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バットマン「グランド……オーダー?」レオナルド「その3だね」
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1 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 15:07:31.80 ID:GYV8vN900
立て……立つんだスレ……
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1542694051
2 :
◆GmHi5G5d.E
[sage saga]:2018/11/20(火) 15:16:39.47 ID:Jv0JlffCO
バットマン「グランド……オーダー?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511494020/
バットマン「グランド……オーダー?」 マシュ「その2です」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517495048/
前スレをば。ここまで長くなるとは……(想像力の欠如)
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/20(火) 17:25:23.43 ID:lg7jukWS0
そして気が付けば10スレ目
4 :
◆GmHi5G5d.E
:2018/11/20(火) 19:14:44.01 ID:GYV8vN900
………………
霧「」ズォォォォォオ……
パラケルスス「……」タッタッ
パラケルスス「……」タッタッ……ピタッ
パラケルスス「……」ジッ
街「」…………
パラケルスス(……)
パラケルスス「……マキリ、聞こえますか」ピッピッ
通信機『パラケルススか。ああ、聞こえている』
パラケルスス「今すぐ『雷』の召喚に取り掛かって下さい。私はもう、戻れそうにない」
通信機『……そうか。分かった、召喚を開始する。さらばだパラケルスス』
パラケルスス「さようなら、マキリ」プツッ……
5 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:15:48.98 ID:GYV8vN900
パラケルスス「……」
パラケルスス(私に、その権利はない。私の魂には既に罪が染み付いた)
パラケルスス(やり直す事などできない。汚れた手で、美しい理想を作る……ああ、心地良い御題目だった)
パラケルスス(最後に……少しでも、貴方の理想を手伝わせてください、マキリ)
ホムンクルスA「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスB「……」ズルズル……
ホムンクルス達「「「」」」ザッ、ザッ
パラケルスス「ここの守りを固めます。彼らをこの先へ行かせはしない」
6 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:16:19.15 ID:GYV8vN900
………………
ナーサリー「きゃっ!?」ドサァッ
ジャック「あぶない!」ガガァッ?
ホムンクルスD「……」ブォンッ
ジャック「うわっ!?」ドシャ、ゴロゴロッ
フラン「フンッ!」ガッ、グィィィ
ホムンクルスD「!?」ドシャシャシャシャシャ……
ホムンクルスE「!!」グォッ
ホムンクルスF「!!!」ドシィ?
フラン「ウゥ……!」ガギィィィィ?
ジキル(守りが明らかに固い。この先に敵の本拠地があるのか、それともブラフなのか……このままじゃ押し切られる!)
7 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:16:58.03 ID:GYV8vN900
ハイド(使えよ。あの薬を)
ジキル(……駄目だ! 逃げないと! あの薬には頼れない。絶対にダメだ!)
ジキル「皆っ、一旦屋内に退避しよう! フラン、また霧に電撃を通してもらえるか!?」
フラン「う、ウゥ……!」バチバチバチバチィ?
霧「」バチチチチチチチチチチチィ?
ホムンクルス達「「「」」」ヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂィ……
ジキル(この隙に、ブルースからもらったスモークペレットで……!)ドシュゥゥゥゥゥゥゥ……
ジキル「今だ皆、隠れよう!」
ジャック「うん!」
ナーサリー「分かったわっ!」
フラン「ウゥ……!」ヨロヨロ
8 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:17:27.46 ID:GYV8vN900
扉「」バタンッ
ジャック「はあ、はあ……」
ナーサリー「たい、へんね……数が多すぎて、相手取れないわ」
フラン「……ウゥ……」
ジキル「……このままじゃ進めない……」
ハイド(いつまで俺を否定してるつもりだ? 使えよ、俺がまたお前に教えてやる……肉を裂く快感、命が消える瞬間の恍惚! 覚えてるんだろ?)
ジキル(黙れ……僕はもうお前に頼らない、絶対に)
ハイド(忘れたなんて言わせねえ。俺はお前だ。罪は染み付いてる、そうだろう? 一度も二度も変わらねえさ……)
ジキル「……」
ジキル(落ち着け……恐怖ガスを吸い過ぎて、幻聴が酷くなってる……)
ハイド「俺が幻だとでも?」
9 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:17:54.59 ID:GYV8vN900
ナーサリー「え?」
ジキル「っ……なんでもない。なんでもないんだ」
ナーサリー「……ひどい汗よ、ミスタージキル」
ジキル「……」
ナーサリー「何だかよく分からないけど、休んだ方が良いなら……」
扉の外「」ドシ、ドシ……ドシ、ドシ
ジキル「いいや、移動しよう。このままじゃ見つかる」スタスタ
10 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:18:35.02 ID:GYV8vN900
ジキル(そうだ、分かってたハズだ。僕は逃げられない。因果応報だ。分かってる)スタスタ
ジャック「どうするの?」
ジキル「敵はまだ僕たちを見失ったままだ。このまま裏口から出て……見つからないように進んで、敵の本拠地を見つけよう。うまくいけばそのまま相手の企みを阻止できる」
ナーサリー「そう上手くいくかしら……」
ジキル「……速攻で叩けば何とかなるさ。さあ、行こう」
フラン「ウゥ!」コクコク
11 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:19:02.60 ID:GYV8vN900
………………
霧「」ズォォォォォオ……
ジキル「……」コツ、コツ……
ナーサリー「……」ソロソロ……
フラン「……」スタスタ
ジャック「……」ヒタヒタ……
街灯「」……
12 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:19:31.01 ID:GYV8vN900
ジキル(……静かだ)コツ、コツ……
ジキル(初めて殺人を犯した夜も、こんな静けさが漂っていた)
ジキル(ステッキで老人を殴り殺したんだ。今でも、鮮明にその感触を思い出せる。老人の命乞いも)
ジキル(僕は全てをハイドのせいにした。ハイドという人格がやったんだ。そう思い込んで、罪悪感を全て押し付けた。そして、その人格を封印した)
ジキル(……でも、僕も本当は、分かっていたのかもしれない)ピタッ
ジキル「……」
パラケルスス「……来ましたか、偽の希望を持つ者よ」
ジキル(いつか、過去が僕を殺しに来ると)
13 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:20:10.48 ID:GYV8vN900
パラケルスス「この先へ行かせる訳にはいきません。あなた方には、ここで消えて頂きます」
ナーサリー「待ち伏せられてたのね……」ジリッ
ジキル「どうして本拠地に戻ってないんだ? 折角スケアクロウが囮になってくれたっていうのに」
パラケルスス「……人は、過去からは逃れられません。私は罪を犯した。穢れた魂の持ち主が、理想の世界に居る事ができますか?」
ジキル「……!」
パラケルスス「一度罪を犯せば、元に戻る事はない。言ったハズです。悪に染まった魂を、善良な心は直視できないと。私は悪鬼のまま、ここで死ぬ」
14 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:20:41.18 ID:GYV8vN900
ジャック「……どうするの?」
ジキル「っ……やるしかない。皆構えて、彼を倒す!」
フラン「う、ウゥゥオォ!!」バチバチバチバチィ?
ナーサリー「植物園では後れを取ったけど、今回は!」
パラケルスス「無論、そう来るでしょう。ですが……これは、どうでしょうね」パチンッ
ホムンクルスA「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスB「……」ドシ、ドシ
ホムンクルス達「「「」」」ザッ、ザッ、ザッ……
ジキル「なっ……」
ジキル(まだ、こんな量のホムンクルス達が……!?)
パラケルスス「さあ、……圧し潰しましょうか」スッ
15 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:21:29.44 ID:GYV8vN900
ホムンクルスA「オォォォォ!」ドォッ
ホムンクルスB「アァァァァァッ!!!」グォンッ
フラン「グゥッ……」ガギャァ?
ホムンクルスC「……!!」ブォン?
フラン「がっ!?」ドシャシャシャァ……
ナーサリー「フランッ!」ギュギュギュ、ドドドドォッ
ホムンクルスC「ぐぎ……」ドシャシャシャァ
ホムンクルスX「!」バシィィィ?
ナーサリー「うッ」ガガッ、ゴロゴロ……
ジャック「くっ……」ガガッ、ガギギッ
パラケルスス「やはり貴方は特別厄介なようだ」ガィン、ギギィ?
ホムンクルスH「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスI「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスJ「……」ドシ、ドシ
16 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:22:07.56 ID:GYV8vN900
ジキル「皆っ、持ちこたえてくれ……うぐっ!?」ドゴォッ
ホムンクルスL「……」ブンッ
ジキル「ぐわぁっ!?」ドシャァ?
ナーサリー「じ、ジキル!」
フラン「ウゥ……!?」
17 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:22:34.40 ID:GYV8vN900
ホムンクルスM「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスN「……」ドシ、ドシ
ジキル「う……くっ……」
ホムンクルスL「……」ドシン
ジキル「う、ぐおおぉ……!」グググ……
ジキル(駄目だ、重い。足すら退かせられない。僕は、僕はどうしたら……)
(((分かってるだろ?)))
18 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:23:03.31 ID:GYV8vN900
(((俺を解き放て。薬だ。お前は逃げられねえ)))
ジキル(……やっぱり、そうなのか……)
(((そうだ。殺人鬼になるんだ、ジキル。恐怖ガスを吸ったところで、お前が感じてたのは仮初の恐怖。そんな恐怖、すぐに戻れる快感に塗りつぶされるさ)))
ジキル(僕は、罪を犯したから、だから)
(((ハイドになれ。片付けてやる。俺が、片付けてやる)))
ジキル(だから、二度と戻れないのか)
ドォン……?
19 :
◆GmHi5G5d.E
[sage saga ]:2018/11/20(火) 19:25:07.97 ID:Jv0JlffCO
!!→?に変換されてますね……緊張感が台無しだ。最初から投稿し直すのでここまで全部無かったことにしてください。お願いします。キレそう。
20 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:25:58.37 ID:GYV8vN900
………………
霧「」ズォォォォォオ……
パラケルスス「……」タッタッ
パラケルスス「……」タッタッ……ピタッ
パラケルスス「……」ジッ
街「」…………
パラケルスス(……)
パラケルスス「……マキリ、聞こえますか」ピッピッ
通信機『パラケルススか。ああ、聞こえている』
パラケルスス「今すぐ『雷』の召喚に取り掛かって下さい。私はもう、戻れそうにない」
通信機『……そうか。分かった、召喚を開始する。さらばだパラケルスス』
パラケルスス「さようなら、マキリ」プツッ……
21 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:26:24.73 ID:GYV8vN900
パラケルスス「……」
パラケルスス(私に、その権利はない。私の魂には既に罪が染み付いた)
パラケルスス(やり直す事などできない。汚れた手で、美しい理想を作る……ああ、心地良い御題目だった)
パラケルスス(最後に……少しでも、貴方の理想を手伝わせてください、マキリ)
ホムンクルスA「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスB「……」ズルズル……
ホムンクルス達「「「」」」ザッ、ザッ
パラケルスス「ここの守りを固めます。彼らをこの先へ行かせはしない」
22 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:27:06.93 ID:GYV8vN900
………………
ナーサリー「きゃっ!?」ドサァッ
ジャック「あぶない!」ガガァッ!!!
ホムンクルスD「……」ブォンッ
ジャック「うわっ!?」ドシャ、ゴロゴロッ
フラン「フンッ!」ガッ、グィィィ
ホムンクルスD「!?」ドシャシャシャシャシャ……
ホムンクルスE「!!」グォッ
ホムンクルスF「!!!」ドシィ!
フラン「ウゥ……!」ガギィィィィ!!
ジキル(守りが明らかに固い。この先に敵の本拠地があるのか、それともブラフなのか……このままじゃ押し切られる!)
23 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:27:51.18 ID:GYV8vN900
ハイド(使えよ。あの薬を)
ジキル(……駄目だ! 逃げないと! あの薬には頼れない。絶対にダメだ!)
ジキル「皆っ、一旦屋内に退避しよう! フラン、また霧に電撃を通してもらえるか!?」
フラン「う、ウゥ……!」バチバチバチバチィ!!
霧「」バチチチチチチチチチチチィ!
ホムンクルス達「「「」」」ヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂィ……
ジキル(この隙に、ブルースからもらったスモークペレットで……!)ドシュゥゥゥゥゥゥゥ……
ジキル「今だ皆、隠れよう!」
ジャック「うん!」
ナーサリー「分かったわっ!」
フラン「ウゥ……!」ヨロヨロ
24 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:28:23.01 ID:GYV8vN900
扉「」バタンッ
ジャック「はあ、はあ……」
ナーサリー「たい、へんね……数が多すぎて、相手取れないわ」
フラン「……ウゥ……」
ジキル「……このままじゃ進めない……」
ハイド(いつまで俺を否定してるつもりだ? 使えよ、俺がまたお前に教えてやる……肉を裂く快感、命が消える瞬間の恍惚! 覚えてるんだろ?)
ジキル(黙れ……僕はもうお前に頼らない、絶対に)
ハイド(忘れたなんて言わせねえ。俺はお前だ。罪は染み付いてる、そうだろう? 一度も二度も変わらねえさ……)
ジキル「……」
ジキル(落ち着け……恐怖ガスを吸い過ぎて、幻聴が酷くなってる……)
ハイド「俺が幻だとでも?」
25 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:28:49.33 ID:GYV8vN900
ナーサリー「え?」
ジキル「っ……なんでもない。なんでもないんだ」
ナーサリー「……ひどい汗よ、ミスタージキル」
ジキル「……」
ナーサリー「何だかよく分からないけど、休んだ方が良いなら……」
扉の外「」ドシ、ドシ……ドシ、ドシ
ジキル「いいや、移動しよう。このままじゃ見つかる」スタスタ
26 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:29:21.12 ID:GYV8vN900
ジキル(そうだ、分かってたハズだ。僕は逃げられない。因果応報だ。分かってる)スタスタ
ジャック「どうするの?」
ジキル「敵はまだ僕たちを見失ったままだ。このまま裏口から出て……見つからないように進んで、敵の本拠地を見つけよう。うまくいけばそのまま相手の企みを阻止できる」
ナーサリー「そう上手くいくかしら……」
ジキル「……速攻で叩けば何とかなるさ! さあ、行こう!」
フラン「ウゥ!」コクコク
27 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:29:47.39 ID:GYV8vN900
………………
霧「」ズォォォォォオ……
ジキル「……」コツ、コツ……
ナーサリー「……」ソロソロ……
フラン「……」スタスタ
ジャック「……」ヒタヒタ……
街灯「」……
28 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:30:15.49 ID:GYV8vN900
ジキル(……静かだ)コツ、コツ……
ジキル(初めて殺人を犯した夜も、こんな静けさが漂っていた)
ジキル(ステッキで老人を殴り殺したんだ。今でも、鮮明にその感触を思い出せる。老人の命乞いも)
ジキル(僕は全てをハイドのせいにした。ハイドという人格がやったんだ。そう思い込んで、罪悪感を全て押し付けた。そして、その人格を封印した)
ジキル(……でも、僕も本当は、分かっていたのかもしれない)ピタッ
ジキル「……」
パラケルスス「……来ましたか、偽の希望を持つ者よ」
ジキル(いつか、過去が僕を殺しに来ると)
29 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:30:43.67 ID:GYV8vN900
パラケルスス「この先へ行かせる訳にはいきません。あなた方には、ここで消えて頂きます」
ナーサリー「待ち伏せられてたのね……」ジリッ
ジキル「どうして本拠地に戻ってないんだ? 折角スケアクロウが囮になってくれたっていうのに」
パラケルスス「……人は、過去からは逃れられません。私は罪を犯した。穢れた魂の持ち主が、理想の世界に居る事ができますか?」
ジキル「……!」
パラケルスス「一度罪を犯せば、元に戻る事はない。言ったハズです。悪に染まった魂を、善良な心は直視できないと。私は悪鬼のまま、ここで死ぬ」
30 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:31:20.40 ID:GYV8vN900
ジャック「……どうするの?」
ジキル「っ……やるしかない。皆構えて、彼を倒す!」
フラン「う、ウゥゥオォ!!」バチバチバチバチィッ
ナーサリー「植物園では後れを取ったけど、今回は!」
パラケルスス「無論、そう来るでしょう。ですが……これは、どうでしょうね」パチンッ
ホムンクルスA「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスB「……」ドシ、ドシ
ホムンクルス達「「「」」」ザッ、ザッ、ザッ……
ジキル「なっ……」
ジキル(まだ、こんな量のホムンクルス達が……!?)
パラケルスス「さあ、……圧し潰しましょうか」スッ
31 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:32:08.23 ID:GYV8vN900
ホムンクルスA「オォォォォ!」ドォッ
ホムンクルスB「アァァァァァッ!!!」グォンッ
フラン「グゥッ……」ガギャァッ!
ホムンクルスC「……!!」ブォン!
フラン「がっ!?」ドシャシャシャァ……
ナーサリー「フランッ!」ギュギュギュ、ドドドドォッ
ホムンクルスC「ぐぎ……」ドシャシャシャァ
ホムンクルスX「!」バッシィィィ
ナーサリー「うッ」ガガッ、ゴロゴロ……
ジャック「くっ……」ガガッ、ガギギッ
パラケルスス「やはり貴方は特別厄介なようだ」ガィン、ギギィッ
ホムンクルスH「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスI「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスJ「……」ドシ、ドシ
32 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:32:34.19 ID:GYV8vN900
ジキル「皆っ、持ちこたえてくれ……うぐっ!?」ドゴォッ
ホムンクルスL「……」ブンッ
ジキル「ぐわぁっ!?」ドシャァッ
ナーサリー「じ、ジキル!」
フラン「ウゥ……!?」
33 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:33:08.73 ID:GYV8vN900
ホムンクルスM「……」ドシ、ドシ
ホムンクルスN「……」ドシ、ドシ
ジキル「う……くっ……」
ホムンクルスL「……」スッ……ドシン
ジキル「う、ぐおおぉ……!」グググ……
ジキル(駄目だ、重い。足すら退かせられない。僕は、僕はどうしたら……)
(((分かってるだろ?)))
34 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:33:42.50 ID:GYV8vN900
(((俺を解き放て。薬だ。お前は逃げられねえ)))
ジキル(……やっぱり、そうなのか……)
(((そうだ。殺人鬼になるんだ、ジキル。恐怖ガスを吸ったところで、お前が感じてたのは仮初の恐怖。そんな恐怖、すぐに戻れる快感に塗りつぶされるさ)))
ジキル(僕は、罪を犯したから、だから)
(((ハイドになれ。片付けてやる。俺が、片付けてやる)))
ジキル(だから、二度と戻れないのか)
ドォン……!
35 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:34:09.48 ID:GYV8vN900
ジキル「え?」
ホムンクルスL「……」グラリ、ドシャァ
ジキル「こ、これは……」
???「撃つの自体が久々だったから、外さないかと冷や冷やしてしまったな。だが、これで元軍人の面目躍如と言っていいだろう」
ジキル「貴方、は……」
ワトソン「やあジキル博士、事件の渦中に君達ありだな!」
36 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:34:50.30 ID:GYV8vN900
パラケルスス「……あれは」
ジャック「よそみッ!」タタッ、ブゥンッ
パラケルスス「チィッ」ガギギギィ
ワトソン「くっ……」ドォンドォン、ヒュンッ
ホムンクルスM「……」バタリ
ホムンクルスN「……」ドッサァン……
ワトソン「ジキル博士、立てるか!?」
ジキル「……ぐっ、くっ……無理です……」
ワトソン「一旦隠れて体勢を立て直そう、行くぞ!」ガシ、ズルズルズル
ジキル「……」ズサササササァ……
ワトソン「……失礼、ズボンに傷が付いても許してくれたまえ!」ズルズルズル
37 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:35:35.11 ID:GYV8vN900
ワトソン「よし、この物陰なら……傷の具合を診る、動かないでくれ」
ジキル「……僕は、大丈夫です。放っておいてください」
ワトソン「何を言ってる、助けない訳にいくか。……ふむ……肋骨に衝撃を受けたな、ヒビが入っているかもしれない。息をしやすいように上体を起こすぞ」グイ
ジキル「うっ……」ズリ……
ワトソン「……手ひどくやられたな。一旦麻酔を打つぞ」カチャカチャ
ジキル「……」
38 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:36:34.11 ID:GYV8vN900
ワトソン「……どうだ、こうして治療してるし……僕にも、君達が戦う理由を教えてくれても良いんじゃないか」プスッ
ジキル「……僕たち……」
ワトソン「……」
ジキル「……僕は、もう戦えません。ワトソン医師、助けて頂いてありがとうございます。ですが、逃げて下さい」
ワトソン「……どうしたんだ? 戦えないとはどういう事なんだ、こうやって治療を……」
ジキル「……一度罪を犯せば、元に戻る事はない」
ワトソン「……」
ジキル「……僕は悪鬼のまま、ここで死ぬ。良いんです。もう、戻れはしないから」
39 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:37:05.79 ID:GYV8vN900
ワトソン「……そうか。ジキル博士というのは、成程、やっぱりジキルとハイドの、あのジキル博士だったのか」
ジキル「……知って、たんですね」
ワトソン「……」
ジキル「……」
40 :
◆GmHi5G5d.E
[saga]:2018/11/20(火) 19:38:35.13 ID:GYV8vN900
ワトソン「小説というのは奇妙なものなんだ、ジキル博士」
ジキル「……」
ワトソン「私が書いた小説は、たいてい犯人が罪を犯す。そしてホームズが鋭い推理で犯人を追い詰め、罪を認めさせて終わらせる。そこまでなんだ、殆どの人間が知れるのは」
ジキル「…………」
ワトソン「でも人生はそこで止まりはしない。たとえどんな犯人が、どんな罪を犯して、どんな刑を言い渡されても、たとえ絞首刑だったとしても、牢の中で改心するヤツも居る。僕も、そんなヤツを何人も見てきた」
ジキル「……だから、僕もやり直せると?」
ワトソン「違う、やり直せはしない。死人が出た。誰もその人間の生を償えないだろう、ジキル博士。貴方はそれを背負っていくんだ」
ジキル「……」
ワトソン「だけどな、博士……人間の本当の価値は、何をしたか、じゃあない。何をしようとしてるか、なんだ」
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