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男「あ、赤紙が来てしまった…」(安価スレ)
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1 :
◇lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:17:43.10 ID:IK/3d4+RO
注意
・フィクションも、ノンフィクションもあり
・広い意味で、史実と異なる展開あり
・暴力的表現、差別表現あり
・歴史の知識は中途半端
・稚拙な文章
※死んだら、ある地点でコンティニューします
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1540804663
2 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:20:12.45 ID:bD1UaifG0
SS速報調子悪いので、まずは携帯から再々投稿した
自分の専ブラも調子悪いし…
ここからはPCでの投下
3 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:23:39.31 ID:bD1UaifG0
数年前に書いてたものを再び投下しました。
前回と話がかなり異なるので、初めから見ることをおススメします
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391877193/
4 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:24:44.68 ID:bD1UaifG0
〜昭和16年・春〜
【とある田舎】
男「……」ボヘ〜
男「……」パラパラ
男「……そろそろお昼か。読書はこの辺にして、飯屋でも行くか」パタン
ガラッ!
母「ちょっと!学校卒業してから何年遊べば気が済むの!」
男「あぁ?別にいいだろう。皆が尋常小止まりの中、俺は進学し卒業したんだぜ?」
男「それにウチは金がタンマリあるんだ」
男「家業だって兄貴達が継ぐ予定なんだろ?俺が何しようが関係ない」
母「だからって…!せめて小作人の手伝いでもしてきたらどうだい」
5 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:36:08.80 ID:bD1UaifG0
男「冗談は休み休み言え」
ガサゴソ
母「ちょっと!あんたまた…」
男「いいじゃん、金はこんなにあるんだ」ペラペラ
男「へへへ、んじゃ小遣い貰ったんで、さいなら」
ガララ
母「ああもう!父ちゃんも何か言っておやり!」
父「グカアァァ…zzz…」
長男「父ちゃんは寝とる」
次男「昨日深夜まで酒を飲んでたからな…やれやれ」
母「もう!!!」
6 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:36:54.06 ID:bD1UaifG0
男「ぜぇぜぇ…自転車じゃきついな…」
男「だが車なんて流石にウチでも無いしな…はぁ、車乗りたい」
男「商店街まであと10キロ位か?」
男「……ん?あれは」
男「……」ゴクリ
男「お、おお、おーい…」チリンチリン
女「あ、男君!」
男「や、やあ…女ちゃん」ドギマギ
女「お散歩?」
男「う、うん…まあ…」
男(いや〜いつ見ても女ちゃん、エライべっぴんさんだな〜///)ニヘラ
女「私も畑でのお仕事終ったから、久しぶりに一緒に散歩する?」
男「うん///」
7 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:39:48.02 ID:bD1UaifG0
女「いいな〜男くんの家は大金持ちで〜」
男「ははは、運がいいだけだよ」
男「あ、この後、飯屋いくけど良かったら奢ろうか!」
女「……」
女「……ごめん、午後から用事あるんだ」
男「そ、そうなんだ…」ガク
女「……」
女「ねえ、男君。私ね…」
男「うん?」
女「あ…やっぱり後で話すね」
男「…?お、おう」
8 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:40:34.64 ID:bD1UaifG0
女「……ねえ、野暮なこと聞くけど。これから男君はどうするの?」
男「え?だから飯屋に」
女「そうじゃなくて、将来のこと」
男「……っ」
女「私達、幼馴染でしょ?だから大体わかっちゃの」
女「男君、いま働いてないでしょ」
男「いや…だから俺は、いつも勉強してるって前にも言ったけど…」
女「嘘」
女「それならなんで制服着てないの?」
男「……」
9 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:44:07.95 ID:bD1UaifG0
女「私ね、男君を見捨てるなんて事できない」
女「それでも私は男君の友達だし、見方だよ」
男「……」
女「じゃあね、お互い頑張ろうよ」
男「女ちゃん…」
男「……」
10 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:45:51.99 ID:bD1UaifG0
【河川敷土手】
男「よ〜し!今日もスケッチブックに絵を書くぞ!!」
男「勿論、『今日も』女ちゃんの絵を描くんだ!!」
男「……」サラサラ
男「はぁ〜女ちゃん…俺をあんなに心配してくれて…」カキカキ
男「……」サラサラ
男「将来…か。何年も遊び続けてきたが」
男「俺もそろそろ考えるべきなのかな」
〜昼食後〜
男「地主の跡取りとして、その補佐をするのに二人の兄貴がいる…親父は未だに現役」
男「俺は…そうだな、漫画でも書こうか、いや恋愛小説でも書こうか?」
男「とりあえず、百姓じゃなけりゃなら良いや」
男「しかし女ちゃんも百姓で一生を終えるのは、ちょいと不遇な気もする」
男「よっしゃ!絵描きでも小説でもいいから成功して、女ちゃんと結婚して幸せにしてやる!」
男「遊びも今日で終いだ。女ちゃんのスケッチも今日で最後だ」
11 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:48:28.54 ID:bD1UaifG0
〜1週間後〜
母「ちょっとあんた」
男「なんだよ、俺は今仕事中だぞ」
母「まだ小説家だか漫画家だか目指してるのかい?」
男「まずは小説家から始めることにした」
母「はぁ〜…まあ良いわ。女ちゃん来てるよ」
男「マジか!!///」ダダッ
12 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:49:30.54 ID:bD1UaifG0
男「女ちゃん〜!!///」
女「こんにちは男くん」
男「ん?なんだ隣にいる奴は」
女「彼はイケメンさんよ」
イケメン「はじめまして」ペコッ
男「お、おう…こちらこそ」ペコッ
女「えっとね男君」
男「な、なに?」キョトン
13 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:51:37.53 ID:bD1UaifG0
男「女ちゃん〜!!///」
女「こんにちは男くん」
男「ん?なんだ隣にいる奴は」
女「彼はイケメンさんよ」
イケメン「はじめまして」ペコッ
男「お、おう…こちらこそ」ペコッ
女「えっとね男君」
男「な、なに?」キョトン
女「私、先日お見合いしてき、イケメンさんと結婚します」
男「」
14 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:54:34.38 ID:bD1UaifG0
〜その晩〜
男「」
母「いや〜良かったね、幼馴染の女ちゃんもとうとう結婚する時が来て〜」
母「あんたも早く身を固めなさいな」
男「」
長男「これは後で赤飯炊くしかないで」
次男「母ちゃん赤飯タンマリ作ってや」
母「全くあんた達が結婚するわけじゃあるまいし…」
男「ぅぅ」
母「どうしたのあんた」
男「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
家族全員「!?」
15 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:55:14.70 ID:bD1UaifG0
〜昭和16年・秋〜
男(アレから俺は結局、元の生活に戻った)
男(来る日も来る日も、悶々と、読書と絵描きの日々)
男(最近は飯屋にも行く気が起きん、引きこもり状態)
ガララ
母「ちょっとあんた、お客さんきてるよ」
男「女ちゃんが今更なんのようだい」
母「女ちゃんじゃなくて、友くんだよ」
男「あ〜…あいつか」
16 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:56:55.26 ID:bD1UaifG0
男「なにしにきた」
友「相変わらず無愛想なやつだな」
友「折角の幼馴染が来てやったってのに」
男「んでなんだよ、また俺に海兵になれとかほざくのか?」
友「ああ」
男「断る」
友「全く…お前も勉強は出来るんだから頑張ってみろ」
男「何が悪くて軍隊なんて行くか」
友「………」
友「ココだけの話だが」
友「戦争が始まるかもしれない」
男「え、始まるって…もうシナとやってるじゃないか。日中戦争を」
友「いや違う、アメリカとだ」
男「は!?」
友「厳密にはアメリカとそれらを支持する国々とだな」
17 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 18:59:35.74 ID:bD1UaifG0
男「ぐ、軍の連中は頭イッチまってるのか?滅茶苦茶すぎるだろ…」
友「男…今の国への罵倒、最後にしておけ。俺でも庇え切れなくなるぞ」
男「な、なんだよ…いつにも増して堅苦しい…」
男「とりあえず茶でも飲めよ」
友「そんな気分じゃない」
友「とにかくお前も、今からでも良い。海軍の学校に…」
男「俺に闘えってか!?バカ言え。軍隊とか嫌いなんだよ」
男「陛下殿だって尊敬には値するが、なんでそこまで命かけて」
友「男!!!!」
男「っ!」ビクッ
友「陛下殿のことを軽々しく、値するなんて言い回しをするな」
友「本気で次からは、俺でも庇え切れん」
男「……とりあえず戦争が起きる可能性があるってだけだろ?」
友「ああ、だが忠告はしておく」
18 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 19:00:17.29 ID:bD1UaifG0
男(友の言っていた事は的中した)
男(昭和16年12月12日)
男(第二次世界大戦の一つとして…大東亜戦争が開戦した)
19 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 19:10:11.93 ID:bD1UaifG0
〜昭和17年・年始〜
【商店街】
男「……」テクテク
横断幕『贅沢は敵だ!』
横断幕『欲しがりません勝つまでは』
男「バッカじゃねえの。勝てるわけねえだろ」
婦人会「」ギロッ
国民「」ギロッ
憲兵「」ギロッ
男「ヒッ…」ビクッ
憲兵「貴様、今の『勝てるわけない』とはどういう事だ」
男「あ、い、いや違います。『買えるわけない』って言ったんです」
男「日本人なら高価な物は買えるわけ無いと…」
憲兵「……ふむその通りだ。だが少々紛らわしい、言動に気をつけろ」
男「す、すいません」ゝ
憲兵「うむ」
男「……」テクテク
男「はぁぁ…」
20 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 19:12:33.69 ID:bD1UaifG0
ガララ
男「ただいま〜」
家族全員「」
男「なんだよ、お通夜じゃあるまい、どうした」
母「こ、これ…」
男「ん?」ペラッ
男「」
男「あ、赤紙が来てしまった…」
21 :
◆lGlh4qGedo
[saga]:2018/10/29(月) 19:13:13.18 ID:bD1UaifG0
母「お、おめ、おめでとう…」ボロボロ
男「」
母「赤飯…沢山炊くからね…」グスグス
長男「母ちゃん…無理して愛国心ぶらんでええよ…」
男「」
次男「ここは家だぜ…ここで婦人会の根性出さんでも…」
母「ぅぅ…あんまりや、あんまりや…」ボロボロ
男「お…おおおお、おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいいおいおい」ガクガク
男「ウチは金があるだろう!!ワイロで免除できないのかよ!!!」ガクガク
父「金は出した、だが厳しい」
男「なぜだ!!」
父「さっき憲兵さんが来てな、何でも完全免除は出来ないらしい」
父「抽選で免除に選ばれるかも知れないって…だけらしい」
男「」ガクン
男「そ、そんな…」
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