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京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ」【第二ステージ】
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340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:07:16.64 ID:rjv9zj7S0
第二回目攻撃
>>339
〜ダンジョン地下3階層〜
スエハラ『サアサア カカッテ キナサイ ボンジンノ ソコヂカラヲ ミセテアゲマスヨ』ウィーンガシャンウィーンガシャン
怜「凡人って…お前ロボやんか。 人ですらあらへんわ…」
憩(あかんわ… ロボにはウチの得意な薬物攻撃が効かんで…? どないする…?)
憩(何か弱点はあらへんやろか… ロボットっちゅうことは、電源はどうしとるんや…? どっかに電池でも埋まっとるんか…? ・・・ん?)
いくのん『フンフフンフフ〜ン♪』カチャカチャ
憩(…あのロボスエハラさんは、赤阪がコントローラーで操作しとるわけや… っちゅうことは……)
憩(どっかにアンテナとかがあるんちゃうか?)
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:08:49.15 ID:rjv9zj7S0
よく見ると… スエハラの頭部の後ろ、髪を束ねた辺りに、ぴょんと、何か針金のようなモノが飛び出ているのが認められた。
憩(! アレや…! きっとあそこで電波を受け取ってるんや。 あのアンテナさえ外してまえば、戦闘不能にできるはず… よしっ!)シャッ
憩「行くで、末原さん! そりゃっ!」ブンッ!
スエハラ『! イテッ!?』ゴチンッ【-37】
何やらオレンジ色の缶を懐から取り出し投げた憩… スエハラは腕で受け、その缶はころころと床に転がった。
と――
プシュウウウゥ―――ッ!
スエハラ『!?』
その缶から大量に白い煙が沸いてきたのだ…!
憩(シロアリ駆除の業務用バルサンや! それを目くらましにして… スキをついてアンテナを外したるわ!)ババッ
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:09:55.69 ID:rjv9zj7S0
憩(よしー! もらったで!)サッ!
煙に紛れてスエハラの後ろに回り込んだ憩は、その後頭部… アンテナに向かって手を伸ばした…!
だが!
スエハラ『!!』クルッ
憩「へっ!?」ギョッ
驚愕…! なんとスエハラの頭が180度回転し、頭だけ後ろを向いたのである!
そして…
ドゴムッ
憩「かっ! はあぁ・・・!??」ガクゥ…【-100】[HP1644→1544]
身体はまだ前を向いているというのに… スエハラの右腕が有り得ない方向に曲がり、真後ろの憩のみぞおちに拳を叩き込んでいた。
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:10:55.80 ID:rjv9zj7S0
憩「な… なん、やあぁ…??」ゴホッ、ゴホッ!
いくのん『ふふ…w 荒川ちゃん、末原ちゃんのアンテナを取ろうとしたんやな〜? 目の付け所は良かったけど…』
いくのん『煙で目くらましは悪手やったなぁ〜w 末原ちゃんはロボなんやで?』
いくのん『前についてる目だけでモノを見とるんとちゃうんや。 熱源感知の赤外線センサーもあるし、音を感知するセンサーも内蔵されとる…』
いくのん『普通の人間みたいに、真後ろが死角なんてことはないんやでっ!w』
憩(っくぅ…! これは、一筋縄ではいかへんなぁ…)グウ…
・
・
・
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:11:54.55 ID:rjv9zj7S0
〜地下4階層〜
のどっち『火属性の魔法ですか… 強力ですが…大したことはありませんね!』スウウゥ…
憧「ちっ…」
憧の特大ファイヤーアローをまともにくらったのどっち… だが、その光翼の天使は何事もなかったように、またふわりと空中に浮き上がっていた。
桃子「憧ちゃん… 今度は私が行くっす」ズイッ
憧「え…? でも、あんまり近くに寄ると危ないよ?」
桃子「大丈夫っす! 今の私には、コレがあるっすから…!」スイッ
憧「! それは…」
桃子が取り出したのは… 裏に電気配線のようなものが張り巡らされている、円盤のようなモノだった…
そう、あの商人ちゃちゃのんから買い上げた、オリハルコン製超電導フリスビーである!
桃子「コレの威力を試す時が来たっすね… 行くっすよ…!」ポチットナ!
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:13:02.19 ID:rjv9zj7S0
ウィンウィンウィンウィンウィン・・・!
側面のスイッチを入れると、超電導フリスビーは回転しながらふわっと宙に浮きあがった。
そして… その回転力を上げていくと共に、バチバチと雷光のような光が周囲に現れ始めた…!
ウィンウィンバチバチッ! ウィンウィンウィンバチバチバチイィ・・・!!
のどっち『…?』
桃子「さああぁ、オッパイさん、覚悟するっすよ…!」ググ…
人差し指の上でフリスビーを浮かせながら、少し腰を落としたモモ…
桃子「必殺・・・!」グググ
桃子「超電導フリスビイィ―――ッ!!!」バッ!!
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:14:38.11 ID:rjv9zj7S0
ギュオオオオオオオォォォ―――ン・・・!!
猛烈な電撃を伴い、空気を焦がしながらのどっちに襲い掛かる超電導フリスビー…!
のどっち『くっ!』サッ
間一髪でかわしたのどっちだったが…
桃子「甘いっす!!w」
のどっち『!? ぐっ!!』ドゴオオォッ!【-42】
ブーメランのように空中でターンしたフリスビーが、光翼の天使の背中に見事命中していた。
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:16:19.92 ID:rjv9zj7S0
のどっち『く…! ま、まだまだですよ…!』ムム…
桃子「…タフっすね… どんな造りになってるんっすか…?」
憧「油断せずに一気に仕留めた方がいいね… よし、それじゃあ私も…!」
憧「とっておきを使っちゃおうかな!」バッ
続いて憧が取り出したのは、コルク栓のついた瓶…!
そう、これもちゃちゃのんから購入した、神器・マルチ召喚デキャンター!
あらゆる魔人を自由に召喚できるチートアイテムである…!
憧「和が相手なら… この人が適任かな? よし!」
憧「“目立ってなんぼ! 目立ってなんぼですわっ!!”」キュポンッ!
桃子「へ?」
ぼわわわわああぁん・・・!
どこかで聞いたような呪文を唱えながら、コルク栓を引き抜いた憧…
そして瓶から白い煙が沸き出ると共に、空中にあの人物が現れていた…!
桃子「こ、この人は…!」
透華『おーっほっほっほっ!w さあっ、始めましょうか原村和―――!』
透華『真のアイドルを決める闘いをッ!!』ビシイィッ!
透華『ライバル同士… 正々堂々決着を着けますわよ!』クワッ
和の永遠のライバル、龍門渕透華降臨―――!!
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:17:41.71 ID:rjv9zj7S0
のどっち『ライバル…? 何を言っているんですか、私はあなたがライバルなんて、一度も思ったことはありませんよ』
透華『な、なんですって!?』ムキィッ!=3
透華『わたくしを侮辱するとは… いい御身分になったものですわね、原村和…!』
透華『まあいいですわ… そのとりすました顔も、すぐに苦痛と恥辱で歪むことになるのですから…! かかってらっしゃい!!』
のどっち『言われるまでもありません…』スウウゥ…
その聖槍を両手に構えたのどっち…
のどっち『消滅しなさい…! グングニル!!』バッ!
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュウウウゥ―――ンッ!!
桃子「わ…!」
まるで流星のように、無数の槍の連撃が透華に迫る!
だが…
透華『ふん…w “治水”――!』ピカアァッ!
のどっち『!?』
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:18:55.36 ID:rjv9zj7S0
ドスドスドスドスドスウウゥッ!!!
憧「ひゃっ!? あっぶな…!」
憧のすぐ横の壁に無数の穴があく…!
のどっちの槍の連撃は、全て透華の両腕で後ろに受け流されていたのである…
そう、まるで川の中の流れに同化し、必要最小限の動きで、迫りくる丸太の大群をかわすかのように…!
桃子「あ、あれは…幻の秘技、流水制空圏っすか?」
そして…
透華『はあっ!』ブンッ!
のどっち『うっ!?』ビシィッ!
よけると同時に、のどっちの上空に回り込んでいた透華が、その槍を振り下ろし…
のどっちを床に叩きつけていた。
のどっち『ぐうぅ…』ムム…
透華『フフ…w 見ましたか原村和! これがわたくしの本当の力ですのよ…!』
透華『はああぁ興奮してしまいますわ…!/// 地に這いつくばるあなたを、こうして見下ろしていると…!///』ゾクゾク…
のどっち『………』
・
・
・
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:19:55.32 ID:rjv9zj7S0
〜地下5階層〜
ハギヨシ『魔王様に仇なすあなたがたは私の敵なのです…! 覚悟!!』バッ!
京太郎「いっ!??」
まるでハヤブサのようなスピードで京太郎に真っ直ぐに向かってくるハギヨシ…!
京太郎(く…! や、やるしかねえっ!)ブンッ!
京太郎、覚悟を決め、その黒い影に向かって聖剣を打ちおろす…!
だが!
ガキイイィンッ!
京太郎「へっ!?」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:21:17.96 ID:rjv9zj7S0
なんと… ハギヨシは、京太郎の斬撃を、左の掌で受け止めていた…
京太郎(ば、バカな!? 剣を素手で受け止められるわけ・・・ん?!)
よく見ると、ハギヨシは手に石を持ち、それで剣を受け止めていた。 先ほどの斬撃で飛び散った瓦礫の一つを隠し持っていたのである…!
京太郎(い、いや、でも、俺の覇者の聖剣は石くらい簡単に斬れるはず…!)
ハギヨシ『フフ…w 驚きましたか?』ニイィッ
ハギヨシ『剣など、こうして懐に飛び込み、インパクトのタイミングをズラして根元の部分を受ければ、大した衝撃ではありません』
ハギヨシ『如何に強力な斬撃といえど、その威力を発揮させなければ恐れるに足らず・・・です』ピタァ…
京太郎「!?」
ハギヨシは、左手で剣を受けながら、空いている右の掌をぴたりと京太郎の腹の部分にあてた…
そして…
ハギヨシ「秘術、“通し”・・・ふっ!!」ギュンッ!
その瞬間… 京太郎は、腹で何かが爆発したかのように感じた。
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:22:18.21 ID:rjv9zj7S0
京太郎「ぐはっ!! が・・・おぼぉっ! げぇ・・・!!」【-100】[HP1589→1489]
5、6mほども吹っ飛ばされた京太郎は、膝をつき、床に胃液をまき散らしていた。
京太郎(な…なんだ今のは!? 甲冑越しに衝撃が伝わってきたぞ…!)オゲゲ…
京太郎(発勁…? いや、浸透勁ってヤツか…?)
京太郎(く、くそ…! や、やっぱり、俺とハギヨシさんじゃ身体能力に差がありすぎる…!)
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:23:37.47 ID:rjv9zj7S0
ツカ、ツカ、ツカ、ツカ…
ハギヨシの革靴が迫ってくる。
京太郎(… トドメをさす気だ… く、くそっ! 立てねえ…!)
京太郎(さ、咲、すまねー… もう、俺、お前のこと、助けには…)
走馬灯のように咲の顔が思い浮かんだ、その時――
照「待てっ!」ヴォンッ!
ハギヨシ『!?』
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:25:09.32 ID:rjv9zj7S0
横から撃ち込まれた照のコークスクリューの衝撃波が、ハギヨシの鼻先をかすめていた。
照「私の仲間に手を出すな…」ハアハア…
ハギヨシ『…気がついてしまいましたか… そのまま眠っていれば楽だったものを…』
照「ナメるな! 私はタ・コース国第一王女テルテール・ミヤナーガ一世…!」
照「妹と仲間の為なら、この身が砕け散っても闘う者だ! 喰らえっ! “ターボ・コークスクリュ――”!!」ブンッ!
再び照の右手が竜巻を伴いながらハギヨシを襲う…!
ハギヨシ『ふ…w』スイッ
しかし、ハギヨシは上半身を軽く横にズラすだけでそれをよけていた。
ハギヨシ『言ったでしょう。 そんな技は遅すぎて私には効か・・・あっ!?』
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/23(火) 19:26:51.67 ID:rjv9zj7S0
バシイイイィィンッ!!
ハギヨシ「っくうぅ…!!」ググ…【-65】
よけたハギヨシに向かって、もう一つのコークスクリューが炸裂…! 一発目の後ろに隠れるようにして発射された一撃だった。
ハギヨシはボクサーのように両腕を固めて受けていたが、数m吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられていた…
ハギヨシ『…失礼いたしました… どうやら、あなたの力を侮っていたようですね…』
照「ふん… 分かったなら、全力でかかってこい、魔王の犬め…!」ゴゴォ…!
京太郎(? い、今のは・・・なんだ? コークスクリューの連撃…?)
京太郎(い、いや、違う、“左手”でコークスクリューを撃ったんだ…! 左手でも撃てるのか…!)
京太郎(… そうだ、俺は、一人じゃない… こんなに頼もしい仲間がいるんだ…)ググ…
京太郎(ハギヨシさんが相手でも… 照さんと一緒なら、勝てるっ!)バッ!
胃液を垂らしながらも渾身の力を振り絞って立ち上がった京太郎…!
その目は、闘志に溢れるとともに、邪念を全て振り払った静謐さもたたえていた…
<☆バトル第四戦・三回目攻撃、コンマバトル開始! 敵の残りHP【603】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「サイボーグハギヨシVS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。
※今までとシステムがやや違います。 詳しくは
>>313
の通り
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/23(火) 22:34:39.57 ID:zJ2uTE/70
はい
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/23(火) 22:40:08.69 ID:FlTKH+D6o
ちょーかっこいいよー
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/23(火) 22:50:55.71 ID:ANdzNO0e0
先が長そうやね
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/24(水) 01:42:20.68 ID:/P2IzMxZo
はい
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/24(水) 01:48:02.31 ID:pC8rdFMeo
のよー
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 07:02:08.61 ID:OJC6zrtU0
ーーーーーーーーーーー
・バトル第四戦・三回目攻撃(57憧 69,71,68京太郎 31桃子)
桃子 1×42=42
憧 1×49=49
京太郎 3×60=180
総攻撃力 42+49+180=271
敵の残存HP 603−271=332
憩&怜ペアは攻撃0回なので、ロボ末原から憩&怜両方に攻撃。
憧&桃ペアは攻撃2回なので、メカのどっちからの攻撃は無し。
京太郎&照ペアは攻撃3回なので、ハギヨシからの攻撃は無し。
※また今日の19:00頃から進めていきます。
ーーーーーーーーーー
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:07:00.88 ID:UQ7hyyPC0
第三回目攻撃
>>361
〜ダンジョン地下3階層〜
ロボスエハラ『………』ゴゴゴゴゴゴオオオォ…
憩(っくぅ…! これは、一筋縄ではいかへんな!)バッ!
スエハラの頭のアンテナを外しに行った憩だったが、逆に迎撃され… 憩はステップバックしていったん距離をとった。
憩(360度方向に、センサーで敵を感知してるっちゅうのは厄介やな…)
憩(しかし、相手のウィークポイントをつくのが闘争のセオリーや。 なんとかしてあのアンテナを外せれば…)
憩(く…! ならば今度はコレで牽制して… スキをついて接近するで!)バッ
憩、今度は懐から投擲用メスを4本… 右手の指の間に持ち、後ろに振りかぶる!
が、その時…!
怜「――!? あ、荒川あかん! 投げるなっ!!」
憩「!?」ビクッ!
スエハラ『!』ピカァッ! ヒュンッ!!
ジュウウゥッ!!
憩「・・・・え?」
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:08:13.68 ID:UQ7hyyPC0
憩が手を後ろに振りかぶったその直後、スエハラの両目が光り… レーザー光線のようなものが憩の右頬のすぐ脇を疾(はし)った。
そして・・・
憩「… な、ななな…? なんやこりゃ……??」ガタガタ
恐怖に身を震わせる憩…
見ると、右手にバルログ持ちしていた4本のメスが… まるでアメのようにドロリと融けてしまっていたのだ…!
憩(そ、そんなアホな…? さっきのレーザー光で、メスを融かしたっちゅうんか…? どんな熱線銃やねん!)
憩(くぅ…! ウチが丹精込めてよく研いだメスやのに…!)ギリッ【-100】[HP1544→1444]
憩(って、それどころじゃないやな… さっき怜ちゃんが止めてくれずに、そのまま投げようとしてたら、ウチの手に光線が当たって…右手が蒸発しとったわ…!)ブルッ
そう… 怜は平常時でも、直近の未来を予知する能力がある…
スエハラの光線が憩の右手を射抜く未来を見て、慌てて声をかけたのだった。
憩(ウチのメスはステンレス製… ステンレスの融点は約1500度やで…?)
憩(くそ…! あんな飛び道具があるんじゃ、間合いをとっとっても油断できへん…!)
スエハラ『ククク…w ドウデスカ コレガ ボンジンノ ソコヂカラトイウモノナノデス』ウィンウイィン
怜「目からビーム出せる凡人がどこにおんねん!」
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:09:20.37 ID:UQ7hyyPC0
スエハラ『ワタシハ ボンジンデスヨ… アナタガタノヨウナ バケモノトハ チガイマス』
スエハラ『ワタシハ ボンジン ワタシハ ボンジン… ワタシハ ボンボンボンボンボンボン……』ウィーンウィーン…
スエハラ『ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン・・・』カタカタカタ…
憩「ん…? なんか様子がおかしいで?」
怜「故障か?」
スエハラ『ボンボンボンボンボンボボボボボボボボボ・・・・』
スエハラ『ボボボボボボボアアアアアアアアアアアアアア・・・・・!!』パカアァ…
憩「へあ…!?」
奇声を発しながら口をあんぐりとあけたスエハラ… その喉の奥に… 何やら円い筒のようなモノが、一瞬、見えた。
怜「!? あかん! よけろ荒川ァ!!」バッ
憩「!?」
怜が憩にタックルをかましたその時…
スエハラ『アアアアアアアァァ・・・・ ドバッシャアアアアアアアアァァァッッ!!!!』ドオオォォーンッ!!
…スエハラは、口からミサイルを発射していた。
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:10:15.87 ID:UQ7hyyPC0
ドゴオオオオオオオオオオォォ――――ンッ!!!
ガラガラガラガラアァ・・・!!
憩「ひ…!」
ミサイルは、憩たちのすぐ脇をすり抜け、すぐ後ろの壁に激突…!
耳をつんざく轟音と共に石の壁が崩れ落ちた。
そして…
怜「………」【-100】[HP874→774]
憩「!? と、怜ちゃん!?」
憩をかばった怜は、下半身が瓦礫の下敷きになっていた…
・
・
・
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:11:28.66 ID:UQ7hyyPC0
〜地下4階層〜
スエハラがミサイルを発射していた頃… 地下4階では、憧が召喚した魔人透華VSのどっちの激闘が続いていた。
透華『はああぁ興奮してしまいますわ…!/// 地に這いつくばるあなたを、こうして見下ろしていると…!///』ゾクゾク…
のどっち『………』
のどっちの十八番グングニルを治水によって全て受け流し、逆に槍の一撃で叩き落とした透華は、まるで絶頂を迎えたかのように頬を赤らめて嗤っていた…
透華『さあぁトドメですわ! それっ!』ブンッ
のどっち『くっ!』ザシュッ!【-49】
さらに空中から槍を突き下ろした透華。
のどっちは身を反転させて立ち上がったが、その左の二の腕に、槍の切り傷がハッキリとついていた…
透華『フフ…w 原村和、分かりまして?』
透華『本気になった私とあなたの実力の差は歴然…! 土下座して許しを請うなら、これでやめて差し上げてもよろしくてよ♪』ククク…
のどっち『……』
桃子「つ…強いっすね、りゅーもんさん…!」
憧「そうね…w ぶっちゃけそこまで期待してなかったんだけど、これならあの魔人だけで勝てちゃうかな?」
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:12:28.23 ID:UQ7hyyPC0
だが…! 光翼の天使のどっちが本領を発揮するのはここからだった…!
のどっち『私があなたに土下座…? 面白い冗談ですね… そんなオカルトありえません』ユラァ…
透華『…! この期に及んで強がるとは… 見上げた根性ですわね!』
透華『ならばお望み通りトドメをさしてあげますわ! しゃあっ!!』ブンッ!!
のどっち『!!』
のどっちのその豊満なおもち“のどっぱい”に向かって、真っ直ぐに槍を突き込んだ透華…!
その凶槍は、のどっぱいの谷間に深々と突き刺さった・・・かと思われた、その時!
のどっち『ふん…』ポヨン…
ポヨヨヨヨォ〜ン♪
透華『えっ!?』グラッ
のどっぱいが、まるで風にたゆたう羽毛のように、やわらかくぷるりと揺れたその直後…
透華の槍はのどっぱいの表面を滑って後ろに流されていた。
桃子「! い、今のは・・・“乳消力”?」
憧「は?」
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:13:35.38 ID:UQ7hyyPC0
憧「にゅ、ニュウシャオリー?? 何よそれ?」
桃子「乳消力は、おもちを使って闘う地上最強の拳法“乳拳(にゅうけん)”の奥義の一つっす…」
桃子「オッパイの弾力と柔らかさを利用し、超脱力によってどんな強力な攻撃もノーダメージで受け流す、超絶乳技っすよ…!」
憧「は…??」
桃子「まさかあのオッパイさん、乳拳の達人だったとは…! これは厄介なことになってきたっすね…!」
透華『とっと…!』ヨロヨロ
槍の突きを流された透華は、二、三歩たたらを踏んだ…
と――
のどっち『終わりです――』ユラァ
透華『!?』ビクッ
透華(こ、この女――! いつの間にわたくしの横に――?!)
のどっち『飛びなさい! 乳坤一擲・・・!』ググ…
のどっち『“昇龍パイ”!!!』ドバァッチイイィ――ンッ!!
透華『ぐっはああああぁぁ――っっ!?!?』=3=3
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:14:33.90 ID:UQ7hyyPC0
のどっぱいの強烈なオッパイビンタで上空高く跳ね上げられた透華は… 床に叩きつけられると同時に、白い煙となって消滅してしまった…
憧「あらら…w やっぱヤラれちゃったねw」
桃子「それより… 今のは見事な昇龍パイだったっすね…!」
憧「へ?」
桃子「身体を横に傾けて回転させることで、遠心力を利用しておもちを上に跳ね上げる昇龍パイ…」
桃子「乳拳奥義の中でも最も派手な技の一つっすよ!」
憧「も、モモちゃん随分詳しいのね…」
桃子「ふふw、私、実は格闘技マニアなんっす。 ・・・あっ!?」
ブォオオオォンッ!!
桃子「くっ…!」バッ
いつの間にか間合いを詰めていたのどっちの強烈なオッパイビンタを、桃子はスウェーでギリギリでかわしていた。
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:15:27.21 ID:UQ7hyyPC0
のどっち『闘いの最中にのん気におしゃべりとは… 油断が過ぎますよ! それっ!!』ブンッ!
桃子「ひゃっ!?」サッ
さらに繰り出された横殴りのオッパイビンタ…“乳旋風撃”を、かがんでギリギリでかわす桃子…!
その頭上を、のどっぱいがまるで轢き逃げトラックのような猛烈な勢いで、右から左へとフッ飛んでいった。
桃子(こ、これは強力っす…! 一発でももらったらアウトっす!)
のどっち『さあぁ、これで終わりです!!』ヴォンッ!
桃子「!?」
さらに、おもちを上へと振り上げるのどっち…!
その刹那、すぐ横にいた憧は、のどっぱいがミシミシとしなる音を確かに聞いた…
乳拳最大奥義、打ち下ろしの乳撃、“ジャイアント・パイハンマー・インパクト”であるっ!
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:16:32.90 ID:UQ7hyyPC0
だが!
ヒュンッ!
のどっち『あがっ!?』ドゴォッ!【-42】
振り下ろす直前に、のどっちの顎が上に跳ね上がっていた。
おもちの下から、靴の踵が魔性のスピードで浮き上がってきてのどっちの顎を打ち抜いていたのだ。
桃子が、かがむと同時に床に両手を突き、逆立ちしながら蹴りを放ったのである…!
のどっち『うっぐぅ・・・??』ヨロヨロ
桃子「ふふ…w ナメてもらっちゃ困るっすよ?」スタッ
桃子「これでも私は、タ・コース国の王立魔道諜報アカデミーを、首席で卒業したエリート…」
桃子「体術ならお手の物っす! ステルス・モモは、ステルスだけじゃないんっすよ!」ドヤァ
・
・
・
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:17:23.19 ID:UQ7hyyPC0
〜地下5階層〜
ハギヨシ『…失礼いたしました… どうやら、あなたの力を侮っていたようですね…』
照「ふん… 分かったなら、全力でかかってこい、魔王の犬め…!」ゴゴォ…!
対峙するハギヨシVS照…!
京太郎(て、照さん…! よし…! ハギヨシさんが相手でも… 照さんと一緒なら、勝てるっ!)
京太郎「うおおおおおおおおおおぉぉっっ!!!」バッ!!
ハギヨシ「!?」
照「…!」
ハギヨシの発勁を喰らい、ダウンしていた京太郎だったが… 胃液を垂らしながらも渾身の力を振り絞って立ち上がった。
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:18:29.88 ID:UQ7hyyPC0
京太郎「………」ハアッハアッハアッ…
ハギヨシ「アレを受けて立ちますか… しかし…」
ハギヨシ「立つだけで精一杯ではないのですか? その体で闘えますか…?」ニッ
京太郎「…!」
京太郎(た、確かに… まだフラフラする… まともに歩けるかどうかすら分からねー…)
京太郎(しかも、ハギヨシさんと俺との戦力の差は歴然…! 気力だけでなんとかなるような相手じゃねー…!)
京太郎(まともに攻撃しても、あの超スピードでかわされてカウンターを喰らうだけだ… くっそ、どうする…?)
京太郎(こんな時、何かアイテムがあればいいんだけど…)スッ…
京太郎は、右手を後ろに回してそっと背中に触れた…
その甲冑の下には、商人ちゃちゃのんから購入した「ちゃちゃのん水着写真集」が入っていた。
京太郎(チクショウ…! なんで俺、写真集なんて役に立たねーモノ買っちまったんだ…?)
京太郎(あの時、ポーションを買ってれば体力を回復できたろうし、憩さんの言う通りフィジカルブースターを買ってれば、身体能力を上げてハギヨシさんと同等の力で闘うこともできたかもしれないのに…)クッ
京太郎(一体あの、280とかいう神は、なんのために俺に写真集を・・・ ん? 待てよ・・・?)
この時… 京太郎の脳裏に、捨て身の奇策が思い浮かぶ…!
京太郎(出来るか…? いや、ヤルしかねえ! ハギヨシさん相手には、肉を切らせて骨を断つ作戦しか勝機はねえっ!)
京太郎(ちょうど背中に写真集が仕込まれてるんだから、ある程度の衝撃には耐えられるはず…!)
京太郎(勝機は一瞬… 失敗は許されねえっ!)ギラッ
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:19:33.09 ID:UQ7hyyPC0
照「さああ… 魔王の犬、動くなよ…」ジリッジリッ…
ハギヨシ『その要望にはお応え出来かねますね…』ジリジリ…
お互いにじりじりと間合いを詰める照&ハギヨシ…
そして… 照の目がギラリと光る!
照「喰らえっ! ターボ・コークスクリュ――ッ!!」ヴォンッ!!
ハギヨシ『ふっ!』サッ!
照の右手の豪拳が撃ち出されたが、ハギヨシはそれを紙一重で躱し、照に向かって突進していた。
照「レフト・コークスクリューッ!」ブワッ
そのハギヨシに向かって、先ほどと同じ左手でのコークスクリューを撃ち出す照…
だが…
ハギヨシ(ふふ…w 甘いですね、私は同じ手を二度は喰いません…!)
ハギヨシ(その拳の軌道もハッキリ見えてますよ… 紙一重でかわし、この貫手の一撃で、終幕です…!)グッ
ところが… その瞬間、ハギヨシですら予期していなかったことが起こった。
京太郎「うおおおおおおおぉぉっ!!」ダダダダッ!
ハギヨシ(! 少年!?)
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:20:46.64 ID:UQ7hyyPC0
ドッゴオオオオォォ――ンッ!!
京太郎「がっはああああああぁぁ――っ!!?」=3
ハギヨシ『い゛っ!??』
目を見張るハギヨシ…!
京太郎は、ハギヨシに向かってきたのではない…
なんと、京太郎は照とハギヨシの間に割り込み、照のコークスクリューを背中で受けていたのであるっ!
照「きょ、京太郎!??」
グオオオオオオオォォ―――ンッ!!
京太郎「あばばばばばばばばばばばばっっ!!!」=3
コークスクリューをまともに受け、猛烈に回転しながらハギヨシに向かって吹っ飛んでいく京太郎…!
ハギヨシ(こ、これは・・・)
ハギヨシ(あの拳の衝撃波を推進力にしている!? そんなバカな!!?)
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:22:24.41 ID:UQ7hyyPC0
京太郎(よ、よし…! 意識が吹っ飛ぶかと思ったけど、背中の写真集がクッションになって、なんとか耐えられた…!)グルグルグル
京太郎(届け・・・! 俺の剣!!)バッ!
京太郎「“トリプルスラッシュ”!!!」ブオオォンッッ!
決死の京太郎の斬撃がハギヨシを襲う!!
ハギヨシ「くっ!!」サッ!
照「あ…!」
照は… 回転しながら飛んでいく京太郎の向こうに…
銀色の聖剣の軌跡が立て続けに三本、空中を疾るのを見た……
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/24(水) 19:24:04.42 ID:UQ7hyyPC0
シュウウウウウウゥゥ〜〜〜〜・・・!!
京太郎「… はあっ、はあっ、はあ・・・!!」ゼーゼー
ハギヨシ「………」
一瞬にして交錯した京太郎とハギヨシは、二人とも、お互いに背中を向けたまま立っていた…
照「ど、どうなったの…? あっ!!」
ハギヨシ『… ぐっ、むぅ・・・!』ギリ…
苦悶の表情を浮かべ、左手で右の上腕部をおさえるハギヨシ…
そこには、燕尾服に大きく切れ目が入っていた。
そう… 一撃目、二撃目はかわしたものの、三撃目はさすがのハギヨシもよけきれず、その肩口を切り裂いていたのである。
照(届いた… 届いたんだ京太郎の剣が!)
京太郎「手応え・・・ アリッ!!」クルッ
ハギヨシ『…!!』【-180】
<☆バトル第四戦・四回目攻撃、コンマバトル開始! 敵の残りHP【332】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「サイボーグハギヨシVS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。
※今までとシステムがやや違います。 詳しくは
>>313
の通り
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/24(水) 19:43:21.10 ID:lVlxFHHDO
あ
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/24(水) 22:11:14.51 ID:1lS+ITVe0
おまかせあれ!
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/25(木) 00:40:01.13 ID:kwAf7nzgo
なのです!
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/25(木) 01:02:49.86 ID:NyPEyzeF0
はい
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 07:01:48.72 ID:kSztbUg30
ーーーーーーーーーー
・バトル第四戦・四回目攻撃(10憩 51憧 13憩 86照)
憩 2×37=74
憧 1×49=49
照 1×65=65
総攻撃力 74+49+65=188
敵の残存HP 332−188=144
コンマ最終レスは86で偶数。(憩・憧・京太郎)
憩&怜ペアは攻撃2回なので、ロボ末原からの攻撃は無し。
憧&桃ペアは攻撃1回なので、メカのどっちから憧に攻撃。
京太郎&照ペアは攻撃1回なので、ハギヨシから京太郎に攻撃。
※また今日の19:00頃から進めていきます。
ーーーーーーーーーー
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:02:26.26 ID:mPy3GOfe0
第四回目攻撃
>>382
〜ダンジョン地下3階層〜
怜「…… う、ううぅ…!」
憩「!? と、怜ちゃん!?」
憩をかばったため、下半身が瓦礫の下敷きになってしまった怜…!
憩「い、今助けるからなーぁ… ぃよいっしょおぉ…!」グイ…!
渾身の力で、なんとか瓦礫をどかした憩。
憩「だ、大丈夫か? 怜ちゃん?」ソッ
怜「!? あっ、あだだだだっ! 触るんじゃないわこのヤブ医者がっ!」=3
憩(! よ、良かった… 元気そうやわ…)ホッ
憩(でも、ちょっと触っただけでこの痛がりよう…)
憩(立てへんみたいやし、足のどこかの骨が折れとるんかもしれん)
憩(骨折を治癒魔法で治すには時間がかかる… 今、そんなことをしとるヒマはない…!)
憩(ちっ…! ウチ一人でこのバケモン相手にせないけなくなったようやなぁ…!)チラッ
スエハラ『……』ゴゴゴゴオオォ…
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:03:27.30 ID:mPy3GOfe0
憩(どないする…? 接近して死角に回っても、360度全方向のセンサーで感知されて迎撃されるし…)
憩(遠間から武器を投げようとしても、それより早くビームやミサイルが飛んでくる…)
憩(しかも、ロボやからウチの十八番の薬物攻撃が効かへん… くそっ!攻め手が無いやん!八方塞がりやで…!)
憩(ほんまにどないする…? 何か…何か手は…!)ゴソォ…
憩は、腰にくくりつけている革製の薬袋の中を探った。
と、その手に――、一つのチューブが触った。
憩(! せや! コレなら…アイツの動きを止められるかもしれへん!)
憩(あったで…! ロボにも効く薬物攻撃が…!)ギラッ
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:04:26.93 ID:mPy3GOfe0
憩(でもチャンスは一回や。 確実にワナにハメなあかん。 よし…!)チラッ
憩は赤阪が映っている上空のスクリーンを見上げた。
いくのん『んん〜? どないしたんや荒川ちゃん? もう攻撃は終わりかいな?』ニタニタ
憩「…そやな、ウチにはもうあのロボを倒す手段はあらへんわ」
いくのん『なぬ?』
憩「でも、別にスエハラさんを倒す必要はない… 要は、遠隔操作をしとるアンタを倒せば、スエハラさんも動きを止めるはずや!」
憩「高見の見物キメ込んどるけど、アンタがおるのは、ここより下のどこかにある管理運営室やろ?」
いくのん『……』
憩「ウチはもうロボなんかと闘わへん! 直接アンタを倒しに行ったるで!」バッ
部屋の出口に向かって駆けだした憩…!
怜「!? あ、荒川? うちのことは置いてきぼりかいな!?」
いくのん『…! 甘いで!そうは問屋がオリるかい! 末原ちゃん、GOやで!!』カチャカチャ
スエハラ『…モクヒョウノ トウボウヲ カクニン』ウィ-ンウィ-ン
スエハラ『ニガサナイ… ツイゲキヲ カイシシマス!』ズダダダダッ!
憩のあとを追って駆け出したロボスエハラ…
と――
ベチャァッ
スエハラ「・・・ン?」ネバァ…
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:05:24.86 ID:mPy3GOfe0
スエハラは、何かぬかるみのようなものに足を取られていた。
スエハラ「ナ、ナンデスカコレハ… ウッ!?」ガクッ、ベチャッ!
歩き出そうとしたが、バランスを崩し、両手両膝をついてしまったスエハラ…
のよりん『? な、なんや? どないしたんや末原ちゃん?』カチャカチャ
スエハラ『…ウ、ウゴケマセン… キノウフゼン……』
のよりん『な、なんやって?!』
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:06:20.76 ID:mPy3GOfe0
憩「クク…w どうやらうまくいったみたいやなぁ…」ニュッ
スエハラ『…ウ?』
憩「スエハラさん、そのベタベタした水たまりみたいなモンはなぁ…」
憩「手術時の切開部接着に用いる・・・“医療用瞬間接着剤”やっ!!」
憩「しかも、アロンアルファの数倍の強度があるスペシャルなヤツや…」
憩「それにくっつかれたら、ゴキブリホイホイのゴキブリみたいに脱出は不可能やで、スエハラさん!w」
スエハラ『…!』【-74】
そう、憩は、逃げるフリをしながらスエハラを陥れるためのワナを密かにはっていたのである…!
憩(よし…! さあ、あとはあの赤阪を倒すだけやで…!)
・
・
・
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:07:15.15 ID:mPy3GOfe0
〜地下4階層〜
桃子「体術ならお手の物っす! ステルス・モモは、ステルスだけじゃないんっすよ!」ドヤァッ!
のどっち『っうぅ…!』ヨロォ…
その豊満なおもちを使った打ち下ろしのオッパイビンタで桃子を叩き潰そうとしたのどっちだったが…
逆に、桃子の倒立しながらのアクロバティックな蹴りがのどっちの顎に炸裂!
ヨロヨロとたたらを踏む天使のどっち…!
憧(勝機…!)ギラッ!
憧「雷の精霊よ…風の精霊よ…! 共に我が元に集い、我が求めに応じ敵を砕け!!」
憧「風雷乱舞! “ボルトストォ――ム”ッ!!」バッ!
バリバリバリバリバリバリイィ…!!
のどっち『!?』
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:08:22.07 ID:mPy3GOfe0
勝機と見た憧、ネリ―を撃ち落としたニ属性同時撃ちの奥義を放ち、室内にうねりを伴った雷撃が発生! たたみかける!
のどっち『くっ!』サッ!
間一髪、後ろに大きくジャンプしてかわしたのどっちだったが…
憧(ふん、やっぱり後ろに跳んだね… でも、それも計算済み!)ニタッ
憧(喰らいなさい和! 私の新技…!)
憧「出でよ氷の精霊…! 絶対零度!! “パーフェクトブリザード”オオオォ―――ッ!!!」ババッ!
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:09:25.22 ID:mPy3GOfe0
ビュオオオオオオオォォ――――ッッ!!!
のどっち『あああっ!?!?』グラッ! ズドオオオォーンッ!!【-49】
逃げ場のない空中で、モロに氷の衝撃波を喰らった和は、猛烈な吹雪に巻き込まれながら床に叩きつけられていた…
桃子「す、すっごぉ…! 三属性を立て続けに…! さすが憧ちゃんっす!」
のどっち『…や、やってくれましたね、憧……』ユラァ…
のどっち『…しかし、iPSとデジタルの加護を受けている私の体は特別製…! この程度の衝撃で・・・うっ!?』グラッ、ペタンッ
立ち上がろうとしたのどっちだったが、何かにつまずいたようにまた前のめりに倒れてしまった。
のどっち『…??』
憧「あー…和、動かないほうがいいよ?」
憧「無理に動くと・・・足が取れちゃうかもよ?w」ニタァ
のどっち『な…!?』
下を見ると… のどっちの両足は、氷によって床にはりつけられてしまっていた…!
憧「ソレそう簡単には融けないから。 どうやら勝負あったわね!w」
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:10:25.35 ID:mPy3GOfe0
のどっち『…いえ、まだ勝負はついていませんよ、憧…!』
憧「いや、もう降参してくれないかなぁー… いくらメカっていっても、幼馴染のあなたに、しかも動けないとこを攻撃するのはさすがにちょっとさぁ…」
のどっち『・・・・・///』ホウ…
憧「…ん?」
憧(和…? 表情がやわらかくなって… のぼせたみたいに頬が赤く上気して……?)
ヴ――ン・・・ ババババババババッ!!
憧「うっ!?」
突然… 空中に無数のデジタル画面が現れ、ぐるりと憧を取り囲んだ。
憧(う…! こ、これって、和が超集中状態になった時に現れるヤツ…!)
のどっち『憧… 私の本当の力を見せてあげましょう!』カッ
のどっち、ここにきて完全覚醒――! “おはようのどっち”――!!
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:11:21.99 ID:mPy3GOfe0
憧「な、なによ! そんな動けない状態になってから本気になったって、もう遅いでしょ?」
のどっち『憧、あなたの周りのデジタル画面を… よく見てみなさい』
憧「へ?」チラッ
憧の周囲に現れた画面には、何か、幾何学的な模様がうねうねとうねるような動画が再生されていた…
憧「何よ、この気持ち悪い動画がどうかし・・・たあぁ・・・・? あれ・・??」カクン…
急に、力が抜けたように床に膝をついてしまった憧。
桃子「? あ、憧ちゃん? どうしたんっすか?」
憧(…! し、しまった、ハメられた…! これって・・・)
憧(“デジタルドラッグ”だっ!!)
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:12:12.32 ID:mPy3GOfe0
“デジタルドラッグ”―――!
ビデオドラッグ、ヴァーチャルドラッグなどとも呼ばれる、単純に言えば、視聴者に催眠術をかけるような効果がある動画――。
特殊な、視覚を混乱させる動きの連続によって脳内麻薬を分泌させ、人をハイにさせたり、逆に眠気を誘発させたりする動画である。
ネット上で閲覧出来るものは軽度のモノが殆どだが、その手の技術者が本気で作ったデジタルドラッグ動画は、数十秒で人を昏倒させる効果があると言う――。
憧(く…! や、やばい、画面から目が離せない… あ、ああぁ、意識が・・・!)ガクゥ…
そのまま、崩れ落ちるように倒れた憧は、そのまま失神してしまった… 【-100】
桃子「な、な…? なんっすかこれは…? 闇属性の魔法っすか??」
のどっち『魔法ではありません… 科学のなせる業です!』カッ
・
・
・
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:12:59.94 ID:mPy3GOfe0
〜地下5階層〜
京太郎「手応え・・・ アリッ!!」クルッ
ハギヨシ『…! くぅ…!』
照(届いた… 届いたんだ京太郎の剣が!)
照のコークスクリューを背中で受けて推進力に変え、猛烈に回転突撃しながら斬撃を放つという荒業に出た京太郎…!
その捨て身の奇策は功を奏し、遂に、ハギヨシの肩口に聖剣の一撃を叩き込んでいた…!
ハギヨシ(… いいのをもらってしまいましたね… く…! 右腕を上げることができません…!)グウゥ…
京太郎(! よし、効いてる…! ハギヨシさん、右腕がもう使えねーみたいだな…)
京太郎(俺ももうボロボロだけど… 勝機はここしかねえっ! 一気に決める!!)カッ
京太郎「ハギヨシさん覚悟ぉ! ちぇええぇすとおおおおぉぉっっ!!」バッ!
ハギヨシ『!!』
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:13:51.33 ID:mPy3GOfe0
力を振り絞り、跳躍して聖剣を振りかぶった京太郎…!
だが、
ハギヨシ『なんの…!』バッ
京太郎「!?」
クルッ! ズダアアアァ――ンッ!!
京太郎「あっ、があぁ・・・!??」
果敢に挑んだ京太郎だったが、斬撃は空を切り、逆にくるりと一回転して背中から石畳に叩きつけられていた…
ハギヨシは、剣をかわすと同時に左手で京太郎の右手首をつかみ、自分の手首を返すだけで京太郎を投げていたのである。
京太郎(い、今のは… 合気道?)
京太郎(くっそ…! どんだけチートなんだよこの人は…!)ウウゥ…
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:14:43.86 ID:mPy3GOfe0
しかし、ハギヨシの攻撃はその投げだけでは終わらなかった。
ハギヨシ『少年… 痛みに備えなさい』グッ
京太郎「うっ?!」
倒れている京太郎の手首をつかんで持ち上げ、脇に革靴を突っ込んできたハギヨシ…
ハギヨシ『ふっ!!』グンッ!
京太郎「あがっ!?」ガコッ!
ハギヨシが脇を踏み込みながら手首を引っ張った瞬間…
京太郎は、今まで一度も聞いたことのない不気味な音を自分の体の中から聞いた。
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:15:30.58 ID:mPy3GOfe0
京太郎「あがああああああああああああぁぁぁっっ!!!???」ゴロゴロゴロゴロ=3-3【-100】
照「きょ、京太郎…!?」
肩を外された京太郎、その激痛にのた打ち回る…!
ハギヨシ『ふふ…w これであなたも、しばらくは右腕は使えませんよ…』クク…
ハギヨシ『さあ! ではそろそろ、決着を着けるとしますか!』クルッ
照「…!」
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:16:22.94 ID:mPy3GOfe0
照「望むところだ…! 私の拳で塵にしてやる!」ググ…
ハギヨシ『……』スウゥ…
いつものように右腕を後ろに振りかぶった照…
それに対し、ハギヨシは少し身を沈めて身構える。
紙一重でかわし、懐に飛び込むつもりなのだ…
照「……」ニイィッ
ハギヨシ『…ん?』
わずかに口角を上げた照。
その直後の照の拳撃に、ハギヨシは目を見張った。
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:17:20.70 ID:mPy3GOfe0
照「コークスクリュー・・・トルネードクラッシュ!!」ブォンッ!
ハギヨシ『ん!?』
すぐさま飛び込もうと構えていたハギヨシは意表をつかれ、少し前のめりになった。
なんと… 照はハギヨシにではなく、斜め上空に向かってコークスクリューを放っていたのだ…!
ハギヨシ『な、何を…? あっ!?』
ドゴオオオォ――ンッ! ガラガラガラガラガラ……!
ハギヨシ『! しまっ!』
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:18:17.60 ID:mPy3GOfe0
そう、上に放たれた照の拳は天井を破壊し、崩れた瓦礫が照とハギヨシの間に降り注いできたのである…!
さらに!
照「ガトリング・コークスクリュ―――ッ!!!」ドドドドドオオオォ――ッ!!
その落ちてくる“瓦礫”に向かって二撃目を放った照!
衝撃によって飛ばされた無数の石つぶてがハギヨシを襲う…!
ハギヨシ『ぐ…! むううぅっ!??』ビシビシビシビシイィッ!!【-65】
散弾銃のように飛んでくるその多面攻撃に… さすがのハギヨシも片手ではさばききれず、数発の直撃をその身に受けていた。
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/25(木) 19:19:30.98 ID:mPy3GOfe0
ハギヨシ『………』ヨロォ…
照(!? アレを喰らっても倒れないか… サイボーグとはいえ、大したヤツだな…)
照(私もそろそろ限界だ… 一人でこいつに勝てるか…?)
京太郎「て、照、さん… 大丈夫、です…! 俺も、まだ、闘えますよ…!」ユラァ…
照「京太郎!?」
右肩をおさえ、額に脂汗をいっぱいに浮かべながらも立ち上がった京太郎…!
ハギヨシ『ふ…w 少年、まだやれるのですね…』ニイィッ
敵が立ってきたというのに、ハギヨシはどこか嬉しそうに笑った。
京太郎「も、もちろんです…! あなたに… トドメを、さすまでは…! 俺は、倒れません!!」カッ!
お互いに満身創痍…
“次の攻防で勝負が決する…!”
その場の3人全員が、そう感じていた……
<☆バトル第四戦・五回目攻撃、コンマバトル開始! 敵の残りHP【144】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「サイボーグハギヨシVS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(最後なので、途中で勝負がついてもコンマは止めません。時間内のコンマは全て受け付けます)
※今までとシステムがやや違います。 詳しくは
>>313
の通り
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/26(金) 00:58:19.02 ID:k2YGi7au0
はい
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/26(金) 06:54:05.96 ID:+4z3ttoE0
あい
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 07:18:41.98 ID:ZFMyXzSb0
ーーーーーーーーーー
・バトル第四戦・五回目攻撃(02憩 96照)
憩 1×37=37
照 1×65=65
総攻撃力 37+65=102
敵の残存HP 144−102=42
コンマ最終レスは96で偶数。(憩・憧・京太郎)
憩&怜ペアは攻撃1回なので、ロボ末原から憩に攻撃。
憧&桃ペアは攻撃0回なので、メカのどっちから二人両方に攻撃。
京太郎&照ペアは攻撃1回なので、ハギヨシから京太郎に攻撃。
※また多分今日、遅れたら明日の19:00頃から進めていきます。
ーーーーーーーーーー
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:00:55.36 ID:WY7FbjUD0
第五回目攻撃
>>404
〜ダンジョン地下3階層〜
憩(よし…! さあ、あとはあの赤阪を倒すだけやで…!)ギラッ
いくのん『……』
ロボスエハラを医療用接着剤の罠で封じ、スクリーンの中の赤阪を睨みつけた憩…
憩「さあ、次はアンタの番やで赤阪、覚悟しい!」
いくのん『ふふ〜ん? 荒川ちゃん、そんなんでほんまにうちのスエハラちゃんをやっつけられたと思うとるん?』ヘラヘラ
憩「…動きを封じたんや、もう勝負はあったや…ろ……お?」ギョッ
ビキッ、バキッ! ビキビキビキイイイィ……
憩(な、なんや? 床に亀裂が…? あ?!)
スエハラ『ボンジンノ… ソコヂカラヲ… ミセテ… アゲマス…ヨ…!』ビキッ、ビキビキビキィ…!
憩(!? ゆ、床に接着されたまま石畳ごと脱出しようとしとる?!)
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:03:18.75 ID:WY7FbjUD0
憩(なんつーバカ力や! あかん、まだ動けん今のうちにトドメを……ど、どないする? そ、そや!)
憩(アンテナや! コレさえ切ってまえば…!)ヒュンッ、スパァッ!
スエハラ『!』ビクッ【-37】
懐から取り出したメスを一閃…
憩は見事、スエハラの頭のアンテナを根元から切り取っていた。
スエハラはピーッという電子音を出し、ぶるりとその身を震わせると動きを止めた…
憩(よ、よし、これで完全に止め… んぉっ?)
スエハラ『メゲタラ アカン、メゲタラ アカン… ウゴキヲ トメタラ ホンマノ ボンジンヤ…!』ビキビキィ…!
憩「!? な、なんでまだ動けんねん!?」
いくのん『荒川ちゃ〜ん? カーアンテナって知っとるぅ?』ニュッ
憩「!?」
いくのん『あれ、根元からポッキリ折れてまっても、中のラジオはちゃんと聞けるんやで〜w』
いくのん『もちろん多少電波の通りは悪くなるけど、車体の他の金属部分がアンテナの役目をするんや』
いくのん『スエハラちゃんも同じやでぇ〜w アンテナ取ったくらいで動かなくなると思うたら、超BIGな間違いやで!w』
憩「な…」
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:05:06.16 ID:WY7FbjUD0
ビキッ! ビキビキィッ! バキバキバキバキイイィ・・・!!
スエハラ『オオオオオオオオオォォッ!!』バキィッ! シュゴオオォ――ッ!!
憩「あっ? がふぅっ!?」ドボムッ!=3【-100】
石畳の瓦礫を手足に貼りつけたまま、スエハラは遂に脱出…
そのまま足裏から火花を噴射して飛び、憩の腹に強烈な頭突きをかましていた。
・
・
・
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:07:17.11 ID:WY7FbjUD0
〜地下4階層〜
桃子「な、な…? なんっすかこれは…? 闇属性の魔法っすか??」
のどっち『魔法ではありません… 科学のなせる業です!』カッ
足を床に氷漬けにされながらも、完全覚醒を果たし…
逆にデジタルドラッグ動画のスクリーンを展開することで、憧を昏倒に追い込んだ、デジタルの神の化身・スーパーのどっち…!
桃子(お…落ち着くっす…! 相手は足を床に接着されて動けないはずっす… トドメをさすのは簡単っす!)ジリッ…
ダガーナイフを手に、のどっちにじりじりと歩み寄る桃子…
桃子「悪く思わないで下さいっすね、オッパイさん… 足が動かない今のうちに、トドメをささせてもらうっす!」ジリッ
のどっち『? 足が・・・なんですか?』フワァ…
桃子「ん!? ほひぃっ!??」
のどっちはいつの間にか氷地獄から脱し、ふわりと1mほど浮き上がっていた。
そして… その両脚は、膝から下が無くなっていた…
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:08:21.94 ID:WY7FbjUD0
桃子(な…! じ、自分で脚を折り切って脱出したっすか? メカとはいえ、なんてことを…!)
桃子(び…ビビるなっす! 両脚が無ければ戦闘力は大幅ダウン… 私の運動能力をもってすれば、ま、負けることはないっす!)
だが・・・
ニョキッ、ニョキニョキィ… ズルッ、ボゥンッ!=3
桃子「げえっ!?」=3
なんと…! のどっちの両脚の切り口部分から、新しい肉体が生えてきて… アッという間に足が元通りになってしまったのである!
桃子「なっ、ど、どうなってるっすか? そのカラダは…?」カタカタ
のどっち『東横さん… あなたは、iPS細胞を御存知ないのですか?』
桃子「は…?」
のどっち『再生医療の技術として開発されたiPS細胞は、通常、皮膚の細胞を採取し、特殊な遺伝子を組み込んで成長させることによって出来るのですが…』
のどっち『その細胞の素晴らしいところは、筋肉、骨、あらゆる臓器、脳、骨、また精子や卵子といった生殖細胞にいたるまで…』
のどっち『人体のありとあらゆる部分へと変化させることが出来るのです。 それが“万能細胞”と呼ばれる所以…!』
のどっち『iPSの帝王である私が、この程度の人体再生が出来ないはずがないでしょう』ゴゴゴォ…
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:10:10.32 ID:EVpnSa6m0
桃子(さ、サイコっす…! こ、このレズピンク、底が知れないっす!)
桃子(まずいっす、勝てる気がしないっす… ここはいったん、戦略的撤退っす!)バッ
のどっち『ん?』
桃子は昏倒していた憧の元に駆け寄り、その体を抱き起こした。
桃子「憧ちゃん、しっかりして下さいっす! 逃げるっすよ!」ダキッ
憧「ん…? も、モモ…?」ウムム…
憧の体を引きずるようにして部屋の出口へと向かったモモ…
のどっち『ふ…w 逃がす訳がないでしょう』スゥ…
のどっち『うなれ・・・“グングニル”!!』ヒュンッ!
桃子「あっ!!」【-100】
憧「ぎゃっ!?」【-100】
背後から放たれたその神速の槍の連撃は…
モモと憧の脚を撃ち抜き、二人はドッとなだれこむように石畳の上に倒れていた。
・
・
・
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:11:29.99 ID:EVpnSa6m0
〜地下5階層〜
ハギヨシ『ふ…w 少年、まだやれるのですね…』ニイィッ
京太郎「も、もちろんです…! あなたに… トドメを、さすまでは…! 俺は、倒れません!!」カッ!
お互いに満身創痍ながらも、その闘争本能のままに向かい合う、ハギヨシ&京太郎…!
二人とももう右腕が使い物にならない。
ハギヨシは右手をだらりと下げたまま左手を軽く握り、顎の前に持ってきて構えていた。
そして京太郎は左手だけで聖剣を持ち、切っ先をハギヨシに向けて中段に構える――。
ハギヨシ『………』ジリッ、ジリッ、
京太郎「………」ジリッ、ジリッ…
少しずつ、少しずつ間合いを詰める…
5m、4m…、3m……
京太郎「っせえええええぇいっ!!」バッ!
轟く咆号。
先に動いたのは京太郎の方だった。
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:12:52.07 ID:EVpnSa6m0
京太郎「しゃああぁっ!!」ブンッ!
ハギヨシ『ふっ!』バシッ!
袈裟切りに振り下ろされた剣の側面を、ハギヨシが体を開きながら左手ではたく。
京太郎「うっ!?」ヨロヨロッ
勢い余った京太郎が体を泳がせ、前につんのめる。
ハギヨシ『はっ!!』ブワッ
すかさず、その後頭部に肘を打ち下ろそうと、ハギヨシは右腕を振り上げた。
が―――
“ターボ・コクスクリューッ!!”
ハギヨシ『!?』
その京太郎の後ろから、照の拳が回転しながら吹っ飛んできた。
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/26(金) 19:14:57.85 ID:EVpnSa6m0
ハギヨシ『むぅっ!!』ドゴォッ!【-65】
よけられないと判断したハギヨシ――、咄嗟に身体を横に向け、動かない右腕でその拳を受けた。
京太郎(あ――)
つんのめった状態から身を起こした京太郎は… ぶんぶんと回転しながら、ハギヨシの右腕が吹っ飛んでいくのが見えた。
その、ちぎれた箇所からは… まるでターミネーターのように、金属の棒や配線のような繊維がはみ出ていた。
京太郎(ああ、本当にサイボーグなんだ――)
そんな思考が、京太郎の脳裏を掠めた直後――
京太郎の視界に入ったのは、みるみる大きくなってくる黒い革靴のウラだった。
京太郎「がはああぁっ!??」=3【-100】
片腕を失いながらも、すかさず放ったハギヨシの跳び後ろ回し蹴りは――
正確に京太郎の顔面の真ん中をとらえていた…
<☆バトル第四戦・六回目攻撃、コンマバトル開始! 敵の残りHP【42】 戦闘レベル【100】>
対戦カード「ロボ末原VS憩&怜」「メカのどっちVS憧&モモ」「サイボーグハギヨシVS京太郎&照」 ※3バトル同時進行
・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩 (37)
17〜32→桃子 (42)
33〜48→怜 (46)
49〜64→憧 (49)
65〜80→京太郎 (60)
81〜96→照 (65)
97〜00→6人全員
※コンマレスの受け付けは明日朝7:00まで。連投は不可、お一人一回のレスでお願いします。(最後なので、途中で勝負がついてもコンマは止めません。時間内のコンマは全て受け付けます)
※今までとシステムがやや違います。 詳しくは
>>313
の通り
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/26(金) 22:15:11.90 ID:+4z3ttoE0
これで終わりだ!
…知らんけど
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/26(金) 22:36:49.02 ID:H/iRYsvG0
あ
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 07:10:32.55 ID:dwAh10IJ0
ーーーーーーーーーー
・バトル第四戦・六回目攻撃(90照 02憩)
憩 1×37=37
照 1×65=65
総攻撃力 37+65=102
敵の残存HP 42−102=−60(撃破)
勝利したため、相手からの攻撃は無し。
※また今日19:00頃から進めていきます。
ーーーーーーーーーー
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:16:55.57 ID:7ThYZlIQ0
第六回目攻撃
>>416
〜ダンジョン地下3階層〜
スエハラ『オオオオオオオォォ―――ッ!!』バキィッ! シュゴオオォ――ッ!!
憩「がふぅっ!?」ドボムッ!=3
医療用の瞬間接着剤により、ロボスエハラを床にハリツケ状態にした憩…
しかし、スエハラは床の石畳を手足にくっつけたまま強引に脱出、 足裏から火花を噴射して飛び、憩の腹に強烈な頭突きをかましていた…!
憩「ぐっ、むむうぅ・・・このっ!」ガバッ
仰向けに引っくり返ったが、なんとか身を起こす憩…
憩(い、いてっ、てて…! あ、あかん、アバラにヒビが入ったか…?)グムムウゥ…
憩(これは、ウチも早いとこ自己ヒールせなヤバイことに・・・あ!?)
憩の目に… 空中でUターンし、再びこちらに向かって飛んでくるスエハラの姿が…!
憩(! あかん! あんなんもう一回喰らったらもう立てへんで!)
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:23:06.65 ID:PDlu2zHa0
スエハラ『コレデ オワリデス…!』シュゴオオオオォォ――ッ!!
高速で憩に迫りくるロボスエハラ!
その、十数mの距離を飛来してくるまでの、ほんの二、三秒の間…
憩は脳細胞を必死にフル回転させて、打開策を探っていた…
憩(どないする…! どないすればアイツを倒せるんや?!)
憩(考えろ、考えろ荒川憩…! 絶対にこの窮地を脱する策はあるはずや!)
憩(ヤツの弱点… ロボットの弱点や…! ロボットの苦手なモンて言うたら…!)キュイイイィーン…
過去の、あらゆる経験、記憶の引き出しを超高速で開け、引っくり返し、スエハラを倒す術を探す…!
そして――
憩(…! せ、せや! ロボットの弱点言うたら・・・アレがあったやんか!!)
憩(ど、どうしてこんな簡単な方法、今まで思いつかなかったんや?)
咲【Saki】界でも五指には入るIQの高さを誇る憩… この土壇場で、最適解に辿り着く――!
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:26:02.30 ID:SaUuQBXV0
スエハラ『クラエッ! ボンジンアタック!!』ビュンッ!
憩「! ひょほっ!」バッ
スエハラの突撃を紙一重でかわすと同時に… 懐から、何か液体が入っているらしき皮袋を取り出した憩…
そして、その栓を開けると同時に、中身をスエハラのスパッツの部分… 怜がチャクラムでつけた傷に向かって、ぶちまけたのだった。
バッシャアアアアァ――ッ!!
スエハラ『!?』
憩(よっしゃ! かかったで!)
憩(これでうまくいけばスエハラはもう壊れ・・・あ!?)
ギュイイィ――ンッ!!
憩(ま、またUターンしてきよった! あかん、効かんかったか!?)
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:28:19.04 ID:Q/0yzCyX0
憩(いや、確実に傷のとこにアレがかかったはずや… ウチの推測が正しければこれで止まるはず…!)
しかし、スエハラはその勢いを弱めることなく飛来し、ぐんぐんとその姿が大きくなってくる――。
憩(―! ダメや! ごめん、怜ちゃん…! ウチでは倒せんかった――!)ギュッ
観念し、両目を閉じた憩…
しかし、すぐにやってくるはずの衝撃は、いつまでたっても、その身体に来なかった…
憩「・・・・・?」パチ…
おそるおそる目を開くと、そこには―――
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:30:05.64 ID:Q/0yzCyX0
スエハラ『・・・ジョウタイ、イジョウ ハッセイ エマージェンシ― エマージェンシ―…』ピーッ、ピーッ
いくのん『!? な、なんや、末原ちゃん、どないしたんや?』
憩に衝突する直前で、スエハラは止まり、床の上にうつぶせに倒れていた。
スエハラ『カイセンノ ショート ハッセイ・・・』
スエハラ『キノウ テイシ シマ、ス・・・』ピ――ッ!【-37】
憩(…! と、止まった…! や、やった! 成功したんや!)
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:32:12.22 ID:Q/0yzCyX0
スエハラ『・・・・・・』シィーン…
ロボスエハラ、遂に完全停止――!
そこにあるのはもう、ただの電子部品の塊でしかなかった。
いくのん『なんやなんや一体! 末原ちゃん…?』カチャカチャ
いくのん『荒川アンタ…! 末原ちゃんに何をしたんや?!』
一体、憩がスエハラにぶっかけた皮袋の中身はなんだったのか…
憩「ふん…w 別に大したことはしとらんで…w」ニヤァ
憩「ただ… 傷口に、“水”をぶっかけただけやで!」
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:35:42.34 ID:Q/0yzCyX0
いくのん『み、水?!』
憩「そうやでーぇ♪ ウチがかけたのはただの飲料水…! 電子機器の天敵言うたら、なんといってもまず水や。 電気が流れてる精密機械は、水をかければショートして故障する…」
憩「子どもでも知っとる常識や。 こんな簡単な方法、どーして今まで思いつかんかったんか、不思議やでほんま…w」
いくのん『く…?』
憩「さああぁ!コレで完全にロボは沈黙したでっ! 次はアンタの番や赤阪!」クワッ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:38:40.98 ID:Q/0yzCyX0
怜「はぁ、やっと倒しよったか荒川… そんなガラクタ相手に、手こずり過ぎやで」
倒れたままのん気に観戦を決め込んでいた怜…
怜「とりまうちにヒールかけてぇーな。 足の骨、ガチで折れとるみたいやねん」
憩「いや、骨折の治療はちょい時間かかるから、今はできんで怜ちゃん」
怜「は?」
憩「必ずあとで戻って来るから… ちょいガマンして待っとってなーぁ!」ピューン
憩は、アッという間に部屋を出ていってしまった…
怜「な、なんやアイツ、ケガ人ほっぽって… どこに行ったんや?」
・
・
・
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:41:52.42 ID:qzbGp4Of0
〜地下4階層〜
のどっち『ふ…w 逃がす訳がないでしょう』スゥ…
のどっち『うなれ・・・“グングニル”!!』ヒュンッ!
桃子「あっ!!」グサァッ
憧「ぎゃあっ!?」グサグサァッ!
部屋の外へ逃げようとしていたモモと憧の背後から、のどっちの神速の槍の連撃が発射…!
ふくらはぎのあたりを数か所撃ち抜かれた二人は、ドッとなだれこむように石畳の上に倒れていた。
桃子「あっつぅ・・・!」
石畳に… じんわりと、赤い血だまりが広がっていく…
桃子(…こ、これはもう、立てないっす…! …うっ!?)
見上げると… そこには氷のような目の天使がたたずんでいた。
のどっち『勝負ありましたね… 今、楽にしてあげましょう』スウゥ…
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:44:12.84 ID:qzbGp4Of0
桃子(こ、こ・・・殺されるっす!)ガタガタ
憧「ま・・・待ってよ和! わ、私たち、幼馴染でしょ…?」ガタガタ
のどっち『だからなんだというのですか…? 敵として認識した相手は、私は殲滅するのみです』
原村和の記憶はあっても… そこにいるのはもはや、任務を確実に遂行するのみの殺人マシーンだった…
のどっち『祈りなさい。 あなた方に出来ることは・・・それだけです!』バッ
のどっちの凶槍が再び振り上げられるっ!
その切っ先が、周囲のガス灯の光を反射してギラリと光った。
桃子「あ・・・」
憧「…!」ギュウ…!
お互いの体を固く抱き締め合いながら、モモと憧は、観念して目をつぶった…
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:45:55.70 ID:qzbGp4Of0
だが・・・
すぐに来るはずの、自分の肉体に潜り込んでくる冷たい金属の感触は、いつまでたってもやって来なかった。
桃子「・・・・・?」パチッ…
恐る恐る目を開けるとそこには…
のどっち『… データ、変更…』スウゥ…
のどっち『敵、としての、認識、を、解除、します… 戦闘、終了――…』
のどっち『任務、消滅――… 活動を、停止、します…』ピーッ…
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:47:53.25 ID:qzbGp4Of0
微かな電子音と共に… 振り上げた槍をゆっくり下ろしたのどっちは、その凶悪で冷徹な表情が消え…
最初の柔和で穏やかな表情に戻り、そのまま、マネキンのように、ぴくりとも動かなくなってしまった…
桃子「・・・と、止まった…?」
憧「…の、和…? 一体、何が…」
と――
“憩『モモちゃん憧ちゃん! 大丈夫ーぅ?』”
桃子「へ?」
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 19:56:28.64 ID:pYWjB0HO0
見上げると… 今までマッドサイエンティストフナQがいたスクリーンに、仲間の憩の姿が映っていた。
憩『良かった…! どうやら間一髪で間に合ったみたいやねーぇ!』
桃子「け、憩さん…? ど、どうして、そこに…?」
憩『ウチもな、別の階で怜ちゃんと一緒に闘ってたんや。 さっき、その相手をなんとか撃破して…』
憩『黒幕を探し当てて、急襲したんや! そんで今、そっちのロボットも、こっちの機械で活動を停止させたところやで♪』ニッ
よく見ると… 憩の後ろに、縛られて猿ぐつわをかまされているフナQと赤阪の姿があり… 憩の右手にはメスが握られていた。
アレで脅してのどっちのプログラムを変更させたようだった…
憩『もう安心してええでっ! このダンジョンの管理運営室は、ウチが制圧した…!』
憩『すぐにヒールに行ってあげるから、ちょーっとだけ我慢して待っとってなーぁ♪』プチッ、ヴーン…
そこまで言うと、憩と、その空中に浮いていたスクリーンは消えてしまった…
桃子「…た、助かった、みたい、っすね…」ハア…
憧「そ、そうね… 良かった…」フウ…
桃子「憩さんと園城寺さんが一緒だったってことは… あとは京太郎と、テルさんっすね…」
憧「そうだね… また、別の敵と戦ってるのかな? 無事かしら…」
桃子「あの二人なら、きっと…大丈夫っすよ……」グタァ…
かつてない激闘を、ようやく切り抜けた二人は… 助かったと思った途端に気が抜け、その場にぐったりと横たわり、そのまま気を失ってしまったのだった…
・
・
・
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:00:15.66 ID:pYWjB0HO0
〜地下5階層〜
京太郎「がはああぁっ!??」=3
痛烈――!
超人ハギヨシ、照に右腕をトバされながらも、体を翻してジャンプ…!
その芸術的な跳び後ろ回し蹴りは、正確に京太郎の顔面を打ち抜いていた。
京太郎(あう――!)グラァ…
仰向けに倒れていく京太郎…
しかし、ハギヨシは… 京太郎を攻撃するためにジャンプしてしまったのは、悪手だった…!
照(好機――! 今しかない!)ギラッ
照「コークスクリュー・・・」ググッ
照「“フ ァ イ ナ ル フ ラ ッ シ ュ ”!!!!」ブワアアアアァッ!!
ハギヨシ『!?』
まだ空中に浮いていたハギヨシに向かって… 照渾身のファイナルブローが放たれていた。
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:02:57.58 ID:pYWjB0HO0
ピカァッ! ズドオオオオオオオオオオオオオオォォ――――――――ンッッッ!!!!!
京太郎「わっ!??」
一閃―――!
ダンジョン地下に、一瞬、目も眩むばかりの閃光が煌めき…
その直後、爆撃のような超衝撃波が一直線に走った。
・
・
・
〜地下3階層〜
グラグラグラァ…
怜「ん…? なんや、地震か?」
・
・
・
〜地下4階層〜
憩「ぅわっとっと…?」グラグラ
憩「な、なんや今の爆音と揺れは… 爆弾かいな?」
憩「それとも… 下の階で誰かが…?」
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:07:03.11 ID:pYWjB0HO0
・
・
・
〜地下5階層〜
シュウウウウウウウウウゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜・・・・!!
照「………」ハアッ、ハアッ、ハアッ…
照「う… 痛ぁ…! さ、さすがに、拳が… 骨にヒビが入ったかな?」スッ
顔をしかめて右拳をおさえる照。
しかし、その正面には・・・
ハギヨシ『・・・・・』シュウウウウウゥゥ〜〜…【-65】
最初の一撃でトバされた右腕だけでなく… 両脚までも吹っ飛ばされたハギヨシが、ぐったりと壁にもたれかかっていた。
そのトレードマークの燕尾服もボロボロで、全身のあちこちからしゅうしゅうと煙が噴き出している…
そう、さすがのハギヨシも、逃げ場のない空中で照のファイナルブローをよける術は無かったのである。
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:10:47.41 ID:ptEZHM5T0
ハギヨシ『う、ううぅ・・・』パチ…
わずかに残っている意識の中、ハギヨシは目蓋を上げた。
そこには… 照と、よろよろと立ち上がってきた鼻血まみれの京太郎がいた。
ハギヨシ『・・・・少年・・』
京太郎「ハギヨシさん…」
ハギヨシ『…どうしたんです、トドメをささないのですか…?』
京太郎「…………」
ハギヨシ『フフ…w もうわざわざ、トドメをさすまでもありませんね…w』グラァ… ドスッ
自嘲気味に笑ったハギヨシは… もたれていた壁をずるずると滑り、力無く床に横たわった。
ハギヨシ『・・・・・・』
ぼんやりと視界が霞んでいく。
AIであるハギヨシの人工頭脳は、自分の死期… 自己という一つのプログラムが完全に消滅する瞬間が迫っていることを自覚していた。
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:14:18.85 ID:sioskFus0
京太郎「…… ううぅ…! ハギヨシさん…!」ポロッ、ポロォ…
ハギヨシ『!?』
ハギヨシの視界に映る京太郎は、その双眸から、確かに涙を流していた…
ハギヨシ(少年… 私の為に泣いているのですか…?)
ハギヨシ(なんと優しい… そして、芯の強い少年…!)
ハギヨシ(ふふ…w あなたとは、出来れば、違う出会い方をしたかったですね…)フウ…
ハギヨシ『… お行きなさい、少年――』
その言葉が、ハギヨシの最期の言葉になった。
ハギヨシ(君なら… 魔王様の深淵なる孤独も… 癒してさしあげられるかもしれません…)
ハギヨシ(さようなら少年… 願わく、ば… また、別の、世界…で………)
“ピーッ、 プログラム、ショウメツ… カツドウヲ テイシシマス”
京太郎をその瞳に映しながら… ハギヨシは、ゆっくりと目蓋を閉じた。
・
・
・
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:27:37.49 ID:0lx6yM/50
〜地下6階層〜
憩「いやぁ… みんな大変だったみたいやけど、とりあえず無事で良かったなーぁ♪」
怜「無事じゃあらへんわ! うちまだ右足首痛いで。 ほんまにお前のヒール効いとるんか?」
憩「骨折はウチのヒールでも完全には治せんからなぁ… でも、自己治癒力も高めといたから、明日には完治しとると思うで!」
憧「憩さん、ほんとにありがとう… 憩さんが来なかったら、私たち完全に和にヤラれてた…」
桃子「命の恩人っす!」
憩「パーティなんだから、助け合うのは当然やでーぇ♪」
ワイワイガヤガヤ、ザワザワザワ…
激闘を終えた憩、怜、憧、モモ、京太郎、照の6人は、全員が憩のヒールを受け、地下6階のダンジョン管理運営室に集まっていた。
憩「それにしても、あの爆音はテルさんのパンチやったとはなぁ… 爆弾か地震かと思うたで」
照「うん、奥義の一つを使った… 拳を痛めたけど、ヒールのおかげで治ったよ、ありがとう」
憩「どういたしましてやで! ところで…」チラッ
憩「なんで京太郎クンは、目が赤いんのん?」
京太郎「え? あ、いや、これは、別に… あ、あくびで涙が出ちゃって…///」
憩「…ふーん?」
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:31:45.07 ID:Mm2UFoOY0
憩「まーええわ。 ほな、みんなで目的のブツ・・・“賢者の石”を拝みに行こーかねっ♪」
憩「さあ、ウチに拷問されたぁなかったら… 大人しく案内してもらうで! 科学者サン!w」ニタァ
フナQ「わ、分かったわ…! 賢者の石は、ここの下… 地下7階層の金庫や!」
こうして… 6人はフナQの先導のもと、遂に、賢者の石がある部屋に向かったのだった…
☆第四バトル(第二ステージファイナルバトル)結果
VS『ロボ末原・メカのどっち・サイボーグハギヨシ』
バトル回数6回(全員、HP−60)
各攻撃回数 憩5 桃子2 怜1 憧5 京太郎4 照4(それぞれ戦闘レベルに加算)
ダメージ 憩−300 桃子−100 怜−200 憧−200 京太郎−300 照−100
☆ステータス修正
憩 HP1644→1284 戦闘レベル37→42
桃子 HP1264→1104 戦闘レベル42→44
怜 HP 974→ 714 戦闘レベル46→47
憧 HP1139→ 879 戦闘レベル49→54
京太郎 HP1589→1229 戦闘レベル60→64
照 HP1084→ 924 戦闘レベル65→69
☆憩のヒール発動(全員)
桃子 HP1104→1154
怜 HP 714→ 764
憧 HP 879→ 929
京太郎 HP1229→1279
照 HP 924→ 974
憩 HP1284→1274(自己ヒールで+50、6人全員にヒールで消耗して−60)
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:34:03.74 ID:eU++2LBM0
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〜地下7階層〜
京太郎「これが…賢者の石?」
桃子「へえ… 綺麗な石っすね…!」
ダンジョン最下層最深部、7階層のその部屋には…
洋服ダンスほどの大きさの金庫があり、中には、占い師が水晶を置くクッションのような布の上に、コブシほどの大きさの黒い石が載っていた。
黒曜石のように透き通っており、きらきらと僅かに光を放っているように見えた。
怜「ほーん… うちも初めてお目にかかるわ… …ん!?」
憩「? 怜ちゃん、どないした?」
怜「こ、これ… よう見ると、中に人が入っとるで!」
憧「ひ、人??」
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:37:27.84 ID:eU++2LBM0
マジデ? ホントッスカ? ワイワイガヤガヤ…
賢者の石の周りに集まる一同…
照「ほ、本当だ… 中に人がいて、昼寝してる!」
確かに… 非常に小さな、身長5cmほどの大きさの巫女服を着た少女が、その石の中で目をつぶってジッとしており…
微かにスース―と寝息をたてているようだった。
憧「な、何これ、妖精…? なんで、石の中に人が…」
フナQ「それは賢者の石の“番人”や…」
京太郎「番人?」
フナQ「賢者の石の力は、“神を召喚し、願いを叶える力”…」
フナQ「その中の巫女を起こして、神様…つまり天界の住人を呼び寄せてもらうんや」
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/27(土) 20:39:34.96 ID:eU++2LBM0
桃子「へえ… その召喚された神様が、願いを叶えてくれるわけっすね」
京太郎(なるほど…? ドラ○ンボールみてーだな)
怜「願いは何でも効いてくれるんか?」
フナQ「いや、神にも出来る事と出来ない事があるし、その召喚された神個人の機嫌とかにも左右されるんやけど…」
フナQ「自分の能力を上げることに関しては、かなりいろいろ聞いてくれるみたいやで」
憩「この、寝とる巫女さんを起こすにはどーするんや?」
フナQ「呪文…ちゅうか、合言葉があるんや。 石を掲げて、“全力以上であたらせてもらいます!”って唱えれば、石から出てきてくれんで」
憩「? 全力以上で、あたらせてもらいます…?」
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