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佐天「事象を拒絶する能力かぁ…」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 14:33:34.49 ID:RJfVVpQJ0
美琴「聞いたわよ、佐天さん。たしか能力者になれたみたいね」
白井「やりましたわね、ついに努力が実を結びましたの!」
初春「おめでとうございます佐天さん」
佐天「えへへ、ありがとうございます」
美琴「で、どんな能力なの?」ニヤ
白井「まーたお姉さまは面白がって…」
美琴「そ、そんなんじゃないわよ!」
佐天「あはは…えっとですね、盾舜六花っていうみたいです」
初春「しゅんしゅんりっか…?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1539754414
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 14:39:02.61 ID:RJfVVpQJ0
白井「それが能力名ですの?」
佐天「それが二つ名みたいで、本当は事象を拒絶する能力、みたいなんですよね」
美琴「へー…私の発電能力が超電磁砲って呼ばれてるみたいな感じよねきっと」
佐天「たぶんそうなんですよね〜」
初春「うーん、なかなかに珍しい能力ですね」
白井「たしかに聞いたことありませんの」
美琴「で、具体的にはどんなことができるの?」
佐天「えっとですね、例えば…」
佐天「孤天斬盾、私は拒絶する」ズバッ
初春「!?」
白井「石が真っ二つですの」
美琴「切断能力…?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 14:45:55.28 ID:RJfVVpQJ0
美琴「あれ、たしか佐天さんの能力って事象の拒絶なんじゃ…?」
佐天「そうなんですけど、なんかこれが唯一の攻撃手段みたいで」
美琴「どういうことなのかしら…」
佐天「私にもさっぱり。学園都市で私しかこの能力を持っていないみたいで、不明点が多いみたいなんですよね〜」
白井「それほど稀有な能力ってことですわね」
初春「佐天さんすごいじゃないですか!これで料理するときも包丁いらずですね!」
佐天「初春ったらもう」
白井「その使い方はどうかと思いますが、とにかく佐天さんが能力者になって良かったのですの」
美琴「そうね、良かったらこれからお祝いってことでみんなでクレープ食べ行こっか」
白井「それは良い考えですわね!お姉さまとクレープの食べ合いっこできますのグフフフフフ」
美琴「くーろーこー?」ビリリリ
初春「ほんとに白井さんったら」
佐天「変わらないよね〜、でも私も甘いもの食べたいので行きましょっか!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 14:53:22.86 ID:RJfVVpQJ0
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佐天「やっぱりクレープはチョコバナナだよね〜」
初春「私はいちごおでん派ですね〜」
白井「私はお姉さまと一緒ならなんでも!あまつさえお姉さまのたべかけなら…」
美琴「気色悪いっての!」ビリビリ
白井「危ないですの!」シュン
美琴「逃げ足だけは早いんだから…」ビリリ
佐天「御坂さん、街中ですからねここ」
美琴「わ、わかってるわよ!ただ黒子が」
ドゴォン!!
初春「!?」
白井「初春、アンチスキルに連絡を!最近頻発している爆弾魔の可能性大ですの!」
美琴「よっし、そしたら」
白井「お姉さまは手出し無用ですの」
白井「ここはアンチスキルにお任せください、お姉さまと佐天さんは一般人の避難をお願いしますの」シュン
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 14:59:22.37 ID:RJfVVpQJ0
美琴「ちぇ、黒子ったらまたジャッジメントだのアンチスキルだのって」
佐天「まぁまぁ、仕方ないですよ」
ドゴォン!!
初春「とにかく、避難の方を勧めましょう!」
美琴「まったく爆弾だなんて派手よねぇやることが」
美琴「ま、黒子に任せてやれることやりますかっと」ビリリリリ
佐天「御坂さん!?」
美琴「私はなるべく爆弾の被害が出ないように瓦礫をそらすから二人はその間に外に誘導して!」
初春「わ、わかりました!」
佐天「いくよ初春!」
初春「はい!!」
美琴(これが爆弾魔のしわざだっていうの…?噂に聞いてたレベル3程度の力を優に超えてるじゃない)
美琴(なんだか嫌な予感がするわ…)
美琴(黒子…)
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 15:05:09.14 ID:waaIoa2Do
おっ、佐天スレか。
楽しみです
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:09:11.34 ID:RJfVVpQJ0
白井(ここ最近の爆弾事件の犯人)シュン
白井(何を狙っているのかわかりませんでしたが、ここで遭遇したからには絶対捕まえますの)シュン
白井「!?」
白井「ショッピングモールの3階から爆発音がありましたが…」
白井「人気はないようですわね」トコトコ
白井「だとすると4階から…?」
白井(ここは全部で6階、できれば下の階で爆発を起こさせたくはありませんわ)
白井(もし建物が倒壊してしまったら近くにいる市民にケガを負わせてしまう可能性も…)
白井(一度6階に向かってから順番に探してみますの)シュン
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:18:38.72 ID:RJfVVpQJ0
白井(ここが6階…)
白井「誰かいますの!?これ以上の抵抗はよして大人しくお縄についてくださいまし!」
白井「…」
白井(誰もいない…?とすると5階ですの?)シュン
キュイイイイン
白井(!?)
白井(まずいですわ!!)シュン
ドガァン!!!
白井「はぁ、はぁ、はぁ、」
白井「いまのは危なかったですの…こちらの動きが読まれていた…?」
白井「5階に飛んだ瞬間に爆発が…テレポートのインターバルがバレている…?」
白井「そしてこちらも位置も…」
白井「初春!初春聞こえますの!?監視カメラから犯人を捜してほしいですの!」
白井「…応答なしですのね」
白井「仕方ありませんわ…ここからはより一層慎重になりませんと…」キュイイイン
白井「!?」
ドガァァァン!!
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:27:30.87 ID:RJfVVpQJ0
美琴「また爆発…黒子!」
佐天「み、御坂さん!?」
美琴「なんだか嫌な予感がするの!ごめん先行ってもいい!?」
佐天「待ってください!それなら私も…」
美琴「ううん、大丈夫。それより初春さんを手伝ってあげて」
佐天「御坂さん…わかりました…」
美琴「頼むわね!!」ビリビリ
佐天「…私もきっとそのうち…」
白井(やられましたわ…足がうまく動きませんの…)
白井(位置は相手にバレている、そして設置型の爆弾。)
白井(遠距離から起爆している様子ですのね)
白井(ただ、他の一般人を狙っていないとすると)
白井(相手はわたくしがターゲットですの?)
白井(なんのために…いや、今はこの状況から抜け出さないと…)キュイイイン
白井「!?」
美琴「私の後輩に」チュイン
美琴「手出してんじゃないわよ!!」ドゴォオオオオ
白井(レールガン…)
白井(さすがお姉さまですわ…)
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:33:37.68 ID:RJfVVpQJ0
美琴「黒子、大丈夫なの!?」
白井「お姉さま…ちょっと足をくじいてしまいましたの」
美琴「アンタ…くじいてるどころじゃないわよ、ひどい傷じゃない」
白井「油断してしまいましたの…それより犯人はここにはいないみたいですの」
白井「どうやら私がターゲットみたいですのよ」
美琴「どうして黒子を?」
白井「さぁ…?」
美琴「まぁ、アンタ色々恨み買いやすいからね」
白井「そんなことありますの!?」
美琴「ま、それだったらさっさとここ抜けた方がいいわね」
美琴「あんた飛べる?」
白井「まだいけますの…」
美琴「そしたらいったんここから離脱して」
キュイイイイン
白井「おねえさま!!」
美琴「ちぃっ」
ドガァァァァァン!!
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:40:19.50 ID:fpWG49AZ0
佐天「また5階が爆発…」
初春「白井さんとも連絡が取れません、」
佐天「ねぇ初春」
佐天「ここ、任せても良いかな?」
初春「佐天さんまさか…」
佐天「うん、ちょっと行ってくるね」
初春「え、でも佐天さんは」
佐天「私だってもう何もできないわけじゃないから」
初春「…」
佐天「絶対大丈夫だよ。帰ってくるから。じゃ、任せたよ」タタタタタ
初春「佐天さん…」
初春「アンチスキルとの連絡もなく、白井さんとも連絡が取れません!おそらく通信障害を意図的に起こしていると思います!佐天さんも気を付けて!」
佐天「ありがと初春!」
佐天「さ、腕ならしといきますか!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:49:10.97 ID:WTjP7QKe0
美琴「…黒子、大丈夫?」ビリビリ
白井「なんとか大丈夫ですの」
美琴「上の階ごと爆破して瓦礫で生き埋めにしようとするなんて」
美琴「なかなかむごい手つかうじゃない」
美琴(磁力操作でなんとか瓦礫はそらせたけど)
美琴(やっぱりこんなのレベル3の仕業じゃないわね)
白井「お姉さま、やはりこれはただの爆弾魔ではないような気がしますの」
美琴「奇遇ね、私も同じこと考えてたわ」ビリィ
白井「とにかくここから離脱したほうが良いですの」
美琴「そりゃそうなんだけど、爆弾がどこに仕掛けてあるかわからないうちに移動はできないわね」
白井「わたくしがテレポートできてれば…」
美琴「無理もないわ、あんな何回も爆風に巻き込まれながら飛んでたら危ないもの」
美琴(っていったって、さぁどうするか…)
佐天「御坂さん!!!」
美琴「って、佐天さん!?」
白井「ここは危険ですのよ!」
美琴「佐天さんは早く非難して!」キュイイインン
白井「佐天さん!!」
佐天「三天結盾、私は拒絶する」キュイン
ドガァァァァン!!
美琴「佐天さん!!!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:54:37.98 ID:WTjP7QKe0
佐天「ふぅ、全くおっかないですねほんとに」キュイイインン
白井「それは…光の盾ですの?」
美琴「爆発を防いだ…?」
佐天「爆発を拒絶しました。そして今後は…」
佐天「双天帰盾、私は拒絶する」キュイイイイン
美琴「黒子の方に光が…」
白井「体が回復していきますの…」
佐天「さ、とにかくここからでましょう!」
佐天「御坂さん、相手はここにはいないんですよね?」
美琴「そうね…私のレーダーには人影が写ってないわね」
佐天「それならここにいても爆弾のえじきになるだけですね」
佐天「白井さん、テレポートできそうですか?」
白井「ずいぶん元気になりましたわ…これならいけますの」
佐天「じゃあ、いったん出ましょう!」
白井「ですわね、撤退ですの」シュン
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 15:55:37.57 ID:WTjP7QKe0
てことで一回出かけます
帰ってきて残ってて気が向いたら書きます
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 16:28:03.88 ID:inVZ5KWTo
乙
上条さんも回復させてもらえるんだろうか
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 16:35:30.74 ID:TkKpvK490
白井「一時はどうなるかと思いましたの」シュン
白井「佐天さんが来てくれて助かりましたわ」シュン
佐天「役に立てたみたいでよかったです」
白井「結局あの能力はなんでしたの?盾に回復能力なんて」
美琴「ん、その話してる暇はなさそうね」ビリビリ
美琴「どうやら犯人っぽいのがいたわよ」ビリビリ
白井「さすが電磁レーダーですの」シュン
佐天「じゃ、いきますか」
介旅「やってやったぞ…」
介旅「エラソーなジャッジメントめ、いい気味だ…」
介旅「今度は誰を狙おうか…」
佐天「誰を狙うですって?」
介旅「!?」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 16:47:45.83 ID:9Mb5XFGy0
白井「よくもやってくれましたわね」シュン
白井「お仕置きですの」ドゴン
美琴「相変わらず容赦ないわね、アンタのドロップキック」
白井「当たり前ですの」
介旅「くっ…どうして誰もケガしてない…!?あれほどの威力なら…」
美琴「あんたのちゃっちぃ能力なんかじゃ何もできないわよ」ビリビリ
介旅「くっそぉおおおおおおおお」キュイイイイイイン
白井「まずいですの!」シュン
佐天「三天結盾、私は拒絶する」キュイン
ドガァァン!!!
美琴「自滅まがいの爆発だなんてやめなさいよ」
白井「全く、私がテレポーターだったから助かりましたのよ?」
佐天「私の能力も忘れないでくださいね」キュイン
介旅「なんで…僕まで助けて…」
美琴「アンタの能力、なかなかすごいじゃない?レベル4相当よ。それをこんなことに使わなくても良いんじゃないの?」
白井「全くですの。たとえ能力があったとしても、それを使う側の人の心が何よりも大事ですの」
佐天「私はえらそーなこと言えないけど、きっとその力をもっと別なことに使えると思います」
佐天「目の前の人に傷ついてほしくないから、白井さんは白井さんの能力で助けたんですよ」
佐天「あなたにも、あなたの能力で誰かを助けられるようになってほしいっていう気持ちで…」
介旅「僕は…僕はああああああ」
白井「やれやれですの」
佐天「さ、アンチスキルに引き渡しましょうか」
美琴「とりあえず一件落着ね」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 16:55:28.15 ID:IeLr/eKu0
初春「佐天さん、白井さん、御坂さん!!」
初春「もう、心配したんですよ!!」
佐天「あはは、ごめんごめん」
白井「初春が避難誘導してくれたから、こっちも対処できましたのよ」
初春「白井さん…」
美琴「もー初春さんったら」
美琴(けど…)
美琴(初春さんから聞いた通信妨害が気になるわね)
美琴(なんとなく、裏がいそうな気がするわ…)
佐天「御坂さん?みーさーかーさん!」
美琴「え?あ、ごめんなに?」
白井「もーお姉さまったら。これからみんなで支部に戻りましょうって話してましたのよ」
美琴「え、あはは。ごめんちょっとね…」
白井「変なお姉さまですの、まあでも物思いにふけっているお姉さまの真剣な顔もむふふふふふふ」
美琴「気色悪いっての!」ビリリリリ
白井「アウッ」ビリリ
初春「ほっといて帰りましょうか…」
佐天「そう、だね…」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 17:06:48.76 ID:XhjRkCe00
白井「で、例の爆弾魔の身元はわかりましたの?」
初春「はい。介旅初矢、量子変速の能力でレベルは2だそうです」
美琴「レベル2!?あれはレベル4相当の威力だったわよ」
白井「レベル2はさすがにありえませんの」
佐天(結局私の能力)
初春「ですがバンクには…」
佐天(事象を拒絶する能力なのに、どうして防御と回復もできるのかな?)
美琴「なんっかきな臭いのよねぇ」
佐天(あのときはなんとなく発動できたけど…)
美琴「通信妨害と言い、こっちの位置がバレてたと言い、なにか裏にあるような気しかしないわ」
初春「それも含めて探ってみます」
白井「頼みますわよ初春」
佐天(とにかくまた学校の先生に相談して、もう一回システムスキャンを受けさせてもらおっと)
白井「それと佐天さんの能力についてですが…」
佐天「え!?」
佐天「あ、私の能力についてですか?」
白井「そうですの。事象の拒絶の能力では説明がつかない気がしますの」
美琴「まーたしかに、回復能力、切断能力、防御能力。出来ることだけ挙げてみたら多重能力な気もするわね」
佐天「そこは私にもわかっていないんですよね…」
佐天「だから明日またシステムスキャンを受けてみようかなって思ってます」
初春「まぁ、それが妥当ですよね」
初春「レベル4相当の爆発を防げたっていうことは、佐天さんの能力もそれぐらいあるってことになりますし」
白井「たしかにそうですわね…最初のスキャンではレベルはなんていわれましたの?」
佐天「うーん、測定不能みたいでした」
美琴「測定不能!?」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/17(水) 17:09:45.57 ID:LyBZHLee0
白井「測定不能だなんて聞いたことないですの」
佐天「前例がない能力だから強度を決めにくいといわれました」
初春「なかなか謎な能力ですねぇ」
美琴「うーん、まあでも佐天さんの能力に助けられたのも事実よね」
白井「たしかにそうですの」
初春「考えてもわからないことですし、とりあえず明日のシステムスキャンの結果見てからにしましょう」
白井「ですわね」
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