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【ミリオン】ジュリア 「ビッキーって、ホントにカンペキだよな」 響 「うんっ!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 02:58:02.59 ID:rKGtikYd0
こちらは、アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズのSSです。
深く考えずにお読みください。
次から始まります。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1539626282
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:15:23.70 ID:rKGtikYd0
──カァーン。
ジュリア 「ビッキーって、ホントにカンペキだよな」
響 「うんっ、そうだね!」
ジュリア 「ダンスがヤバいくらい上手いのはみんな知ってるし、それに歌だって、かわいい曲もカッコいい曲もどっちもイケるしな!」
響 「まぁね、自分カンペキだし!」
ジュリア 「確かに背はちょっと低いけど、そこがまたかわいいというか、え〜といわゆる萌えポイント(?)だろ? 全然気にならないよ。それに、そう……結構出るとこ出てるしな。まさにカンペキなアイドルだよ!」
響 「う、うん、そう……だぞ!すごいでしょ、えっへん!」
ジュリア 「ああ、ホントに大したもんだ。しかも、料理はプロ級で、掃除に洗濯だってお手のもの。まったく、ビッキーの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいよ。チハのヤツに、うんとたっぷりね!」
響 「うん、まぁね……なんたって自分、カンペキだし……」ゴニョゴニョ
ジュリア 「それに何より、とびっきり明るくて優しいときたもんだ。きっと、すぐにでも良いお嫁さんになれるよ。あたしが保証する」
響 「う、うぅ〜〜……」
ジュリア 「いや〜、ホントのホントにカンペキだよな〜、ビッキーってさ!他にも──」
響 「うぅ〜〜……うぎゃ〜っ!もうっ、面と向かってそんなに褒められたら、テレるぞ……///」
──カンカンカンカンカン!
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:18:08.35 ID:rKGtikYd0
恵美 「──はいっ!『照れる』って言った!ジュリアの勝ち〜♪」
ジュリア 「へへ、やったね!」
恵美 「うん、でもちょっと時間かかったね。もっと効くかと思ったけどな〜、褒めゴロシ作戦」
ジュリア 「確かにな〜。ちょっとわざとらしかったかな」
響 「……ねぇ、もうおしまいにしない?」
ジュリア 「あれ?さっき、あんなに大口叩いてたのに、もう降参すんの?」
響 「う、ううん!まだ負けてないよ!負けてない、けど……せめて、もっと違う所の方がいいんだけど……」
恵美 「えーなんでよ?」
響 「だって劇場の控え室だと、もし他のみんなが来たら丸見えだし、レッスン室とかに移動して──」
恵美 「そっか〜……でもダーメ♪ そういう周りの環境も全部こみこみでやるゲームなんだからね。だいたい響も、その条件でオッケーしたんじゃん」
響 「それは、そうなんだけどさ〜……あと、ゴングの音が結構うるさいから、余計にみんな来ちゃいそうなんだけど」
恵美 「その文句は、ゴングを叩いた人に言ってよね。んじゃ、次は──」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:20:55.35 ID:rKGtikYd0
千早 「次は私の番ね」バーンッ
ジュリア 「って事は、あたしが次のゴング係だな」
響 「うぅ、やっぱり千早か……なんか、やな予感しかしないゾ」
千早 「大丈夫よ、我那覇さん。痛くしたりしないから、全部私に任せて……ね?」
響 「もうすでに不安しかないんだけど……」
恵美 「ま、とりあえず響は、顔でも洗って落ち着いてきなよ。このまま始めたんじゃフェアじゃないしね」
響 「はぁ〜……わかった、ちょっと頭冷やしてくるね……はぁ〜」トボトボ
恵美 「いってらっしゃ〜い♪」
千早 「じゃあ、私もちょっとトイレに行ってくるわね。少し、その……そう、ついでに作戦を練ってくるから。遅くなるかもしれないけれど」
ジュリア 「はは♪ あたしと被んないように、しっかり考えてこいよな!」
千早 「うるさいわ」スタスタ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:22:49.15 ID:rKGtikYd0
恵美 「……ねぇ、千早は何すると思う?」
ジュリア 「わかんないけど、変な事はしないだろ……多分」
恵美 「釘さしとかなくて平気かな?」
ジュリア 「う〜ん、まだ思いついてなさそうだったしな〜。一応、戻って来たら注意しといた方が──」
──ガチャリ。
春香 「…………ねぇ。みんなは、いったい何やってたの?」
恵美 「あ、春香。おはよー」
ジュリア 「よぉ、来たのか。おはよ」
春香 「おはよう……じゃないよ!ドアの隙間からちょっと覗いてたけど、あの、あれ……あれって、なんだったの!?」
ジュリア 「覗いてたのかよ」
恵美 「あぁ、あれはね──」
────(恵美、説明中)─────
────────
────
──
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:26:13.40 ID:rKGtikYd0
春香 「……ふ〜ん、なるほど。響ちゃんとゲームをね」
恵美 「そうそう!制限時間は五分くらいで、響に『照れる』って言わせたらアタシ達の勝ち、言わなきゃ響の勝ち」
春香 「簡単に言えば、響ちゃんをトコトン照れさせるゲームなんだね」
恵美 「ま、そゆ事。別に方法とかルールとかは決めてないけど『響のイヤがる事はダメ』ってくらいかな?それ以外は基本なんでもオッケー。アタシが審判としてしっかり判定するよ」
春香 「ふ〜〜ん……でもそれって、あんまりいい趣味じゃないよね」ジトー
ジュリア 「いい趣味じゃないとか、そんな事わかってるよ。でもさ、成り行き上仕方なく、というか……」
春香 「はぁ……でも、本当にどうなっても知らないよ?特に貴音さんとかに見られたら……」
恵美 「春香、なに怒ってんの?」
春香 「……別に、怒ってないよ。呆れてるだけ」
恵美 「いや、元々アタシらもそこまでする気はなかったんだけど──ねぇ?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:27:45.34 ID:rKGtikYd0
ジュリア 「ああ。ビッキーが『自分はそんなにすぐ真っ赤になったりしないぞ!』って、あんまり意地を張るもんだからさ。こっちも引っ込みがつかなくなっちゃって」
春香 「……ま、いいや。次は千早ちゃんの番なんでしょ?──私もみてようっと」
恵美 「うんうん、そうこなくっちゃ!」
春香 「いや、みんなが変な事しないか見張るためだから。変な意味じゃないよ」
ジュリア 「どっちでもいいさ。審判はいくら多くたっていいんだ……でも、遅いな〜チハもビッキーも。何してんだろ──」
「たっだいま〜!」
「戻ったわ」
恵美 「お、やっと帰ってきたね〜……あれ、意外と元気だね、響?」
響 「まぁね!さっきはついつい照れちゃったけど、要は『照れる』って言わなきゃ負けないんだぞ。それくらい、自分ならきっと楽勝さー!」
恵美 「おぉ〜、強気じゃん♪」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:29:04.96 ID:rKGtikYd0
春香 「でも無理はしちゃダメだよ、響ちゃん」
響 「あれ、春香?いつの間に……」
千早 「おはよう、春香」
春香 「おはよう千早ちゃん、響ちゃん」
響 「……え、もしかして春香もやるの?」ジー
春香 「ううん、私は見てるだけ。審判みたいなものだよ」
響 「そっか〜、よかったぁ……春香は何しでかすか、わかんないからな」ホッ
春香 「むっ……いくら私でも、そこまで言われると傷つくんだけど」
響 「あはは、ごめんごめん♪」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:38:59.39 ID:rKGtikYd0
ジュリア 「にしても結構長いトイレだったけど、チハはちゃんと作戦練れたのかよ?」
千早 「えぇ、ばっちりよ。たまたま通りがかった音無さんに、しっかり教えてもらったから」グッ
ジュリア 「ピヨ姉に?なんか、あたしもイヤな予感が……」
春香 「千早ちゃん。くれぐれも、あんまり変な事しちゃダメだよ?いい?」
千早 「もぅ、わかってるわよ。心配性ね、春香は」ブスッ
春香 「本当に、わかってるのかな……」ヒソッ
恵美 「とりあえず、今は千早の言葉を信じようよ。これが終わればちょうどキリがいい感じだしさ。そこでお開きってことで」ヒソヒソ
春香 「そうだね。それが無難かもね」ヒソヒソ
響 「二人とも、ひそひそと何を話してるの?」
春香・恵美 「なんでもなーい」
響 「え〜気になるぞ〜……ま、いいか」
春香・恵美 (あまり気にしない性格で良かった……)
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:45:04.17 ID:rKGtikYd0
恵美 「んじゃ、そろそろいっちゃおっか!二人とも、そこのソファーに座って──準備はいい?」
響 「よしっ、今度は負けないぞ〜!」ポスッ
千早 「ちょっと待ってね。えっと、確か最初に……」ジー
響 「あはは、今更カンペ見てて大丈夫?降参するなら今の内だぞ?」
千早 「──うん、もう大丈夫よ。手順は覚えたから」ストッ
響 「よし来い、受けて立ーつ!アハハ!」
千早 「あ、初めにこれだけは言っておくわ」
響 「え?なぁに?」
千早 「まず春香達は、何があっても黙っててちょうだい──大丈夫、本当にすぐすむから」
恵美 「え?うん、わかった……?」
ジュリア 「なんだよ、すごい自信だな」
千早 「それに危ない事も絶対にしない。約束するわ──だから、我那覇さんも安心してね?」
響 「う、うん、わかったぞ……」ゴクリ
春香 (何をする気なんだろう、千早ちゃん……不安だなぁ)
千早 「──さぁジュリア、ゴングを鳴らして」
ジュリア 「お、おぅ……」
──カァーン!
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:47:31.12 ID:rKGtikYd0
千早 「それと……ごめんね、我那覇さん」ポツリ
響 「……え?」
千早 「────」スゥゥ
響 「え、なに、ちょ近いって……」
千早「──」スゥ
響 「な、なぁ、ちは……やぁぁ!?」トサッ
千早 「……ふふ、これでもう逃がさないわ」
響 「え、え……えぇっ!?」パチクリ
春香 (えぇっ、あの千早ちゃんが……!?)
恵美 (響をソファーに押し倒したの!?)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:49:27.96 ID:rKGtikYd0
千早 「ごめんね、我那覇さん……いえ、“響”」
響 「え、今自分の事──むぐッ!?」
千早 「ちょっとだけ……ほんのちょっとだけ、静かにしていてね」
響 「んンッ────!?!?」
恵美 (わぁ、指で唇を抑えちゃって……)
春香 (もう、そんなジゴロみたいな事、どこで覚えたの、千早ちゃん……)
千早 「いつも、いつも思っていたの──私は貴女の全てがほしい」
響 「ッ!?〜〜〜……!」ゾクゾクゾク
ジュリア (耳元で囁くとか、考えただけで……くぅっ!)ゾクゥ
春香 (もう、千早ちゃん!……もうっ!)ゾクゥ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:53:26.60 ID:rKGtikYd0
千早 「その証を今、立てるわ……存在を、証明して──」スッ
春香 (……えぇぇぇ!?)
ジュリア (おい、おいおいおい!近すぎじゃないか!?)
恵美 (え、マジで?マジでいっちゃうの〜?)
響 「ッッ〜〜〜……///」ギュッッ
──コツン。
響 「……ふぇ?」パチクリ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:56:59.73 ID:rKGtikYd0
千早 「おしまい……ふふ、びっくりしたかしら?」ムクッ
「「「……………」」」ポカーン
春香 「……あ、恵美ちゃん!ジュリアちゃん!」
恵美 「え?……あぁっ、おわりおわり!千早の勝ち!」
──カンカンカン!
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 03:57:52.62 ID:rKGtikYd0
恵美 「ほら、終わりだって!千早は早く離れて!」グイッ
千早 「きゃ!?……ちょっと所さん、痛いわ。どうしたの一体?」
恵美 「いや、それはコッチのセリフだって!」
千早 「でも、我那覇さん『照れる』って、まだ言ってないのに……」
恵美 「いいからおしまい!審判がそう言ってるんだから、いいの!」
千早 「……そうなの?」
ジュリア 「おい、チハ!何やってんだ!?」
千早「何って、今見てたでしょ。おでことおでこをコツンとくっつけて、あれは……そういえば何て言うのかしら?」キョトン
ジュリア 「あ、あのなぁ……!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 04:00:21.06 ID:rKGtikYd0
響 「…………」ホケー
春香 「だ、大丈夫?響ちゃん?」
響 「…………うぅ」ジワァ
ジュリア 「……ビ、ビッキー?」
響 「うぅぅ〜〜〜……」ポロポロ
恵美 「え?えぇ?」
響 「ふぇぇ〜〜〜ん……」ブワァ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 04:02:01.16 ID:rKGtikYd0
千早 「が、我那覇さん!?いったい、どうして……?」オロオロ
恵美 「ちょ、ちょっと響!?大丈夫?どうしちゃったの?」アタフタ
響 「うわぁぁぁ〜〜〜〜ん……」
ジュリア 「お、おいチハ!どうすんだよ!?」
千早 「どうって、これ……私のせいなの?」
ジュリア 「当たり前だろうが!」
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