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[艦これ]番頭さん待機スレ
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/11/12(月) 19:48:48.86 ID:3zBQLYk2O
ここは2016年に更新が止まってしまった艦これssの作者を待つスレです
なんとなく勢いで実行しました
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1542019728
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/11/12(月) 20:59:13.42 ID:AiF+zHKuO
とりあえず、過去に投稿があった部分まで誤字を修正しつつ、上げさせていただきます
3 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:07:09.48 ID:AiF+zHKuO
※投稿ペースは適当です
※
>>1
は作者ではありません
4 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:08:20.48 ID:AiF+zHKuO
かつて、戦争があった。
といっても、数年前の話だけれど。
国と国。宗教と宗教。人種と人種。
それらが互いに互いを殺し合い、多くの死体の山を築いた。
始まりは些細なことだったと思う。どこかの国で他のどこかの国の人が間違って入ってしまったとか。
本当に些細なことだったけれど、そこから坂を転がるようにどんどん大きく戦火は広がり、やがて世界を巻き込んでいった。
5 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:10:29.09 ID:AiF+zHKuO
故郷、友達、そして……家族までもがその炎に焼かれていった。
当時、深く敵を憎んだ僕は、学生という身分を捨て、希望する友達たちと志願して軍に入った。
理由はもちろん家族と友達を殺した敵を殺すため。
まぁでも、始めにやっていたことは主に機械の整備だったけれど。なんだか適正があったらしい。
でもそれも日本が不利になるにつれて副業のようなものになり、手にしていた軽いスパナは重たい銃に変わっていた。
銃を持つ期間より、スパナを持っていた期間のほうがずっと長かったはずだけど、何故か僕は銃を持っていた時期のほうが長かったような感覚がある。
結局、僕は敵を憎んではいたけれど、人を殺したりはしたくなかったのだろうと思う。
実際、本当のところはどっちなのかはもうわからないけれど。
いずれにしても、僕が何人敵を殺したかわからなくなって、敵に対する憎しみが自殺願望に変わるころに戦争は終わった。
そのころには軍に志願した友達たちはみんないなくなっていた。
戦いは何も生まないとか聞いたことがあったけど、本当にその通りで、終わったころには僕にはもう何も残っていなかった。
世界中は戦争に疲弊し、どこかの偉い人が
「もう二度と戦争などしない」
とか言っていたような気がしたが、もうそんなことどうでもよかった。
6 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:11:52.83 ID:AiF+zHKuO
やっと自分が敵を殺さなくて済む、そのことのほうが僕にとっては重要だったんだ。
7 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:14:40.59 ID:AiF+zHKuO
でも、その喜びはすぐにぬか喜びとして変わってしまった。
戦争が終わってからすぐ僕が軍に退役願いを出そうとしたころ。……今からで言うと半年前くらいだろうか。
深海棲艦という未知の生物からの襲来を受けたんだ。
深海棲艦との名の通り、海からその姿を現し、世界に同時攻撃を仕掛けた。
それらに人類は抵抗したものの、戦争に疲弊した世界に抗う術はなかった。
海路を中心としたアクセスは分断され、補給を受けることのできない島国や、武器を作ることのできない国々は深海棲艦の進行のうちに飲まれ、
人類の棲息圏はみるみるうちに収縮し、武器の開発が進んだ先進国を残すのみとなってしまった。
その先進国たちも何とかと深海棲艦の進行を防いできたが、敵の特性、戦争による疲弊、補給路の分断による慢性的な物資、人材の不足に悩まされ均衡を保つのがやっとというもので、
現状が続けば、いずれは必ずその均衡は破られるという絶望的な状況だった。
当然、そんな状況で僕の軍の退役が認められる訳もなく、軍への残留命令を受けた。
その命令を受け、僕はすぐに前線への配属願いを出した。
理由は、ただ死にたかったから。
戦争になるのならば、いずれにしても命を奪い、奪われる恐怖から逃げられることはできない。
それなら、すぐにでも敵に特攻し、それらの恐怖から逃げようと思ったんだ。
8 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:19:18.44 ID:AiF+zHKuO
しかし、軍はそれを許可しなかった。
代わりにある部署への配属を通達してきた。
その部署名は『キサラギ』
その名前を聞いて、僕は顔をしかめてしまう。
人間同士の戦争の時からキサラギという部署は存在していたが、当時から嫌な噂しか耳に入ってこなかったからだ。
軍には昔から二つの武器開発の部署があった。
ひとつは有澤、もうひとつが件のキサラギ。
有澤が主に武器開発や製造を担い、キサラギがそのサポートを行う、という立場と公にはそうなっている。
だが実際には、キサラギは有澤のサポートを行わず、全く別のことをやっているという。
その内容は、人体実験や生体兵器の開発。
あくまでそれらは噂だけど、今まで僕が整備を行ってきて、キサラギから部品が送られてくることはなかったし、
キサラギに呼び出された同期の女の子は何故かそこから帰ってこず、いつの間にか戦死扱いにされていたりしていたから、
余計にその噂が真実味を帯びていた。
そんな嫌な噂ばかりの部署への配属。いい気分はしなかった。
けれども、僕はその配属命令を受諾した。
もう自棄になってしまっていたというのもあったけど、それよりも人体実験で殺してくれるかもしれないという期待があったから。
ただ、人体実験で誰かを殺すのだけは勘弁だけど。
ああ、どうか、僕を早く殺してくれますように。
9 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:22:23.21 ID:AiF+zHKuO
−−−−−−−−−−
時は流れ、キサラギからの配属命令を受けて半年、つまり現在。
僕はとある鎮守府に配属の命令を受け、車でそこに向かっていた。
眼前には立ち並ぶ廃墟、大きな海と、明らかに周囲から浮いている大きな基地。
ここが鎮守府。深海棲艦に対抗するための基地だ。
「ここが鎮守府かぁ」
眼前に広がる基地にボソ、と一人ごちる。
結局僕が願ったことは一つも叶うことはなかった。
そう、ひとつも。
それなのに僕はこうしてのうのうと生き延びている。
どうにもままならないものだ。
10 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:24:24.15 ID:AiF+zHKuO
やがて車は基地への道を塞ぐゲートへたどり着いた。
それと同時に年端も行かない少女が管理室から出てくると、僕の車の運転席のほうへ駆けてきた。
「お、お疲れ様ですっ!所属はどこですか?」
たどたどしく敬礼し尋ねてくる少女に僕も敬礼を返す。
「お疲れ様です。キサラギから配属されました『番頭』です」
それと同時に身分証明書を彼女に渡す。
おっかなびっくりとそれを受け取ると、彼女はそれに目を通す。
「あっ、確かに。ば、番頭さんですねっ!お待ちしておりました」
そう言うと彼女は管理室にとてとてと駆け戻りゲート開閉のボタンを押した。
それに敬礼でお礼を告げると開いていくゲートに車を滑り込ませる。
ここから僕の番頭としての仕事が始まる。
僕はそのスタートを、深い深いため息で受け入れた。
11 :
◆uc9JpVKLUc
[sage saga]:2018/11/12(月) 21:25:28.28 ID:AiF+zHKuO
このような感じで上げさせていただきます。
続く
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/15(木) 05:00:48.42 ID:i43pH9BmO
無断転載辞めろよカス
作者に許可も取ってないのに余計な事すんな
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