございましたぁ・・・ポッピー、しゃん。パラドひゃん』エグエグッ


 ポッピー「どういたしまして♪」


 パラド「今度から気を付けるんだぞ」


 キリト「ど、どうして・・・と言う、どうしたんだ?」


 ユイ『パパとママが学校で授業を受けたいる最中にお昼寝をしていたんです・・・』


 ユイ『そうしたらいつの間にはネットワークに入ってしまっていて・・・』


 ポッピー「お散歩中だった私とパラドが見つけたってわけだよ」


 パラド「まさかネットワークに誰かが居るとは思わなくてな。危うく攻撃しそうだったぜ」


 パラド「悪かったな、ユイ」
83 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:47:44.28 ID:YQy5zuS40
 ユイ『いえいえ。嫌疑が貼れて良かったです』


 ポッピー「良い子だねー、ユイちゃんは」ニコリ


 キリト「・・・あの、あなた達は・・・」


 アスナ「散歩していたらユイちゃんと会ったって・・・」


 ポッピー「あ、初めまして!私はポッピーピポパポだよ!よろしくね!」


 パラド「パラドだ。・・・まぁ、俺達もユイに似た人工知能の塊だ」


 キリト「!?」


 アスナ「じ、人工知能?」


 パラド「簡単に言えばAIだな。俺はバグで生まれたが、ポッピーは純粋なAIだ」


 キリト「で、でも、実体がある、よな・・・?」 


 ポッピー「んー・・・ちょっと言えない事情が・・・」


 パラド「学園都市となればこれくらい楽勝なんだよ」


 ポッピー「え?あ、そ、そうそう!私とパラドは画面から出入りが出来るの」


 直葉「画面から・・・」


 詩乃「・・・携帯の画面でも?」

 
 パラド「見てろ」

 ―シュイーン


 パラド『ほらな』

 
 キリト「す、すげぇ・・・」


 アスナ「あ、あの。ユイちゃんがご迷惑おかけしました」ペコリ


 ポッピー「いいよいいよ。ユイちゃんとはお友達だもん!」


 アスナ「お、お友達・・・?」


 ユイ『はい!ポッピーさんとパラドさんはユイのお友達です!』


 ―シュイーン

 
 パラド「友達か・・・いい言葉だな」クスッ


 ポッピー「そうだよね!」ニコニコ


 直葉「で、でも、年齢差があり過ぎてるんじゃ・・・」


 ポッピー「私は15歳だからユイちゃんと少ししか変わらないよ」


 パラド「俺も15だから問題ないだろ」
84 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:51:50.75 ID:YQy5zuS40
 詩乃「年齢が外見と合ってない・・・」


 パラド「なぁ、キリトだったか?お前、ゲーム好きで得意なんだってな?」


 キリト「え?あ、ああ、まぁ・・・(ユイ、あんまり他人に言わないでくれよ・・・)」


 パラド「今度一緒にゲームして遊ばないか?」

 
 パラド「母さんが今度新しいゲームの開発をしたからそれで遊べるぜ?」

 
 キリト「新しいゲーム・・・?・・・もしかして、仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン?」


 パラド「なんだ、知ってるのか」


 キリト「学校でその話は聞いたからな」


 アスナ「パラドさんのお母さんが開発したんですか?」


 ポッピー「正確には開発の手伝いをしたんだよ。開発者は壇黎斗」


 

 黎斗「黎斗神だぁああああああああああ!!!」バンッ!!


 遼太郎「はいぃ!?」ビクッ!



 
 ポッピー「ついさっき全部の処理が終わって量産体制に入るんだって。後3分後に予約開始するって聞いたよ」


 ポッピー「ものすごくドヤ顔で自慢してた」


 キリト「黎斗って・・・幻夢コーポレーションの社長さんだったっけ?」


 パラド「ああ。ゲームクリエイターで自称神って言ってんだ」


 パラド「まぁ、それくらい面白いゲーム作ってんだけどな」フンス


 ポッピー「パラドのお母さんは私のお母さんにもなるけど、ゲームマスターなんだよ!」


 キリト「へ、へぇ・・・ゲームマスターか・・・」


 パラド「俺も彼女からはそう呼ばれてたっけかな」クスッ


 詩乃「・・・えっと、話しを割ってごめんなさい」


 詩乃「まずはユイちゃんをキリトとアスナに渡してあげれば・・・」


 ポッピー「そうだった!ごめんね」


 アスナ「あ、いえ・・・」
  

 ポッピー「・・・そうだ!ちょっと待っててね?」トテテッ


 キリト「え?」


 アスナ「あ、あの・・・」
85 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:55:13.65 ID:YQy5zuS40
 ポッピー「おー待たせー!」


 ユイ「・・・パ、パパ、ママ」


 キリト・アスナ「「」」


 直葉「え?・・・え?ユ、ユイちゃん?」

 
 詩乃「な、なんで・・・ここに・・・!?」


 ポッピー「これが私の本気だよ!エッヘーン!」


 パラド「ただ自分と一緒に出てきただけだろ」


 ポッピー「それでもすごいでしょー!」プンプンッ


 キリト「ユ、ユイ・・・さ、触れるな」ペタペタ


 アスナ「このプニプニな感触・・・間違いなく本物だよね・・・」


 ユイ「くすぐったいですよぉ」キャッキャッ


 直葉「ど、どうなってるの・・・」


 パラド「言ったろ?学園都市ならこれくらい当たり前なんだって」


 ポッピー「そうそう。AIである私達が出来るんだからユイちゃんにも出来ることなんなの」


 ポッピー「あ、だけど学園都市から出ちゃったらユイちゃんはネットワークに戻っちゃうから気をつけてね」


 キリト「あ、ああ。わかった・・・」


 パラド「SAOってゲームだけしか触れ合えないんだろ?家族で楽しめよ、この街を」

 
 パラド「さて・・・ユイも送り届けたことだし、そろそろ行こうぜ」

 
 ポッピー「そうだね。じゃあ皆、バイバーイ♪」


 パラド「ワーストとゲームでもして遊んでくるか」


 パラド「中々強くなったしな、アイツ」クスッ


 ―スタスタ

 キリト「・・・えっと、とりあえず・・・」


 アスナ「どうしよっか・・・」


 直葉「ユイちゃんのこと、話した方がいいんじゃ・・・」
86 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:55:40.73 ID:YQy5zuS40

 詩乃「・・・ユイちゃん?画面に入れないの?」


 ユイ「どうなんでしょう・・・試してみますね」


 ユイ「パソコンの画面に入ってみましょうか」
 
 ―シュイーン

 ユイ『入れました。次はhは・・・出てみます』

 ―シュイーン

 ユイ「・・・出れました!」


 キリト・アスナ・直葉「「「おぉ〜!」」」パチパチッ

87 :1 [saga]:2018/11/28(水) 19:58:45.12 ID:YQy5zuS40
 -9610号室-

 キリト「ここが俺の部屋だな」


 アスナ「私はここ・・・お隣だね」クスッ


 直葉「私はちょっと部屋の用意が出来てないみたいだから、詩乃さんと一緒になったからね」


 詩乃「私はもう1つ上の階だから。夕食の時にまた会いましょ」


 キリト「ああ。・・・ユイは、どうする?ママの方に行くか?」


 ユイ「ん〜〜〜〜・・・。・・・そうです!パパとママと一緒に寝れば問題ありません!」


 キリト「・・・ん?」


 アスナ「つまり・・・どう言う事?」


 ユイ「パパのお部屋かママのお部屋のどちらかで三人一緒に寝るんです」


 ユイ「そうすれば問題ありません!」フフーン


 キリト「・・・いやいや、それ・・・根本が・・・」


 アスナ「で、でも、一緒の部屋に居ちゃいけないって話はないし・・・」


 アスナ「だ、大丈夫じゃないかなーなんて・・・」


 キリト「・・・アスナは、いいのか?その・・・俺と一緒に寝るのは」


 アスナ「え?・・・(キリトくんとユイちゃんと川の字で・・・)」ゴクリ


 アスナ「・・・う、うん!私は、そうしたい、かなっ//」


 キリト「そ、そうか・・・わかった。じゃあ、一緒に寝るか」


 ユイ「はい!」


 アスナ「うんっ(やった♪//)」



 -1階 レストラン-

 『皆さん、初日の学校体験はいかがでしたか?』


 『本日より一週間、こちらのレストランで昼食以外の食事をとっていただきます』


 『なお料理をお作りするシェフは学園都市の隠れ名店とされています「AGITΩ」の皆さんでございます』


 エツァリ「」ニコニコ

 
 『食事はバイキング形式なのでご自由のお楽しみください』


 
 ユイ「わぁ〜!沢山お料理が並べられていますね」


 キリト「そうだな」


 アスナ「どれも美味しそうだね♪」
88 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:08:02.90 ID:W1W08Gj+0
 ユイ「これが現実世界の料理なんですね・・・」シゲシゲ


 キリト「そうだぞ。好きなの食べていいからな」


 ユイ「はい!えっと・・・」


 アスナ「お野菜もちゃーんと食べてね?」クスッ


 ユイ「は、はい・・・」


 

 キリト・アスナ・ユイ・直葉・詩乃「「「「「いただきます!」」」」」


 ユイ「あーんっ・・・ん・・・」


 キリト「どうだ?ユイ」


 ユイ「とっても美味しいです!なんだか、食べたことあるような味が感じますけど・・・美味しいですね」ニコリ


 キリト「そっか」クスッ


 直葉「うん、ホントに美味しいね」


 アスナ「私もこれくらいの作ってみたいなぁ・・・」


 詩菜「・・・あら?これ・・・中身、お肉かと思ったんだけど、違うわ」


 直葉「・・・あ、はんぺんだ。これ」


 詩乃「あぁ、はんぺん・・・工夫されてるわね」


 ユイ「♪〜」モグモグッ


 ユイ「・・・?」モゴモゴ


 アスナ「ユイちゃん?どうしたの?」


 ユイ「・・・この味もどこかで・・・」


 キリト「?。・・・」パク、モグモグ


 キリト「・・・(・・・あ、この苦みはピーマンか)」


 ユイ「すごくおいしいです!これ!」キラキラ


 キリト「え?あ・・・そ、そうか!」


 キリト「(ここは黙っておこうか・・・)」
89 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:09:50.53 ID:W1W08Gj+0
 春上「お飲み物のジュースをお持ちしましたのー」コトッ


 アスナ「え?あ、あの・・・(頼んだ覚えが・・・)」


 春上「店長からのサービスなのー」ニコリ


 アスナ「え?」


 
 エツァリ「」ペコリ


 
 アスナ「あ・・・ありがとうございます。ほら、ユイちゃん」


 ユイ「ありがとうございます!」


 春上「どういたしましてなのー」ペコ、トコトコ


 直葉「あの店長さんって・・・どこの国の人なんだろうね?」


 詩乃「さぁ?」


 ユイ「」ジュ〜


 ユイ「んっ・・・イチゴミルク美味しいです♪」


 キリト「え?・・・そ、そうだなー」


 アスナ「中々濃い目の人達ばかり、だったね」タラー


 直葉「え?それって・・・危なそうな人達なの?」


 キリト「いや、皆丁寧に教えてくれて良いやつだよ」


 アスナ「上条君って男子生徒の人が要注意って言われてたけど」クスッ

 
 詩乃「なんで?」

 
 キリト「その・・・決して悪いやつじゃないんだけど・・・」


 キリト「問題児扱いになってるんだよ・・・」タラー

 
 アスナ「う、うん・・・」


 直葉「遅刻数がすごいとか?」


 詩乃「学力が低くて毎年留年になってるとか?」


 キリト「し、詩乃のはちょっと言い過ぎだけど・・・大体あってるな」


 アスナ「でも、モテモテだよね」


 直葉「モテモテ?」


 アスナ「うん。恋人が10人居て」


 詩乃「」ブファッ!
90 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:12:17.91 ID:W1W08Gj+0
 直葉「そんなイケメンなの!?」


 ユイ「優柔不断な恋愛ゲームの主人公みたいですね」


 アスナ「か、上条君は優柔不断ではないと思うけど・・・」


 キリト「そうでもしないとこの街が危ないからって認定されてるそうだぞ」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 詩乃「レベルの高い能力者なの?」


 キリト「いや、レベルは0だって言ってた。ただ能力を打ち消す力みたいなのを持ってたぞ」


 詩乃「?。それは能力じゃないの?」


 アスナ「そうみたい。システムスキャンって言う検査で感知されなかったからレベルは0になったんだって」


 詩乃「そう・・・(そう言う事もあるのね)」


 直葉「能力かぁ・・・お兄ちゃんはもし能力を使えるってなったらどんな能力が良い?」


 キリト「んー・・・ゲームの武器をこう、召喚出来るような能力が良いかな」


 アスナ「・・・」ハァー


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 詩乃「とことんゲームに拘るのね」


 ユイ「パパらしいですけど、もう少し視野を広げても良いと思います」


 キリト「」グサッ!


 キリト「・・・じゃ、じゃあアスナはどうなんだ?」


 アスナ「私?私は・・・と、特に思いつかないかな・・・」


 直葉「え?そうなんですか?」


 詩乃「意外。空を自由に飛びたいとか、キリトを守れるくらい強くなれる能力がほしいって言うかと思ってた」


 アスナ「う、うーん・・・」


 アスナ「(本当はキリトくんがどこに居るのかわかる能力とか欲しいって思ってるんだけど・・・)」


 キリト「まぁ、アスナはアスナだしそのままでもいいんじゃないか?」

 
 キリト「(俺より強くなったらちょっと怖いし・・・)」


 直葉「・・・まぁ、そうだね」


 詩乃「普通が一番か」


 アスナ「う、うん。そうだよね」


 キリト「あ、ああ」
91 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:13:50.84 ID:W1W08Gj+0


 



 キリト「食べたなぁ。満足したか?ユイ」


 ユイ「はい。お腹いっぱいですっ」


 アスナ「たくさん食べてたね」クスッ


 ユイ「はい!色々新鮮で、これが現実の世界なんだと思いました」


 ユイ「今度はママのお料理も食べてみたいです!」


 アスナ「え?いつも食べてると思うけど・・・」


 キリト「リアルでもアスナの料理を食べてみたいんだよ」クスッ

 
 アスナ「あ、そっか。うん、わかった」クスッ


 アスナ「作ってあげるね」ニコリ


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコッ



 詩乃「じゃあ、おやすみないキリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「また明日〜」


 キリト「ああ、おやすみ。二人とも」



 ーキリトの部屋ー

 キリト「さてと・・・」パフンッ


 キリト「おぉ・・・すごい柔らかいベッドだな」モフモフ


 キリト「・・・」ポヨーンポヨーン


 キリト「・・・いや、もうこんな事していい歳じゃないし・・・//」フルフルッ


 キリト「・・・寝るにしてはまだ早いよな・・・」


 キリト「・・・どうしようかな」
92 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:26:53.74 ID:W1W08Gj+0
 キリト「・・・まぁ、いつも通り」ゴソゴソッ


 キリト「リンクスタート」


 ―テロリーン
 ―キュルルルルッ・・・

 -仮想世界-

 キリト「・・・やっぱ見慣れてるからホッとするな」クスッ


 キリト「アスナ達は・・・(フレンドリスト・・・)」ピッピッ

 
 キリト「・・・来てないな。今日はそれぞれで話してるんだろうか」


 キリト「まぁ、今日はのんびりとするか」


 
 キリト「・・・」スタスタ


 キリト「クラインも居ないとなると・・・残業か?何かヘマしたんじゃないだろうな」クスッ


 キリト「ま、それは置いといて・・・」




 -キリアスユイ家もといログハウス-

 キリト「・・・」


 キリト「のんびりするとは言ったものの・・・」ゴロゴロ


 キリト「・・・暇だな・・・リズとシリカからの連絡も来ないし・・・」


 キリト「・・・釣りにでも行くとするか」ムクッ

 
 ―コンコンッ

 キリト「・・・?。今、誰かノックしたか・・・?」


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。今、出ますよー」ストンッ,スタスタッ


 ―ガチャッ

 キリト「どちら様で・・・」


 パラド「よぉ、キリト」ニコリ


 黎斗「ほぉ・・・中々の良い住まいだ。現実の建築技術をここまでリアルに出来るとは・・・」


 キリト「・・・なっ!?パ、パラド!?」
93 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:31:13.56 ID:W1W08Gj+0
 キリト「それに・・・えっと・・・」


 黎斗「あぁ、これは失礼。私は・・・幻夢コーポレーション学園都市社の社長・・・」


 黎斗「そして、神である・・・壇っ!!」


 黎斗「黎斗神だあ!!」


 キリト「・・・あ、はい」タラー


 キリト「・・・と、とりあえず、どうぞ」


 パラド「悪いな。邪魔するぞ」



 
 キリト「えっと、それで・・・どうして、と言うよりどうやってここに?」


 パラド「ネットワークを泳いでたら変な空洞を見つけたんだ。それに入ったら・・・仮想世界に来たって訳だ」クスッ


 キリト「・・・(もしかして、俺がリンクスタートしたからか・・・?)」


 黎斗「私は秘書の壺井遼太郎・・・いや、クラインと呼んだ方が親しみがあるか」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 黎斗「彼からSAOの事を聞いてね。少し興味が沸いて仮想世界へ移動する装置を貸してもらい、それを元に自作したVRゴーグルでこちらへ来たのだよ」
   

 キリト「・・・学園都市ってホントなんでもありだな」ハァー


 パラド「と言うよりかは、こいつが凄過ぎなだけだ」


 黎斗「そうとも・・・これが神の才能を持った私の力だぁぁあっ!」


 黎斗「称えるが良いっ!だぁーーわはははっ!」


 キリト「(こんな人のところでクラインは1週間働くのか・・・)」


 黎斗「ところでキリト君だったかな」


 キリト「あ、はい」


 黎斗「君はゲーム好きなようだね?良ければ、私の会社へ来てみるのはどうだろう」


 キリト「え?幻夢コーポレーションに?」


 黎斗「壺井君から聞いているよ。君が・・・」


 黎斗「世界で初めて、SAOに囚われた人々を救った英雄だと言うことはね」


 キリト「・・・そ、そうですか・・・」


 パラド「やっぱすげぇ奴だったんだな。お前は」


 黎斗「君に興味が湧いてきてね。是非とも来てもらいたいのだが・・・」
94 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:33:03.73 ID:W1W08Gj+0
 キリト「・・・行くのは構わないですけど・・・」


 キリト「俺に何かしてもらうとか、条件があるんじゃないですか?」


 黎斗「いいや?デバッグしたゲームを試験してもらおうと思っただけだよ」


 キリト「!。・・・」


 パラド「羨ましいなぁ、俺はダメだって言うんだぜ?」


 黎斗「君がやったとして感想を述べてくれると思っていないからね」


 パラド「フンッ・・・」


 キリト「・・・えっと、もし行くとなればいつですか?」


 黎斗「こちらから学校へ話は進めておくよ。君はゲストなのだからこちらが負担しよう」


 黎斗「それだけこちらは君に来てもらいたいのだよ」


 キリト「・・・(そこまでして来てもらいたいって、何か隠してるんじゃないのか・・・?)」


 黎斗「怪しむことはない。私は・・・君の才能の素晴らしさを評価しているからね」


 パラド「まだプレイしてるとこ見たことないのにか?」


 黎斗「神の勘でわかるのだよ・・・キリト君にはゲームの神に等しい力を備えている」ニヤリ


 キリト「い、いやいや、そんな」アセアセ


 キリト「・・・わ、わかりました。じゃあ・・・行きます」


 黎斗「ああ。ありがとう、キリト君」ニコリ


 パラド「なぁ、キリト。時間あるなら、ゲームして遊ぼうぜ?」


 キリト「あ、ああ。いいけど・・・」


 パラド「よしゃっ♪やったね」ニコリ



 -湖-

 パラド「・・・」


 キリト「・・・」


 黎斗「♪〜」


 パラド「・・・なぁ、キリト。俺はゲームして遊ぼうぜ?って言ったよな」


 キリト「ああ。してるだろ?」


 パラド「どこがゲームなんだこれの」


 黎斗「釣りゲームとは中々作らないから、私はこうしてゆったりと時間が過ぎていくのが良いと思うがね」


 パラド「はぁ〜〜〜・・・」
95 :1 [saga]:2019/01/04(金) 18:59:44.88 ID:W1W08Gj+0
 キリト「結婚直後を思い出すなぁ・・・」


 黎斗「結婚?・・・キリト君はまだ18歳にはなっていないと思っていたんだが」


 キリト「あぁ、この仮想世界では未成年でも仮で結婚が出来るんですよ。お互いに承諾して・・・終わりですけど」


 黎斗「ほぉ・・・」


 パラド「・・・」ムスッ


 キリト「・・・後で、モンスター狩りに行ってみるか?」


 パラド「おっ!バトルゲームなら喜んでやるぜ」


 キリト「じゃあ、もう一頑張りしてからな」


 パラド「へへっ。よしっ」


 キリト「(よかった、機嫌がなおってくれたか・・・)」


 キリト「・・・それにしてもどうしてユイがこの街のネットワークに入り込んじゃったんだ?」


 パラド「多分、滞空回線のせいだろうな」


 キリト「滞空回線?」


 パラド「学園都市中に5000万機くらい散布されている70ナノメートルのシリコン塊だ」


 キリト「それが・・・何か関係あるのか?」


 パラド「それはどこかのお偉いさんが情報ネットワークに使っているから、それの中にユイは入り込んだんだろ」

 
 キリト「なるほど・・・」


 パラド「この街にはもう一つネットワークがあるみたいだが、俺も実際には見たことないな」

 
 黎斗「噂によれば。計画のために生み出された誰かのクローンだけが使えるものらしい」


 キリト「・・・クローン?」


 黎斗「そう。生物体の細胞から無性生殖的に増殖し、それと全く等しい形質と遺伝子組成を受け継ぐ別の個体」


 キリト「そんなのまで居るのかよ」


 パラド「この街には外の常識は通用しないぞ」


 パラド「何しろ金だけ吸い上げる自販機もあるしな」


 キリト「いや、それはぼったくりだろ」


 パラド「まぁな」ハハハッ
96 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:02:07.71 ID:W1W08Gj+0
 ―ギュルルルルルッ!!

 黎斗「おおおぉおおっ!?」


 キリト「来ましたか!?」


 パラド「マジかよ!?」

 
 黎斗「〜〜っ!?」


 キリト「落ち着いて竿を立てて!」


 黎斗「な、何と言う引きだぁぁ・・・!」


 ―ギッギッ ギギギリリッ・・・!

 パラド「おいおい糸切れないだろうな・・・」


 キリト「大丈夫だ、まだそこまで・・・無いと思う」


 黎斗「キ、キリト君、この後は・・・!?」

 
 キリト「タイミング良く引くチャンスが来ますからそれまでは踏ん張ってください!」


 黎斗「くっ・・・くははははっ!この神に釣られるのぉ、喜ぶがいぃあっ!」





 黎斗「!。緩んだ・・・!」

  
 キリト「今だっ!」


 黎斗「私はぁぁぁ・・・神だぁぁぁああっ!!」


 ―ザッパァァアッ!!


 キリト「ヌシだっ!」
 

 パラド「・・・魚じゃねぇだろ、あれ」


 キリト「ハァァアッ!」

 ―ズバァァアンッ!!


 パラド「おぉ・・・剣で斬った・・・」
97 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:05:01.61 ID:W1W08Gj+0
 キリト「やりましたね社長!」


 黎斗「ハハハハ!これはALOも我がゲームの完成を祝しているにちがいない!」


 黎斗「見たかぁぁぁあ!!ぶぁあーーはははははっ!!」


 ―パァァア・・・
 ―ヒュインッ


 キリト「おっ。釣竿がドロップされましたね」


 パラド「こう言うシステムなのか・・・」


 黎斗「なるほど。これは・・・中々素晴らしい物だ。是非部屋に飾っておこう」


 キリト「え?あ、いや、あの・・・」


 キリト「(・・・待てよ?ポッピーがユイをこっちに連れてきたみたいに、物でも可能なのか?)」


 パラド「さて・・・釣れたことだしキリト!モンスター狩りに行こうぜ!」


 キリト「あ、ああ。そうだな」


 
 -街-

 キリト「黎斗社長は先に帰ったから、パラドと二人になるな」


 パラド「ああ。・・・にしても、これが仮想世界の町か。ファンタジータイプな感じだな」


 キリト「まぁな。現代的な物とかはあるけどな」


 パラド「そうなのか」
98 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:07:28.57 ID:W1W08Gj+0
 パラド「・・・お?この小物とかも持って帰れそうだな」


 キリト「パラド。それはお金払って買わないとダメなやつなんだ」


 パラド「だろうな。・・・このゲームでは何て言うんだ?円か?それとも別か?」


 キリト「コルだ」


 パラド「値段の価値観はどうなんだ?」

 
 キリト「日本円と同じ、100コルなら100円って感じだ」


 パラド「なるほどな。・・・エナジーアイテム一つで何コルなんだろうか」


 キリト「エナジーアイテム?」


 シリカ「あっ!」


 キリト「ん?ああ、シリカ」


 ピナ「ピィッ!」


 キリト「っと、ピナか」クスッ


 シリカ「キリトさん!ごめんなさい、今さっき通知を見て・・・」


 キリト「そうだったのか」

 
 パラド「キリトの友達か?」
 

 キリト「ああ。この子はシリカって言うだ」


 シリカ「えっと、初めまして。シリカです、この子はピナって言います」


 ピナ「きゅ〜」


 パラド「よろしくな、俺はパラド。学園都市に居るAIの塊だ」


 シリカ「え?・・・ど、どういう事でしょうか・・・?」キョトン


 キリト「説明すると・・・」




 シリカ「・・・よ、よくはわからなかったですけど、ユイちゃんみたいな方なんですね」


 パラド「そう思ってくれ」


 シリカ「はい。・・・ところで、これからどこかに行くんでしたか?」
 

 キリト「ああ、パラドとモンスター狩りに行くところだったんだ」
99 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:48:38.80 ID:W1W08Gj+0
 パラド「俺の心を躍らせてくれる奴が居るか楽しみだよ」ニコリ


 シリカ「そ、そうですか・・・」


 キリト「リズは居ないのか?」


 シリカ「リズさんは私用があるみたいで、今日は来れないそうです」


 キリト「そっか。じゃあ、狩りに行ってまた戻ってくるから」


 シリカ「はい!お二人ともお気を付けて」


 キリト「ああ、ありがとう」



 -ルグルー回路-

 パラド「キリト、お前って顔が広いんだな」


 キリト「まぁ・・・SAOが始まってから会ってるし、リアルでも会えてるからな」


 パラド「そうか」


 キリト「さて、じゃあこの剣を使ってくれ。俺はもう一本あるからな」


 パラド「ああ、サンキュ。・・・へぇ、重みも感じられるな」




 キリト「・・・おっ。居たぞ」


 オーク「グルルルッ!」


 パラド「デカイ猿か?」


 キリト「どっちかと言えば類人猿だな。この辺りに出現するモンスターのオークだ」


 キリト「アイツは手に持ってる分厚い包丁で攻撃してくる。気をつけていくぞ」


 パラド「よし。・・・行くぜ、キリト!」


 キリト「ああっ!」
100 :1 [saga]:2019/01/04(金) 19:49:34.93 ID:W1W08Gj+0
 オーク「グルルルォオオッ!!」


 オークは二人の存在に気付くと、分厚い包丁を振り翳して突進してきた。キリトはジャンプして回避し、パラドは身体を回転させて回避する。
 目標を見失ったオークはブレーキを掛け急停止しようとする。


 パラド「隙だらけだ!」


 背後からパラドがキリトから借りたユナイティウォークスでオークの背中を斬り付ける。
 赤い切り口が無数に出来、オークは痛感のあまり雄叫びを上げる。


 パラド「よしっ!」


 キリト「パラド!スイッチだ!俺と交代で攻撃出来る!」


 パラド「オッケー!スイッチ!」

 キリトとパラドが入れ替わり、キリトはエクスキャリバーを翳しオークにトドメの一撃を繰り出す。
 オークは最後に呻き声のような鳴き声を出して一瞬全体が光り、そのまま光の粒子となって消失する。

 
 キリト「やったな、パラド」


 パラド「ああ。中々面白いな!このALOってゲーム」


 パラド「こう言うゲームはキリトくらいの学生からも人気高そうだな」


 キリト「それだけじゃなく、結構中高年の人でも居るんだ」


 パラド「へぇ・・・そりゃすごいな」


 パラド「今度、黎斗が発売するゲームは学園都市だけ限定だから学生だけしかしないだろうな」

 
 キリト「大人の人とかはやらないのか?」


 パラド「どうだろうな。好きでやる奴は居るとは思うけど」


 パラド「キリト、もしもバトライド・ウォー オンライン買えたから一緒にタッグ組んでやってみようぜ?」


 キリト「ん、ん〜・・・ま、まぁ考えとくよ」


 パラド「ああ」ニコリ


 キリト「(今の段階でどれくらい売れちゃってるかが問題だな・・・)」
101 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:05:57.80 ID:llWL81S50
 パラド「じゃあ、またな。キリト」


 キリト「ああ、パラド。また会おうぜ」


 パラド「おう。久々に心躍って楽しかったぜ」

 
 パラド「じゃな」
 
 ―シュイーン
 
 キリト「・・・さて、俺もログアウト・・・」


 キリト「っと、その前にシリカに会わないとな」



 -街-

 シリカ「あ、キリトさん。・・・パラドさんは?」


 キリト「先に帰ったぞ。俺はお前に会ってからログアウトしようと思って」

 
 シリカ「あ、そうでしたか。すみません、わざわざ」


 キリト「いや」クスッ


 シリカ「そう言えば、学園都市はどうですか?」


 シリカ「何かすごいものとか見れました?」ワクワク


 キリト「・・・その・・・」


 シリカ「?」


 ピナ「ピィ?」


 キリト「見過ぎて明日もちょっと困惑しそうだな・・・」タラー


 シリカ「そ、そうですか」


 キリト「正直、シリカとリズは来なくて正解だったな」


 キリト「ツッコミ追いつかなくて途中で帰りたくなるって思うぞ・・・」


 シリカ「えぇ・・・」


 キリト「まぁ、でももっと面白そうな事はありそうだから楽しみだよ」クスッ


 シリカ「それなら、よかったです・・・」
102 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:08:00.48 ID:llWL81S50
 キリト「クラスメイトも濃い目の奴ばっかりだけど・・・」


 キリト「全然悪いやつは一人も居ないから、安心だ」


 シリカ「よかったですね。キリトさん」ニコリ


 キリト「ああ。・・・じゃあ、そろそろログアウトするよ」


 キリト「またな、シリカ、ピナ」


 ピナ「ピィ!」


 シリカ「はい、おやすみなさい」


 
 キリト「・・・んっ・・・」


 キリト「・・・丁度寝るには良いぐらいの時間だな」


 -アスナの部屋-

 ―コンコンッ
 
 キリト「アスナー」

 ―ガチャッ

 ユイ「はい、パパ。どうぞ入ってください」


 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 アスナ@パジャマ「あ、キリトくん」


 キリト「おう。・・・もう寝るか?」


 アスナ「そうだね、こんな時間だし」


 ユイ「私も眠くなっちゃいました・・・」グシグシ


 キリト「じゃあ、寝るとするか」






 キリト「・・・これで大丈夫か?」


 アスナ「うん。ユイちゃんが真ん中で安定してるから」


 ユイ「パパとママと一緒に寝られて嬉しいです♪」


 キリト「そうだな」クスッ


 アスナ「私も嬉しいよ、ユイちゃん」ニコリ
103 :1 [saga]:2019/01/05(土) 00:09:16.63 ID:llWL81S50
 アスナ「まるで夢みたい・・・現実でこんなことが出来るなんて」

  
 キリト「俺もそう思ってたよ」クスッ


 ユイ「はい・・・私も・・・ですぅ・・・」


 ユイ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 アスナ「・・・寝ちゃったね」ナデナデ


 キリト「ああ。・・・電気、切るぞ」


 アスナ「うん、お願い」

 ―フッ・・・

 キリト「・・・アスナ、今度俺・・・幻夢コーポレーションに行く事になったんだ」

 
 アスナ「え?どうして・・・?」

 
 キリト「SAOで社長の壇黎斗・・・神さんが是非来て欲しい、って言ってきてさ」


 キリト「そこでゲームの試験をしてほしいって頼まれてさ」

 
 アスナ「そう・・・よかったね。と言うより、すごいじゃない」


 アスナ「社長さん直々に頼まれるなんて」クスッ


 キリト「ああ・・・アスナも来るか?」


 アスナ「え?」


 キリト「多分、一緒に来ても大丈夫だと思うけど・・・」


 アスナ「ん〜・・・少し考えとくね」


 キリト「ああ。・・・じゃあ、おやすみ」


 アスナ「おやすみ、キリトくん。・・・その・・・」


 キリト「ん?」


 アスナ「・・・おやすみの、キス・・・してほしいな、って//」


 キリト「・・・あ、ああ//」

 ―ズイッ
 
 アスナ「・・・//」


 キリト「・・・っ//」


 ―ちゅっ・・・

 アスナ「ん・・・ふぅ・・・//」


 キリト「・・・っ・・・//これで、いいか?//」


 アスナ「うん・・・//・・・ありがと//」ニコリ
104 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:04:16.63 ID:wHZYVvLl0

 二日目


 キリト「Zzz・・・」


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」


 キリト「・・・んーっ」


 キリト「・・・朝か・・・」チラッ


 ユイ「すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」

 
 キリト「二人ともまだ寝てるか・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・」


 ―ツンツンッ

 アスナ「ん・・・むにゃ・・・」


 キリト「(アスナの頬っぺた、柔らかいな・・・)」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・」ズイッ

 ―チュッ

 キリト「・・・//」


 アスナ「・・・ん・・・くぅ・・・」

 
 キリト「・・・//(やばい//なんか、しちゃいけないことしてるみたいだ・・・///)」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・もう一回やっても・・・//」ズイッ


 ユイ「・・・ぱぱ・・・?」


 キリト「」ピギッ!


 キリト「っ、ユ、ユイ、起きたのか?//」アセアセ


 ユイ「はぃ・・・」グシグシッ


 ユイ「・・・ままに、ちゅーしてましたね・・・」


 キリト「」サァー
105 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:06:51.08 ID:wHZYVvLl0
 ユイ「わたしにもぉ、やってくだしゃぁい・・・」ムニャムニャ


 キリト「・・・(あ、寝ぼけてるのか?なら!)」


 キリト「・・・ね、寝ーん寝ーころーりーよー」ナデナデ


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・ほぉ〜・・・」ホッ,ポスン


 キリト「・・・//」




 -洗面所-

 キリト「・・・」シャカシャカッ

 
 アスナ「ふあ〜ぁ・・・おはよー、キリトくん」ポケー


 キリト「おふぁよ」シャカシャカッ


 アスナ「顔洗お・・・」シャーッ

  
 アスナ「・・・ん?」


 キリト「ん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何か、頬っぺたに赤い点が・・・」ポリポリ


 キリト「」ゴフッ!

 
 アスナ「?」


 キリト「ん、んーん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何かしたの?」ジトー


 キリト「」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「・・・そ、その、な、撫でただけだぞ?//アセアセ


 アスナ「撫でてこんなになるわけないでしょ?」ズイッ


 アスナ「何を・・・したんですか?」ジーッ


 キリト「・・・キ・・・」


 アスナ「キ?」


 キリト「・・・キスしました//」


 アスナ「・・・!///」カァァア
106 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:08:07.66 ID:wHZYVvLl0
 アスナ「・・・そ、そう//」

 
 アスナ「・・・ふーん//・・・//」シャカシャカッ


 キリト「・・・アスナさん?」


 アスナ「・・・//」シャカシャカッ


 アスナ「んっ・・・//」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「(怒らせちゃったか・・・?)」アセアセ


 アスナ「・・・じゃあ、お返しっ//」

 ーちゅっ・・・

 キリト「ん、ぐっ・・・!?//」


 アスナ「っ、はぁ・・・ふふっ♥//」ニコリ


 キリト「ア、アスナ・・・//」


 アスナ「もっとイイこと・・・しちゃう?///」


 キリト「・・・」



 悪魔キリト【よぉよぉ、イイんじゃないのかー?】


 紳士キリト【ダメです!学校があるのに!それに今から朝食ですよ!】



 キリト「・・・あ、いや・・・朝食、食べないとマズイし・・・ユイに見られたら大変だろ?//」


 キリト「だから・・・な?//」


 アスナ「・・・ふふっ//わかってるよ//」クスッ


 アスナ「キリトくんはこう言うとき真面目だもんね/」


 キリト「は、はは・・・//」
107 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:08:54.69 ID:wHZYVvLl0

 -ホテル内 レストラン-

 詩乃「あ、おはよう。キリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「おはよー」


 キリト「おはよう、二人とも」

 


 キリト「俺とアスナにシノンは昨日と同じ通りに学校に行くとなって・・・」


 アスナ「直葉ちゃんは柵川中学校へ行くんだよね」


 直葉「はいっ」


 詩乃「ユイちゃんはどうするの?」


 ユイ「大丈夫です!ネットワークの中へ入れば問題ありませんよ」


 詩乃「あぁ、そっか」


 キリト「もし、向こうでもパラドやポッピーに会えたらよろしく伝えてもらえるか?」


 ユイ「もちろんです!」

 
 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 直葉「・・・はぁ、何だか緊張してきそう・・・」


 詩乃「大丈夫?」


 直葉「ま、まぁ、大丈夫だと思います・・・」


 直葉「悪目立ちさえしなければ・・・」


 キリト「大丈夫だってスグ。お前がそんな風に見られるわけないよ」


 アスナ「そうだよ。キリトくんの言うとおりっ」ニコリ


 ユイ「リーファさんはとっても優しいですから」


 直葉「あ、ありがとうございます//」テレ


 詩乃「ふふっ・・・」クスッ


 直葉「・・・よしっ。じゃあ、沢山食べて頑張ろうっ」
108 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:11:17.69 ID:wHZYVvLl0
 -学舎の園 常盤台中学-

 <ごきげんよう
 <おはようございます


 小牧「おはよーっ!詩乃さん」


 詩乃@常盤台中学制服「あ、小牧さん。おはよう」


 小牧「今日も良い天気だねー。暑いけど・・・」ハァー


 詩乃「そうね」クスッ


 小牧「やだなー、日焼けしちゃの〜・・・。・・・詩乃さんって日焼けとかしてないの?」

 
 小牧「お肌すごく白くて綺麗だけど」


 詩乃「そんなことないよ。結構焼けるとすぐ真っ赤になっちゃって・・・」


 詩乃「だから日焼け止めは必ず塗らないと」


 小牧「だよねー」


 「あら、小牧さん。おはようございます」

 
 詩乃「!?。ア、アス・・・」
 

 小牧「湾内さん。おはよう、そしてごきげんよう」


 湾内「ごきげんよう」ニコリ


 詩乃「・・・(違った・・・)」


 湾内「お隣の方は・・・?」
 

 小牧「あっ。こちらは朝田詩乃さんです。外から学校体験で常盤台に来まして」


 詩乃「は、初めまして・・・」


 湾内「初めまして。湾内絹穂と申します」ペコリ


 詩乃「・・・」


 湾内「・・・?。あの、どうかなさいましたか?」


 詩乃「あ、い、いえ・・・友達の声にそっくりで少しビックリして・・・」


 湾内「まぁ、そうなのですか?」


 詩乃「ええ・・・とっても(・・・スタイルいいわね、この子・・・)」


 湾内「それはとても不思議なことですわね」クスッ


 小牧「でも似てる声が似てるだけだったら、そこまで不思議じゃないんじゃないですか?」


 湾内「そうでしょうか・・・」
109 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:12:01.97 ID:wHZYVvLl0
 小牧「あ、ところで泡浮さんは?」


 湾内「泡浮さんは収録がありますので、事前に遅刻申請をしています」


 小牧「そうですか」


 詩乃「湾内さんのお友達?」

 
 湾内「はい。声がお綺麗で美人な方で、歌手をやっていらっしゃるんです」


 詩乃「そう・・・」


 湾内「そうですわ。朝田様、よろしければ学校の案内をしますが、いかがでしょう?」


 詩乃「え?あぁ・・・小牧さん、まだ時間はあったかな?」


 小牧「うん、大丈夫だよ」


 詩乃「そう・・・えっと、湾内さんの方も大丈夫ならいいけど」


 湾内「はい、問題ありませんわ」ニコリ


 詩乃「じゃあ、お願いします」


 小牧「私、もし遅れてそうだったら先生に伝えておくね」


 詩乃「わかった。お願いね」


 湾内「では昨日で見回ったところはいくつかあるのですね」トコトコ


 詩乃「ええ。・・・(なんか、アスナがお嬢様口調で話してるみたいで・・・)」


 詩乃「(少し調子が狂いそう・・・)」クスッ


 湾内「朝田様?」


 詩乃「ううん、何でも」


 湾内「そうですか・・・」


 湾内「こちらか図書室になります。様々な文学、評論、小説、ビジネス、経済、歴史と地理」


 湾内「政治、社会、アートやデザイン、哲学や家庭医学に料理と事典などがあるんです」


 詩乃「図書室って言うよりも図書館みたいね」

 
 湾内「初めて常盤台へ来た方々は必ずそうおっしゃっていますわ」クスッ


 詩乃「そうでしょうね・・・ここは休憩時間にまた来てみるわ」


 湾内「はい。では・・・あっ」バサッ


 詩乃「拾うから。・・・これって楽譜?」


 湾内「そうですわ。私も泡浮さんと同じく歌のお仕事を少々していまして」クスッ


 詩乃「そうなの」
110 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:14:30.05 ID:wHZYVvLl0
 湾内「泡浮さんの他にもアリサ様やボイジャーのサローニャ様ほどではありませんが・・・」
 

 湾内「一生懸命、歌詞を作っていますわ」 
 

 詩乃「頑張ってるわね・・・私には無理だわ」クスッ


 詩乃「もし出来上がったら一曲聴かせてほしいかな」


 湾内「は、はい。満足出来るほどのものが完成するかわかりませんが・・・」


 詩乃「楽しみにしてるわ」クスッ




 湾内「続いては・・・こちらです」


 湾内「私達常盤台の生徒さん達が暮らしている寮になります」


 詩乃「すごい内装ね・・・」


 詩乃「湾内さんもここに住んでるの?」


 湾内「はい。泡浮さんと同室なんです」


 詩乃「そう・・・友達なの?」


 湾内「大事な大事な・・・親友です」


 湾内「かけがえのない唯一無二の存在ですわ」


 詩乃「そこまで・・・とても仲良しなのね」クスッ


 湾内「は、はい・・・//私ったらつい熱が入ってしまいました//」


 詩乃「いいじゃない。友達を大切にしているって事なんだから」


 詩乃「私にも・・・そんな人達が沢山居るから」


 詩乃「気持ちはわかるの」クスッ


 湾内「・・・ありがとうございます」ニコリ


 湾内「朝田様のお友達はどんな方々なのですか?」


 詩乃「そうね・・・色んなタイプの人ばっかりね」


 詩乃「一番親しい一人はゲーム好きで恋人さんとは素敵な夫婦になると思ってる」


 詩乃「少しお調子者っぽいけど実は真面目な子、気弱そうな子だけど意外と芯は強い子も居るし・・・」


 詩乃「さっき話した恋人さんは湾内さんと似てる声の人で料理上手。他にも呑兵衛のおっさんが一人居るわ」
111 :1 [saga]:2019/01/07(月) 22:15:09.19 ID:wHZYVvLl0
 湾内「まぁ、沢山居らっしゃるのですね」クスッ


 詩乃「うん・・・私には勿体ないくらい・・・」


 湾内「え・・・?」


 詩乃「・・・何でもない。でも、そのメンバーで色んな事件を解決してきたんだから・・・」


 詩乃「少し笑っちゃうかも」クスッ」


 湾内「は、はぁ・・・」
 

 詩乃「湾内さんにも友達は沢山居るの?」


 湾内「あ、はい。一番親しいのは泡浮さんですけど・・・」


 湾内「尊敬している方は婚后さんですわ!」


 詩乃「婚后・・・(あぁ、昨日会った・・・)」


 湾内「あの方は途中から常盤台へ転入したのですけど・・・当時はまだそこまでの実力を出せていなかったのですけど・・・」


 湾内「今は在校生の方々を抜いて、とてもお強くなられたんです!}


 詩乃「へぇ、そうなんだ・・・」


 湾内「ですから、私は尊敬しているんです」


 詩乃「私もゲームで強い人を知ってるから、尊敬する気持ちはわかる気がする」


 詩乃「・・・婚后さんは見た目お嬢様系だけど、ライダーなんだっけ?」


 湾内「はい。仮面ライダーデルタと言う名称でして、銃を使います」


 詩乃「へぇ、銃・・・」


 湾内「弓箭猟虎さんも銃をお使いになられていますわ」


 詩乃「そ、そう・・・お嬢様の淑女の嗜みで銃を扱うの?」


 湾内「いえいえ。まさか」クスッ


 湾内「淑女の嗜みは茶道に華道、そしてヴァイオリンと戦車道ですわ」


 詩乃「そう・・・。・・・ん?」


 湾内「では、次の場所へ」


 詩乃「・・・私の聞き間違いね」
112 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:10:18.91 ID:+tXVZl1B0
  
 湾内「こちらが寮監様のお部屋になりますわ」


 詩乃「あぁ、昨日会ったあの・・・眼鏡を掛けてる人(めちゃくちゃ厳しそうな女の人)」


 湾内「はい。そうですわ」


 詩乃「そっか・・・」


 湾内「寮監様とは昨日お会いしたのですか?」


 詩乃「ええ、常盤台中学に入る前に制服を渡してくれてクラスに案内してくれたの」


 詩乃「・・・正直に言うと、視線で殺されるかと思った・・・」


 湾内「?。・・・ふふっ、それはあり得ませんわ」クスッ


 詩乃「・・・比喩よ。比喩」


 湾内「あ。なるほど」


 湾内「ですが、それほど寮監様の目が恐いですか?」


 詩乃「蛇・・・と言うか、虎のような鋭くて・・・」


 詩乃「丁寧に教えてくれたんだけど・・・恐かった」


 湾内「そうでしたか・・・」


 詩乃「うん・・・」


 湾内「ですけど、寮監様はお優しい方ですからご安心くださいね」ニコリ


 詩乃「え、ええ・・・」


 ―リーンゴーン リーンゴーン

 湾内「あ、ではこの辺りで案内は終わりにしましょうか」


 詩乃「そうね、ありがとう。湾内さん」


 湾内「どういたしまして」ニコリ


 湾内「もしよろしければ、お昼をご一緒しませんか?」


 詩乃「ええ。小牧さんも誘っていいかしら」


 湾内「もちろん、構いませんわ」


 詩乃「ありがとう」ニコリ



 
113 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:12:37.26 ID:+tXVZl1B0




 -とある高校 校庭-

 黄泉川「んじゃ、体育始めるじゃんよ!」


 黄泉川「今日は・・・ドッジボールでもするじゃん。もちろん・・・学校体験者へのサービスでアレしてもいいじゃんよ」ニカッ


 「「「「「よっしゃぁああ!!」」」」」


 キリト「?」


 アスナ「何・・・?」


 黄泉川「まずはジャンケンして半分に人数分けからじゃん」





 吹寄「グーの人は私ところへ、チョキの人は青髪のところへわかれること」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「なぁ、上条。さっき黄泉川先生が言ってたアレって・・・なんだ?」


 上条「後々わかるよ。キリトはどっちになったんだ?」


 キリト「俺はチョキを出したから、青髪のとこだ」


 上条「そか。じゃあ一緒だな」


 キリト「お、そうか。・・・なんかよかった」クスッ


 上条「?」


 アスナ@体操着「キリトく〜ん」


 キリト「アスナ。どっちになったんだ?」


 アスナ「私は・・・チョキだから青ピ君のチームだよ」


 キリト「よし!一緒だな」


 アスナ「やったぁ♪」


 上条「よかったな、アスナ」クスッ


 アスナ「うん♪でも、上条君は吹寄さんと別になっちゃったね・・・」

 
 上条「いや・・・アイツはお構いなしに投げてくるから、大丈夫だぞ」


 アスナ「え、えぇ・・・」


 上条「さて・・・他にチョキの奴は・・・」
114 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:13:04.27 ID:+tXVZl1B0

 青ピ「僕のとこのチームは・・・このメンバーやね」


 サンドリヨン【当麻とは別になっちゃったわね・・・】


 食蜂「いいじゃないのぉ。・・・勝てば何でもって言う事が出来るかもしれないわよぉ?」


 蜜蟻「あらあ、いいわねえ」


 メビオ「クウガと一緒だ」フフンッ


 トール「おっし!いっちょやるぜ!」


 青ピ「みんなー!気合い入れて、行くでぇえーーーっ!」


 食蜂・サンドリヨン・蜜蟻・メビオ・トール「【「「「おぉーーっ!!」」」】」





 吹寄「ふむ。私のチームのメンバーはこの人選ね」


 美琴「ぃよっしっ!(当麻と一緒になれた!//)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 土御門「秋沙、危なかったら俺が守ってやるぜい」ニカッ


 姫神「うん・・・//」


 上里「キリトくん、アスナさん。よろしくね」


 キリト「こっちこそ」


 アスナ「よろしくね、上里君っ」


 吹寄「皆!勝って万歳よっ!!」


 美琴・五和・土御門・姫神・上里・キリト・アスナ・上条「「「「「「「「おおぉおーーっ!!」」」」」」」」
115 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:15:20.49 ID:+tXVZl1B0
 アリサ「私はいつも通りに外からだね」


 上条「ああ。頼んだぜ、アリサ」


 アリサ「うん!」ニコリ


 キリト「アリサは何か理由があって外からなのか?」


 土御門「学園都市の歌姫が怪我したとなれば・・・」


 姫神「この学校が。どうなることか・・・」

 
 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」

 
 美琴「作戦会議するわよ〜」


 五和「集まってくださーいっ」


 キリト「・・・アスナ」

 
 アスナ「うん?」


 キリト「怪我させないように・・・守るからな」


 アスナ「・・・う、うん//・・・私もちゃんと守ってあげるから//」


 アスナ「キリトくん・・・リアルだとひ弱そうだから・・・」


 キリト「え」ガーン


 上条「確かに・・・キリト、細いな。ちゃんと食ってるのか?」


 上里「病気か何かじゃないよね?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」ズーン


 アスナ「ご、ごめんね!その、もちろん頼りにしてるからっ!」アセアセ


 妖精オティヌス「まあ、経験は人を強くする。だからお前もこの期に覚悟しておけ」


 キリト「え?」


 アスナ「?」


 妖精オティヌス「わからないなら・・・この後、分かる」


 キリト・アスナ「「は、はぁ・・・」」
116 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:16:41.89 ID:+tXVZl1B0



 黄泉川「始めるじゃん!笛鳴った後、ボールを投げるじゃん」

 ―ピィーーーッ!

 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 ―キュルルルルッ!

 青ピ・吹寄「「変身!」」

 [COMPLETE]

 カイザ(吹寄)「ハァアッ!」


 クウガ(青ピ)「ハァッ!」


 キリト・アスナ「「」」


 

 カイザ(吹寄)「貰ったぁっ!」バシンッ!


 クウガ(青ピ)「くっ!」


 キリト「あ、あれが・・・吹寄と青髪の変身する仮面ライダーか・・・」


 アスナ「・・・って、なんで変身してるの!?」


 トール「この学校の特別ルール!公安ライダーの二人が変身有りでスリル満点なドッジボールになるんだぜ!ベイビー!」
 
 
 キリト・アスナ「「えぇえ〜〜〜!?」」

 
 上条「気をつけろよ!二人とも加減はしてるだろうけど、すっげぇ痛いからな!」


 上条「死ぬなよ!」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「・・・うん」


 キリト・アスナ「「ファイトッ!」」



 カイザ(吹寄)「まずはっ!」
117 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:18:37.98 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「操祈っ!」

 ―ビシュッ!

 ―トーンッ

 食蜂「やんっ!もぉ〜・・・早速退場じゃないのぉ〜」


 カイザ(吹寄)「運動神経がちょっと危うい人から狙うのが基本よ」


 アスナ「そう言う事ね・・・」


 キリト「・・・俺いの一番に狙われそうだな・・・」ゴクリ



 クウガ(青ピ)「貰ろうたっ!」


 カイザ(吹寄)「来るわよっ!」


 上里「二人は吹寄さんの後ろに行った方がいいよ」


 姫神「一番。安全地帯だから」


 キリト「わ、わかった!」


 アスナ「わわわっ・・・」アセアセ


 クウガ(青ピ)「・・・そこやぁっ!」




 ―ビシュッ!

 カイザ(吹寄)「土御門!」


 土御門「にゃっ・・・!」

 ―バシンッ!

 クウガ(青ピ)「だぁあ〜〜っ!投げが甘かったかぁ・・・」


 トール「何やってんだよ!」


 土御門「吹寄、頼むぜい」ポイッ


 カイザ(吹寄)「ええっ!」バッ!


 カイザ(吹寄)「・・・フンッ!」




 トール「甘いっての!」


 トール「づぁっ!」バシンッ!
 

 上条「げっ!「全能」使いやがった・・・」


 キリト「「全能」?」


 トール「今度は俺だぁっ!」
118 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:19:11.72 ID:+tXVZl1B0
 トール「キリトォオッ!」

 ―ビシュッ!


 キリト「うぉおっ!?」

 
 五和「キリトさんっ!」バッ!

 ―トーンッ!

 五和「っと・・・アウトですね」


 キリト「い、五和・・・」

 
 五和「頑張ってください」ニコリ


 キリト「・・・ああ。お前の犠牲は無駄にしないさっ」


 上条「キリト!投げろっ!」


 キリト「ああっ!」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 キリト「・・・そこだっ!」

 


 ―ビシュッ!
 
 サンドリヨン【っと!】バシンッ!


 キリト「くっ・・・!」


 サンドリヨン【残念だったわね】クスッ


 サンドリヨン【青髪っ!】ポーイッ


 クウガ(青ピ)「ほいさっ!」

 
 
 〜カット〜
119 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:20:32.09 ID:+tXVZl1B0
 カイザ(吹寄)「・・・」

 
 クウガ(青ピ)「・・・ウオリャァアアアアアッ!!」


 ―ビシュッ!!

 ―ギュルルルルッ!!

 カイザ(吹寄)「・・・!!」


 ―バシィーーンッ!!
 ―ポーンッ・・・ コロコロ・・・


 カイザ(吹寄)「・・・くっ」ガクッ!


 黄泉川「青髪チームの勝利じゃん!」ピピーッ!


 クウガ(青ピ)「やったでぇ〜!」


 トール「オッシャァ!」


 メビオ「ン」フーッ

 
 キリト「負けたなぁ・・・」


 アスナ「で、でも、キリトくん意外と最後の方まで居たからすごいよ!」


 上条「ああ、すごいぜ。キリト」

 
 青ピ「いやぁ、お疲れさんやで」


 キリト「あ、青髪・・・」


 青ピ「キリトくんやるやん!何回か狙ろうとったけど、全然当たらへんかったもん」


 青ピ「危うく・・・強化フォームになるとこやったわ」


 キリト「強化フォーム?」


 青ピ「あぁ、仮面ライダーの中には基本的な姿があってそこから強化型の姿と能力を身に付けられるようになるんよ」


 キリト「へぇ・・・そうなのか」


 青ピ「うん。・・・アスナちゃん守っとったキリトくん、格好良かったわぁ」


 アスナ「当然だもん。キリトくんは私の―――――」

 
 青ピ「・・・私の?」


 アスナ「私の・・・えと・・・」


 アスナ「その・・・///」


 キリト「アスナ?」キョトン


 青ピ「・・・」ニヨニヨ


 サンドリヨン【(あらあら)】クスクスッ
120 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:24:34.49 ID:+tXVZl1B0
 アスナ「た、大切なパートナーだから!///」


 青ピ「うん、知っとるよ」クスッ


 アスナ「・・・///」


 キリト「あはは・・・//」

 
 サンドリヨン【当麻♪】ギュウッ


 上条「ん?サ、サンドリヨン?」


 サンドリヨン【今日は私も生き残ったから・・・ご褒美、ほしいなって】ニコリ


 上条「・・・えっと・・・何を要求するでせうか?」

 
 サンドリヨン【あのドロドロして・・・癖になような、白い・・・あ・れ♥】


 上条「・・・!?///」


 サンドリヨン【・・・何を想像してるの?//】


 上条「・・・ご、ご無沙汰だから、結構その・・・///」


 サンドリヨン【やーね//もう、よく奢ってくれたアイス屋のバニラよ/】クスッ


 上条「・・・」


 美琴・食蜂・蜜蟻・カイザ(吹寄)・五和「「「「「」」」」」ガシッ!グワシッ!ワシッ!

 
 上条「・・・は、はは」


 <<<<<当麻ぁああああ〜〜〜っ!!

 ―ドガーン! チュドーン! ドォーーーンッ!!

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・花火かな?」


 キリト「・・・いや。もっと花火はこうパァーっと空で広がるもんだぞ」


 アスナ「そうだよね・・・」


 トール「あーあ・・・グランドの修正は上条ちゃんが一人でやらされるな」


 土御門「だにゃー」


 姫神「大変そう」


 黄泉川「小萌にもっと叱ってもらおうじゃん」フンス
121 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:25:02.60 ID:+tXVZl1B0

 キリト「・・・上条って人生がハードモードなんだな」


 上里「不幸体質だからね」


 アスナ「不幸体質・・・」


 上里「不幸体質なんだけど、ある意味幸運体質でもあるんだけどね」クスッ


 キリト「どう言う事だ?」


 上里「・・・あ、ほら」


 キリト・アスナ「「?」」


 
 上条「ゼェッ!ハァッ!」ダダダッ!


 美琴「このぉ〜〜〜っ!」


 食蜂・五和「「当麻さぁ〜〜〜ん!」」


 カイザ(吹寄)「挟み打ちにしてやる・・・!」ダダッ!


 五和「食蜂さん!吹寄さんの方に!」


 食蜂「わかったわぁ!」

 
 

 蜜蟻「待ちなさあーい!当麻クーン!」タッタッタッ!


 美琴「もう許さないんだからぁああ!!」ダダッ!


 上条「堪忍してくれぇええええ!!」ダダダッ!


 カイザ(吹寄)「当麻ァアアアア!」ババッ!


 上条「おわっ!?」コケッ!


 五和「!。当麻さん!」バッ!


 上条は転んだ。数秒間宙に浮いた状態になって五和が抱き止めようとし、カイザはおでこクラッシュの体勢に入っている。
 

 食蜂「わっ・・・!」
 
 食蜂は転んだのに気付いて止まろうとしたが、足が縺れ前のめりになってその場で前転する。。
 上条はカイザの胸に額からぶつかって軽い脳震盪を起こした。カイザは急な事に驚き、後退しようとしたが足元が滑り背中から倒れていく。  


 五和「っ!」

 五和は上条を支えようと鎖骨辺りに手を当てたまま同じように背中から倒れて行く。
 上条の背後から走ってきた美琴と蜜蟻がこのまま行くと危険と判断し、立ち止まろうとする。


 蜜蟻「あっ・・・!」


 蜜蟻は先程上条が躓いた地点で同じように躓き、追いかけるように宙を浮く。
122 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:26:02.04 ID:+tXVZl1B0
 ―ドシャァアアアンン!!
 
 上条「〜〜〜〜っ、ごぉぉ・・・」


 カイザ(吹寄)「っ、と、当麻・・・」


 五和「だ、大丈夫ですか?」


 食蜂「ったたぁ・・・」

 
 上条「な、何がどうなって・・・」


 ―ワシッ ムニュッ ムニュンッ

 五和「ひゃんっ!?///」


 食蜂「ふあぁっ・・・!?///」


 上条「・・・?(この感触はどっかで・・・)」


 蜜蟻「きゃあっ!」

 ―ドスンッ!

 上条「ごふっ!」


 蜜蟻「いったあ〜い・・・」


 上条「あ、ゆ・・・腹に、頭突きは・・・いかん・・・」フルフル


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 トール「正直言うと、あれは初めて見た」ハハハッ


 土御門「なんかの芸術作品みたいだぜい」ニャハハハッ


 上里「さすが上条だな〜・・・」


 青ピ「笑いの神に好かれとるわぁ・・・」


 アリサ「だ、大丈夫かな・・・」


 サンドリヨン【私もされたかったわ・・・ん〜、チャンスを逃したわね】パチンッ


 アリサ「え、えぇ・・・」タラー
123 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:27:06.95 ID:+tXVZl1B0
 美琴「ちょ、ちょっと、アンタ大丈夫?」


 上条「美琴・・・手、貸して・・・」


 上条「あと・・・愛愉も・・・出来れば・・・早急に、移動してもらえると・・・」


 愛愉「あ、え、ええ・・・」スッ


 美琴「ほら」


 上条「ああ・・・」スッ

 ―ツルッ 

 上条「おっと・・・」ガシッ

 ―スルルーッ


 上条「・・・ん?・・・あれ?ズボン・・・?」


 美琴「・・・」


 蜜蟻「・・・あー・・・」タラー


 上条「・・・紐・・・水色、ショーツ・・・」


 美琴@ズボンキャストオフ「・・・〜〜〜〜〜〜っ!!!////」


 ―バリバリバリバリッ!!



 トール「あ、やべ!逃げろおぉおおおおおおおっ!!」


 土御門「落雷が降るにゃぁーーーーーーーーーっ!!」


 
 ―わぁぁああああああああああ〜〜〜〜っ!!!

 
 ―カッ

 ―ドッガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!



124 :1 [saga]:2019/09/21(土) 00:29:58.76 ID:+tXVZl1B0



 小萌「・・・と言うわけで・・・」


 小萌「本日の学校の授業はおしまいです。電気系統全てダメになってしまったので」


 キリト「・・・(校庭に隕石が落ちてきたが如く・・・クレーターが出来てる・・・)」


 小萌「ですので、皆さん。お家に帰ってもいいですし、自主勉強もOKです」


 ―ワイワイ ワイワイ

 トール「よかったなー。誰も怪我人出なくて」


 土御門「ホントにゃー」


 青ピ「爆発のせいでまだ耳がキーンってなってるような感覚やわ・・・」


 上里「上条は校長室へ呼ばれてしまったね」


 キリト「・・・だ、大丈夫なのか?」


 土御門「ボコられても翌日元気になって」


 トール「腕あぼーんされても生えてる無事な人間だから大丈夫だぞ」


 キリト「・・・。・・・そ、そっか」


 メビオ「クウガ、帰るのか?」


 青ピ「そやね。どっか遊びにでも行こか」


 土御門「俺達もそうするか?」


 姫神「うん」コクリ


 トール「俺も潤子ちゃんと遊びに行こーっと」


 キリト「・・・アスナ、俺達も・・・どこか行ってみるか?」


 アスナ「うん、そうしよっか」


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