【ミリマス】ミリP「23歳のキスマーク」

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2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:05:53.90 ID:Sd3UEiJq0
た、立った!スレがちゃんと立ったよ!


P 「あれ?そのエプロン、新しい奴か?」

莉緒 「おっ、流石プロデューサーくん!よく気付いたわね」

莉緒 「ね、ね!どう?可愛いの選んでみたんだけど……」

P 「良いんじゃないか?俺は好きだよ」

莉緒 「……そ、そーお?もう少し露出多い方が良かったかなーって思ったんだけど」

P 「露出が多すぎても家庭的に見えないしなー」

P 「なによりその方が莉緒に似合ってるよ」

莉緒 「そ、そう……」カァ
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:06:49.90 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……ほ、ホラ!早くシャワー浴びてきて!」

莉緒 「その間に美味しいおつまみ、作っておくから♪」ニッコリ

P 「分かった、楽しみにしてる」

莉緒 「ええ、任せておいて!」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:07:39.36 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P 「すまない、遅くなった」トコトコ

莉緒 「大丈夫よ、今作り終わったところだから」

P 「そういって貰えると助かる……」

P 「あれ、まだ飲んでないのか?」

莉緒 「折角二人で飲むんだし、乾杯したいじゃない?」

P 「……それもそうだな」
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:08:50.90 ID:Sd3UEiJq0

P 「そういえば莉緒、今日も泊まっていくのか?」

莉緒 「お願いしても良い?」

P 「良いよ、俺もゆっくり飲みたいし」

P 「……そういう事なら、シャワー浴びてきたらどうだ?」

莉緒 「使っちゃって良いの?」

P 「良いよ、別に勿体ぶるもんでもないし」

P 「アイドルにシャワーも使わせないで寝かすわけにはいかないしな」

莉緒 「ありがと……それじゃ、お言葉に甘えるわね」
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:09:32.80 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「ね、それじゃシャツ借りても良―い?」

P 「この前のパジャマ洗ってあるからそれ使ってくれ」キッパリ

莉緒 「えーっ、なんで使わせてくれないのよー!」

P 「……裸にワイシャツ、また試す気だろ」

莉緒 「あったりまえじゃない♪」ニッコリ
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:10:51.49 ID:Sd3UEiJq0

P 「風邪ひくだろ、ダメだ」

莉緒 「むー……ケチぃ」プクー

P 「…………」

莉緒 「……やっぱり見たいんでしょ」ニヤ

P 「見た……い、いや!そんな事はないぞ?」

莉緒 「素直じゃないんだから……それじゃ、行ってくるわね♪」スタスタ
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:11:28.29 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P・莉緒 「「カンパーイ!」」カチン

莉緒 「くぅーっ!やっぱり仕事終わりのお酒は格別よねー!」

P 「っぷはぁ……だな」

莉緒 「ほらほら、おつまみも食べて!私の自信作!」

P 「ああ、それじゃ早速……」モグ

P 「おっ、これ美味いな」

莉緒 「でしょー?今日のは腕によりをかけて作ったのよ♪」ゴクゴク

P 「へぇ……道理で美味いわけだ」
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:11:54.72 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「どう?惚れちゃった?」

P 「ああ、惚れた……ん、この卵焼きも美味いな」

莉緒 「……そ、そう」カァアア

P 「莉緒、どうかしたか?」

莉緒 「な、なんでもないわよ!」グビグビ

莉緒 「もう、そうやって不意打ちするんだから……」プクー
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:12:53.97 ID:Sd3UEiJq0

P 「……それにしても、今日もカッコイイ演技だったな」

莉緒 「そう?」

P 「ああ、静香もちょっと見惚れてたぞ」

莉緒 「へぇ……それならキミの事もメロメロにできちゃうかもしれないわねー?」ニヤニヤ

P 「そいつはどうかな……?」

莉緒 「ふっふーん……それじゃ試してみましょうか」
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:13:40.90 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「『キミと二人で、いつまでも一緒に居たいな……』」

P 「っ……」ドキッ

莉緒 「ね、ね!ドキッとした?ドキッとした!?」

P 「し、してない!」ゴクゴク
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:14:30.05 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

莉緒 「それにしても、今日もデレデレしてたわねー?」ダキーッ

P 「痛い、莉緒しまってるっ!」グググ

莉緒 「なんで翼ちゃんに抱きつかれて鼻の下伸ばすのに、私が抱きついてる時には反応してくれないのよー!」ギュゥウウ

莉緒 「もう、プロデューサーくんのすけべー!」ギュゥウウ

P 「反応してるわ!そう見えてないだけだっつの!」

莉緒 「……ホントぉ?」ウルウル

P 「……お、おぅ」コクリ

莉緒 「……それなら、許しちゃおっかなー?」ギュー
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:15:27.07 ID:Sd3UEiJq0

P 「どちらにせよ離れないのか……」ゴクゴク

莉緒 「…………」ピトッ

P 「……いつまでくっついてるんだ?」

莉緒 「……良いでしょ?」

P 「……良いよ」

莉緒 「ふふっ、やった♪」コテン

P 「頭をもたせかけられるんじゃない……」
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:16:21.32 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「折角二人きりなんだもん、もっと甘えさせてよ」

P 「生憎、そういうのは下手でな」ナデナデ

莉緒 「もー、嘘ばっかりなんだから……」

P 「……他の奴にやるなよ?」

莉緒 「おっ、珍しく嫉妬してくれたわね?」ニヤリ

P 「……そ、そういうのじゃないが」アセ

莉緒 「大丈夫よ、キミだからやってるの♪」

P 「…………」

莉緒 「……何か言ってよ、恥ずかしいじゃないの」

P 「莉緒がそんな台詞言い出すのが悪いんだろ……」
15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:17:01.15 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「…………」モジモジ

P 「……そ、そろそろ寝るか!」

莉緒 「そ、そうね!」

P  「…………」

莉緒 「どうかしたの?」

P 「……一応聞いておくけど、どこで寝る?」

莉緒 「プロデューサーくんのベッド」

P 「…………」
16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:17:57.63 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

莉緒 「えっへへ〜ぷろでゅーさーくーん」

P 「本当に潜り込んできた……」

莉緒 「もう、いつもの事じゃないの」

P 「……飽きないのか?」

莉緒 「……こうしてるとね、心が落ち着いてくるのよ」
17 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:19:28.57 ID:Sd3UEiJq0

P 「……俺はドキドキしてばっかりだよ」ハァ

莉緒 「えっ?」

P 「あっ、今のなし」

莉緒 「も、もう一回だけ言って!お願い!」

P 「絶対嫌だ!」

莉緒 「むぅ……勿体ない事したわ」

莉緒 「それじゃ、また今度聞かせてもらうわね♪」

P 「酔ってるとロクな事言わないな……」
18 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:21:13.64 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「プロデューサーくん、ぎゅーってしてー♪」ダキッ

P 「分かった分かった……」ギュッ

莉緒 「えっへへ……やっぱり良いわねー」

莉緒 「……そうだ、プロデューサーくん!ちょっと良いかしら?」

P 「ん、どうかし――!?」

莉緒 「ここら辺かしら……」ペロッ

P 「!?」ビクッ

P (い、今舐めなかったか!?)

莉緒 「後は……」チュッ

P (首筋に何か……!)ドキドキ

莉緒 「っ……よっし、これでオッケーね!」
19 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:22:13.60 ID:Sd3UEiJq0

P 「な、なんだったんだいきなり……」ドキドキ

莉緒 「ふふっ……キスマーク♪」

P 「ああ、キスマークか……キスマーク!?」バッ

莉緒 「えっへへ、これでプロデューサーくん一人占め〜♪」ダキッ
20 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:22:59.28 ID:Sd3UEiJq0

P 「……今日はやけに甘えてくるんだな」

P 「なんか不安な事でもあったのか?」

莉緒 「……分かる?」

P 「普段からあれだけ接してて気付かないわけないだろ」

莉緒 「そう……やっぱりキミに隠し事はできないわね」

P 「…………」ナデナデ

莉緒 「……私、ちゃんとアイドルとして魅力あるのかしら?」

P 「魅力?」

莉緒 「セクシーっぽくしても、キミは良いって言ってくれないし……」

莉緒 「私、ちゃんとアイドルとしてやれてるのかなーって」プクー
21 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:24:11.13 ID:Sd3UEiJq0

P 「……莉緒は十分魅力的だよ、俺が保証する」

莉緒 「本当?お世辞じゃないわよね?」

P 「魅力的じゃなきゃ、プロデュースなんて出来ないからな」

P 「……たまーに変な方にブレるけど」フフ

莉緒 「もー、意地悪な事言うわねぇ」クスクス

P 「……でもな、多分そんな莉緒で良いんだと思うぞ」
22 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:24:46.45 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……その方が好き?」ジッ

P 「俺は好きだよ」

莉緒 「……そ♪」

P 「……あれ、俺今なんかめっちゃ恥ずかしい事を口走ったような」

莉緒 「好きかぁ……ふふっ」

莉緒 「それなら、私がちゃーんと輝けるようにしてもらわなきゃね……」
23 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:25:32.52 ID:Sd3UEiJq0

P 「……莉緒?」

莉緒 「……ん」スヤスヤ

P 「……分かってるよ、任せとけ」ポンポン

莉緒 「…………♪」ニコ
24 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:26:24.77 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

チュンチュン

P 「……ん」パチリ

莉緒 「すぅ……」スヤスヤ

P 「…………」ナデナデ

莉緒 「…………♪」ダキッ

P 「……莉緒、そろそろ起きて」ユサユサ
25 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:27:04.32 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……ぷろでゅーさーくん?」トロン

P 「……!」ドキッ

莉緒 「ふふっ、顔あかぁい」ニヤニヤ

P 「そ、そんな事はないぞ」カァ

莉緒 「照れちゃってぇ……もー♪」ダキッ

P 「寝ぼけてるな……」ナデナデ
26 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:27:50.74 ID:Sd3UEiJq0

P 「……ん?」チラッ

< 8ジハンヲオシラセシマス

P 「……えっ?」ポカーン

莉緒 「ぷろでゅーさーくぅん……もうちょっとだけぇ」ガシッ

P 「莉緒!頼む、起きてくれ!時間がまずい!!」
27 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:28:53.59 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P 「お、おはよう皆……ごほっ」ゼェゼェ

莉緒 「はぁ、はぁ……もうムリ、限界」ハァハァ

桜守歌織(以下、歌織) 「二人とも、おはようございます」ニコリ

最上静香(以下、静香) 「もう、遅いですよプロデューサー!」

P 「す、すまん……ちょっと起きづらくて」ハハハ

静香 「笑い事じゃないですよ!」

静香 「ただでさえ美也さんと杏奈がいないのに……」ギロッ

P 「悪かった!悪かったって!」
28 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:30:04.73 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「莉緒ちゃん、ほらお水飲んで?」

莉緒 「あ、ありがと歌織ちゃん……」ゴクゴク

莉緒 「……っはぁ、生き返ったわ」

歌織 「もう、随分急いできたのね?」

歌織 「ひょっとして寝坊?」

莉緒 「え?あーっ、まあちょっと寝心地が良くてね!」

歌織 「確かに、最近少し寒くなってきたものね……」
29 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:32:19.04 ID:Sd3UEiJq0

静香 「……それで、なんで二人今日は一緒に来たんですか?」ジトー

P 「ん?いや、まぁ途中で会ってな」

静香 「……偶然?」

P 「うん、偶然」コクリ

静香 「それにしては――」
30 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:33:20.17 ID:Sd3UEiJq0

北沢志保(以下、志保) 「プロデューサーさん、早く始めませんか」

志保 「折角朝から集まってるのに、時間がもったいないです」

P 「おお、そうだな!それじゃ、このメンツでやるとなると……」パラパラ

P 「……よし、30ページの莉緒の所から始めるか」

莉緒 「よっし、任せておきなさい!」

静香 「…………?」
31 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:35:00.73 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

莉緒 『――この子に手は出さないでくれ、僕の連れなんだ』

静香 「……プロデューサーも、あれだけカッコ良くしてくれたら良いんですけど」

P 「無茶言うな、あれは莉緒だから様になってるだけだ」

P 「……よし、そこまで!」

莉緒 「ふぅー……どうかしら?」

志保 「莉緒さん、流石です……勉強になります」

莉緒 「志保ちゃん、アリガト♪」
32 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:36:54.18 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「志保ちゃんは男の子の役、やった事ないんだっけ?」

志保 「そうですね……カッコイイ役なら何回かやってはいるんですけど」

莉緒 「似合うと思うんだけどな〜プロデューサーくんはどう思う?」

P 「ああ、悪くないんじゃないかな」

志保 「……そうでしょうか」
33 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:37:57.21 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「私もそう思うわよ、志保ちゃん」フフ

志保 「歌織さんまで……」

志保 「……それなら、今度挑戦してみようかな」

P 「そういう事なら、俺もそういう仕事を探してみるよ」

志保 「お願いします、プロデューサーさん」
34 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:40:06.65 ID:Sd3UEiJq0

P 「……それじゃ、時間も良い感じだし休憩しようか」

P 「みんな、ちゃんと水分補給しておくように」

莉緒 「はーい♪」

静香 「……そういうプロデューサーこそ、しっかり水飲んでください」スッ

P 「おっ、悪いな静香」ゴクゴク
35 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:40:50.63 ID:Sd3UEiJq0

静香 「……私の演技はどうでしたか?」

P 「良かったと思うよ、自然に出来てたし」

P 「役に合ってるからかな、今の所気になった事はないよ」

静香 「……何か、アドバイスとかないんですか?」

P 「本当によく出来てたと思うんだけどなぁ……そうだな」
36 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:41:25.84 ID:Sd3UEiJq0

P 「それなら、何気ない動きにもきっちり感情を込めてみようか」

静香 「何気ない、ですか?」

P 「ああ……簡単なのだと視線の動きとか、ちょっとした手の仕草とかだな」

P 「『二葉』がどう考えてるのかってのをイメージして、細かい所で感情を表現するんだ」

静香 「……難しいそう、ですね」

P 「出来ないなら出来ないでも良いんだぞ?」

静香 「ば、馬鹿にしないでください!やってみせますから!」

P 「……そうか」

静香 「……ありがとうございました」ペコリ

P 「おう、しっかり水飲んでおくんだぞー」
37 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:42:08.55 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「静香ちゃんに随分難しい事をアドバイスしたんですね?」トコトコ

P 「うーん……やっぱり早かったかな」

歌織 「……大丈夫ですよ、静香ちゃんなら」

歌織 「プロデューサーさんも、信じてるから任せたんでしょう?」ニッコリ

P 「……そうですね、後は静香に任せてみます」
38 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:43:19.19 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……あっ、プロデューサーさん?ネクタイ曲がってますよ?」

P 「あれっ、本当ですか?急いで出てきたからかな……」

歌織 「大丈夫です、直しますね」

歌織 (……こういうの、なんだか夫婦みたい)カァ

歌織 「……あら?」

P 「どうかしましたか?」

歌織 「首元……何かに刺されてますよ?赤くなってます」
39 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:44:29.01 ID:Sd3UEiJq0

P 「そうですか……え?」

P (キスマークの事すっかり忘れてた!)

歌織 「……どうかしましたか?」

P 「い、いえなんでも!」

歌織 「そうですか……」

歌織 (……そういえば)
40 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:45:09.66 ID:Sd3UEiJq0
〜〜〜〜〜

このみ 「キスマークについて教えてくれ?」

莉緒 「このみ姉さんなら分かるでしょ?」

このみ 「人並みには分かるけど……なんでそんな事聞くのよ?」

莉緒 「デキるオンナの武器って雑誌に書いてあったの!」

このみ 「……ちなみに、どういう感じのデキるオンナだったの?」

莉緒 「んーとね……彼氏を逃がさないオンナって書いてあったわ」

このみ 「……まぁ、間違ってはないわね」
41 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:46:04.10 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「あの、このみさん?キスマークって……」

このみ 「なによ、歌織ちゃんも気になるの?」

歌織 「た、多少は……」

このみ 「そうねぇ……キスマークは相手に刻む自分の印、って考えると分かりやすいかしら」

莉緒 「自分の……ねぇ」

このみ 「そ、だから相手が自分のモノって証明になるの」
42 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:46:40.85 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「と、いうことはつまり……」

このみ 「付いてる相手にはパートナーがいる、って事になるわね」

莉緒 「パートナー、かぁ……良いわね!」

莉緒 「ね、このみ姉さん!それってどうやって付けるの!?」

このみ 「……付け方くらい自分で調べてちょうだい」
43 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:47:55.01 ID:Sd3UEiJq0
〜〜〜〜〜

歌織 (って、この前……)

歌織 「後で薬、塗っておかないとダメですよ?」

P 「そ、そうですね!」アセアセ

歌織 (焦ってる……もしかして、本当に?)

歌織 「キスマークって事は、つまりそういう人が……」
44 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:48:44.55 ID:Sd3UEiJq0

歌織 (プロデューサーさん、とても魅力的な人だもの)

歌織 (そういう人がいても、おかしくなんてないわよね……)

歌織 「そっか……」フッ

P 「歌織さん……?」

歌織 「――いえ、なんでもないですよ」ニッコリ

P 「?」トゥルル
45 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:49:18.74 ID:Sd3UEiJq0

P 「すみません、失礼して……どうした?」

歌織 「…………」シュン

P 「……分かった、すぐ行くから待っててくれ」ピッ

P 「莉緒、後任せても良いか?」

莉緒 「良いけど……どうかしたの?」

P 「杏奈の方でトラブル起きたみたいでな、面倒事になる前に何とかしてくる」

P 「歌織さん、それじゃあまた後で」

歌織 「は、はい……」
46 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:50:37.91 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「まったく、プロデューサーくんも引っ張りだこなんだから……」

莉緒 「それじゃ、後一回通して終わりにしましょうか!さっきの所から始められる?」

静香 「だ、大丈夫です!」

志保 「私も問題ありません」

莉緒 「よし!それじゃ……」チラッ

歌織 「…………」
47 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:51:19.29 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……歌織ちゃん?」

歌織 「え?」

莉緒 「体調悪いなら休んでる?」

歌織 「う、ううん!大丈夫!」

歌織 「ほら、早く始めましょ?」

莉緒 「?え、ええ……」
48 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:51:47.13 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

莉緒 「ん〜!ようやく終わった〜!」

莉緒 「さっきの記者、歌織ちゃんの方ばっかり見てたわね?」

歌織 「ええっ?そんな事ないと思うけど……」

莉緒 「いーや!ずぅーっと歌織ちゃんの方見てたわ!」

歌織 「そ、そうかな……」
49 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:53:26.52 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……ねぇ、何かあったの?」

歌織 「そ、そう見える?」

莉緒 「だって、さっきのインタビュー中、ずっと上の空だったじゃない」

歌織 「……大した事じゃないから、大丈夫よ」

歌織 (私が勝手に勘違いしていただけだもの……)

莉緒 「ホント?それなら、良いんだけど……」
50 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:54:38.96 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」シュン

莉緒 「……よし!歌織ちゃん、今日この後暇?」

歌織 「へっ?まぁ、予定はないけど……」

莉緒 「やった!そういう事なら……」

莉緒 「ちょーっと待っててねー」ピッピッピ

歌織 「?」キョトン

莉緒 「あっ、プロデューサーくん?今日、歌織ちゃんも連れて行こうかと思うんだけど良い?」

莉緒 「えっ、布団がない?三人で寝れば良いでしょ!」

歌織 「……!?」
51 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:55:47.33 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……ん、一回事務所帰ってくるの?」

莉緒 「分かったわ、そこで落ち合いましょ!」ピッ

歌織 「り、りりりり莉緒ちゃん!?何を……」

莉緒 「さ、今日は飲むわよ〜!」

歌織 「り、莉緒ちゃん待って……!」
52 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:56:49.71 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「ここが、プロデューサーさんのお家……」

P 「すみません、あんまり片付いてなくて」

歌織 「い、いえ……」

歌織 (ここで、いつも寝泊まりしてるんだ……)スン

P 「……歌織さん?」

歌織 「ひゃ、ひゃい!なんでもないです!」

P 「?」キョトン
53 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:57:58.17 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「プロデューサーくーん、ちょっといーい?」

P 「おーう……」トコトコ

莉緒 「私、お酒買ってくるから……歌織ちゃんの事、お願いしても良い?」

P 「いや、それなら俺が行くよ」

P 「アイドルを放ってのんびりするなんて……」

莉緒 「ダメよ、プロデューサーくんには歌織ちゃんに話聞いてもらわなきゃダメだもの」

P 「……歌織さんの?どういう事だよ」

莉緒 「だって、歌織ちゃんなにかで落ち込んでるみたいなんだもの」ヒソヒソ

莉緒 「プロデューサーくんになら話してくれるかもしれないでしょ?」

P 「そんな信頼されても、話してくれるかどうか……」

54 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:58:53.45 ID:Sd3UEiJq0

P 「……そもそも外飲みじゃダメだったのか」

莉緒 「プロデューサーくんの家なら終電気にしなくても良いでしょ?」

P 「俺の家はホテルじゃないんだぞ……」

歌織 「…………」ジーッ

歌織 (莉緒ちゃんとプロデューサーさん……仲良さそう)

歌織 「良いなぁ……」ボソッ
55 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 00:59:24.62 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「歌織ちゃーん、ちょっといーい?」

歌織 「どうかしたの、莉緒ちゃん?」

莉緒 「ちょっとお酒、買いに行ってくるからプロデューサーくんとお留守番しててくれる?」

歌織 「えっ?それなら、私も……」

莉緒 「大丈夫!私、この辺慣れてるから!」

歌織 「そう……?」

莉緒 「……プロデューサーくん、お願いね?」

P 「分かったよ……」
56 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:01:14.27 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「……莉緒ちゃんは、よく来てるんですか?」

P 「え?」

歌織 「さっきも、合鍵がどうって……」

P 「あ、ああ……そうですね、二人で飲む時は家で飲む事も多いです」

歌織 「そうなんですか……」

P (……どうか、したのか?)
57 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:02:41.30 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……もう、そんなんだと彼女に怒られちゃいますよ?」

P 「……彼女?」

歌織 「……いないん、ですか?」

P 「はは、癒してくれる素敵な彼女がいれば良いんですけどね」

P 「生憎、彼女作るような時間はなくて」

歌織 「…………」
58 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:03:21.37 ID:Sd3UEiJq0

P 「それが原因で落ち込んでたんですか?」

歌織 「……は、はい」カァ

P 「……良かった」

歌織 「……良かった、ですか?」

P 「いや、もっと深い悩みならどうしようかと」

P 「話して解決できるような内容で良かったです」

歌織 「……もし、他に悩みがあったら相談に乗っていただけますか?」

P 「当然です、その為に俺はいるんですから」

歌織 「……ふふっ、ありがとうございます♪」ニッコリ
59 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:05:29.81 ID:Sd3UEiJq0

P 「ところで、なんでそんな風に思ったんです?」

歌織 「それは……その、お恥ずかしい事なんですけど」

歌織 「首元の虫刺されをキスマークと勘違いしてしまって……」

P 「…………」

歌織 「……プロデューサーさん?」

P 「あの、これはですね……」アセアセ
60 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:06:34.41 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」ジッ

P 「き、昨日莉緒に……」

歌織 「……えっ?」

ガチャリ

莉緒 「たっだいまー!」

歌織 「……莉緒ちゃん、おかえり」

P (た、タイミングが悪すぎる……っ!)
61 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:09:43.22 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「あれ?プロデューサーくん、何とかなった?」

P 「何とかなったけど、何とかならなくなった」

莉緒 「?変なプロデューサーくんねぇ」

歌織 「莉緒ちゃん、一つ聞いても良い?」

莉緒 「良いわよ、何?」

歌織 「昨日の夜、どこで何してたの……?」

莉緒 「昨日……?」
62 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:10:38.34 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「あっ、プロデューサーくんと一緒に寝たわ!」

歌織 「……え?」ポカーン

P 「あっ、馬鹿!そんな言い方したら――!」

歌織 「……プロデューサーさん?」ニッコリ

P 「は、はい!なんでしょう!」ガクブル

歌織 「詳しく、お話聞かせてくださいね……?」ニコニコ
63 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:12:12.37 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「……つまり、言葉の通り二人で一緒に寝たと」

P 「ふ、不健全な事は何も」

歌織 「抱き合って、その上キスマークまで付けてるのに、ですか?」ニッコリ

P 「…………」ガックリ

莉緒 「むぅ、いつもの事なのに……」プクー

歌織 「い、いつもの!?」

P 「い、いや!たまにですよ、そんな毎日やってる訳じゃ」
64 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:12:46.70 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」シュン

P 「……歌織さん、何で落ち込んでるんです?」

歌織 「だ、だって……二人とも仲良さそうだし」

P 「?」

莉緒 「?」

歌織 「歌織は、寂しいです……」゙

P 「…………」ドキッ
65 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:13:55.90 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……わ、忘れてください!」カァア

莉緒 「歌織ちゃん、カワイイ〜♪」ダキッ

歌織 「ちょ、ちょっと莉緒ちゃん!?」

莉緒 「良かったわね〜プロデューサーくん♪愛されてて♪」

P 「ちゃ、茶化すな!」
66 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:14:28.86 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「もう……」ブクブク

莉緒 「ゴメンって!そんな怒らないでよ、歌織ちゃん」

莉緒 「プロデューサーくんだって見惚れてたわよ?」

歌織 「……そう?」

莉緒 「勿論!あの時の歌織ちゃん、とーっても可愛かったんだから♪」

歌織 「むぅー……誤魔化されてるような」
67 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:16:03.57 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「ほーら!拗ねないの、背中洗ったげるから!」

歌織 「…………」ジャバッ

莉緒 「……それにしても、歌織ちゃんの背中ってスッゴイ綺麗よねー」ゴシゴシ

歌織 「そ、そうかしら……あんまり自信はないんだけど」

莉緒 「勿体ないわねー……そうだ、プロデューサーくんの意見も聞いてみたら?」

莉緒 「きっとメロメロよ、メロメロ♪」

歌織 「メロ、メロ……」

莉緒 「……そうだ!折角だし」ワシャワシャ

歌織 「莉緒ちゃん、何を――!?」
68 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:20:15.51 ID:Sd3UEiJq0
―――――

キャッキャウフフ

P 「……楽しそうだなぁ」

P 「まぁ、歌織さんが変な風に落ち込んでなくて良かった……」

ガタリ

P 「おっ、出てき――」クルッ

歌織 「お、お先に頂きました……」

P 「…………」ポカーン
69 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:21:04.35 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「ど、どうかしましたか?」

P 「い、いえ……髪を下ろした歌織さん、初めて見たので」

P 「……すみません、見惚れてました」

歌織 「それは……その」

歌織 「……嬉しいです」カァ
70 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:22:09.26 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「ねー?言った通りだったでしょー?」

P 「莉緒がやったのか?」

莉緒 「どーお?私の見立ても中々のモノでしょ?」

P 「ああ……凄く、良いと思う」

歌織 「そ、そんな褒められると照れちゃいますね……」カァアア

P 「あっ、困らせるつもりじゃ」アワアワ

歌織 「…………」モジモジ

P 「…………」カァ

莉緒 「………むぅ」

P 「莉緒?」

莉緒 「何でもないわよぉ……」

莉緒 「ほーら!プロデューサーくんもシャワー浴びてきちゃいなさいよ!」グイグイ

P 「おい、莉緒押すなって!」
71 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:22:34.81 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P 「そういえば、今日のインタビューはどうだったんだ?」

莉緒 「問題なかったわよ?」

莉緒 「……歌織ちゃんがプロデューサーくんの事ばっかり考えてた以外は♪」ニヤニヤ

歌織 「も、もう!莉緒ちゃんったら!」カァアア

P 「……仕事に支障きたしてなかったなら良いんだけどさ」ゴクゴク

莉緒 「もう、つれないわねぇ」
72 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:23:15.25 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「本当は嬉しいくせに〜♪」ダキッ

歌織 「……!?」

P 「急に抱きつくなって……」

莉緒 「こーんな綺麗なお姉さんたちと飲んでるのに反応しない罰よ、罰!」ギュゥウ

P 「自分で言うなよ……」ナデナデ

莉緒 「〜〜♪」ニコニコ
73 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:24:58.97 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」ダキッ

P 「……か、歌織さん?」

歌織 「莉緒ちゃんばっかりズルいです……」プクー

莉緒 「両手に花ね、プロデューサーくん♪」

莉緒 「ね、ドキドキしてる?」

P 「……してる」ドキドキ

莉緒 「それならよろしい♪」ルンルン

歌織 「あったかい……」スッ

P (ど、どうすれば良いんだ……)

P 「……酒が美味ぇ」ゴクゴク
74 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:25:44.93 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

莉緒 「さーってと!そろそろ寝ましょうか!」

P 「そう、だな……」ゲッソリ

P (耐えた……俺は耐えたんだ……)

P 「それじゃ、歌織さんは莉緒と二人で俺のベッドを使ってください」

歌織 「プロデューサーさんはどうなさるんですか?」
75 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:26:32.97 ID:Sd3UEiJq0

P 「俺はソファで寝ますよ」

歌織 「そ、そんなのダメですよ!私が寝ますから……」

P 「いや、アイドルをソファに寝かせるわけには……」

莉緒 「なーに言ってるの、早く行きましょ」グイッ

P 「……本気で俺のベッドで三人寝るのか?」

莉緒 「電話した時話したじゃないの」

P 「……莉緒、俺のベッドはそんなにデカくないんだよ」

莉緒 「大丈夫よ、詰めれば♪」

歌織 「…………?」
76 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:27:00.37 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「…………」ソワソワ

P 「歌織さん、流石に詰めないと落ちちゃいます」

歌織 「で、でも……」

P 「……すみません、失礼します」ガシッ

歌織 「あっ……」ポスッ

莉緒 「プロデューサーくん、カッコいい〜♪」ヒュー

P 「茶化すなって……」
77 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:27:30.97 ID:Sd3UEiJq0

P 「すみません歌織さん、平気ですか?」

歌織 (こんな近くに、プロデューサーさんが……)ドキドキ

P 「歌織さん?」

歌織 「は、はい……大丈夫です」カァア

P 「それなら良かった……」

莉緒 「もう、二人だけズルいー!私も混ぜなさいよー!」ダキッ

P 「……寝れなくなるだろ?」

莉緒 「ふふっ、今日はオールナイトね?」

P 「二人は午後からだけど、俺は朝から出勤なんだよ……」
78 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:28:26.58 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」チラッ

P 「?」キョトン

歌織 「…………!」バッ

歌織 (ダメ、顔が近すぎて見れない……!)カァア

歌織 「……あっ」チラッ

歌織 「莉緒ちゃんの、キスマーク……」ボソッ
79 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:29:06.81 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……そういえばさ、歌織ちゃんが気にしてた大本ってキスマークなんでしょ?」

歌織 「そ、そうだけど……」

莉緒 「それならさ、折角だし歌織ちゃんも付けちゃったら良いんじゃない?」

P 「……は?」ポカーン

歌織 「え、ええっ!?」カァア

P 「いや待て、それは……」

歌織 「そ、そうよ莉緒ちゃん!そういう事は……」

莉緒 「でも、付けたらプロデューサーくん独占出来ちゃうわよ?」
80 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:30:35.38 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「プロデューサーさんを、独占……」ポツリ

P 「歌織さん?なんだか目が据わってる気がするんですけど……」

歌織 「……莉緒ちゃん、キスマークってどうやって付ければ良いの?」

P 「!?」

莉緒 「痕が付くまでちゅーってするだけよ?」

莉緒 「後、舐めておくとキスマーク付けやすいんですって!」

P 「だから昨日舐めてたのか……!」

莉緒 「ふっふ〜ん、だいせいか〜い♪」ニヤッ
81 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:31:32.62 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「よ、よし……」ドキドキ

P 「歌織さん、一旦落ち着いて……」

歌織 「プロデューサーさん……じっとしていてくださいね?」

P 「待っ――!」

歌織 「…………」ペロッ

P 「!」ビクッ
82 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:33:24.97 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「………っ」チューッ

P 「はっ……!」

P (なんで俺は昨日余裕があったんだ……っ!?)ドキドキ

P 「…………」プルプル

歌織 「……ぷはぁっ」
83 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:34:32.02 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「……これ、見てると恥ずかしいわね」カァア

P 「あたり、まえだろ……!」ハァハァ

歌織 「……良かった、ちゃんと付いてる」ホッ

歌織 「……ふふっ」クスッ

P 「歌織さん……?」

歌織 「……これで私達のモノですね、プロデューサーさん♪」

P 「っ!」ゾワッ
84 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:35:04.36 ID:Sd3UEiJq0

莉緒 「ちょ、ちょっと!なんで目瞑っちゃうのよー!」

莉緒 「まだ夜はこれからでしょー?」

P 「ダメだ、今日はもう寝る!」

P (無理にでも寝なきゃ間違いでも起こしそうだ……!)

莉緒 「もう、いけずぅ……」

歌織 「……莉緒ちゃん、ちょっと」

莉緒 「ん、どうかしたの?」
85 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:35:46.92 ID:Sd3UEiJq0

P (平常心、平常心……)

莉緒 「……おっ、それ良いわね♪」

P 「……今度は何を――」

チュッ   チュッ

P 「…………!?」カァア

歌織 「……うふふっ♪」

莉緒 「おやすみ、プロデューサーくん♪」

P (……明日の朝まで、耐えられるのかな)
86 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:36:26.08 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P 「お、おはようございます……」ボロッ

このみ 「ぷ、プロデューサー?どうしたの、やつれちゃって」

P 「いやぁ、ハハ……少し、色々ありまして」

P (色々やばかった……我ながらよく理性を保ったな)ガックリ

このみ 「そ、そう……無理はしないでね?」

社長 「キミ、大分疲れが溜まっているようだね?」

社長 「あまり無理をしてはいけないよ?」

P 「はい……」
87 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:36:53.33 ID:Sd3UEiJq0

このみ 「ほーら、ネクタイも曲がってる!」

このみ 「社会人なんだもの、身だしなみしっかりしないとダメよ?」

P 「め、面目ないです……気を付けます」

このみ 「ん、分かればよろしい!」

このみ 「それじゃ、直してあげるから、少し屈んでくれるかしら?」

P 「は、はい……ありがとうござ――っ!?」ピタッ

このみ 「?どうかしたの?」

P 「いえ、ネクタイは自分で締めなおすので大丈夫です!」

このみ 「そう……?」
88 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:37:46.89 ID:Sd3UEiJq0

P (危ない、昨日と同じミスをするところだった……)ホッ

社長 「そんなに遠慮する事はないじゃないか!」

社長 「どーれ、そういう事なら私が締めてあげよう!」グイッ

P 「あっ」

社長 「……ん?んん〜?」ジーッ

社長 「……キミぃ、もしかしてこれはキスマークではないかね?」

このみ 「!?」ビクッ

音無小鳥(以下、小鳥) 「!?」バッ
89 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:38:52.25 ID:Sd3UEiJq0

P 「ハハ、まさか。ただの虫刺されですよ」

社長 「なに、そんなに隠すことはないじゃないか!」
 
社長 「私も昔はよくつけていたものだ、よ……?」

このみ 「……社長?」

社長 「……二つ、あるね?」

P 「……ありますね、はい」

社長 「…………」

P 「…………」

このみ 「……プロデューサー?」ニッコリ

P 「……劇場の方行ってきます!」ダッ

このみ 「こらっ、話はまだ終わってないわよプロデューサー!」ダッ
90 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:39:36.28 ID:Sd3UEiJq0

社長 「……彼、やっぱりモテるんだねぇ」

小鳥 「そうですね……」

社長 「……音無君?」

小鳥 「……社長、本日は有給を使わせていただきます」ダッ

社長 「おーい、音無君!戻ってきてくれたまえーっ!!」



おしまい?
91 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:40:02.95 ID:Sd3UEiJq0
<おまけ>

ガチャリ

P 「ただいま」

歌織 「おかえりなさい、プロデューサーさん♪」

P 「……た、ただいま戻りました」

P 「…………」ジーッ

歌織 「どうかしましたか、プロデューサーさん?」

P 「い、いえ!なんでもないです!」

P (夫婦みたいだな、なんて言えるか!)
92 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:41:02.68 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……それじゃ、鞄お持ちしますね」

P 「あ、ありがとうございます……」スッ

歌織 「…………」スーハー

P 「歌織さん?」

歌織 「プロデューサーさん」

P 「は、はい」カチコチ
93 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:42:34.27 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……ご飯にしますか?お風呂にしますか?」

P 「……へっ?」

歌織 「そ、それとも……その」カァア

P 「っ!」ドキッ

P (い、いけない!相手はアイドルだ、嫁じゃないぞ!)

P 「ご、ご飯でお願いします!」

歌織 「はい♪」ニッコリ
94 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:43:01.36 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

P 「うわ、また豪華な……」

歌織 「お口に合うと良いんですけど……」

P 「そんな、これ以上求めたらバチが当たっちゃいますって!」

P 「それでは……いただきます!」

歌織 「どうぞ、召し上がれ♪」
95 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:43:55.87 ID:Sd3UEiJq0

P 「はむ……ん!」

歌織 「…………」ドキドキ

P 「美味い!これ、凄く美味しいです!」

歌織 「よ、良かったー……どんどん食べてくださいね」ホッ

P 「はい……うわ、こっちも美味いな」モグモグ
96 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:44:28.45 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「…………」ニコニコ

P 「……あの、歌織さん?」

歌織 「はい、なんでしょう?」

P 「その……じっと見られてると、食べにくいです」カァ

歌織 「ご、ごめんなさい!ご迷惑でしたか?」

P 「迷惑とかじゃない、ですけど……」
97 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:46:00.89 ID:Sd3UEiJq0

P 「……俺の顔なんて見てても、楽しくないと思いますよ?」

歌織 「そんな事ないですよ?」

P 「……そうでしょうか」

歌織 「はい、とっても楽しいです♪」

P 「…………」

歌織 「…………♪」ジーッ
98 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:46:56.19 ID:Sd3UEiJq0

P 「……そういえば、歌織さんはご飯食べたんですか?」

歌織 「いえ、まだ……」

P 「……食べますか?」

歌織 「へ?」

P 「俺だけ食べるなんて、悪いじゃないですか」

歌織 「お、お気になさらず……」グゥウウ

歌織 「……あっ」カァアア

P 「ほら、遠慮しちゃダメですって」
99 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:47:23.97 ID:Sd3UEiJq0

歌織 「……それじゃ」ズイッ

P 「……えっ?」

歌織 「た、食べさせてくれないんですか……?」ウルッ

P (……その視線はズルい)

P 「……そ、それでは」スッ
100 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:48:11.27 ID:Sd3UEiJq0

P 「口開けてもらっても良いですか?」

歌織 「は、はい……!」ドキドキ

P 「あー……」

歌織 「んっ……」

P 「どうですか……って、歌織さんが作ったのにどうですかってのもおかしな話ですね」

歌織 「……いえ、とっても美味しかったです」

歌織 「もう一口、頂いても良いですか?」

P 「あ、はい……どうぞ」

歌織 「あむ……ん〜♪」ニコニコ
101 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/10/28(日) 01:49:05.32 ID:Sd3UEiJq0
――――― 

歌織 「ご、ごめんなさい……後の方、ほとんど私が食べてしまって」

P 「いえ、大丈夫です」

P 「……食べてるのを見るのが幸せって事、俺にも分かった気がします」

歌織 「そ、そうですか?」

P 「はい、美味しそうに食べる歌織さんとっても可愛くて……」

P 「……あっ」ハッ

歌織 「…………」カァアア

P 「……いえ、その」カァア
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