神「お前に>>2と>>3と>>4の力をやろう」勇者「全部いらん」

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49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/22(月) 21:29:41.13 ID:3PwJweXqo
わーお
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/23(火) 09:14:03.99 ID:30LMQdSDO
クズぅ!
51 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/23(火) 20:14:07.40 ID:jn9xQ+ac0
勇者(そうだ、二股しよう)

勇者「いいよ」

魔王「やった!」

勇者「喜んでもらえて何よりだ」

勇者「さて、日も暮れてきた」

勇者「...まいったな。こっから宿は結構遠いんだ」

魔王「それならウチに泊まっていくかい?」

勇者「えー...野宿はちょっと...」

魔王「流石に僕もいつもここでは寝てないよ!?」

勇者「え、そうなの?」

魔王「地下に寝室がある」
52 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/23(火) 20:22:47.30 ID:jn9xQ+ac0
〜魔王の寝室〜


勇者「どういう事だ...?」

魔王「僕の趣味だよ」


魔王の寝室は見事なタイル張りの床だった
壁は革を使い、シックな部屋を演出している
だが、ミスマッチなぬいぐるみがいくつか置いてある
ファンシーなぬいぐるみだ


勇者「かわいい所あるじゃないか」

魔王「まぁね。こんなの見せられるのは君ぐらいのものさ///」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/23(火) 20:27:44.60 ID:Uh+YktMT0
http://stardustorbt.web.fc2.com
54 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/23(火) 21:16:48.08 ID:jn9xQ+ac0
魔王「大きなベッドを作って良かったよ」


魔王はベッドの上のぬいぐるみを片付ける


勇者「そうか?ベッドが小さくても一緒に寝るつもりだったが」

魔王「え?どうやって?」

勇者「密着したり、乗っかったり」

魔王「...なるほど」

魔王(やっぱりベッドは小さい方が良かったかも)

勇者「ところで、なんでぬいぐるみを片付けたんだ?」

魔王「いつもぬいぐるみを抱き枕にしてるんだけど...その...」

勇者「俺を抱き枕にしたいと?」

魔王「ダメかな?」

勇者「いいけど...いいかお前、上目遣いで小首をかしげるのはやめろ」

魔王「なんで?」

勇者「反則級にかわいいからだ。言わせるなよ///」
55 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/23(火) 21:35:49.26 ID:jn9xQ+ac0
勇者(そして今俺は抱き枕にされています)

勇者(健康的な汗の匂いが鼻腔を刺激する)

勇者(素晴らしい)

魔王「スースー」
56 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/23(火) 21:50:04.51 ID:jn9xQ+ac0
〜翌朝〜


勇者「じゃあ、今回の出来事を王にでも報告してくるよ」

魔王「うん」

勇者「そんな不安そうにするなよ」

勇者「もし俺達を認めてもらえなくても、俺達だけでやっていけばいい」

魔王「そうだね。僕達なら大丈夫...!」

勇者「じゃあ行ってくるよ」

魔王「無事に帰ってきてね」

勇者「勿論だ」

勇者(まぁ本当は神に会いにいくんですけどね)
57 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 18:11:33.61 ID:qrenABJQ0
〜天界〜


勇者「神ー?」

神「勇者か」

勇者「魔王を改心させてきたぞ」

勇者「俺の嫁になる覚悟はできたか?」

神「>>58
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 18:18:18.76 ID:Iom6FIsqO
全部みていたよ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 18:31:36.12 ID:t6IhZLzJO
あっ(察し)
60 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 18:32:18.97 ID:qrenABJQ0
神「全部みていたよ」

勇者「...バレテーラ」

神「私に対してそんな無礼をはたらくとは、見上げた根性だ」

神「だが決してそれは許されない」

神「お主が一般人ならまだ良いだろうが、お主は勇者」

神「強大な力を持つものがこんな事では...」

神「君を粛清しなければならなくなる」

勇者「お前は大きな勘違いをしている!」

神「...何?」
61 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 19:08:00.95 ID:qrenABJQ0
勇者「いいか、俺が二人を嫁にするのは邪な心によるところではない!」

勇者「二人とも愛す覚悟があるから二人を嫁にしようとしているんだ!」

勇者「愛の形は人それぞれ」

勇者「もう少し柔軟に考えたらどうかな?」

神「それは賭けですね?」

神「私の存在は多くの人の考え方によって決まる」

神「大衆の心に問いかけてみるという訳です」

勇者「そうだな。お前が納得するなら、世界はまた新たな方向へと進むだろう」

勇者「納得したか?」
62 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 19:19:16.14 ID:qrenABJQ0
神「納得なんて、出来る訳がないだろう」

勇者「そうか」

神「だが、神としての私ではなく、本当の私は案外満更でもなく思っているかもしれない」

勇者「最もこの世の理や大衆に忠実でないといけないお前が」

勇者「そんな考えからかけはなれた相手と恋に至る」

勇者「禁断の恋という奴だ...仮にも女なら、ときめきを覚えるだろう」
63 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 19:54:24.99 ID:qrenABJQ0
勇者「お前は神だ」

神「今更何を」

勇者「お前を知るものはお前を『信じる』か『信じない』かだ」

勇者「それはお前が神だから」

勇者「でも俺は違う」

勇者「俺はお前を一人の女として見ることができる」

勇者「お前は愛を知っているだろう」

勇者「だが、それは知っているだけ」

勇者「それをお前に与える事ができるのは俺だけだ」
64 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 20:00:11.57 ID:qrenABJQ0
勇者「それでも認めてくれないか?」

勇者「頼む」

勇者「押し付けがましいし、愛は結局俺のエゴだからこんなの卑怯だけど」

勇者「これはお前の為でもあるんだ」

勇者「お前の教義を信じ戦い、平和を勝ち取れた勇者からの」

勇者「精一杯の恩返しだ」

神「>>65
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/24(水) 20:24:46.30 ID:NclYqe7zo
わかったしんじる…しんじたい
66 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/24(水) 21:28:51.88 ID:qrenABJQ0
神「わかったしんじる...しんじたい」

勇者「信じさせてやるよ」


勇者は神の背中に手を回し、抱き締める
しおらしくなってしまった神に容赦なくキスをする


勇者「な?悦びってのはこういう物だ」

神「うん...しんじる」


神は幸せで虚ろな顔をしている
呼吸は荒く、腰が抜けてしまったようだ
へたりこんだ神に勇者は告げる


勇者「悦びが欲しくなったら呼んでくれ。いつでも行くよ」


勇者は神の鼻の頭に軽い口づけをして帰っていった
67 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/25(木) 20:16:31.02 ID:/BLirbB60
勇者「魔王。帰ってきたぞ」

魔王「おかえり」

勇者「ここは落ち着くな...」

魔王「そうかな?林檎食べるかい?」

勇者「林檎?」

魔王「いつの間にか林檎の木が生えてたんだよ」

勇者「じゃあいただくよ」

勇者「...旨いな」



平和な日常は、多分どこまでも続く事でしょう
68 : ◆ASVkrOnfZ6 [saga]:2018/10/25(木) 20:18:36.68 ID:/BLirbB60
終幕
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 21:15:03.52 ID:g77r30tyo
乙ー
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/25(木) 21:45:04.18 ID:5O6M1aDzO
唐突な野球拳に応じてくれる魔王かわいい
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/26(金) 13:33:35.14 ID:T5qNM+HNo
乙でした
応じる必要全くないのにな
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