【ミリマス】甘々妹琴葉ちゃん

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41 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:23:59.56 ID:vaW+VkeB0

エレナ「あっ、そうだ!ちょっと待っててネ!」

P「?」

エレナ「……おまたせ!」

P「それは……マーマレードか?随分洒落たものを用意したんだな」

エレナ「ウン!これ付けると、とーっても美味しくなるんだヨ!」

P「……うん、確かにクッキーに合いそうだ」
42 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:24:26.76 ID:vaW+VkeB0

エレナ「でショー?こーやって付けてー……」

エレナ「ハイ!オニーサン、あーん!」スッ

P「……ん?」

琴葉「!?」ガタッ

エレナ「?どうしたノ?」キョトン

P (本人が良いなら、良いか……)

P「いや、なんでもないよ……それじゃ」パクリ

エレナ「ネ、美味しくなったでショ?」

P「あ、ああ……いい感じに酸味が効いてるな」

エレナ「でショー?ホーラ、もう一回あーん!」スッ

P「あ、あーん……」

琴葉「…………」ジーッ
43 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:25:14.19 ID:vaW+VkeB0
――――― 

P「なぁ、琴葉ー?」

琴葉「…………」プイッ

P (帰ってきてからずっと琴葉の機嫌が良くない、なんでだ……)

P「きょ、今日も授業は頑張ってたな!問題答えられて偉いぞ!」

琴葉「…………」ムスー

P (ダメだ、ちっとも機嫌が直らない……)ガックリ

P「……なぁ、どうかしたのか?」

P「さっきからずっとムスッとして……」

琴葉「兄さんが悪いんじゃないですか……」
44 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:25:51.62 ID:vaW+VkeB0

P「お、俺か?」

琴葉「……調理実習、エレナとイチャイチャしてたもん」

P「もんって……アレはそんなつもりでやってたんじゃないだろ?」

琴葉「…………」プクー

P「な、機嫌直してくれって……悪かったよ」ナデナデ

琴葉「そ、そんなので誤魔化されたりしませんから」

P「そうか……」スッ

琴葉「あっ、撫でるのはやめたらダメです」

P「……はいはい」ナデナデ

琴葉「…………♪」ニコニコ
45 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:26:31.34 ID:vaW+VkeB0

P「それじゃ、どうしたら許してくれるんだ?」

琴葉「……それじゃ、これ食べてくれたら許してあげます」スッ

P「あれ、クッキーか?でも、琴葉の班は……」

琴葉「兄さんの分包んでおいたんです、あの時あげられなかったので」

P「そうか……すまない、そういえば食べられなかったな」

琴葉「……私のじゃ、ダメでしたか?」シュン

P「まさか、琴葉が作ったものなんだから美味しいに決まってるだろ」
46 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:26:57.94 ID:vaW+VkeB0

P「ただ、折角自分で作ったんだし……自分で食べたいかなと思ってな」

琴葉「もう……兄さんに食べて貰うために作ったんですよ?」

P「す、すまん……?」

琴葉「……もう、兄さん鈍感なんだから」ハァ

琴葉「それじゃ、口開けてもらえますか?」

P「……え、食べさせてくれるのか?」

琴葉「……エレナにはしてもらってたじゃないですか」
47 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:27:27.26 ID:vaW+VkeB0

P「……分かったよ」

琴葉「あー……んっ」

P「…………」モグモグ

琴葉「ど、どうですか?」

P「……うん、サクサクして美味いな」

琴葉「……本当、ですか?」

P「ああ、少し置いておいたからサクサク感が増してるのかもな」

琴葉「……本当は焼きたてを食べてもらいたかったんですけどね」ジトー

P「ぐっ……悪かったよ」
48 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/17(土) 00:28:39.67 ID:vaW+VkeB0

琴葉「ふふっ……ごめんなさい、意地悪でしたね」

琴葉「それじゃ、もう一度口開けてもらっていいですか?」

P「あー……むっ」

P「やっぱり美味いな……うん、何枚だって食べられそうだ」

琴葉「ふふっ……まだまだ沢山ありますからね♪」

第二話 完
49 : ◆SESAXlhwuI [sage]:2018/11/17(土) 00:31:58.66 ID:vaW+VkeB0
家では甘えん坊になると言ったが外でもなんだかんだ話したい妹琴葉でした
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 02:28:35.94 ID:IdRPpew8O
ええい!三話はまだか!?
面倒臭可愛い妹琴葉が可愛いから続きが気になる
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 04:28:50.67 ID:wIo9Kz5N0
ゲロ甘(褒め言葉)
おつ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 08:51:28.29 ID:G1JPWnllo
かわいい、嫁にしたい
53 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:18:39.91 ID:URqqOKX60

第三話 【コタツ】
54 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:20:01.61 ID:URqqOKX60

琴葉「……くちゅん!」

琴葉「うぅ……最近寒くなってきましたね」スッ

P「確かになぁ……ついこの前まで暑かったってのに不思議なもんだ」

琴葉「…………」プルプル

P「ほら、琴葉もこっちおいで」

琴葉「は、はい……」ピトッ

琴葉「……兄さん、あったかい」

P「いや、あったまるならそこにある毛布で……まぁ良いか」

琴葉「…………♪」
55 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:20:42.15 ID:URqqOKX60

P「でも、ずっとこのままって訳にもいかないしなぁ……」

琴葉「私は構いませんよ?兄さんの側にいれば暖かいですし」

P「仕事が出来ないんだよ……うぅむ、どうするかな」

P「……そうだ、ちょっと時期早いけどアレを出すか」

琴葉「アレ?」

P「コタツだよ、ぬくぬく出来るぞ」
56 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:21:25.07 ID:URqqOKX60

琴葉「!ダメですよ、兄さん!」

P「なんでそんなに嫌がるんだ……?」

琴葉「だって、コタツなんて出しちゃったらダメ人間に……!」ワナワナ

P「……まぁ、多少その心配はあるけどな」

P「何もせず風邪をひくよりはマシだろ?」

琴葉「それは……そうですけど」

P「さて、何処にしまったっけかー……」

琴葉「兄さんがダメ人間になっちゃう……!」
57 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:22:00.35 ID:URqqOKX60
―――――

琴葉「ほわぁ……」ヌクヌク

P「……一番満喫してるじゃないか」

琴葉「こ、これは……その!」

P「照れなくても良いのに……よっこらせっと」

P「あぁ……あったかいなぁ」
58 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:22:56.72 ID:URqqOKX60

琴葉「〜♪」フニャー

P「…………」ジーッ

琴葉「……はっ、見ないでください!」

P「良いじゃないか、可愛かったぞ?」

琴葉「も、もう……」カァアア

P「さて、仕事するか……」
59 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:23:27.58 ID:URqqOKX60

琴葉「…………」コポコポ

P「…………」カタカタ

琴葉「ふぅ……美味しい」

琴葉「兄さんも飲みますか?」

P「ああ、お願いするよ」

琴葉「……はい、どうぞ」

P「ありがとな……」ゴクゴク
60 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:24:01.20 ID:URqqOKX60

P「これ、美味しいな?新しいお茶か?」

琴葉「はい、先輩に教えていただいて」

P「へぇ……」

琴葉「気に入ってもらえたなら何よりです」

P「…………」カタカタ

琴葉「…………」

琴葉 (兄さん……話しかけたら迷惑だよね)
61 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:24:32.52 ID:URqqOKX60

琴葉「……そうだ」ムキムキ

琴葉「兄さん、みかん食べませんか?」

P「おっ、良いな……貰うよ」

琴葉「はい、あー……んっ」

P「あむっ……うん、やっぱりコタツにはみかんだよな」

琴葉「はい……なんというか、落ち着きますよね」

琴葉「……もう一つ如何ですか、兄さん?」

P「あぁ、貰おうか」

琴葉「やった……それじゃ、口開けてください♪」
62 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:25:05.47 ID:URqqOKX60
―――――

琴葉「なくなっちゃいました……」ショボーン

琴葉「……も、もう一つ如何ですか?」

P「あまり食べると夕飯に響くし良いよ」

P「後は琴葉が食べて良いよ」

琴葉「そ、そうですか……」シュン

P「?」

琴葉 (兄さんに食べさせて欲しかったなぁ……)
63 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:25:37.06 ID:URqqOKX60

琴葉「……美味しい」パクッ

P「これをメールして……」

琴葉 (暇だなー……)コテン

琴葉 (あっ、こうすると兄さんの顔が見える)

琴葉「…………」ジーッ

P「…………」カタカタ

琴葉 (兄さん……真剣にお仕事してる)

琴葉 (せっかくのお休みだし、もっとお話したかったなぁ……)ウトウト

琴葉「……すぅ」

P「……ん?」

琴葉「…………」スヤスヤ

P「あらら……寝ちゃったか」

P「どれどれ、毛布でも取ってくるかな……」
64 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:26:09.94 ID:URqqOKX60
―――――

琴葉「……ふわぁ」

P「おっ、起きたか?」

琴葉「あぅ……ね、寝ちゃってましたか?」

P「気持ち良さそーに寝てたぞ?」フフ

琴葉「は、反則ですよ兄さん……!」
65 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:26:41.77 ID:URqqOKX60

P「悪かったって……ほら、よだれ垂れてるぞ」スッ

琴葉「あっ……」ゴシゴシ

琴葉「もう、兄さんの意地悪……」プイッ

P「別に良いじゃないか、兄妹なんだし」

琴葉「妹でも言ったらダメな事があるんですよ?」
66 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:27:23.88 ID:URqqOKX60

P「油断した表情可愛かったのになぁ……」

琴葉「……そう言ったら誰にでも効くと思ってませんか」

P「……そ、そんな事はないけどさ」

琴葉「ダメですよ、アイドルのプロデューサーなんですからもっと女の子に気を遣わないと」

琴葉「そんなの、私くらいにしか通用しませんからね?」

P「分かった……気をつける」

琴葉「分かればいいんです」フンス
67 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:28:00.58 ID:URqqOKX60

琴葉「もうお仕事は終わったんですか?」

P「あぁ、大体な」

琴葉「良かった……」

P「飯にするには、まだ早いし……何するかな」

琴葉「……兄さん、そっちに行っても良いですか?」

P「ん?構わないけど……」

琴葉「ありがとうございます……」スッ

P「……わざわざコタツに一方向から二人で入らなくても良いと思うんだけどな」
68 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:28:31.27 ID:URqqOKX60

琴葉「だって、兄さんとの距離が遠いんですもん……」ムスッ

P「大した距離じゃないだろうに……」

琴葉「むぅ……近くにいてもお仕事してばっかりだったじゃないですか」

P「まぁ、否定はできないけどさ……」

P「でも、今日の仕事は終わったんだから良いじゃないか」
69 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 00:29:06.65 ID:URqqOKX60

琴葉「ダメです、まだ終わってません」

P「ん?なんかやり残した事あったっけ」

琴葉「妹を甘やかしてあげるって、大事なお仕事が残ってます♪」

P「……はいはい、分かった分かった」ナデナデ


琴葉「このお仕事は、定時で帰らないでくださいね……♪」ニコニコ


第三話 完
70 : ◆SESAXlhwuI [sage]:2018/11/18(日) 00:32:08.93 ID:URqqOKX60
妹って立場なら琴葉も素直に甘えてくれる筈可愛い

なおウチにコタツはない
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 00:40:57.56 ID:FXrqJyPdo

かわいい、なぜ俺の部屋には琴葉がいないの…
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/18(日) 18:20:13.38 ID:B5FQ4e7WO
コタツ出すから琴葉ください
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 22:19:31.16 ID:GTXgAjG1O
なんで我が家には琴葉がいないんだ?

KOTATUなんてのは都市伝説、いいね?
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/18(日) 22:34:42.51 ID:vqyoXMqkO
こたつも琴葉もいない…
もう生きてる意味がない…
75 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:35:50.59 ID:URqqOKX60

第四話 【マッサージ】
76 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:36:25.08 ID:URqqOKX60

P「ってて……」

琴葉「兄さん、肩凝ってるんですか?」

P「あぁ……最近はデスクワークが多かったからな」

琴葉「もう、しっかり運動しなきゃダメですよ?」

P「分かった分かった、これから気をつけるよ」

琴葉「もう、そんな事言って誤魔化して……」

P「ご、誤魔化してるわけじゃないぞ?」
77 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:37:59.56 ID:URqqOKX60

琴葉「……でも、明日運動するわけじゃないんですよね?」ジーッ

P「……明日はたまたま書類作業が多いだけだって」プイッ

琴葉「こっち見て言ってください!」

琴葉「……もう、兄さんのそういう所は良くないと思います!」

琴葉「最近は、家に帰ってくるのも遅いし……」シュン

琴葉(兄さんに甘えられる時間も少ないし……)
78 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:38:52.16 ID:URqqOKX60

P「今日の琴葉は家でも優等生だなぁ……」

P「撫でてやるからこれ以上怒らないでくれよ」

琴葉「えっ、本当ですか……?」パァアア

P「ん、やって欲しければやるけど」

琴葉「そ、それじゃ……」

琴葉「……だ、ダメですよ!誤魔化されませんから!」

P「ぐぅ……分かったよ、気をつけるから」
79 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:39:40.01 ID:URqqOKX60
―――――

琴葉「って、兄さんは言ってたんだけど……」

エレナ「オニーサン、運動とかしないの?」

琴葉「ジムに通ってたりする訳じゃないから……」

琴葉「多分、仕事で身体動かすくらいじゃないかしら」

エレナ「エー!?そんなの、ワタシだったら耐えられないヨー……」

琴葉「エレナは身体を動かすのが好きだものね」フフッ

エレナ「ウン!サンバするのも、サッカーするのもダイスキっ!」
80 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:40:19.75 ID:URqqOKX60

エレナ「ソウダ!コトハも、今度一緒にやろ?」

琴葉「わ、私は良いわよ……上手く出来ないから」

エレナ「楽しかったらオールオッケーダヨ?」ニコッ

琴葉「……分かったわ、機会があればね」

エレナ「ウン、ヤクソク!」
81 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:40:56.09 ID:URqqOKX60

エレナ「……あっ、そうだヨ!オニーサンも誘お!」

琴葉「誘うって……」

エレナ「サッカーとサンバ!みんなでやれば、きっと楽しいヨ!」

琴葉「兄さん、仕事忙しいから……」

琴葉「休みの日まで振り回したら、可哀想で……」

エレナ「そっかー……難しいネー」

エレナ「……オニーサンの肩凝り何とかすれば良いんだよネ?」

琴葉「そうだけど……エレナ、何か他にある?」

エレナ「それはネー……」
82 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:42:02.07 ID:URqqOKX60
―――――

P「今日も疲れたな……恵美にも心配されちゃったし」

P「今日は早めに寝た方がいいかな……」

ガチャリ

P「琴葉、ただいまー」

琴葉「兄さん、おかえりなさい!」パタパタ

P「ただいま、早速だけど先にシャワー浴びても良いか?」
83 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:42:46.19 ID:URqqOKX60

琴葉「あっ、それは……その」

P「?何か問題でもあるのか?」

琴葉「いえ、そろそろだと思うんですけどー……」

ピロピロ

琴葉「!やった!」

P「今のは……風呂が沸いた音か?」

琴葉「はい、用意しておこうと思って」
84 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:43:36.77 ID:URqqOKX60

P「よく時間合わせられたな……そりゃ、メールはしたけどさ」

琴葉「ふふっ、妹の勘です」ニコニコ

琴葉「兄さん、最近疲れ気味だったので……」

P「琴葉にまで心配かけてたか……悪かったな」

琴葉「気にしないで良いです、兄さんの身体が一番ですから」

P「……それじゃ、早速浸かってくるよ」

琴葉「はい、ごゆっくり!」

琴葉「ご飯、お風呂上がりの頃にできるようにしますね♪」

85 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:46:05.33 ID:URqqOKX60
―――――

P「食った食った……」ポンポン

琴葉「どうでしたか?精の付く物を選んでみたんですけど……」

P「良かったよ、やっぱりたまには肉食わないとな」

琴葉「良かった……」ホッ
86 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:46:49.16 ID:URqqOKX60

P「それじゃ琴葉も風呂に……ふぁ」アフゥ

琴葉「兄さん?」

P「悪い、欠伸が……」

P「すまない、先に寝るよ」スッ

琴葉「……兄さん、少し時間良いですか?」

P「ん……どうしたんだ?宿題とか?」

琴葉「違います、宿題はきちんと終わらせました!」
87 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:47:23.02 ID:URqqOKX60

琴葉「それより、布団にうつ伏せにもらっても良いですか?」

P「?あ、ああ……」

P「一体何を始める気だ?」

琴葉「……よし!」すとん

P「……お馬さんごっこ?」

琴葉「ち、違いますよ!」
88 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:48:01.00 ID:URqqOKX60

琴葉「ほら、身体の力を抜いてくださいね……」グイッ

P「おー、これは効くなぁ……マッサージか?」

琴葉「はい……こうしたら、少しでも楽になるかなって」

P「楽にって……肩こりの事心配してくれてたのか」

琴葉「どうせ、兄さんは言っても素直に聞いてくれませんから」ムスッ

P「一応、腕回すくらいはしたんだけどな……いたっ!」

琴葉「!?ご、ごめんなさい!強すぎましたか!?」アセアセ

P「い、いや……運動不足が祟っただけだよ」
89 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:48:49.92 ID:URqqOKX60

琴葉「……続けても良いですか?」

P「ああ、お願いしようかな」

琴葉「んしょ……んっ」グッ

P「…………」

琴葉「……どうですか?」

P「ああ、良い感じだ」

琴葉「良かった……」
90 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:49:16.65 ID:URqqOKX60

P「それにしても上手いな、何処かで勉強でもしたのか?」

琴葉「色々、ネットとか……」

琴葉「きちんとやらないと、逆に痛めてしまったりするって聞いたので」

P「そうか……そこまで予習済みとは、流石は優等生だな」

琴葉「もう、マッサージしてあげるのが兄さんだからですよ?」

P「分かった分かった、琴葉は自慢の妹だよ」

琴葉「むぅ、なんか軽い気がします……」

P「そんな事ないさ、お陰で身体もほぐれてきた」
91 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:49:53.16 ID:URqqOKX60

P「でも、してもらってばかりじゃ悪いな……」

琴葉「そんな、私が勝手にやってる事ですから」

P「俺の為にそこまでしてもらってるんだ、そういう訳にもいかないだろ?」

P「そうだな……何か一つ、俺にしてもらいたい事とかなら聞くぞ」

琴葉「一つですか……どうしようかな」

琴葉「……それじゃ、今度のお休みにどこかにお出かけしたいです」

P「良いぞ、それじゃ前から行こうって言ってた紅葉狩りにでも行くか」

琴葉「わぁ……本当ですか?」

P「本当だとも、約束する」
92 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/18(日) 23:50:55.81 ID:URqqOKX60

琴葉「ふふっ……それなら、早くしないと季節終わっちゃいますね?」

P「だな……早めに休めるようにする、よ……」

琴葉「……よし、このくらいかな」

琴葉「兄さん、足の方もしようと思うんですけど……」チラッ

P「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

琴葉「……眠っちゃったみたい」ナデナデ

P「んん……」

琴葉「いつもは兄さんにしてもらってるのに……なんだか、不思議な感じですね」

琴葉「……ゆっくり休んでください、兄さん」フフッ

第四話 完
93 : ◆SESAXlhwuI [sage]:2018/11/18(日) 23:53:37.68 ID:URqqOKX60
甘える時は甘えるけど、疲れてる時には気遣ってくれる妹琴葉ちゃんでした
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 00:10:07.94 ID:Ds3KsokMo
琴葉にマッサージされたい…
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 14:50:10.87 ID:xFGwmEqj0

くっ胸焼けがするほどの甘さだぜえええ
だがやめらんねえうほおおお
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 18:50:12.52 ID:X7iA+JMu0
乙乙!
いいぞいいぞもっとやれ
これは名作
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 19:41:11.36 ID:GkbW85tTO
恵美は担当アイドルか
これはフローズン・ワードする未来が見えるぞ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 21:21:38.84 ID:yNruF6APO
なんで三次元には琴葉が存在しないの?
99 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:48:48.22 ID:KfBCWo740

第五話 【キス】
100 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:49:29.80 ID:KfBCWo740

エレナ「コトハ、これ見て!」

琴葉「雑誌……クレープのお店?」

エレナ「ウン!このお店、とーってもオイシイんだって!」

琴葉「そうなんだ……わっ、このイチゴの美味しそう」

エレナ「デショー?今日、二人で食べに行こうヨ!」

琴葉「うん!」
101 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:50:00.03 ID:KfBCWo740

バタバタ

風紀委員「すみませーん、田中さんはいますか!」

エレナ「コトハ、呼ばれてるヨ?」

琴葉「なんだろう……どうかしたのー?」

風紀委員「すみません、一緒に来てもらって良いですか?」

風紀委員「私だけじゃ、手に負えなくて……」

琴葉「?私で良いなら」

風紀委員「良かった……こっちです!」
102 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:51:10.68 ID:KfBCWo740
―――――

学生男「なんでこんなに怒られなきゃなんないんだよ……」

風紀委員「アンタ達がふしだらな行いをしてたからでしょ!」

風紀委員「先生に言いつけても良かったんだからね!?」

学生女「センセーも困ると思うんだけどねー……それ」

学生男「どうやって注意するってんだろうなー?」
103 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:51:48.49 ID:KfBCWo740

琴葉「あの……ふしだらってどういう事?」

風紀委員「そ、それはですね……」カァアア

学生女「別にチューしてただけだよ?」

琴葉「ちゅー……!?」カァア

琴葉(ちゅ、チューってキスよね?口に口を重ねる……!)

琴葉「……あぅ」プシュー

風紀委員「学校は勉強をする所であって——」

学生男「別にこんくらい良いじゃねーか……」
104 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:52:23.42 ID:KfBCWo740

学生女「イインチョだってしたりするでしょ?」

琴葉「え、ええっ!?」

学生男「イインチョ、美人だもんな……いてっ!」ボカッ

学生女「…………」ギロッ

琴葉「わ、私はそんな事……」アセアセ

風紀委員「してないですよね!ほーら見なさい!」

学生女「イマドキ、年頃ならしてると思うんだけどなー」

琴葉 (そう、なのかな……)

琴葉(兄さんも、そういう経験があったりするのかな……)
105 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:53:29.65 ID:KfBCWo740
―――――

ガチャリ

P「ただいまー」

琴葉「お、おかえりなさい!」カチコチ

P「ああ、ただいま……?」

P(なんか、動きが不自然だな……)
106 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:54:04.68 ID:KfBCWo740

P「っと琴葉、ちょっとゴメンな」ピッ

琴葉「?」

P「ほーら……ちょっとだけクリームが付いてた」

P「何か食べてきたのか?」

琴葉「は、はい……エレナと、クレープを少し」

P「クレープか!美味しそうだな」

P「場所、後で教えてくれ」

琴葉「分かりました……」
107 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:55:04.16 ID:KfBCWo740

P「……琴葉、また何か悩んでるのか?」

P「心ここに在らずって感じだけど」

琴葉「い、いえ……大した事じゃないんですけど」

P「ふむ……俺で良ければ聞くぞ?」

琴葉「……それじゃ、質問しても良いですか?」

P「ああ、なんだ?」
108 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:56:13.84 ID:KfBCWo740

琴葉「兄さんは……キス、した事はありますか?」

P「あるよ?一応」アッサリ

琴葉「で、ですよね!兄さんがそんなふしだらな事するわけ……」アハハ

琴葉「……えっ?」カチーン

P「つっても、経験が多いわけじゃないけどな」
109 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:56:49.44 ID:KfBCWo740

琴葉「だ、誰とですか!?」ズイッ

P「そ、それは言う必要ないだろ……?」

琴葉「あります!!」

P「……か、彼女とか?」

琴葉「…………!」ガーン

P「ところで、なんで急にそんな事を……」

琴葉「………べ」

P「べ?」キョトン

琴葉「兄さんの……兄さんのすけべーっ!!」バッ
110 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:57:24.11 ID:KfBCWo740
―――――

P「はぁ……」ドヨーン

所恵美(以下、恵美)「どったの?今日ため息ばっかついてない?」

P「あぁ……ちょっと妹とケンカしてな」

恵美「珍しいね?いっつも仲良さそうなのにさ」

P「はは……なんか変な事聞いてくるとは思ったんだけど」

P「まさか、あそこまで怒るとは思ってなかった……」
111 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:57:58.14 ID:KfBCWo740

恵美「何聞かれたの?」

P「……『キスした事はあるか?』だと」

恵美「へぇー……」

P「……なんだよ」

恵美「また、シちゃう?」ニヤッ

P「あのな、アレは偶然で——」

恵美「もー、照れなくたって良いのに♪」ニコニコ

P「からかうなよ、慣れてないんだって……」

恵美「アタシはいつでも準備オッケーだからね、プロデューサー♪」
112 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:58:27.61 ID:KfBCWo740
―――――

琴葉「兄さんが……あの兄さんが……」アワアワ

学生女「イインチョ、どったの?なんか悩んでるみたいじゃん」

琴葉「貴女は、昨日の……」

学生女「あんま悩むとシワ増えるよ?」

学生女「せーっかく美人なのが台無しだって」

琴葉「そ、そうかな……」
113 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:59:18.78 ID:KfBCWo740

学生女「で、何悩んでたん?」

琴葉「……一つ、聞いても良い?」

学生女「良いよー、なに?」

琴葉「その……き、キスってどうするのかなって」

学生女「……へっ?そんなのチューってすれば良いだけじゃん」

琴葉「そ、それはそうなんだけど!」

学生女「なになに?イインチョ、好きな人とかいんの?!」ニヤニヤ

琴葉「違うわよ!きょ、興味があっただけ!」

学生女「なーんだ……つまんないの」
114 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 22:59:46.79 ID:KfBCWo740

学生女「って事はアレ?きっかけとか?」

琴葉「そ、そう!」

学生女「うーん……そういう事意識した事ないしなー」

学生女「イインチョに出来そうなのというと……あっ!」

琴葉「……あるの?」

学生女「あるよー!ちょっとズレちゃったけど」

琴葉「……?」
115 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:00:49.24 ID:KfBCWo740
―――――

P「……琴葉にどうやって謝ろうかな」

P「つっても、いつまでも気まずいのは困るし……」

P「……よし!」

ガチャリ

P「ただいま!」

琴葉「おかえりなさい、兄さん!」ニコニコ

P「……あ、あれっ?」
116 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:01:15.65 ID:KfBCWo740

琴葉「どうかしたんですか?」

P「い、いや……」

P「お、怒ってないのか……?」

琴葉「……ちょっとは怒ってますけど」プクー

琴葉「後で試したい事あるので付き合ってもらっても良いですか?」

P「い、良いよ……?」

琴葉「……よしっ」グッ
117 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:01:52.19 ID:KfBCWo740
―――――

P「それで、何をしようっていうんだ?」

琴葉「はい、これです!」スッ

P「……ポッキー?」

琴葉「はい!ポッキーです!」

P「……食べたかったなら、言ってくれれば買ってきたぞ?」

琴葉「違いますよ、私そんな食い意地張ってません!」ムゥ

P「そんな必死に否定しなくても……」
118 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:02:27.50 ID:KfBCWo740

琴葉「……その、ポッキーゲームっていうのをしてみたくて」

琴葉「兄さん、一緒にやってくれませんか?」ジッ

P「良いけど……なんでポッキーゲームなんだ?」

P「ポッキーの日も過ぎた後だろ?」

琴葉「それは……その」モジモジ

P「?」
119 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:03:30.50 ID:KfBCWo740

琴葉「……よ、予習です!!」

P「予習……」

琴葉「はい!」

P「…………」

P (予習……誰か、したい相手がいるって事か)

P(俺の妹にそこまで思わせる奴はどこのどいつだ……?)ビキビキ

琴葉「兄さん、顔が強張ってますよ……?」

P「……いや、なんでもない」
120 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:04:10.03 ID:KfBCWo740

琴葉「それじゃ……始めますね」ハムッ

琴葉「ひ、ひいはん……」

P「……よし、やるか」パクリ

琴葉「…………!?」ビクッ

琴葉 (こ、こんな近いの……!?)カァアア

P「……おとは?」キョトン

琴葉「!!」プルプル
121 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:04:41.55 ID:KfBCWo740

琴葉 (す、進めなきゃ……!)サクサク

ポリ……ポリ……

琴葉「…………」ドキドキ

P「…………」サクサク

琴葉 (兄さん、どんどん進んできてるっ!?)グルグル
122 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:05:11.82 ID:KfBCWo740

P「ん」ジッ

琴葉「!」

琴葉 (に、兄さんと目があった!)ポキッ

琴葉「……あっ」

P「もぐ……うん、折れちゃったな」

琴葉「…………」ワナワナ

琴葉 (に、兄さんと……もう少し近かったら)プシュウウウ

琴葉「…………あぅっ」コテン

P「琴葉!?どうしたんだ、琴葉ぁ!」
123 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/19(月) 23:05:41.13 ID:KfBCWo740
―――――

ペタリ

恵美「……プロデューサー、なにこれ?」

P「琴葉が、劇場に貼っておけってさ……」

琴葉 『劇場でキスをしてはいけません!』

第五話 完
124 : ◆SESAXlhwuI [sage]:2018/11/19(月) 23:06:59.30 ID:KfBCWo740
背伸びしてキスしたかった琴葉、ハードルの高さに撃沈の巻

琴葉が妹なので恵美さんは遠慮なしにイチャついております
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/20(火) 01:14:54.56 ID:k3ianUxCo
おう、琴葉も最高だけどめぐみぃとのイチャつきも詳しく書いて良いんだぞ
126 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:20:25.65 ID:zIgAl5cs0

第六話 【悪夢】
127 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:21:01.23 ID:zIgAl5cs0

P「じゃ、俺は行くから……」

琴葉「兄さん、待って!」

P「俺はもう、お前の兄貴じゃないんだよ」

P「だから、これからは一人で……」

琴葉「いやっ!」ブンブン
128 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:22:24.35 ID:zIgAl5cs0

??「もう、何やってるんですか」

P「悪いな、——」

??「早く行かないと……兄さんも、夕飯の支度手伝ってくださいね」

P「あぁ、分かってる」

P「元気でやるんだぞ、琴葉……」

琴葉「待って……待って、兄さん!兄さん!!」ポロポロ
129 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:23:30.99 ID:zIgAl5cs0
―――――

琴葉「兄さん!」バッ

P「んむ……」ムニャムニャ

琴葉「……あれ?ゆ、夢?」

P「ん……どうした?」

琴葉「ご、ごめんなさい!なんでもないんです!」
130 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:24:32.57 ID:zIgAl5cs0

P「そうか……あれ、今何時だっけ」

琴葉「し、7時です」

P「うーん……休みだしもうちょい寝るか」

P「おやすみ……」

琴葉「お、おやすみなさい……」

琴葉「そう、だよね……兄さんはどこにも行かないよね」

P「んん……」スヤスヤ

琴葉「…………っ」ギュッ
131 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:25:10.96 ID:zIgAl5cs0
―――――

P「……琴葉?」

琴葉「ん……あ、兄さん」

P「琴葉も二度寝したのか、珍しいな」

琴葉「わ、私だってたまには二度寝くらいします……」プクー

P「そうかそうか、悪かった」
132 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:25:41.94 ID:zIgAl5cs0

P「さて、そろそろ動き始めるか……」スッ

P「……っと?」グイッ

琴葉「…………」ギュッ

P「……琴葉、離してくれないと動けないんだが」

琴葉「じゃあ、今日は動かなくていいです……」ダキッ

P「お、おい……そういう訳にもいかないだろ?」
133 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:26:13.84 ID:zIgAl5cs0

P「今日は一応、CDとかの様子見に行っておきたいし……な?」

琴葉「……それじゃ、私もついていきますから」

P「そ、そうか……」

P (琴葉、今日はどうしたんだ……?)

琴葉 (兄さんと離れたら、そのまま何処かに行っちゃう気がする……)

琴葉「……離さないようにしないと」グッ
134 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:26:52.45 ID:zIgAl5cs0
―――――

P「確か……この辺りか」

琴葉「わぁ……ポスターも沢山貼られてますね」

P「街中にもあったけど、やっぱ売り場は賑やかで良いな」

P「……っと、とりあえず一枚買っておくか」

琴葉「あれ?兄さん、わざわざ買うんですか?」

P「ん、変か?」
135 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:27:44.01 ID:zIgAl5cs0

琴葉「私、この前そのCD机で見た気がするんですけど……」

P「まぁ、俺はプロデューサーである以前にファンでもある訳だからさ」

P「やっぱり、自分が好きなアイドルのは自分で買いたいというかなんというか」

琴葉「そう、ですか……」

P「なんか、納得してなさそうな顔だな?」

琴葉「いえ、そういう訳じゃなかったんですけれど……」
136 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:28:46.62 ID:zIgAl5cs0

琴葉「……やっぱり、ちょっと妬けちゃいます」ムッ

P「なんなら、琴葉もアイドルになってみるか?」ニヤッ

琴葉「そんな!私なんて、可愛くないし……」

P「俺の自慢の妹だ、可愛くない訳ないだろ?」

琴葉「もう、兄さん!からかわないでください!」

P「プロデューサーの勘から言ってもイケる気がしたんだけどなぁ……」
137 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:29:43.79 ID:zIgAl5cs0

琴葉「……それで、買うのはこれで全てなんですか?」

P「……あぁ、後は俺一人で買ってくるから」

琴葉「ダメです、離しませんから」

P「そ、そこをなんとか……!」

P (後買うのってアレしかないんだよ……!)
138 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:30:43.20 ID:zIgAl5cs0
―――――

琴葉「…………」

P「こ、琴葉さん……?」

琴葉「兄さん、そういうのが趣味だったんですね」グググ

P「いたっ!つねるなって……いててっ!」

琴葉「現役女子高生の写真集を買い漁る兄さんなんて、見たくありませんでした……!」

P「恵美のだから!恵美のだから!!」

琴葉「そんな言い訳通用しませんよ!」
139 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:32:02.68 ID:zIgAl5cs0

P「た、担当の写真集買うのはおかしな事じゃないだろ?」

琴葉「……それにしては、随分露出が多いんですね?」ニッコリ

琴葉「表紙から水着なんて……」

P「写真集だからな、インパクトのある一枚が必要なんだよ」ウンウン

琴葉「ふーん………そうなんですか」ジトー

P (琴葉の視線がかつてない冷たさに……!)
140 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/11/20(火) 23:32:47.12 ID:zIgAl5cs0

??「あっれー?プロデューサーじゃん!」

P「ん?」チラッ

恵美「やっほー!偶然だね!」

P「恵美か……おはよう」

琴葉「…………」スッ

恵美「あれ?その後ろにいるのって……」

P「ああ、妹だ」

恵美「あー!仲良さそうな例の妹ちゃんかー!」

琴葉「仲が……良さそう……」ボソリ
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