ロトム図鑑「スイレン!ボクに使用者の運気をアップさせる機能が追加されたロト!」

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1 : ◆lY96AQe/o2 [saga !orz]:2018/08/30(木) 20:48:14.01 ID:VVO+nCrBO
浜辺

ザザーン

スイレン「使用者の運気がアップ?」

アシマリ「アウ?」

ロトム図鑑「まぁ、要するにボクのこの機能を使った者は、その使用者に都合のいいことが起こるようになる。」

ロトム図鑑「つまり効果がある内はラッキーになれる機能ロト」

ロトム図鑑「ボクはこの機能を"ラッキーポン"と呼んでいるロト!」

スイレン「なにそれ!?ロトム、チート!」

アシマリ「アウ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1535629694
2 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:00:00.69 ID:VVO+nCrBO
サトシ「それがさ!俺も昨日このラッキーポンを使ってみたんだけどさ?これがまたすっげーんだよスイレン」

ピカチュウ「ピカー」

スイレン「サトシ…」

サトシ「ま、1日3回しか使えないのがネックだけどなー」ハハハ

ロトム図鑑「この機能は膨大なエネルギーを使うロト!3回も使えれば充分ロトー!」プンプン

サトシ「ハハハ、わ、わかってるよロトム!」

スイレン「……因みにサトシにはどんなラッキーがあったの?」

サトシ「試しに昨日、カキとバトルした時に使ってみたんだよ!そしたらさ!」

サトシ「出す技出す技全部急所に当たってさ!3回カキとバトルして3回とも楽勝だったよ!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「さ、3回とも全部カキとのバトルに使ったんだ……」

ロトム図鑑「カキ……バトルが終わった後泣いてたロトねー」

アシマリ「ウアー……」
3 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:07:34.32 ID:VVO+nCrBO
ロトム図鑑「どうロトスイレン?スイレンも使ってみるロト?」

サトシ「試しに使ってみろよスイレン!すっげーバルーンとかできるかもしれないぜ?」

スイレン「うん、興味はある…」ゴクリ

スイレン「……ロトム!私もラッキーポン、使っていい?」キラキラ

アシマリ「アウ!」

ロトム図鑑「モチロンOKロトスイレン!では…」スッ

スイレン「……なに?その手」

ロトム図鑑「ラッキーポン1回使用につき、500円頂きますロトー」

ピカチュウ「ピカー」

スイレン「お金とるんだ…」
4 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:22:45.51 ID:VVO+nCrBO
スイレン(まぁでも……500円でいいことが起きると思ったら安いか…)ゴソゴソ

スイレン「はい、ロトム!500円」スッ

ロトム図鑑「まいどありロトー!」チャリン

ロトム図鑑「では……ラッキーポン!発動ロトー!」ピカー

スイレン「ろ、ロトムが光ってる!?」

アシマリ「アウ!?」

サトシ「おっ!くるぞー!」ワクワク

ロトム図鑑「スイレン!まずはボクの画面を見るロト!」ピカピカ

スイレン「………?星が3つ?」

ロトム図鑑「この星の数は今日使えるラッキーポンの回数ロト。そして……」スゥ

スイレン「星が一つ消えた!?」

ロトム図鑑「今スイレンが1回使ったから消えたロト。今日使えるラッキーポンは残り2回ということロト」

スイレン「なるほど」フム

ロトム図鑑「スイレン!ボクの緑色に光っている目をタッチするロト!」ビカビカ

スイレン「タッチ?こう……?」スッ

ピッ

ロトム図鑑「ロロー!ラッキーポンルーレット、スタートロトー!」ピカー

グルグル

スイレン「る、ルーレット!?」

サトシ「へへっ」

グルグル

ピタッ

ロトム図鑑「スイレンのラッキーレベルは……」

ロトム図鑑「ラッキーレベル"2"ロトー!!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「ら、ラッキーレベル2?」
5 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:33:59.73 ID:VVO+nCrBO
スイレン「サトシ、ラッキーレベルってなに?」

サトシ「なんかさ?ロトムのラッキーポンにはレベルがあるみたいで……」

サトシ「ラッキーレベルが1から5まであるらしいぜ?レベルに応じてそれ相応のラッキーが起きるんだってさ!」

ロトム図鑑「つまりスイレンには今からラッキーレベル2相当のいいことが起きるロト!」

スイレン「レベル2……」

サトシ「いいなー!スイレン!レベル2なんて初めて見たよ!」

スイレン「……初めて?だってサトシも昨日3回ラッキーポンやったって……」

サトシ「全部レベル1だったよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」グッ

スイレン「そ、そうなんだ……(サトシ…1500円かけて最低レベルしか引けないなんて)」

スイレン(でも……レベル1で出した技が急所に当たりまくるなら……レベル2なら……)ゴクリ

スイレン「ロトム!ラッキーっていつ起きるの?」ワクワク

ロトム図鑑「そこまではボクにもわからないロト」

サトシ「スイレン!試しにバルーンやってみたら?いいこと起きるかもしれないぜ?」

スイレン「う、うん!そうだね!」

スイレン「アシマリ!バルーン!」

アシマリ「アウー」プクー
6 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:44:27.11 ID:VVO+nCrBO
プワー

サトシ「うおぉぉぉー!!」

スイレン「おっきい……!こんなの初めて!」

アシマリ「アウ!」プワーン

サトシ「ははっ!すっげー!でっかいバルーン!」

ピカチュウ「ピカー♪」

スイレン「すごいね!アシマリ!」ニコッ

アシマリ「アウ!」ニコッ

スイレン(うん、本当にすごいバルーン…でも……)チラッ

プワーン

スイレン(………これがレベル2のラッキー?)

ビュオオ

スイレン「……え?」

サトシ「う、うわっ!なんだ!?」

ロトム図鑑「きゅ、急所にどこからともなく強い風が!」

ビュオオ

プワッ

サトシ「……ん?」スゥ

プワーン

サトシ「いっ!?」プワッ

ロトム図鑑「さ、サトシが風に流されてしまった巨大バルーンの中に入ってしまったロトー!」

ピカチュウ「ピカピ!」
7 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 21:53:25.73 ID:VVO+nCrBO
サトシ「な、なんだ……!?おーい!出し……」プワプワ

サトシ「わ、割れない!?」

ロトム図鑑「皮肉なことにもアシマリのバルーンの出来が良すぎて中から割れないみたいロト…」

スイレン「サトシ!今助け……」ズルッ

スイレン「え?」コケ

サトシ「スイレン!」

プワーン

スイレン「わ、私もバルーンの中に……」プワップワッ

スイレン「……出れない……」

ロトム図鑑「た、大変ロトー!サトシとスイレンが巨大バルーンの中に閉じ込められてしまったロト!」

ピカチュウ「ピカピ!」

アシマリ「アウ!」

サトシ「おーい!ロトム!呑気なこと言ってないでバルーンから出る方法を考えて……」

ビュオオ

サトシ「………ん?」

ブオン

サトシ「や、やばっ!風でバルーンが流され……」

スイレン「う、嘘!?」

プワーン

ビュオオ

ワー キャー

ロトム図鑑「さ、サトシとスイレンがバルーンに閉じ込められたまま風に流されたロトー!」

ピカチュウ「ピカピー!!」

アシマリ「アウー!」
8 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 22:06:07.42 ID:VVO+nCrBO
上空

プワプワ

サトシ「うぅ!くそっ!割れない……!」プワプワ

サトシ「………こうなったらモクローで……」スッ

スイレン「ま、待ってサトシ!今バルーンを割ったら私たち、下に落っこちちゃう!」

サトシ「そ、そっか……ごめん……」

スイレン「……このまま流されて……どっかに止まった時に割るしか……」

サトシ「うぅ……ラッキーポン使ったらいいことあるハズなのに……何でこんなことに…」

スイレン「……ごめん…」シュン

サトシ「い、いや……そういうつもりで言ったんじゃないよスイレン!」アセアセ

スイレン(………本当になんでこんなことに……ラッキーレベル2のハズじゃ……)ガクッ

スイレン(それを……なんでサトシまで巻き込んでこんなことに……)

スイレン「………………」

スイレン「………………ん?」チラッ

サトシ「………ハァ…バルーン……なかなか止まんないな……どんどん流されてくよ…」

スイレン(………今私は……バルーンの中で……誰にも邪魔されない場所でサトシと二人っきり…これってまさか……)ドキドキ

サトシ「………スイレン?」

スイレン「////」プイッ

サトシ「?」

スイレン(ま、間違いない……!こ、これ…ラッキーポンの効果だ…////)ドキドキ

スイレン(ラッキーポンレベル2……恐るべし……////)ドキドキ

スイレン「/////」プシュー

サトシ(スイレン……ずっと下向いてるよ…さっき俺が言ったこと…気にしてるのかな?)


プワーン



ロトム図鑑「サトシとスイレンを乗せたバルーン…すっかり見えなくなってしまったロトねー」

ピカチュウ「ピカピ……」

アシマリ「アウ…」
9 : ◆lY96AQe/o2 [saga]:2018/08/30(木) 23:37:18.28 ID:VVO+nCrBO
翌日

ポケモンスクール

ワイワイ

サトシ「それでさー!そのまま夜までずっとバルーンの中だよー」

ピカチュウ「ピッカー」

リーリエ「サトシ、スイレン…それは大変でしたね」

シロン「コーン」

マオ「夕方頃ホウちゃんとスイちゃんが私のところに泣きついてきて大変だったんだからねー?スイレン?」

スイレン「ごめんマオちゃん…」

サトシ「……たまたま木にバルーンが引っかかったから良かったけどさ?あのままだったら何処まで飛ばされてたか……」

ロトム図鑑「ひょっとしたらそのままバルーンに乗ってアローラ一周をしてたかもしれないロト」

サトシ「あっ!それいいかもな!」

マーマネ「サトシはお気楽だねー」

リーリエ「それにしても……ロトムの話からしますと、ラッキーポンはレベルに応じて運が良くなる機能なんですよね?」

ロトム図鑑「そうロト」

リーリエ「でしたら何故サトシとスイレンは風でバルーンごと飛ばされてメレメレを夜までさ迷うハメに?」

リーリエ「もしかして……バルーンで飛ばされて夜中までバルーンの中にいたこと自体がラッキ……」

スイレン「ち、違う!/////」ブンブン

サトシ「何でバルーンの中に夜まで閉じ込められるのがラッキーになるんだ?」

リーリエ「………んー……でしたらやはり、ロトムのラッキーポンがポンコツ……」

ロトム図鑑「ひ、酷いロトリーリエー!」

ワイワイ

マオ「でもラッキーポンか……これで謎が解けたよ」フム

スイレン「え?」

マオ「バルーンの中で夜までサトシと二人っきり……スイレン?ずいぶんラッキーな思いしたんだねー?」ニヤニヤ

アマージョ「アマッジョ」ニヤニヤ

スイレン「だ、だから!ち、違う!/////」

マオ「へぇ?」ニヤニヤ

マーマネ(どうやらそのラッキーポンの効果ってホンモノみたいだね)
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